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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 アシストロイドが無闇に可愛い第3話。バトルアクション展開が収束したらどうせつまらなくなるだろうとふんでいたのだが……あれ? 嫌いじゃないぞ。

 正式に国交(?)を結んだ日本とキャーティア。まだまだ摩擦は多そうだが、とにかく騎央の家を大使館に地球との交流の足がかりとし、しばらくは観察を続けることが決まった模様。そして、そこに転がり込んできたのは一転追われる身となりそうな真奈美とアオイ。「騎央の家ならば治外法権なので滞在しても大丈夫」という大胆な動機づけによって、エリスも含めた奇妙な4人暮らしのハーレムが始まった。

 あとはまぁ、この手の作品にはお約束な要素を1つずつ積み重ねて行っているだけな気もするのだが、今回もクリアな画質にぱっちりとメリハリの効いたキャラ画が実に綺麗。好みの描かれ方だなーと思っていたら、作監は乳と尻の魔術師、木村貴宏。安心のキムタカ作画により、キャーティアの方々のスク水姿も2割り増し。乱舞する湯気も致し方ない。まぁ、リビングに飛び出しても湯気が追いかけてくるのだけはどうにかならないかとは思うが。

 ドタバタが落ち着いて設定が確認出来たので、今回から各キャラクターの表情が追いやすくなったのもありがたいポイントで、今後も長い付き合いになるであろう、アオイと真奈美という2人のキャラクターが改めて紹介されている。

 CIA志望というちょっと変わった幼なじみ、金武城真奈美。卓越した情報技術を抜きにすると、彼女は実に分かりやすい幼なじみスタンス。騎央の家に住まうことになって一時は取り乱したものの、いざ決まってしまえば失礼なほどのくつろぎっぷり。2人の間に流れていた長い時間を感じさせる態度である。そして、「自分はどうせ女性として見られていないから」という理由でアオイの恋愛談義にも積極的にのってやり、応援するようなそぶりを見せていた。しかし、ラストの食事シーンで騎央が自分を女として「も」見ていたことを再認識して少しだけ戸惑いを露わにした。良いバランスの恋心である。アオイに銃を渡されて「援護して」の一言だけで乱射出来る瞬発力も凄い。CIAメンバー候補っていうのがどんな訓練を積んできたのかは見当もつかないが、案外戦力としてカウント出来そうな、肝っ玉の据わった子である。まぁ、騎央に向かって銃を乱射するのは勘弁して欲しいけどね。あれだけ乱射したのに銃弾は当たらず、最後のヘルメットだけ直撃するっていうのはどんなミラクルなんでしょう。

 そしてもう1人は、黒髪眼鏡、双葉アオイ。入国管理局のエージェントであるということ、物質転送能力を保持していることなどが改めて確認され、宇宙人に負けず劣らずの無茶な経歴と属性を持っていたことが分かる。恋愛に関しては奥手なのでエロ絡みではなかなか活躍の場もない彼女だが、いざミッションとなると本当に人が変わったかのようによく動く。最後のシーンで真奈美の心の揺れを察知するなど細かい観察力にも優れており、今後はSPとしてメインで機能していくことになるんだろうか。他のキャラクターとの差別化が図られた徹底的なまな板胸が、逆に売り。

 その他、新手の組織からアシストロイドを誘拐しに挑んできた謎の隻眼美女(CV・あけのん)や、キャーティアの一番偉い人(CV・17歳)、敵対組織の中枢で冗談の分かる犬美人(CV・17歳)などなど、まだまだ気になるキャラクターは増殖中。結構色んな場面がごちゃごちゃしているはずなのに、分かりづらくないのは筋立てが単純だからか、構成がまとまっているからか。何にせよ引き続き視聴のモチベーションを保持するのに苦労はありません。

 そして、今回最も気に入ったのが、ちょこまかと動き回る数多のアシストロイドたち。生み出された時には「阿漕なマスコットキャラやん」と思ったものだが、今回の大活躍で一気に好きになってしまった。なにかに似てると思ったら、パワプロのモブキャラ、通称ザコプロくんだ。あれだけ高性能なAIを搭載しているにもかかわらず、何で日本語は覚えてくれないのかが気になるところだが、絶えずフリップ片手にたどたどしい日本語でコミュニケーションを図ってくれる姿勢がたまりません。「おせなかながしまさんばん?」って、どんな情報インプットしたんだよ。あと、くそ真面目に監視の任についていた誘拐犯が「シリアルナンバー、17に変わって……17?」っていうシーンがやたら面白かった。気付いてたなら番号変えろよ。お風呂入ったら消えちゃったみたいだから、今度はちゃんと区別出来るようにね。

 そして、この作品の視聴モチベーションを維持してくれているもう1つの要因が、背景を埋める沖縄描写の細やかさ。琉球硝子のタンブラーとか、食事に出てきた沖縄ソーセージとか、クソ暑いこの時期だからこそ、沖縄の青空を見に行きたくなりますよ(いや、行ったことないけど)。深夜放送が終了した後に無性に近所の沖縄料理屋に行きたくなるのに、もう閉まっているジレンマ。海ぶどう喰いながらオリオンビールうめぇな。 

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 メガエスパー

 

土地(16)

島×5 平地×4 沼×1

湿地の干潟(ZEN)×4

霧深い雨林(ZEN)×2

 

クリーチャー(22)

エーテリウムの彫刻家(ALA)×4

エーテル宣誓会の法学者(ALA)×4

鋼の監視者(M11)×3

エーテリウムの達人(ALA)×4

エスパーゾア(CON)×3

ガラス塵の大男(ALA)×4

 

その他(22)

永遠溢れの杯(WWK)×1

バジリスクの首輪(WWK)×1

万華石(CON)×3

予言のプリズム(ROE)×3

飛行機械の鋳造所(ARB)×2

原霧の境界石(ARB)×4

霧脈の境界石(ARB)×3

災いの砂時計(ALA)×2

蔵の開放(M10)×3

 

サイドボード(15)

否認(M10)×4

ヴィダルケンの異国者(CON)×4

真髄の針(M10)×2

ドラゴンの爪(M11)×2

災いの砂時計(ALA)×2

全ては塵(ROE)×1

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 早速馬鹿が止まらない第3話。前回までで感動の大集合が終わり、いよいよ本格始動のウィッチーズ。待ち受けていたのは敢えて捻らないほうきの恥辱プレイだったとさ。

 折角の再結成も、半年のブランクによって身体がなまりまくっていた芳佳他2名。バルクホルンもミーナもそんな芳佳たちの様子を看過することが出来ず、美緒と相談し、彼女たちを特訓に送り出すことになった。3人は、美緒も過去に特訓を受けたという、アンナ媼の下を訪れる。厳しく偏屈な印象のアンナが出した指示は、ストライカーユニットを付けずにほうきのみでの行う飛行訓練。普段ユニットに頼ってばかりの芳佳達は慣れないほうきでの飛行に苦戦するも、美緒の過去を知ったり、アンナの人柄を理解したりすることで少しずつ努力を重ね、最終的にはほうきのみでの自立飛行が可能なまでに成長する。そして、アンナの家を襲撃したネウロイを共同作戦で撃退することで、無事に修行を終えたのであった。

 ほら、あらすじだけ書くとやっぱり平々凡々。どこまで行っても基本を外さない作品である。そして今回は、「厳しい修行」という内容をわずか1話で描き、更にその中にお馬鹿なエロギャグまでいれているために、メインテーマの方は何となくぼやけた印象になってしまっている。3人ともそれなりに苦労したのかもしれないが、ほうき飛行のコツを掴むために悩んだのはホントに一瞬だったし、それまでにアンナに対して恨みを抱く程のしごきがあったようにも見えず、「なんだ、ほんとはいい人なんだ」っていう展開になる流れが弱かった気がする。まぁ、この作品でジャンプ漫画みたいな熱血修行展開は別に必要なさそうだから構わないといえば構わないんだが……安易だなぁ。

 もちろん、そんな安易な脚本になってしまったのは、この作品がとにかく「ほうきでの修行って見た目に面白いし、ニーズにもばっちりお応えするんじゃね?」という視聴者第一の姿勢があるから。そもそもランニングの途中で「体力の衰え」を指摘された連中がほうき特訓をして合格をもらう意味が分からなかったりするのだが、今回の目的はあくまで「芳佳達をほうきにまたがらせること」だったわけで、それ以上の何物も求めてはいなかったのである。

 そうしてみれば、今回もやはり絶好調。擦れる、食い込む、喘ぎ悶えるという3拍子揃ったエロシチュエーションに身を委ねる3人。もうそれさえ描ければ満足という潔いコンテ演出は、この作品の病気っぷりがよく分かる素直な仕上がり。「魔界大冒険」ではしずかちゃんも股間が痛いっていってたし、普通に考えてほうきに全体重をかけるのってかなりハードかつエロいのは間違いない。ざっと調べてみたら、そもそも「魔女」+「ほうき」っていう組み合わせ自体がエロい意味しかないみたいだしね。もうどれだけ好きにやってもらっても構わないんですが、美緒が使ったほうきだと聞いて喜んでほおずりするペリーヌさんだけは、ちょっとヤバイ気がしました。ペリさん、しばらく会えなかったせいで、お熱が変な方向にいっちゃったんでしょうかね。

 今回の組み合わせ、芳佳+リーネ+ペリーヌは、1期でも序盤にスポットがあたった組み合わせで、サブタイトルの「一緒にできること」も、1期オープニングや2話に使われた「私にできること」を意識したもの。ペリーヌは1期であれだけ頑張ったのにまだツン要素が残っているのでどこか浮いてる感じがあるのがナニだが、芳佳+リーネのコンビネーションは抜群の安定感。何故か2人が寄りそうアングルになるシーンでは、必ず芳佳さんがリーネの胸に顔を埋めているのは流石としかいいようがありません。一緒のベッドに寝ているシーンでは芳佳も無意識だったと思うのだが、何で目が醒めたら胸の間にいるんだよ。すげぇよ芳佳さん。

 個人的には、この作品も中の人がどんな顔して恥ずかしい台詞を言ってるのか想像するだけで楽しいんですけどね。福圓先生曰く、沢城みゆきはツンデレらしいです(ソースはひだまりラジオ)。どんなアホな役でもみんな真剣ですよ。

 次週はサブタイトルからして明らかなシャーリー回。しばらくはアホな話が続きそうです。 

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 カレーは絶対箸で食えない気がする第3話。具体的な描写は結局出てこなかったけど、文明は毎日箸で完食してるんでしょうかね。器用な奴だな。

 今回のターゲットは、地元の伝説にも残るという、天狗である。アバンでは女子高生が天狗らしき存在にさらわれる描写もあり、長野の山中というロケーションも加味して、なかなかのセレクション。ただ、マヤにかかれば伝統の妖怪だって現代オカルトとして認識されるらしく、天狗宇宙人説をベースに、ちゃっちゃと調査をしてこいと文明に指示を飛ばす。

 身よりもない10年前に飛ばされた文明は、慣れない教師としての仕事にも疲れ、面倒極まりない上司に囲まれ、その時代の自分に郷愁を覚えてしまったり、なにかとセンチメンタル。指令どころじゃないメンタリティになって溜息混じりに入ったうらぶれた食堂で、ようやくこの世界で初めての癒しの存在、中川美風に出会う。テレビスターの「ブンメイ」ではなく、母と同じく「フミアキ」と呼んでくれた女性。ルックス良好、スタイル抜群、性根も真っ直ぐで正に理想の女性像を具現化したような美風に一発で参ってしまった文明は、その後も足繁く食堂へ通い、すぐに町を案内してもらうまでの仲になる。

 不釣り合いなポルシェでのルール無用の暴走などもありつつ、手近な名所を案内してもらい、最後に到着したのは松代象山地下壕。過去の記憶に共感して思わず涙を流す美風を見て、文明はますます彼女に惚れ込む。ちょっとは仕事もがんばれそう、そう思えるようになったのだろう。で、その一方ではマヤが同じ地下壕で謎のコウモリ怪人に襲われていました。続く。

 

 今回はマヤの百面相があまりみられなかったので画面的にはおとなしめの回。ストーリー的にも、異界の地で落ち込んでしまった文明がちょっと慰められるという中身なので、そこまで大々的な盛り上がりもなく、次回への伏線といったレベルのものに見える。ま、川島先生がなんだかものすげぇ人だっていうのが分かったり、ちょろっと登場したJKが抜群の存在感を示して去っていったりと、相変わらずキャラの濃さは強烈なんだけどね。文明は川島先生と懇ろになると白骨化した未来が待ち受けているらしいのだが……彼女はサキュバスかなにかなんだろうか。

 で、今回のメインはなんと言っても新キャラの中川美風である。純正みのりんキャラ、と言ってしまえば分かりやすい、中の人まんまのちょっとぽやっとした感じの巨乳美少女だ(そういや茅原の巨乳キャラって珍しいな)。文明の周りにはマヤだの川島だの、キツめの女性しかいないので、この美風の存在は正に天使のごとく映る。「フミアキ」と呼ばれたことで母親と重ねてしまうあたりはちょっとご都合主義な展開ではあるのだが、美少女キャラが増えてくれる分には悪い話ではなかろう。

 ただ、単なる癒しとして登場したかのようにも見える美風なのだが、今回作中ではちょいちょい気になる描写が重ねられている。最も端的なのはラストで感極まって涙を流したことだろうが、他にもおやきに対してやたら感情のこもった解説をしてくれたり、年の割に名所旧蹟の解説にやたら慣れていたりと、どうも「普通の食堂の娘」というだけではないように見える。そりゃま、あんだけ曲者じみたばぁちゃんと一緒に暮らしていたら町の歴史にも詳しくなるのかもしれないが、それだけでは説明出来ないような、「過去の出来事に対する実感」みたいなものを持っているような気がする。

 中川美風の正体は何なのか。折角オカルトがテーマの作品なんだから、深読みかもしれなくても想像するのは楽しい。一番安易な答えは、彼女が象山地下壕に関わる超常的な存在である、という案。分かりやすくいえば美風幽霊説。それならば彼女の持つ知識や思いについては全て説明出来るが、食堂で普通にばぁちゃんとコミュニケーションをとっていたことを考えると、「実は文明にだけ見えていました」っていう八九寺さん的なオチは流石になさそう。

 となると、第2案はタイムトラベラー説。過去の事象に詳しいのは、彼女が実際にその時代の人間だからで、何らかの理由で世紀末に飛ばされ、仕方なくあそこに住み始めたという案。これならば美風はあくまで普通の人間だし、文明が未来から、美風が過去からやってきたという対比も面白い。個人的にはこっちを推したい。正直、そのくらいのネタがないと、今回の諸々の描写がちょっと不自然に見えちゃうんだよねぇ。

 その他、多分本筋とは関係無いであろう小ネタもこの作品の持ち味で、一番笑ったのはおやきの解説の時に出てきた「ぽたぽた焼き」のおばあちゃん。あれって勝手に使っていいものなんだろうか。また、今回も相変わらずキャラ画にくせが強くて、妙な顔をしたときのキャラクターたちを見ているだけでも楽しい。美風の目尻の皺がやたら克明に描写されているカットとかがあったんだが、誰が得するんだろう。キャラデザに特徴があるので、作画担当次第でかなり印象が変わってみえますな。

 次回はようやく、今回ないがしろにされていたマヤの冒険の続きが描かれるのかな。文明が頑張るのも悪くはないけど、やっぱりこの作品の主人公はマヤですので。また彼女の百面相に期待したいと思います。

 そうそう、無事にエンディングテーマのCDが発売されましたね。高垣彩陽デビューシングル「君がいる場所」。みんなは何枚買いましたか?(アスミス風) わぁたしは〜〜〜1枚です! いや、ホントマジで洒落にならないくらいのクオリティですので、是非に。 

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 御前がエロい、御前がエロい、御前がエロい第2話。放送が進んだ地域では3話が話題になっているそうですが、こちらはまだ2話です。現時点で、色々覚悟が必要らしいので今からドキドキものです。

 といっても、別に2話で書きたいことも特にないんですけど、とにかく森島先輩のキャラが色々酷い(褒め言葉半分)のがこの作品の見どころの1つ。色々と言いたいことはあるのだが、一つだけ確かなのは、この娘、普通に考えたら周りから人気ないだろ。天然系だかなんだかしらんが、流石に痛すぎる。

 そりゃもちろん、エロい目的なら構わないので我等が主人公の橘君みたいな男の子から慕われる分には理解出来るのだが、絶対に女性受けしない性格だと思う。わがままだし、空気読まないし、その上で優秀らしいし。あんまり近付きたくないタイプだと思うぞ。その上で欠点を覆い隠すほどのカリスマ性があるのだとしたら……アニメではそれがあまり出ていないと思う。な〜んかいちいち台詞回しが胡散臭いんだよな、この脚本。これがギャルゲースタンダードなのかねぇ。その上で何となく流れで観てしまえるのは、序盤からキャラをある程度分散して学園生活の中でのコミュニケーションを装っているというのが1つと、橘君のキャラクターの潔さが1つあると思われる。最近のハーレムものの男性キャラっていうと朴念仁が大半なのに、橘君はそれなりに自分を持っているので見やすいです。ま、来週覚醒するって噂だしな!

 で、その上で森島先輩は声が伊藤静なわけだよ。中の人に似ている部分もあり、そうでない部分もあり。案外彼女ならば男同士のプロレスに飛び込むくらいのことはやりそう。とりあえず、森島先輩に酒を飲ませてから考えよう。

 今期はほんと、御前クールになったな。でも僕は棚町さん(の中の人)が好きです! 

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 活劇続きの第3話。そろそろ1話の頃に比べるとゾンビの迫力も衰えてくる頃なんですが、この作品は緊張感を維持するために色々と頑張っております。

 終わりを告げる世界。ニュースを見ても絶望しか得られなかった孝たちは、とにかく当初の目的通りに学校を脱出することを決意する。道すがら何人かの学生を回収し、各々の武器をフル活用して退路を切り開く。途中、どうしても切り抜けられそうもない玄関近辺では、孝が自己犠牲のリスクを払ってゾンビどもの視界についての確認を行い、少しずつゾンビ達を御しやすくなっている。もちろん、だからといって油断出来るわけもなく、バスに乗り込んだあとにはなにやら麗と因縁のありそうな高慢教師、紫藤が駆け込んできた。気付けばメンバーの実権を奪われていた面々は、早くも内部分裂。どこで何が起こっているかも分からない世界で、突如放り出されてしまった麗と孝。何とか危機を乗り越えはしたものの、相変わらず未来は暗い。

 今回も、「絶望せよ」という製作側の理念が非情にシンプルなギミックで伝わってくる演出になっている。ゾンビの聴覚について確認したくだりの「音を立ててはならない」はホラー物のワンシーンとしては定番のもので、ドクドクと心拍だけが響く中、ゾンビと正対した孝の緊張感はなかなかのもの。そのあとうっかり音を立てちゃった奴が見るも無惨な最期を遂げるのもお約束だ。また、これだけ大量の人が死んでいる状態でも、モブ1人1人の死に対してそれなりに情報価値を与えているのも面白い部分で、音を立てちゃった可哀想な子と、それを助けにいこうとして沙耶にとめられた女の子など、「視聴者はこの状況にそろそろ慣れてきただろうけど、この世界の住人達は引き続き絶望の中で生きているのだ」ということを表示することに余念がない。

 さらに、人間の醜さというファクターを描くのもこの作品のもう1つのテーマとなっているようで、新キャラ紫藤の実に分かりやすい悪党っぷりは、ゾンビやらパニックやらでモラルが崩壊した状態だからこそ、より悪辣に、より薄汚く見える。紫藤が思い切り蹴りつけた生徒の顔がスローで歪むシーンなんかは、ややくどい気もするがそのしつこさが味になっているし、バスの中での大立ち回りの芝居がかった様子なんかも然りだ。

 さらに、あまりに出来すぎたゾンビ満載バスの激突によって、主人公とメインヒロインだけが隔離されるという展開。「よくそのバス今まで走っとったな」とか、「明らかに加速方向と回転方向がおかしくね?」とか疑問は多いが、今度は燃えさかるバスの中からボロボロと転がり出てくるゾンビというビジュアルでそのへんの強引さを誤魔化している。流石に「火葬のゾンビ(INV)」相手では毒島さんでも相手が悪いし、何となく強そうに見えるのだ。ま、実際は数歩歩いて崩れ落ちてたから、ある程度は火も効くんだろうと思うのだが。

 そして最後はライダーゾンビの襲撃。ここはシンプルな1対1のぶつかり合いだが、「ゾンビ視点」という愉快なカメラアングルで臨場感を増す工夫がなされている。メット被ったまま噛み付こうとした彼は色々大変でしょうな。個人的に気になるのは、このゾンビが乗っていたと思われるバイクがうち捨てられていたこと。無惨に投げ捨てられていたってことは、彼はバイクに乗ってる途中でゾンビ化したってことだよね。……どこで噛まれたんだろうな。噛まれた後に逃げようとしてバイクにまたがったという説明も可能だが、そんな人間が律儀にヘルメット被るかねぇ。よく分かりません。

 その他、実は今週は世界設定についての疑問がいくつか浮かんできたのが気になった点ではある。例えばゾンビは「聴覚が過敏」とのことで、先週の沙耶の分析からすると、視覚と知能はほとんどない。ということは、「ノトーリアスBIG」が動きに反応したように、ただ音を発するものに対して無闇に突っ込んでいくことになるはずなのだが、ある程度は「生きた者の出す音」を識別しているきらいがある。でなければ、あたりをうろつく同類どうしでぶつかりまくっているはずだし、火事や爆発など、音を発生させる危険にも身を投じてしまうはずだからだ。ま、ある程度の生存本能(ゾンビのくせに)みたいなものは仮定して良いのかもしれないけど。

 それと、生存者側の行動も多少気になった部分で、「音がキーになる」と分かっているはずなのに、連中は大声でしゃべりすぎである。特に賢いはずのキャラ設定の沙耶がいちいち立ち止まって大声で文句を言っている意味が分からない。平野に見せ場を作りたいのだろうか。そして、「ゾンビ」と「ただの死体、もしくは死んだゾンビ」の区別をどうやってつけているのかも気になるところ。あれだけのものを見ているのだから、どれだけ確実に「倒した」としても、出来る限りゾンビの亡骸には近付きたくないのが人間真理だと思うのだが、孝と麗は最後にライダーゾンビに襲われた後、その横でしばらく話をしていた。個人的に、いつアイツが立ち上がってくるのかとハラハラしっぱなしだ。私が心配性なだけなんだろうか。

 まぁ、ハラハラしてるってことは、なんやかんやいいながら、まだ怖がってるってことです。先生の胸がどんだけ揺れても、それどころじゃなかとです。 

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 休む間もない第17話。私が先週あんなことを書いちゃったせいなんだろうか、ついにあの男が帰ってきましたよ!

 Dr.ミナミの事件も解決し、逃亡の身から開放されたジョーイたち。政府やMIAとの盟約がどのように取り交わされたのかはよく分からないが、ホリーの態度からすると、どうやらヒーローマンの一件とジョーイたちとの関係性は公にはされなかったらしい。無事に普通の学生に戻ることが出来た学生諸君は、そのまま元の生活に……というわけにはいかなかった(そもそもホリー達にはなんて説明したんだろうな)。まるでミナミの事件が収束するのを待っていたかのように、各地では謎の襲撃事件が起こっているという。

 教授の調査により、襲われた施設は全てスクラッグの遺物を研究していたということが判明し、更に都合の良いことに、次の襲撃場所は、ちゃっかり残骸をガメていたデントンのラボだという。スクラッグ関連と聞いては見過ごすわけにもいかず、不寝番で襲撃犯を待ち構えるジョーイたち。

 途中でコリンズ先生の妨害などもありながら、予定通りに犯人はデントンの遺品の下へ。ここぞとばかりに撃退を試みるヒーローマンであったが、謎の黒コート相手にまさかの大苦戦。敵は素手でヒーローマンの一撃を受け止め、謎のイビル・オーラを飛ばしてバーンナックルのごとき必殺技まで披露。これまでゴゴールやミナミを相手に鉄壁の防御を誇ったジョーイのバリアも、隙を突いてぶん投げることで打開してみせた。

 この恐るべき敵の正体こそが、悲しきゴキブリ改造人間。ウイリアム・デイビスその人である。サイの言葉を借りるならば、マジで「今までどこで何してやがったんだ!」と問いただしたいところだが、彼には彼なりの苦悩があるらしい。「守りたい物がある」というのが彼の主張で、そのためには、各地に散らばったスクラッグの遺物は存在してはならないらしい。見事なダーク・フォースを駆使し、3人の前で遺物を消し炭に変えたウィルは、再び夜の街に消えた。

 

 さぁ、17話を回って、いよいよ最後への流れが見えてきました。スクラッグ編のラストシーンから、最後の敵もスクラッグであろうことは想像がついたが、その先陣を切ったのは、まさかの哀・戦士ウィル。「お前らが光ならば俺は闇」「せいぜいヒーローごっこでも楽しんでいやがれ」となかなか堂に入った厨二台詞が決まっている彼だが、冷静に考えると確かにジョーイたちが今までやってきたことはヒーローごっこと言う言葉がふさわしい気もする。彼が(文字通り)目の色を変えて行動に出ているということは、おそらく最大の目的はリナに関わることだと推測されるのだが、現在「水面下で動いている」という怪しい影とは、一体何なのだろうか。……まぁ、ゴゴールJrでしょうかねぇ。もしくは大穴で「ハイパーニック」とか。彼の行動原理がさっぱり分からないので現状では黙って見守るしかないが、最後の敵も一筋縄ではいかないぞ。

 今回の見どころは、なんと言ってもこれまで登場したどんな敵よりも、そして下手したら味方よりも格好良かった新生ウィル。どこで修行したらあんな殺意の波動に目覚められるのかは大変興味深いが、教授の分析した襲撃犯の移動マップからすると、彼が行動を起こしたのは東海岸。つまり、世をはかなんでフラフラと故郷から離れていたが、ニューヨーク近辺でなにかまずいことに気がついたのだろう。そこから少しずつ地元を目指しながら、各地でスクラッグの痕跡を消して回っていたわけだ。全盛期にはあれだけ大量の雑魚兵士をばらまいていたスクラッグの遺品がそんなに限定された場所にしか残っていないとは思えないのだが、他の物品(特に雑魚兵士がやられたときの抜け殻)は政府が処分してしまったのだろうか。確かに、ゴキブリの残骸はあんまり保管したくはないだろうけどさ。あと、最大の遺品として世界各地には5つの「タマ」が残されているはず。あれは一体どうするつもりなのかも気になるところだ。

 そして、そんな流浪のウィルの陰で目立たなかったが、今回も相変わらずのチートっぷりを見せつけてくれたのは、デントン教授である。見事な推理で襲撃犯の足取りを割り出してみせたわけだが、その中で「犯人は最高機密であるスクラッグ関連施設をピンポイントで壊して回っているわけで、おそらく何らかの感知システムを持っている」との推理を披露していた。誰もが突っ込んだと思うのだが、「いや、お前はなんで知ってるんだよ」と。しかもアメリカ全土に溢れる諸々のニュースの中から襲撃者関連の情報だけを選別する感知能力はウィル以上のもの。ここまで来るとデントンラスボス説とかが浮上しても驚かないな。アガサ博士とか、ラボキャラはだいたい黒幕扱いされる習わしだけどさ。

 さて次回は、そんなシリアスな流れをぶった切るかのような再びの水着回。サブタイトルは「セパレーション」とのことだが、これが何らかの哀しい離別を意味するのか、それとも単にリナの水着のことなのか……次回予告を見ると、なんだかキャラ画がエラい鮮烈だったので、次回の作画に期待が増しています。ただ、次回予告冒頭がリナじゃなくてコリンズ先生の水着っていうのはどうかと思う。

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 意外と色々動いた第3話。2話は記事を起こさなかったんだけど、割と楽しく観てますよ、この作品。

 紅翼にさらわれた皆人と、それを救出に来た風花。懲罰部隊とはいいながらもどこかコントグループのような間抜けさを見せる灰翅と紅翼を尻目に、だんだんテンションが上がってきた風花は、2対1というハンデ戦を自ら申し出た上に、それじゃやっぱり無理だったと気付かされ、庇ってくれた皆人を見て羽化を決意。1期では随分長いこと引っ張ってきたような気もしたのだが、存外あっさりと仮契約(パクティオー)(?)を成立させる。羽化さえしちまえば元懲罰部隊の実力は犯則レベルのものであり、既にやられる姿が堂に入ってきた紅翼たちはバイキンマンのごとき見事なぶっ飛びっぷりである。もう、ここまで来たら出雲荘の5人はそのまま鶺鴒計画を突破できてしまうんじゃなかろうか。

 こうして5人という大所帯を抱えることになった皆人一派。疲労のせいか皆人はぶっ倒れてしまったが、荒事に参加していることがおかーちゃん公認だったことも分かり、無事に事件は大団円である。ほんと、こいつらは関わってる事態が重苦しいはずなのに、なんかお気楽なのよねぇ。そのあたりの空気が楽しくていいんだけどさ。皆人に限っては、背後に熊を背負った子とか般若を背負った大家さんとかがいて大変そうなくらいか。

 そんな中、シリアスなのは裏切り要素が深刻な鈿女くらい。風花の鶺鴒紋が気になってしまっている様子だが、タッチからの祝詞戦法って、隙をつけば出来る程度の難易度だったっけ?

 また、結はひさしぶりに鴉羽と再会。なんだかよく分からない迫られ方でお互いに檄を飛ばし合う。どうせ今作でも最終決戦なんかにはもつれ込まないだろうから鴉羽との衝突は実際には無い気もするのだが、ラスボスポジションには違いない彼女の活躍も、もう少し見てみたいもんである。1話でヘリをたたき落とし、今回もさっくりと逃げる鶺鴒を切ってくれてますが、本格的なバトルって見てないんだよね。

 やってることだけを見れば、単なるいちゃいちゃとデスゲームを組み合わせただけというシンプルこの上ない本作。今回もその枠の中で予定調和な展開と言われればそれまでなのだが、今作は1期に比べると作画に安定感が出ている。今回は紅翼・灰翅コンビと風花のバトルが今回の見どころなわけだが、一応各々に使える武器が違うことで単純なバトルシーンもそれなりに見栄えがするし、風花の羽化シーンからの圧倒的なパワーは、これまで散々引っ張ってきた「実力者・風花」の力を見せつけるのには効果的なものだった。負けた紅翼は本来ならセキレイどうしの戦いに負けてるんだからもっと酷い目にあってもおかしくないはずなのだが、そこは風花のキャラクターもあり、コミカルにお星様になることで再戦のチャンスが与えられている。灰翅がポケモンで言ったらすっかりコジローポジションです。あいつら、一応1期では最後の対戦相手だったんだけどね……

 また、バトル以外のシーンでもキャラクターの愛らしさが自然に表に出てくるように工夫がなされており、皆人ママにすごまれた月海のウブな反応と茶化されて怒り暴れる様子なんかは彼女の堅苦しさがうまいこと魅力になっているし、大ボスである鴉羽と結が会話するシーンでは、ゆったりとした動きや、丁寧なリップシンクが実現したおかげで鴉羽の持つ迫力と、それを押しのけて平然としている結のギャップが見て取れる(まぁ、胸と刀のおかげでそれが端的に分かるようになっているあたりが流石だけど)。

 結局この作品は女の子がきゃっきゃうふふして、胸をブンブン振り回しながらバトルするところが真骨頂なので、その2つの要素さえきちんと描かれていれば満足です。ま、紅翼の場合はブンブン出来ないけど……むしろその方が好都合さ!

 今期は御前が色んなところで本領を発揮してくれているのが嬉しい限り。ナバとの共演も最近ご無沙汰だったのでなんか嬉しい。また、今回は皆人ママ役で伊藤美紀さんが登場。皆人は本当に恵まれた環境にいるなぁ…… 

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 まだまだ序盤のくせにいきなり無茶してる第3話。前回の次回予告から予想はされていたが、まさかのオリジナル展開でボケ組と突っ込み組を隔離するという、この作品を根本からひっくり返すチャレンジをやってみせている。

 わざわざオリジナルで展開している修学旅行パートだが、基本的にやっていることはベタネタ。そもそも何でこのくだりを描こうとしたのかがよく分からんのだが……他のアニメと真正面からぶつかってみたかったのかな。

 ほんとに、「お前らもう京都に来なくていいから」と思えるくらいに今年はありとあらゆるところで京都の風景を見ている気がする。シノとアリアなんて、同じ声をした人たちがついこないだ揃って修学旅行に来たばっかりじゃないか。金閣とか、行くところも似たり寄ったりになるしねぇ。そんなに感動するようなもんでもないぞ、あれ。

 そして前回みたいに金箔と緊縛を絡めるとかならまだこの作品らしいんだけど、シノがよく分からない歴史好きを発揮したり、謎の鳥や工事現場のおっさんと格闘したり、全くこの作品と関係の無いネタの広げ方になってしまっている。まぁ、おっさんとぶつかるシーンはちんまいキャラがクルクル動いてたからそれなりに楽しかったのだけども。多くの視聴者がこの作品に求めているのは、こんな普通の修学旅行では無い気がするのだが。むしろ、冒頭のアリアの言った「貞操帯」みたいなネタの方が……駄目だー! その声でそんな台詞を言うなー! 半日前にキルミンしてた声だー!

 とまぁ、中の人ファンの妄言はさておき、突っ込み不在の旅行パートをかろうじて賑やかにしてくれたのは、謎の新聞部員、畑さん。新井里美ボイスはすっかり変態写真を撮るキャラクターとして定着したらしく(?)、なかなかいい働きをしてくれています。カメラのデータを消されると黒子では聞けなかったような切ない声を上げてくれるのがまた良いですね。とりあえず京都にいる間は彼女の大活躍だけを見て満足することにした。会長達は早く帰ってきて男子生徒にセクハラしてくださいよ。

 他方、居残り組の方は純正ラブコメ路線に。タカトシが自宅でよく分からない完璧主義者っぷりを発揮しているくだりなんかはどうでもいいのだが、その分スズが怒ったり得意げだったりブチ切れたりちょっとデレたり、百面相を披露して何とか盛り上げようとしてくれています。おはぎボイスのキャラだとfck youがよく似合うね。まぁ、英語たどたどしかったけどね。そして、今週一番のサプライズは、スズの母親の声がまつらいさん。あんたが母親役をやるようになるとはねぇ……いや、年相応だけどねぇ……「確かに顔の丸さは遺伝したな」などと、中の人と中の人に勝手に血縁関係を結びつけてみる。

 いかん、それなりに楽しんで観ているはずなのに、ネタがどんどん中の人に片寄っている。これはまずい傾向だ。今期はそんな作品が多いなぁ。もっと中身でぐいぐいみせてくれるアニメが欲しいなぁ。 

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