最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「デュラララ!!」 5 大森貴弘監督作品ということで、まっとうな意味での今期最大の期待作。原作者は「BACCANO!」の人ということで、大森+ブレインズ・ベースの製作体制は実に縁起の良い組み合わせである。作者が同じだから毛色が同じなのか、オープニングの演出はまるっきり「BACCANO!」だった。 1話目は、間尺に余裕のある作品にありがちな「なんだか設定が分かりにくいスタート」との紙一重の仕上がり。「BACCANO!」のときもそうだったが、大量のキャラクターが入り乱れる群像劇の場合、1話目で一気にキャラクターが出てきてもとてもじゃないけど頭に入らない。今作も主人公の友達がベラベラと「池袋の有名人」の名前を列挙していくのだが、多分来週以降になったらそんなモンは忘れてしまっているわけで、導入としては決して親切とは言えない。また、キャラクターデザインもそこまで明確に描き分けが出来ているとは言い難く、全体的に暗い画面構成と相まって、なかなかビジュアルでの印象も付けにくい状態。もちろん話が進めば個々のパーソナリティが発揮されて区別が出来るようになっていくのだろうが、やっぱり初見の視聴者からするといささか不安。ま、「BACCANO!」の時は自然解消した問題だし、杞憂で終わって欲しいものであるが。もちろん作画は安定しているので(1話だから当然だけど)、ビジュアル面での余計な心配はしていません。 ストーリーの方はというと、「田舎者の持つ東京への憧れと恐怖」という曰く言い難いモチーフが、なかなか面白い形で現れている。私も東京なんざ住んだことがないし、正直住みたいとも思わないのだが、それでも田舎住まいの人間が持ってしまう東京(特に池袋なんて大都会!)に対する妙な憧れが、主人公の態度からにじみ出ているように見える。そして、それとは切り離せない感情である「恐怖」の方はより明示的に現れるようになっており、「都会はおっかねぇところだ」という思い込みが、作品のとっかかりである「首無しライダー」へと繋がっていく。作中の様子を見る限りでは描かれている「池袋」はかなり現実の街に近い描写がなされているようだが、そうした「現実に則した池袋」の中に、ポロッと「カラーギャング」や「首無しライダー」のようなフィクションが混じってくる。この混ざり方が何とも不思議なさじ加減で、例えば主人公の友人なんかは、軽い性格もあってか「首無しライダー」の存在は当たり前のものとして受け取り、しかもそれを忌避している様子もない。主人公もそれに引っ張られるようにして首無しライダーの雄姿に奇妙な憧れを持っている。このあたりの現実とフィクションの融和点というのが、今後のポイントになるだろうか。実にラノベらしい軽いノリのキャラクターや会話のテンポは相変わらず馴染みにくいものではあるのだが、それが気にならないくらいのドラマをきちんと見せてくれればなぁ、とは思う。 最後はキャストの話。でもま、今回はあんまり女の子が出てこなかったから書くことも無いんだけど……途中で車に拉致られた女の子が戸松でしたね。「東京に出てきてひどい目に合う子」って言う役柄とビジュアルが柏木秀美(「地獄少女三鼎」の14話の依頼人)に被ったんだけど。大森さん繋がりかな。誰も覚えてない? ならいいんだけどさ。 PR ○「ダンス イン ザ ヴァンパイアバンド」 5 今期シャフト作品1発目。シャフトは今期これの他に「ひだまり」も製作しているし、メインチームだった大沼心がシャフトを離れ、「バカとテストと召喚獣」に携わっている。昨今のシャフトブームで知名度が上がって認知されたのは大変結構なのだが、これだけ勢力を分散して大丈夫なのだろうか。ただでさえ「化物語」も負担になってるはずなのだが…… まぁ、色々と勘ぐることは出来るが、とにかくこれがその一本。原作はほとんど未読ながら、一応「普通のストーリーもの」であることは知っていたので、シャフトが独自の味を出しながらどのように料理してくるかには興味があった。また、今作は構成に吉野弘幸が携わっており、シャフト×吉野という、当代の売れっ子クリエイターの初共演作としても仕上がりの気になるところ。まぁ、吉野氏も非常にくせの強い作家で、その方向性がシャフト作品にかみ合うかどうかの不安の方が大きかったのだが。 その結果……これか。なるほど、確かに「普通の作品」のとっかかり、1話目としては至極まっとうな展開である。これまで闇に紛れて過ごしてきた吸血鬼という種族が、1人の異分子の反乱をきっかけに、その粛清を表舞台への進出の足がかりとする。一般人視点からの描写なので作品内での現実とファンタジーの棲み分けが分かりやすく描き出され、なおかつ作中でのヒロイン・ミナの立ち位置が非常に明確である。これからどういう展開になるのかは分からないが、導入の役割を果たす1話目としては、お手本のようなシナリオラインであった。 しかし、これを普通に作ってこないのがシャフトのシャフトたる所以。今回のエピソードは、その全てがテレビ局のカメラを通して視聴者に伝達される。冒頭、訳の分からないワイドショー番組っぽい作りから幕が開けるのはしばしば見る演出なのだが、いつまで経ってもその「作中番組」が終わらず、気付けば最後の最後、ミナが「ヴァンパイアバンド」の建国を宣言するところまで、全てが「生放送中の番組」の中で描かれてしまった(一部、放送室の様子が映る場面だけは違うが)。このこだわりは何とも病的だ。 この1話を見ながら思い出すのは、やはり「涼宮ハルヒの憂鬱」の0話、「朝比奈ミクルの冒険」だろう。あちらは最後の最後に視聴覚室で映画を見ている生徒が映るシーンだけは作中作から離脱するが、内容としては今作とほぼ同様に「作中番組」のみで構成される。そして、素人高校生の撮ったアマチュア独特の画面効果(手ぶれや無茶な画面移動、フォーカスミス)などを執拗に描くことで、独自の作品作りをアピールするものだった。作品のお目見えとなる1話目にそうした「遊び」を持ってきたのも、今作と立場を同じにしている。 対して、今作が山本寛の作った「冒険」と異なっているのは、その内容があくまで「プロの作った生放送番組」であること。そのためにカメラのブレやチープな演出などは控えめなのだが、それだけに、我々視聴者が現在見ているアニメと、作中で描かれた「架空のワイドショー番組を見ている視聴者」とのリンクが非常に密になる。作中では丁寧に提供クレジットや番宣ムービーも流れるし、途中、小窓でコメンテーターの様子が挿入されるタイミングが少し遅れるなど、細かいところで「生番組」っぽさが強調されている。モンスターが暴れ出してからのスタジオのしっちゃかめっちゃかの様子も全て「カメラからの映像」として描写され、最後の格闘シーンではご丁寧に暗闇なので暗視カメラまで用意してある(もちろんあのアクシデントでとっさに暗視カメラの用意など出来るはずがないのだが、そこはお話である)。 こうした「作中作」の演出は、上述のように「ハルヒ」や「らき☆すた」(らっきー☆ちゃんねる)などの京アニのイメージがあるのだが、考えてみれば、近年ここまで定着させたのは「月詠」や「ぱにぽにだっしゅ」でギャグとして用いたシャフトが草分け。今回は、これまでギャグとして使ってきた道具立てを、シリアスベースの作品で手法の1つとして真っ正面から描くという、ある種のセルフパロディとしてのチャレンジと見ることが出来るわけだ。そう考えると、「幼女」「吸血鬼」などのタームが「月詠」と被っているのも、何か因縁めいたものを感じる。もちろん、こうした演出は単なる遊びで使っているわけではなく、「吸血鬼という異種の存在の流布」という1話の大事件を、効果的に視聴者に訴えかける効果があったことは言うまでもない。 とまぁ、相変わらずの癖の強さに目がいく1話目だったが、実際それが面白かったかと言われると、「まぁ、普通」。安っぽい作りのバラエティ番組の展開に「いや、そんな番組面白くねーよ」と突っ込みを入れたくなるし、作中で原作者が登場してしゃべるなんて内輪ネタもちょっとお寒い。バトルシーンも特に1話目で気合いが入るでもなく、普通のもんだったし。ま、実質的にストーリーが始まるのは次回からという風に考えて、次を待つことにします。 キャストの話も当然触れておきましょう。今作の目玉はなんと言ってもヒロインのミナを演じる悠木碧。今年度はこれが3本目のヒロインということで、ものすごい勢いで業界を席巻しているあおちゃんだが、今回もその実力をうかがい知ることが出来る。序盤の「単なる幼女」から、ラストの「吸血鬼の女王」への華麗なる転身。癖のある声ながらも、充分一本立ちして聞かせるレベルになっている。大見得を切るシーンなんかを聞いていると、師匠である沢城御大の影もちらつくのだが、穿った見方か。まぁ、今後とも楽しみにしています。 ○「ちゅーぶら!!」 4 どんどん日本が終末に近付いていることをきちんと分からせてくれる素敵なアニメ。真面目に論じようとすればする程、ドツボにはまりそうな恐ろしい作品である(真面目に見ている時点で何かの予備軍である)。 「女子中学生が主人公でメインテーマが下着のアニメ」という時点で既にアウトなジャンルだが、既に前クールで「そらのおとしもの」という素晴らしき金字塔が打ち立てられたので、導入時のショックは大したことない。たとえるならバルバリシアで苦戦してビクビクしてたのでルビカンテが大して強く感じないみたいなもの。もちろん、病気には違いない。 パンチラならぬパンモロ、ブラモロとてんこ盛りの内容だが、どうせ地上波放送は無いわけだし、製作がZEXCSだからか(?)大して扇情的なもんでもない(まぁ、中学生で扇情的だとそれはそれで問題だが)。だったら「そらおと」のようにバカばかりやってればいいかというとそうでもなくて、1話目の話はいじめも絡むのでやや重い。とりあえず人間関係を構築してからの2話目以降が勝負所かねぇ。そんなにネタが続く内容だとは思えないのだが、調べてみるとコミックスが4巻出ているらしい。大したもんだ。 個人的には、画面的に大したことない作品なので中の人にばかり気がいってしまう。子供用ブラの形状と、サイズの合ったブラの重要性を説くのは巨乳声優として有名な(?)茅原実里。彼女の場合、地声に近い役(「ドルアーガ」のクーパとか)だとそれなりに聞ける気がするのに、なんか妙に抑えた役ばかりがメジャーになっちゃったのは不幸な気がする(長門とか、千秋とか)。今回の役はかなりやりやすい部類じゃなかろうか。そして取り巻きの巨乳には僕らのヒーロー妄想特急矢作紗友里。関西弁の役は初挑戦だが、まぁ、何とかごまかせているか。言葉遣いが違う上に普段のようなトバし気味の役ではないので、なかなか新鮮である。そして面白いのが、もう1人のちびっ子役の寿美菜子。今まで寿が演じてきた役でうまいと思ったことは一度もなかったのだが、今回は割とすんなり入ってくる気がした。やっぱこの子、地声は低いんだよな。ミュージックレイン軍団はまとめてキャスティングされてるとバーターだのなんだのと叩かれることが多いので(まぁ、あるのかもしれないけどさ)、今回みたいにピンで採用されてるのをみるとちょっと安心する。今のところ単体で代表役がないのは寿だけだし、早く何とかなってほしいもんである。 そして先生役には大原さやか、浅川悠の大人の女性2人。……人妻になっても巨乳皆勤賞継続中。もう1人は既に離婚済み。そして、数少ない男キャストは、今回も無駄に楽しそうな櫻井孝宏。……居心地の悪そうな現場だなぁ。 過去の真実が語られ、随分話がすっきりした第12話。ようやくエクリュミコンビの所在が明らかになり、前作との接続は無事に行われたわけだが……なんだろう、前作の事件との関わり合いは全く無いな。 局長の語る「時間凍結事件」の真相。25年前に当時のESメンバー全員であたったその事件こそ、此度のガクトエルの反乱の序章だった。膨大なエネルギーを持つ惑星の封印のためにエクレールとリュミエールは自らを犠牲にして時空間を封印。アームブラストとメルクルディ(ファイルスプリッツ)も深手を負い、組織の再建のために名前と姿を変えた。所長の正体は想像通りの内容であっさり判明したわけだが、まさかゾマがアームブラストのなれの果てだったとは。一応6話での情事もこのための伏線……だったのかなぁ。あの男だけどうにも緊張感がねーんだよな。あぁ、それがアームブラストっぽさか。 エイオウに連れられて問題の空間へ向かったアスクール達は、偶然にもエクレールを見舞いに来たシュバリエに出会い、思いを引き継ぐ決意をする。エクレール達と並び立つほどの能力を持つトリクシー・トロワジェイン組の能力を受け継いだ彼女たちこそが、エクレール達の正統な後継者といえるからだ。敵対組織としてのGソサエティとガクトエル、宇宙を守る為の大義名分、そして1期キャラの現状と、一気に全ての背景が取りそろえられたことになる。 でも、なんか安易だな。そりゃま、分かりやすい設定の方が楽なのは確かなんだけど、ガクトエルの背景として「25年前にエクレール達をやっつけた真の悪です」って言われても、前作を見てきた人間は「そいつは強敵だな」とは思いにくい。素直な気持ちを表すなら、「前作の主人公達の扱いが悪すぎるだろ」という感情が先に来る。一時は巨大戦艦相手に獅子奮迅の活躍を見せたエクリュミコンビが、ほとんど台詞も無しに封印されちゃったのはなー。いや、主人公補正が掛かるからあんまり表に出したくないのは分かるんだけどさぁ。どこぞのコーディネーターみたいに2期目の主人公喰っちゃうとまずいしね。あとはクライマックスに劇的な復活を遂げて活躍する2人でも期待するしかないか。 およその設定に筋は通ったと思うのだが(面倒なSF設定は置いておくとして)、唯一分からないのは、トリクシー・トロワジェイン組の存在だ。確かエクリュミコンビは、当時のESメンバーの中でも破格の能力を持った一種のジョーカー的存在。もちろんエクリプスの力を借りていたという条件はあるが、そう簡単に替えの効く駒だとは思えない。それが、敵の策にはまったからといってあっさりトリクシー達のような2世代目が出てきていいもんだろうか。しかも、9話での殺害シーンを見る限りではトリクシー達が強いようには見えないし。一応「トリクシー→アスクール」「トロワジェイン→クフィーユ」という能力伝承は一応意味のある設定だったので、今後きちんと「エクレール→トリクシー」という受け渡しはきちんとやってもらいたい(リュミエールとトロワジェインの繋がりは今のところ見えてこない)。 ま、とりあえず今回は懐かしい顔ぶれが確認出来ただけでも良しとしますけど。やっぱりここにもデクストラたちはいないんだよなぁ……あと、やっぱりこの数年で劇的に変化してしまったリュミエールの中の人、平野綾が気になってしょうがない。あの当時はほぼデビュー作みたいなもんで、隠しきれない素人臭さが逆にリュミエールの味になってたんだけど……今回のリュミエールは無駄にハキハキしゃべる。まぁ、役者としては上達してるんでしょうけど。永田亮子もそうだけど、まさか8年越しでこんな地味な作品の同じキャラクターを演じることになるとは思ってなかっただろうなぁ。 ○「COBRA THE ANIMATION」 4 まさか今期一発目の新番組がコブラになるとは思わなんだ。しかもせっかく新作アニメとして作ってるのに、何故かBS11のみの単独放送。「ゴルゴ13」はきちんと地上波放送してたのにねぇ。なんか勿体ないな。 縁あって最近コミックスを読むことが出来たこの「コブラ」だが、最近はネット上で幼女のピンチに駆けつけてくれることでも人気を博している(?)。おかげでよく分からないバイアスがかかった状態での視聴になってしまった気もするのだが、まず声が野沢那智ではなかったことで肩すかし。いや、別に今回コブラを任された内田直哉氏にも全く不満はないのだが、視聴前に勝手にイメージを固めてしまっていたおかげで調整に多少の時間を要した。 で、作品自体は可もなく不可もなく、といった仕上がり。CGの技術のおかげでこの世界独特の無茶苦茶な造形のマシン群がいくらか自然に溶け込んでいるようには見えるが、だからといって目を見張るような映像美があるわけではない。序盤、自動車が正面衝突するシーンで意味も無く3回パンが炸裂したりとかいう演出の癖もあるにはあるが、それ以降は特にアクの強いシーンもなかった。シナリオを追う分には過不足のない仕上がりではあるのだが、だからといって取り立てて面白味もない。「ふつーに原作をアニメにしましたね」という程度のものであった。まぁ、言い換えれば特にけなす部分もないってことなんだけどさ。こういうのが一番評価に困るんだよね。 一応気になった点だけピックアップしておくと、「サイコガンはなかなか強そう」。漫画だとごく当たり前のように連射するサイコガンだが、流石に伝家の宝刀なので一応演出に重きは置かれているようだ。あれが手に仕込まれているのはなかなか強そうに見える。そして、「エンディングが松崎しげる」。おもしれーなー、と思ってwiki見てたら、なんと過去に松崎しげるがコブラ役をやってたこともあるのね。どんな繋がりやねん。 あと、wikiはコブラの項目が充実しすぎている。色々調べようと思って見に行ったら、「クリスタル・ボーイ」の項目(独立項目)にいくのに3階層くらい辿ったわ。誰やねん、気合い入れて編集してる奴。 <黒> ○再録カード 「Blood Seeker/血の求道者(ZEN)」 C ゼンディカーからは割と普通気味のクリーチャーが抜擢された。「縫合の僧侶」と比べたりしたら絶対に駄目。 「Brink of Disaster/災難の瀬戸際(WWK)」 C 微妙なところから微妙なカードが再録。ワールドウェイクなんてめちゃめちゃ最近なわけだが、ちゃんと覚えている人がどれだけいるんだろうか。こんな面倒なものを再録するなら「汚れ(CHK)」でいいじゃねぇかと小一時間。 「Call to the Grave/墓への呼び声(SCG)」 R 意外なところからの再録は、当時地味だったけど書いてあることは格好良い。今再びのゾンビデッキへ。 「Cemetery Reaper/墓地を刈り取るもの(M10)」 R M10生まれのゾンビの王様。結構使いやすくて気に入ってたカードなんだけど、ゾンビの復権はあるかしらね。ファラオに期待? 毎回言ってますけど、ボクはこのカード結構好きなんですよ。2マナパワー2の絆魂って、充分優秀じゃん。 M10で再録され、M11では「堕落(M11)」に席を譲り、今回再びの復活。2枚のカードが交互に入れ替わる密約でも交わされているんだろうか。個人的にはダメージ可変のこちらの方が夢があるので好きだね。ビバ、アガディーム。 「Deathmark/死の印(M11)」 U やっぱり白に「ミラディンの十字軍」がいる限りは使われにくいか。タイタンが現役続行だから、その辺でニーズはあるかな。 「Diabolic Tutor/魔性の教示者(M11)」 U いつだって僕らはコンボスキー。パーツを探しに西へ東へ。でも4マナダブルシンボルはキツイキツイ。 いつか「納墓/Entomb(ODY)」からの「墓暴き/Disentomb」という連繋をやってみたいが、やったところで特に意味は無いぞ。 神河生まれの名作ハンデスが10版に続いての再録。書いてあることは滅法強いのに、「脅迫(M11)」と比べられるのが不憫なところ。そうかー、「脅迫」落ちたかー。 ブレード安定。「喉首狙い」なんて新人が調子に乗っているが、「先駆のゴーレム」を殺せるのはブレイド先生だけ! 「Grave Titan/墓所のタイタン(M11)」 M ヴァラクートが去ったあとは、タイタン界の王者はこいつってことになるのかな。 日本語で「墓穴を掘る」っていうけど、英語でも同じ意味で「Dig grave」っていうらしいよ。6へぇ。 捨てればいいじゃない。「予言」が帰ってきたので改めて「カードアドバンテージとは何か」の説明で肩を並べられるな。 「Reassembling Skelton/組み直しの骸骨(M11)」 U 何かすごいコンボがありそうな能力なのに、今のところ特に活躍のお知らせは聞きません。リミテッドだとめがっさウザいにょろ。 「Royal Assassin/凄腕の暗殺者(M11)」 R リミテ限定で鬼。本当に凄腕なんだろうか。 「Sengir Vampire/センギアの吸血鬼(10ED)」 U センギーの旦那も復活ですよ。しかも永遠のライバルであるセラ天に合わせて、今回は初心の戻ってアンコモン収録! ……落ちぶれたなぁ…… 「Smallpox/小悪疫(TSP)」 U 魅惑の「時のらせん」環境からは、地味な活躍をしたナイス悪役が復活。色々と使い甲斐のある、いいスペルだと思いますです。 「Sorin Markov/ソリン・マルコフ(ZEN)」 M 黒は長年レギュラーを張ったリリアナ姉さんを退けて、この男が乱入した。ちなみに、トリプルシンボルのソリンになることで地味に黒が進める「単色化」を後押ししていたり。 「Sutured Ghoul/縫合グール(JDG)」 R エクテン世界ならコンボの王様だったナイスファッティ。リミテッドなら充分なパンチャーだし、復活したことでまたワンチャンスあるか? 「Warpath Ghoul/出征路のグール(M10)」 C M11では種族シナジーを考慮して「男爵領の吸血鬼(M11)」だったのに、あ っという間にゾンビに戻りました。もう吸血鬼の時代は終わったのだよ。 「Zombie Goliath/ゾンビの大巨人(M10)」 C こちらも「朽ちゆく軍団(M11)」からの入れ替わりで復活。こっちは入れ替わらないで欲しかったけどな! 「Zombie Infestation/ゾンビの横行(ODY)」 U これはドびっくり。「BENZO」などのデッキで一時代を築き上げた名作エンチャントがまさかの再録。オデッセイ時のようなディスカードシナジーこそ無いものの、その骨組みは色々と妄想をかき立てる。何かが起こる? 起こらない? 「ささめきこと」 4→7 英語的表現をするなら、今期最も楽しんだ作品の1つ。1クールで終わるのがとても寂しくて、「さっさと原作重ねて2期作ってくれぇ!」と思わずにはいられない。まぁ、そのためにはDVDが売れなきゃいけないんだけどさ…… この作品は、非常に地味な作品である。初回視聴時の点数が低いというのはその現れだと思うが、「百合」という根源的なファクターに琴線を揺さぶられない人にとっては、この地味さ加減はちょっとしたハードルになるだろう。しかし、実は1話目は原作漫画でも読み切り部分だったために若干テイストが異なっており、本気を出すのは2話以降。2話で描かれた朱宮君の登場と純夏の暴走によって、この作品の本質がようやく見えてくるのだと思う。 昨今「百合」をテーマとしたアニメ作品は数多く、対象を絞っても「マリア様が見てる」「Simoun」「ストロベリーパニック」「BLUE DROP」「Candy☆Boy」など、それだけで1ジャンルを形成しているほどだ。他にも萌えファクターの中に百合要素を入れ込んだもの(「咲」とか「なのは」とか)まで含めれば、ほとんどの作品が「百合要素」を持っているといってもいいかもしれない。そんな玉石混淆の百合ジャンルの中でこの作品の白眉なところは、純愛として百合を処理しながら、その恋愛がきちんと禁忌として見られている点だ。上記の作品群を見れば分かるように、いわゆる「百合アニメ」の場合、前提として「女性は女性とつきあうものだ」という(非常にファンタジーな)設定が存在しており、その恋愛を描くための道具立ては、基本的に男女間のそれを描くものと変わらない。そのために世界まで作ってしまった「Simoun」や男性を隔離してしまった「マリみて」「ストパニ」あたりは一応サポートがあるとは思うが、その他の有象無象の場合、「アニメなら百合はあっていいんでしょ」とばかりに考え無しに使う場合も少なくないのが現状だ。 そんな中で、この作品の百合は、非常にデリケートだ。汐自身、自分の性癖がおかしいことは理解しており、1話では純夏に揶揄されて落ち込みながらも悩んでいる。純夏もそれは同じで、自分の感情が普通でないと知っているからこそ、号泣しながら夜道をかけて「あたしじゃ駄目だから!」と絶叫する。あくまで彼女たちの恋愛感情は、「ささめきこと」なのだ。 この、ある意味当たり前な前提から構築されているために、この作品の恋愛模様は面白い。ある程度オープンに感情を表せる汐に、決して前に進めない純夏。そしてそこに意識改革をもたらすために朋絵とみやこのコンビが現れて2人の関係を変質させていき、その歪んだ感情(禁忌を乗り越える勇気)を奇妙な形で決定づけたのが別視点から現れたあずさである(キョリちゃんは多分ノーマル代表)。様々な感情、倫理観が交錯することによって、「百合」という大命題はあけすけに描かれた他作品よりも濃密に浮かび上がってくるわけだ。 もちろん、こうした作劇法は特に目新しいものではない。元来恋愛ものなんてジャンルはドロドロと歯切れの悪いものを描くジャンルであるし、それが「許されぬ恋」ならなおさらのこと。この作品はそれを女子高生たちの秘めたる思いとして昇華させ、最後の最後、汐の「良く聞こえるよ」という一言に集約させたのだ。これは、いいものだ。 ま、百合好きといっても色んな方向性があるので、単に乳を出していちゃいちゃしてれば良いという見方も勿論間違ってはいないんだろう(そういう百合の人も実在するんだろうし)。ただ、一本のアニメとしてドラマを見たかったので、この作品の方向性がどストライクだったというだけの話である。とりあえず、放送が終わったので気兼ねなく全巻一気買いしてきます。 そうそう、当然最後はキャストの話。感想文で再三触れているのでいい加減しつこい気がするのだが、やはりこの作品はキャストの力によって支えられた部分が大きいと思う。女優・高垣彩陽の素晴らしい伸びしろがみられるだけでも素敵だし、相方を務めた高本めぐみも確実なキャリアを重ねている。他にも若手からは原田ひとみ、牧口真幸などのこれからのがんばりに期待したい。歳は大して変わらないのに一歩抜きんでたイメージの英美里も言わずもがな。そして、ラジオでは「一番おねーさん」と言われていたのが、千和。あー……アラサーだなぁ。欠片もそんな様子がないですがね。 あ〜ッてなる、本当にあ〜ッ!!ってなる最終話。もう、この2人ったらどうしたらいいのかしら! 前回突然の宝探しエピソードでシナリオラインがやや外れたところに行ってしまい、今回最終回でどういう締め方をしてくれるのかと気にしてはいたのだが、まさかの「本当に何もしない」エンド。30分画面を見続けていても、ただひたすら、お互いの声が届かない電話とにらめっこしてやきもきしている純夏と汐がいるだけだ。痴話喧嘩もなければのろけ話もきゃっきゃうふふもない。まして女子部の華々しい日常なんてあるはずもない。何気ない、口にすれば本当に一言で片付いてしまうような2人の関係を、「電話」というたった1つのツールで引っ張って引っ張って引っ張って、落としてみせた。この脚本、倉田じゃなきゃ恐ろしくて上げられないぞ。 そして、このエピソードを見せられただけで「あ〜ッ」ってなる自分が嫌になる。駄目だ。本当に、この2人のもやもやを見ているだけで、楽しいんだもの。この2人の、これが見たいんだもの。前回のエピソードのおかげなのかどうか、今回の汐は随分はっきりと純夏への気持ちを自分で意識するようになっている。電話をかけたいけど、「別に相手は単なる友達だから」という自制心でもって電話をかけないつもりだったのに、待ち焦がれる気持ちに嘘はつけず、次第に不機嫌になり、気もそぞろになり、耐えきれずにボタンを押してしまう。図書館でぼんやりとしている描写も電話が気になって長時間集中できなかったことを示していたし、しかも純夏が出るまで相当長い間呼び出してましたよ。一度は諦めて切ったのに、そのすぐ後にまたかけ直し。履歴を確認すれば、もう「何となく声が聞きたくて」というレベルの焦がれ方じゃない。本当に「電話をかけただけ」のエピソードなのに、汐の気持ちの決定的な変化は、恐ろしいまでに描写されているのである。もう、花束持って駆けつけるしかないよ、純夏さん。 そして、焦がれる気持ちは純夏も同じ。親戚の手前、あまりはっちゃけることも出来ない純夏だが、電話が壊れてしまった後の一瞬の暴走モードはそれまで溜めに溜めた本能の抑制しきれなかった部分。どうせ電話が掛かったって「着いたよ」くらいしか言うことが無いはずなのに、それでもかけずにはいられない。これはまぁ、いつもの純夏さんですけど。 そして最後の台詞の意味深なことと言ったら。「アタシの声、聞こえる?」と繰り返し尋ねる純夏に対し、汐は一言「良く聞こえる」と。彼女の耳に届いた純夏の「声」の中身とは何なのか。もう、妄想するだけで丼飯十杯は軽い。「なかなか繋がらなかったもの」が「繋がった」瞬間。このためだけの最終話。そしてそのためだけの1クール。純夏さん。これからも頑張って下さい。 原作が未完なので、アニメが未完なのは当然だと思っていたが、未完を「見事な未完」で片付けるこの脚本。本当にしたたかで、正しいと思えるだけの説得力を持っている。予想を裏切りつつ、期待は裏切らないこの手際。流石の倉田英之先生でしたとさ。残りのサブキャラが全然出なくて可哀想、という見方もあるんだけど、必要なものとそうでないものの取捨選択の結果だからね。キョリちゃん、最後の最後まで食い物の話しかしてませんでした。 「空中ブランコ」 5→8 今期文句なく一番楽しく見させてもらった作品。最初はあまりにアクの強い演出にいくらか腰が引け気味だったのだが、中村健治監督が無意味に目障りな装飾など施すはずが無いと信じて見続けたおかげで、きちんと「虚飾の意味」を感じ取ることが出来るようになり、最終的には、私が最も好みである「多層的な意味を配置した画で見せる演出」が野心的に盛り込まれた佳作となった。 この作品を見て思い出すのは、我がアニメ視聴人生を大きく変えた「妄想代理人」の存在である。安易なまとめ方になるが、この「空中ブランコ」と「妄想代理人」は、いくつかの面で非常に似通った性格を持っている。メインテーマが精神的な綻びである、というのが最も端的な部分であるし、各話に複数の主人公を配したオムニバス形式、群像劇のスタイルを取っているのも同じ。本作の場合は伊良部一郎という「観察者」たる中軸を通してテーマを伝えるので比較的分かりやすかったが、「妄想」の場合は「対象」である少年バットそのものを中軸としていたので難度がより高いという差が確認出来る。また、表現の難しい題材だけに、演出の抽象度が高いというのも似通った点で、特に最終話のトイレで不満をぶちまける津田英雄のシーンは、「妄想」第9話「ETC」のサブエピソードである「IQ」のトイレ描写と随分被った。 他にも、こうした「画で多層的な意味を表す作品」で言えば、近年私がメロメロになった「地獄少女」シリーズも近いものがある。特に2期、3期での小滝礼演出回は圧巻で、「藁の中(3期17話)」の時に四苦八苦した内容分析のときの高揚感が、今作でも得られるような気がする。これら3作は全て「人の心の歪み」を描くという部分では共通しており(まぁ、たいていの人間ドラマは突き詰めればそう表現出来てしまうが)、アニメーションという媒体の持つ多面的な可能性を見るのに大きな役割を持っている。あくまで既存のアニメのスタイルからはみ出なかった「地獄少女」、構成や描写に独特のセンスを加えた「妄想代理人」、そして一見するだけでその異質さが伝わる「空中ブランコ」と、そのスタイルも様々なレベルがあるわけだ。 今作の素晴らしい点は、そうした珍奇な表面上の描写が、きちんと描きたいもの(精神疾患)にフィードバックされている部分である。毎回登場する患者のシンボル化などは端的なメタファーとして抽象物の表象性を高めてくれるし、肉薄した各キャラクターの苦悩も、実写顔出しの役者達のおかげで奇妙な臨場感が出る。さらに最終話のところで解題した「実写+アニメ」だからこそ出る味もしっかり活かされており、実写取り込みという技法が単なる表面上のお遊びになっていない。こうした効果は、描く側がきちんと「何を描きたいか、何を描かねばならないか」を理解して画面を構築する必要があるわけで、制作者の技量と意識の積極的な現れになっているということ。もちろん、「描くものを理解して作れ」などというのはクリエイターとしては当然の心構えなわけだが、この大量消費の時代、全てのアニメにそれが徹底しているとはとても言い難い。このアニメの場合、そうしたクリエイター側の覚悟のようなものを、最初の画面でまず「異質さ」を強調することによって視聴者に「ちゃんと見ろよ」と警告を促しているわけで、ある意味非常に「親切な」作品でもあったわけだ。どうせ作品を作るならば、ここまでの気概を見せて欲しいものである。 何はともあれ、十二分に堪能させてもらったこの作品。最終話までを走りきって、まだまだ自分の読解が不足していることを思い知らされた。今後機会があれば、是非とももう1度頭から見直して分析を行ってみたいものである。 |
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Thraxi
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声優のこと全般
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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