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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 ○「うさぎドロップ」 5

 最近なにかと話題の絶えないノイタミナ枠(関西ではあにめわ〜く枠)の新作がこちら。一言でいうなら、久し振りにノイタミナらしい、なんちゃって「一般向け」作品といえる。実写で劇場版をほぼ同時期に作っているあたり、ある意味「のだめ」に並ぶキラーコンテンツになっているということだろうか。実を言うと、これの原作がちょっと前に私の回りでも随分話題になっていて、原作漫画が飛び交っていた時期があったのだが、既にその時点でアニメ化が決定しており、「アニメ観るんだから原作は読めない」という理由でシャットアウトしていた。原作は、アニメ観て気に入ったら買う派。そして極力アニメ見終わるまで買わない派です。

 で、1話目を見ての感想だが、一番どうでもいいところから埋めていくと、「ホントにノイタミナはニートに優しくないよな」という印象が1つ。過去にもさ、大学5年生だのさ、2万人のニートだのさ、引きこもりだのさ……お仕事ものも多いから、無職で日々を怠惰に生きている人間には、本当にこの手のテーマは痛いんだぞ。今作で一番痛かったのは冒頭で主人公がおかんに「あんた30にもなってそんなこと言って……」とかたしなめられるシチュエーション。うるせぇよ、人間年齢重ねたら成長できるってわけじゃねぇんだよ。……勘弁して……

 いや、そんな些事はさておくとしても、「中年になりかけくらいの年齢の若者が、祖父の葬儀を契機に久し振りに親族の集まりに参加する」というシチュエーションがまず辛い。お仕事してる人はいいんですが、これ、根無し草だと周囲の「普通の大人」に弁解するのが大変なんですよ。行きたくないんですよ、マジで。ただでさえ親戚付き合いがしんどいと思っている引きこもりにとって、無条件で大人数が蠢いている場所に顔を出し、世間的な交流をしなきゃいけない場所っていうだけで地獄なんです。この春私は似たような経験をしたばかりなので、あの空気を思い出して胃がキリキリしました。「え? 俺って香典包まないと駄目な歳になってた?!」みたいなね……幸い主人公はその程度のことはきちんと出来る普通の大人だったようだけど、やっぱりあの独特の雰囲気はあまり気持ちの良いものではなさそうでした。

 ここまで長々と自分の話を書いてきたけど、何がいいたいかというと、このアニメはそういう「身近に起こった非現実的なイベント」の空気が何とも言えない生々しさで出ているということ。「80間近で死んだじいちゃんに年端もいかない隠し子がいました」なんて出来事は本当に嘘くさくて現実味がないんだけど、葬式の空気、人との距離感が何だか生々しいせいで、その嘘くさいイベントまでが、ひょっとしたらあるんじゃないか、っていうレベルにまで引き下げられ、いつの間にかドラマの1パーツとして溶け込んでしまう。ひどくゆっくりと流れる奇妙な日本家屋の風景が、1つ1つ「ありそうな様相」を形作っていくにつれて、少しずつりんという少女が現実に形作られていく。そういう、足下から沈んでいくような奇妙な現実感が、この作品には出ている。最近はノイタミナにこういう作品がなかったので、かえって新鮮に映っているのかもしれない。

 この「特別感がない非日常」の雰囲気を作り上げるために、スタッフは徹底してドラマをドラマティックに描かない。背景美術や1つ1つのカットの色彩などは本当に素朴な漫画を描きだしてきたような味わいを持ちながら、実はCGでの加工が施されているので紙一重でリアリティが出ているし、何気ない動きしかないはずの動画面においても、とにかくりんがそこにいることを示すために気を払っている。一番感心したのは、りんが棺に収めるためにリンドウの花をつんで、裸足のまま縁側によじ登ってくるワンカット。ほんの些細なアクションなのだが、りんの小ささとか、必死さとか、不器用さが良く出ているモーションだった。このカットを描いただけでも、1話は意味があったような気がする。

 全体的に観ると、最終的にはりんの愛らしさに依拠することになる作品だと思うのだが、1話目ではそんなりんが存在感を得るための下準備が、これ以上ない執拗さで描かれていたのではなかろうか。この作劇は、なかなか出来るもんではないです。余計な心の傷さえ抉られなきゃ、もう少し点数は上げてたと思うんだけどね。どうもね、嫌な思い出がね。

 最後は中の人の話なんだけど……あんまりすることがないな。りんの中の人はリアル幼女であるようだ。どうやら実写劇場版のキャストと同じ子というわけではないらしいが、調べてみると、こちらの子も可愛らしい。そして、まだ台詞が少ないとは言え、実は結構上手い。ついに私の「声優プロフィール一覧」に、21世紀生まれの名前が刻まれる時がくるのだろうか(現在は松元環季ちゃんの1999年が最年少)。一方、主人公の大吉役は土田大。最近どっかで見たことがある名前だなーと思っていたら、「シュタゲ」のジョン・タイターだった。なるほど。

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 ○「森田さんは無口」 ー

 新番チェックと言いながら、そのスタンスが故に先週書き忘れてたシリーズ第2弾。ごめん、すっかり忘れてた。でも、放送日の後に何故か微妙に回りで話題に上ることが多かったのが謎である。なんだ、みんな花澤キャラが好きなのか?! 短いアニメが見たいならユルアニを6分割して1日に1作品ずつ見たらいいじゃない!

 で、この作品であるが……だから言うことねぇよ。3分そこらの映像で何を書けってのよ。いいんじゃないの、日常系アニメなんてこのくらいの枠でこのくらいの中身でも誰も文句は言わないよ。30分枠でやるのはよっぽどしんどい作品だろうし、形はどうあれアニメ化が実現したんだから原作者は嬉しいんじゃないのか。でも、だからどうしろって話よ。えーと……戸松がいいな。ほんと、この作品の戸松キャラは本当に戸松がまんましゃべってる感じが凄く良い。ちょっと油断するエビフライ犬の影がちらつきそうな鬱陶しさも良い仕事である。っつうか、もう戸松・花澤コンビがいちゃいちゃしてるだけでも満足だよ。一時期は戸松といえば花澤で花澤といえば戸松っていうくらいに共演が多かったのに、最近はあんまり一緒の作品がなくなったなぁ。どっちもヒロインクラスの大看板だから合わせにくくなっちゃったのかな。もう1回「狂乱家族日記」や「かんなぎ」クラスの合わせ技が見たい。この2人で絡んだ時のリアルガールズトークは、適度なウザさがおっさんには心地良いんですよ。

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 ○「いつか天魔の黒ウサギ」 4

 これは……ゾンビですか? いや、割と真面目に。今期の純正ファンタジーラノベ枠はここだろうかね。

 ばんばん流れていた番宣CMを見ていたらエフェクトバリバリでバトル要素をせめてくる硬派なアニメになるのかと思っていたのだが、少なくとも1話の時点ではそうした要素はほとんど前面に出てこない。どちらかというと後背位体勢でキスをねだる淫乱幼女とか、まっぱで異空間に囚われて身もだえし続ける自称6歳幼女とか、群衆が集まる場所で不自然さを隠そうともせずに堂々とスカートを覆う光渡しとか、そういうポイントの方が目を引くスタートである。ZEXCSというとアニメバブルの頃の粗製濫造体勢のイメージが強いのであまり良い印象は持っていなかったのだが、最近は元請本数も減ったおかげか1本1本の品質はそれなりに安定している。今作も最大の眼目である幼女のボディラインの無駄なむっちり感とか、見せ場となるであろう魔法効果のエフェクトなんかは非常に鮮明な色づかいでくっきりと描かれているので見ていて悪い気はしない。どうしてもこの手の作品だと作画の方向性も固定化してしまう傾向にあるが、少しでもこの作品にオリジナルの売りを出せればいいと思う。

 しかし、画面はそれなりでも、いかんせん話の中身がない。いや、1話目から前後編なので何が起こっているのか分からないっていうのが最大の難点ではあるのだが……どうせ大して目新しい展開でもなさそうだから、ちゃっちゃとシナリオを進めて欲しいところなんだが。1話では、死をトリガーにして主人公が封印された過去の記憶にアクセスする過程や、それをメインヒロインと思しき悪そうな少女が亜空間で待ち焦がれながら身もだえしている様子がやたらと尺を取って描かれていたのだが、視聴者側からすると、9年待とうが100年待とうが、2人のキャラクターの背景が全く見えていないのでその苦節は感じられない。そこで精一杯「待ったんだ、こんなに長い間待ったんだ!」と訴えられても、その悲哀は伝わってこない。とりあえず話を進めて、その後で思い切り恨み言でも祈りの文言でも呟いてくれればいいとは思うが、1話で無駄に盛り上げられてもついていく気力が起こらないのである。

 そういう意味で、脚本はあんまり上手くない。「緋弾のアリア」みたいな鼻をつく臭いが有るわけではないが、素体が薄味なだけに、引き込まれる要素がほとんど無かったのは先行きが心配である。とりあえず1つ目のエピソードが次回でまとまるわけだが、そこでちゃんと1つ目の魅力を提示してくれることを祈ろう。

 で、中の人であるが、久し振りに高本めぐみがメインヒロインっていうところで思わずガッツポーズ。よっし、数年前から必死の高本推しを行っている身としては、こうして着実なキャリアを踏んでスターダムにのし上がって欲しいところ。まぁ、この作品はそこまで大きな一歩にはならない気もするけど。いいんだ、めぐたん可愛いじゃない。

 その他、回りを取り囲むキャストは最近はすっかりお馴染みとなったプロダクション・エースの手が入っている。個人的には幼馴染み役の美名が本当にいい仕事をしているのが嬉しい。「そらおと」のそはらの時から言っているけど、絶対にエースで一番伸びしろがあるのは美名だ。今回のキャラクターも1話目からほわほわと実に良い味を出してくれていて、「あぁ、また幼馴染みキャラが一番可愛い……」と溜息が漏れた。今までの打率を考えると、俺は幼馴染み萌え属性があるのかもしれない(美佳子である場合を除く)。そして、エース声優といえば当然の野水伊織。今回は一番やりやすい音域の役だし、良い具合にはまっていますな。しかし本当に仕事もらえてるなー。今年あたりアワードノミネートはあるかもしれんな。

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 「緋弾のアリア」 3→3

 お疲れ様でした。今期終了分はこれで最後でしょうかね。諸事情により「聖痕のクェイサー」が完走出来なかった以外はそこそこ頑張って脱落が少なかったシーズンでした。ただ、冷静になるとマジでこんなコトしてる場合じゃないので、夏クールは少しでもいいから観る番組を減らしたいと思います。3カ年計画くらいで。

 で、この作品ですが、大体において、1話で受けた印象はそのまんまで走りきりました。ほんと、未だにこういうラノベ文化が生きているかと思うと逆にほっこりするくらいなもんです。ある意味潔い姿勢だとは思う。考えてみりゃ、子供向けの漫画なんかは時代が移り変わっても一定数は供給されるもので、それなりに受け皿がある文化なわけだ。こういうタイプのラノベ作品っていうのも、文化として根付いてしまったからには、あとは受け入れる世代がどんどん入れ替わるだけで、死に絶えたりはしないのかもしれませんな。私個人は完全に蚊帳の外ではあるのだが、それがあること自体は別に悪いことではないんだろう。

 そして、それがアニメになったからには観なきゃいけないし、見ていて面白くなかったら面白くないというだけの簡単なお仕事です。いや、面白い部分もあったよ。設定のグダグダっぷりとか、中学生でももうちょっと調べて書けば真に迫ったものが書けるんじゃないかと思える緊張感のないシナリオラインとか。飛行機一台貸し切りバトルとか、地下エリアまるまる水没バトルとか、無駄に規模のでっかいことはやってるんだけど、全く筋と関係がないこけおどしだから、1つもそれが面白さに繋がらないっていうのはある意味奇跡的。思い起こせば1話で襲ってきてた自転車チェイサーとかも、全く意味は分からんかったしな。多分「面白そうなシチュエーション」を思いつくことは出来るんだろうけど、それをお話にする能力とか努力が全く無いんだと思われる。まぁ、そもそもアリアとキンジが適当にいちゃいちゃする様子だけが見られればいいっていう客層なら、サスペンスとか偉人の子孫どうしのバトル要素とかも不必要なのかもしれないけどね……

 あとはまぁ、「流石J.C.!」とか「渡部監督の無駄な安定感!」とかいいながら横目で楽しむくらいの接し方がベストな距離感。例によって釘宮・間島の伝統芸能だと思えば中の人的には悪くないんですよ。もう、釘ネタも開き直ってMF作品・J.C.作品をいじるのは常道だし。結局シャナとゼロ魔くらいだっけ? 中でいじられてたのって。時期的に直前なら「ドラクラ」だし、中の人的には「とらドラ」なんだけど。こんだけ「先代達」を列挙されていじられるというのは、曲がりなりにも「オリジナル作品」を生み出しているはずの原作者からしたらどんな気持ちなんだろうな。まぁいいや、とりあえず渡部監督はちゃっちゃと次の「シャナ」の作業に移って下さいね。

 で、こんだけいじったのにまだ中の人の話。釘・まじ兄コンビを置いておくと、あまりにもそれっぽい役でこちらも生暖かい視線を送るしかなかったのは、美佳子と川澄だろう。この2人もこの手の作品の安牌率が以上だ。アーサー王の次はジャンヌ・ダルクかぁ。川澄はいくつの英雄を歴任するつもりなんだろう。美佳子は……どこまで幼馴染みポジションを維持し続けるつもりなのだろう。違うスタンスでメイン張ったのって「グレネーダー」まで遡らないと駄目なのか?(「シャングリ・ラ」に触れていいのかどうか迷う姿勢)

 で、今作のMVPを選ばせてもらうとするなら、最終話で明らかにヒロインよりもヒロインらしい活躍を見せた理子役の伊瀬茉莉也だろう。この子は本当に器用な演技が出来るようになった。しばらく名前を見ない期間があったから、どこで化けたのか分からずじまいなのが何か悔しい。蓮っ葉でおちゃらけるキャラというと今期は「デッドマン・ワンダーランド」で野水伊織も似たようなポジションだったのだが、声の魅力は伊瀬が一歩も二歩も上を行く。なんだかんだでキャリアが物をいったのかねぇ。今作で見ていて一番面白かったキャラは理子だったと思います(まぁ、脚本がグダグダだから何考えてるか良くわからんかったけど)。そんなとこ。

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 ○「だぶるじぇい」 ー

 新番チェックと言いながら、そのスタンスが故に先週書き忘れてたシリーズ第1弾(第2弾は明日です)。地味に色んなところがリニューアルされてるんですけどね、「ユルアニ」。

 この作品については……いや、ごめん、特に言うことないわ。原作は連載開始直後は少しだけ読んでたんだけどね。別に読まんでもいい作品だったもんだから……すぐに存在自体を忘れた。それがユルアニ枠でアニメ化されても……特に興味は……あぁ、でもエンディングのももクロは嫌いじゃないですよ。フラッシュアニメだと激しく叩かれる心配がないからむしろこういう作品には向いてる方向性なんじゃないかって気すらしますね。小見川千明と大橋歩夕の共演って、夢の棒対決のはずなのだが、残念ながらあまり目立っていない。それでも、これが並ぶと小見川が安定して聞こえ始める。

 ついでに他の「ユルアニ」作品についても触れておくと、「週刊シマコー」が「その時シマコーが動いた!」に。中身は特に変わりません。ユルアニ枠では一番面白いのがこの「シマコー」シリーズな気がする。FROGMANの味が一番良く出ている。「汐留ケーブルテレビ」は、2クール目からじゃないけど途中からこっそりエンディングに曲がついたんだよね。案外好きな曲なんだけど、絶対にCD化とかされないよね。エンディングといえば「霊媒先生」もか。元々手のかかってない作品ではあるんだろうけど、ちょっとした変化を加えてもらえると嬉しいもんです。

 そして最大の変化は、「ぷ〜ネコ」ですね。今までエンディングに合わせてのサイレント劇だけだったけど、幕間に入って小ネタをやる形に。そして、ネコ役は千和! なんかしらんけど千和! 千和って死ぬまでネコ声優で喰っていける気がしてきた。

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  もじゃ毛バースト、第15話。てっきりサブタイトルから豆じいがものすごいところでサポートに来る話かと思ってたのに……全然関係無かった。当たり前か。一番印象に残った部分は、「結名さん、最低2泊の旅行の割に、なんか荷物少なくね?」です。嘘です。多分マンゴーアイスチキン南蛮添えです。

 前回のエピソードで、「効率化を狙う旅館経営」と「従業員を人として見た旅館経営」という2極対立を狙い、そこから緒花たちのイデオロギーを計るのが目的なのかと思っていたのだが、結局、そうした部分については主人公補正がかかるのが意外と早かった。色々とハプニングは起こっているはずなのだが、それがあまり大事にならずに穏便に収束するだけだったので、肩すかしを食らったというのが正直なところ。それもこれも絶大なるシャワー丼の効果なのか……すごい言葉だな、シャワー丼。ものすごく興味深い語形成なのだが、いかんせんサンプルとして特異すぎるからあんまり参考にならないのが悔やまれる。ホビロン・ボンボるに続き、いちいちおかしな言葉を考えないと気が済まない世界なんだろうな。ただいまンボル〜。

 さておき、結局今回の肩すかしの主犯格となったのは、前回かき混ぜるだけかき混ぜてくれた結名であった。「旅館の仕事は嫌いだからやらない」と言ってのけ、そのまま我が道を突き進むものかと思っていたが、番頭さんが意外にクールで素っ気なくしてくれちゃったおかげで、お嬢様としては面白くなかった模様。ツンデレというにも幼すぎるような態度で、初めての旅館の仕事にチャレンジする流れを自らで作ってしまった。ふーむ、そこは徹底して袖にして欲しかったものだが。前回までの余裕ぶった超然とした態度は、回りからちやほやされて女王様で居られたが故のものだったらしい。ひとたび他人に目を離されると、自分の方を見て欲しくて容易く食いついてしまう。なーんだ、意外とお子様じゃないか。

 結名のお子様ツンデレを誘発させたのは、窮地に陥ってもある程度冷静に行動出来た番頭さんの努力の賜ではある。また、もじゃ毛こと暴走機関車緒花が走り出したせいで、自然とみんなの目がそちらに向いてしまったことも一因だったろう。本当に、自分が注目されないのが嫌な性分なのだ。そして、実際に風呂掃除に参加してみると、なんとこれが初めての労働経験。大変には違いないが、万全のアフターケアを受けて「仕事も案外悪くない」とのご感想。単なる食わず嫌いならぬやらず嫌いだったのか。そりゃまぁ、接客業でお客さんに喜んでもらうっていう経験は、いつ誰がやっても悪い気はしないもんですよ。何だか妙な展開だったが、結名にとっては小さくとも大きな一歩。これで福屋旅館も、跡取りの心配はしなくてよくなるのかな?

 今回は、ある程度恣意的に「福屋の娘」たる結名と「喜翠荘の娘」たる緒花が比較されている。自分から率先してハプニングに飛び込み、機転を利かせて苦境を乗り越えて見せた緒花と、完全に受け身体勢で意に沿わぬ仕事に巻き込まれ、初めてであるが故になかなかうまくいかない結名。番頭さんは「同じはずなのに違うもんだな」という感想を漏らし、2人の娘っこの吟味をしてみせた。ただ、流石にこの比較は結名には酷だろう。確かに血筋としては同じ「旅館の娘」には違いないが、かたやずっと大旅館の娘として生まれ育った箱入りであり、かたや怪物じみた母親に引きずり回され、実際に旅館に関わりだしたのは最近という、雑草みたいな娘。そりゃ、強度に差があるのは当たり前なのである。どう考えても、修学旅行中に旅館の中居を志望する女子高生の方が普通はおかしいだろうに。

 それでももじゃ毛は止まらない。この猪突猛進っぷりは相変わらずの四十万の血であるが、そんな全力疾走の中にも、いつの間にやら身についた中居のノウハウなど、女将の指導が行き届いていたのが分かるのはにくい演出。とっさのトラブルにも動じずに機転を利かせられるアドリブ力は天性の肝っ玉の強さによってもたらされたものだろうが、接客業では最も重要な要素である。番頭さん、真剣に嫁に貰う算段をしてみるといいかもしれません。一応喜翠荘は跡取り息子がいるから大丈夫かもしれませんよ。

 そして、今回最大のクライマックスとなるのが、緒花たちにも、そして視聴者たちにもご褒美となった、女子高生4人のお風呂シーンである。旅館ものというジャンルのおかげでお風呂サービスの多い本作であるが、今回は広い露天風呂に友達同士というシチュエーションが開放的にさせたのか、いつもよりも更にきわどいあれやこれが目白押し。なんだその不自然な形の木の枝は! でもまぁ、緒花の場合はエロっていうより全裸ギャグって言う方が正しい気もするけどね……何にせよ眼福。みんなで鼻から吸って口から出す練習をしておきましょう。

 次回は……縁のメイン回? なんだろうな、この心躍らない感じは。

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 井口が次回予告するとどうしてもクイズが出そうな気がする第2話。火憐だぜー、月火だよー。なんやかやでメインヒロインの花澤とならんで井口のインパクトが無駄にでかいのが良い作品。

 そして、思いの外スポ根である。1話の時点でギャグや萌え要素はそこまで多くないのかもしれない、と思っていたら、2話目はほぼまるまるスポ根である。なんだろうね、ここまで捻りの無いまっとうなスポーツものって、昨今のアニメじゃ逆に貴重なぐらいだよね。「バスケがしたいんです……」とか「諦めんなよ!」みたいな展開って、今時見られるのってマガジンかチャンピオンくらいだものねぇ(ジャンプはまっとうなスポ根が育たん)。最近だとこういう「スポーツがやりたい少年少女」を売りにしたアニメっていうと、「おお振り」が一番近いのかな。回りが見えずに自分勝手にスポーツに打ち込んだせいで村八分にされてしまった主人公って、まんま三橋の過去だし。今作では才能を見いだしてそれを支えてやろうしたのが安部とモモカンじゃなくて長谷川姉弟だったと、そういうことだわな。

 肝心要のバスケの勝負シーンは相変わらず頑張っているのが一応分かる出来。なんとか躍動感を出すために色々と四苦八苦しているようで、スポーツメイン、アクション作画メインで引っ張ろうとする姿勢は評価したいところだ。ただ、いかんせん動いてる女の子のデフォルメ体型がなぁ。バスケボールってあんなにでかかったっけ?……別に小学生が主人公でも構わないけど、キャラデザをもう少し「真面目なバスケ」向きにしてもらえてればもっと見応えのあるものになったと思うんだけどな。まぁ、そうすると今食いついている視聴者層の一部は離れる可能性もあるわけで、なかなか両立は難しいところか。

 「コーチはロリコン?!」って、主人公は単に真面目なだけなのにひどい言われようだよな。確かに小学生の小競り合いにまともに介入する男子高校生ってちょっと大人げない気もするけど、考えてみりゃ高校一年生と小学六年生なんて、4つしか歳が違わないんだしな。私なんて普段の遊び相手は5つも10も歳が……いや、何でもない。

 そういや、前回書き忘れてたんだけど、エンディングテーマ作ってるのがモモーイだ。相変わらずの作風で安心することしきり。最近裏方仕事が多くてめっきり声優業は減ってしまったんだけど、たまに顔が見たくなります。

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 ○「ゆるゆり」 5

 ついに現れた、実は案外今期は出てきていなかった純正日常系作品である。ひらがな4文字、女学生の日常、さぁ、毎度お馴染みタイムの始まりだ! 

 とはいいつつも、この作品は掲載誌が「百合姫」というとんでもない名前の雑誌であり、名前にもそのものずばり「ゆり」の文字。密かにリリアン女学園に憧れる身としては、「あら、どのような心の交流を見せて頂けるの? ひょっとして性別が逆転した『世界一初恋』くらいの密度はあるんじゃなくて?」なんて期待してたんだけど、いざ始まってみれば、一番近い作品は「苺ましまろ」という……いや、監督繋がりなら「みなみけ」の方かな。まぁ、とにかく割とアホ、というか間抜けな方向でした。百合を待っていた分の期待感は、一体誰に頼んだら返してもらえるんでしょう。ごきげんよう。

 で、そんな期待はずれな作品になってしまったわけだが、「日常系ギャグアニメ」では「みなみけ」「みつどもえ」という2本の実績を持つ太田雅彦監督。なかなかの手練れである。原作は知らないので推測するしかないが、多分原作もそこまで大笑い出来るような漫画では無いだろうし、アニメにしたからって人気が大爆発、ってなテイストでもないだろう。そんな中にもきちんと笑いのポイント、アニメで際立たせたら美味しそうなポイントを選び抜き、的確に映像化させて確実にニーズに応えている。実際に大爆笑するようなシーンは一度も無いわけだが、タイトル通りの緩さに、適度な刺激とニヤニヤが加わると、まぁ、こんなもんなら文句はないかな、というくらいの結論に落ち着くのである。ひょっとしたら、ここ数年で生み出された作品の中では「けいおん」が一番テイストの近い作品なのかもしれない。

 百合要素はおまけ程度に据え置くとして、メインとなるのは狂言回し京子の無茶な言動がメイン。キャラ的には「みなみけ」の夏奈に比べるとまだ勢いが足りないが、適度な性欲との絡め方はちょっと新鮮。そして主人公であるはずのあかりが「特徴がない」ことを最大の特徴とする部分は、意外な変化球であった。この手の作品の主人公なんて確実に天然系でせめてくると思っていたのだが……今後どうやっていじっていくのかは興味深いですな。そういや、なんでこの手の作品って大体4人組で構成されるんだろうね。「苺ましまろ」「けいおん(同学年だけ)」、「らき☆すた」もそうだし、「Aチャンネル」「ひだまりスケッチ」もそう。はっきり5人の作品って、ぱっと浮かぶのは「GA」くらいだ。4人が構成しやすいのかな。ただ、この作品の場合は学年が違う人間が2対2で分かれてるのが新鮮だな(あ、ましまろもそうか)。こうして色んな作品を比較していると、やっぱり松岡美羽が化け物であることがよく分かるのである。どんだけ必死にボケても「美羽の下位互換」にしかならないし、どんだけ厳しく的確に突っ込んでも「千佳の下位互換」にしか見えないんだよなぁ。

 さておき、女の子いっぱいの作品なので中の人の話をしたいわけなんですが、今作はメイン4人をほとんど若手の知名度が低いキャストで構成されている。かろうじてネッサ役津田美波と最近気になっていた大久保留美だけは認識できるが、他2人は全然知らない。そして、この4人が絶妙に「まぁ、目くじら立てるほどではないか……」っていうくらいのスキル。決して褒められないのだが、まだ聴けるくらいの。ま、まだまだ若いですからね、この作品をきっかけに精進して欲しいと思います。やっぱこうして聞くと大久保留美が一番安定してるかな。この子は近々一山当てそうな気がする。そして、こんな4人が担当しているのがオープンエンドの楽曲なのだが、エンディングが割と好みでした。コールアンドレスポンスを基調としたお祭りソングなんだけど、案の定曲作りがfuntaであった。ちびちび仕事してくれてるfuntaなんだけど、UNDER17と絡んでた時期からのファンなのですよ。この手の文化はきちっと受け継いでいって欲しいもんだなー。

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 ○「神様のメモ帳」 5

 今期3つ目のラノベ原作作品。もっと多いかと思ったら意外にまだ出てきてないな。まぁ、最近は漫画原作もラノベ原作もあんまり区別が付かないけどね。

 オープニングは、岸田メルのキャラ絵ということで「花咲くいろは」を思い起こさせる雰囲気。ただ、開始数分で野郎主人公と分かり、しかも例によってモノローグが多くて持って回った「肥大した自意識」トークが多く、「はいはい、ラノベラノベ」という印象。更に現実感の薄いキャラクターが立て続けに登場し、ニートがどうのこうの言い始め、あげくニートと名乗っているくせに探偵を名乗るとかいう自己矛盾を孕んだヒロインが登場したあたりで、「これは痛々しい、今期の電波女枠か」というしんどいイメージを固めてしまう。

 で、そこで初めて気がついたのだが、何と1話目が1時間放送という特別形態の番組だったのだね。前半部分では事件への導入と舞台設定の紹介を描いただけで、正直イラッと来る部分が多いし、事件そのものも地味だし、身勝手な介入の仕方だし、分かりにくい。1話目としてはあまり親切な導入とは言い難い。しかし、これが1時間枠の前半となると話が変わってくる。ちゃんと解決までを一気に書いてくれるなら、対象の分かりにくさも許容出来るし、これだけ地味で、わざわざ取り立てるのも面倒臭そうな事件の方が、逆に「だからこそこいつらが介入している」という舞台裏の設定は説得力を持ってくる。少しずつ意志を持って動き始める探偵団と、それに振り回されながらも自己を失わず、要所要所でちゃんと「考える」ことをしてくれる主人公。事件が分析され始め、解決へ向かうあたりから、次第に没入度が上がっていく。そして、アリスがその答えを詳らかにした時、何故かキュッときた。よく分からない感情だったが、なんか、そういうところに落ち着くのがまっとうなようで、それでいてちょっと残念で、結果として、キュッときた。この印象は、決して悪いものじゃない。

 改めて振り返ると、監督・コンテに桜美かつし、演出には神保昌登の名前がクレジットされており、クライマックスに向けてのどうにもやるせないようなあの切なさは、桜美監督の得意分野であったことが思い出される。今回物語の主役となった木村未来や佐久間翔子といった人物の造形についても、メインキャラたちのようなクドい味つけはなされておらず、あくまで1人の人間の陥った若さ故の悩みを素直に描出する方向に描かれている。事件としては陳腐かもしれないし、探偵の行動が面白いものだったかは定かでないが、1つの人生のエピソードとしては、悪くない描かれ方だったのではなかろうか。

 この視聴後感は、1時間という特別枠で描かれたが故の恩恵である。これが前半30分で区切られて「問題編」「解決編」のようなブツ切りになっていたら、最後の翔子と聡の感情はあまり共有出来ないものだったであろう。未来の視点を中心として、少しずつ佐久間翔子という人物の造形を掘り出し、それを一気にゆがめていくことで、今回の結末が得られたのだ。これは、気を配って時間枠を伸ばした制作サイドのナイス判断である。こうして紹介がてらに一通りまとまった事件を見せてもらえれば、次回以降は話が寸断されてもある程度はついていくモチベーションを維持することが出来るだろう。今期では珍しく、脚本部分に期待してみたい、ちょっと気になる作品である。あとはまぁ、アリスのキャラが痛々しくないギリギリで踏みとどまれるかだなぁ(現時点でややアウトなんだけど)。

 中の人については、珍しく男性キャストから行ってみよう。主人公鳴海を演じるのは、松岡禎丞という聞き慣れない名前。それもそのはず、まだ若いアイムの新人である。「割とどこにでもいそうな声」と言ってしまえばそれまでだが、初めて聞く割には随分安定した仕事ぶりだったように思う。男性新人はなかなか出てきにくいのが現状なので、是非とも頑張って欲しいところだ。その他、メインヒロインアリス役には、「ロウきゅーぶ」でも登場していた小倉唯。今期いきなりメインで2本とは、なかなか気合いが入っている(事務所的にね)。そして、「メイン2本」なんて仕事量を軽々と凌駕するのは、園芸委員こと彩夏役の茅野愛衣。前期のめんまに続き、今期は「神様ドォルズ」「神様のメモ帳」の神様2連打。全く毛色の違う役だが、どちらもばっちり行けてるところを見ると、プッシュされている理由も分かろうというものだ。面白くなってきましたな。しかし、何回聞いても小野Dのヤクザもんは迫力ねえな。静雄ちゃんみたいな愛されキャラになるのがオチやで。

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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