忍者ブログ
最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
[7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17]

「悪役令嬢転生おじさん」 5→6

 成立してたねぇ。なろう文化をベースにした作品なので、常にどこかで警戒心を維持しながら見てたし、実際鼻につく部分も無いわけではなかったが……フツーに愉快な作品になっていたのだから、そこは素直に認めちゃったほうが楽ですわ。

 重要なのは「咀嚼」だ。本作の作者は主人公の憲三郎と似たり寄ったりのおっさん。ベテラン漫画家が流行りの悪役令嬢物を描くなんて、流行りにおもねった節操のない所業だと頭ごなしに叩きたくもなったが、クリエイターたるものきちんと自分の作品に責任を持っているわけで。おそらく作者は「悪役令嬢もの」というジャンルの存在を知り、試しに1本2本、もしかしたらそれ以上に作品のサンプルを摂取したことだろう。そして当然、おっさんであればあるほど、私に近いさまざまな疑問が浮かんだはずだ。「そもそもゲーム世界ってどういう概念だよ」「破滅フラグってなんだよ」「悪役ってどういう概念だよ」etc. etc. そして、それをしっかり咀嚼し、自分なりの解釈でジャンルそのものを再構築し、満足いく形のギャグ漫画としてアウトプットしたのがこれ。

 そう、当然こんな支離滅裂な設定なのだからギャグにするのが一番手っ取り早いし、さまざまな不条理を全部「そういうネタ」にしてしまえば手軽に笑いに転化できるのだ。そうして不条理を笑いつつもそうじゃない部分はしっかりとサポートを盛り込んで「設定として」説明していくことで釈然としなかった部分を解題していく。これによりなろうフォーマットの不利な部分はどんどん減少していくことになる。唯一「おっさん礼賛」というなろう的なファクターは残ったが、まぁ、そこはおっさん作者がおっさんのために残す「良い物」と認識したのだろう。個人的にはおっさんageが強すぎるとちょっと気持ち悪いと思ってしまうので本作でもそこの要素だけ微妙に受け入れがたかったのだが、ここまできたら純然たる好みの問題だ。文句を言うのも野暮というものだろう。

 こうして1人の作家がしっかりと責任を持ち、「私の考えた悪役令嬢作品はこういうものです」と示してくれた答えは、なんかもう、面白いとかつまらない以前に、「納得できた」。この感覚はとても重要だ。特にゲーム世界という理不尽の塊について、ゲーム内・ゲーム外の両方からアプローチすることで作品の根幹をなす謎として維持したままでストーリーを進行し、さらにこの2極を家族で分担することによって家族愛のドラマにも接続している設定が実に如才ない。続きが気になる作品でしたわ。

 中の人の話にちょろっと触れておくと、当然今作のMVPは主人公の中の人2名ということになるわけだが、無茶苦茶な世界をしっかり支え、賑やかにしてくれたアンナ役の関根明良のお仕事ぶりも大いに評価したい。やっぱ底抜けハッピーボイスはとても元気になる。こういう「馬鹿馬鹿しさ」はいい栄養素ですよ。

 
Amazonアフィリンク

拍手

PR

BanG Dream! Ave Mujica」 7→9

 俺は全力で贔屓していくぞ。バンドリと共に歩み続けた8年間。溜まりに溜まった堆積物。その重さはあまりにも過酷で。

 今年度はこの注釈がやたら多くなっているが、点数をつけたのは今回の1クール分というよりは、ここまでのシリーズの総括としての点数である。ただ、「8年間全部」をつなぎ合わせるのは流石におかしいので、言うても「It’s MyGO!!!!!」との2クール分の総合得点という認識ではあるのだが。間違いなく2つで1つの物語、「MyGO」で組み上げた基盤を足場として最大限に活用し、その踏み込みでもって既存のバンドリ概念をぶち壊す闇の深さを体現する黒船。それがこの作品だった。

 基本的な評価ポイントは「MyGO」の時と似たようなものになるが、まずは映像部分の作り込みの評価。完全に現代アニメの1シーンとして定着したサンジゲンによるCGベースのキャラ作画本当にこなれるところまでこなれて、これだけ執拗な心理描写が必要な作品でも充分使用に耐えるだけの技術が完成された。「CGは手間を省くためのサボりツール」という昔ながらの認識をぶち壊すべく、表情芝居の細部の細部まで入念に、少女たちの愛憎劇のためにとにかく手間暇を惜しまない姿勢は本当にお見事。仮面をテーマにした作品でこそ「顔芸」と呼ばれる表情芝居がどんどん花咲いていく様子はなんともパラドキシカルである。

 そうして描かれた「ギスドリ」世界線は瞬間最大風速を毎話更新する勢いでひたすら苛烈に情報を叩きつけてくる。そりゃまぁシナリオの細部を見れば「どないやねん」と突っ込みたくなる部分もあるだろうが、エンタメに極振りした刺激まみれのその筋立てはとにかく目を引き、心を引き寄せた。もちろん単に「やり逃げ」するようなこけおどしの昼ドラではなく、1人1人のキャラクターを根っこの部分までしっかり描き切った上で展開される「だからこその軋轢」。人と人との関わり合いというのは本当に難しい。ましてそれがバンドという「運命共同体」であればなおさらのこと。これまでキラキラドキドキを描き続けてきたメディアで、同様の比重でギスギスドロドロを描くことになんの後ろめたさがあるものか。その上で、最終的には「音楽の素晴らしさ」に、「皆で音を作る素晴らしさ」に帰結するのも当然とはいえありがたい話で、我々は楽曲という最大級のご馳走を味わいつつ、その背景に積み上げられた幾重にも折り重なった関係性の情報を貪り尽くす。噛めば噛むほど、中毒症状は深まるばかりである。

 そしてバンドリーマーだけの特権として与えられるのがメディアを跨いでのドーパミン無限地獄。リアルバンドの裏にアニメのキャラがおり、アニメのキャラの背後にはリアルバンドが横たわっている。10人の少女の物語とは言っていたが、その実「10人の少女と10人のバンドマンの物語」でもあるのだ。この楽しみ方に特化したバンドリプロジェクトは、ハマればハマっただけの見返りがあることを幾度も示しており、今回もそりゃもう美味しくいただきました。というか来月いただきます。アニメが終わっても、マスカレードが終わらない喜びよ。

 ちなみに「10人のバンドマン」で追記なんですが、個人的に一番驚いたのは米澤茜という謎のドラマーの存在でした。この人、ほんとにすごいのよ。ご本人の様子だけ見てたらエロくて豪放な飲んだくれドラマーに見えるんですが、何故か祐天寺若麦としてもすげぇしっくりくる。ぶっちゃけドラムという専門性が高すぎる楽器はどうしても「アニメキャストとの両立」が難しく、バンドリ世界でも夏芽・mika先生とどうしたって「役者としては、まぁねぇ」みたいな配置になりがちなのだが、このドラマー、マジで声の仕事まで面白おかしくこなしてくれる。ドラムが凄まじすぎるので「声優業も頑張ってください」なんて口が裂けても言えないが、それでもなお、「ずっとにゃむちでいてください」だけはお願いしたい。

 あと最後まで岡田夢以のツラがいい。「八芒星ダンス」の時のティモリスがグッと涙を拭うモーション、ライブ本番に岡田フェイスでやられたら失神する。

 
Amazonアフィリンク

拍手

「アオのハコ」 6→5

 これも2期かぁ。お金のあるジャンプ漫画はファンにとってはありがたい存在だよね。

 基本的に減点要素が無いんだけど何故か減点している。あんま刺さってない、というのが端的な表現で、さらにぶっちゃけると、1話目では「ヒロインのCV的に点が下がるわけもない」くらいの印象だったのだが、それでもどうにも刺さりきらないこともあるもので。

 言い訳じみたことを繰り返すが、別に減点要素はないはずなんだ。むしろ良いところを上げる方が簡単なくらいで、2クールもの間徹底してハイクオリティな作画は流石のジャンプ。本作はスポーツアニメとしての側面もあるため、要所でのモーション作画などでクオリティが保証されていることによる恩恵も大きい。王道ラブストーリーでの青春模様も取り立てて違和感もなく、「こういうお話はあるよなぁ」くらいですんなり飲み込める。別に斬新な筋立てを求めるようなジャンルでもなし、これはこれでとても良いものだ。

 でも刺さってないんですよ。なんなんでしょうね。非常に丁寧に描いてくれている分、なんか退屈してしまったというか……どうしても間伸びしてる感があったってことかなぁ。ほら、スタート地点が「ヒロインのCV的に云々」の時点で、私の中でヒロインの千夏先輩の存在は絶対なわけですよ。浮気する要素なんて1ミクロンも存在しないし、同居始めたりなんだりで盛り上がったなら秒で告白せいや、と思ってしまうという。あんなふわふわと半端な状態を維持し続けていること自体をネガティブ要素として捉えてしまったのかもしれない。

 いやでもジャンプのラブコメなんてそういうもんじゃん、というのは頭では分かってる。今作だけが特別まだるっこしいってほどでもないしなぁ。なんかこう、なまじアニメのクオリティが高かっただけに、バドミントンアニメとして半端な成果を残してしまっているところにモヤったりしてるのかもしれん。あっちもこっちも手抜かりなく、というデザインのせいで八方美人になってしまってる、みたいな。

 まー、もしかしたらいい加減高校生のなまっちろい青春なんかで食指が動かなくなってるという老化現象なだけかもしれないんだけどさ……。ちょっと対照実験したいから他の高校生ラブコメアニメ持ってきてください。それでキュンキュンできたらまた考えます。

 ところで、これが終わったらここまで連綿と受け継がれてきた「上田麗奈メインヒロインアニメ」がついに途絶えることになるんでしょうか。来期の予定とか知らないので欠乏症を危惧しつつ、ビクビク待ちます。

 
Amazonアフィリンク

拍手

Dr.STONE SCIENCE FUTURE(第1クール)」 ―→―

 一旦休止。「第4期の第1クール」というもはやナンバリングがよく分からない一部分でしかないので評価は割愛。相変わらず元気なアニメである。

 ただ、今回の内容については流石にファンタジー要素が強かったというか……いや、途中からはほんとに程度問題でしかないので今更って話ではあるんだけど、どうしても「千年単位の出来事なのにDr.ゼノが偶然千空たちと待った同じタイミングで石化を解除してた」が納得できないのがなぁ。いや、偶然って言われたらそれまでなんだけどさ。「科学VS科学」を成立させるための後付けにしてももうちょっと“エレガントな設定があった気はするんだよな。

 まぁ、些事ですけどね。

Amazonアフィリンク

拍手

 人を呪わば? 最終話! なんかよく分からんけど最終回っぽくはなったな!

 ぶっちゃけ「どないやねん」要素もちらほら見える最終話ではあったな。何しろここに来て知らん設定がザクザク出てきて全部が音子ちゃんの都合のいいように進む。具体的には「これまでのホテルの賃金が時間で支払われ、それを使うことで死よりも前の時間に戻って過去改変が可能」「正規の従業員がエレベーターで現世に戻る際は記憶の保持が可能」。あと切子が持っていた「地獄の蓋を開ける箱」もゲームブレイクなアイテムだった(切子はなんで自分に使わないんだろうな)。これらの要素が最終回で怒涛のように押し寄せるのはズルすぎるし、一番の問題として「これ、ここまで描かれてきた物語を色々ひっくり返すのでは?」という懸念がある。やっぱり過去改変が可能だと知らされてしまったら、これまで「ホテルで働く」という発想がなく死を受け入れていったキャラクターたちに対して不誠実な内容だったようには思えてしまう。支配人は単に「説明を忘れてただけ」と言っていたが、そんな大事なことを説明もせずに就労させていたのだとしたらアンフェアってレベルじゃねぇ。まぁ、それを気にしてなかった音子が一番悪いと言われたらそうなのかもしれんが。

 とまぁ、ちゃぶ台が3回転半くらいひっくり返るお話だったわけだが……正直、今作のプロットについて、そこまで整合性を求めているわけではないというのも事実である。なんとなくのツールをなんとなく組み合わせる「なんちゃって推理劇」みたいなテイストは最後の要素もギリ許容できるくらいのユルさだと思えば、ハッピーエンドを仕立てるためにこんな展開にしたのもやむなしと受け入れておくか。実際、これにより3人のメインキャラが全員落ち着くところに落ち着いたわけだしね。これまで茶化すようなテイストだったから許されてたけど、フツーに考えて大外がのうのうと生きてていいわけがないし。まぁ、先週時点で1回地獄行きを確定させてるのに今週もう一回とどめを刺す必要もないのだが……この時間改変による「2人の大外」「2人の阿鳥」のパラレルはこの作品ではどのように説明されるんでしょうね。

 最後の駅のホームでの(余計なまでの)大立ち回りもなかなかの「どないやねん」要素ではあったが、記憶がない(というかまだ持ってない)大外との対峙はそれなりに緊張感と説得力があったので悪くないシーン。ここに来て血染めの三色菫がちょっとした伏線だったことを音子ちゃんが推理から導き出したり、最後の最後で本作のギミックが小技を効かせていたのも悪くない。どうせなら似たようなツールをもうちょっと縦横無尽に張り巡らせておいてもらえたら、ラストバトルももうちょい刺激があった気はするんだけど。最終的には、今作はサイコキラー大外と「サイコだけど単なるオタク」の音子ちゃんの関係性を紡ぐ物語ということになり、阿鳥が割と蚊帳の外だったというオチもいいような悪いような。まぁ、幸せそうなら、OKです。

 最後までちゃんと音子ちゃんは音子ちゃんらしさを貫き、可愛らしかったのはよかったと思います。何はともあれ、1クールお疲れ様。

 

 Amazonアフィリンク

拍手

「妖怪学校の先生はじめました!」 5→5

 先にお断りしておくと、ショボさでは今期トップレベルのゆるゆるアニメ。映像部分に期待するものは無いのだが、期待しないことで得られるものもある。

 1シーズンに1本ぐらいあったりなかったりする「ユルくてしょーもないのになんか嫌いになれないギャグアニメ」の1本。「嫌いになれない」レベルにも個体差があり、気づいたらハマって中毒になってしまう「このヒーラー、めんどくさい」みたいな作品もあるし、ピンポイントで気になるキャラが生まれちゃう「でこぼこ魔女の親子事情」みたいな作品もあった。今作はそのどっちでもなくて、「いや、つまらないんですけどねwネタとかしょーもないんですけどねw」とは思いつつも、それが別にネガティブな印象にならないというなんとも不思議な作品。やっぱりわたしゃ「妖怪」っていうモチーフが好きなんでしょうかね。

 でも、それだって別にプラス要素になるとも限らないんだよなぁ。実際、1話目を観た時点では「俺の好きな妖怪というモチーフをすげぇ雑多に、えーがげんに消化してるんちゃうんか。安易に妖怪モチーフ使ったらただじゃおかねぇぞ」とか思ったりもしていた。そして、今作は割と安易にモチーフを使っている……んだけど、別に目くじら立てるようなもんじゃないと思っちゃった。一応登場する妖怪のレンジはそれなりに広いし、思いっきり自分なりの解釈を交えつつも、最低限は伝統的妖怪の要素も守ろうという意識は見て取れる。シリアスの時のバランス感も悪くはないし、思い切ったネタ回での刹那的なネタ回しはきらりと光るものもあった(かもしれない)。

 強いて特別だった点をあげるとするなら、主人公の晴明をギャグメイカーと割り切り、単なるヘタレ以上のバケモンにまで振り切らせたことかもしれない。「特別な才能を持つ、選ばれし血筋の主人公」なんて少年漫画的にはどうしたって格好良く描きたくなってしまうものだが、晴明については徹頭徹尾単なるクズとして描かれ続けた。こんだけキャラが多いと埋没する要素も増えていくものだが、中心に晴明を置くことで満遍なくイカれオーラをいろんなキャラに提供することができたのが全体的な満足感につながったんじゃなかろうか。嫌いじゃないネタアニメでした。

 ただ、繰り返しになるがほんとにアニメーションはショボい。この低予算でネタが成立しちゃうのは割とずるいのだが……もしかしたらそこも含めて演出の勝利……だったのかしら?

 
Amazonアフィリンク

拍手

 全選手入場! 最終話! 結局、このアニメはなんだったんだ!

 まぁ、原作はバリバリ未完なんだからすっきり終わるなんてありえなかったのだけど……原作の販促のためのアニメってんなら、これはこれで正しい判断なのかもしれません。こんな状態で放置されて気にならないわけないからね。……でもさ、今作が完結するかどうかもわからない状態で追いかけるべきなのかどうかってのも悩むよなぁ。かつて、アニメでいいとこまで見せてもらったもんだから嬉々として原作を購入して、その後10年近くも続刊が出ずに生殺しのの作品があるんですがご存知でしょうか。「六花の勇者」っていうんですが……(奇しくも監督が同じやねん!)。

 というわけでとても良いところで終わってしまったわけですが、最後に切って出す情報はもちろん特報。サブタイトルに登場したのはなんと「本物の魔王」その人である。そしてこいつがま〜意味のわからんやつで。これまで散々意味のわからん奴は出てきたが、魔王シキに至っては「なんか分かんないけどとにかく何も効かない」「効かないっていうか死んでるかそもそもなんも出来ない」という謎かけみたいな存在。そして何故か外見はセーラーJK。CVが楠木ともりである。なんだこれ。そりゃまぁ、最後の地の情報も錯綜して意味わからなくなるわけだ……オカフがどこまで理解して隠してたかもよくわからんし、「最初の7人」のうち生きて帰った2人も何を考えているやら。芳忠さん(ロムゾ)はまだ意識あったのかなぁ。はらわたぶちまけてかろうじて生きてたっぽい斧さん(ネフト)はこないだサイアノプにボコられてたけど……とにかく、魔王決戦ってのはあったのか無かったのかもよく分からなくなっちゃった。そのことは、ユキハル、ヒロトあたりはなんとなくわかってるのかな。

 そうしてカオス極まる「魔王と勇者」の関係性に一応の箔をつけるため、黄都が必死に開催を狙っている勇者決定戦。これまでずっと「結局そんなものは永遠に開かれないのでは?」とか思っていたが、2期の最後になって、ようやく戦士たちが黄都に集まってきたようだ。久しぶりの面々(ユノさん!)も顔を揃え、「こいつらを集めるために色々あったなぁ」としみじみしてしまうが……いや、でもエントリー数は16で合ってるのか? こないだもっと別な連中も参加するとかいってなかった? ジギタ・ゾギとかオゾネズマとか……あれは他の選手のエントリーと入れ替わるかたちで参加するってことなのかな。ヒロトとかクウロも16人にカウントされてたのもよく分からんしな。そこ2人が入れ替わる? あと、29官いるなら16で枠が収まらなくない? ルールが本当に謎の大会である。

 まぁいいや、とりあえず「現時点で参戦しそうなやつ」くらいに考えておこう。気づけば1期のエントリーからはもはや5人しか残っていないというのがちょっと驚きで、ソウジロウ・アルス・キアは分かるんだけど、結局なんなのかよくわかってないナスティークがエントリーされてるのも不思議。そこはクゼがエントリーするわけじゃないの?

 2期からは残りの11人がエントリーすることになるのだが、これまで参加するなんてことはおくびにも出してなかったメレがふつーに黄都にきてたし、今回1回も登場してないルクノカさんも間違いなくエントリーされているらしい。サイアノプさんがアルスのとこに挨拶に行ったのがちょっと可愛い。キアは自然にユノさんと接触、どーでもいいことに世界詩を使いこなす。そしてシャルクが正面から大会へ乗り込む準備を整えた。槍使いの骨って、「最初の7人」からきてるとしたら槍使いのあいつってことになるのだが……渋くなりすぎてる? 単なる別人?

 わからんことだらけだ。とりあえず、誰がどうやってともりるを倒せるというのだろう。最終的にユノが次の魔王になるといいと思いました(中の人的結論)。

 

 Amazonアフィリンク

拍手

「全修。」 7→7

 最終話の感想書いちゃうと最終評価書き忘れちゃうあるある。ちょっと時間が経ってしまったけど、改めてこの作品を評価しよう。

 シンプルに評価したいのはMAPPAの手になる見事な映像美術。本作は「アニメの中に飛び込んじゃった!」という、いわばメタを内包した構造になっているわけだが、「アニメでアニメを描く」ことに挑戦したのなら、しっかりとそれを「形に」する必要がある。これがもしナツ子の描くラフなコンテの映像だけが「アニメ」要素であるなら、だいぶ安易な発想というので退屈に思われたかもしれないが、そのほかにもきちんと「アニメの世界で動いているんだ」ということを忘れずに描写し続けた部分は誠実である。具体的にはナツ子が思い出す回想シーンでの「滅びゆく物語」は、今ナツ子がいる世界と同じものを描いているはずなのに風合いが全く異なっている。過去の劇場アニメの世界が厳然たる存在として主人公の目の前に立ちはだかっているのだ、ということを画で見せている。それだけでも今作はエポックメイキングであった。

 もちろんナツ子の毎回の作品もそれなりにファニーではあったが、そうして「戦うアニメーター」を立ち向かわせる「世界そのもの」との対立構図が主軸となるちょっとダークなファンタジー大戦も充分に見応えがあるものだ。滅びかけの世界にはナツ子だけが知っている「これまでの経過」が内在しているが、そこを全部が全部説明してしまうのではなく、ところどころに挟まれる挿話で視聴者にちょっとずつ見せて想像力で補完してもらうデザインもどこかもどかしい部分もありながらファンタジー向けの設定。しれっとジャスティスが投入されるタイミングなんかで「誰やねん」から始まっても、ナツ子が当然のように受け入れるせいで視聴者側としても「まぁ、そういうもんなんやな」と飲み込んじゃうという。「世界の説明」はファンタジーアニメで面白くもしんどい部分の1つだが、「既存の世界」をまるっと飲み込んでしまうことでその辺りの手間を省きつつ世界の広がりを担保する構造が綺麗だ。世に「ゲーム世界に飛び込むなろう作品」は山ほどあるというのに、なんでこういうすっきりした見せ方ができないのだろう。

 そんなファンタジー世界でのキャラの回し方も無難なもので、最初はなんかイラッとくる奴だと思っていたユニオもしっかりマスコットらしく振る舞えるようになっているし、さりげないシーンで程よいサポートをするメメルンも古式ゆかしいエルフキャラとして良い配置。そしてなんといっても我らが勇者ルークの青臭い青春模様。恋愛ビギナーのナツ子が自身の恋心を考えるのには最適の「ビギナー」でありながら、ちゃんと勇者の重積にも耐えられるだけの芯を持った人物でもある。彼が相手役として健気な活躍を見せてくれたからこそ、わがまま勝手なナツ子のラブストーリーが成立したのである。あとQJは……まぁ、なんか頑張った(適当)。

 一見すると突飛な設定から始まったキワモノ作品にも見えるが、トータルで見れば総合力の勝利というのが今作の結論。オリジナルアニメでここまでのものを作ってもらえるなら不満はない。やっぱ山崎みつえ作品は相性が良いなぁ。

 
Amazonアフィリンク

拍手

「マジック・メイカー -異世界魔法の作り方-」 4→4

 視聴を続けるうちに受け入れられるようになった要素が半分、最後まで納得いかなかった要素が半分くらいの作品。最後まで見た結果、落とし所は「結局そこかぁ」というのでややマイナス強め。

 まず、1話目時点で抱いた「魔法という存在にそこまでこだわる理由は? 魔法の概念がゼロの世界で、どうやって自分が憧れる魔法の存在を証明するの?」などの釈然としない部分については、そういうものだと飲み込むことにはした。前半で必死に描こうとしていた「魔法を探す過程」については、ぶっちゃけ「そうはならんやろ」の気持ちの方が強い。科学的思考はだいぶおかしいし、「純粋にトライアル&エラーから魔法にたどり着く」という経過を描きたかったことは理解できるのだが、やはり研究という行程には色々と足りていないし、ご都合主義が過ぎる部分が目に余る。多分エジソンやライト兄弟の伝記を読んだ方がずっと達成感はあるだろう。

 ただ、この部分については「それは狙って作ってません」と言われたらそれまで。というか、「科学的思考」が現代社会の基盤になっているだけであって、この世界においては全く別なロジックが成立したとしてもおかしくない。そう強弁されたら飲み込むしかない。やろうとしたことは理解できるので、ディティールを突いて文句をいうのはあまり正当な評価法でもなかろうと思い、その辺はまるっと飲み込むことにした。少なくとも「やろうとしたこと」は評価してもいいだろう。

 すると今作はそれなりに真っ当な成長譚と言えなくもないし、ホームドラマとしても勘どころはある程度押さえていたと思う。特に話の中心がマリーとの姉弟愛にあったおかげで、「マリーは可愛いからなぁ」という大義名分が色々納得できるのはちょっとズルい。この後の展開でマリーが出てこなくなったら納得できないレベルで、今作は「マリー可愛い」でなりたっているのだ。主人公のシスコンが強ければ今後ハーレム展開になる心配もない……かな?

 ただ、そうして「主人公にそれなりの目的意識がある異世界探究物語」として飲み込めるかな、とこちらの受け入れ態勢が整えられたというのに、結局は「いや、魔法あるんだけどね」という身も蓋も無い方向に舵を切ってきたのはどうしても納得いかない。納得いかないというか、「これだとあとはもう、その他のなろうと同じルートにのっただけでは?」という落胆が強い。主人公の出生の秘密とか、作者側はもしかしたらサプライズのつもりでそういう設定を組んできたのかもしれないが、「えっ、結局既定路線の出生至上主義なの? 序盤の頑張りは茶番でしかなかったってことじゃない?」という気持ちが先に来る。まぁ、途中からどう考えても「魔法が無い世界のはずがない」展開になっていたし、オリジナル路線を突き進む体力はさほどなかったということなのだろうが……持ち味を殺す方向に進んでいるようにしか見えず、辿り着いた部分は評価を下げざるを得なかった。

 ちょっと気をつければ何かいいとこに狙いを定められそうな造りだっただけに残念。やっぱりなろうファンタジーで個性を出すのは生半な覚悟では成し遂げられない偉業なのかなぁ。

 
Amazonアフィリンク

拍手



忍者ブログ [PR]
カレンダー
03 2025/04 05
S M T W T F S
25
27 28 29 30
ブログ内検索
カテゴリー
プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
ーーーーーーーーーー
↑越えられない壁
沢城みゆき 斎藤千和 
中原麻衣  田中理恵  
渡辺明乃 能登麻美子
佐藤利奈  佐藤聡美
高垣彩陽   悠木碧
最新CM
[04/25 とみしの]
[04/23 NONAME]
[04/20 seachicken]
[04/14 DRAKE]
[04/14 とみしの]
バーコード