最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
「おまもりひまり」 4→3 まぁ、まともに評価出来るほど真剣に見てたわけじゃないんですけど……どういう層がこれを欲しているのかがいまいち分かりません。エロが云々言っても、どうせあの画だしなぁ。無闇やたらとビーム修正が入ってた回なんかもあって、頑張りたいのか、そうじゃないのかもよく分かりませんでした。 ヒロインのキャラクターは、まぁ悪くなかったと思う。特に松岡ボイスがいい味出してたくえすは人物の背景もそれなりに考えてあったし、きちんと志のある描写はあったのでいくらか好感の持てる仕上がり。もちろんメインヒロインのひまりはそれ以上に頑張っていただろう。ただ、ひまりの場合、ブチ切れモードへの変化というファクターが何とも儀礼的で、いかにも平川主人公といった印象の優人が本当に魅力のない人物であるために、その必死さも空回りしてしまっている。エロなくせに変なとこで奥手に振る舞ってみせたり、とにかくその場その場で印象の良さそうな行動に出ているように見えてしまい、最後まで感情移入しにくいキャラクターであった。中の人は頑張ってたんだけどなぁ。 他のキャラクターもあれだけ大量に出てきて充分に描写が与えられたのはせいぜいしずくくらいで、せっかく妖怪大集合という好みのセッティングなのに全く特性が活かせていなかったのは拍子抜け。一本ダタラとか、チョイスは渋いのに……萌えキャラ化したらあかんのかな。 ま、ジワジワアニメの本数が減っているとは言っても、まだこういう作品も残ってるし、ニーズはあるってことだろう。今後似たようなコンセプトで妖怪娘を集めるなら、是非つるべ落とし、あまめはぎ、おとろしの「個人的にビジュアルが怖い妖怪3体」の萌えキャラ化をお願いします。……あかん、もう「ゆっくり」しか浮かばねぇ。やっつけ↓ PR Last Kiss 最後の口づけ (2)(B) C インスタント 〜は、対象のクリーチャー1体に2点のダメージを与える。あなたは2点のライフを得る。 情報が色々と交錯していたのだが、最終的には単なる「薄暗がりへの消失(GPT)」の同型再版になってしまった。まぁ、そこそこ使えるからいいんだけどさ。「Kiss」っていうけど、イラストを見る限りでは単に吸血鬼に噛まれてるだけですわ。余談だが、「最後のほにゃらら」という名前のカードは当然黒に多いわけだが、「最後の口づけ」→「最後の愛撫(APC)」→「最後の喘ぎ(RAV)」と並べると、なんだか意味深な気がします。これらを総称すると、「最後の儀式(ODY)」になるわけですよ。お後がよろしいようで。 Mortician Beetle 葬儀甲虫 (B) R クリーチャー・昆虫 1/1 いずれかのプレイヤーがクリーチャーを1体生け贄に捧げるたび、あなたは〜の上に+1/+1カウンターを1つ置いてもよい。 他人の死を養分にして育ち続ける不謹慎な虫。効果だけを見れば「屍肉喰らい(SCG)」にも似ているが、自発的にサクれないので他人任せになるのが難しい部分。ただ、この環境ならばそれは放っておいてもある程度補える部分で、早急に除去しない限りは落とし子がマナを出すたびに見る見る膨れあがっていくことに。こちらが落とし子を準備してしまえばインスタントタイミングで好きにサイズアップ出来るし、これが1体いるだけで相手は落とし子からマナを出すことを躊躇うかもしれない。もちろん、「マラキールの門番」のようなカードでサイズアップに協力してもらうのもいいだろうし、「吸血鬼の呪詛術士」や「吸血鬼の貴族」達との相性も悪くない。ひょっとしたら、そのあたりのデッキからニーズがないだろうか。流石に無理かな。 Naghthaze 夜霞 (B) C ソーサリー 対象のクリーチャー1体は、ターン終了時まで沼渡りを得る。カードを1枚引く。 ありそうでほとんど無かった、一時的沼渡り付与スペル。歴史をさかのぼってみると、わずかに「葬送の魔除け(TSB)」のモードに確認出来るだけだ。で、そんな沼渡り付与だが、今回は幸い「汚染された地」という土地を沼に変えるカードがあるので、全く役に立たないということもない。もちろん相手が黒だったら願ったり叶ったりで、とかくブロッカーの多い環境なので、こういった相手のブロック計画を狂わせるカードは、ひょっとしたら面白いアクセントになるかもしれない。どうせ1マナキャントリップだし、どうしてもデッキ枚数が足りない場合には穴埋めに入れておけばいいんじゃなかろうか。 Nirkana Cutthroat ニルカーナの殺し屋 (2)(B) U クリーチャー・吸血鬼、戦士 3/2 Lvアップ・(2)(B) <LV 1-2> 4/3 接死 <LV 3+> 5/4 先制攻撃 接死 接死を操る中堅どころのレベルアッパー。スタート時から3マナ3/2とそれなりの数値で戦えるのは実に心強いし、1回レベルアップ出来れば接死は手に入るから相打ち要員として期待できる。更に更に6マナ追加で無敵の組み合わせである先制+接死である。パワーも5となって一際輝くので、黒いデッキならばとりあえずおさえておいて問題は無いだろう。レベルアップコストがそこまで負担にならないので、気軽にエンドカードクラスまで昇格してくれるはずだ。まぁ、真正直な能力だから落とし子チャンプブロックとかにイライラさせられそうだけどね…… Nirkana Revenant ニルカーナの亡霊 (4)(B)(B) M クリーチャー・吸血鬼、シェイド 4/4 あなたがマナを出す目的で沼をタップするたび、あなたのマナ・プールに(それが生み出すマナに加えて)(B)を加える。 (B):〜はターン終了時まで+1/+1の修正を受ける。 なんだかパッと見は地味で重たいシェイドなので、あまり神話っぽくない。確かに4/4で沼から倍の支援を受けられるようになったシェイドはものすごいサイズになるだろうが、このコスト域で改めてサイズゲームに持ち込むなんて、あまり黒らしくない愚直な戦術だ。つまり、このクリーチャーについているシェイドっぽい能力はおまけなのだ。あくまで、これは全ての沼が「ほとばしる魔力(5ED)」するためのエンチャントみたいなものだ。黒単デッキでプレイした次のターンまで生き残れば、次のターンには確実に12マナ。ほらすぐそこにコジレック。もちろん黒のプライドを守って「魂の消耗」をぶち込むスタイルでも構わないだろう。「陰謀団の貴重品室(TOR)」に迫るマナ効率で、どんな黒マナの厳しいカードだって一発解決なのだ! ……まぁ、こいつ自身が6マナかかるんだけどね。夢があるのは素晴らしいこと。単体でも充分強いわけだし、吸血鬼だったりもするし、「ウラモグの手先」と協力して何か素敵なデッキが作れないものかしら。無理かしら。 Null Champion 虚身の勇者 (1)(B) C クリーチャー・ゾンビ、戦士 1/1 Lvアップ・(3) <LV 1-3> 4/2 <LV 4+> 7/3 (B):〜を再生する。 なんと、虚身業界にも勇者が存在していた。自我も薄くて隷属の身分の虚身が少しずつレベルを上げて上り詰めていくその姿には、涙無しでは語れない努力の物語が隠されているに違いない。まぁ、イラストでは完全に手綱握られてますけど。で、能力の方はというと、まずは5マナで4/2の「巨大ゴキブリ(9ED)」ステータス。勇者のくせにゴキブリとは情けない。そこからもう9マナの追加で、パワー7の再生クリーチャーとなり、ようやく勇者らしい貫禄が見えてくる。合格ラインに達するまでがちょっと気長すぎる気がするのが難点だなぁ。 Pawn of Ulamog ウラモグの手先 (1)(B)(B) U クリーチャー・吸血鬼、シャーマン 2/2 〜かあなたのコントロールする他のトークンでないクリーチャーが戦場から墓地に置かれるたび、【落とし子トークン】を1体場に出す。 吸血鬼のくせに、何故かエルドラージの助太刀をする不埒者。この世界での力関係がよく分からないが、ゼンディカー世界にも色々事情があるのだろう。3マナ2/2という吸血鬼らしい普通のステータスに、「カラストリアの貴人」と似た他人の死を感知する能力。そして、それは落とし子トークンという形で結実する。どんな形であれクリーチャーが増える(減らない)のだから弱いはずがなく、うまく使えば自軍クリーチャーの死からきれいなマナブーストへ繋ぐことも出来るかもしれない。また「吸血鬼の貴族」のようなクリーチャーを能動的にサクるカードとの相性も抜群だ。過去には「腐れ肺の再生術師(ONS)」も大活躍した実績を持つし、何らかのコンボパーツとしても面白そうな素材だ。ただ、その性質上、吸血鬼デッキでの運用はあんまり期待できないかもしれない。あいつらは無駄に黒マナばっかり使うから、無色マナの必要性が薄いんだよ。 Perish the Thought 思考の消滅 (2)(B) C ソーサリー 対象の対戦相手1人は、手札を公開する。その中からカードを1枚選ぶ。そのプレイヤーは、選ばれたカードをライブラリに加えて切り直す。 Orbの検索結果で「Perish」がヒットし、一時「非業の死(6ED)」が復活か! と騒がれたものの、その正体はこれだった。効果としては「強要(9ED)」とほぼ同じ。一応「恐血鬼」が落としやすいとか、「司令官の頌歌」が嫌だ、という時にはちょっとだけ上位互換。「ハリマーの深み」を使った相手にささやかな阻害を与えることも可能かもしれない。開発チームもバリエーションを考えるのに四苦八苦しているのは分かるが、こんなコンパチじみたスペルに思わせぶりな単語を使うのは勘弁してほしいもんだ。 Pestilence Demon 黒死病の悪魔 (5)(B)(B)(B) R クリーチャー・デーモン 7/6 飛行 (B):〜は、各クリーチャーと各プレイヤーに1点のダメージを与える。 「黒死病/Pestilence(6ED)」を内蔵したデーモンなので、黒死病の悪魔。実に分かりやすい。これが赤のドラゴンとかだったら、きっと「紅蓮炎血のドラゴン」になっていたに違いない。時のらせん環境のリミテッドで、ライフが押されていたのでやけになって毎ターン「紅蓮炎血」を連発起動させて、「死ぬときは引き分けに持ち込んでやるぅ!」と叫んで相手を脅したものの、途中で1点ずつダメージが解決されて自分が先に死ぬことに気がついて消沈したのは良い思い出(ま、相手も気付かずにしばらく攻撃を躊躇ってくれたんだけど)。さておき、「黒死病」は強い。その証拠に、同じ能力を内蔵した「のたうつウンパス(MMQ)」は当時の環境を左右するクリーチャーになっていたのだ。そしてこのクリーチャーだって! ……重いなぁ。もう少しステータス低めでいいから2マナ軽けりゃ使い道もあったような気がするのだが。まぁ、この環境でコストの重さを愚痴るのは野暮ってもんだ。案外ホイホイ登場して死をばらまく地獄の化身になる日が来るのかもしれない。ドローンがつぶせるのは貴重かもしれませんからね。そして当然、相手陣営に降臨した「悪残」に溜息をつくのである。この期に及んでプロテクション(デーモン)が地味に強い。 Repay in Kind 等価返し (5)(B)(B) R ソーサリー 各プレイヤーのライフの総数は、全てのプレイヤーの中で最もライフの少ないプレイヤーに等しくなる。 何がしたいのかよく分からないカード。イラストを見るとどうやらソリンさんの仕業のようだが、あの人ホントに他人のライフいじるの好きだよな。7マナも払ったらさぞものすごい効果が起こるだろうと思われたのに、せいぜい数点のライフルーズが起こるくらい。これで勝つためには「白金の天使」が必須という無体な条件があるので、基本的には紙。一応相手が無限ライフコンボをかましてきたとかいう場合には意味が無くもないが、そんな偏狭なデッキを対策している暇は流石のニートにも無い。職安行こうぜ。 Shrivel 減縮 (1)(B) C ソーサリー 全てのクリーチャーは、ターン終了時まで−1/−1の修正を受ける。 「吐き気(8ED)」の同型再版。今更だが、もう数ヶ月もすれば新しい基本セットであるM11が発売されるというのに、こんなに再録カードを増やしていいものなんだろうか。流石に長い歴史の中で無理が出てきてるってことかねぇ。さておき、そんな「吐き気」であるが、当然この世界では一撃で全ての落とし子を殺すキラーカードとして活躍することになる。各種レベルアッパーもタフネス1の瞬間はそれなりにあるし、黒はこのスペルをベースにして作戦を練っていくことになるだろう。だから「湿地での被災」のものすごく弱い版とか言っちゃ駄目。赤とか黒とか、落とし子を出せる色に限って除去があるんだよね。ちなみに赤は対象を広く取れて自軍は被害に遭わない「炎の覆い」というスペルを手にしている。黒、ちょっと不利。 Skeletal Wurm 骸骨のワーム (7)(B) U クリーチャー・スケルトン、ワーム 7/6 (B):〜を再生する。 今回最大のネタカード。史上最強の名を持つカードに、更に能力を付けたらどうなるかという、悪魔のような実験である。駄目だ! 再生が付いたら、再生が付いたら……普通に強くなってしまう! しゅわしゅわー しゅわしゅわー なないろー 甲鱗様ー。 Suffer the Past 過去の受難 (X)(B) U インスタント 対象のプレイヤーの墓地から、対象のX枚のカードを追放する。この方法で追放されたカード1枚につき、そのプレイヤーはライフをX点失い、あなたはX点のライフを得る。 妙な手順を踏むので分かりにくいが、結構衝撃的なカード。そのままでも「ネズミの饗宴(JDG)」の上位互換墓地掃除スペルとして機能できるが、どちらかというとドレインスペルとしてのインパクトの方がでかい。何せインスタントで撃てるX火力で、しかもこちらはライフが回復するのだ。相手の墓地を上回るダメージは与えられないという欠点はあるものの、1枚のカードのドレインなんだから5〜6点もいけば充分だろう。今後の世界ではマナの量には不自由しないだろうし、何らかの方法でライブラリを削って連打、なんてのも夢じゃない。盤面に影響を与えないので数を入れられるカードではないが、1枚あると安心感が違うぞ。 Thought Gorger 思考喰らい (2)(B)(B) R クリーチャー・ホラー 2/2 トランプル 〜が戦場に出たとき、あなたの手札1枚につき、+1/+1カウンターを1つ置く。そうした場合、あなたは手札を捨てる。 〜が戦場を離れたとき、その上に置かれた+1/+1カウンター1つにつき、カードを1枚引く。 なかなか難しいカードだ。普通にカードをプレイしていくと、4マナのカードがプレイ出来る頃には大体手札は3〜4枚残しといったところ。そこでこいつをプレイすると、手札が全て無くなり、5/5くらいのトランプラーが現れる。殴り続けて勝てればいいが、志半ばでこいつが除去られると、今度は手札がリフレッシュして帰ってくる。むー、別に良くも悪くもなさそうだ。この手のカードに案外ありがちな「墓地に落ちないと駄目」とかいう制限はないのでバウンスでもリムーブでも手札は戻ってくる。怖いのは「平和な心」系のエンチャント除去だけ。そう言う対策カードが無い相手に対しては、残っている手札次第で「そこそこ早めに登場する大型トランプラー」として採用してみるのはいいかもしれない。リミテッドならそれなりに鬱陶しいはずだ。また、どんなサイズで出したとしてもその後に何らかの方法でカウンターを置いてやればそれが後々手札に変わるというのもポイントで、うまいこと「アジャニ」あたりと組み合わされば面白いデッキになるかもしれない。「呪詛術士」だけはマジ勘弁。 Vendetta 血の復讐 (B) C (マスクスから再録) インスタント 対象の、黒でないクリーチャー1体を破壊する。それは再生できない。あなたは、そのクリーチャーのタフネスに等しい値のライフを失う。 嫌がらせのように復活したマスクス産の黒除去。メルカディアンマスクスといえばマジック史上でも屈指の地味ブロックとして有名だが、この時代の黒除去は意外にも優秀だった。マスクスだけでもこれの他にスタンダードレベルで多用された優良ピッチスペルの「殺し(MMQ)」があったし、このカードと全く逆の効果を持つ「霊魂切断(MMQ)」もあり、リミテッドでは除去に不自由しなかった(まぁ「夜風の滑空者(MMQ)」1枚で完封されている姿も良く見たけど)。デメリットがあるとはいえ、やはり1マナで手軽にクリーチャーを除去れるのは魅力的。この環境では、油断するとすぐに族霊鎧で防衛線をはられたりするので、こうして細かく動ける選択肢というのは重宝するに違いない。まぁ、10/10やらが闊歩してる世界でこの効果ってのはちょっとしたいじめみたいにも見えるのだが、このスペルの役割はそんなところにはない。リミテッドでは充分な候補として活躍してくれることだろう。1マナなので構築レベルでも通用するカードではあるが、現在は「終止」もある上、「トリナクス」「朽ちゆくヒル」と効かないクリーチャーが多すぎるので、もう少し出番は待つ必要があるかも。マスクス当時はこれと「殺し」に代わって鳴り物入りで「終止」が登場したのだが、いつの間にか時代は逆転現象を起こしているのだなぁ。 Virulent Swipe 悪性の強打 (B) U インスタント 対象のクリーチャー1体は、ターン終了時まで+2/+0の修正を受けるとともに接死を得る。 反復 インスタントで接死を付けるスペルというのは実は案外少なくて、確実につくのは「ツキノテブクロの毒(LRW)」、似たようなところで「ゴルゴンの凝視(RAV)」とかだろうか。接死付与はほぼ確実に相打ちには持ち込めるようになるためにコンバットトリックとして最低限の安定性があり、柔よく剛を制す感じが実に爽快。これが1マナというのだから、なかなか悪くない相談である(そういや「雄牛の猛進」なんてスペルもあった気がするが、多分気のせいだろう)。そして今回はおまけとして反復もセット。これによって、次のターンもブロック無用でちょっとサイズの大きくなったクリーチャーを突っ込ませることが出来るようになり、相手としても対処に困ることになるだろう。1マナインスタントとしては優秀な部類ではなかろうか。こういうスペルででっかいエルドラージを退治していくことになるのかなぁ。 Zof shade ゾフの影 (3)(B) C クリーチャー・シェイド 2/2 (2)(B):〜はターン終了時まで+2/+2の修正を受ける。 ゾフってなんぞふ? 言葉の響きからはオルゾフしか浮かばないのだが、フレーバーからすると地名なんだろうか。4マナ2/2でちょっといびつなシェイド能力。まぁ、コモンシェイドとしては至って普通。一応落とし子から出るような無色マナも有効利用出来るように、ちょっとだけ色マナの使用制限が緩くなっている。でもまぁ、つい最近コモンでは破格の性能だった「墓所の切り裂き魔」を手にしてしまった我々としては些か物足りなくはあるんですけどね。 Zulaport Enforcer ズーラポートの処罰者 (B) C クリーチャー・人間、戦士 1/1 Lvアップ・(4) <LV 1-2> 3/3 <LV 3+> 5/5 〜は黒でないクリーチャーにはブロックされない。 無駄にレベルアップコストの重いコモン。5マナ払ってようやく3/3は、黒とはいえ流石に物足りない。が、頑張って8マナつぎ込むと5/5フィアー。いや、正確にはアーティファクトで止められないのでちょっと優秀。何でわざわざ「畏怖」でも「威嚇」でもないこんな能力を付けることになったのかは謎。そんなにアーティファクトクリーチャーをかわせることが重要なんだろうか。壁が多いこの世界では、回避能力はどれだけ重くても価値がある。何とか投資を続けて、一発フィニッシャーに育て上げてみてくれ。これだけレベルアップコストが重いと、レベル0段階で殺されるタイミングが山ほどあるけどな!
乃莉の家のスクリーンセーバーがちょっと欲しい気がする第11話。シンプルな動きだったけど、あれ、どこに行ったらもらえるんだろう。
今回は久し振りの現在過去構成。現在のエピソードは、乃莉の部屋のパソコンのお話。このご時世にひだまり荘の文明の停滞っぷりはすさまじいものがあるが(沙英の原稿が手書きってのはすごい)、パソコン1つ動かすのにあそこまでの大騒動になるとは。まぁ、確かに世紀の変わり目くらいの時期の初心者ってあんなもんだったけど……今時パソコン全然さわれない高校生って、どれくらいいるもんなんでしょうね。乃莉はネットはもちろんのこと、CGツールやweb電話にいたるまで、それなりに活用している模様。確かにあれだけ興味の無かった集団に突然やってきたらヒーローに見えるのかもしれない。まぁ、実際の中の人でも乃莉の中の人がツイッターやらネトゲやら、1番使いこなせそうではあるな(ネット最古参は宮子の中の人だろうが)。
他には乃莉っぺの関西弁とか、絵描きに憧れを抱くなずなとか、そのあたりの1年生の普段見られない姿が見どころかしらね。まだコミカライズされてない部分なので、オリジナルみたいな気分で見られたパートでした。そういや、ゆのっちはパソコン「落とす」のは知らないのにあっちの「落とす」は知ってたのね。なんか妙な語彙知識だなぁ。
Bパートは冬の別れの話。製作品と校長の部屋に富士山があったのは、何かの自虐ネタとかでしょうか。まぁ、そうした展示物の数々は原作では全て描かれたわけではないので、なかなか面白い部分ではありました。そして一応この作品では影の薄い「ゆの達の2つ上の学年」にスポットが当たる話という意味もあり、再登場願った有沢先輩はもちろん、校内放送では久し振りに出番(声だけだけど)の藤堂先輩が頑張ってしゃべってます。彼女もどこかに進学決まったんでしょうかねぇ。あぁ、あとサブキャラといえば、今回初めて名前が判明した謎の先生(皆口先生)も台詞が1つだけありました。彼女は何者なんでしょうか。 ラストのmarbleの楽曲ともすんなり合わさる春と桜のエピソード。関西は1週遅いのでちょっとズレたが、卒業シーズンという放送時期と合わせた心憎い一本。そして次回は最終回。タイトルからすると、ずっと引っ張ってきたオリジナル要素のトマトで何かしでかすんでしょうかね。 「チャットのハンドルネームを理解した上でもう一回みなあかんのかい!」と戦々恐々の第12話。うーん、流石に2人分もチャットネームが判明してしまうと、その伏線はきちんと回収しておきたくなるよなぁ……しかもまだ分からないチャットネームもあって、この作品のことだから、それも多分キャラクターの誰かなんだろうし……うわぁ。 大団円にして新章突入を飾る記念碑的1話。Aパートは事件の収束からエピローグまでを繋ぐ。恋人を取り返すために帝人にメスを振り上げる誠二だったが、セルティの英雄的活躍によって帝人は危機を乗り越える。誠二は「お前は数に頼るだけか!」とすごんでみせたが、古来より君主キャラなんてものはそういうもの。実際、ダラーズの力により、現時点では池袋でも無敵の存在であるセルティが立ちはだかったわけで、姉の庇護の下で生きてきた誠二との差は歴然。セルティからの返り討ちにあうも、ここは愛のパワー、張間美香の救出によって二人の関係性は一気にゴールテープを駆け抜ける。美香のヤンデレ飛ばしっぷりはなかなか爽快で、何の躊躇もなくピックガンで解錠出来るという行動力と技術力は見ていて気持ちいい。いやぁ、ヤンデレの活躍っていうのは何回見てもムズかゆいものがありますね。また、誠二の方の「病み」方もなかなか堂に入っており、躊躇無く美香の側頭部を壁に叩きつけるアクションは鳥肌もの。やっぱりこの姉弟はどこかおかしい。 事の真相を美香の口から聞き、誠二は力なく崩れ落ちる。絶妙なタイミングでだめ押ししてやる臨也の悪辣さも相当なものだが、正論ながらも空気の読めない感想文で褒め称える帝人の対応もどこかずれているように見える。結果的に2人はくっつくことになったみたいだが、顔を見て本当の憧れの人を忘れないためにつきあうことを決意した誠二と、自分を半殺しにした男から片時も離れない美香の2人も充分おかしい。めでたしめでたしみたいな格好になったが、いつ破綻してもおかしくないぞ。 そして、そんな2人の痴話喧嘩のいざこざで首の真実を知ってしまったのが、今回の主役であったセルティだ。自宅へと愛馬をかっ飛ばし、新羅の胸ぐらを掴みあげて声なき恫喝を行う。しかし、新羅は全てを悟っており、いつもと何ら変わらぬ口調でただ諾々と自分の本音を聞かせてみせる。恨みをぶつけようとしたセルティだったが、新羅の恐れは自分の恐れの裏返し。結局、彼を1人悪役にすることも出来ず、彼の愛を本物と認めることで、和解するに至った。デュラハンのパンチはなかなか痛そうだが、殴られてメットがぶっ飛ぶ気分というのもどんなものなのだろうか。最後はいちゃいちゃのベッドシーン(?!)で締め。 今回はこの2人の関係性が本当にきゅんきゅんしてしまうような仕上がりで、一番の見どころと言ってしまっていいだろう。セルティが何も言わずとも彼女の心情を全てくみ取ることが出来る新羅と、そんな新羅を信頼して全てのぶちまけるセルティ。次第にセルティの「声なき声」が全て新羅に伝わるようになり、いつしか2人の会話は全て「会話」として成立している。セルティの声の演出はこれまでも秀逸なシーンが多かったが、今回彼女が感極まって全てを受け入れるまでの流れは、彼女の持つ魅力と、それを受け止める新羅の一本気な部分がグッとくるベストシーンの1つ。メットを吹き飛ばしたあとの「やっぱり素顔が一番きれいだ」なんて普通なら歯の浮くような台詞も、この2人の関係性に照らし合わせると、また格別の意味合いがある。ほんとにセルティは可愛いなぁ。 エピローグは学校での出来事や、誠二達のその後、そして晴れ晴れとしたセルティの雄叫び(?)で幕を閉じる。沢城みゆきによる情感たっぷりのナレーションのおかげでありふれた日常への回帰が本当にかけがえのないものに思えるし、セルティの馬上のアクションは、彼女の今の気持ちを余すことなく表現している。まぁ、若干「お前はそれでいいのか」という疑問は残らないではないが、今回のエピソードの締めとしては文句のない仕上がりだったのではなかろうか。 そして、それだけでは終わらずに後に引くのはこの作品が2クールだから。Bパート中の臨也の独白、一人舞台は、正直言って流石に詰め込み過ぎの感はある。臨也のキャラと神谷浩史による立て板に水のしゃべりのおかげで何とか成立はしているものの、相変わらず厨臭い妄言のオンパレードに、なんだかやるせない思いがする。まぁ、彼の言っていることや回想をまとめると、「結局今回の騒動も全部臨也の手のひらの上」ってことなんだろうけど。 次回以降、一体どこの誰が騒動を引き起こすのでしょう。ナレーションは園原さんだったので、園原さんメインで話が進むことになるのかな。確かに、現時点でまだ回収されていない伏線は、園原さんの奇行が一番大きいかも。あとは紀田と「黄巾族」の話とかかな。一段落した後ではあるが、来週からもまた楽しみなもんですわ。 楽しい気分になるためにみてるアニメで、若干の鬱を伴ってしまう第11話。作中で仕事の意味とか考えないでよつっちー……世間には仕事したくても出来ない人間がいっぱいいるわけだからさ…… というわけで、なんだか大人の悩みが全面に押し出された形の今回。いきなりつっちーがちょっとした五月病みたいな症状に陥ってしまい、あれだけ軌道に乗ったと思われていた幼稚園の先生という仕事にやりがいを失ってしまう。そりゃねぇ、「好きなことを仕事にするな」っていう格言もあるくらいだし、人生を賭けることが出来る仕事なんてなかなかありゃしませんよ。桜さんが特別な事例なだけです。つっちーの場合は根が適当なので特にね。 しかし、そんなつっちーの気持ちを解消させる要素が2つ。1つは、家にずかずかと上がり込んでくるパワフル園児、杏。最近は杏の暴走も大人しかったのだが、今回はそんな鬱憤を晴らすかのように、とても3歳児とは思えない貫禄。家事を手伝いに来て失敗の連続っていうのはお約束だけど、流石に園児となるとそれだけでも凄い。最終的にはできあいのものとはいえ一食分の献立を作り上げてしまったわけだから、そのスペックは尋常ではない。もう2年もすれば立派に夕食くらい作れてしまえそうだ。そして、そんなミラクル園児の活躍を見せられてしまっては、つっちーも大人しくしているしかない。……いや、駄目だろ。そこは流石に先生としては止めないと。ほんの一瞬だが、杏に家事をさせて自分はくつろごうとしてるシーンまであったぞ。すげぇなつっちー。でもまぁ、最終的には桜さんの模範的な姿の威光もあり、何とか幼稚園という仕事に向き直るきっかけは生まれた。 そして、もう1つの活力源といえば、やっぱり山本先生だったりする。考え無しに自宅に乗り込むあたりがつっちーのよく分からないおおらかさの現れにような気もするが、なんだかんだで山本先生の仕事に対する姿勢を見せつけられ、「もう少し顔向けできるようになってから考えよう」という結論に。そりゃ、山本先生だって半端モンにいい顔向けてくれるような甘いことはしない……いや、彼女の場合は分からないけど。とにかく、理想の女神に並び立てる1人の男になるために、つっちーの闘いは続く。でもまぁ、ラストシーンは相変わらず園児と同じレベルの精神年齢に見えるんだけどね。いちいち「頑張ろう」みたいな立ち直りのシーンを描くのではなく、今回のラストみたいに「いつも通りに戻ったつっちー」で自然にフェードするのはなかなか気が利いてますな。 こうしてみると、やっぱりつっちーは駄目人間だ。でも、回りの人間関係に恵まれており、それを活かせるだけの人徳があるのも事実らしい。桜さんや山本先生、そして杏なんかのパワーをもらって、最終回では何をしてくれるかな。そういや今回のエンディングは先生ズだったわけだが、作中のテーマと一切関係ないエンディングってのはなんか違和感があるな。あと、柊師匠にほとんど出番がなかったのも不満ではあります。 クライマックス! ……のはずの第23話。うん、展開としてはそれなりに盛り上がってるはずなんだ。はずなんだ…… ガクトエルの暴走を食い止めるため、一路北極へと向かうアスクールとクフィーユ。宙域戦闘なんかも絡んでそこまでの道すがらも色々と大変なはずなんだけど、この作品は何故か艦隊戦の演出のショボさについては保証済みなので、ものすごく適当に処理されてしまう。テレポートの距離とか、既に無限遠まで行けるようになってるんでしょうか。サフィルの艦にものすごい近距離重点爆撃で大ダメージを与えたように見えてたのに、何故かけろっとした顔で生きてるし、この世界の宇宙船は無駄に頑丈ですね(兵器が弱いだけなのかな)。 とにかく何とかガクトエルのところへたどり着いた2人は、「急げ」って言われてるのに律儀に彼の恨み節を全部聞いてあげる。先週までの話で大体分かってたようなことを、いまさら。そりゃまぁ、可哀想な生い立ちだとは思うのだが、破壊衝動の動機がものすごい小物っぽいんだよね。しかも評議会議長とやらが今更「だまされたわ〜〜」みたいな反応してて、この世界の住人達はどこまで適当な戦略構想で動いているのかと。まぁ、世界消滅させようとしてる奴と普通に話をするのが無理な相談ではあるんだが。改めて聞くと、やっぱり「銀河爆弾」って凄い名前だよなぁ。 そしていよいよ念願叶った直接対決では、ガクトエルVSクフィーユの時間能力頂上対決。あたかも承太郎とDIOの対戦のごとき様相だが、わずかながらも動けたクフィーユがアスクールとの友情を炸裂させ、「なんだかわからんパワー」でもってガクトエルを一蹴。うん、本当になんだか分からなかった。局長も局長で、「今のあなたなら出来るわ!」って、先週までと今週で何が変わったというのだ。無条件主人公補正とか、流石に無茶だろ。そしてゾマの能力で封じたガクトエルは、トーチとシェイドの能力であっさり奪還されてしまう。「幻影でダマされてました」って、いつどのタイミングでやられてたんだよ。藍染隊長だってもう少し礼節は守るわ。 で、何とか再び凍結させた爆弾だったが、「もうアイネイアースに直接ぶつければいいんじゃね?」というぶっ飛びアイディアを炸裂させた半狂乱のガクトエル。まぁ、悪役の最後としては正しい判断ですが、そもそもあれだけ苦労して時間凍結を解除しようとしてた「空間」を、あっさりワープゲートに引き込んで連れ回せるあたり、もう意味が分からない。それなら最初からアスクールがどうこうとか無視してその作戦を使えば良かったんじゃないのか? それとも、アスクールにおおっぴらにふられたことに対する腹いせなんだろうか。もう、本当に思想がぶれぶれ、設定も適当で、何をどう盛り上げていいのかもよく分かりません。次で最終回なんだろうけど、大丈夫なんか? 一応面白かったのは、ようやく念願叶ったエク・リュミコンビとの再会シーンくらいか。でも、やっぱり出番少なすぎだよなぁ。エクレールにはもっとアクションシーンで見せて欲しかったのにぃ。あぁ、あとサフィルにボコられるリュビスのシーンも、定番ではあるけど悪くない場面か。まぁ、「突っ込んでくるつららを押さえる」っていうリュビスの行為にどの程度意味があったのかは定かでないけど。空気中の水分を凍らす能力なら、立ちはだかって盾になってもあんまり意味がないよね。改めて見ると、本当にパワーバランスの悪いコンビだったんだなぁ。 このサブタイトルを見せられても希有馬屋のfateエロ同人しかイメージ出来ない第10話。……希有馬屋はエロくて良いね。 ヒステリカとの勝負も終わり、一段落するバンドの面々。暁が先約をつけちゃったので、屋内プールでは元気な女性キャラ総出演。委員長もこうしてみると万事OKですよね。ショタっことおおっぴらにいちゃいちゃ出来るようになったわけだし、それを誰もとがめない場所に住むことが出来るわけだし。ミナの描いた「吸血鬼達の止まり木」としてのバンドはちゃんと機能しているようだ。他にもメイド隊は仕事そっちのけで休暇中だし、親友ということで由紀も招待されている。ヴァンパイアだらけの中に人間が1人ってのもちょっと怖いけど、友情が成立しているので無問題ですか。とにかくみんなが集まって水着姿を披露してくれたんだからそれでいいと言う話もあるな。 そして暁は相変わらず謎の多い美刃との逢瀬。何が目的なのかさっぱり分からない状態なのだが、彼女に関することやクレオメ(風蝶花)のことを思い出したら、何か良からぬことまで起こってしまうとのこと。彼女は一体何者なのか……って、今週最後に思わせぶりな仮面の女性がいましたがな。 そしてミナの元を訪れたのは、血族であり、眷属であり、敵でもあるという、面倒な3人組。相変わらず吸血鬼社会の構造がいまいち分からないので彼らが何を成したいのかがよく分からないのだが、とりあえず要約すると「幼女相手にちゅっちゅしたい」ということでいいんだろうか。ミナの貞操を巡って3人がやんわりと権利を争っているという、冷静に観るとあり得ないぐらい気持ち悪い状態なのだが、ミナ姫から直接「喜んで子を宿そう」などと言われてしまっては、テンションがあがるのも致し方ない。もう犬っころになんて構ってる場合じゃねぇ。 でもまぁ、とりあえずやるべきは犬っころの排除。邪魔な悪い虫を賭けの対象として亡き者にし、その結果でミナ姫争奪戦まで済ませちゃおうってんだから効率はいい。繰り出された刺客は、ちょっと荒れ気味のおねーちゃんと、不気味な文様を顔に刻みつけた中国風味のおっさん、そしてサイバーな衣装に身を包んだ謎の(?)ナイスバディ。うーん、そのおねーさんはドロップを発射したりしないんですかね。まぁ、何にせよ暁にとってはエラい災難である。3人のよく分からない追っ手を振り切り、無事にミナの元にたどり着くことが出来るのだろうか!? って、残りの話数から考えると、このミッションが終わるとこの作品も終わるよね。……なんか半端な締めになりそうです。 今回も、なんだか画に気合いが入ってない部分が散見されたのが気になるところ。この作品は特に「ゆっくりカメラを動かして振り返りをダイナミックに表現する」というカット割りが(無駄に)多いのだが、そうした振り返りの作画ですら、何か怪しい部分がちらほら。難しい画なんだから、あんまり安易に使って馬脚を現さない方がいいと思うのだが。止め画とかでも遠景になるとかなり適当で、序盤の暁の顔とか、ギャグみたいなとこがあったぞ。シャフトさん、この作品を見捨てないであげて。 まぁ、幸い演出面やシナリオの構成についてはそこまでひどいもんではなくて、今回風蝶花を使ってミナと暁の関係をたとえたくだりとかは、寓話が切ないだけに、何となくセンチメンタルな気分にさせるだけの力はある。画の方だって、ミナ姫のとっておきのスク水姿が見られたのでちょいとした眼福だ。ミナ姫の決意や恋心は充分伝わってくるので、あとは暁の方が何を考えているのかはっきりさせるだけ。エロい画伯キャラとかにお熱じゃ、単なる女好きにしかみえねーぞ。 「とある科学の超電磁砲」 6→7 あらゆる面において期待を持って観ていた作品であり、その期待に充分に応えてくれたのは間違いない。改めて振り返ってみると、ここまで捻りの無い「普通の」ラノベ原作アニメできちんと風呂敷をたたんだことは、まず評価しなければならないだろう。 もちろん、この作品の場合には、何度も触れたように大きな欠点も抱えていた。それが原作シナリオにおける世界設定の不備、キャラ心理の不可解さなど、要するにラノベにありがちな「適当さ」「嘘くささ」である。実際視聴時にはそのあたりの意味の分からない部分が鼻につき、どうしたって完全に物語に没入することが難しかった。「科学」という言葉をタイトルに冠し、能力バトルものとしての売り出しているのだから、プロットの練り方が直接作品の出来不出来に関わってくるのは当然のこと。ディティールを意識せずに適当に書き散らしただけのシナリオラインは、誰が見たって褒められる代物ではなかったはずだ。 しかし、それを補ってあまりある魅力があったのも事実である。そして、その魅力を生み出せたのは、純粋にアニメスタッフの功績としてしまっていいのではないか。前半が原作準拠、後半がアニメオリジナルという構成になっていたわけだが、原作の持つ最大の武器が「女の子達の日常と非日常を描いた学園バトルドラマ」であることを理解し、その魅力を最大限に押し出すことを意識した作品作りが徹底していた。細かい作品世界のあれこれを多少犠牲にしようとも、魅力的なヒロイン勢を描くことに心血を注いでくれた。このあたりの手練手管については、流石の長井龍雪としか言いようがない。現時点で長井監督の携わった作品にはハズレがない(世間での評価は知らんが、「アイドルマスター」も充分面白い作品だったと思っている)。J.C.STAFF的にも「とらドラ!」→「超電磁砲」とヒットを2本繋ぐことが出来たわけで、長井監督の評価も安定したものになっているだろう。 また、監督と製作スタジオの相性というのも無視できない。昨今はシャフトや京アニ、P.A.WORKSなど、独自性が強いスタジオの作品が注目を集めることが多いが、J.C.の場合、その特徴は原作再現率と、奇をてらわず、きっちり画面を仕上げる安定感にある。今作のように女の子がメインできゃっきゃうふふする作品の場合、やはり画面のクオリティというのは無視できないファクターであり、2クールのあいだに作画を崩すことなく、一定以上のクオリティで見せてくれたことに対しては素直に感謝したい。藤井昌宏氏によるメリハリの効いたキャラクターデザインを、ここまで動かせたのは大したもんである。そして、そうした保証があればこそ、長井監督の描く細やかなドラマ性というのも活きてくるというものだろう。取り立てて目新しいものがあるわけではないが、こうして必要な要素をそろえて見せてくれるアニメというのが、なんだかんだで一番安定するのである。 そして、やはり無視できないのはキャストの魔力。メインヒロインの佐藤利奈に加え、新人賞コンビ(伊藤かな恵、豊崎愛生)のかっちりとした役作りには好感が持てる。その他にも敵役には田中敦子、大原さやかという嬉しいラインナップで、誰からも文句のでない鉄壁の布陣。植田佳奈、柚木涼香、甲斐田裕子、遠藤綾、生天目仁美、佐藤聡美、田村ゆかり等などの脇を固めるゲストもありがたい。 そして、なんと言っても今作のイメージを決定づけたのは、黒子役の新井里美。彼女のおかげでこの作品が成立したと言っても過言では無かろう。彼女の偉業と作品の大団円を祝して、みんなで青空の下で叫ぶと良いだろう。「ジャッジメントですの!」と。 |
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声優のこと全般
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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