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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「ダンス イン ザ ヴァンパイアバンド」 5→5

 様々な要素がプラス要素に働いたりマイナス要素に働いたりと、ややこしい作品である。ほんと、シャフトが作るものというのはいちいち質が悪い。

 まず、この作品の原作自体は、新房演出との相性が非常に良いものであったことは確かだ。ダークファンタジーといえばあの「SOUL TAKER」が思い起こされるし、吸血鬼と人間の共存、そして吸血鬼の中での派閥対立など、ドロドロしたものを描くのに新房派閥の陰影を基盤とした作画の雰囲気はマッチしている。1話で見せたバラエティ番組風のトリッキーな構成なども、「楽屋ネタ」を得意とする長所をうまく活用した例といえるだろう。止め絵を多用する傾向についても、エロティシズム溢れる場面では実に良いものを見せてくれたと思うし、ジリジリと動きの少ない画面でも、闇夜に蠢く吸血鬼の雰囲気ならば盛り上げることも出来る。そうしたかみ合わせがうまく奏功した時のこの作品は、素直に面白かったと言える。

 ただ、やはりどれだけ「止め絵や陰影の美学」を謳ったところで、根源的にアニメが必要としている全ての「絵」と「画」から脱却出来るというわけではない。総集編を挟んだことからも分かる通り、この作品の製作スケジュールはお世辞にも万全とは言えず、そのしわ寄せは、あらゆる画面に現れてしまっていた。ダークファンタジーを見せる上で欠かせないクリーチャーたちの造形や、後半になるにつれて盛り上がらなければいけなかった怪物どうしのバトルシーンなど、「ここが今回の限界でした」ということが如実に分かってしまうようでは、演出でそうなったという言い訳は通じないだろう。無理矢理詰めたかのような不自然な構成などもあったし、尺の都合を考えられなかった詰めの甘さは、やはり反省点として止め置くべきところである。

 功罪をはかりにかければ、大ざっぱに言ってとんとんである、というのが最終的な感想だ。今期居並ぶ「エロが売り」の作品群の中でもトップレベルの「良いエロ」を描いていた部分は評価したいのだが、その分暁をはじめとする男性キャラのみっともなさが際立ってしまってもいるので、そこもとんとん。あとは千和&あおちゃんというメイン2人、それに画伯と御前のエロツートップを評価すれば結果オーライくらいじゃなかろうか。そうそう、ヒステリカにくぎゅをセッティングするという冒険心はアリだったと思います。シャフトは、とにかく「化物語」を完結させてから次の作業にうつってくれ。 

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○「HEROMAN」 6

 本放送は見逃しちゃったけど、バンダイチャンネルで無料配信してくれてた。ありがとう、情報化社会。

 というわけで、夕方放送の正統派子供向けヒーローアニメ。原作にスタン・リー(個人的には和月伸宏のトークでのみお馴染み)ということでアメコミ原作なのかと思ったが、実際は原作を氏が担当しているだけで、アニメとしての骨子は日本のスタッフが作っている模様。製作がボンズなので、画面の品質は保証済み。今回の配信だと画面が小さかったのではっきりとは分からないが、1話ですべきことを、1話らしいクオリティできちんとやってくれている。奇をてらう必要がない分だけ、こういうまっすぐな作品は逆にベタベタな方が安心できるってもんですよ。

 一応アメリカのどこかを舞台にこそしているが、設定自体はかなり「日本の伝統」に乗っ取ったもの。主人公ジョーイは女と見紛うようななよっちい少年で、機械いじりが好きないわゆる「いい奴」。そしてジョーイのどこかいいのか分からないけど何となく気にかけてくれるヒロインと、それを快く思わない乱暴者の兄、そして取り巻きにはいけ好かない金持ちのガキ。まぁ、ドラえもん設定ですわな。

 ヒーローマン誕生までの流れでこれらのメインキャラクターの配置もうまいこと説明してくれていたし、2話目からは何の問題もなく世界を追うことが出来る。また、この手の作品で最も重要であろう、ヒーローマンの造形も割と好みの部類で、このあたりはやはり日本人の生み出すステロタイプの「ヒーロー」とはちょっと違って、いかにもアメリカ人らしいゴツさが面白い。思い出すのはロックマンシリーズの破壊神、デューオです。登場シーンまで含めて、めちゃめちゃ似てる。こういうゴロッとしたデザインが好きなんですわ。

 気になる点も一応あげておくと、ちょっと主人公のなよっと具合がキツすぎやしないかという部分。今後はなんだかんだでアツい展開が期待されるわけで、いくら成長物語とはいえ、この子が男の子としてたくましく育っていけるのかどうかはやや不安です。中の人はどうやら新人みたいだが、きちんと男の子の部分を出していくことが出来るんでしょうか。そして、やっぱり「ひーろーまん」っていう名前がどこか間抜け。これってネイティブからしたらどういうイメージで受け入れられるんだろう。そりゃま、「デビルマン」だの「ライジンオー」だのも格好いいかと言われると微妙だが、「ひーろーまん」だとシャウトしたときにアクセントを置く場所がないんだよね。「ひ」が摩擦音だから発声するときにいまいち迫力が出ないんだわ。ジョーイ役の子はこれから大変だと思うよ。 

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○「トランスフォーマー アニメイテッド」 4

 アニメ作品の名を冠した、新しい声優達の遊び場。

 トランスフォーマーといえば、あの伝説となった作品「ビーストウォーズ」が頭をよぎる。今作は作風が全然違っていて、CGばりばりだった「ビーストウォーズ」とは対照的に、こちらは昭和の香りすら漂ってくる純正セルアニメ(実際はセルじゃないだろうけど)。しかも既に数年前にアメリカで放送済みのものを日本語版として収録したものらしく、アメリカアニメチックでもあり、画面サイズまでおかしいと来ている。おかげで、ぶっちゃけ普通のアニメとしての評価は意味を成さない。画面の出来なんて正直グダグダだし、わざわざ土曜の朝に起きて見るような品質のもんではない。

 さぁ、後は中の人無双をどれくらい楽しむかですよ。相変わらず音響は岩浪美和なので、多分中の人達は8割アドリブ。「面白いこと言わなかったら負け」という例の空気。「ビーストウォーズ」からの続投はチョーさんと柚姉ぇくらいのものだが(そして早速飛ばしすぎだが……)、他の面子が若本規夫、岸尾だいさく、三宅健太、大川透、高橋広樹、諏訪部順一……あかん、確実に何かが起こる面子ですがな。今回銀河万丈すら完全に遊んでたじゃねえか。なんでオープニング一発目で「なんでも鑑定団」やねん。流石に岩田夫妻や高木渉、山口勝平なんかがいたビーストウォーズよりは大人しいかもしれないが……これはガチバトル確定だぜ!

 個人的にはですね、わざわざ見ようとしたのは「高垣彩陽出演」の報を聞いたからなんですよ。当時ビーストウォーズで鍛えられた柚姉ぇ同様、彩陽もこの現場で訳の分からない方向に成長してみせるんでしょうか。期待したいような、真っ直ぐ育って欲しいような……明坂聡美もいるみたいなので、いっそあけこの方を訳の分からない方向に育てるのはどうでしょう。

 駄目だ、カオスしか見えねぇ。せめて1話目の次回予告と提クレくらい自重してもいいじゃないか……いや、まだこれでも大人しい方だけど…… 

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○「Angel Beats!」 6

 なんだか随分前評判が高い(?)今期話題作の1つ。あんまりそっち方面は詳しくないのだが、どうやらKeyのメインクリエーターがアニメ初脚本にチャレンジってことで、話題になっているとかなんとか。残念ながらこちとらアニメ専門なもので、アニメに関わってない人間については特にしらんのですわ。

 で、1話を見た感想だが、正直分からん。知らないなりに期待する部分といえば当然制作がP.A.WORKSという部分で、確かに力が入っているということはよく分かる。一番盛り上がったのは天使が乗り込んできて全員で撃退しようとするシーンで、バズーカへの繋ぎのカットあたりの疾走感はなかなかのもの。ギャグメインのパートでも、巨大ハンマーでぶっ飛ぶあたりのテンポは良い。それ以外にも、きれいな部分はきれいだと思える。

 んだけど、なんかあんまり期待してたP.A.クオリティじゃないんだよな。キャラ画がしっくり来ないからかなぁ。メインヒロインなんてどう見ても毒気の抜けたハルヒだけど、そこまで主張が強いわけじゃないから偉そうにしていてもネタはややスベリ気味な感じだし、他のキャラで必死に自己主張をしているのは、主人公の神谷兄ぃぐらい。流石に食傷気味だな……いや、別に神谷兄ぃが悪いわけではないのだが、流石にいつもの口調で「殺す気か!」って言われても、半殺しでも死なない吸血鬼もどきの高校生とか、死ぬふりして絶対死なない高校教師とかしか浮かばないんですよね。キャスティングする人間は他作品とのイメージが被ることは恐れなかったんだろうか。

 現時点では、シナリオが全然見えないので一応期待票を入れておくにとどまる。設定自体はなかなか興味の湧くものなのだが、「どうとでもなる」ので予断を許さない状態だし、訳の分からない局面に陥った主人公の心情も、なんかちぐはぐで追いにくい。大量の食券が舞う光景を見ての感想が「天使を攻撃していいものなのか」って言う懊悩なのは、やっぱりどこかずれてると思うんだけど。突如展開された女子高生ライブも完全にシナリオから浮いていて、「本当にライブシーンが必要な作品なの? 最近売れてるから無理矢理入れてるんじゃないの?」と邪推してしまう。悪くはないけど「ハルヒ」や「けいおん!」(あと「まなびストレート」)のようにビビッとくるものではなかったです。

 ん〜、結局ギャグとシリアスのバランスに注意、っていうことかな。「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」みたいに最後までフラフラされると八方美人なこすいイメージしか与えられないので注意です。怖いです。個人的に岸誠二はそこまで信用できてないんだよねぇ…… 

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  2009年度・俺的アニメグランプリ

 

 完全に趣味で毎年行っていますこの企画。ブログ上では初めてでございますが、昨年までの蓄積も付記しながらお届けします。

 ネット上などで「アニメの序列」を決める企画は、年末に行われることが多い。ただ、それだと番組構成としては1月期新番の時期。4月、10月という大きな改変期をまたぐために、多くの2クール作品が中途半端な扱いになってしまう。個人的にはそれを避けるつもりで年度またぎのこの時期に「グランプリ」を選出することにしていたのだが、最近は放送形態も少しずつ変わってきており、今年は4月期またぎの作品もいくつか見られる。具体的には「デュラララ!!」「刀語」などで、半端な状態なのでノミネート候補のこれらの作品が選べないのは心苦しくはある。でもまぁ、こればっかりは仕方がない。

 一応断り書きしておくと、タイトル賞の選出は何故か「仮装大賞」の賞に依っている。今になって思うとなんでそんなことをしたのかは理解に苦しむが、少しでも多くの作品を取り上げたいという思いから、無駄に枠を増やした結果である。タイトル部門以外の賞は、基本的に3位まで取り上げてある。

 今期、エントリーされたのはある程度最後まで視聴していた以下の59作品。過去の記録を調べたところ、昨年のエントリーが76本、一昨年は74本だったため、やはり今年はアニメバブルが完全にはじけたことが確認出来る。代わりに数を増したのは今期7本視聴した劇場作品であるが、いささか不当なのは承知しつつも、敢えてエントリーからは外すことにした。理由は簡単で、色んな賞にいちいち「ヱヴァ」「なのは」「消失」って書くのが鬱陶しいからである。地上波作品と比べるのは酷だ。

 

 

○一応ある程度見ていたエントリー作品(アイウエオ順)

「アスラクライン」「アスラクライン2」「あにゃまる探偵キルミンずぅ」「うみねこのなく頃に」「おおかみかくし」「狼と香辛料Ⅱ」「おまもりひまり」「おんたま!」「刀語」「かなめも」「CANAAN」「キディ・ガーランド」「君に届け」「グインサーガ」「空中ブランコ」「クロスゲーム」「けいおん!」「咲 –Saki-」「ささめきこと」「懺・さよなら絶望先生」「GA 芸術科アートデザインクラス」「シャングリ・ラ」「神曲奏界ポリフォニカクリムゾンS」「涼宮ハルヒの憂鬱」「聖痕のクェイサー」「戦国BASARA」「戦場のヴァルキュリア」「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」「そらのおとしもの」「DARKER THAN BLACK 流星の双子」「大正野球娘。」「戦う司書」「ダンスインザヴァンパイアバンド」「ちゅーぶら!!」「ティアーズ・トゥ・ティアラ」「テガミバチ」「デュラララ!!」「とある科学の超電磁砲」「東京マグニチュード8.0」「夏のあらし!」「夏のあらし! 春夏冬中」「NEEDLESS」「にゃんこい!」「乃木坂春香の秘密ぴゅあれっつぁ♪」「のだめカンタービレ フィナーレ」「バカトテストと召喚獣」「化物語」「バスカッシュ」「花咲ける青少年」「はなまる幼稚園」「ハヤテのごとく!!」「東のエデン」「ひだまりスケッチ×☆☆☆」「秘密結社鷹の爪 カウントダウン」「Phantom ~Requiem for the Phantom」「亡念のザムド」「夢色パティシエール」「リストランテ・パラディーゾ」「れでぃ×ばと!」

○今期視聴した劇場アニメ作品

「サマーウォーズ」「新世紀ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」「涼宮ハルヒの消失」「天元突破グレンラガン・螺巌編」「ホッタラケの島」「マクロスF〜イツワリノウタヒメ〜」「魔法少女リリカルなのは劇場版 1st

 

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 やっぱりあのエンディングはエンディングじゃなくてオープニングだったのかと再認識させてくれる最終話。ホントになんの違和感もなくオープニングでしたな。結構気に入ってるんだけどね。

 さて、まとまったかまとまってないかと聞かれれば、そりゃぁまとまっていた最終回です。作中でやったことと言えば暁と美刃のシートン動物記みたいなケダモノ大決戦だけなのだが、一応の幕引きのためのラストバトルとしては無難な展開。これでもっと作画面で本気を出してくれていれば、それなりに満足行く締めになったんだろうけど……どうも、シャフトスケジュールの被害を一番受けたのがこの作品みたいなんだよね。バトルっつってもスローとズーム多様でもっさりしたシーンが多かったし、動きのあるシーンもはっきりと動きを描かずに光線で誤魔化してしまったりとか、「何か盛り上がってるんで察してください」みたいな画面が散見される。1枚絵についてもぐにゃっと安定しない代物が多く、せっかくの最終回なのに余計な部分にばかり気を取られて実に勿体ない。料理法は悪くないんだから、もう少し素材時点での吟味をして欲しかったもんである。

 シナリオ面については、「もう一人のミナ」の存在を暴き出し、その先兵である美刃を倒したことで終わったわけだが、流石に三士族がミナに平伏するシーンは早足過ぎるし、説得力に乏しい。三士族は登場時から小物臭が漂っていたとはいえ、あそこまで簡単に膝を屈してしまっては、ここ2話の間のミナの恥辱や暁の苦労も報われない気がしてしまう。日光当てたらもう駄目ですってのは構わないのだが、それだけ強力な脅迫手段を持ってるなら2話前から交渉材料としてちらつかせても良かっただろうに。結局、三士族の連中は何がしたかったんだかね。

 また、今回儚く散った美刃についても、その感情が追い切れない部分がある。「自分の姫」への忠誠と、暁への愛情という相反する感情に揺れている部分が表現したかったのだろうが、今回は話の都合上、後者をすっぱりと諦めて1人の「迷い無い敵キャラ」として描かれている。もちろん暁に対する愛情は感じられるのだが、前回まで散々引っ張っていたその感情がホンモノだとしたら、薬飲ませてはめるのはおかしいし、前回他の連中を横から殺してまで暁を助けた意味が分からない。「愛してもいるので本気で殺し合いましょう」という倒錯した感情があるのだとしたら、もう少しそうしたクレイジーな部分を押し出す描写が必要だったろう。今回の話数を見る限りでは、単なる一貫しないキャラクターというだけになってしまっている。虎娘ってのはなかなか貴重なキャラなのに……色気の欠片も無かったなぁ。この作品でエロが無かったらなぁ。

 とまぁ、なんだか釈然としない部分の多い展開だったのだが、ラストにテーマソングが流れてからのエピローグ部分は何とも印象深い。玉座を下り、「女王」から「ミナ」へ戻って駆け出すシーンの切実な感じは良く出ていたし、二人で花と蝶を見ながら約束を交わすシーンも、「蝶が一頭のところに風が吹いて花が舞う」→「画面がパンアップし、それを二頭に増えた蝶が追う」というカット割りが、「本来相容れないはずの蝶と花」という前回までのモチーフを解題した上で、二人の固い絆をきちんと伝達する見事な仕上がりになっている。それを見てほほえむ由紀の扱いは相変わらず可哀想過ぎる気もするが、本人は満足げなので良しとしますか。

 サブタイトルが番組タイトルと同じ、というのはありがちだけど今回の演出意図ともかみ合った悪くないまとめ方。色々と問題は孕みつつも、まぁ、及第点のエンディングでしたわ。 

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