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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 実に素晴らしい回になりましたな! あまりの密度に30分とは思えない第18話。今回は誰の話だい? サブタイトル通りに主役に抜擢された澪か? いやいや、その隣には必ず親友の姿がありますよね! 前回の引きから勝手に「文化祭や軽音部の中心を唯に奪われた澪がひがんで暴れる話」だと思っていたんだが、全然関係無い文化祭の出し物の話でした。

 今回もたくさんの見どころがありましたが、1つのセールスポイントとしては、普段あまり描かれないクラスでの人間関係がある。この作品はクラスメイトの全員にまでがっつりと設定があり、澪たちの同級生は全員キャラが区別されているらしい。おかげで他のキャラクターとの絡みもごく自然に描かれるし、あまり描かれることのない他のキャラクターとの交流から、普段のメンバーの学校生活も透けて見える。特に律澪はクラスでもすっかりコンビとして扱われており、みんなから2人の絡みを楽しみにされているという存在感の大きさが面白い。ま、驚きのあまり失神するような人間を主役に担ぎ出すのは期待を通り越して虐めのレベルな気もするけど……クラスでのポジションは結構いい位置みたいね。そういや、約1名あまり興味がなさそうなクラスメイトもいたけど……いちごという名前の彼女、先週バトン部で後輩指導してた子ですね。

 というわけで、ロミオ=澪、ジュリエット=律というデコボコ面子が確定。満身創痍の2人だったが、他人にいいようにいじられるばかりでは我慢ならないのが我らが律ちゃん。意地の個別練習を通じて打開の糸口を発見。互いのイメージを入れ替えるというアイディア自体はなかなかのものなのだが、結局打開策の中身も共依存の極みなのが素晴らしい。お互いがいたからこそ、という真の友情パワーを感じ取れます。

 最終的に残った課題は、人前で声を出すことに対する不慣れ。バンドのボーカルがそれはどうよ、という気もするのだが、ムギの発案により、何故か軽音部全員がメイド喫茶修行。バイトにしても衣装にしても、他の連中はそこそこノリが良かったが、やはり澪だけは駄目。そして、この苦境を乗り越えるアイディアを出したのも、親友の律ちゃんである。難行苦行で友を鍛え、なんとか一線級の戦力まで。結果的にどこまで成功したのかはよく分かりませんが、次回予告を見る限りでは、演劇はそれなりに出来るようになったみたい。めでたしめでたし。

 というわけで、今回は澪のテンパリ芸と、それに合わせて一緒に焦ったり、切れたり、なだめすかしたり、調子に乗ったり、見守ったりする部長さんが大活躍のスーパー律ちゃんタイム(俺の中ではね)。普段は茶化す側に回っているのに、いざ自分がいじられる側に回るととたんに弱くなってしまう律。照れている姿が辛抱たまりません。今回も順にギャラリーを見ていきましょう。

 「異議あり!」な律ちゃん。話し合いの途中で立ち上がっちゃいけません。「中野〜!!」な律ちゃん×2。律と梓の絡みってあんまり数が多くないんだけど、今回は何故かこの「中野〜!」っていう突っ込みが2回もありましたね。台本の歯が浮く台詞にブチ切れる律ちゃん。自分がそんな台詞言われたら照れるくせに。澪に台詞を笑われて恥ずかしい律ちゃん。ほんとにこういうときは打たれ弱くて、このときの「なんだよぉ〜」みたいな弱々しい声がたまりません。意外や意外、ギリギリサービスカットの律ちゃん。普段家で生活してるときはパンツルックが基本なんだろうけど、こんな無防備で弟さんはドキドキしないもんだろうか。量産型律ちゃん。デコの乱舞や! 今日も元気だ、律ちゃんのあれこれでご飯がうまい!

 で、最後に取り出したりますは、やっぱり澪を見守る律ちゃん。上は喫茶店のお客さんが「あの子可愛いわね」と澪の噂をしているのを聞いた時の表情。「うちの嫁は可愛いだろ?」という満面の笑み。そして下はなんやかやで苦難を乗り越えてみせた親友を見つめる慈母の様な表情。この顔が出来るからこそ、律ちゃんは律ちゃんなのです。

 散々いじられて照れまくる彼女を見て、中の人と、澪の中の人とのやりとりを思い出します。ばっきゃろ! ばっきゃろ! やめろよばっきゃろ!

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  中に人などいない第5話。「中の人などいない!」っていうフレーズは完全に定型句としておさまっているな。吉田戦車は偉大だ。

 サブタイトルにもなっているが、今回は予定通りに救出作戦でまるまる1話。突撃するまでに色々と準備は必要だったが、いかにネコ宗教の人たちが軍備を固めていたとして、相手は地球外科学の結晶みたいな連中(しかも2勢力)。いざ攻撃が始まれば、あとは巨大艦が撃沈されるまでは特に時間もかからず、襲撃作戦自体にはそこまでの盛り上がりはなかったか。メインウェポンがオリジナルアシストロイドの皆さんなので、ビジュアル的にシリアスにならないっていうのも要因かも(あいつら無駄に強いし)。

 というわけで、今回は大きく分けるとドラマとしては本筋以外にも2つの要素がクローズアップされている。1つ目は教団トップの少女、アントニアの生い立ちと改心。ロボットの中の人として間近でエリスと交流し、さらに騎央からは主人公補正つきの説得を受けたため、わずか1話でお嬢さんも心を改めてしまいました。一応船内遊園地の描写から彼女の孤独さとかやるせなさみたいなものは分かるようにはなっているわけだが、流石にちょっと安易だし物足りない部分も。あんなに簡単に諦められるくらいの野望なら、あそこまで大々的な誘拐作戦を展開せずにもう少し穏便にキャーティアと接触すればよかったのにな。どちらかというとアントニア自身よりもその回りに使えているメイド軍団の忠心と行動力の方が見ていて楽しい部分で、眼帯さんのしょうもなさとか、マジ顔で「中の人など……」と連呼する傷のおねーさんなんかのキャラの方がたっていた。今後もこのメイドさんたちとの絡みは続けて欲しいもんだけど。

 そしてもう1つのファクターは、今回ついに直接的な接触を果たした「犬の人」の存在。これまでは影に潜んで具体的なアクションを起こさなかった犬耳星人だが、今回は「ネコ好き教団なんて許し難い」ということで、ステルス装置つきの最新兵器を携えて乱入。更に「悪運紅葉」ことアオイとの直接対決も実現し、あの謎のパワードスーツが犬の人たちが卸したものであることが判明した。アオイ、つまり入国管理局に犬の人たちの息がかかっていたってことは、アメリカ政府以外にも割と根深いところまで関わっていたのかしら。

 アシストロイドメインだったのでどこかユーモラスな突入戦の描写に比べて、犬の人VSアオイの戦闘は、時間こそ短かったがハードな展開が手に汗握る。唯一の難点は、あのスーツ着ちゃうと誰が誰やらよく分からなくなることだね。

 そして、更にもう1点あげるなら、今回の特定層へのアピールポイントは、よく分からないキャラの映画監督が絡んだせいで登場した真奈美とアオイのマイクロビキニ。どう考えても律儀にあれを着てから乗船する必要はないと思うのだが、この作品的には避けられない部分だった模様。真奈美の水着も充分酷いが、アオイの場合は貧相なボディラインが包み隠さず現れるので更にキツい。あれはエロとかいう以前に虐めじゃなかろうか。それとも、ステータスだし希少価値なんだろうか。この絵柄ではあんまりニーズがなさそうだけどなぁ……

 そういや、どうでもいいことに今回気付いたんだが、戸松と花澤がレギュラーで共演する作品ってのはかなりの量があるわけだが、何故か共演すると必ず花澤キャラが黒髪で、戸松キャラは別な色になる(唯一「バスカッシュ」だけちょっと違うけど)。分かりやすい声の棲み分けが出来ています。でも乳の大きさは作品によって可変。だいたいどっちかが貧乳で悩んでいる設定な。

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 眼鏡が見つからない時の焦りっぷりは異常な第5話。特に起き抜けに眼鏡がないとね……怖いよね……

 今回はマヤの学友、成瀬こずえを大フィーチャーしたお話で、頭から尻までず〜っとこずえ。ということは、ず〜っと花澤ということだ。花澤香菜はあまりこういうはっちゃけた役をやることは多くないのだが、個人的には無茶やってるときの方が面白くて好きかもしれない。最近だと「会長はメイド様!」でさくらが恋をする10話が面白かったし、「B型H系」とか「クェイサー」みたいに、完全に被害者体質で振り回されているのも独特の空気がある。

 そして、そんな中でもこのこずえというキャラクターのぶっ飛びっぷりは大した物で、見る物聞く物、すべてがオカルトに見えてしまい、しかもそれを全て自分で確かめないと気が済まないときている。心霊写真やオーパーツ探しならばまだいいのだが、ジンクスを確認するためにボロボロになったり、突然思い立って即身仏を目指してみたりと、友達のマヤも亜美も大変だ。普通に考えたらものすごく痛い子なので嫌われても良さそうなものだが、クラスでの扱いを見る限りではそこまで敬遠されているわけでもなさそうだし、案外愛されているのは不思議なところ。天然風味が放っておけない部分なのかしら。

 そんなこずえに振り回されているのに加え、マヤの生活はさらにヘタレ文明によってストレスフルなものに。文明は携帯をマヤに没収されて任務を遂行することもできないし、そもそも美風にお熱なおかげで任務どころではない。一度マヤのところに真剣な顔で登場したときには「おや、携帯を返してもらいに行くのか。一応仕事をする気はあるのだな」と感心したのだが、注進したのは携帯のことではなく、美風のワゴン販売の申し込みだった。うーん、1本筋の通ったヘタレ。マヤも切って捨てることになんの躊躇いも持つ必要が無くて良いね。まぁ、その割りには微妙にツンデレ風味なのが気になる部分だが……

 「星の王子様」の話まで持ち出して自分の夢を語るこずえのエピソードを締めくくるのは、「臨死体験をしてみましょう」という、オカルト学院とはいっても流石にやり過ぎな感のある体験授業。どう考えても教育や研究の範疇を超えており、「3分という時間を過ぎても短すぎても命に危険が及びます」って、先生もよくしゃあしゃあと言えたもんだ。そして、よくそんな提案にのりたがる生徒がいるものだ。一介の学園施設とは思えないような気合いの入った仮死発生装置に乗り込んだこずえは、そのまま死へのダイブ。彼岸をみたところで予定通りに帰還を果たしたわけだが、その様子はどこかおかしく、モニターには置き去りにされて「めがねめがね」なこずえが……

 少なくともこの作品が始まって一番オカルト的で、ちょっとぞくっとするお話です。あのモニタに映っていたこずえが一体「何」なのかはよく分からないが、とにかくこずえの一部分はまだ彼岸に残されており、返ってきたこずえは「オカルトに興味のない人間」という、アイデンティティを全てもぎ取られたような存在。マヤたちからすればこれ以上面倒ごとが起こらないのだから願ったり叶ったりの変化であるはずだが、友人たちはもちろん、それで納得出来るはずもなかろう。次週以降、こずえはあのままでいくのか、それともどうにかして「連れ戻す」ことになるのか。霊体やモスマンといった具体的な超常現象よりも、こういう得も言われぬ怪異の方が怖いもんですよね。

 個人的には、やっぱりこずえはドタバタしてくれていた方が面白いので、ちゃんと責任を持って引き戻してほしいもんです。今週も階段を転げ落ちたり、崖からダイブしたりするこずえがやたら面白くて、「この作品は落ちたり殴ったりウンコだったり、本当に小学生みたいな笑いの取り方をするよな」としみじみ感じ入ってしまった。こういうシンプルなコントって、時代世代を超えて通じるものだと思うんですよ。後はマヤの顔芸とかね。捻らずにストレートなネタだけに、それがきちんと笑えるレベルになっているのが偉いところです。

 次回も予告で流れていた曲は「アジアの純真」。こずえ編にちゃんと幕を下ろして欲しいところだけど、サブタイトルは「文明の道程」。どうなることやら。

 次回予告のネタも古典的なのになんか笑える。

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 ドロー・バーン 

土地(19)

山×8 沼×4 

竜髑髏の山頂(M10)×1

溶岩爪の辺境(WWK)×4

乾燥大地(ZEN)×2

 

クリーチャー(4)

ケデレクトの寄生魔(CON)×4

 

その他(37)

稲妻(M11)×4

燃え立つ調査(M10)×3

紅蓮術士の昇天(ZEN)×3

焼尽の猛火(WWK)×4

血の署名(M10)×3

吠え猛る鉱山(M10)×4

脈火の境界石(ARB)×4

寺院の鐘(M11)×3

神話の水盤(CON)×2

消耗の蒸気(ROE)×3

ルーン炎の罠(ZEN)×4

 

サイドボード(15)

脅迫(M10)×4

死の印(M10)×4

ドラゴンの爪(M11)×4

跳ね返りの罠(WWK)×2

地震(M10)×1

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 ヤシガニ屠らない第19話。ねぇ、今回の事件、スクラッグ関係じゃないの? だとしたらすごくね? 完全オリジナル植物兵器であそこまでのクオリティって……米軍まじやべぇ。まぁ、最後のジョーイの態度からして、あのツタのバケモノもこれまでの顛末と無関係ってことはないと思いたいけど。

 機関研究員ラヴィの説明を受け、脱出ではなく対決方向の決意を固めるジョーイ。ヒーローマンは呼び出しても全然反応してくれなかったが、それでも特に慌てた様子もなく、バリアと高速移動だけを駆使して蔦を絡め取ってしまう判断は、既に熟練の戦士のものだ。別にヒーローマンと離れてても固有スキルは好き放題に使えるんだな。ジョーイ君がいつの間にかかなりの強キャラになってしまった……

 1人でヤシガニとのコントを繰り広げていたコリンズ先生と合流したジョーイたちは、島を探索し、見晴らしの良い高台から必殺技を繰り出すことでヒーローマンの所在を確認。救出に向かうも、そこには今作中で最も情けない、あられもない姿のヒーローマン。破壊困難でエネルギーを吸収するという相性の悪い相手に四苦八苦していたヒーローマンだったが、ジョーイのとっさの機転で何とか開放される。教授とサイも都合良く登場し、あとは中枢部となる研究所を破壊すれば良し。

 とんでも変態を遂げたツタによる「緑ヒーローマン」とぶつかりながらも、新必殺技「ヒーローマンフィニッシュ」で難局を打開した2人。めでたしめでたしだったが、ジョーイの頭にはツタのことが引っかかっており……

 

 今回は色々と珍しいものが見られたのが嬉しい回でした。その1つは、直接ヒーローマンの力を借りずに、自分のスキルだけで敵を撃破したジョーイ君。先週の時点で随分頼もしい男の子に成長していたように見えたが、今回は更に戦闘力まで上がっていることが分かったし、「逃げるんじゃない、戦うんだ」という決断を1人でしてみせたのも成長の証。ここまでくれば、リナの「ジョーイはあたしのヒーローだから」という台詞もあながち嘘とは言えなくなってきた。そして、ヒーローマン救出時の機転と、センターでの最終決戦時のとっさの判断からのツープラトンへの繋ぎ。毎度アクションシーンは見応えのあるこの作品だが、今回の大見得を切った「ヒーローマンフィニッシュ」はど迫力の効果も相まって実に爽快な「ヒーロー物」になっていた。まぁ、見た瞬間は「のび太と魔界大冒険」のクライマックスを思い出したんですけどね。ビッグライトー!

 そして、今回もう1つの見どころと言えば、わずか2話で退場させてしまうのは勿体ない、ツタ兵器の順応性と高機能性。最初はビオランテよろしく辺り構わず襲いかかるだけだったのだが(おかげでジョーイに軽くいなされたわけだが)、次に遭遇した時には「人型の形成」「発声」という、人類進化のかなりの年代を一気にジャンプアップ。ツタをこすり合わせただけでほぼ人間音声に等しいものを生み出すのは、進化とか学習の範疇を超えている気がする。そしてさらに、最終決戦は「偽ヒーローマン」の創造。植物由来の成分からどんどん硬質ロボに変化していく変身シークエンスは圧巻で、「下手したらそっちの緑色のやつの方が白いのより格好いい!」と思われるレベル。打撃をくらってもほどいて組み直せばすぐに再生・増殖出来るというのもセールスポイントになるし、何より正面からの力比べでヒーローマンに引けを取らないのが凄い。弱点のコアというお約束の設定さえクリア出来れば、正に核を越えた次世代の戦略兵器になったのにね。なんでああいう化け物は必ずコアがあって、しかもそれが硬質で割れやすいんだろう。植物兵器を作ってエネルギーに地熱を利用する過程で、コアに「クリスタル」が介入する余地はない気がするのだが……

 まぁ、この作品で細かい設定に突っ込みをいれても仕方がない。「ヒーローマンがあれだけの窮地に立たされていたのに他の連中が元気なのは何でだよ」とか、「いくら中枢部にエネルギー依存してたとしても、植物性の生物が島中で一瞬にして枯れ果てるのはおかしくね?」とか、「『数時間でやつらが島を覆うはずだ』とか言われてた割には途中結構平気で出歩いてたな」とか、考えたら負け。楽しけりゃいいじゃないの。

 で、やっぱり気になるのはツタ兵器のでどころである。まさか今回のエピソードがまるまる個別エピソードになっているとは思えないので、最終的にラスボスに絡むことになるとは思うのだが(一応エネルギー吸収時の赤い眼は何かに似ている気もするし)……どうなんでしょう。

 そうそう、ヒーローマンが脱出できずに困っていたとき、ジョーイは「小さくする」という打開策を思いついたわけですが、私はその前に「でかくすりゃ良くね?」と思ったんですけど。ヒーローマン巨大化設定って、無かったことになってるんでしょうか。キン肉マンかよ。

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 毒島先輩は黒か……な第5話。メリハリの効いたアクションに緊迫感を維持したシナリオライン。この作品にこれ以上の要素を求める必要も無いと思うのに、何故か今日もパンツが元気です。いや、あれもひょっとしてどこぞの世界のようにズボンなのか?!

 前回が孝と麗の珍道中だったので、今回はバス乗車組をメインに大きく3つの要素が描かれた。1つ目は、少しずつ明らかになっている世界の現状について。空港ではなにかと話題のヨン様ゾンビ狙撃シーンから始まって、飛行場のスタッフや軍などが現在の状況をどの程度把握しているかが何となく描かれている。既にゾンビに対する処置は分かっているようで、伝染病などと同様にとにかく外部との接触を避け、因子を持ち込まないということは様々な水際で徹底しているらしい。そのためには軍事力でもって防衛ラインを築く必要があろうし、飛行機だって頑張って飛ばす。思いの外、人類は速やかにゾンビどもの恐怖に対する体勢を整えつつあるのかもしれない。

 ただ、飛行場や狙撃銃を構えられるレベルの軍部ならいざ知らず、末端の自衛隊構成員や現場の警官隊にまでその命令が徹底しているのは正直驚き。「ゾンビはとにかく排除すべし」という姿勢は徹底した検問封鎖に現れているし、少しでも危機があれば容赦なく排除するという目的意識も、放水活動による不良学生退治で明示された。いかな緊急時といえ、あれだけ思い切った鎮圧はなかなか出来るものでもなかろう。そして一番おっかなかったのは、直接ゾンビとバトルする最前線の盾持ち警官隊。確かにでっかいシールドで守りながら確実に頭を潰していく作戦は堅実で効率もいいのだろうが、あれだけ密集した陣形では動きも制限され、少なくとも前面の人間は逃げることが出来ないだろう。その上で、盾は構えられても身体を守っているのは一般的な防護服止まり。実験したわけでもあるまいし、あの装備でゾンビの牙から逃れられるかどうかは、誰も分からないはずだ。その上で「一度でも噛まれれば終わり」というデータは行き渡っているはずで、最前線の兵隊たちにとっては、本当にすぐそこに死が待ち構えている状況なのだ。そして、ちょっとでも噛まれればアウトという条件では、「噛まれてしまった仲間を見殺しにする」という、1話で孝が経験したのと全く同じ判断を下す必要性も出てくるだろう。あれだけの数の警官隊すべてが、その「死の覚悟」と「見殺しの覚悟」をもって業務に当たれているとは、到底思えないのだが。ものすげぇ現場である。

 で、そんな殺伐とした水際とは別に、もっと内的なうじうじがわだかまっていたのが、バスの中の面々である。紫藤のカルト的な統制には既に限界を感じていた沙耶は、さっさとバスから降りることを提案し、これに他のメンバーも一も二もなく賛同する。いざ降りる段になって一悶着はあったものの、平野のナイス覚醒によって状況を掌握。そのままの流れで不穏なバスとはおさらばということになった。広い視野で現状を分析して最善手を狙う沙耶と、それを受けて現場の判断を決定し、意見のとりまとめを行う毒島。そして先兵として敵対勢力を牽制する平野という役割分担は今のところ実に見事なもので、「発案」→「考証」→「実行」という今回の流れは滞りなくクリアすることが出来た。鞠川先生は……道具袋?

 結局紫藤がどういった目論見であのバスの中を掌握していたのかは分からないままであったが、これにより、一行は完全に独立部隊として機能するようになったわけだ。芝居がかった紫藤の立ち居振る舞いなどは既にギャグの領域だったので、わかれるとしたらここが最適だったろう。

 そして、最後のステージは、バスを降りた後の路上での戦闘シーン。手数に限界のある毒島と、弾数制限のある平野。2人の武力だけではあっという間にピンチを迎えてしまったわけだが、そこにナイスタイミングで主人公登場。これで白兵戦に使える戦力が一気に2人加わり、更に平野には確実性の高い新アイテムも受け渡すことが出来た。ひとまずのパーティーとしてはそれなりの完成度だろうか。まるまる1話あけての再会だったおかげか、合流後の戦闘シーンは本当にお芝居のようなすさまじい動きの演出が施されており、ついに実弾を手に入れた平野の生き生きした様子や、バイクから飛び降りてはせ参じた麗の流麗なアクション。そして何故か手を取りコンビネーションを披露してクルクル回る毒島先輩まで。「お前らどこまではじけた高校生だよ」と突っ込みを入れたくなる愉快なシーンである。やっぱり活劇勝負の作品だ。

 結局、即座に動くことは出来ないと判断した面々は、実に都合良く近所にあった鞠川の知り合い(自衛隊の狙撃のねーちゃん)の部屋をひとまずの根城とすることを決定し、奪還作戦を敢行する。孝の独白でも言っていたが、気付けばゾンビに正面から立ち向かうことに恐れを抱かなくなってきたメンバーたち。たった1日でのこの進歩は目を見張るものだが、「人間はピンチになればどんな状況でも対応出来るものだ」と見るべきか、それとも「実はゾンビってそんなに怖くないんじゃね?」と見るべきか。

 何はともあれ、現時点ではバトルもきっちりで、シナリオ進行がそこまで早くないのに不満点はないです。平野が暴れれば暴れるほど、なんだか楽しくてしかたない。檜山って本当に……変な声だなぁ……(褒め言葉)

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 出雲荘の家賃がどのくらいなのかが気になる第5話。あいつらはどうやって家賃を賄ってるのかね。なんだかものすごいシチュエーションには違いないが、ある意味現代アニメに蔓延するハーレム設定の極みですよね。

 篝改め焔の存在を確認した出雲荘の面々。焔はタッチの差で皆中を殺すために家を飛び出してしまい、皆人とそのセキレイ軍団は、茶の間に集まっての緊急家族会議。すったもんだの末に、全会一致での焔救出作戦に移ることに。そして、皆人たちが急ぐ間、当の焔はMBIにたどり着く前に秋津の襲撃に遭う。さらにそこに出雲荘を捨てた鈿女までが登場し、戦場はこれまでで最大規模のセキレイの集う大混戦模様。自家中毒で倒れた焔を、皆人たちは救出出来るのか?!

 ということで、シリーズ始まって以来の総力戦になりそうな雰囲気です。バトル展開が楽しみな身としては、この全力接触はありがたい限り。現状では既に5羽もの勢力を揃えている出雲荘メンバーが最強な気がするのだが、他の勢力はまだまだ知らない連中もいっぱいいるし、次週はどういう方向に転がるやら。鈿女の行く末とか、椎菜と草野の接触とか、解決してないファクターも多いしね。

 で、今回の見どころはというと、不思議なことに焔ではなくて月海だった気がします。冒頭タオル祭りに始まり、脱衣所ではあのややこしい衣装をどうやって着脱しているかの丁寧な解説描写が挟まる。結が気を利かせてファスナー上げてたってことは、普段は1人であの衣装を着られないのでは……さらに焔=篝という誰がどう見てもバレバレな設定に気付くまでのコントのような展開もあり、家族会議中は完全に主役。格好良く決めたいはずなのにどんどん三枚目キャラになっていく月海はなかなか愛嬌があって良いと思います。最終的な月海の結論は「セキレイの数は葦牙の甲斐性、本妻の自分がいれば妾の1羽や2羽や3羽や4羽や5羽も大して変わらぬ!」というもの。すげぇ台詞だこと。頑張れ月海。さらに今回は月海だけじゃなくて皆人や結もコロコロとデフォルメ顔になってとぼけた味が出ていたので、相談事が真剣なはずなのになんだかコミカルな心地よさがありました。要所要所でちょこまかやってきて皆人に絡むくーちゃんも可愛らしくて良いです。

 そして、「ストライクウィッチーズ」が股監督の独自アングルを貫くなら、こちらは胸監督の独自アングルによるばいんばいんなアクションシーン。今回は時間が短かったが、明らかにおかしな体勢で胸を強調しながら飛んだり跳ねたりするバトルシーンは、エロいとかそういう以前に、笑えます。履いてないのもギャグ以外の何物でもありません。秋津にしろ鈿女にしろ、相当エロい格好で戦ってるはずなんだが……色気よりもギャグだな。

 こんな作品なのに鉄壁ガードを誇る大家さんが心憎いわ!

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 「それはお前のものではない」と思わず突っ込む第4話。あの声で「あたしの〜!」と言われると続くのは「しもべ〜!」しか思いつきませんけど。

 今回のメインは犬猿の仲であるシャーリーとバルクホルン。その間に新型ストライカーユニット「ジェットストライカー」が挟まることで、互いの主義主張や目的を巡っての喧嘩が勃発するというお話。

 きっかけは普段の生活態度の違いに現れる小さないざこざ。あまりにだらしない部隊の面々を見てお冠のバルクホルンに、シャーリーはいつものごとくしゃあしゃあと応じる。そして、憤懣やるかたないバルクホルンに都合良く与えられたのが、シャーリーに彼女の得意分野で勝つことが出来るようになる新型ユニットだったわけだ。だが、結局はスピードの専門家であるシャーリーに勝てるような道具というのはそれ相応のリスクが伴うわけで、単なる意趣返しが思わぬ災難に繋がってしまう。最終的には恥も外聞もなげうって戦友を救出することで面子を保ったバルクホルンだが、結果だけを見れば自分のわがままで回りに迷惑をかけてしまった形。めでたしめでたしな空気になってはいたが、今回の顛末は、今後の彼女の行動理念にも影響を与えることになりそうだ。

 また、常に飄々としているおかげで何となくめでたい雰囲気が出ていたシャーリーの方も、終わってみれば今回は自分の専門分野で負け、単体ではネウロイを相手にピンチを招いてしまうなど、実は結構格好悪い。最後に限界突破のパワーでバルクホルンを助けられたので何とか面目躍如と相成ったが、ネウロイのバージョンアップに追いついていない現状はあまり楽観視出来ないだろう。

 とまぁ、2人の悲喜こもごもには色々と考えることもあるが、今回面白かった要素は大きく2つ。1つ目は、この世界におけるストライカーユニットのよく分からない設定。一応「ミリタリーもの」なので各機のスペックや得意分野を見て戦力分析をするのも楽しい部分で、新兵器が登場すればワクワクするのはガンダムなどのロボットものとも共通する部分。残念ながら新兵器は実践投入までいかなかったわけだが、細かく解説された個体スペックは非常に興味深い。他のユニットがどんなものかは分からないが、最高速度が時速900㎞超って……死ぬがな。どう考えても死ぬがな。もちろん「魔法の力で飛行中の身体を防護しているんです」とかいう理屈はあるんだろうけど、人間の認知能力で900/sの世界は制御できるはずがないと思うんだ。そして上昇勝負では何とその高さが12.000㎞の上空へ。もう、身体能力も限界。魔女っていうか、単なる超人ですがな。

 そして、やたらおかしかったのはシャーリーがバルクホルンを救出するために発動させた離脱装置の存在。ひょっとしたら試作器ゆえに搭載されていた機能なのかもしれないが、実際の戦闘機にあるのと同様、ストライカーにも脱出装置がついている。しかもめちゃめちゃ起動しやすいところに。もちろん今回みたいな事態が発生することは考慮して然るべきで、何らかの解除装置を設定しておくことは必要だと思うが、ストライカーって、飛行機と違って「解除しても死ぬ」んだよね。実際、あのシチュエーションでシャーリーがおらず、バルクホルンが自らあのヒモを引っ張ったとすると、彼女に出来ることは高々度からの自由落下のみ。意味がないじゃんね。どこまでがギャグなんだろう。

 そして、今回のもう1つの見どころといえば、やっぱりズボン要素なわけですよ。1期では「あれがズボンだった」という世界を激震させる事実が判明したわけだが、今回のやりとりで、「上が下着、下がズボンだとだらしない格好である」ことが判明した。……普段も大して変わらねぇよ。シャーリーなんて、登場時の痴女みたいな格好にジャケット羽織ったら正装じゃねぇか。バルクホルンもどういう判断基準で目くじらを立てているやら。自分が部屋で筋トレしてるときは半ケツだったくせにさ。今回はシャーリーの半ケツにバルクホルンの半ケツ、股間は股間でもケツが見どころの1話でしたとさ。

 もちろん他のシーンでもストパン構図は健在で、狙撃シーンに輝くのはルッキーニの縞々。ストライカーに飛び込んだルッキーニの超人的なアクションは笑える出来だったし、その後の尻尾ビビビビも何か面白かった。他の連中、特に芳佳とリーネは今回完全におさんどんだったけどね……

 次回は念願のルッキーニ回。来週もサービスサービスぅ。

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 そもそも不幸体質のドSキャラっていう設定自体に無理がある気がしてきた第5話。中の人のおかげでみつばを一番応援しながら観ているわけなんですが、せっかくのドS属性が、「結局お前が不幸になる」という毎回のオチのおかげでギャグとして完成してない気がするんだよなぁ。今週はひさしぶりに属性を前面に押し出してくれたので、ちょっと気になりました。

 特別感想を書かずとも毎回それなりに楽しく観ている本作ですが、今回はAパートBパートともにみつばメインの回だったので存分に楽しんだ。考えてみりゃ、ふたばは存在自体がギャグみたいなもんで、誰かを不幸にして初めて成立するキャラ。ひとはも基本的に回りを振り回すキャラだが、3話みたいに自分が被害にあったり、ちょっと焦点が定まらない。その点、みつばの安定感はどうだろう。三つ子は本来なら立場が平等なはずなのに、「長女」という属性を与えられただけで奇妙な優越感とプライドに苛まれ、毎回鉄板の不幸を演出してくれる純正被害キャラ。この作品の場合は矢部っちというもう1人の被害者体質がいるわけだが、彼の影が見る見る薄くなっているおかげで、不幸が似合うキャラクターが申し分なく引き立つ。やっぱりギャグは突っ込みが締めてナンボですよね(だからこそドS属性の使いどころが難しいのだが)。

 そして、今回もう1つのトピックスは、これまでもちょいちょい登場していたクラスメイト、杉崎の本格参戦。時節柄ちょっとだけロマーニャ公国の臭いがしなくもないキャラですが、やはり生意気幼女キャラと言ったらこの人しかいません。千和です。もう、それだけが言いたかった。

 せっかくなので、幼女軍団ってことで参考までにチーム杉崎(+みつば)の連中の中の人の身長を調べてみると(ソースはwiki)、下から高垣彩陽150㎝、大原桃子152㎝、斎藤千和155㎝、そして豊崎愛生169㎝。1人だけケタ違いがいました。「千和と彩陽とかどんなミニサイズ対決だよ!」と思ってたのだが、こうしてみると千和は別に小さくなかった。意外だ。他方、これらを年齢順に並べてみると、大原桃子22歳、豊崎愛生23歳、高垣彩陽24歳、そして斎藤千和29歳。1人アラサーの貫禄が出ています。

 何が言いたいかっていうと、「最近千和も幼女以外の役でみせる機会が増えてきたが、やっぱり千和は千和だな」っていうことだよ。世代交代とか、まだまだ無いで。千和と彩陽がフルで共演できる作品が、楽しくないわけなかろう。

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