最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「RAINBOW 二舎六房の七人」 6
よみうりテレビ名物、視聴者泣かせのワンクールずらし放送。「君に届け」が終わったので、次はこの作品が1クールずれてスタートです。もう、新番組でも何でもありません。ただ、どうせこうなるだろうことは予想が出来ていたので、春先に放送が開始されたときにはネット視聴などをせずに待つことにしていた。本放送があるなら先に見ちゃうとモチベーションが下がるからね。 で、1話目をようやく見ることが出来たわけだが、これは実にストイックな作品。原作がそうなってるんだから当たり前だろうが、昨今の風潮である萌えなど欠片もなく、野郎ばかりだからと言って腐った臭いもしない。いや、確かに1話目から野郎共がケツの穴にガラス棒を突っ込まれるんだから見ようによってはものすごいネタではあるのだが、この作品は、そうした茶化した見方を許さないだけの威圧感がある。終始薄暗い中で展開していく、本当にむさ苦しい、男と男の饗宴。この歓迎したくない絵面がきちんと視聴者の目を引き留めておけるのは、それだけの覚悟と、作り込みがあるから。ゆっくりと、だが確実に伝わってくる「房」の雰囲気は、それだけで他作品では得難い独特の空気を提供してくれている。脚本には高屋敷英夫がクレジットされているし、そうそう大きなはずし方はしないはずだ。 あとはこの後のシナリオ次第、といういつもの無責任なまとめ方になってしまうが、何せ「房の」いうタイトルがついているだけに、今後もずっと薄暗くて狭い世界がベースになると思われる。そんな息苦しい世界を舞台にして、視聴者を飽きさせないだけのドラマ作り、画面作りが出来るかどうかの勝負だ。ファーストインプレッションは上々なので、一応楽しみにしたい。 そして、そんな男の花園を彩るのは、声で説得する色男達。まだキャラクターの名前も覚えてないので中の人名義で失礼するが、やはり小山力也と黒田崇矢の持つ空気はすさまじい。他は知らない名前もちらほら見えたが、紅一点(?)の朴璐美ねぇさんとか、トチ狂った看守役の石井康嗣とか、インパクトのある面々が揃っております。そして、個人的に痺れたのはナレーションを務めるめぐ姉さん。林原めぐみは最近ではポケモンとコナン以外では一線を退いているイメージがあるのだが(まぁ、その2作の顔というだけで一線以上だが)、ここでは本役無しのナレーションのみという起用に、実に見事に応えてくれている。重苦しく押さえ込んだ「読み」による昭和の地の底の演出は、この人の持つ「声のパワー」みたいなものを存分に味わわせてくれる。うーん、すっかりベテラン。 PR
最終回? な最終回。まぁ、2期が確定してたみたいだし、ここで無理矢理最後っぽい雰囲気を出すこともないんだろうけどさ。それにしたってやりようがある気がするんだが。
Aパートは、これまで紹介されてこなかった珍奇な荒川住人にスポットをあてる。具体的には美容師のラストサムライと、謎のカップル、ビリー&ジャクリーン。見た目にはこれまでのどのキャラクターたちよりもぶっ飛んでいる面々なのだが(まぁ、村長も凄いが)、結局わずか15分の登場では、なかなか面白さも伝わりにくい。というか、面白いのかどうかもよく分からない。 ラストサムライは容姿のおかしさとそれに反する普通っぽさのギャップを狙っている部分があるんだろうが、それにさらに「やっぱり根本的におかしい」という要素を足し合わせようとするとややこしくなる。結局トータルすると星とかシスターみたいな既存のキャラの対応のおかしさの方に目がいっちゃうしなぁ。まぁ、日本がパラグアイに負けた直後に「サムライブルー」とかいうネタが食い込んじゃったあたりが奇跡的ではある。 かたやビリー達カップルだが、こちらは容姿のおかしさが基本的に全て。会話の内容もおかしいっちゃぁおかしいのだが、それでも散々ここまで奇人変人ばかりを見せられてきたので、ちょっとやそっとじゃ驚きやしない。やっぱり最終話でまとめて登場してきた意味がわからんなぁ。 Bパートは、さらに最終回っぽさが薄れ、子供達を手製の遊園地に連れて行くお話。先にアトラクションの名前を出されてしまうと大体オチも予想出来るという、よく言えば平常運行。悪く言えばマンネリ。今週になってようやく気付いたのだが、鉄人兄弟って「施設に対して異様に怯えている」っていう特徴以外は普通の子供なんだよね。村長のこだわりっぷりと、ぶっ飛んだシスターの「絶叫」観あたりはそれなりに面白かった部分だろうか。結局、遊園地について何も解決を見いだせなかったリクだったが、一体1人で何をしようとしていたのでしょう。 そして、最後のCパートにはよく分からない新キャラ(CV小林ゆう)が登場して,特に何もせず。さらに、宗教の勧誘のようなリクとニノの掛け合いがあってエンド。もう、訳が分かりませんでした。出来ればあの意味の分からないリク&ニノパートはない方がすっきりするんだけどなぁ。 最終回まで結局よく分からないままで終わってしまいました。今週はアバンのリクが荒川の面々に思いを馳せる映像が気合いの入った作画で期待を持ったのだが、結局いつも通りだった。この作品、何だったんでしょうか。
#25 Collateral Massacre
別に新番組でも何でもないのだが、せっかくテレビ放送されたので触れておきたい。「クェイサー」が終わって「来週のこの時間はBLACK LAGOONを放送します」って出たときには「何でこんな半端なタイミングで?」と、てっきり再放送が入るのだとばかり思っていたのだが、なんとOVAが出るのでその宣伝のための先行放送だった。そして映像化されるのはなんとあのロベルタ編である。こいつはすげぇ。サンデーGXなんて読んでなかったから全然知らなかった。 まぁ、正直言うと、「5巻までの内容を2クールでやってるんだから、3巻以上続いたロベルタ編をOVA5本で描ききれるわけないだろうに」とは思う。今回放送された1話目も、冒頭の事件の発端部分がまるで切って詰めたような急転回で、かなりキツキツの内容であることがはっきり分かってしまうのが難点。この作品は台詞回しが独特なので、普通の間尺で掛け合いをやられると何がなんだか分からなくなりがちなのが、尺のきつさに拍車をかけている。そして、個人的にはあそこのラブレス家家訓のシーンは本作屈指の名シーンだと思っているので、もう少しじっくりと、腰を据えて描いて欲しかったもんだけど。まぁ、台詞などは極力そのままになっているみたいだし、製作側の苦労が伺えるので許せる部分ではある。 あとは後半のメイド大活劇シーンですかね。ファビオラの慇懃無礼な態度から、一転しての銃撃戦の大騒動まで、実に賑やかで、何も考えずにぶっ放す、いかにもこの作品らしい見せ場。「散弾片手に大見得を切る少女メイド」っていうおかしな絵面が何故か夜のイエローフラッグに溶け込んでいて、何とも奇妙な説得力があるのは面白い。 その他のシーンでは、相変わらず蒸し暑いロアナプラの空気感がよく出ているのは既存のシリーズ通り。熱帯のむわっと暑い雰囲気の中にも、レヴィとロックの間には日本の湿気を思わせる一筋縄ではいかないドロリとした感情が横たわる。ロックが雪緒の写真を見せるくだりは原作で挿入されていなかったオリジナルのシーンで、アニメ版では日本編との繋がりをロックの心情を形成する一要素として、早くからフィーチャーする方向にあることが分かる。日本編も印象深いエピソードだし、おそらく今回の物語を十全に描くことが出来ないだろうことは予測の範囲内なので、過去のエピソードの「思い」をうまく使って、少ないシーンからロックたちの行動原理を不自然でないように切り出してほしいものである。あと、鷺峰雪緒は大のお気に入りキャラなので、回想でもいいから再登場希望である。「真っ直ぐ生きて不幸に死ぬ」という、桑島法子ボイスの王道を行く女の子なので、「私の選ぶ桑島キャラクターランク」では五指に入るのですよ(残念ながら3本の指には入らない。多分上から夕叢霧香、フレイ・アルスター・魔女メデューサがトップ3)。 まぁ、残りのOVA買うかって言われたらキツいけどね……最後にやっぱりキャストのこと。ほんと、この作品のキャストは端役に到るまで、不思議と「はすっぱハードボイルドもの」の空気が出るんですよ。ベニーとダッチのコンビが一番分かりやすいだろうけど(何せ外画吹き替えのベテランだからね)、他のアニメではめっきり名前を見かけなくなった富沢美智恵や伊倉一恵の声が聞けるのもこの作品ならでは。ファビオラに雪野五月っていう配役もうまい。 そうだ、あとはオープニングの話だ。OVAということで、オープニングは一応描き下ろし。そして、曲はあの「RED FRACTION」のリミックス。うーむ、相変わらず格好いい。このバージョンでフルをつくってどこかに収録してほしいんだが……OVAだけのサントラとかが出るのかなぁ。
「WORKING!!」 5→6
今期最も無難に面白かった「安定枠」。オリジナル回はあったが、基本線は原作からの劇的な改変があるわけでもなく、やるべきことをやって1クールにまとめるという、お手本のような「原作もののアニメ化」である。4コマ漫画だから尺のはかり方などはいうほど楽ではなかったはずなのだが、流石に「スケッチブック」などで培った平池監督の手腕は手慣れたものであった。 個人的には、あのちょっと書き殴った感じの原作のテイストが好きなので、そこの再現度がちょっと気になった部分。決してうまいとは言えないはずなのに勢いはあるあのノリ。アニメにして整った絵になるとあの勢いは損なわれてしまうんじゃないかなぁ、という懸念は有って、実際、画面が綺麗になるとちょっと違うイメージにはなった。ただ、その代わりに動画部分でノリの良さをカバーしており、特に伊波さんが全力で振り切る拳骨のダメージと言ったら実に痛快。他にもプリプリ起こる種島とか、小鳥遊四姉妹の奔放さとか、きちんとアニメの枠を利用した演出が光ったのは純粋にプラスの要素と言えただろう。 原作ではそこまで最優先で押していない(気がする)恋愛要素をメインパートに据えてシメの1話に用意してきたあたりもなかなか気が利いていて、どんどん恋する乙女になっていく伊波さんが可愛らしい。最終話冒頭の、彼女の部屋の定点カメラから捉えたカットなど、なんだかもきゅもきゅしてしまう愛らしさがある。もちろん、先輩も可愛いですよ。 そう、なんだかんだで結局この作品もキャラクターの吹っ切れた個性の勝負。そういう意味では、個人的にMVPをあげたいのは山田だ。登場が遅れたので出番が多いというわけではないのだが、あの独特のテンポと「イラッ」とする感じ、本当に山田はスタッフに愛されていました。 あとはキャストの話になるよね。山田押しということは、やっぱり広橋にお腹いっぱいということ。あー、ウザ可愛い。種島先輩もアスミスにとっては何度目かの「代表役」といえるキャラクターになったろうし、せっかく面白い声の幅があるのになかなか活躍出来ていなかった藤田咲にも、伊波というアピール出来る役が回ってきた。個人的には藤田というと「まなび」の桃葉とか「つよきす」のカニみたいなロリっ子役なんだけど、伊波さんはほんと、普通の可愛い子でしたからね。あとはやっぱり小鳥遊四姉妹かしらね。特に梢姉さんの中の人が御前ってのが……もう、なんかそのまんまじゃねーか。酒キャスって、新しい概念だな。
「Angel Beats!」 6→3
ある意味、今季最大の話題作といえたのが、この作品だろう。1話視聴時点では、多少戸惑いながらもP.A.WORKSの技術力に期待票を投じたのだが、結局最後の最後まで、その期待感は膨らんだり、実ったりすることがなく、不安が失望に、懸念は現実になってしまった。作画スタッフが力を入れている部分があることは分かるのだが、「薄桜鬼」の点数に4を付けたことを考えると、流石にこれはあのレベルには達していない。がっかり感も込めてのこの点数である。 良かった部分を先に挙げておくなら、やはりそれは作画スタッフのがんばり。非常に独特な世界観だったので、現実と空想の境目の微妙なラインを取った「嘘くささ」みたいなものを表現するのは、実は案外難しいバランスだったはず。そこを「それ相応に」満たしてくれたことは、評価出来るポイントだったと思う。と言っても、どうにもキャラクターデザインがそれらの景色に馴染まなかったのも事実で、私が見たかったP.A.クオリティとは言い難い。「true tears」や「CANAAN」で描かれたあの圧倒的な描写力はどこへいってしまったのか。 そして、それ以外の面については、およそ評価に値する部分が見あたらない。総合して一番駄目な点を指摘するならば、それは「まとまりのなさ」とでも言うべき部分だろうか。この作品には様々な「見どころ」が用意されていたと思うのだが、それら全てが有機的に結びつくことなく、個々に散り散りに置かれているだけ。どれだけ親切な視聴者でも「こういう設定で1シリーズやりたいんですけど」という設定のラフを見せられただけでは、アニメを堪能した気分になることは出来ないだろう。確かに「説明」は呆れるくらいにされていたが、視聴者が求めているのは「説明」そのものではなく、それを通じて「伝えること」、「理解させること」である。この作品には、決定的にそれが欠けている。 様々な考察などはおそらく他所様でなされているだろうからあまり細かい部分には触れないが、3話の記事で納得いかなかった岩沢の消失などを皮切りに、ユイの願い、天使という存在、ゆりの目的意識、音無のモチベーションなど、ストーリーの根幹に関わっているキャラクターの心情を全く追うことが出来ない状態では、ディティールを追うことなど出来るはずもない。それぞれに付された「説明」は実に行き当たりばったりなもので、シナリオの全体像など有ってなきがごとしだ。細切れになったエピソードそれぞれでは完結しているのかもしれないが、残念ながらそんな小さなスコープでストーリーを追うことなどあり得ない。 結局、最大の問題点は脚本の甘さということに落ち着くのだろう。世界設定をきっちりと説明しきって厳格なルールに基づいた「ゲーム」としてこの世界を描くのか、それともある程度イレギュラーな感情というファクターを優先して物語を紡ぐのか。その大前提が決まらない状態では大筋も決まらない。「死の悲劇と心残り」という要素をメインツールとして使うはずなのに、序盤では徹底的に「死なないこと」をネタにしたギャグを突っ込むという食い合わせの悪さにも頓着しない。「心残り」と「達成感」という2つの極をキャラクター造形の核とするはずなのに、そうした起点を全く描かずに上っ面だけのキャラクターを重ねていく。ライブシーンを売りとして強調しているのに、作中で全く重要な役割を果たさず、添え物としても不要になる。なんだか、意図的に視聴者を振り回そうという意図があるとしか思えない、「不親切な」セッティングである。個人的には、こうした方向性はどう見てもデメリットしかなかったと思うのだが、ひょっとして私が気付かない部分でなにか決定的な効果をあげていたのだろうか。謎である。 繰り返すが、この作品は個人的には面白さを感じられない作品であった。敢えて楽しかった点といえば、ユイがギャーギャー言ってるあいだのテンションくらい。ユイはキタエリキャラとしても実に良い動きを見せてくれていていい清涼剤になっていたのだが、「あの別れ」のせいで全部台無しになっちゃいました。どこまで考えてキャラクターを描きたかったのか、分からないことこの上なし。 P.A.WORKS.の次作でのリベンジに期待したいです。
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イニストラード・白 イニストラード・青 イニストラード・黒 イニストラード・赤 イニストラード・緑 イニストラード・その他 闇の隆盛・白 闇の隆盛・青 闇の隆盛・黒 闇の隆盛・赤 闇の隆盛・緑 闇の隆盛・その他 「アヴァシンの帰還」・白 「アヴァシンの帰還」・青 「アヴァシンの帰還」・黒 「アヴァシンの帰還」・赤 「アヴァシンの帰還」・緑 「アヴァシンの帰還」・その他 青春真っ盛りな第12話。よく分からんけど、夏フェスでけぇ。実在のフェスもあんな規模なんでしょうかね。 今回は誰が主人公というわけでもない回で、むしろ全員が主人公。音楽絡みのイベントってことで、普段は抑え役に回る澪が暴走気味だったのが印象的。あとはさわちゃんが要所要所でいい味出してましたな。 今回描かれた要素は大きく2つ。まず、去年までの合宿のようなお泊まり賑やかエピソードの要素も多分に含んではいる。お約束のイベントを義務的にこなしていくこれまでの合宿と違い、今回は夏フェスという非日常的なシチュエーションを題材としているために、細かな「お祭り」のムード演出に手が込んでいる。何度もさわちゃんが確認した屋外ライブの心得がそうだし、人混みに対する各々の反応なんかもそう。澪やムギのテンションの上がり方なんかはその最たる部分だろうか。 ただ、そうした賑やかムードだけならば去年までの合宿でも描かれていた部分。今回のエピソードで際立っていた要素は、メンバーたちの音楽に対する思い、バンドに対する愛着の数々だ。 一番直接的にそれが現れていたのは、当然澪。普段ではあり得ないくらいにテンションが上がり、他の面々からことごとく突っ込まれるほどに無茶なことを連呼している。そんな澪に、梓も自然に引き込まれている。メンバー同士で音楽について熱心に語り合うなんて珍しい(あれ?)シーンもあり、ライブイベントが彼女たちにとって特別な意味を持っていることが伝わってくる。 そして、極めつけは夜空を見上げながらの5人のトークパート。唯が「自分たちは凄い」と相変わらず無茶な物言いをするところから始まるが、気付けばそんな夢のような話に、全員がシンクロしてしまっている。身の程知らずと言えばそれだけの話なのだが、「演奏すること」に対しての情熱と愛情が無ければ、あそこで臆面もなく唯の大言に同意することは出来ないはず。次第に盛り上がる各人のノリの順番も面白く、まずは澪が「自分たちも凄い」とのっかり、それに梓も乗る。そのままムギが同調すると、律が最後に全体を締める。この流れこそが、放課後ティータイムのスタイルなんだろうなぁ、と思えるワンシーン。あまりの青臭さに恥ずかしくもなるが、出来すぎたシチュエーションと、あまりにてらいのない夢語りに、なんか妙な部分が刺激されて不覚にもうるっと来てしまった。なんでこんなアニメで……と思わないではないが、やっぱりこういう素朴な感情を描くと、京アニ作品は強い。 最後に、今週の1枚。今回はほとんどボケに回らず、テンションの高い澪やさわちゃんのフォローに回っていた部長。初めてのイベントに緊張してた澪が、吹っ切れて「夏フェスデビュー」したのを観て、安心のあまり思わず表情をゆるめた瞬間。すごく優しい表情をしてくれるんだ。なんだかんだ言って、いっつもこの2人は一緒に行動してました。普段の言動はアレだけど、実際はどちらが支えてくれているのかがよく分かるシーンである。 オープニングが変わりました、第13話。曲については耳に馴染むまでしばらく時間もかかるだろうけど、OPでホリーが泣いてたのがやたら印象的でした。スクラッグらしい映像がほとんど無かったけど、しばらくは政府とのいざこざが続くってコトなのかしら。 突如ジョーイの家を襲撃するNIA。ヒューズは出来るだけ紳士的に物事を進めるつもりではいたようだが、部下の勇み足によって既に作戦決行はジョーイの知るところ。逃亡は始まっていた。教授の機転で襲撃前に家を脱出していたジョーイは、そのままサイと3人での逃避行へと移る。何故逃げなければならないのか、と悲痛な様子ではあったが、「それが大人のやり方だ」と唯一の大人に言われてしまっては、「子供」にはどうすることも出来ない。家族に別れを告げ、一路向かうはネバダの山奥とか。 一方、NIAの動きは次第にきな臭いものになっている。ヒューズの指示がどこまでのものかは定かでないが、先週のDr.ミナミによる暴走事件は、いつの間にか「ゴースト」が暴れた事件へとすり替えられていた。スクラッグの残党であるゴーストを追い詰めるため、セントラルシティには検問が敷かれ、ジョーイたちは逃げ場を失う。結局、教授の発案で力業の突破を図った面々は、何とか目的を達するが…… 相変わらず展開が早くてテンションを合わせるのが大変である。前半はジョーイの無茶なお願いにも特に理由を聞くわけでなく、あっさり協力してくれたホリーが格好いい。普通、あのタイミングで「しばらく帰ってこられない」とか言われたら、お姉さんはリナとの逃避行とかを想像しちゃう気もするんだけど、ホリーはどこかからジョーイの真剣さを感じ取ったのだろう。いい笑顔で送り出してくれた。このあたりの男前っぷりは清々しいですね。まぁ、真夜中に家の前で突然温暖化について熱弁を始めたら、注意を引くどころかますます人の目が集まる気がするけど……家の前で見てたNIAの連中、あの騒動を上の方に連絡してなかったんだよな。 そして、今回最大の焦点であり、どうにも釈然としないのが、デントンの発案による「逃げる」という選択である。作中では、政府とデントンのヒーローマンに対する認識は一致しているようで、「このままジョーイが政府に捕捉された場合、幸せな結果にはならない」と結論づけている。確かに、今のところ政府が打ち出してくる作戦は、全てジョーイ達には敵対意識を持たせるものばかり。ヒューズも武力行使に出ているわけで、穏便な集結はなさそうにみえる。 ただ、政府はあくまで「自分たちの認識の埒外にある武力」に警戒しているわけで、きちんと話し合えば、ヒーローマン自体に悪いようにはしないと思うのだが。ジョーイが無害な人間であることはヒューズも感じ取っているわけで、おおごとにせずに自然に問いただしておけば、今回のように過剰防衛に移られることもなかった気がする。 そして、過剰な防衛行動に出てしまうデントンもどうなんだろう、と疑問が残る。彼の中では「ヒーローマンが捕まるとひどいことになる」という判断が確定しているようで、わざわざ非常時に備えて盗聴防止の暗号通信まで作っている用意の良さ(まぁ、流石に「アラン・スミシー」を名乗ったら暗号だってことは丸わかりな気がするが)。ただ、現在のところ、ヒーローマンは慈善事業に参加しただけで、政府にはほとんど害を与えていない。確かに先週の事件と今回のテレビ報道により、表だっては「悪」に認定されてしまったわけだが、そこは政府の意図(未認可の武力が怖い)を読み取れば、さっさと出頭すればむしろ処断よりも囲い込みの方に動く目算が高いと思うのだが。最悪、政府筋はオーバーテクノロジーのヒーローマンについて何も知らないわけで、ミニサイズのヒーローマンをおもちゃの倉庫にでも放り込んで、ほとぼりが冷めるまでしらばっくれるという方法もある。流石にどれだけヒューズの勘が良くとも、あんな子供のおもちゃが「ゴースト」の正体だとは思わないだろう。結局「逃げる」というのは、自分たちが武力を持っていることを認めて、なおかつ後ろ暗さも演出してしまう、最悪の選択肢なのだ。 加えて、検問の突破手段も強引だ。「顔が割れている」+「車は必要」という条件をクリアするのは楽ではないが、とりあえずヒーローマンさえいればジョーイはどうとでもなる。例えば人が足を踏み入れられないような山の中を突っ切って抜けてしまってもいい。わざわざ幹線道路でどんばちやらかす必要も無かった。いざとなれば人3人くらいはヒーローマンが運んでくれるのではないか。いくら物理的に検問を突破できたとはいえ、結局どこを破ったのかは当局にモロ分かりなわけで、今後の追っ手の厳しさを考えればわざわざ窮地に飛び込んだともいえる。ただでさえ悪い状況を、ますます悪化させてしまう今回の流れは、見ていてちょっとしんどかった。 まぁ、超展開アニメだから、少しくらいの不合理は仕方ないのかもしれません。次回予告を見る限り、あっという間に「ここは俺に任せて先へ行け」展開になる模様。どんだけだよ。 ちなみに、オープニングに合わせて今回エンディングも変更されています。実写ベースの背景の中に自然にキャラクターが溶け込んでいるビジュアルはなかなか気が利いている。アメリカンな雰囲気とアニメキャラの馴染み方がなんとも面白い。 Myr Turbine マイアのタービン (5) R アーティファクト (T):1/1で無色の、マイア・アーティファクト・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。 (T)、あなたがコントロールするアンタップ状態のマイアを5体タップする:あなたのライブラリからマイア・クリーチャー・カードを1枚探し、それを戦場に出す。その後、あなたのライブラリを切り直す。 すっごいマイア製造器。イラストが「マイアのマトリックス(DKS)」と酷似しているが、あちらは5マナでやっと1体のマイアを生み出したのに比べて、こちらはタップ1つであっさり出産が可能。科学技術も産科医学も進歩したものである。リミテッドレベルならば出しただけで軍勢が増えていくので充分なエンドカードになるし、構築でもこの効率のトークン製造は「マイア鍛冶」でもなかなか難しい。カウンターポストにおける「Kjeldoran Outpost(ALL)」みたいなコントロールのフィニッシャー役も面白いし、これと「通電式キー」があれば「マイアの戦闘球」をプレイすると続けて次の「戦闘球」に連鎖するなんて不思議現象も発生する。げに恐ろしきマイア算なり。ただ、惜しむらくはこのカード、部族アーティファクトじゃないんだよな。サブタイプがマイアだったら「マイアの貯蔵庫」のマナからキャスト出来たんだけどなぁ。 Myr Welder マイアの溶接工 (3) R アーティファクトクリーチャー・マイア 1/4 刻印 – (T):対象の、いずれかの墓地にあるアーティファクト・カード1枚を追放する。 〜は、これにより追放された全てのカードの起動型能力を持つ。 なにかとお騒がせして話題を呼びつつも結局特に何もしない「壊死のウーズ」と似たような能力を持つマイア。タップ能力なので刻印にものすごい時間がかかるが、最終的には敵味方を問わずに全てのアーティファクトから起動型能力を吸収し、何かものすごいキメラが出来上がるかもしれない。……まぁ、現時点ではそういいながら特に何も思いつかないけどさ。やっぱりマナ能力とアンタップを組み合わせた無限マナかなぁ。アンタップと言えば「ソリトン」で、2マナ以上出せるアーティファクトは……「カルニの心臓」くらいか。この2つを刻印すると1人無限マナ(しかも色が自由)。お、悪くないかも。リミテッドだとどうしたって3マナ1/4っていう堅さの方にばかり目が行く。良い壁であるな。だって「さぁ、どんな刻印候補があるかな?」って墓地を覗くと大体「呪文爆弾」と「模造品」しかなくて「結局サクるんか……」ってなることがほとんどじゃん。えーと、んーと……マスティ刻印すればメッチャ強い(マスティが)。あとは……大量の三角護符を刻印して「僕の考えた最強の三角護符」ってのはどうだ? 「きらめく鷹の偶像」を刻印すれば2/2フライヤーになれる! 以上! Peace Strider 平和の徘徊者 (4) U アーティファクトクリーチャー・構築物 3/3 〜が戦場に出たとき、あなたは3点のライフを得る。 随分前の時点で情報が公開されていた、この環境のカード第一号である。普通はそのセットの目玉である新能力なんかをお披露目するものだと思うのだが……なんでこんな地味なカードからスタートしたんだろうね。で、改めて見るとやっぱり地味。「ありがたい老修道士(10ED)」のパワー/タフネス、回復量が1点増えただけのアーティファクトでしかない。そりゃま、無色でこの能力は充分強かろうし、アーティファクトであることはこの世界では値千金である。「エナートゥのゴーレム」が少ない荷物をまとめて実家に帰る後ろ姿が確認出来るし、リミテッドならば充分欲しいカードではあるのだが、それにしたって普通すぎるだろう。こうなったら「試作品の扉」や「ミミックの大桶」に刻印して延々ライフゲインを狙うしかなさそうだ。そして、その上を「生体融合外骨格」をまとった「疫病のとげ刺し」に飛び越えられると。うわ、ファイレクシアマジ鬼畜。 Phyrexian Digester ファイレクシアの消化者 (3) C アーティファクトクリーチャー・構築物 2/1 感染 お、おう。……緑→黒→無色と、少しずつタフネスが下がる模様。ま、パワー2感染だから文句無いよね! マンバと電弧はマジ勘弁。 Phyrexian Juggernaut ファイレクシアの巨大戦車 (6) U アーティファクトクリーチャー・巨大戦車 5/5 感染 〜は可能ならば毎ターン攻撃に参加する。 問答無用な感染重戦車。5/5感染っていうだけで鼻血が出そうなスペックであり、これが無色っていうんだからたまったもんじゃない。感染志向のひとは問答無用で投入するだろうし、全然関係無いプレイヤーでも、「こいつ単体が2回通れば終わり」のクリーチャーなら、充分フィニッシャーとして採用する価値があるだろう。ブロック側は確実に最初のパンチの時に止めておかなければならず、高確率で1対多交換が可能なのだ。ま、6マナであることを考えれば当然のスペックともいえるかもしれないが、これが「刃の翼」で飛び上がったりしたら目も当てられない。「ダークスティールの巨大戦車」とのマジタンクバトルは実に見応えがあるが、能力のせいで大体すれ違い。この調子で拡大するとジャガーノート・ロードとかが現れかねないな。次のブロックのテーマは、ミリタリーです。 Phyrexian Revoker ファイレクシアの破棄者 (2) R アーティファクトクリーチャー・ホラー 2/1 〜が戦場に出るに際し、土地でないカードの名前を1つ宣言する。 選ばれた名前を持つ発生源は起動型能力を起動できない。 去年の基本セット入れ替えで惜しまれながら引退した最強のプレインズウォーカー対策カード、「真髄の針(M10)」が早くも帰還。しかも、2マナのクリーチャーの形で。……うーん、別に生きてる必要は無かったんだけど……だって、死ぬじゃん。針と違って、あらゆる除去でポキリと折れる。一応2マナでパワー2なら打撃力にもなるからデッキでの汎用性は上がっているが、一番大事な対策能力に不安があるようでは,ちょっと信用が出来ないのである。まぁ、とりあえず積んでおいて「効けば儲けもん」くらいの感じでもいいのかもしれないけどね。いっそ1マナ1/1だったら「粗石の魔道士」でサーチ出来て強かったんだけどなぁ。アーティファクトメインのデッキなら、クリーチャー増やしながら相手の阻害も出来るから案外悪くないのかも。サーチしたかったらテゼレットさんを呼ぼう。 |
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プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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