最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD」 6 もう、ド直球。藤川や五十嵐も真っ青な直球勝負を挑んでくる、正真正銘ゾンビもの。個人的に、こういう「ホントにどうしようもない状況」が描かれる作品って、マジで苦手なんです。ホラーが大っ嫌いで、極力こういうのは観ない、読まないようにしてるんです。実際、当然のことながらこのアニメは夜中に1人で観てるわけですが、これを書いてる今も背中が気になって仕方ありません。助けて! 「大っ嫌い」といっても、それは生理的に嫌悪感が湧くとか、面白さが理解出来ないとか、そういう類の「嫌い」じゃなくて、ほんとのほんとに怖くなっちゃうから駄目なんです。だから、ある意味「ホラー映画を一番見るべき姿勢で見ている」とも言えるかもしれません。この作品もその例に漏れず、ジワジワと狭まるゾンビどもの包囲網の恐怖、人が人でなくなってしまう非情さと、パニック時に見せる人間の醜さなど、この作品が描きたいものを余計なほどに受け取ってしまう。もう、辛抱たまりません。見てる間中、ちらちらと部屋のドアを確認しながらです。 で、そんなチキン野郎の情けない愚痴は置いておいて、アニメとしての評価なわけですが、ドがつく直球勝負を挑んできているということから、その自信の程はなかなかのもの。遠慮無くぶちまける血潮と、容赦なく叩きつけるグロ。この作品は余計な規制などかけずに一から十まで全部「ひでぇ」部分を描いてもらわないと伝わりませんからね。おかげで痛々しさもストレートに伝わってきて、実にやりきれない。テンポもいいし、画面の質も高くて見たくないものがたっぷり堪能できます。ほんとね、あの主人公の友達(名前がまだワカラン)が首を押さえたのにぐるっと首が回ってくるシーンとか、マジで助けて欲しかった。 他にも要素のピックアップが実にまっとうで、いくらか時間をかけて描いた校門での惨劇のスタートシーンや、トチ狂ってしまった先生が自ら命を絶つシーン、多少阿漕な感もある「親友」2人組の裏切りのシーンなど、これでもかと悲惨な状況を並べ立てて絶望のズンドコにたたき落としてくれます。パニックのスタートになったチョークが落ちるカットとかも、ベタっちゃぁベタだけどベストの効果をあげてましたよね。 今作の監督は、「DEATH NOTE」で名をあげたマッドハウスの若き精鋭、荒木哲郎。そういや彼は「黒塚」なんて作品もやってたし、どれだけ作中で人を殺せば気が済むんだ、という虐殺監督になっております。CGとの合わせ方なんかは心得たもんで、1話で多用された「ぐるっとカメラを回して全体を俯瞰するカット割り」は、途方もない絶望感と、主人公達の小ささが嫌でも伝わってくる本当に憎らしい演出だ。うえー、救いが欲しい! そして、そんなグロと絶望の中でも現代アニメとしてのしがらみが残るのが、やたらと揺れまくる女性キャラクターたちの胸。メインヒロイン(だよね?)の娘の乳なんざ、他のアニメと同様、重力完全無視で揺れております。しかも、若干垂れ気味です。マニア向けです。キャラクターデザインは田中将賀ってことで、相変わらずなかなかキツめの仕上がりですな。まぁ、これだけドロドロした作品だと、思い切りエッジの効いたデザインの方が画面に映えて面白いとは思う。でも流石に尻でかくねぇ? そうそう、キャラクターのグロさという意味では、たった1話だというのに、メインヒロインの扱いと性格が本当に酷い。親友に寝取られ、それを寝取り返すという、私好みなのかどうなのかよく分からないシチュエーションになっているわけですが、その間のヒロインの行動や態度が、いちいち本当に神経を逆なでする。「あんたなんかもう興味ないんだから」と振っておいて、さらに親友A(CV:宮野)がゾンビ化したときには「どうせなら彼と一緒にゾンビ化して死にたかった」と適当なことをぬかす。「じゃ、好きにしろや」と放置しようとすると、手のひらを返したようにすがりついてくる。うわぁ、マジでウザい。1人で出て行こうとした主人公の冷血っぷりには思わずナイスと叫んでしまいます。今後この2人の間もドロドロしつづけるんかなぁ……色んな意味でキツいシチュエーションやで。まぁ、見ますけどね。基本的にMですから、自分。 そして、そんな面倒な女の中の人はというと、ここは一発井上麻里奈です。便利な役者ですが、基本はちょっとイラっとさせるのが得意技かもしれません。OK、ビッチ役でも文句なし。そして今回メインで登場したのは、主人公役がベーさん、親友(故人)に宮野、謎のツインテクラスメイトにキタエリ、といったあたりか。ブレません。金髪巨乳の保険医が登場したときにはあの人がCVかと思って期待してしまったが今回は違った。無念。 PR
大活劇な第15話。Bパート通してほぼバトル展開ってのは久し振りでございます。ま、ヒーローマンは回避してばっかだったけどさ。
ついにヒューズに追い詰められたジョーイだったが、意外なことに、彼の目的は話し合いだった。ヒューズの方は一方的にジョーイのことを知っていたし、常々「ゴーストは人間の意志で動いている」と語っていたので、この展開はある意味まっとう。これまで散々疑問に思っていた「何故ジョーイたちはあそこまで必死になって逃げるのか」という謎を、ヒューズが手ずからジョーイに突きつけてくれた形だ。 最初は訝しんでいたジョーイだったが、ヒューズがフランクに話しかけてくれたり、あれこれと尋ねる前に自分語りしてくれたおかげで、いくらか緊張も解け、何とか共存共栄の道を模索する方向で固まる。ここまでとんとん拍子で話が進むと、先週まで命を賭ける覚悟で頑張っていたデントンとサイがピエロにしか見えないのが悩みの種だ。 しかし、そんなぬるい展開を許すはずもなく。自らの武力を知らしめるという純粋利己的な目的を持つDr.ミナミは、「もうその兵器で直接攻撃しろよ」と思うほどのハイパーな電波妨害装置(というか、電波干渉攻撃装置)によってヒューズを足止めすると、巨大ロボットによるゴースト殲滅に挑む。以前の戦闘でヒーローマンの弱点は分析済らしく、ロングレンジの決め技である電磁パルス照射装置(EMP!)と、足止めのためのマシンガンという2段構えの戦略に打って出る。そしてこの作戦が功を奏してしまうあたりがこの作品の凄いところで、自分の間合いに持ち込めないヒーローマンは防戦一方。「お前、確か巨大化しとったやないけ」などという野暮な突っ込みは無しだ。多分、巨大化するとEMPの的になるからやらなかったに違いない。 しかし、逃げ惑うだけだったジョーイも、EMPが電磁パルス照射兵器であり、チャージに時間がかかると分かったところで突撃開始。結局足下を狙うバルカンは大して脅威にはならず、ジワジワとミナミを追い詰める。そしてあと一歩というところで、ヒューズが停戦命令を携えて2人に割って入った。ジョーイにとっては終了命令、ヒューズにとっては罪状宣告となるこの一声に、ヒーローマンは足を止めた。そして、無情にも襲いかかるミナミの電磁パルス……ついに白目を剥いて膝をついたヒーローマン。さぁ、次回どうなる? という、実に気になる引きだったわけですが、まぁ、次回予告ではしゃきしゃき動いてたので、彼は大丈夫だと思います。むしろエネルギーをもらってかえって元気になってる可能性まであります。うーむ、無敵すなぁ。 今回はサイとデントンが全く登場せず、完璧に3人の間のみで展開されるストーリーだったわけだが、これまで溜まっていた鬱憤を晴らすかのようなミナミのはっちゃけぶりが面白い。デザインや行動原理のおかげで「ほんとにワイリー似てるなぁ」と思っていたのだが、今回の弾けぶりはあの愉快なジジイをも上回る大活躍。いちいち宙づりのままでポーズを決める彼の楽しそうな様子を見ているだけで、こっちまでなんだかうきうきしてきますね。しかもあれって、あの状態からマシンをコントロールしてんだよね。おそらくグローブにWiiコントローラーみたいな動体感知システムを内蔵しているんだと思うが、単に見得を切るためだけにあんなギミックを用意する博士が可愛すぎる。あれだけ不安定な体勢から自由に人文字まで作りながら戦えるんだから、デスクワーク専門のくせにかなり身体能力が高いんだろうな。もちろん、個人の権限であれだけの兵器や高精度の熱感知システムを搭載できるんだから、技術力の方もそうとうなもんでしょうけど。 なんだか、今回は全部Dr.ミナミに持って行かれちゃいましたが、影ではマスコミリポーターコンビなんかも動いて色々と起こりそうな気配もあります。とにかく展開の早さが売りのこの作品。まだまだ落ち着いている暇はなさそうです。 ○「祝福のカンパネラ」 4 なんだか無闇に懐かしい雰囲気のする、純正ギャルゲー原作アニメ。正確にはエロゲらしいけど、地上波放送では大した問題ではなかろう。 ここ最近は下手なエロゲよりもエロをプッシュした「普通の」作品も多い中、この作品はそれほどエロを前面に押し出す様子もなく、ただ淡々と女の子が愛嬌を振りまくという、2000年代前半のアニメの雰囲気を漂わせている。主人公は至って無個性だし、数多押し寄せるヒロイン勢も、そこまではっきりと識別出来るほどのキャラクターがあるわけでもなく、ビジュアル的にも似たり寄ったり。製作スタッフ陣を調べて「はぴねす!」と同じ会社だと知り、何となく分かったような気がした。 ただ、そうした「取り立てて見るべき点がない」という最大の難点を排除してみると、そこまで不出来な作品というわけでもない。負の感情を一切表さずに和気藹々とふれあうキャラクターたちに特に悪感情を抱くこともないし、判子絵ではあるが、各々の登場シーンのおかげでヒロイン勢の立ち位置は一応区別出来る。キャラクターたちの動き回る作品世界のファンタジー風味は丁寧に描写されており、冒頭で流れた活気のある市場の様子なんかは、雰囲気作りには効果的だった。あとはまぁ、メインヒロインの登場後にどのような「物語」が始まるかという部分にかかっているわけで、この1話だけで判断するのは早計というものだろう。ただまぁ、1話でこれといった掴みを用意していないというのも問題かもしれないが…… 監督はウシロシンジ。どっかで聞いた名前だとおもったら「おまひま」の監督ですね。むー、特にコメントは無いなぁ。あの作品ほどどぎつい描写にしないならかえって見やすくなるかもしれないけど、一応エロゲ原作なわけで、どこまで穏当な物語を紡げるかは微妙なところ。そもそも、このアニメを見たい視聴者層には、ある程度エロも見せ場として作らなきゃいけない気もする。一応助監督名義で及川啓の名前もクレジットされているので、そのあたりのコンビネーションに期待しましょうか。 そして、この作品のキャストは、ほぼ全員が原作からの引き継ぎというのがちょっとした売りのようだ。もちろん名義はエロゲ出演時とは異なるだろうが、ファンには嬉しい要素かもしれない。逆に言えば、原作を知らない人にとっては、「この人達がエロゲOKの人たちなんだな」と確認出来る場でもあるわけだ。まぁ、だいたいは常連さんだから知ってる名前ばかりですが。唯一、門脇舞以がエロゲOKってのはしらなんだ。事務所の異動で最近解禁したんでしょうかね。あとはこおろぎさとみや後藤麻衣とか。エロゲ声優はあまり詳しくないのでちょこちょこ調べてみたのだが、成瀬未亜を巡るゴタゴタなんかを初めて知ってちょっと面白かった。そういえば、高野直子の名前もすごくひさしぶりに見た気がします。エロゲが絡むとまだまだ知らない情報が出てきて面白いです。 最後に一言、いえすっ! ミズハス! ○「オオカミさんと七人の仲間たち」 5 諸事情により随分遅れてしまったが、ようやく第1話を視聴。これは原作がラノベ? 予備知識無しで見ると何が元なのがいまいちワカランです。 で、とりあえずの第一印象だが、もう「新井里美のオーディオコメンタリーで見るフツーのアニメ」という印象しか残りませんでした。これはこれでいい……んだろうか。 作品自体はものすごく普通。いかにもラノベっぽい学園もので、おとぎ話の要素を解題してまとめ上げるというネタは古今東西あらゆる媒体でやられているので、なにかそこに特別なものを見つけることもない。メインヒロインのおおかみさんは、割と素直なツンデレキャラで、見た感じはどこぞの手乗りタイガーに似ている。幸い中の人の影響で全然似ている感じはせず、1話目時点ではちょっと粗野な程度で特別な印象もない。謎のネコパンチが無闇に可愛い。主人公の少年もご多分に漏れずヘタレで自己主張の薄いタイプで、どんな展開がこの先待ち受けているかはだいたい想像が出来る。つまりは、お約束である。後半の展開のむちゃくちゃっぷりもいかにも最近の作品らしく、「退部届を出すことを阻止する」目的のはずが明らかに無駄なこと、迂遠なことをやったり、「そんなチャリの用意してる暇があったら走れ」とか「目かくしした奴にチャリを漕がすとかどんだけ無責任だよ」とか、シナリオへの突っ込みどころは山のようにある。 その上で、岩崎良明監督作品ということで、そうした「ふつーで適当な」ものでも、それなりに見ることが出来る。印象に残った画面でいうと、例えばおおかみさんがパンチを決めて「にゃーん」なところなんかは可愛かったし、クライマックスであるドロップキックのシーンなんかは動きもしゃきしゃきしていて何となく笑えてしまう。エンディングで流れた映像(多分OP?)も賑やかだったし、シナリオ云々を気にせずに単なるギャグとして見る分には、そこまで目くじらを立てて見るようなものではないだろう。 そうした全ての要素を加味しながらも、この作品はナレーションでもっている。もう、意味がワカラン。普通ナレーションってのはなるべく背景化させるもので、敢えて目立たせる場合にはそれなりの意味があるものだが、この作品の場合、「とにかくみっこと一緒にアニメみよーぜ!」という雰囲気しかない。同じく岩崎さんが監督をやった「ハヤテのごとく!!」では若本が似たような「濃いナレーション(天の声)」をやっていたが、あれともまた違うインパクトがある気がする。みっこの場合、どの程度アドリブが入ってるんだろうか。 「1人で空気を作れる役者は素晴らしい」と何度か評したことがあるが、そういう意味で、珍獣新井里美は無敵かもしれない。めくるめくみっこワールドを堪能する作品。それがこれ。でも、確か小期間の活動休止を発表したところだが……大丈夫かしらね。まぁ、大丈夫よね。バナナ喰ってりゃね。 で、全部みっこに持って行かれそうなこの作品だが、他の面子も無駄に気合いが入っている。ヒロインの静は正直そのまんまの役だが、サブに伊藤かな恵がついたことでなんだか親分な雰囲気がグレードアップ。やりやすそうな現場である。さらにおおかみさんが部活の本部に転がり込んだ直後にステレオサウンドで堀江・川澄ボイスが聞こえてくるというサービス。なんだ、完璧じゃないか。中の人補正だけでも充分埋め合わせが効くわ。 余談だが、みっこボイスで何度も何度もキャラクターの胸をネタにするのは、本当にアフレコ現場がギスギスしそうで面白い。まぁ、御前は手ぇ突っ込んでるんだろうけどね。
「さらい屋五葉」 6→6
毎週の感想文を読んでもらった方が話は早いのだが、基本的には存分に楽しませてもらった作品。粗製濫造、ものすごい消費スピードでアニメが浮かんでは消えていく中で、こうして強烈な自己主張を持ちながらも、どぎついものとしてはそれが現れず、ひたすら自分のペースで構築されている作品というのは、非常に特殊で、好感が持てました。 本作で評価すべき部分は様々な切り口があるわけだが、最初にあげるべきは、その徹底した演出プランだろう。始めに原作ありきなのでシナリオラインはアニメスタッフがいじれる部分も少なかっただろうが、とりたててアニメ的な見せ場もない「地味な」作品を、ごまかすことなく正面から「地味に」描くことにより、かえってその魅力を引き立たせることになった。具体的には、時代劇につきものの切った張ったのシーンを極力廃し、「暗」と「静」を基盤とした世界のみでシチュエーションを固めていった。作中では何人もの人間が刀で斬られて命を落としているはずなのだが、それが具体的に画面上に現れることは少なく、あくまで「斬った側」の心情にフォーカスを当てることで、心の奥のザワザワした感情や、冷え切った狂気のような感情を画面上に表出させることが出来た。この方向性は、おそらく成功だったのではなかろうか。 「描ききらない」という指針はその他の人間ドラマにも現れており、主人公の政之助が口べたで人付き合いが苦手なこともあり、キャラクターどうしのコミュニケーションには、必要以上の会話が乗らない。元々気むずかしそうな梅がそうだし、口数の少ない松吉、最初から最後まで得体の知れない弥一など、この作品の男共は、本当に「背中で語る」を地でいくキャラクターばかりである。そして、そんな硬派な演出が、作品の物寂しい空気や、一口では語れないもどかしさなどにも直結している。台詞の数が減るからこそ、一言一言の重みも増し、「最初からこうすりゃ良かった」「恩人が3人になっちまう」などの台詞が活きてくる。最終回など、弥一は墓の前でなにかをしゃべるでもなく、ただ嗚咽を漏らすだけだし、そこに助けに来たマサも、特に慰めの言葉をかけるわけでもない。この「会話のない関係性」が、この作品をがっつり見せてくれた一つの要因だ。 そして、そんなシナリオラインを決定づけるのは、やはりアニメの画の力。マングローブの制作ということで独特の風合いはそれだけでも見どころであるが、暗く湿った江戸の町の空気と、同様にじっとりと湿って先の見えにくい五葉という組織の空気が見事にマッチしている。基調が鈍い色であるおかげで、楓の葉の赤色や匕首の銀色など、ピンポイントで彩りを加える要素も画面映えするし、必要以上に押しつけないさりげない風景の1つ1つが、政之助達の生活の実感を与えてくれる。動くばかりがアニメでなく、しゃべるばかりが作劇ではない。こういう骨太な演出方針と、それを実現させられるだけのスタッフを見ると、まだまだ知らないものが楽しめそうだと思える。とにかく、楽しかったです。 もちろん最後はキャストの話。今作は渋く渋くという、やや専門外のキャスティングになっており、さらにいくらか腐女子向けのサービスも動いていたので全部が全部分かるわけではないのだが、それでも政之助と弥一の2人の魅力だけは分かる。浪川大輔、櫻井孝宏。現在もっとも脂ののった2人の共演は、本当に耳に楽しかったです。他にも梅役の高塚正也、松吉役の内田夕夜など、周りを支えるキャストもやたらかっこよかったのが印象的でした。女性キャラはほとんどいなかったけど……一番可愛かったのは、ネコ?
Afflicted Dserter 苦悩の脱走者 (3)(R) U
クリーチャー・人間、戦士、狼男 3/2 変身条件・<狼男> ↓ Werewolf Ransacker 狼の荒らし屋 クリーチャー・狼男 5/4 変身条件・<狼男> このクリーチャーが〜に変身するたび、あなたは対象のアーティファクト1つを破壊してもよい。そのアーティファクトがこの方法で墓地に置かれたなら、〜はそのコントローラーに3点のダメージを与える。 4マナ3/2は、「実は狼男で一番弱いんじゃないだろうか」と我々コミュニティで囁かれている「苛まれし最下層民」と同じステータス。割と死にやすいし、変身してもこいつはパワーが1点不足気味の5/4。コモン以下のステータスはちょいと残念だが、変身の裏表が能力発動のトリガーとなる新システムが内蔵されており、クルクル裏返るたびに「粉々(SHM)」が撃ち放題。まだまだ世の中にアーティファクトは元気なので、リミテッドでも適当に入れておけばナチュラルに対策出来てちょい嬉しい。ま、実際に人狼がクルクル裏返ることなんてそんなにないんだけどね。意図的に変身を戻してやりたい時がある人狼ってのも、なかなか味があっていいじゃない。 Alpha Brawl 頭目の乱闘 (6)(R)(R) R ソーサリー 対象の、対戦相手のコントロールするクリーチャー1体は、そのパワーに等しい値のダメージを、そのプレイヤーのコントロールする他の各クリーチャーに与える。その後、それらのクリーチャーは、パワーに等しい値のダメージを、そのクリーチャーに与える。 やっぱりこれが「このセットのラスゴ」だったでござる。テキストは何だかややこしいが、敵クリーチャーが複数いた場合、一番パワーの高いクリーチャーを選べば大体の場合は相手だけラスゴ効果が発生すると思えば間違い無い。ただし、8マナもかかる割には効果が不安定で、たった1体クリーチャーをバウンスされたり、非対象にされるとフィズってしまうし、クリーチャーのパワーを下げるだけでもラスゴ効果とは言えなくなってしまう。「突然偉い人が暴れ出して同士討ちを始めたぞ!」というフレーバー的な面白さを追求したのは分かるのだが、コスト面でもうちょっと便宜を図ることは出来なかったもんだろうかね。「冒涜の行動」が思いの外優秀だっただけに、このカードの残念さが際立つのであった。 Blood Feud 血の抗争 (4)(R)(R) U ソーサリー 対象のクリーチャー1体は、他の対象のクリーチャー1体と格闘する。 制限を取っ払った「ライバル同士の一騎打ち(MOR)」。確かに種族による制限が取っ払われたのはありがたい部分もあるのだが、そのせいで2マナも重くなってしまったのは痛し痒しだ。現在も「地獄の口の中」は使われているのだから、このカードの6マナも許容範囲ではあるのだが、積める枚数が制限される6マナ域に決定打と言えるかどうか微妙なカードというのはちょっと勿体無い気もする。でもまぁ、1枚で相手クリーチャーを2体屠れる(多分)というのはやはり魅力か。なるべく使いやすいデッキを意識して組むしかないな。こうして振り返ると、やっぱりローウィンは強いなぁ。 Burning Oil 燃える油 (1)(R) U インスタント 〜は対象の攻撃クリーチャー1体かブロック・クリーチャー1体に3点のダメージを与える。 フラッシュバック・(3)(W) 2マナ3点火力は充分な効率だが、白のフラッシュバックを実現させるためなのか、赤のスペルのくせに戦闘に絡んだクリーチャーしか除去出来なくなった。こうして白との便宜を図ったおかげでなんだか窮屈になってしまうのは、「意のままの射撃(EVE)」の時にも起こった現象。赤としては釈然としないところだろうが、アドバンテージを得るための措置なので我慢してもらおう。制限があるとはいえ、戦闘に絡まないクリーチャーを除去したい状況がそこまで多いわけではない。行きは2マナで気軽に使い、その後も4マナのフラッシュバックが墓地で目を光らせるというのは絶妙なセッティング。リミテッドレベルでなら、あるだけ引いても用途に困ることはないはずだ。マックスで6マナ6点火力にもなるしね。 Curse of Bloodletting 流血の呪い (3)(R)(R) R エンチャント・オーラ、呪い エンチャント(プレイヤー) いずれかの発生源がエンチャントされたプレイヤーにダメージを与える場合、それは代わりに2倍のダメージを与える。 呪い版の「ラースの灼熱洞(10ED)」。コストは大体適正と思われる5マナなのでそこまで恵まれたもんではないが、一応相手だけダメージが2倍になるのだから、悪いカードではないだろう。うまいこと陰鬱「硫黄の流弾」が打ち込めりゃそれだけで10点入ったりするし、「貫かれた心臓の呪い」との合わせ技なんかでもそこそこヤバい。攻め気の強い赤なら、マナカーブの最後に設置しておき、相手のライフ計算をひっくり返すのも面白いだろう。一方構築の場合はある程度コンボ的な要素を回すために使うことが考えられるが、やはりどう考えてもこれだけの狭い効果に5マナはネック。「モグの偏執狂(STH)」のような相性のいいカードがあればいいのだが、現状ではネタカードの域を出ない。 Erdwal Ripper エルドワルの切り裂き魔 (1)(R)(R) C クリーチャー・吸血鬼 2/1 速攻 〜がいずれかのプレイヤーに戦闘ダメージを与えるたび、〜の上に+1/+1カウンターを1つ置く。 吸血鬼デッキの胆にして悩みの種、「血に狂った新生子」。彼女も彼女なりに頑張って生きているのだが、どうしても1ターン待っている間に相手に準備を固められてしまい、最初のワンパンチが遠い。「これで『炎歩スリス(MRD)』のように速攻があればなぁ」と、思ったプレイヤーも多いのではなかろうか。そして、そんな吸血鬼フリークのために、ついに速攻を付けたバージョンが登場した! ……3マナであった。惜しい。これで2マナならいいんだけど……3マナか。まぁ、相手の油断を突くことが出来る速攻能力は吸血鬼にとって悪い相談ではない。とにかくワンパンチが入ってしまえば、次のターンから3/2で殴れるわけで、「交差路の吸血鬼」と同じくらいのパワーはあるのだ。目の前に「片目のカカシ」とかが立ちふさがったら諦めろ! 大丈夫、「新生子」と違って、立派にブロッカーとしての役割は果たしてくれるから! Faithless Looting 信仰無き物あさり (R) C ソーサリー カードを2枚引き、その後手札を2枚捨てる。 フラッシュバック・(2)(R) 同じ墓地環境だったオデッセイで登場した「入念な研究(ODY)」の亜流カード。「入念な研究」はアドバンテージロスという致命的な欠点があるにも関わらず、わずか1マナで2枚も手札が捨てられて墓地が3枚も肥えるカードとして、スレッショルドやマッドネスが天下を取っていた当時の環境では大活躍した。1ターン目に1マナのソーサリーを撃たれたと思ったらいつの間にか場に2体のトカゲが舞い降りていた、なんて場面に出くわしたプレイヤーも多いだろう。今回のスペルは、あまりそうした戦術とは相性が良くない赤に配属されたことでどのような活躍を見せるかは未知数であるが、フラッシュバックとの相性は良好だし、事故率が下がるので無茶なデッキも組みやすい。中盤以降に引いても手頃な調整役を務められるし、フラッシュバックを搭載したおかげで相対的にアドバンテージロスという欠点まで埋め合わせてきた。はっきり言ってコモンとは思えないスペック。軽さを信条にしたこの世界ならば、1マナでここまでの仕事が出来るというのはベストフィットである。今後のドラフトでは是非とも狙っていきたいカードだし、構築クラスでのお目見えも狙えるんじゃなかろうか。 Fires of Undeath 不死の火 (2)(R) C インスタント 〜は対象のクリーチャー1体かプレイヤー1体に2点のダメージを与える。 フラッシュバック・(5)(B) 今回のコモンメイン火力。方向性としては2倍「霊炎」、もしくはインスタント版「炎の稲妻(ODY)」。コスト面は行きに関しては3倍なのでちょっと効率が悪いが、帰りのコストは先人達に比べて特別高いというほどでもない。色を広げる必要はあるだろうが、これくらいのコストならフラッシュバックも充分視野に入れた上で動けるはずだ。2枚以上かき集めれば、序盤の制圧も容易くなる上に後半も思いがけぬタイミングで飛んでくる2点火力は油断出来ない。これは赤にとっては純粋に喜ばしい火力なのではなかろうか。何より、イラストがゴスロリで艶めかしいのである。いや、あんまり可愛くない気もするけど。やっぱり洋ゲーのイラストはロリよりムチムチの方がいいなぁ。 Flayer of the Hatebound 憎悪縛りの剥ぎ取り (5)(R) R クリーチャー・デビル 4/2 不死 〜か他のクリーチャーがあなたの墓地から戦場に出るたび、そのクリーチャーは、対象のクリーチャー1体かプレイヤー1人に、そのパワーに等しい値のダメージをあたえる。 ドラフトだと無闇に強い「護符破りの小悪魔」や、地味にありがたい「燃え投げの小悪魔」のおかげですっかりイニストラード赤で定位置を手に入れた感のある種族、デビル。そんな好評にお応えして、再び6マナレアで登場したニューデビルだ。ステータスは4/2とちょいと小さめだが、不死を持っているので無問題。そして、墓地から蘇ったら突如炸裂する「火炎舌のカヴー(PLS)」ばりの狙撃能力。こちらは5点飛ぶ上にプレイヤーも狙える大盤振る舞い。そりゃレアだ。そして、こいつの場合は自分だけで無くて他人の帰還もカウントしてくれるというこのセットならではのおまけもついてくる。墓地からクリーチャーが登場する機会ってのはそこまで多いわけじゃないが、期待のニューレア「墓所這い」とのシナジーは何がなにやらだし、今回は様々な色に不死クリーチャーも配置された。もちろん「掘葬の儀式」や「スカーブの殲滅者」で強引に実行してしまってもいい。とにかく、「プラスアルファで楽しいおまけ」と書かれているだけで色々楽しみたくなるじゃないか。6マナレアだからそこまでの悪さはしないだろうが、色々と楽しそうなクリーチャーである。 Fling 投げ飛ばし (1)(R) C (M12などから再録) インスタント 〜を唱えるための追加コストとして、クリーチャーを1体生け贄に捧げる。 〜は対象のクリーチャー1人かプレイヤー1人に、生け贄に捧げたクリーチャーのパワーに等しい値のダメージを与える。 陰鬱サポートの自主的サクリ手段といえば、現在では「縫い師の見習い」や「グリセルブランドの信奉者」などが活躍しているが、そうしたサクり手段を模索していると必ず引き合いに出されるのが、この「投げ飛ばし」だ。M11環境ではこれと「反逆の行動」のシナジーが赤の基本戦術となっており、相手クリーチャーをぶん投げてすっきりした経験を持つ人も多いだろう。そんなわけで、現在も基本セットに収録されていて現役バリバリのこのカードが、新発売のセットに入っていても誰も文句は無い……わけがないけどな。「帰化」や「予言」もそうだったけど、やっぱりこういう細かいところで少しくらいサービスしてくれてもいいじゃないか。同名再録だと、実質的にパックの相対価値が下がることになっちゃうんだよね(まぁ、コモンだから誤差みたいなもんだけどさ)。いや、あるなら使うけどさ。「裏切りの血」を必死に探すけどさ。これで「チフス鼠」をぶん投げて「え? ダメージソースってクリーチャーじゃないの?」みたいな失敗をする「チフスフリング」が流行ると見た。 Forger Devil 炉の小悪魔 (R) C クリーチャー・デビル 〜が戦場に出たとき、〜は対象のクリーチャー1体とあなたにそれぞれ1点のダメージを与える。 戦場に出たときに1ダメージの1/1クリーチャーといえば「火花魔道士の弟子(M10)」だが、このクリーチャーは、能力を「投火師(TMP)」風の痛み分けシステムにしたおかげで、最軽量の1マナで実現させた。プレイヤーに飛ばなくなった部分はややマイナスであるが、この手のクリーチャーを使うのは大抵序盤のせめぎ合いの時、つまりはプレイヤーに使うプランを考える必要がない場合だ。そう考えれば、余計な贅肉をそぎ落とした1点火力は強力無比である。この世界にはタフネス1で処理したい生き物が山ほどいるし、戦闘や「霊炎」などを絡めれば1マナ1/1とは思えない仕事を充分にこなしてくれる。クリーチャーである点も、青や黒との相性を考えれば役に立つ部分。ことリミテッドでの運用を考えるならば、ほとんどデメリット無しの素晴らしい選択肢である。まぁ、誰もいないところにプレイすると噛み付いて自爆していくっていう謎の難点はあるんだけどね。 Heckling Fiends やじる悪鬼 (2)(R) U クリーチャー・デビル 2/2 (2)(R):対象のクリーチャーは、このターン可能ならば攻撃する。 赤の名物である攻撃強制に特化したクリーチャー。一応青の「魅惑するセイレーン(M12)」と違ってタップが要らないので連続起動が可能な点はプラス要素だが、このコストでは連続起動を考える意味はあまりなさそう。そして、現在のリミテッドで「夜毎の狩りの呪い」が大活躍という話も聞かない。つまり、わざわざ2/2のアンコモンデビルに付けられたところでそんなにありがたくないということである。せいぜい、「チフス鼠」や「待ち伏せのバイパー」を構えてよいしょと起動するのが一番輝けるシーンだろう。デビルは特にシナジーも無いし、あまり進んで使いたいクリーチャーではない。 Hellrider 地獄乗り (2)(R)(R) R クリーチャー・デビル 3/3 速攻 あなたのコントロールするクリーチャー1体が攻撃するたび、〜は防御側プレイヤーに1点のダメージを与える。 地獄乗りっていう名前はすげぇ怖いけど、実際に乗っているのはお仲間のデビルだ。名前のイメージとしては「地獄に乗る奴」じゃなくて「地獄で乗ってる奴」なんだろうかね。さておき、4マナ3/3速攻までなら完全に「タールルーム・ミノタウルス(6ED)」。この時点で基本セットに入るくらいの実力は持っているが、更にこれに「略奪の爆撃(ROE)」ライクな直接火力も有している。トークン戦術などの数で押すタイプにフィットしているのはもちろんだが、とにかく自分で殴れば1点が発生するし、何がすごいってこれを土台に「好奇心」を張ると莫大なアドバンテージが転がり込んでくるのである。4マナ3/3は現在活躍中の「ただれ皮の猪」(陰鬱無し)と同じステータスだし、リミテッドではかなりの活躍が見込めるんじゃなかろうか。 Hinterland Hermit 内陸の隠遁者 (1)(R) C クリーチャー・人間、狼男 2/1 変身条件・<狼男> ↓ Hinterland Scourge 内陸の災い魔 クリーチャー・狼男 3/2 変身条件・<狼男> 〜は可能ならばブロックされなければならない。 軽量級人狼。2マナで置けて変身後にパワー3ということは「村の鉄鍛冶」と似たような立ち位置だとは思うが、素体の方向性が随分違う。まず、人間状態のパワーが2。これによって、相手にブロッカーがいない場合の効率はこちらの方が良い。ただし、数を並べる場合や、ブロッカーとして使う場合は、こちらの方が不安が多くなる。そして変身後も、先制攻撃を持っていた「鉄鍛冶」の方が総合的な破壊力は上だろう。ただし、こちらは疑似ルアーがついているおかげで相手に選択肢が無い場合には相打ち型の除去として機能することが出来るし、運良くパワー1しかいない場合には一方的なアドバンテージも狙える。総合的に見れば、どんな状態でもそこそこ動いてくれるという意味での安定感はこちらがやや上だろうか。変身せずに出来る仕事が多いのはプラス。そして、装備品や火力などのサポートを加えた時の爆発力は「鉄鍛冶」が上で、1枚で盤面を制圧出来るのはあっち。ま、どうせ使えるものを使うしかないんだから、比べても仕方ないけどね。 Increasing Vengence 高まる復讐心 (R)(R) R インスタント あなたがコントロールする、対象のインスタントかソーサリー・呪文1つをコピーする。〜が墓地から唱えられた場合、代わりにその呪文を2回コピーする。あなたはそれらのコピーの新しい対象を選んでも良い。 フラッシュバック・(3)(R)(R) 「高まる」シリーズの赤は絶対に火力だと思っていたら、意外なことに「余韻(M12)」もどきだった。コストはこの手のコピースペルの中では最軽量の2マナで与えられたが、これは自分のスペルしかコピーできないという制限をギリギリまで許容出来るように設定したおかげだろうか。「余韻」が構築リミテッド合わせたどこかの環境で大活躍! という話は聞かないので、せっかくレアで与えられたのに大して期待が持てるわけではなさそうだが、リミテッドならばある程度スペル寄りのデッキ、つまり青赤フラッシュバックなんかになった場合にはそこそこ面白そう。フラッシュバックまで活かすことが出来ればスペルの効果を4倍にまで引き上げることが出来るわけで、地味なアドバンテージ効率は高いといえば高い。でもなぁ、何かスペル使った上で5マナ捻出するのはしんどそうだなぁ。「迷いし者の祭壇」あたりを活用出来れば、あるいは。 Markov Blademaster マルコフの刃の達人 (1)(R)(R) R クリーチャー・吸血鬼 1/1 二段攻撃 〜がいずれかのプレイヤーに戦闘ダメージを与えるたび、〜の上に+1/+1カウンターを1つ置く。 ゲーム序盤でブロックされたくない吸血鬼能力は、先制攻撃との相性がいい。「血に狂った新生子」に「尖った三つ叉」を握らせただけで割と簡単にゲームに勝ててしまうくらいだ。それなら、更に強い二段攻撃ならどうなんだろう、という試作品がこちら。なるほど、確かに一気に2回殴れるので倍々ゲームで打点が上がっていくし、一度でも止められなかった場合の危険度はかなり高い。レアになるのも致し方なかろう。でもさ、やっぱりこのスペックだと3マナになっちゃうんだよね。流石に3マナで設置した1/1クリーチャーなら、相手にも対策手段やブロッククリーチャーは用意しやすいだろう。結局「最初のワンパンチ決めれば何とかなる」という吸血鬼本来の問題点は一切変わらず、このクリーチャーがこれまでの戦略に風穴を開けることはないのである。一応、装備品やオーラとの相性は良いので、「噛み傷への興奮」でもつけてフィーバータイムを満喫してみるのはアリかもしれない。 Markov Warlord マルコフの大将軍 (5)(R) U クリーチャー・吸血鬼、戦士 4/4 速攻 〜が戦場に出たとき、対象の、最大2体までのクリーチャーはこのターンブロックできない。 大将軍という割にはアンコモンだったりするので、マルコフ家において「大将軍」は結構いっぱいいるものだと思われる。まぁ、かつて登場した「大将軍」たちもアンコモンがほとんどだったけどさ。で、そんな大将軍の能力はというと、なかなか充実した戦巧者っぷりが現れている。187で「夜鳥の手中」を打ち込みつつ、自身も4/4速攻というナイス不意打ちで相手を圧倒する。6マナは当然軽いコストではないが、序盤から攻め立てることに成功していれば、これがとどめを刺すシチュエーションも少なくないだろう。あとは軽さが信条の吸血鬼デッキに、6マナの親分が必要なのかどうかという、根本的な問題のすり合わせさえ片付ければOKだ。うん、なんとか片付けろ。 Mondronen Shaman モンドロネンのシャーマン (3)(R) R クリーチャー・人間、狼男、シャーマン 3/2 変身条件・<狼男> ↓ Tovolar’s Magehunter トヴォラーの魔道士狩り 5/5 変身条件・<狼男> いずれかの対戦相手が呪文を1つ唱えるたび、〜はそのプレイヤーに2点のダメージを与える。 もんどろねん! 何か知らんが口に出して読みたいフレーズ。桃鉄の貧乏神っぽく読むと味わい深い。「モンドロねん!」 さておき、怪しげな名前の巨乳な人狼おねーさん。表の状態だと単なるバニラなのでさっさと変身させたいが、変身すると巨乳だった面影が無くなってしまうのが悩みどころ。このままでも3/2という人間とは思えない腕力があるのだし、いっそこのままでも……と思いきや、変身したときの理不尽さは過去最大級。相手がスペル使うと2点。なにそれ。この人を何とか人間に戻そうと思って呪文を連打すると最低4点だ。こいつぁひどい。やりよる、もんどろねん。 「四畳半神話大系」 5→6 視聴後の感想が、「面白い!」とか「凄い!」じゃなくて「なるほど!」というものだった。こうして最終回まで見終わった段階で「満足する」じゃなくて「腑に落ちる」作品というのもなかなか珍しいかもしれない。 正直なところ、中盤の展開はかなりダレていて、あまり真面目に見る気も起こらなくなった時期があった。個々のエピソードにギミックはあるものの、結局それは繰り返し繰り返しの天丼構造を垂れ流しているようにしか見えず、悪評ばかりが集まった「エンドレスエイト」と本質的にどこが違うのかと、訝しんだこともあった。どれだけ画面に変化を加えたとして、この作品の中心に居座っているのは浅沼晋太郎による「私」の語り。その本質が替わらない限りは、この作品の「繰り返し」に意味はないのではないかと。 しかし、6話からの3択問題のあたりから、ようやくこの世界の意味が分かり、それによって「この作品の見方」も分かった。なるほどという「納得」は、この作品が「繰り返し」などではなく、あくまで「積み重ね」であることが分かったことに対する反応だった。 「繰り返すだけでなく、積み重ねている」。このシンプルな作品構造は、言葉にすれば簡単であるが、実際のシナリオと画面の構成に落とし込むのは非常に難しい。単に「昔出てきた要素をサブイベントとして臭わせる」程度では、それは要素として散り散りになってしまい、「1本の世界」としての収束をみない。この作品の前半は、そうした「収束」のための準備段階として蒔かれた種であった。 城ヶ崎や羽貫といったキャラクターが地固めを始め、「私」の様々な経験が四畳半を取り囲み、10話でついに「砦」として完成するに至って、この作品は真の姿を現す。夢うつつの中で過ぎ去った数多のifは全て現実であり、そのすべてが並行した四畳半世界に存在している。そして、それを10話の「私」が断片から回収をしていく。次第に「語り」も視聴者目線にシンクロし始め、最終的に、「私」の目線は視聴者に重なる。モザイクのようにちりばめられた概念の断片は、この「私が作品世界から逸脱し、視聴者に並び立つためのツール」であり、後から「振り返る」のを容易にするための、圧縮ツールの役割を果たしている。最初は「結局『あること』をそのまま描写しただけの画面ではないか」と思っていた個々の演出が、全て結晶として四畳半の各部屋に沈殿していたその様子は、メタフィクションの中の結末としても実に新鮮で、わずか2話の中に10話分以上の中身が詰まっているという事実は素直に心躍るものであった。最終回の小津との関係性、10話以上もただぶら下がり続けた白のモチグマンなど、物語の風呂敷をたたむためのツールも機能的に配置されており、「改めて1話から見直してみたいな」と思わせるだけの説得力を有していた。これは確かに、凄い。 「語りによる世界構築」という部分は、最初の感想でも書いた通りに、新房シャフトの演出と被る部分がある。その印象は別に間違っていないし、今でも替わらない。ただ、一つ見込み違いだったのは、西尾維新作品は「語りの負荷を増やすことで構築される要素を前面に押し出した」作品構成であり、この「四畳半」は、「語りが全てを負担しないことには成立しない物語」だったということだ。「この構成でなければ出来ないこと」をやったという意味では、むしろ全く別なジャンルのパイオニアであると捉えてしまってもいいのかもしれない。そして、そうしたチャレンジをするに際して、湯浅政明という才能は実に見事にフィットしていた。観念レベルの昇華という難題を、いきなり1話から「湯浅テイスト」で固めることで自然に解決し、自分の演出技法の1つの結果として飲み込んでしまった豪腕は、特筆すべきものである。 そして当然、この作品を作ったもう1人の男は、浅沼晋太郎である。「私」の世界である四畳半を視聴者と同じ目線で見るということは、「作品世界に埋没する」ことを良しとする声優の仕事の中でも異色のミッションであったろうし、純粋に体力的、技術的に高いハードルであったことは間違いない。今後しばらくは、この作品が彼の代表作である。他にも小津役の吉野弘行、明石さん役の坂本真綾など、癖の強いキャラクター達をコミカルに演じてくれたキャストの皆さんにお疲れ様を。 全部が全部これじゃパンクしてしまうが、1クールに1本くらい、こういう「挑戦」があるのはいいことだ。それにしても、最終回のオープニングエンディング入れ替え演出は笑わせて貰った。「これから本編が始まるからね! 終わりじゃないからね! 見てね!」って、そんなに不安ならやるなよ。素晴らしい馬鹿の結晶でした。
○「セキレイ pure engagement」 5
2年もの時を経ての2期目。一応2期目が出来たってことは、1期目もそれなりの反応があったってことなんだろうか。1期目の最終評価を確認したら、可もなく不可も無しの5点だった。当時の指針としては、草川啓造+セブンアークスは基本的に信用することにしていて、1期もアクションシーンにそれなりの力が入っていた部分を評価していたと思う。ただ、その後の展開では「アスラクライン」シリーズがいまいち盛り上がりを見せずにフェードアウトしていったために、ここのところ苦しい戦いを続けているというイメージ。まぁ、劇場版「なのは」で汚名は返上したと思いたいけどねぇ。 そんな微妙な心境で見守る、久し振りの鶺鴒計画。1話はキャラクターの説明もそこそこに、2年前のラストからの繋ぎをそつなく見せる程度に留まっている。売りであるアクションはいきなり戦闘ヘリや戦車をぶっ壊すという派手なものだったのでそれなりに見応えがあったし、「おっぱいバトルもの」としては期待してもいいんじゃないでしょうか。他にも草野の植物を使った触手プレイに、結のあっけらかんとした入浴シーン、敵方討伐部隊の阿漕なシャワーシーンなど、この作品に求められている要素は無難にクリアしている。 個人的にはやはり皆人を囲む面々のドタバタしたギャグテイストが好きで、この数年で一気に存在感を増した花澤香菜演じる草野の「ムーッ!」な感じが素敵。基本的に全員エロOKのあけすけな性格なのでキャラが被ってしまいかねないのだが、あれだけ巨乳キャラが一箇所に集まって、きちんと役割分担しながら賑やかにまとまっているのは今後が楽しみな部分だ。まぁ、ちょっとハードな展開になりそうだからギャグ成分は薄くなりそうだけど…… 個人的にお気に入りなのは、結でも月海でもなくて、おっぱいエロ眼鏡の松さん。中の人が遠藤綾で、綾さんはなかなかこういう声音の役ってやってくれないから聞いてて楽しいんだよね。他のキャスト陣も実に贅沢な使い方で、メインを早見沙織、花澤香菜といった若手で取りそろえながら、ゆかな、大原、生天目、伊藤静に甲斐田ゆきなど、一時代を作った「萌えキャスト」の取りそろえ方がたまらない。まぁ、一番萌えるのは広人役の関俊彦ですけどね! 関さんは変態役やらせても格好いい! |
ブログ内検索
リンク
最新記事
(07/09)
(07/08)
(07/08)
(07/08)
(07/08)
(07/08)
(07/07)
(07/07)
(07/07)
カテゴリー
プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
アーカイブ
|