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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 ○「夏のあらし!」 4→4

 あまり真剣に見ていなかったので評価を下す自信がいまいち持てない作品。新房組の作品は、本当に全てを見ようとしたら画面から1秒たりとも目を離してはいけないという、非常に酷な視聴体勢を顧客に強いてくるひどいスタイルである(褒めてます)。

 今回の問題点は、やはり「中途半端にストーリーもの」という部分だろう。メインの筋を追わなければいけないのであまり演出やギャグに走り過ぎるわけにもいかず、かといってまっすぐにストーリーを追うだけではスタジオの持つうま味がなかなか味わえず。一応完全シリアスもので「ef」シリーズという成功例もあるのだから方策が無いわけではないのだが、この原作の場合、戦災を交えての純正シリアスという選択は出来なかったようだ。結局、シリアス部分は周りを取り囲むギャグとギミックのせいでいまいち入り込めず、ギャグの部分も中途半端に単発ネタを繰り出すといったレベルの落ち着き方をしてしまった。

 タイムループをどのように描くかといった、本来画にしにくい部分をうまく図式化と抽象化で表せるあたりは褒めるべき点もあるし、相変わらずタイムリー過ぎる小ネタの数々もそれだけで面白いのだが、やはり「ぱにぽにだっしゅ」や「ひだまりスケッチ」、それに「ef」といった「完成形」を見てしまった後ではちょっとご不満。次に期待しよう。

 まぁ、個人的に最大の問題点は小見川なんですけどね。何であんなに難しい役にチャレンジさせたんだよ。無理に決まってるだろうが。

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 ○「黒神 The Animation」 5→3

 うーん、ここまでショボンとなったのは久しぶりかもしれない。サンライズ製作で、しかも「(中堅どころで)一番好きな男性声優」と「一番好きな女性声優」がメインを張っているというので無駄に期待してしまったのがまずかったのか……

 この作品の売りは、1つにその派手なアクションシーンがあったと思うのだが、1話で期待の盛り上がった肉体言語も、その後は特に新しいものが出てくるでもなく、どんどん雰囲気バトルに進んでしまった。しかも主人公のクロがピンチを打開する方策がまるで某死神漫画のテンプレみたいなノリで、「契約者を見つけたので格段に力が上がります」「今までは左手でパンチ撃ってたけど実は右手の方が強いです」「契約者がテラを循環させる術に気付きました」「実は私は真神の化身です」「あの人への思いが私をさらに強くさせます」と、画面に大した変化もないのに増強祭りに移ってしまい、そこにバトルの興奮を見いだすことは結局出来なかった。オリジナルのセールスポイントであるドッペルライナーシステムも中盤で意味をなさなくなってしまったし、本来なら盛り上がるべき死亡イベントもあまりにキャラの関係が煩雑で、しかもバトルがワンパタなのでそこまで身を入れることが出来なかった。

 何が悪いかと言われると……まぁ、第1はシナリオなんだろうけど、もう少し見せたい部分をはっきり示してくれれば良かったんじゃないかとは思う。中の人補正だけで見続けるのは結構しんどかったぞ。

 まぁ、ラジオはおもしろかったからいいんだけどさ。「幸薄」「実年齢より明らかに年上に見える」「実際はドジっこ」と、なかなかいい感じで中の人を表現できていましたよ、茜さん。唯一の相違点は巨乳だけだね! 今放送してる作品での役は全部巨乳だけどね!(「ヴァルキュリア」と「バスカッシュ」)。まぁ、いつも通りです。

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 Angel’s Mercy 天使の慈悲 (2)(W)(W) C

インスタント

あなたは7点のライフを得る。

 10版までは緑に「自然の泉(10ED)」(5マナで8ライフゲインのソーサリー)が収録されていたが、やはりライフゲインの本場は白であるから、この1マナ軽く効率のいいインスタントが新たに作成された。このコストは過去のライフゲインの代表格であった「ジェラードの知恵(7ED)」と同じコストであり、あのカードは手札をフルに維持してようやく7ライフ。このカードはその最大値が保証され、しかもインスタントになっているのだから、歴史的に見ても非常に強力な能力なのは間違いない。ただ、所詮はライフゲイン。現在は「台所の嫌がらせ屋(SHM)」が全盛で、一部のコンボデッキに「捕らわれた陽光」なんかも使われてはいるが、やっぱりライフは得るより先に削るものであるから、「効率がいい」というだけではなかなか手が伸びないのが現状である。

 

 

Divine Verdict 神聖な評決 (3)(W) C

インスタント

対象の攻撃クリーチャー1体か、ブロッククリーチャー1体を破壊する。

 「首のへし折り(LRW)」の同型再版。名前がいかにも白っぽく格好良くなってはいるものの、実際はマーフォークが抗争相手の首根っこつかんでボキッとやってたのと同じ効果なわけだ。白の欺瞞なんてそんなものである。ちなみに10版のこの部門は「糾弾(10ED)」が収録されていたわけで、このセットにしては珍しくカードパワーのダウンした部門である。

 

 

Griffin Sentinel グリフィンの歩哨 (2)(W) C

クリーチャー・グリフィン

1/3 飛行 警戒

 「空狩人の散兵(10ED)」の種族変更再版。見ての通り、破格の地味さを誇る。まだ「鳥・兵士」の方がシナジーを期待できたような気もするのだが、何故か基本セットって細々とグリフィンが生き残ってるんだよなぁ。

 

 

Lifelink 絆魂 (W) C

エンチャント・オーラ

エンチャント(クリーチャー)

エンチャントされたクリーチャーは絆魂を持つ。

 基本ルールの改定により、劇的な変化を遂げた新たな「魂の絆(10ED)」。実際、これまではキーワード能力である「絆魂」と白の古参オーラである「魂の絆」は似て非なる存在であった(「魂の絆」はエンチャントのコントローラーがライフを得るので、正確には絆魂を与えるオーラではなかった)。今回、絆魂の仕様が変更されたことに併せてカード名も調整され、完全に「絆魂を与えるだけのオーラ」として新規採用されたわけである。この変更により、「相手のクリーチャーに張って戦闘ダメージを無効化する」という使い方が出来なくなり、カード自体の強さはかなり落ちたと見ていい。まぁ、別に使わないからいいんだけど。

 

 

Lightwielder Paladin (光帯びの聖騎士) (3)(W)(W) R

クリーチャー・人間、騎士

4/4 先制攻撃

〜がいずれかのプレイヤーに戦闘ダメージを与えるたび、あなたはそのプレイヤーのコントロールする黒か赤のパーマネント1つを追放してもよい。

 「北の聖騎士(7ED)」「南の聖騎士(7ED)」「ヴェクの聖騎士(10ED)」などの流れをくむ、アンチ敵対色聖騎士の新作。「ヴェクの聖騎士」が落ちたことで白は対抗色への決め手を1つ失ったことになるのだが、流石にこれでは埋め合わせが出来ているとは言い難い。5マナ4/4先制は悪くない部類ではあるが、プロテクションも何も無い状態では除去の前では単なるサンドバッグでしかない。運良く殴れたとしてもチャンプブロッカーを差し出されたらそれでしまいだし、そもそも最近の環境ではパワー4のファーストストライカーでもそこまでのインパクトはない。あらゆる艱難辛苦を乗り越えて本体にダメージを与えて初めて真の実力を発揮できるわけだが、そんな面倒を経るよりはさっさと「天界の粛清」を使った方が早いだろう。まぁ、リミテッドなら充分なアタッカーではあるのだが。

 

 

Place Guard (宮殿の守備兵) (2)(W) C

クリーチャー・人間、兵士

1/4

〜は好きな数のクリーチャーをブロックできる。

 「フォライアスの介入者(TSP)」のタフネスが1つパワーに移って、コストが1軽くなった。3マナ1/4は「常備軍(8ED)」の昔から白の伝統的なものであるが、それが1ターンだけならアタッカー全てを受け入れることが出来る能力を手にしたんだから、ま、これはこれで悪くない。ただ、別によくもない。コモンだし。「ルーンの母(ULG)」でもいれば神がかるんだけどな。

 

 

Safe Passage (安全な道行き) (2)(W) C

インスタント

このターン、あなたと、あなたのコントロールするクリーチャーに与えられる全てのダメージを軽減する。

 白名物のプリベントスペルであるが、「聖なる日」を差し置いて収録されただけあって、かなり現代風にパワーアップしている。何しろワンサイドで完全シャットアウト。「耐え忍び(EVE)」とか何しに出てきたか全く分からない。「ターボフォグ」みたいなデッキではこの重さがちと気になるかもしれないが、リミテッドなら充分に相手の思惑をくじくことが出来るはず。これ、コモンかぁ。

 

 

Siege Mastodon (4)(W) C

クリーチャー・象

3/5

 バニラ。最近あんまり見なかったステータスだけど、一応「鉄の根の樹人族(5ED)」の色変更クリーチャーか。後は殴れる代わりに飛行を失った「剣の壁(10ED)」っていう見方も出来るな。これで「グールの大群(10ED)」が再録されていれば白と黒できれいに反転図式が描けたのだが、こんなつまらないクリーチャーを入れた目的はそんなところには無いらしい。残念。

 

 

Silvercoat Lion (銀毛のライオン) (1)(W) C

クリーチャー・猫

2/2

 「栄光の探求者(9ED)」が猫になりました。いや、このセットに収録するなら空気読んで兵士を採用してやれよ。なんでここで猫だよ。訳わかんねぇよ。

 

 

Solemn Offering 真面目な捧げ物 (2)(W) C

ソーサリー

対象のアーティファクト1つかエンチャント1つを破壊する。あなたは4点のライフを得る。

 「解呪」→「帰化」事件以来白はアーティファクト破壊を易々と出来ないように設定されるのかと思っていたのだが、結局こういう形で緑と折半してるんだよな。まぁ、今回ラスゴも落ちてちょっとだけ対応力も下がるので、このくらいのサービスはしてあげてもいいのかもしれない。一応効果とカード名からすると「神への捧げ物(5ED)」と「穏やかな捧げ物(TMP)」の合体カードっていう立ち位置なんだろうけど、今の時代にこれが分かる人が何人くらいいるもんかね。

 

 

Alluring Siren (1)(U) U

クリーチャー・セイレーン

1/1

(T):対象の、いずれかの対戦相手のコントロールするクリーチャー1体は、このターン可能ならば攻撃に参加する。

 はて、攻撃強制能力は確か黒と赤の領分だった気がするのだが……いつの間に青に来たんだろう。そして青は何か攻撃されてうれしいことがあるのだろうか。そしてクリーチャータイプが謎。謎だらけの新作カードだが、一体何を考えて作られたのだろうか……

 

 

Convincing Mirage (1)(U) C

エンチャント・オーラ

エンチャント(土地)

〜が戦場に出るに際し、基本土地タイプを1つ選ぶ。

エンチャントされた土地は、選ばれた土地タイプになる。

 「幻影の地(INV)」とほとんど同じだが、マナコストの色拘束は若干軽くなっている。「幻影の地」が再録されていたインベイジョンでは、一応多色環境ということで土地事故防止のために使え、という意図があったわけだが、こうして基本セットに収録されても特に使い道はない。一応は土地渡り(青なら島渡りだろう)を活かすために入れるという選択肢はあるが……「アトランティスの王」がいなくなった今、わざわざそんな仕事を見つけてやる必要も無いだろう。

 

 

Disorient (3)(U) C

インスタント

対象のクリーチャー1体は、ターン終了時まで−7/−0の修正を受ける。

 大爆笑必至、奇跡の修正値を可能にした恐るべきインスタント。何せ−7だ。未だかつてこんなとんでもない数字を見たことはない。ただ、これが緑だったら+7/+7なのだが、パワーしか下がらないのが青の悲しいところ。確かにこれをプレイすれば「雲打ち」だろうが「奈落の王」だろうが痛くも何ともないが、次のターンからどうするかというアイディアは何一つ与えられない。おとなしく「送還」を入れておいた方がなんぼか役に立つはず。一応の使い道としては「裏返し」のようなパワー/タフネス交換カードの存在があるが、そこまでするにしても4マナは重すぎる。ネタカードとして何か使い道は無いものか。

 

 

Hive Mind (5)(U) R

エンチャント

いずれかのプレイヤーがインスタントかソーサリー呪文をプレイするたび、他の各プレイヤーはそのスペルをコピーしてもよい。それらのプレイヤーは、そのコピーに新たな対象を選んでよい。

 青名物のカオス演出エンチャント。個人的にこの手のカードの傑作は「嵐の目(RAV)」だと思う。コピーだけでは飽きたらずそれまでのスペルをガンガン累積させるという訳の分からない性能で、いっぺん使ってみたかったんだけどやっぱり使えなかった。で、このカードの場合は単に1回コピーするだけだが、当然、自分がプレイしても一切得はないので、相手がガンガンソーサリーかインスタントをプレイするデッキの時におこぼれに与るのが目的ということになる。現在可能性があるのはフルバーンみたいなデッキとかかなぁ。後はパーミッション相手ならカウンターを事実上無効化出来る。出来るけど……6マナのエンチャント使ってやることかね。

 

 

Ice Cage 氷の檻 (1)(U) C

エンチャント・オーラ

エンチャント(クリーチャー)

エンチャントされたクリーチャーは、アタックやブロックに参加できず、起動型能力を起動できない。

エンチャントされたクリーチャーが呪文や能力の対象になったとき、〜を破壊する。

 白が「平和な心」なら青は「凍結(CSP)」あたりのアンタップ抑止カードが常道だと思っていたのだが、割とストレートに「平和な心」系のカードもリリースしてきた。起動型能力も抑えてくれるので、効果としては「拘引(MRD)」に並び、これが2マナというのはなかなかのサービスだ。しかし、対象になるとクリーチャーが砕け散る「凍結」や「結晶化」と異なり、このカードの場合に脆いのはあくまでオーラの方。タッパー、ピンガー、プリベンター、あらゆる手段でせっかく作った檻もパリンと割れてしまう。まぁ、コストとの差し引きで見たらこのくらいで充分なのだろうが……別に1マナ重くてもいいからもうちょっとしっかりしたのがほしかったなぁ。白には「忘却の輪」やら「信仰の足枷(RAV)」やら、ちょいちょいいいカードが出るのになぁ。

 

 

Illusionary Servant 幻影の召使い (1)(U)(U) C

クリーチャー・イリュージョン

3/4 飛行

〜が呪文や能力の対象になったとき、これを生け贄に捧げる。

 黒に属していた「卑屈な」シリーズを元にした新作イリュージョン。一応「霊糸の幻(PLC)」で黒から青への橋渡しはされていたが、ここでその伏線がようやく回収されたわけだ。3マナ3/4というのは同じ制限を持った「卑屈な脱走者(MMQ)」と同じステータスで、しかもこちらは飛行付きで完全に実力が上。青のコモンクリーチャーなんざ誰も期待してはいなかったが、こいつはなかなかのやり手かもしれない。もちろん脆さも折り紙付きだが、構築レベルまでいってしまえば、対象に取れる=除去という等式がほぼ成り立つため、大したデメリットではなくなるのだ。まぁ、今の環境でこんな「ただのフライヤー」に出番があるとは思えないが、リミテッドレベルでも運が良ければ6点、9点くらいは稼いでくれそうだ。

 

 

Serpent of the Endless Sea (無限の海の海蛇) (4)(U) C

クリーチャー・海蛇

*/*

〜のパワーとタフネスは、それぞれあなたのコントロールする島の数に等しい。

〜は防御側プレイヤーが島をコントロールしていない限り攻撃に参加できない。

 長らく「シー・モンスター(10ED)」が守り抜いてきた「半端Islandhome」クリーチャー枠にもようやくメスが入った。ぶっちゃけ本当にどうでもいい部門なので特に語るべき点も無いのだが、一応1マナ軽くなったことで防御役として投入するときにもいくらか抵抗感は減っているかもしれない。とはいえ、6マナ6/6だった「シー・モンスター」と違ってこいつの場合はほぼ単色でないとコストに見合わない。「このセット限定の」「リミテッドで」「青単に近い構成になり」「地上の防御役がとにかくほしい」という、非常にニッチな要求にのみ応えられる、マニア向けのカードである。

 

 

Tome Scour (U) C

ソーサリー

対象のプレイヤー1人は、ライブラリのカードを上から5枚、自分の墓地に置く。

 青が忘れてはいけない能力の1つが、このライブラリ攻撃である。10版では非常に場違いな「切除するもの(10ED)」が収録されていたし、一応「心の傷跡(10ED)」はそっち方面の要求もあっての収録だろうか。今回は非常にストレートな形で軽量ソーサリーが作られたわけだが……現時点でのライバルは、同じ1マナながら共謀で8枚まで削れる「記憶の放流(SHM)」、青単にすれば可能性は無限大の「精神の削り落とし(EVE)」、そして土地密度が低い相手にはよく効く(かもしれない)「精神の葬送」。クリーチャーでは1枚ずつ丁寧に削っていく「垂れ流しの達人」やマーフォーク一致団結の「秘密を溺れさせる者(LRW)」、そして問答無用の「ジェイス・ベレレン」などなど。「ジェイス」以外はデッキを選ぶが、流石にカード1枚あたりの削り効率は5枚以上にはなるんじゃなかろうか。まぁ、現環境で一番活躍してる削りカードは「吠え猛る鉱山」だけど。結局、よほどマニアックな層でない限りはなかなかお呼びがかからないカードということ。

 

 

Zephyr Sprite 西風のスプライト (U) C

クリーチャー・フェアリー

1/1 飛行

 「空飛ぶ男(TSB)」の種族変更再版。一応「雲のスプライト(10ED)」の完全上位互換でもある。これまでずっと「陽光尾の鷹(10ED)」やら「灯籠の神(CHK)」やら白にお株を奪われてきた1マナ1/1フライヤーであるが、ようやく、フライヤーの本場である青がこれを手にすることが出来たわけだ。でもま、フェアリーの出番はまもなく終わるんですけどね。そもそも「苦花」やら「ウーナ」からぽこぽこ沸いて出るようなクリーチャーをわざわざマナ払ってプレイせんわな。

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 Berserkers of Blood Ridge (血の尾根の狂戦士) (4)(R) U

クリーチャー・人間、狂戦士

4/4

〜は可能ならば毎ターン攻撃に参加する。

 赤もクリーチャースペックはあがっているはずなのだが、何故かこの「5マナバニラっぽい部門」はスペックが下がり続けている。「炎の精霊(7ED)」はデメリット無しの5/4,「フォモーリの遊牧の民(FUT)」はデメリット無しの4/4、そしてこいつはデメリットが明らかな4/4。何が起きているやら。

 

 

Burst of Speed (R) C

インスタント

あなたのコントロールするクリーチャーは、ターン終了時まで速攻を持つ。

 速攻付与インスタントってのはほとんど使われることはない。だって、速攻をつけたいってことはそのターンに出てきたクリーチャーってことで、わざわざこのターンにクリーチャーをプレイしたターンにこんなスペルをプレイするマナなんか残ってない。まして「自軍クリーチャー全員が速攻!」なんていわれても、世の中に召喚酔いしてるクリーチャーなんてそんなにいっぱいいるはずもない。まぁ、「歪んだ世界」で世界が歪めば可能性も残るが……

 

 

Goblin Artillery ゴブリン弩弓隊 U

クリーチャー・ゴブリン、戦士

1/3

(T):〜は対象のクリーチャー1体かプレイヤー1人に2点のダメージを与え、あなたに3点のダメージを与える。

 「オーク弩弓隊(10ED)」の種族変更再版。これでオーク達は皆勤賞が途絶えてしまったわけだが、まぁ、利便性を考えたらゴブリンに代替わりした方が分かりやすいからね。相変わらず強いんだけど、この自虐的な感じはゴブリンの方がしっくりくるかな。

 

 

Goblin Chieftain ゴブリンの酋長 (1)(R)(R) R

クリーチャー・ゴブリン

2/2 速攻

あなたのコントロールする他のゴブリンは+1/+1の修正を受けるとともに速攻を持つ。

 あの「ゴブリンの王」もついに基本セットから退場。代わりに採用されたのがこの酋長だ。一応新しいカードだけど、単に「ゴブリンの王」と「ゴブリンの戦長(SCG)」を足して2で割っただけだな。「戦長」は「火花鍛冶(ONS)」なんかと一緒にいた時代は強かったけど、ゴブリンはいつの時代も元気だからまだいけるんだろうか?

 

 

Inferno Elemental (4)(R)(R) (業火の精霊) U

クリーチャー・エレメンタル

4/4

〜がいずれかのクリーチャーをブロックするか、ブロックされるたび、〜はそのクリーチャーに3点のダメージを与える。

 名前だけ見たらありきたりな印象すら与える新クリーチャー。6マナで4/4はぎりぎりのラインだが、戦闘時にはタフネス3以上をなぎ倒せるし、4以上あってもまず確実に相打ちにはなるだろう。イメージとしては「さらに早い先制攻撃」持ちとでも思えばいいだろう。直接戦闘ではこの上ない安心感を与えてくれる。まぁ、それだけなんですけどね。

 

 

Seismic Strike (地鳴りの一撃) (2)(R) C

インスタント

〜は対象のクリーチャー1体に、あなたのコントロールする山の枚数に等しい値のダメージを与える。

 インスタントになった代わりに1マナ重たくなった「大地の飛礫(10ED)」。「大地の飛礫」自体が相当地味なのでマイナーチェンジされても全くインパクトはない。ひょっとして、これが赤の基本土地参照シリーズなのか? 「石の顎」再録しろってのに。

 

 

Deadly Recluse (命取りの出家蜘蛛) (1)(G) C

クリーチャー・蜘蛛

1/2 到達 接死

 パワーとタフネスを入れ替えた「ソーンウィールドの射手(FUT)」。「ソーンウィールド」は強かったが、この蜘蛛も負けず劣らず強い。これまで2マナの蜘蛛といえば単に1/3の「梢の蜘蛛(10ED)」だったので基本的に専守防衛だったが、今度からは確実に相打ち以上の結果に持ち込むことが出来るようになったのだ。相手が「大気の精霊」でも「マハモティ・ジン」でもかまわず相打ちになるし、もちろん、飛行とか関係なしに「喰らうワーム」なんかを相手にしてもかまわない。非常に使いやすい防御要員である。

 

 

Elvish Archdruid エルフの大ドルイド (1)(G)(G) R

クリーチャー・エルフ、ドルイド

2/2

他のあなたのコントロールするエルフは+1/+1の修正を受ける。

(T):あなたのマナ・プールに、あなたのコントロールするエルフの数に等しい(G)を加える。

 7版より再録が続いていた「エルフのチャンピオン」が引退し、代わりに収録されたのがこちらのロード。マナコストとプラス修正部分は変わらずで、森渡りがマナ能力にシフトしている。ローウィンでの大活躍も相まってかなりスポットの当たっていたエルフは「ミラーマッチだとチャンピオンを引いた方が勝つ」という微妙な点があったが、今後はそんな心配はない。ただ、「ティタニアの僧侶(USG)」リスペクトの能力のおかげで、格段に展開力が上がっただけだ。これがいれば重たいカードも大して抵抗無く使えるので、今後エルフデッキを組むならドローを「威厳の魔力」や「魂の尊厳」あたりに求めてみたり、デッキの幅が広がった。まぁ、エルフデッキ自体がローウィン落ちで命運を絶たれるとは思うけどね。

 

 

Great Sable Stag (1)(G)(G) U

クリーチャー・エルフ

3/3

〜は打ち消されない。

プロテクション() プロテクション(黒)

 緑の対抗色ヘイトは、大胆な形で新作カードとして与えられた。10版で採用されていた「カープルーザンの徘徊者(10ED)」は単に非対象なだけだったので、色対策カードとしては格段に性能が上がっている。っつうか、2マナも軽くなったら「スクラーグノス(TSP)」の立つ瀬がない。ほんと、ウィザーズ社は青が嫌いなのか。これ1枚で青単とかは手が出ないだろうに。

 

 

Kalonian Behemoth (5)(G)(G) R

クリーチャー・ビースト

9/9 被覆

 でかーーいっ! 説明不要! 墓地から、もしくは「劇的な入場(SHM)」からどうぞ。

 

 

Master of the Wild Hunt (野生の狩りの達人) (2)(G)(G) M

クリーチャー・人間、シャーマン

3/3

あなたのアップキープの開始時に、2/2で緑の狼・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。

(T):あなたのコントロールする狼・クリーチャーを全てタップする。この方法でタップされた各狼は、対象のクリーチャー1体にそのパワーに等しい値のダメージを与える。そのクリーチャーは、その後自分のパワーに等しい値のダメージを、そのコントローラーの好きなように割り振ってその狼に与える。

 緑の神話はテキストが色々ややこしいが、どちらかといえばクリーチャーのイメージで理解した方が分かりやすいだろう。要は狼のトップブリーダーなので、毎ターン新たな狼を雇い入れることが出来るし、命令1つで好きなクリーチャーに手駒を飛びかからせることが出来るわけだ。緑が実質的なアサシンクリーチャーを雇ったのはひょっとしたら史上初かもしれない。暗殺能力を除いても毎ターン2/2が1体は「狼骨のシャーマン」を超えるスペック。エルフデッキに余裕があるなら、投入されてもおかしくないレベルだろう。まぁ、世の中にはコモンで1マナ3点の火力があるわけだけども。

 

 

Oakenform (樫化) (2)(G) C

エンチャント・オーラ

エンチャント(クリーチャー)

エンチャントされたクリーチャーは+3/+3の修正を受ける。

 有りそうで意外と無かったカードなので表現が難しいが、えーと……発掘が無くなった「腐れ蔦の外套(RAV)」、もしくはトークンが出なくなった「像の導き(JDG)」。……あんまり強くみえないのは何故だろう。ドラフトではバーパラですら3/4。イッツパワフル。

 

 

Regenerate (1)(G) C

インスタント

対象のクリーチャー1体を再生する。

 ……? えーーと、「再生/Regeneration(10ED)」の再録ではないんだよな。あっちは再生できるようにするオーラだもんな。これば再生してあげるインスタント。でも名前はそのものずばりのRegenerate。……皆勤賞逃しは残念だけど、ついにゴミカードが消えたと思ったらもっと微妙なカードが出てきた時にはどうしたらいいんでしょう?

 

 

Runeclaw Bears (1)(G) C

クリーチャー・熊

2/2

 さらば「灰色熊」。でも、全然さよならな感じがしないなー。なんでかな-。

 

 

Windstorm (X)(G) U

インスタント

〜は飛行を持つ各クリーチャーにX点のダメージを与える。

 「ハリケーン(10ED)」も基本セット落ち。代わりにこんな新作スペルが登場しましたよ。同じコストでインスタントに格上げされた代わりに、プレイヤーにはダメージが入らなくなった。この変更は意外に影響が大きく、本体ダメージも期待して「ハリケーン」を使っていたプレイヤーは他のリソースを模索しなければいけなくなったわけだ。まぁ、あんまり大きな問題じゃないかもしれないな。まもなく「雲打ち(LRW)」も落ちるので、緑ユーザは次の準備をお願いします。

 

 

Gorgon Flail (2) U

アーティファクト・装備品

装備されたクリーチャーは+1/+1の修正を受けるとともに接死を持つ。

装備・(2)

 すごく差別化が図りにくい強化系装備品だが、こいつは接死付与。現段階での比較対象は「滅消の杭(ALA)」しかないのだが、あっちは良くも悪くもアホなので比べるのもどうかと思う。まぁ、この能力ならこんなもんか、というレベル。「放蕩紅蓮術士」や「散弾の射手(CON)」とのコンビネーションはありかも。

 

 

Magebane Armor (3) R

アーティファクト・装備品

装備されたクリーチャーは+2/+4の修正を受けるとともに飛行を失う。

装備されたクリーチャーに与える戦闘ダメージ以外のダメージを全て軽減する。

装備・(2)

 レアなので割と間違った方向に奮発しちゃった感のある鎧。+2/+4は過去の装備品と比べてもトップクラスの強化であるし、加えて非戦闘ダメージをシャットアウトするのでダメージによる死亡確率はほぼ0になる。ディフェンス面はほぼ完璧なのだが、あまりに重装備過ぎるせいでフライヤーに装備することが出来ず、攻め入る場合は愚直に地上から突撃だし、相手フライヤーに対する防壁の役も果たせない。なんだかよく分からない不便さだ。まぁ、リミテッドレベルならば充分な決め技だ。構築ではとりあえず「ビヒモスの大槌」を使えるかどうかを考えることから始めよう。

 

 

Mirror of Fate (5) R

アーティファクト

(T)、〜を生け贄に捧げる:最大7枚までの、表向きで追放されたカードを選ぶ。全てのライブラリのカードを追放し、その後それらのカードをあなたのライブラリの上に置く。

 ん? テキストの意味がよく分からないのだが、これってプレイする前に何枚かカードをリムーブしておかないと役に立たないってこと? それとも「最後の審判(6ED)」みたいに好きなカード7枚で新たなライブラリを作れるってこと? 後者ならばすごいけど、前者だと意味が分からない。いや、やっぱりどちらでも意味は分からんな。

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Divination (2)(U) C

ソーサリー

カードを2枚引く。

 後述するが、黒には強力なドローカードが新たに加わった。そして上記のように白には必殺のフライヤーと優秀なウィニーカード群、赤には有り余る火力が与えられた。では青は? ……どうみても「空民の助言」です。もう、いっそこれをインスタントにするくらいの気概があってもいいと思うのだが……やっぱり青は不必要に警戒されているな。

 

 

Djinn of Wishes (願いのジン) (3)(U)(U) R

クリーチャー・ジン

4/4 飛行

〜は願いカウンターが3つ置かれた状態で戦場に出る。

(2)(U)(U)、〜の上から願いカウンターを1つ取り除く:あなたのライブラリの一番上のカードを公開する。あなたは、このカードをマナコストを支払うことなくプレイしても良い。そうしない場合、このカードを追放する。

 ちょとしたおまけのついた「大気の精霊」。ステータスはアンコモン級だが、プレイした次のターンから、4マナでのアドバンテージを3回も味わうことが出来るようになる。一応この3つの願いは「手札が減らない」というメリットと「マナコストを無視できる」という2つのメリットがあるが、1点目はそこまで大きな利点ではない(カードアドバンテージだけならいくらでも他に得る手段はあるだろう)から、やはり積極的に使うとしたらマナコストの踏み倒しを有効に使いたい。となると、重たいカードをぶち込んで、さらにライブラリを操作してこれをプレイすることになるだろうか。ライブラリ操作ならば「リリアナ・ヴェス」という最適なパートナーもいる。ただし、結局「重たいカードをプレイするためのカード」が5マナ+4マナという時点で現実味が薄いのがどうしようもない。まぁ、デッキに「大気の精霊」を入れているような人がいるなら、これと全取っ替えでかまわないわけだが……

 

 

Essence Scatter (本質散らし) (1)(U) C

インスタント

対象のクリーチャー呪文1つを打ち消す。

 2マナで登場した新カウンタースペル!! ……あれ? 新? どうみても「霊魂放逐(10ED)」です。本当にありがとうございました。何で改名したんだろうね。これも「セットの半分は新録カードです!」の新録部分に含まれるんだろうね。過去のカード資産が使えないのはうぜぇ。

 

 

Merfolk Sovereign マーフォークの君主 (1)(U)(U) R

クリーチャー・マーフォーク

2/2

あなたのコントロールする他のマーフォークは+1/+1の修正を受ける。

(T):対象のマーフォーク・クリーチャーは、このターンブロックされない。

「アトランティスの王(TSB)」「メロウの騎兵(LRW)」に続く3体目のマーフォーク・ロード。基本スペックは前任者達と大差ないが、いかんせんプラス能力が地味なのが難点だ。「アトランティスの王」ならば全軍に島渡りが付くので「高潮の戦士(STH)」などとのシナジーもあったし、「メロウの騎兵」のタップ・アンタップ能力もローウィン産マーフォークと様々なシナジーを生み出したが、こいつの場合はサポートできるのはわずかに1体。一応「ワンダーワインの預言者(LRW)」や「航跡の打破者(EVE)」なんかがいる間は使い道が無くもないが、それもあっという間に終了してしまうだろう。周りに仲間が少ないだけに、ちょっと損してる感は否めない。

 

 

Mind Control (精神操作) (3)(U)(U) U

エンチャント・オーラ

エンチャント(クリーチャー)

あなたはエンチャントされたクリーチャーのコントロールを得る。

 「説得(10ED)」の同型再版。名前が「支配魔法(4ED)」の伝統を引き継いでちょっとそれっぽいものに修正された。まぁ、分かりやすくていいんじゃないでしょうか。

 

 

Sleep (眠り) (2)(U)(U) U

ソーサリー

対象の対戦相手1人のコントロールするクリーチャーを全てタップする。それらのクリーチャーは、そのコントローラーの次のアンタップ・ステップにアンタップしない。

 これはなかなか説得力のあるエンドカードだ。過去にも「大洪水(ODY)」「締め付ける網(ONS)」「万の眠り(GPT)」などの似たような決め技はいくつか存在したが、アフターケアまで含めて2ターンも影響するのは流石に初めて。最悪守りの手段としても使えるし、クリーチャーを対象にとらないのも有難い。リミテッドならば1枚確保しておけばゲームメイクが格段に楽になるはずだ。構築では……まぁ、とりあえず「謎めいた命令」が落ちてから考えよう。流石にソーサリーでは出番がないとは思うがね。

 

 

Sphinx Ambassador (スフィンクスの大使) (5)(U)(U) M

クリーチャー・スフィンクス

5/5 飛行

〜がいずれかのプレイヤーに戦闘ダメージを与えるたび、そのプレイヤーのライブラリからカードを1枚探し、その後そのプレイヤーはカード名を1つ宣言する。もし、あなたが宣言されなかったクリーチャー・カードを探していたなら、それをあなたのコントロールの下で戦場に出して良い。その後、そのプレイヤーはライブラリを切り直す。

 書いてあることはややこしいが、ダメージトリガーで「袖の下(8ED)」出来るスフィンクスである。ただし、スフィンクスには謎かけをするという属性があるので、相手にこちらの狙いを読まれるとギミックが阻止されたりもする。まぁ、誤差の範囲内だとは思うけど、相手としては最悪でもデッキで一番強いカードを宣言することで最大のダメージを避けることが出来るわけだ。あとは2番目に強いカードを宣言するかどうか、とかの読み合い。多分正着手は決まってるんだと思うけどね。相手のデッキに「熟考漂い」と「エレンドラ谷の大魔術師」が入ってたらどっちを抜くかはなかなか難しいところだ。問題は、7マナパワー5フライヤーが殴ってるんだったら「袖の下」とか正直どうでもいいってところ。

 

Cemetery Reaper (墓所の刈り取り屋) (1)(B)(B) R

クリーチャー・ゾンビ

2/2

あなたのコントロールする他のゾンビは+1/+1の修正を受ける。

(2)(B)(T):対象の、墓地にあるクリーチャー・カード1枚を追放する。2/2で黒のゾンビ・クリーチャー・トークンを1体場に出す。

 黒の新規ロードはゾンビを強くする。3マナ2/2のロードというのは「アンデッドの王(10ED)」と同じ設計なので、さほど無理せずとも黒単ならばそこそこの能力だろうか。で、今回のもう1つのギミックは、墓地のクリーチャーをゾンビとして蘇生させるというなかなか味のあるもの。起動に3マナはちと重いが、少なくともいちいち手札に戻していた「アンデッドの王」よりは使いやすかろう。こいつさえ維持できれば毎ターン3/3が増えていくのだから、リミテッドレベルならばゲームエンドだ。問題は、今現在ゾンビがやや地味であるという点、今回のセットは何故か吸血鬼と種族が分散しそうな点。

 

 

Disentomb (墓暴き) (B) C

ソーサリー

対象の墓地にあるクリーチャー・カード1枚をそのオーナーの手札に戻す。

 ほぼ「死者再生(9ED)」の同型再版だが、相手の墓地のカードも対象にとれる辺りが微妙に向上している。まぁ、そんな使い方をする機会はほとんどないだろうけど。さらにいえば、このカードを使うチャンス自体がほとんど無いだろうけど。

 

 

Doom Blade 破滅の刃 (1)(B) C

インスタント

対象の、黒でないクリーチャー1体を破壊する。

 なんと、今回の基本除去は「恐怖(10ED)」でも「闇への追放(9ED)」でもなくてこの新カード。抹殺対象は「闇への追放」と同じでアーティファクトも殺せるようになり、コストは「恐怖」と同じ2マナに抑えられた。こいつは完全上位互換?! と思いきや、残念ながら「それは再生できない」の一文が抜けてしまっている。今回の改訂で「火葬」も落ちているので、どうやらウィザーズ社は再生クリーチャーの価値を少しばかり高めたいらしい。まぁ、そんなに大きな差ではないかな。今後は「恐怖」達の代わりにこのカードが新たな歴史を刻んでいくんだろうか。

 

 

Rise from the Grave 墓所からの復活 (4)(B) U

ソーサリー

対象の、墓地にあるクリーチャー・カード1枚をあなたのコントロールの下で戦場に戻す。そのクリーチャーは、本来の色とクリーチャー・タイプに加えて黒でゾンビでもある。

 1マナ重たくなった代わりに相手の墓地も指定できるようになり、ゾンビ臭を強めた形の「ゾンビ化(9ED)」。今回は「Disentomb」もそうだが、墓地の制限を取っ払うことで黒のネクロマンサー的性格を色濃く表現する意図があるらしい。また、ゾンビ押しなのもセット全体を覆う種族シナジーを意識しての物だろう。「ゾンビ化」が9版で去って以来、リアニ部門は「その場しのぎの人形」というエースカード1枚で支えられていた。そのマネキンもまもなく環境を去るわけで、1マナ重たいとはいってもこれを使わなければいけないシーンもあることだろう。リアニは常に夢がある……けど、これ1枚ではちょっと魅力が薄すぎるかな?

 

 

Sign in Blood (血の署名) (B)(B) C

ソーサリー

対象のプレイヤー1人は2枚のカードを引き、2点のライフを失う。

 ある意味黒の目玉カードといっていいかもしれない、期待の軽量ドロー。青が必死に3マナソーサリーで2枚引くというのに、黒は2マナでそれが実現できる。ウィニーなどのライフが気にならないデッキならば積極的に使っていっていいはずだ。過去には同じく2マナで2ライフとカードを引き替える「夜の囁き(5DN)」があったが、今回は相手も対象にとれるために色拘束が厳しくなっている。相手にカードをプレゼントする道理は無いが、一応最後の決め技として使えるという選択肢は悪くない。再録が決まっている「地獄界の夢」とのコンビネーションなどいかがだろうか。

 

 

Soul Bleed (魂の餌付け) (2)(B) C

エンチャント・オーラ

エンチャント(クリーチャー)

エンチャントされたクリーチャーのアップキープの開始時に、そのプレイヤーは1点のライフを失う。

 毎ターン自動で1ライフを奪ってくれるエンチャント……だけど、どうみても3マナもかけてやる仕事じゃない。「汚染された結合(9ED)」とかだってもう少し楽にライフを削ってた気がするんだけどね。

 

 

Xathird Demon (3)(B)(B)(B) M

クリーチャー・デーモン

7/7 飛行 トランプル

 

あなたのアップキープの開始時に、〜以外のクリーチャーを1体生け贄に捧げる。その後、各対戦相手はそのクリーチャーのパワーに等しい値のライフを失う。あなたがクリーチャーを生け贄に捧げられない場合、〜をタップし、あなたは7点のライフを失う。

 「奈落の王(10ED)」のバージョンアップクリーチャー。マナコストが1マナ軽くなり、サクり時に相手に直接ダメージをたたき込むという非常にアグレッシブなおまけまで付いた。これをプレイしてパワーの高いクリーチャーを2体もサクれば、あとは7点フライヤーが速やかにゲームを決めてくれるはずだ。これぞデーモン、という素敵すぎる能力である。もちろんサクり不能の場合にしっぺ返しがあるのもお約束。「奈落の王」のようなダメージでは無くてルーズライフになったことでより回避不能の反逆となったが、まぁ、これは大した差じゃないだろう。お勧めは「無謀突進のサイクロプス」からの速攻7点パンチ。 

拍手

Baneslayer Angel 破滅薙ぎの天使 (3)(W)(W) M

クリーチャー・天使

5/5 飛行 先制攻撃 絆魂

プロテクション(デーモン) プロテクション(ドラゴン)

 ……えーと……マナコストがおかしくないですか? 多分(3)(5)の誤植とかだと思う。でないと「天罰の天使(TOR)」とのバランスがとれないからね! ……すげぇなぁ。5マナだったら5/5フライヤーってだけでもおかしいのに、なにやらアクローマばりにべたべたとキーワードをくっつけやがった。正直後ろ2つはどうでもいいわけだが、それでも先制と絆魂の組み合わせは意味不明。がんばって単体で殴りに行った「戦誉の天使」の立場がない。……嘘くせぇなぁ。インフレっていう言葉はあまり使いたくないんだけど、流石にこれはひどすぎる気がするぞ。「ジェラーナ」とか別に大したことないやんな。

 

 

Blinding Mage (目かくし魔術師) (1)(W) C

クリーチャー・人間、ウィザード

1/2

(W)(T):対象のクリーチャー1体をタップする。

 すごく……デコイです……これで「おとりの達人」「ベナリアのわな師(INV)」と同型再版が3種類目か。まぁ、強いよね。

 

 

Captain of the Watch (4)(W)(W) R

クリーチャー・人間、兵士

3/3 警戒

他の兵士・クリーチャーは、+1/+1の修正を受けるとともに警戒を持つ。

〜が戦場に出たとき、1/1で白の兵士・クリーチャー・トークンを3体場に出す。

 今回サイクルで各色に新録されているらしい、ロード軍団の白。10版で採用されていた「陸軍元帥(10ED)」の後釜として兵士をサポートしているのだが、これまでのロード達とは、その立ち位置を異にする。「雲山羊のレインジャー」によく似たセッティングは充分6マナ分の強さではあるし、場に出るクリーチャーに即修正が適用されるので実質2/2が3体。これはあの「包囲攻撃の司令官」に近い驚異。さらにこいつの場合は「司令官」と違って複数枚出せば効果は累積するといううまみもある。兵士クリーチャーは選択肢も多いので、「雲山羊のレインジャー」の後継機としての可能性はあるだろう。でもまぁ、やっぱり6マナっていうのはちょっときついかなぁ。「幽体の行列」が落ちた後にGAPPOが存続するかどうかは分からないしね。

 

 

Elite Vanguard 精鋭なる先兵 (W) U

クリーチャー・人間、兵士

2/1

 奥さん、事件ですよ。あの「サバンナ・ライオン(10ED)」がついにアンコモンにまで降りてきた。しかもクリーチャータイプはより利便性の高い兵士になった。確かに10版では「サバンナ・ライオン」は白ウィニーに入ることはなく、1マナといえば「ゴールドメドウの重鎮(LRW)」か「運命の大立者(EVE)」のマナ域。今更2/1に価値を見いだしてレアのポジションに納めておく必要も無いと言うことなのだろう。実に明快なウィザーズの指針が分かる。

 

 

Glorious Charge (栄光の突撃) (1)(W) C

インスタント

あなたのコントロールするクリーチャーは、ターン終了時まで+1/+1の修正を受ける。

 1マナ軽くなった「戦士の誉れ」の完全上位互換スペル。これまでも数々の上位互換が登場して立場のなかった「戦士の誉れ」に正当な理由で引退していただくためのカード。これで少しはマナコストのねじれ関係も無くなるに違いない。めでたしめでたし。

 

 

Guardian Seraph (守護の幟天使) (2)(W)(W) R

クリーチャー・天使

3/4 飛行

いずれかの対戦相手のコントロールする発生源があなたにダメージを与えるとき、そのダメージを1点軽減する。

 相手のリソース限定とはいえ、あの「ウルザの鎧(8ED)」を内蔵したクリーチャーがわずかに4マナで手に入る。しかも自身が4マナ3/4フライヤーという充分過ぎるステータスを持っており、ビートクリーチャーとしても文句なし。流石のレア天使である。相手はこれがいるだけでパワー1クリーチャーで殴る意味がなくなるし、数で押す戦略のデッキは片腕をもがれたも同じ。「ウルザの鎧」と違ってクリーチャーなので耐久力は低いが、クリーチャーデッキで攻めながら守りを展開できる器用さは破格。これに続けて「Baneslayer Angel」を展開する天使デッキとか、夢があっていいな。

 

 

Harm’s Way (W) U

インスタント

このターン、あなたの選んだ発生源が次にあなたかあなたのコントロールするパーマネントに与える2点のダメージは、代わりに対象のクリーチャー1体かプレイヤー1人に与えられる。

 これは「治癒の軟膏(8ED)」から受け継がれるプリベントの系列と見ていいのだろうか。かつて定番だと思われていた「治癒の軟膏」は8版で「繕いの手(9ED)」にそのポジションを奪われ、さらにその「繕いの手」も10版では「目かくし(10ED)」に入れ替わった。色の役割を伝えるためには白にはプリベント枠というものが確固として存在していなければいけないわけだが、まさかこれがその新たな代表ということになるのか。キャントリップこそ無くなったが、リミテッドで渋い活躍を見せた「玉突き衝突(DIS)」の2倍の効能。プリベントだけではなくて相手の攻撃を利用した「白除去」として機能するわけで、あの「輝く群れ(BOK)」がおよそ2点で足りていたことを考えれば、これはもう、必須スペルと言い切ってしまって良いスペックでは無かろうか。今は白除去が強いから微妙だけど、今後の環境次第では構築も充分見据えられるカード。

 

 

Honor of the Pure (1)(W) R

エンチャント

あなたのコントロールする白のクリーチャーは+1/+1の修正を受ける。

 いくら「強いカードを突っ込むことで売り上げを伸ばそう」という意図があるとはいえ、このカードはあまりに分かりやすすぎる。何しろ色拘束が軽くなり、相手に影響を与えなくなった「十字軍(6ED)」の完全強化版。最近は赤白トークンなどのおかげですっかり「栄光の頌歌(10ED)」でイメージが固まってしまっているが、1マナ軽いこれも充分構築レベルの素材である。後はうまいこと白でまとめられるかどうかだが……アラーラのカードは多色だから楽だよね。いっそ「新たなアラーラの騎士」もぶち込めばいいじゃない。

 

 

Indestructibity (3)(W) R

エンチャント・オーラ

エンチャント(パーマネント)

エンチャントされたパーマネントは破壊されない。

 日本語だと分かりにくいが、英語表記だと「Enchanted permanent is indestructible」となり、カード名との関係性が非常に明確である。これでいわゆる「ダークスティール化」も能力語として定義されれば話は早かったのだが、まだそこまで優遇されるわけではないらしい。しかもこれまでダークスティール化は緑の能力のイメージだったのに、突然白にこんなカードが与えられちゃったしね。確かに守備的なオーラのイメージは白っぽいんだけど……4マナは重いかなぁ。

 

 

Open the Vaults (櫃の開放) (4)(W)(W) R

ソーサリー

全ての墓地にあるアーティファクト・カードとエンチャント・カードを、そのオーナーのコントロールの下で戦場に戻す。

 なんとアーティファクト、エンチャント版の「死体のダンス(TMP)」である。過去にはこれのエンチャントのみのバージョンである「補充(ULG)」が構築で猛威をふるったことがあるわけで、今後の周りを囲むカード次第では充分に地雷カードとなる可能性を秘めている。っつうか普通にエスパーデッキとかでいやな臭いがするのは気のせいだろうか。6マナは重たいからセーフっていう判断なんだろうけどなぁ。「黄昏の呼び声(INV)」とかも結局使われなかったしね。

 

 

Planar Cleansing 次元の浄化 (3)(W)(W)(W) R

ソーサリー

全ての土地でないパーマネントを破壊する。

 今回のセット改訂の最大の焦点であった「ラスゴの有無」であるが、ついにその審判が下された。マジックの黎明の昔より白を、コントロールを支え続けていたあの「神の怒り(10ED)」も、セット改訂という平等な粛清の前には1枚のカードでしかなかった。さらばラスゴ。10年マジックやってんのに1枚しか手に入らなかったラスゴ。いつ値段を見ても3000円切らないラスゴ。さぁ、世界の常識がまた1つ覆る。ラスゴからこの「アクローマの復讐(ONS)」のパチモンに変わったことで、1つは、全体除去のハードルが大きくあがる。現在は「炎渦竜巻」や「火山の流弾」に「蔓延」とそこそこの枚数の「全体除去」があったわけだが、タフネスの分け隔てなく世界を洗い流すカードは、今後は6マナまでやってこない。これはビートデッキにとっては大きな福音であろう。4マナのカードと違って6マナのカードは4積みするかどうかも難しいところなので、ひょっとしたらコントロールというスタイル自体、大きく見直される可能性もある。そしてもう1つの変化は、これさえ入れておけばプレインズウォーカーもエンチャントもアーティファクトも、分け隔て無く1枚で対処出来るという側面。現在の白は「バントの魔除け」でアーティファクトを割り、「忘却の輪」でその他のパーマネントもあらかた処理出来ているわけだが、今後はさらに、これ1枚で色々とかゆいところにも手が伸びるようになったわけだ。まぁ、実際は「吠え猛る鉱山」や「物語の円」を死守するタイプのコントロールなんかでは余計なお世話にしかならないわけだが……土地が残るから「変わり谷」でがんばるしかないかな? 「樹上の村(10ED)」も「近付きがたい監視塔(10ED)」も落ちるだろうしな。

 

 

Rhox Pikemaster (2)(W)(W) U

クリーチャー・サイ、兵士

3/3 先制攻撃

あなたのコントロールする他の兵士は先制攻撃を持つ。

 今回のブロックで白が企む「ソルジャースリヴァー化計画」の中で先制攻撃を受け持つクリーチャー。4マナ3/3先制攻撃は普通に使えるステータスであるのに加え、自軍の全ての兵士に伝播するわけで、非常に効率のいいカードなのは間違いない。後は下記のパワーを上げる鍛冶屋とのシナジーで完璧な兵士戦線を構築することが可能になるわけだ。本当にスリヴァーみたいだなぁ。

 

 

Stromfront Pegasus (嵐前線のペガサス) (1)(W) C

クリーチャー・ペガサス

2/1 飛行

 完全に「北風乗り(DIS)」の同型再版。元々はデメリット無しの2マナパワー2フライヤーということでアンコモンに設定されていたが、今の基準だったらこれがコモンでもかまわないということらしい。別にかまわないという判断自体はかまわないのだが、だったら別に「北風乗り」の再録で良かったんじゃないかと思うのだが。固有名詞使ってるわけでもないし。謎だ。

 

 

Veteran Armorsmith 古参兵の鎧鍛冶 (W)(W) C

クリーチャー・人間、兵士

2/3

あなたのコントロールする他の兵士・クリーチャーは+0/+1の修正を受ける。

 ? ?え? ギャグ? 何でコモンクリーチャーが2マナで2/3で、しかも「古参兵の武具士(RAV)」なの? 一応兵士クリーチャー限定っていう縛りはあるけど、「古参兵の武具士」はあの環境では必須の白ウィニー。それがタフネスを上げて死ににくくなったのだから、リミテッドレベルならば神のごとき安定感をみせる。こりゃ、基本セットドラフトはオンスロートなみに種族環境になるのか。これ、クリーチャーカラーのはずの「エルフの戦士(MOR)」の立場がないよな。

 

Veteran Swordsmith 古参兵の刀鍛冶 (2)(W) C

クリーチャー・人間、兵士

3/2

あなたのコントロールする他の兵士・クリーチャーは+1/+0の修正を受ける。

 上のディフェンダーと対をなすアタッカーだが、何故かコストは1マナ重い。流石に2マナで3/2というステータスは無理があったか。まぁ、普通に考えたら「鎧鍛冶」の方も3マナでいいと思うのだが……とにかく、3マナ3/2という普通に使いやすいステータスに、兵士限定で「刀刃スリヴァー(LGN)」する。リミテッドならば2種類の鍛冶屋を並べればどちらも3/3になるし、本当にスリヴァーみたいな使い方が出来そうだな。

 

 

Wall of Faith 信仰の壁 (3)(W) C

クリーチャー・壁

0/5 防衛

(W):〜はターン終了時まで+0/+1の修正を受ける。

 白といえば鬱陶しい壁。そういう時代もあったのだなぁ。10版でのこの役割は「天使の壁」が担っていたわけだが、今回はコストを倍にして、タフネスが1上がり、飛行を失った。あれ? あんまり強化されてないぞ? 鬱陶しいのは間違いないだろうけど……これを使うくらいならまだアタッカー増やした方がいいよな。同じ環境に「崇敬の壁」っていうスーパースターがいるしなぁ。

 

 

拍手

・「鎧をまとった上昇/Armored Ascension(SHM)」
 シャドームーアで猛威をふるった平地依存エンチャントが基本セット入り。確かに基本セットって単色押しみたいな部分があるからねー。緑が「ブランチウッドの鎧(10ED)」をずっと使い続けてたのと同じ感覚なんだろうね。まぁ、ドラフトなら相変わらずの威力。

・「天界の粛清/Celestial Purge(CON)」
 コンフラックス産の絶対的対抗色ヘイト呪文が早くも再録。あらゆるパーマネントを追放しまくれ! いや、ホントに強いカードだよね。

・「破門/Excommunicate(ALA)」
 「白バウンス」がまさかの再録。やはりこのライブラリトップ戻しは白のお家芸として定着させる気なんだろーなー。

・「聖なる力/Holy Strength(10ED)」
 まぁ、当然の再録。今となっては本当に普通の弱いカードになってしまったなぁ。

・「メサの女魔術師/Mesa Enchantress(PLC)」
 次元の混乱で「新緑の女魔術師」が「タイムシフト」したカードがまさかの正道入り。これでエンチャント関係のギミックは全て白に移行し、色の役割の棲み分けは随分はっきりしたことになる。確かにあのギミックだけ緑だったのはよく分からんからなー。

・「平和な心/Pacifism(10ED)」
 こいつも当然の再録か。これで基本セット枠に「至福の休止(EVE)」や「禁固刑(SHM)」なんかが入ったらおもしろかったのだが。

・「カミソリ足のグリフィン/Razorfoot Griffin(8ED)」
 4年のブランクを経て基本セットに戻ってきた普通のフライヤー。ちなみに初出はインベイジョン。どんなクリーチャーだったか覚えてるかな?

・「高潔のあかし/Righteousness(10ED)」
 +7というあほらしい修正をわずか1マナで実現させる、ある意味夢のあるカード。過去には「ほつれた血管(CHK)」あたりとコンボになるという話題もあったのだが、構築で登場したことは当然ながら無い。これがレアってのは地味に邪魔だよな。

・「魂の管理人/Soul Warden(10ED)」
 白の1マナクリーチャーの中では比較的出番の多い名脇役。クリーチャーが出るだけでライフが増えるので様々なギミックに組み込めるし、過去には「プロジェクトX」でコンボパーツの役割を担ったこともある。現在はそうしたコンボこそ無いものの、「雲山羊のレインジャー」や「幽体の行列」のように大量のクリーチャーを展開するデッキならば充分可能性はあるだろう。ちなみに、レアリティが10版のアンコモンから元のコモンに戻っている。

・「光の大嵐/Tempest of Light(10ED)」
 古いプレイヤーには「インスタントになったトランキリティ」と言った方が早いスペル。白は「解呪」を失った代償として緑からこのエンチャント一掃能力を引き継いだのだが、いかんせん出番がない。ちなみに初出はミラディン。あの環境もエンチャントは空気だったから誰も覚えてないだろうな。

・「白騎士/White Knight(LGN)」
 友達の「黒騎士」の再録が決まったので、無事に帰還。2人が出そろったのは5th以来なので実に10年ぶりの再会になる。「黒騎士」が10年ぶりの再録なので対する白騎士はあんまり懐かしい気はしないのだが、それでもレギオン以来だから7年ぶり。何でこんなに懐かしい感じがしないんだろうと思ったら、やっぱり「銀騎士(SCG)」とか「白き盾の十字軍(CSP)」がいたせいだろうなぁ。

拍手

・「大気の精霊/Air Elemental(10ED)」
 どれだけクリーチャースペックがインフレを起こしても。たとえ同じコスト域に5/5で能力てんこ盛りの天使がいても。僕らのヒーローエアエレメンタルは負けません。「セラのスフィンクス(PLC)」も無かったことに。

・「クローン/Clone(10ED)」
 最近すっかり基本セット常連になった元祖コピー系クリーチャー、「クローン」。過去には「ヴェズーヴァの多相の戦士(TSP)」やら「影武者(PLC)」やら優秀な後輩に悩まされることが多かったが、最近はライバルも減ってるからがんばれる。……まぁ、出番は無いんですけども。

・「珊瑚マーフォーク/Coral Merfolk(7ED)」
 「珊瑚ウツボ(8ED)」に「ジェスの監視人(ALA)」。名前は変えても能力は変わらず。青の2マナバニラ枠という非常にどうでもいい役割が6年ぶりに回ってきた。主な仕事は「灰色熊」と比較されて「青はクリーチャーが弱いんだね」と言われること。

・「取り消し/Cancel(10ED)」
 様々な色に目玉カードが復活する今回、当然青ユーザーが期待を寄せたのはカウンター枠。やれ「マナ漏出(9ED)」がかえってくるだの、やれ「対抗呪文(7ED)」の復活だの。残念! 取り消しです! 現実……これが現実! まぁ、そらそうだ。

・「加工/Fabricate(MRD)」
 ミラディン生まれのアーティファクトチューター。今のご時世は「テゼレット」がいるので影が薄いが、アーティファクトは地雷が登場する機会も多いので可能性は無限大。今のエスパーとのかみ合わせも意外にナイスだったり。期待の1枚。

・「瞬間凍結/Flashfreeze(10ED)」
 青の対抗色ヘイトは引き続きこの呪文。サイドボードの定番ですね。とりあえず「耳障りな反応(SHM)」が落ちるまでがんばろう。

・「角海亀/Horned Turtle(9ED)」
 ……青のコモンクリーチャーはさぁ。ま、期待してないからいいんだけど。
でも、おまえ9版欠席してたじゃねぇかよ。戻ってくんなよ。

・「ジャンプ/Jump(4ED)」
 単にちょっと飛行を与えるだけの地味地味インスタント。まだ「飛行」を入れてもらった方が可能性があるような。なんでわざわざこんな黴の生えたカードを引っ張ってきたんだろう。せめて「跳躍/Reap(STH)」をください。

・「空中浮遊/Levitation(9ED)」
 一転、こちらは全体を飛ばすエンチャント。それなりに強いはずなのに採用実績は無し。まぁ、青はたいがいのクリーチャーが元から飛んでるからなー。

・「マーフォークの物あさり/Merfolk Looter(10ED)」
 定番ルーターは続投決定。リミテッド、構築を問わずにいい仕事しまっせ。

・「思考の泉/Mind Spring(MOR)」
 Xドロー呪文がここで再録決定。「連絡(10ED)」「集中(9ED)」に比べれば効率は一段落ちるが、その利便性はやはり侮れない。今後の環境次第では充分日の目を見る可能性のある隠れた名品だ。

・「否認/Negate(MOR)」
 モーニングタイド生まれの若手カウンタースペルも再録決定。「霊魂放逐」とは完全に対になる形で、非常に美しいスペルなのは間違いない。プレインズウォーカーなんかも対処出来るから意外とやり手。地味だけれども今後もサイドボードではお世話になるだろう。

・「幻影の戦士/Phantom Warrior(10ED)」
 ブロックされないのは単純に強い。しばしば基本セットドラフトを終わらせる役割を果たす堅実クロック。ただ、あまりに堅実すぎるので構築からのお呼びは金輪際無い。

・「変身/Polymorph(9ED)」
 青に時たま採用されるおもしろ変身ギミックカード。一応コンボパーツにもなるかもしれないし、苦肉の策としては青除去にも使えたりする。でも、流石に出番は無いかな? レッツ大祖始変身。

・「思案/Ponder(LRW)」
 ローウィンから雇われた小粋なライブラリ操作呪文。1マナの青スペルというのは実はかなり注目を集める部署で、もっとも人気が高い「渦巻く知識(MMQ)」から、個人的に思い入れの強い「選択(INV)」、変形版の「手練(9ED)」「血清の幻視(5DN)」まで、何が収録されるかによって青の1ターン目の動きも変わってくる。で、今回は直近からこれ。少なくとも現行の「のぞき見(10ED)」よりははるかに使いやすい。今後はしばらく続唱が現役を続けるので、「思案」の続投は選択肢を広げてくれる。

・「物知りフクロウ/Sage Owl(10ED)」
 定番定番。愛され続けるかわいいやつよ。続唱のお供にいかがか。

・「噛みつきドレイク/Snapping Drake(10ED)」
 ラヴニカ生まれの10版育ち。4マナ3/2という実にきれいなステータスがすっかり基本クリーチャーの風格を持つ素敵フライヤー。基本セットリミテッドでは抜群の安定感を誇るぞ。まぁ、10版は「エイヴンの風読み(10ED)」もいたから大して変わらなかったけど……「大気の精霊(10ED)」がいなくなったら青の看板になるかもしれないぞ。

・「テレパシー/Telepathy(10ED)」
 「相手の手札が見られれば、カウンターする呪文が見えるんだから青は負けないよね!」という青使いビギナーの夢を叶えるエンチャント。主な任務は「カードアドバンテージ」という概念を身にしみて味わわせること。

・「時間のねじれ/Time Warp(TMP)」
 しれっと戻ってきた過去の大物。まぁ、コストは適正なのでそこまで悪さはしないはずなのだが……世の中「無限ターン」ほど分かりやすい夢も無いからねぇ……

・「心の傷跡/Traumatize(10ED)」
 まだがんばれる。ライブラリは、削れば底が見えるもの。もしくは墓地の基。何か困った時に思い出してみるといいかも。

・「双つ術/Twincast(10ED)」
 すっかり基本カードみたいな面しやがってるが、実際は神河救済のカードだぞ。コピー業務は青の役目です。赤は勝手に使ってんじゃねー。

・「風のドレイク/Wind Drake(9ED)」
 こいつも定番中の定番なんだけど、実は10版だけ欠席してたんだね。今の世の中は上位互換がごろごろいるので寂しい限り。「金切り声のカターリ」に蘇生を教わりに行こう。

拍手

・「暗殺/Assassinate(10ED)」
 10版から基本の仲間入りをした時のらせん出身の確定除去。強いっちゃ強いのだが、ソーサリーなのが悩みの種。

・「沼の悪霊/Bog Wraith(10ED)」
 地味に皆勤賞を続ける黒の陰の立て役者。島渡りや山渡りは基本セットにいないこともあるのに、何でこいつだけは必ずいるんだろうな。

・「魂の消耗/Consume Spirit(10ED)」
 いつの間にか定着した「霊魂吸収」の改訂版スペル。決め技にもなるはずなのだが、何故かあらゆる環境で見たことがない。

・「死の印/Deathmark(10ED)」
 黒も対抗色ヘイトは現役が続投。1マナと軽いのは強いのだが、黒が困るクリーチャーって大体被覆持ちだったりプロ(黒)だったりするのが難。「非業の死(6ED)」がほしかったんだがなぁ。

・「魔性の教示者/Diabolic Tutor(10ED)」
 何でもかんでも手元にポン、の万能スペル。コンボプレイヤーのお供に欠かせません。かくいう私も大好きでね。

・「蠢く骸骨/Drudge Skeltons(10ED)」
 めでたく登場した皆勤賞。これで「スケイズ・ゾンビ」が落ちてくれれば黒は彼らの天下だ。っていうか落ちてくれ。2マナ1/1で再生に1マナというスペックは実はかなりのもので、9thからはリミテッドでのバランスを考えてアンコモンに昇格したという華々しい実績もある。今回は馴染みやすいコモンで再登場。もうリミテッドのバランスとか関係ねぇや!

・「グレイブディガー/Gravedigger(10ED)」
 彼もなかなか休まないねぇ。手軽で堅実にアドバンテージをもたらしてくれる、黒とは思えない小利口な能力。誰だ、「永遠の証人(5DN)」と比べようとしたやつは。

・「消えないこだま/Haunting Echoes(ODY)」
 オデッセイでは一時期目玉カードとすらいわれていた絶対的な墓地掃除、兼デッキ壊滅呪文。決まればこんなに爽快なスペルも無いはずなのだが……当時も別に活躍しなかった覚えが。書いてあることは相当すごいはずなんだがなぁ。

・「惑乱の死霊/Hypnotic Specter(10ED)」
 ヒッピーだって今のご時世じゃ普通のレア。強いのは間違いないが、そりゃ「苦花」があったら出番もないよな。ちなみに私は黒スキーのはずなのにこいつは1枚も持ってない。……だって高いんだもの……

・「立ちはだかる影/Looming Shade(10ED)」
 基本セット定番要員。「シェイドっていう黒の能力があってね」という説明以外には特に登場しない。もう、こんだけインフレしてるんだったら「ナントゥーコの影(TOR)」でも良かったんじゃなかろうか。それだって現在の多色環境じゃ出番がないだろう。

・「偏頭痛/Megrim(10ED)」
 手札を捨てたい、でもハンデスだけじゃ勝てない。そんな黒には希望の光。在りし日のジャーの記憶も鮮烈だ。ただ、最近とんとお目にかからない。そんな過去の栄光を胸に、今日も手札を捨てたい人を探すのであった。

・「精神腐敗/Mind Rot(10ED)」
 3マナだと大体手札は2枚捨てられるよ、という等式を教えてくれるカード。「呆然(TSB)」が再録されれば良かったのに。

・「思考の粉砕/Mind Shatter(MOR)」
 青の「思考の泉」とセットで基本セットの仲間入り。緑黒でマナ加速すると結構洒落にならないレアである。いつの間にか使われなくなったけど、やっぱりみんなマナがあるなら「不敬の命令」が使いたいんだろうね。

・「夢魔/Nightmare(10ED)」
 こちらも黒で皆勤賞の代表的なお馬さん。シャドームーアが落ちて「堕落」とかのお友達はいなくなっちゃうけど、黒単スキーには相変わらずの魅力をバラまいてくれる。最近めでたくクリーチャータイプが「馬」になったぞ! まぁ、構築で使われているのを見たことはないんですけど。

・「執拗なネズミ/Relentless Rats(10ED)」
 デッキ4枚制限というルールを打ち破ることだけが目的のカード。一応過去には「織端の石(CSP)」とこれだけをぶち込んだデッキとかもあったけど……「大渦の脈動」全盛の今、こいつのデッキで挑むスピリッツは持ち合わせていない。

・「凄腕の暗殺者/Royal Assassin(10ED)」
 書いてあることは結構すごいのに、悠長なので決して構築に姿を見せないゴルゴなクリーチャー。基本セットドラフトでこれ引けたら楽しかろうに。

・「堕落の触手/Tendrils of Corruption(TSP)」
 「堕落」ではなく、「時のらせん」生まれの軽量版が基本セットに初参戦。どちらが良いかは微妙なところだが、やっぱりせっかく使うならとどめに使えるカードの方が夢があっておもしろかったかなぁ。どうせ黒単でしか使えないのは一緒なんだし。

・「地獄界の夢/Underworld Dreams(10ED)」
 過去には地雷カードだったはずのエンチャントだが、8版で戻ってきて以来、私はこのカードが活躍する様を1度も見たことがない。誰か、使ってみてくれよ。「神話の水盆」がある今こそ絶好のチャンスだよ。

・「邪悪なる力/Unholy Strength(10ED)」
 「聖なる力」が続投するならこちらも当然の続投。最近は「御身の刃」なんて生意気な新人もいたけど、やっぱり1マナでパワーが2あがるのは半端じゃないぜ!おすすめは「ドロスのクロコダイル」に張った時の7/2というステータス。

・「衰弱/Weakness(5ED)」
 なんか馴染みがある気がしてたら、時のらせんの「虚弱」の元ネタなのね。私がマジックを始めた6版には似たようなカードで「弱体化/Enfeeblement」ってのもあった。まぁ、要は大して目立たないカードってことだけど。

・「骨の壁/Wall of Bone(7ED)」
 割と常連っぽいカードなのだが、私がマジックを始めた6版に在籍してなかったせいか全然印象にないカード。ちなみにステータスを付記しておくと、3マナ1/4で再生持ちの壁。つまりはタフネスが3あがった「蠢く骸骨」だと思えば大体あってる。……これとスケルトンがあるってことは、基本セットドラフトの黒の地上部隊は一体どれだけ頑丈なんだ、って話ですよ。これで「火葬」が落ちたらビート系の色はかなりきついなぁ。個人的には「屍肉の壁(8ED)」の方が好きなんだけどね。

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