最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
やたらと画面が暗いアニメだなぁ、第6話。ただでさえ何がどうなってるのか理解すんのが大変なのに画面が見づらいのはキツいて。ちょっと気合いを入れて追いかけなきゃいけないみたいだ。 というわけで、今回はようやくサブタイがキャラ名以外の仕様となり、新キャラの登場が無い初のエピソードになった。多分この機会にしっかりとこの世界の構造を把握しておかないと今後のお話で置いてかれる可能性が高いので、自分なりのまとめをここで記録しておこうと思う。つまり、感想でもなんでもない。間違ってる部分があったら有識者は訂正してください。ただしネタバレ無しで。……ネタバレ踏むのが怖いから公式とかWikiとかもどこまで読んでいいか分からないのが怖いんだよなぁ。 まず、「魔王」が討伐された世界で現在一番大きな勢力だと思われるのが「黄都」と呼ばれる大国家。これもぶっちゃけ先週までは「皇都」だと思ってたんだけどWikiを確認したら表記が間違っていた。こちらの国家が周りの反抗勢力を抑制しつつ、勇者決定最大トーナメントを開催するというのが今作の中心部。対抗勢力として、今回「戦争」に発展しそうな関係性だったのが「リチア」という国家で、こちらの君主はタレン(朴路美)。「魔王自称者」とのことだが、あんま悪そうな人には見えない。この人に仕えている最高戦力の1人が3話で登場した盗賊のダカイ(保志総一朗)で、能力は盗賊スキル全般のハイパー版と超戦闘力。同じくリチア側に属しているのがワイバーンのレグネジィ(森久保祥太郎)で、彼のモチベは塔に住まう盲目の少女・カーテ(雨宮天)の庇護。理由はまだ分からないけど、とにかくレグネジィの動機の全部はカーテ。彼女さえいればなんでもいいみたいなので、それを察したタレンがカーテを保護することで最強ワイバーン部隊を手に入れて黄都への対抗手段として活用しているようだ。今回の一件からダカイとレグネジィは一応同陣営だがそこまで仲が良くないことも匂わされているが、多分それはダカイにとってカーテが特に重要ではないこと、そしてそんな2人の関係を黄都側のスパイに利用されている可能性が高かったことが理由だろう。レグネジィに関しては、一度失ったワイバーンの軍勢を短期で大増員させたことが謎として提示されていたが、以前描写されていた「ワイバーン軍勢」の異様な統率力とカルトじみた組織力は、なるほどレグネジィの何かしらの能力なのかもしれない。 そんなレグネジィとカーテの関係を利用してリチア軍部の情報を得て黄都に流そうとしていたのが、偵察員のラナ(花守ゆみり)だとダカイは調べ上げた。彼女がリチアのために招集していたというアリバイを主張するために名前を挙げられたのが、前回登場したマンドレイクのヒグアレ(杉田智和)と、スケルトンのシャルク(山寺宏一)。シャルクについてはまだサブタイトルに登場していないので詳細は不明だが、一応「リチアの戦力として」集められたとのことなので、ここまでは全員リチア側のプレイヤーと見ることができるだろうか。 ややこしいのは、そんなラナのスパイ活動の裏でさらに隠し事をしていたスパイ部門のエレア(能登麻美子)の存在。彼女はラナから得た情報を元にハイパー無敵呪文エルフのキア(悠木碧)を手に入れた。しかしどうやら彼女はこのキアの戦力を独り占めしたいらしく、情報を知るラナを亡き者にして情報を隠蔽しようと画策していた。しかしそのラナがダカイによって捕捉され、このままだと「世界詞」の存在(の可能性)がダカイ(つまりタレン)に漏れてしまう恐れが出てきたという。ここでエレアがラナの口を封じようとすると、そのままダカイとも対立することになっちゃうので悩ましいところ。……よく分からんのは、エレア目線でキアを囲ったとして、結局トーナメントに出場するならその存在は明るみに出るだけじゃないかという部分なのだが……まだその辺のルールはよくわかってないな。 そしてラストは1話以来のお久しぶり、不憫イカれ少女ユノ(上田麗奈)と、彼女が引きつれる戦闘狂サムライのソウジロウ(梶裕貴)。彼らはどういうツテかは分からないが黄都のお偉いさんであるヒドウ(岡本信彦)と通じることができて、現時点ではソウジロウが黄都側の戦力としてカウントされる様子。動機としては、ユノ目線だと彼女の村を滅ぼしたゴーレムを目覚めさせたのがダカイだという(ほんとか嘘か分からない)情報があるため、一応「選抜試験」としてのリチア攻略は彼女なりの復讐という意味もある。まぁ、ユノのモチベはすでにだいぶ歪んでしまっているので、その辺りの正義感に意味があるかどうかは分からないが……。 と、現時点ではこれくらい? 一応「黄都VSリチア」という戦争に焦点を絞れば多少は見やすくなってきたかな。サブタイに登場して今回のお話に絡まなかったのは2話目のワイバーン・アルス、4・5話目の機械少女ニヒロ、そして謎の守護天使・ナスティークの3名。まだまだ消化できない要素が多いな。何がそんなに大変かって、普通のアニメだったらだいたい中の人のウェイトで重要なキャラかそうでないかを推しはかれるんだけど、今作はマジでみんな主役なので重みづけができないこと。贅沢ですなぁ。 PR なんも進まなかったな、第5話。ほんとに今回の話はなんだったんだろうと思ったけど、まぁ、先輩の人となりをきっちり掘り下げるのが目的でしょうかね。どっちかというと先輩とウサトの関係性より、想定外のメンバーで取り残されちゃった「御付きの者2人&熊」の組み合わせの方がどうなったか気になるのよ。ウサトがいない状態でブルリンのコントロールは効いたんだろうか(効いてなかったけど)。 ここまでもなんだかふわっとしていた犬上先輩という存在。元いた世界ではちょっと憧れの人で、こっちにきてからは先輩がはっちゃけちゃったのでどっちかというと「おもしれー女」枠になってた変な子。そしてどうやらその変な子路線は今後も揺るぎないようで、ウサトと2人きりになって無茶苦茶な行動は加速する一方。まぁ、そんな中でも貴重なシリアス話もちょっと聞けて、「多分元の世界はあんまり自由な生活してなかったんだろうなー」みたいなところは察することができたので、こちらにきて自由の身になったのがよほど嬉しかったということなのだろう。 なろうフォーマットの典型といえば、トラックパターン、通り魔パターンに加えてブラック企業パターンなどがあり、ここ最近では「もう元の世界に戻らなくてもいいや」という連中が多い傾向にあるが、よくなろう批判の際にはそうした連中を指して「なんでこいつらこんなに現世に未練ないんだよwww」なんて言われることがある。今作の場合、ウサトたちは不慮の事故で死んだわけでもなければ引きこもりだったわけでも、社畜だったわけでもない。普通に考えたら「さっさと帰りたい」側のスタンスのはず。特にウサトはこっちにきてからのローズのしごきはおそらくこれまでの人生で体験したこともないような過酷なものだっただろうし、異世界召喚されて何一ついいことなんてなかったのだ。それでも先輩に尋ねられた時にウサトが「戻りたい」と言わなかった理由の何割かは、先輩がこっちにいるからだろうか。多分ウサト自身はこっちで思いっきり肉体労働をこなしながらも充実した人生を送るのも、元の世界に戻って平凡な学生生活を再開するのもそこまで大きな差があるわけではなかろうが、その際に「先輩をこっちにおいていく」という条件が加われば話は別。「先輩を助けながら、さらにたくさんの人も助けられるかもしれない」まで行けば、こちらでの生活のウェイトがやや大きくなるか。そしてそこに「先輩は戻りたくないらしい」が加わればさらに天秤は傾く。今回のお話は、そうしてウサトたち(被)召喚者が元の世界にきっぱりと見切りをつけて異世界生活に本腰を入れるための説明パートだったということなのだろう。……カズキはどう思ってるんやろなぁ。 ただ1つ気になるのは、先輩は「勇者としてこの国を守るゾ!」と息巻いているわけだが、現状、ウサトはまだしも先輩はそこまで強そうには見えないということ。せっかく勇者として召喚されてるのに、まだまだレベル上げの途上でふつーに王宮で騎士から訓練を受けてる段階。そして今回のモンスターとの戦闘でもそこまで激烈チートな能力を持っているようにも見えない。現状では「なんでわざわざ異世界から呼んできたん?」というレベルだ。まぁ、いきなりチートを発揮するよりも、ウサト同様にゴリゴリに特訓して勇者パワーを発動する方が説得力はあるかもしれんが、やってることはほんとに地味なお話である。早く人間スタンガンから抜け出して魔物と対等に戦えるくらいにはなってほしいね。 そしてもう1つ気になるのは、今回曇った顔しか見せなかったカズキの話。なんか、先輩に放っておかれて影は薄くなってるし、自分だけ疎外されてるみたいな気持ちになってなきゃいいけど……かつての仲間が闇落ちみたいな展開は見たくないぞ。まぁ、業の深そうな姫様にたいそう心配されてるし、カズキはそっち方面でお話を進展させていくのかしらね。 「豚のレバーは加熱しろ」 5→4 最終回は突然やってくる!! というわけで、なんと1ヶ月以上ものブランクを空けての最終話がいきなりやってきました。こうして間が空いちゃうパターンは見逃すことも多いのだが、今作はたまたまどっかで「やるよ」という告知を見つけたのでなんとか視聴が叶いました。……まぁ、内容は当然この1ヶ月で雲散霧消してしまったわけだが……。 とりあえず評価できる部分から触れていくと、やはりなろう小説とは一線を画す「何か物語を紡ごう」という意識の部分だろう。最初から「無力で文字通りの豚野郎」に転生してしまった時点でなろうチートとは無縁の展開であり、自販機になりつつも強引に多機能性でチートを匂わせたりもせず、本当に最初から最後までブヒブヒ言ってるだけで必死に危機を乗り越える主人公。なんでこの設定でお話を作ろうと思ったのかはよく分からんが、とりあえずそれを成立させたというのは評価できるポイントだろう。また、序盤は本当に手探り状態で何を見ていいのかもよく分からずに置いてけぼりをくらっていた感覚があったが、そもそも「世界の成り立ちと仕組みを探査していく」という目的意識の物語であったというのも気づけば面白ポイントではあり、普段なろう小説に「どんな世界やねん!」「そんな物理法則あるか!」「倫理って概念がないのか!」「そこは日本と一緒かよ!」みたいなツッコミを散々に入れまくっているわけだが、そうして「当たり前のように雑に与えられる設定」がほぼ無く、ほんとに1から10まで主人公が自分の頭で考えて、世界の「常識」を辿っていかないとハッピーエンドにたどり着くためのルートが見出せないというのは「異世界」をきちんと異世界として処理している部分。 考えてみりゃこうして「ここはいったいどんな世界なんだ?」っていう真っ暗の状態からちょっとずつ生き延びるための策を探していく展開ってのはなろう以前のファンタジーでは珍しいものでもなかっただろうし、「ロビンソンクルーソー」みたいなサバイバルな物語の文脈にものせられるものかもしれない。これだけなろうファンタジーにまみれた現代アニメの環境下で、そうした思考停止のお仕着せ世界ではなく、「見通すことでひらけていく世界」を作ったというのが今作の眼目だったのであろう。 とまぁ、なんとなくやりたいこととその意義は分かったつもりではあるのだが……その上で、なんでこの設定だったんだろうね。冒頭2話3話目あたりの豚ダンスのくだりとかのノリがキツくてキツくて……そこで変ななろう根性というか、オタクに気を遣ったような卑下を含んだような描写が多かったのが個人的には一番きつかった。これ、多分持ち出す例としては間違ってる気もするのだが、「【推しの子】」で最初の30分だけ見たら「アイドルの子供に生まれ変わる気持ち悪いオタク妄想」に見えるのと似ている問題かもしれない。「豚に生まれ変わって幼女にまたがってもらいたい」とかいうキモ妄想を固めただけの作品だと思われたら、もうそこで作品としては終わりだし、少なからずそういう要素も売り出したかったんだろうし……そこが楽しかった視聴者っているのかしら? そして筋立てだの演出だのと色々言うてますけど、結局アニメとして破綻したのが一番の問題点で……ほんと、いくらなんでも同時並行でこんだけのアニメ作れるわけないだろうに、なんで受けちゃったのかね。「お嬢と番犬くん」「ひきこまり」、そして今作。全部作画で崩壊しちゃったじゃん。その中でも特に被害が甚大だったのが今作であり、その結果が1ヶ月以上の延期、そして中盤から終盤にかけての地獄作画。最終回は満を辞しての放送だったからちゃんとした形で出てくるかと思ったら、別に作画リソースなんて全然割かれてなかったし。いや、別に最終話はそこまで枚数いらない内容ではあったけど。もうちょいこう、言い訳めいた仕上がりにしてきてよ。「とりあえず終わらせました」みたいなの出されても……。このキャラデザでばっちり動くアニメになってたらもうちょい評価変わってたと思うんだけどなぁ。 そんで最終話のオタク3人が杉田・種さん、信長ってのが一番のどないやねんポイントだったわ。ここで終わっとけよ。2期とかやるつもりちゃうやろな? これ原作未完なの? 黒白仮面が並ぶ組織 is 何、第17話。自分らの趣味でやってるならいいけど、この出で立ちで10年前からいたわけでしょう、……変な奴ら。 さぁ、だいぶ見通しがよくなってきたね。イデアールの組織図がだいぶ見えてきたというか、人間関係のゴタゴタがすっきりしたおかげでしょうか。今一度名称を確認しておくと、我々が「黒仮面」と呼んでいた人物は現在「マハト」の名で呼ばれている。イデアールの幹部クラスということ以外は実は案外分かってないことも多いのだが、少なくとも10年以上ずっと勤勉に働き続けてきた真面目さん。ちなみに仕えているボスの名前はヴァイスハイトというが、こちらは単に性格が悪そうなやつ。調べてみたら「ヴァイスハイト」は英語なら「wisdom」に相当する語らしいですが、この世界では別にドイツ語じゃなくてイストワール語とかなのでそういう意味があるかどうかは分かりません。 そして黒仮面と対になる存在として登場した(?)白仮面、こちらはトキオ改め「リヒト」と呼ばれる個体であり、マハトと同じ出自ではあるが、イデアールが退屈で飛び出したとは本人の弁。でもまぁ、こうして戻ってきても大して怒られてないところを見ると、別に喧嘩別れとかではなく、本当に気まぐれで家出しただけのようにも思える。まぁ、下々の生活を観察することにも意味はあるだろうし、組織側としても地方に送った特派員みたいな扱いで認めていた可能性もあるか。 カナタをめぐるゴタゴタでこれまで関係性を切っていたイデアールとの接続を余儀なくされたトキオ。彼が何を思って組織に戻ったかはまだ明かされていないが、まぁ、どう考えてもカナタと敵対する意思はないだろう。どこで何を語ってくれるかを今はただ待つしかないが、彼の性格を考えると、ほんとに後から説明してくれるかどうかも微妙なところかもしれない。ちなみに白黒仮面の言い合いから推察するに、以前在籍していた時に仮面なんてつけてなかったみたいだが、どっから引っ張り出してつけているかは謎。黒仮面に嫌がらせするためだけに持ってきたのだとしたら準備がいいんだか悪いんだか。「白執事」もセットでつけてるのがなぁ……。今週は「なんかイライラしてるシュネーさん」が見られただけでもありがたいお話でしたね。 そんなこんなで謎の仮面組織になってしまったイデアールに、一人立ち向かわなきゃいけない健気なカナタ。ノワールの容体については、先週イメージしていたのが予想以上に近くてちょっとびっくりしたのだが、専門家の見立て(?)でもやっぱり「ノワールは単なるセーフティなんかじゃなくて立派に1つの人格だよ」と言われてしまったので、次なるミッションはミステルの復活じゃなくて「ノワールとミステルの分離」である。1つの体に2つの魂は窮屈すぎるから、スペアの別ボディさえあれば人格を分けられるかもしれないよ、とのことだったが……ただでさえ狩られるほどに希少なゼロ型ボディがそう簡単にその辺に転がってるわけもなく、思い切って飛び出してはみたものの、割と絶望的な探索行である。でもまぁ、視聴者目線だとなんとなーく嫌な予感はしてるけど、身近にカナタのこともノワールのことも悪しからず思ってくれてるメイガスが1人いるんですよねぇ。しかも今回はっきりと「私とゼロ型が生まれたのはそこ」って明言して「自分もゼロ型と同等のボディを持ってるんですが」って白状しちゃってるようなもんだし。 シエルさん……ここで正体を明かしてしまったか……もう、なんやかやで裏切り者呼ばわりされてカナタを守って機能停止に追い込まれたシエルが、自分のボディをミステルに託して息絶えるとこまで予定調和な気がするんですが。そんなにベタではないですか? 依頼人プリキュア数がさらに更新、第14話。現在、プリキュアは総勢78人いるらしいですが(諸説あり)、流石にこの頻度でプリキュアが登場するのは偶然とは思えないのですが……。偶然だぞ。ハトプリ勢から2名参加したのでサンシャインも出てこないかなー。 今回は割と初心にかえって「依頼人が来る→解決する」というオーソドックスなパターン。そして、我々視聴者もちゃんと丹羽の指導で学習しているので、ちゃんと冒頭の相談のあたりで「なるほどそういう問題なのだな」と察することができた。いまだに「犬が可哀想で〜」みたいなことから肩入れしちゃってる佐村は丹羽の下で何を学んでいるのかと思わんではないが、まぁ、そうしてペットに寄り添おうとする姿勢を崩さないのが佐村のいいところなのかもしれない。 今回の問題は、いわば「忠犬ハチ公問題」。飼い主の死後、仏前を動かなくなった犬が日に日に弱っているという、古来より犬の物語としては美談として語られることの多い類型である。ハチ公のお話ってのは、そりゃ幼い頃に聞いて誰しも涙したものだろうが、大人になってみると「実はハチ公像の除幕式にはハチ公本人も参加していた」みたいな身も蓋も無いトリビアが入ってきたりして、案外その下地は今回のエピソードに繋がるような人間のエゴが入り混じっているものなのかもしれないと思わせる。どこまで行っても、結局は丹羽の言っていた「仏壇なんて犬にとっては単なる木の箱」が真理ですからね。 ただ、きちんとエピローグ部分でフォローしていた通り、だからって犬と人の友情が無いなんて薄情なことを伝えるわけではなく、犬はきちんと人のことを識別し、愛情を持って接してくれているし、もしかしたら「死」の何かしらを感じとることもあるかもしれないが、そのことと「仏壇から離れない」といった個別の行動の原理はまた違っているという話である。基本的に「コマンド」という動機づけで物事を説明してくれる本作の軸は非常にわかりやすい。まぁ、これだってもしかしたら何かしらの欺瞞を含んだ誤った考え方である可能性は残っているので過信は禁物だが、そうして常に「人と犬とは」ということを真面目に考え続けることが重要だということなのだろう。 でも、こうして見てるとやっぱり犬って健気よねぇ。死を悼むかどうかは別にしても、飼い主から「命じられた」からこそ我が身を犠牲にしてその願いに応えていたってのは間違いない事実だもんね。やはりそうして考えれば犬の幸せは本当に飼い主にかかっているのだな……。全国の飼い主の皆さん、犬より早く死んではいけないよ(そういうことではない)。 ぼちぼち1日の上映本数も減ってきており、現在は日に3回上映。まぁ、それでもまだ恵まれてる方で、あの作品やあっちの作品はもう上映すらされなくなってる……恵まれた映画ですね。とりあえず折り返し前に雑感を書いておくと……「こんなもんかなぁ」くらいの感想です。そもそもおっきな成果を期待するようなスタンスの作品でもなかろうが、ちょいと拍子抜け。もうちょい固めてくれると期待してた部分はあったのだが……。
<というわけで以下は一応ネタバレ注意ですが、特にネタとかないよな>
○「わんだふるぷりきゅあ!」 6 ねぇ待って、最初に追及しなきゃいけないんだけど、種さんがいることは聞いてたけど、うえしゃまは聞いてない。事前に言っといて。だってさ、「ニチアサで幼女に種さん」の時点で割と法律すれすれのラインじゃん。劇場版でギリ許されるラインじゃん。例えるなら「小学生に大学院の院試を解けと迫る」みたいなもんで、違法性はないけどだいぶ無茶な虐待を強いているわけですよ。そして残念ながら上田麗奈ははっきりと違法です。例えるなら覚醒剤を黙って摂取させるようなもんです。日曜とか朝とか関係なく違法です。つまり今作はまとめると「日曜の朝から幼女に覚醒剤を打ちながら大学院の院試を解かせるような作品」となるわけです。我が国の治安はいったいどうなっているんだ。 (どうやら酷く混乱して話が通じる状態ではないようだ……) さておき、今年も新たなプリキュアを迎え入れる季節となった。前作ヒロプリはとんでもないものを出してくるかと思われたが案外無難なところに落ち着いた、良くも悪くも手堅い作品といった印象。プリキュアは戦隊シリーズと違ってあんまり前年度の影響を受けて作風に幅を設けるような印象はないのだが、今作は新たにさまざまなところにメスを入れたチャレンジングな作品になりそうである。まずそうした革新を評価しよう。なにしろ史上初の畜生プリキュアである。まぁ、過去にも妖精だの赤子だの地球の意志だのがプリキュアになっているので今更純正の獣がプリキュアになったところでそこまでびっくりするようなものでもないのかもしれないが、変身第1号のレギュラーから動物というのはやはり興味を引く部分。「飼い主とペット」という関係性があまりに強固であり、おそらく今作も伝統的な「2人キュア」フォーマットになるだろうと思われるが、そこに明確な「主従」があるというのは今後のシナリオ展開には色々な影響を与えそうである。ペットじゃ学校連れていけないし、プリキュアで必須の学校パートとかどうなるんだろう。 もちろん「ペットは下僕じゃなくて友達なんだから、主従も上下もないよ」というのが基本路線の主張にはなるだろうが、そうした精神性とはまた別に、確実に「人と犬の差」は描かれるであろうし、描かれなければならない。奇しくも同じ日曜日に放送中の「ドッグシグナル」は愛情を持ちながらも非常にクールな視座に立っており、「犬はどこまでいっても犬。その線引きをきちんと理解しない奴がペットを飼う資格はない」という至極真っ当な価値観を教授してくれている。今作はそうした教育的配慮はあまり意識する必要は無いが、近年はペットの扱いなども何かとセンシティブなご時世である。単に可愛い可愛いと礼賛するだけの「ペット関係」で終わらせるわけにはいかない。まぁ、それこそ「種族を超えた友情」ファンタジーを現実レベルを超えて描くことに真骨頂があるのだろうが。是非ともその辺りで上手い処理を見せていただきたい。 などと鹿爪らしい顔で考えては見たものの、私の脳内では主に「長縄まりあをプリキュアに使おうと思うんですが……」「いいですけど、ちょっと幼くなりすぎますよね……」「……犬、ならどうでしょう?」「犬……ですね」みたいな企画会議があったんじゃないかとまで妄想してしまうくらいに犬キュアの愛らしさが気持ちの良い先制攻撃を見舞ってくれた。興味深いのは、通常1話目なら最大の注目が集まるはずの変身バンクが、思いの外軽かったこと。今作におけるプリキュアの衣装というものは「身に纏う過程」はそこまで重要ではないのだろう。だって元々全裸なんだし。変身アイテムとしてリップが今後フィーチャーされそうなのだが、「でも、どうせ犬だし……」みたいな気持ちになれば、今までと違った部分に注目を集めることになるのかもしれない。 犬キュアといえば当然思い出されるのはどこぞのショコラさんであるが、あの子はどっちかというと大型犬の愛らしさ(そしてチョロさ)。今回は目一杯小型犬の愛嬌に振っているのでだいぶ印象が違うのが面白いところ。あっちの忠犬は(相棒の凄まじさもあって)充分面白い存在だったが……気になるのは、「犬だし」ってんであの時代に大量に作られたショコラの薄い本の量。……今回の犬も、そりゃなぁ……。今後の展開が楽しみですね(意味深)。 で、改めて中の人である。うえしゃまの扱いに関してはまだ2、3週は様子を見る必要があるので一旦は経過観察(死の宣告)とするが、やはり見逃せないのは声優アワード2冠声優・種﨑敦美のお仕事ぶり。今更種さんをことさらに持ち上げるつもりもなかったのだが、今回のお仕事、また今までと違うところから声が出てるのを聞いて舌を巻いた。種さんといえば、失礼な言い方になるかもしれないがベースは間違いなく「陰」なんですよ。地声というか、本人のキャラというか、代表役を見ても声のトーンを抑えて聞かせるフリーレンとかみぞれとか、チセとか双葉みたいな役が真骨頂じゃないですか。そしてその逆に「振り切れた萌えボイスジャンルの種さん」という軸があって、その代表がアーニャだし、クルムや、イカレた芥子ちゃんのテンションになるわけです。今までその「両極」は見てきたつもりだったのだが……今回はニチアサ主人公ということで、明確に「陽」の方向で打ち出しつつも、地に足つけた種﨑ボイスを維持するっていう別次元のキャラ作りになっています。多分アーニャしか知らない人間はこの声を聞いても種さんだとは気付けないし、逆にフリーレンだけしか知らなくても気付けない。ほんとに間のラインを見事に撃ち抜いてる。声の高低だけじゃなくて、やっぱり呼吸の持って行き方に「ニチアサヒロイン」の温度がある。ほんと、こういうスキルってどこでもぎ取ってくるものなんでしょうね。 ニチアサの感想なのにあさっての方向に感想が飛んでしまいましたが……仕方ない、院試レベルなので。世のお父さんお母さんは、きっちり受験対策にプリキュアを活用してください。 死闘熱闘大激闘! 第16話! いいねぇ、こういう理屈抜きの血と汗と泥にまみれた大戦争ってのはそれだけで盛り上がる。まぁ、その中であり得ないくらいの命がザクザク失われていることは気にしないことにして。 驚くべきは、こんだけ凄まじい盛り上がりを見せているというのに、主人公2人はホントに大したことしてないという部分。1人はありえんほどにみっともない断末魔の走馬灯を見ながら何度目か分からない死を迎えたし、もう1人はまともな言葉すら喋れない状態でただ走ってるだけだった(まぁ、ラグナは彼なりに頑張ってんだけどさ)。しかし、そんな2人などいなくてもなんの問題もない。今回の主役は間違いなく銀器姫、そしてオルトゾラの2人。 策謀を巡らせるタイプの2人の頂上決戦。ここまでは「クズ」ことクリムゾンの意思も大いに介在していたためにその景色が混沌としていたが、余計なクズが排除されて互いの信念が見通しやすくなったことにより、残された策の数と気合いがものをいう勝負へ。まず、クリムゾンが退場したことで(まぁ、奴が残ってたとしても)当初の予定通りの転送陣は敷くことができず、姫側はなんとかしてゾラ・タラコンビに力で押し勝つ必要が出てきた。そこで兵隊長の彼に頑張って運搬してもらい、跳躍も駆使してなんとかゾラの喉元まで。もちろんそんな状態は想定していたゾラは待ち構えて設置型の罠で迎え撃とうとしたが、ここで姫が用意した奇策その1が刺さる。今までどこにいたんだアサシンちゃん。確かにここ最近姿を見ていなかったが……まさかそんな重要な任務を易々とこなしていようとは。こうしてみるとゾラのあの目の数も大したことなかったのかも……。 ここでゾラの計画が1つ狂う。しかしまぁ、頭と心臓を潰されたくらいで終わる竜族じゃない。だいぶ意識にトラブルはあったようだが、相手の思惑を超えて生存・復活。さらにここに「ボルギウスの胎動」というよく分からんトラブルが噛み合い、人・竜のどちらにも甚大な被害を与えたという。このトラブルがどっちに有利に転んだかは定かじゃないが、なんとかゾラさんが一方的に丸め込まれる事態は回避。ちょっと冷静になれたはずだったのだが……今度は「竜族は元々ヒトだった」という要素がゾラの足を引っ張る。いや、これこそが彼の本懐だったのだろうか。銀器姫の持つあまりのカリスマは竜の身に堕ちたはずのゾラの眼をも焼き、思い出を炙り出す。一目見てしまった時点で「殺したくない」と思わせるあたり、我らが銀器姫も翼の血主に負けていないではないか。 タラちゃんが頑張っている手前、どうにか姫を亡き者にしなければと訴える理性と、それでもなお殺したくないと訴える彼のうちなる感情。そのぶつかり合う折衷案が「姫を血族に招き入れる」というもので、ゾラさんからしたら自分の身の上にも重なるのでさぞかし名案にも見えたかもしれないが、人間サイドからしたらそのお返事は「クソ食らえ」。姫さんもガラの悪い部下たちも、ゾラの一時の気の迷いを利用したどさくさで盤面を掻き回し、姫がこれまでためにためて温存しておいた最後の元気玉は、なんとまさかのタラちゃんへ向けて。流石のゾラさんもこればかりは想定していなかったようだ。確かにここでタラちゃんを失ってしまうと、ラグナたち狂犬トリオが解放されてゾラに一気に傾れ込むことになるのか。最後の最後まで粘り、(クリムゾンからの入れ知恵なのが癪だが)敵将の弱みをフル活用した姫様に軍配が上がりそうである。まぁ、最後の最後、盟友・タラちゃんを屠られた時にゾラさんがどんな気持ちになるかがまだ分からないが……「かつての君主」に揺れてしまったゾラ、「今の盟友」とどちらの方が感情のトリガーを強く刺激するんだろう。 それにしても今回の姫様は実に勇ましくて最高にイカす女だった。日高里菜、こんな声もガンガン出せるのやっぱすごいな。 忘れてるかと思ってたけど妹ちゃん意外に存在感あるのか? 第5話。原作では最終的にどうなったんだろう。ドラゴンの胃の中での消化ってそんなに遅くない気がするんだが……。 Aパート、「コイン虫」などというよく分からない存在。モンスターとしての分類はちょいむずいが、多分古典的ファンタジーの分類だと「なんらかの形態に擬態し、欲にかまけた冒険者を襲う」っていう生態を持つモンスターの総称は「ミミック」だろうか。フリーレン様も大の仲良しの宝箱フォーマットが有名だが、元々の「mimic」の意味を考えれば宝石や金貨に化けているものも立派にミミックと言えるだろう。ちなみに確認してみたところ、「ドラクエ」シリーズでのミミック(ひとくいばこ)の初登場は「Ⅲ」の時。そしてこの「Ⅲ」では同時に今回の「コイン虫」たちにより概念的に近そうな「おどるほうせき」も登場している。 「おどるほうせき」については、確かゲーム中では所持しているゴールドが多いボーナスモンスターだったはずで、そのことを考えると、まさに「宝石が動き出した」という憑依型の付喪神みたいな概念だったんじゃないかと想像している。となると今回出てきた「コイン虫」「ネックレス百足」などとは概念がやや異なっている。こちらのモンスターたちはあくまでも「そういう外見に擬態した」というだけなので、モンスター自体に金銭的な価値はない。ただ、代わりに同じ箱に本物の宝石類も入っていたことを考えると、もしかしたら「おどるほうせき」もそうした副次的な戦利品と同居していたことからゴールドが増えたという可能性もあるのだけど。 興味深いのは「何故本物の財宝類と同じ場所にいたのか」だが、普通に考えて、いかにモンスターといえどもそんなにピンポイントで価値のある物品に擬態して生まれてこられるわけがない(長年の進化の歴史だと考えるには、流石に貨幣の歴史の長さと辻褄が合わないだろう)。だとすると、彼らはもっと別な形で生まれてきながら、手近にあった「本物」を模倣して形態を変化させたと見る方が自然だろう。そうすれば柔軟な種類の多様性も理解できるし、進化の方向性としても納得がいく。もしかしたら作者は「何故おどるほうせきには金銭的価値が伴うのか」という部分から発想を膨らませてこうした結論に辿り着いたのかもしれない。まぁ、たとえそうだとして「王冠型の虫の宝石部分は卵」みたいなグロい発想が出てくるのはすごいと思うが。 Bパートはゴースト族。この世界はプリーストが1つの役職として確立していることから、「霊」の存在は常識として認識されている様子。「ファリンが化けて出たんじゃない」と突っ込まれたことから、「死者の魂が霊として彷徨い出る」という認識も一緒だろう。割とあっさり死人が生き返ることから考えると、死後しばらくは善霊として彷徨っているが、帰るべき肉体が失われたり、理不尽な扱いを受けることで悪霊となって冒険者を襲うことになるってところだろうか。そう考えるとやはりこのダンジョンで帰らぬ人となった冒険者も数は多いのだろうが、今回言われていたように「一時的には霧散させられるが、最終的にはまた形を取り戻して復活する」というのが事実であるなら、霊の総数は増えこそすれ絶対に減ることがないということに。そりゃまぁ、ダンジョンが霊で溢れかえるのも当然のことか。でもプリーストの能力なら成仏させられる気もするんだが……そのあたりはどういう認識なんでしょうね。 今回面白かったのはマルシルが「簡単なお祈りくらいはできる」と言っていたこと。どうやらソーサラーレベルが一番高いはずのマルシルも、一応プリースト技能が使えるようである(ホーリーワードだけの可能性もあるが)。ソーサラーレベルが3〜4くらいで、プリーストはかじってレベル1だけ取ってる感じかな。キュアウーンズが使えればそれだけでも役割の幅が広がるからね。いや、マルシルが治癒魔法使ってるのはみたことないけど。ちなみに聖水をインスタントに作ることができるセンシももしかしたらかじった程度のプリースト技能は持っているのかもしれない。ドワーフ神官はむしろ自然すぎるくらいなもんで、これだけ地産地消を意識したり、環境保全に配慮しているセンシのこと、マーファ・プリーストだと言われたら納得だ。いや、知らんけど。 そういえば冒頭で出てきた可哀想パーティーの面々、無駄にキャストがしっかりしてたんですが今後の再登場はあるんでしょうかね。犬系冒険者、ちょっと可愛い。 |
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声優のこと全般
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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