忍者ブログ
最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
[8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18]

「来世は他人がいい」 5→8

 おそらく今期一番楽しみに見ていたのはこの作品だった。それなら今期一番の点数をつけなければいけないだろう。まぁ、最終話を見て「どこが最終回やねん」という気持ちもありつつ、さらに「なんちゅう最終回やねん」という驚嘆もある。……確認したら今作は原作が未完な上に長いこと休載しちゃってるんですってね……原作コミック買って読むにしても救いがなさそうやなぁ。どしたもんかなぁ。

 さて、毎週感想を書いていたので本作のヤバさについてはなんとなく書いちゃった気はするが、先に断っておくとアニメーションとしては大したことはしてないんだよ。制作のディーンは最近はありがたいことに安定感のあるスタジオとして評価をかなり回復はしているのだが、本作については「誰もが唸る美麗な作画で!!」みたいな作品でもなく、おそらく原作のクセのあるデザイン性をそのまま画面に落とし込むことが最大命題だったと思われる。中盤以降に引き込まれたイっちゃってる時の霧島や吉乃の表情がアニメでも際立っていたので、その部分は充分に映像制作の責任は果たしていたと言える。椿さんはいつでもお美しかったですわ。

 じゃぁどこで大きな加点があるかといえば、そりゃまぁお話そのものですわね。少女漫画的な「おもしれー女」と王子様のラブストーリーのはずなのだが、そのどちらもが率先してネジを外しにいき、どの場面を切り取ってもイカレたやりとりを楽しむことができる。「ヤクザもの」とかいうレッテルを貼ること自体は簡単だが、最後に霧島が「俺はヤクザにはなれない」と言っていたことからも分かる通り、作品の本質は多分「ヤクザ」という商売にはないんだよ。ほんとに「霧島という男」と「吉乃という女」っていう1組の男女が紡ぎあげるクレイジーラブロマンス。その前代未聞のプロットにすっかりメロメロにされてしまった。「ヤクザもんなんて倫理的にハードルがあるから絶対に受け入れられないゼ」という価値観をわずか1クールでぐるりと塗り替えられてしまったことになり、この「価値観の矯正」を味わわせてくれる作品に出会えただけでも幸せなことである。

 ちなみに、過去にも一応「綺麗だと思ってしまったヤクザもの」作品は1つだけあって、「BLACK LAGOON」は知性も品性もどっかにおき忘れたような連中のドラマだが非常に美しかった。あれも、「倫理も論理も軸は1つじゃないのだな」という価値観の転換を強要してきた作品だったし、暴力というものには、どこか根源的に人間を揺るがすだけのパワーがあるってことなんだろうな。まぁ、今作における霧島を「暴力」というただ1つの要素に落とし込むのは全くもって説明不足ではあるのだけれど。

 そうして描かれたクレイジーの饗宴。短いながらも文句なしで最高のショーでした。不安はあるけど、多分原作は押さえに行くと思います。そして何度でも繰り返すが、本作最大の英断にして勝因は霧島役に石田彰を起用してしまったことだと思っている。石田ワールド、石田地獄、その底は未だ見えず。俺たちはな、ほんとのほんとに石田彰が大好きなんだよ。まぁあとヒロイン役のツイン上田も最高でしたけどね。上田瞳はもう、この路線でバンバン仕事やってほしい。

 
Amazonアフィリンク

拍手

PR

「マーダーミステリー・オブ・ザ・デッド」 4→4

 ん〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜、まぁまぁまぁまぁ。やらんとしたことは分かる。分かるが……とりあえず有益な情報を1つ落としておくと、いくらか改題されているとはいえ、今作を視聴した後ではマダミスパッケージの「マーダーミステリー・オブ・ザ・デッド」はプレイできなくなるから要注意だ。基本構造に大きな変化はないからな。

 というわけで、プレイ済みの人間は犯人がおよそ分かった上で視聴していたわけだが、そこをアニメ的に色々いじっている部分にややプラスもあり、結構なマイナスもあり。やはり常々言っている通りに「ミステリのアニメ化って難しい」のですよね。それに加えて、さらなるハードルとして「マダミスのアニメ化も難しい」を追加しておいて欲しい。これは「ミステリのアニメ化」と要素がイコールではなくて、マダミスはマダミスで単なる推理小説とは異なった楽しみがあるはずなのだが、アニメ化してただ眺めているだけの状態だと、かなりオミットされる部分が多い印象だった。まだどっかの配信者とかがプレイしてるのを見てる方がマダミスの楽しみ方には近い気がする。

 これは何故かというと、マダミスというのは基本的に「誰かの視点になって」プレイすることを前提に作られているため。そのためにマダミス作者は1人1人のキャラにそれぞれ盛り上がりが作れたり、葛藤が作れるように工夫してくれているし、「どの視点で見てもそれぞれの物語がある」というマダミスの独自性を大切にしている。本作においても原作はもちろんそうした要素がちゃんと活きた作品だったので、どの視点でもエンディングでクライマックスを迎える時にはドキドキがあるのだ。

 今作にも「ミコト視点」という前提はあるものの、そこにはすでに規定の「ミステリとして解くため」のレールが敷かれており、道中で展開される他のキャラとの話し合いもまーお利口さん。みんなして話してほしいことを話すし、情報収集は情報収集でしかないので捜査に「個人の視点であるが故の」紛れが起こらない。こうなってしまうと、言い方はとても悪いがマダミスってのは「単純な導線のミステリ」になってしまう。いや、本作の場合はほんとに限定できてたのかどうかもよく分からないのだが……投票シーンで2:3になった意味もよく分からんのだよな。

 もちろん脚本家の人もそんなことは百も承知でこのアニメシナリオに挑んでおり、あの手この手で原作の要素を改変して刺激を増やそうとしてくれているし、ラストの展開にちょいとどんでん返しを混ぜ込もうとは頑張っているのだが、いかんせんちっちゃい山しか作れないので全体的な平坦な印象を覆すほどではない。最後の逆転にしても、「いや、そこじゃないわ」みたいな感想だけだったしなぁ。

 ほんで再三言ってる通りにあまりにやっつけなアニメ映像は視聴のモチベが大きく削がれ、「この世界のゾンビ、絶対怖くないだろ」みたいなヘナヘナ動画で緊迫感も加わらず。これなら多分、自分からマダミスの卓に飛び込んで少なからず「当事者」になってる緊張感を味わった方が何倍も刺激があるとは思います。

 結論:みんな、マダミスは体感してこそなんぼやで!(マダミス推進の会の者です)

 
Amazonアフィリンク

拍手

「ぷにるはかわいいスライム」 6→7

 また最終回が温泉だよ! 今期は「最終話で温泉」のアニメがこれで3本目。どーなってんだ、この国は、どーなっつ。

 スケジュールの都合上、最終話感想とまとめてで失礼しますが、とりあえず2期が決まっているので今慌てて結論を出す必要もないだろう。とはいえ、名義上は間違いなく最終回であるはずの小休止ポイントにこの話を持ってくるあたりは流石のスタッフ。「投げっぱなし」の礼節をわきまえている。これで2期が始まってしれっとぷにるが隣にいてもちょっと面白いし、いなかったらいなかったで「いや、マジやったんかい」とネタになる。これもこれでおいしい。ぷにる自身は真剣に悩んで出した結論だとは思うのだが、ここでぶつ切りにすることで大ネタになるあたりは見事なもんだ。

 結局、ここまで数話の間提示されてきた「ぷにるとコタローの間の意識差」は解消されず、むしろ周りの連中を巻き込んでより大きな悩み事に顕在化した。これによって2人の関係性は進むかも知れないし、結局どうでもいいのかもしれないし……ギャグのフォーマットでありながら、ちょっとした青春劇を挟んでくれる采配も心憎い。まぁ、スライム相手にラブコメが成立するのかどうかもよくわんないけども……このニッチでカオスなポイントを狙い撃ちにするのが目的の作品なのだろうから、絞られた焦点をきっちり撃ち抜けてるはずですよ。ほんとの意味での最終回には、いったいどんな展開が待ち構えているのだろうか。

 ギャグ作品なので真面目に取り扱ってもしょうがない部分もあるが、本作の良さはカオスはカオスなんだけどある程度は古のコロコロギャグのフォーマットも守っているため、完全に突き放した自己満足ぐちゃぐちゃ作品にはならなかったってところだろうか。たとえば「ヘボット」などのマジのマジで煮詰まっちゃったギャグアニメを思い出すとそこには決して受け入れられない層、理解の及ばぬ層が出てくるものだが、今作くらいだったら「まぁ、意味は分かるが」くらいで許してもらえそうである(大根おろしはかなりボーダーライン寄りだったが)。そういう意味では「コロコロ的ギャグ要素をある程度高めの年齢層に届ける」という狙いは十全に成功していたと思うのだ。

 あとはまぁ、どれだけアニメにする意味があるかって部分だけど、もう1話目でエンディング見た時点で一切の心配はなくなったもんね。スライムという独自のヒロインの動きを見せるコミカルな作劇、そして理不尽な画や間で攻めるネタづくり。スタッフはきちんと「面白さ」を理解した上で画面を作ってくれている。今から2期が楽しみですね。

 中の人についての話はもういいかな。篠原侑の礼賛は繰り返してる通り。あと、地味に雲母先輩役の清水理沙の株も上がった気はします。やっぱ役者たるもの変な役やってる時が一番楽しいんだから。

 
Amazonアフィリンク

拍手

「戦国妖狐 千魔混沌編」 ―→5

 まず何より、長期の放送お疲れ様でした。まぁ、3クールで「長期」ってのも変な話だが……最近は分割が主流なので、一応2部構成とはいえ1年で3クール分放送しきったというだけでも最近じゃ貴重な存在だ。

 評価としてはそこまで高いものではない。アニメとしてのクオリティは決して低くはなかったが高くもなく、とにかく走り抜けることを最優先に何とか繋ぎきったくらいの印象。お話にしても、非常に散逸的な内容でどんどん話が大きくなり、最終的によく見る「世界系」な展開に落とし込んだことでどこか陳腐さも漂う結末にはなった。取り立てて今作を引っ張り上げるほどのものではない。

 ただ、そうしてトータルでは「まぁ、そこまで」という印象のお話ではあったが、嫌いってわけじゃない。むしろとっ散らかった内容で色んなところに個々のドラマが広がっており、ここからスピンオフさせてみるとか、個性豊かなキャラクターたちのその後の人生を想像してみる楽しさもありそう。そういう意味では、1つの端正なドラマをまとめ上げるというより、何かしらの魅力を持った作品世界そのものを作り、そこに息づくたくさんのキャラクターを「生かす」のが目的の作品だったんじゃないかという気がしている。

 一応主人公は迅火ということになってはいるが、2期目は「世直し姉弟」はむしろ脇に回ったり敵に回ったり、世界の構造そのものを示す存在となった。その分中心に置かれた千夜は真っ当な主人公ポジションではあるが、生まれ育ちのややこしさから正統派の主人公とも言い難い。となるとやはり「主人公」っぽいのは真介ってことになりそうだが、1期2期を跨いだ彼の存在感も、やっぱり主人公というよりは「サブ」の立ち位置。結局、みんな主人公の権利を有しながらも舞台装置の立ち位置に残り、「世界」そのものを組み上げていった印象なのだ。それはもちろん月湖にしろムドにしろ同じである。そうして1人1人のウェイトをそこまで重くしきらないことで、たとえば灼の待望の復活シーンとか、もっと大々的に扱っていいファクターがさらりと流されたりするところが好みの分かれる部分ではなかろうか。もっと御涙頂戴を強調してどこかにスコープを絞り込んだドラマ作りもできたとは思うのだが、やはりそれが主目的ではなく、「皆が生きるこの世界」を描きたかったということだ。こういう世界の大きさって、意外とシリーズアニメだと描くのが難しいんだよね。どうしても時間的な幅があるので印象に残しづらいから。本作はその辺りの手つきも無難なものだったんじゃないかとは思ってる。

 多分、この作者さんはそうした「世界」をしっかり持てる人なんだろう。そう考えると、かえすがえすも「惑星のさみだれ」はちゃんとしたアニメで見たかったよなぁ……。今作が弔いとなれば良いのだが。

 
Amazonアフィリンク

拍手

「アイドルマスター シャイニーカラーズ 2nd season」 ―→4

 例によってあんまり真面目に追っかけてなかったシリーズではあるんだけど……正直いうと、1期よりかは興味を持って観られた気はする。1期の記憶が曖昧なので何とも言えんけど。

 確か1期時点での感想は「なんかぼんやりしたシナリオラインだなぁ」みたいな感じで、登場するキャラがみんなしてお利口さんな「アイドル」なもんで、みんなして「レッスン頑張ってライブしたいね!」くらいしか話してなかった印象。登場するアイドル数が多いのでどうしたって1人1人の印象は薄くなりがちで、よっぽどインパクトのある言動がないとキャラが覚えられないという状況下、「アイドル」という特性が残念なことに画一化の方に働いてしまい「なんか華やかなことしたいんだろうな」くらいしか感想が出てこないという残念な結果に。

 転じて2期であるが、いくらかの追加要素が入り、キャパで考えれば「これ以上キャラ増えんのかよ!?」てなもんだが、その「新しい動き」は純粋に興味を惹くものだった。個人的に大きくプラス印象だったのは鳴物入りで新規加入したストレイライトの3人。センターの子が問答無用の強者アイドルだったことでやたら存在感があったことに加え、そこに並々ならぬ対抗心と情熱を燃やす黒髪っ子の動きは単なるお花畑アイドルじゃなくて血の通った人間の執念みたいなものが感じられたし、脇のギャルっ子もあとのエピソードで色々と懊悩が追加描写されて「この3人、めんどくせぇな……」という障壁の多さがしっかりと個性になっていた。2シーズン通して一番応援したいユニットはどこかと聞かれたら、文句なしでここになった。

 また、その後に描かれたノクチルのエピソードでも「メディアとアイドル」というあんまり描かれてこなかったフィールドにまで切り込んで痛みを伴う成長を描いてくれたし、1期の頃に比べると各方面で血肉の通ったキャラになってくれた気はするのだ。いや、もしかしたら1期もちゃんとこれをやってて、私がろくすっぽ観てなかっただけなのかもしれないけども。

 ただ、この「ろくすっぽ観てない」にも理由がございまして。なんかさ、全体的に今作の演出って淡白なのよ。それがよく分かるのが劇伴の使い方で、なんかさ、ず〜〜とやたらテンションの低いじっとりした音が流れてて、盤面にメリハリが感じられないのよ。確か今作は事前に何本かにまとめて劇場公開されていたはずだが、テレビ版よりも長い尺での一気視聴、この劇伴の薄靄がかかったような状態で集中力を持続できるもんだろうか。わたしゃ無理だったのよ。多分、そういう部分から自然と興味が離れてしまったのだと思う。要所でライブシーンを混ぜ込まれても、あんまりカンフル剤にはならんよな。

 まぁ、とりあえずこれで一旦終幕だろうし、あとはしばらくアイマス関係のアニメは無い……のかな? ……なにやら新しいゲームの方は割と人気が出てるらしいが……。

Amazonアフィリンク

拍手

「齢5000年の草食ドラゴン、いわれなき邪竜認定 season2」 ―→5

 2作続けて悠木碧作品。いや、こっちは大塚芳忠作品だけど。

 邪竜様、今シーズンはほとんどちっこいまんまだったからさっぱり威厳なかったよな。いや、元からないんだけどさ。健気で不憫なヒロインポジション、立ち回りとしては「勝手に周りからもてはやされて威名が大きくなり続ける」だけなのでどこぞのクライさんと大して変わらないはずなんだけど、邪竜様は持って生まれた愛嬌のおかげで不憫度合いが圧倒的。周りで人間どもが勝手にバタバタしてるだけなんだけど、もしかしたらそれもこれも全部邪竜様が可愛いから周りがハッスルしてるだけなのかもしれません。まぁ、レーコは間違いなくハッスルしてるけどさ。

 ほんと、安定して違和感ない画作りが達成されてて中国っぽさがないのよね。なろうは地球を繋ぐ。繋ぐな。3期はいつになるでしょうね。

Amazonアフィリンク

拍手



 ※本記事には明確なネタバレは含まれておりませんが、視聴してしまったが故の無意識のネタバレ的ニュアンスは含まれてしまうかもしれません。充分にご注意ください。

 

 ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい。僕は弱い人間なんです。トレーラーが発表され、オープニング映像が公開されてしまってからというもの、毎日最低2回はオープニングを視聴し、「Oh, MUTSUMI Smile...」と天を仰ぎただひたすらに祈りを捧げる日々を送っていたのです。どんな世界が突きつけられるのか気が気じゃなく、1日でも早く楽になりたいと、そう思ってしまったのです。そんな人間の目の前に先行上映なんて蜘蛛の糸が垂れ下がったら、掴まずにいられるでしょうか。えぇ、私は愚かにもその糸に救いを求めたのです。哀れな犍陀多は救われず、再び地の獄へと落ちていきました。私はといえば……救いなどあるはずもなく。「1話も観てない状態で苦しむ」のと、「3話まで観て苦しむ」のと、何の違いがありましょうか。皆様、一緒に地の獄へと堕ちましょう。

 

 というわけで、何一つ救われなかった先行上映でございました。ネタバレは控えます。ぶっちゃけ、3話分一気に見せられてもその情報量を吸収できるはずもなく、まとめられませんからね。年明けに改めてなんにも観てないていで、いや、なんにも観なかったことにして、新番チェックから感想を書いていこうと思っています。なんと低価格で地球に優しい無間地獄でしょうか。

 まぁ、ネタバレ無しとなるとじゃぁ何を書けばいいんだって話なんですが……とりあえず「観てきました」っていう報告がしたかっただけなんですよね。そうそう、公開初日、会場は満席でした。普段、映画館は空いてから観にいく主義なので満員の劇場は久しぶりでしたね。みんな同じ地獄を味わいにきている同士なので面構えが違うわけですが、3話目終了時にマジで何かうねりのような情動が会場全体を包み込んでいたのが印象的でしたね。またご丁寧に3話のラストってぇのが……まぁ、マミさんの首が飛ぶんだと思って待ってればいいと思います。上映中おしゃべり禁止のはずの劇場だけど、とある映像を見てみんなして思わず声出してましたもん。そりゃないぜヲイ。

 ちなみに、そうして上映終了後に何か得体の知れない感情が渦巻いた劇場だったわけですが、そこかしこからほとばしる嘆息、怨嗟、嗚咽、そんな言葉の6割くらいが中国語だったのが印象的でしたね。本作はやたら中国で人気が出ているってのは以前どっかで見聞きしてたし、こないだのライブ配信が上映イベント前で切られてしまっていたので(国内外等しくね)、中国人のファンからは「日本人だけずるい、さっさと続きを見せろ」というニーズが強かったらしいんですが、もしかしたらわざわざこのイベントのために中国から駆けつけたファンもいたのかもしれません。まぁ、地獄の概念は万国共通なんでしょうね。

 いや、マジでしんどかった。私、内臓の中でも胃だけは丈夫なんで胃痛に悩まされることってほとんどないんですが、事前に晩飯食ってから視聴しに行ったら、途中から胃が消化活動を拒絶し始めまして、ずっと胃もたれ、胸焼け、呼吸困難に苦しんでましたもん。なんで俺、年の瀬にこんなもん見せられなきゃいけないの?(年明けにも見ることになるぞ)

 いやいやいや、大丈夫ですよ皆さん、きっと幸せな時間がやってくるはずですので、みんなで心穏やかに来年の本放送を待ちましょう。若葉睦ちゃんは心優しいだけの女の子です。このアニメは、優しい女の子がたくさんのぬいぐるみに囲まれた幸せな世界でハッピーでラッキーでスマイルでイェーイなお話です。

「人は壊れてゆく おかしいのね」 “KillKiSS”より

 

 Amazonアフィリンク

拍手

「妻、小学生になる。」 5→6

 今期徒党を組んでいた「実写ドラマ化してからアニメにするよ」三銃士の最後の刺客。「合コン」「結婚」ときて最後に「妻」ですからね。やっぱ実写ドラマってラブロマンスがメインなのよな(合コンをロマンスと言っていいのか?)。

 ぶっちゃけ、本作はストーリー部分に特別な新奇性があるわけではない。それこそ実写ドラマという媒体を想像すれば、この手の「少し不思議」系のネタ回しはオーソドックスな部類なんじゃなかろうか。加えて、アニメとしても取り立てて大きな加点は無い。終始穏やかな画風で安定していたという意味で決して減点もされないが、アニメーションとしての特性はむしろ活かしづらく、そこまでアニメ化に意義があるタイプの作品でもないだろう。本当に、与えられた起承転結をそつなく、無難にまとめ上げた作品ということができる。

 その上でトータルの評価を上げたのは、あまりにそのパッケージが綺麗にまとまっていたため。普段漫画原作のアニメは山ほど視聴しているが、通常の「連載漫画」というフォーマットは基本的に「スタート時点でゴールが見えない」ことが多い。もちろんおおまかなプロットは完成させた上で連載を始める作者もいるだろうが、連載中ってのは基本的に目の前の話の完成に腐心するばかりになりがちだし、連載を続けるにあたってどんどん最初の想定からズレるなんてことも日常茶飯事だ。アドリブ混じりで走りきり、なんとなく終わらせるからこそ「漫画の最終回は難しい」とよく言われるのだ。

 その点、今作はもう、最初から完全に最終回の絵を作り上げた上で話がスタートしている。いや、全部観た後の結果論でそう見えるだけなのかもしれないけど……少なくとも1話目で置かれた配置は全てがこの最終回に向けて必要な要素ばかりだったし、後から考えれば「この流れ、この終わり方しかないな」ととても納得できるものである。悪く言えばオーソドックス過ぎて意外性が薄いと言っているように見えるかもしれないが、決してマンネリズムのみの惰性で作られた筋立てだとも思わない。「妻が小学生になる」という(身も蓋も無い)思いつきからスタートし、そこから紡がれるヒューマンドラマとしては、教科書に載せてもいいような非常に理路整然としたストーリーテリング。ここまでパッケージとして1つにまとまったシナリオラインってのは、アニメ媒体でも久しぶりに観た気がする。オリジナルアニメだったら同じような作り方になるはずなのに、漫画原作の本作でそういう印象を強く受けたのは不思議なもんである。そりゃ実写ドラマにしたくなるのも頷ける。

 あとはまぁ、やっぱ男はどれだけ歳を重ねてもマザコンなので、「母親」をテーマにした作品に弱過ぎるってのはあると思いますがね。「母親が悠木碧」の時点で放送コードに引っかかる国もありますからね(認知のバグが起こっています)。

 
Amazonアフィリンク

拍手

 まれいたそ〜。最近は「たそ」と言っても姉のことを指すのか弟のことを指すのか分からないので個体識別子の役割を果たしていないですね(元からそんな機能はない)。

 


拍手



忍者ブログ [PR]
カレンダー
01 2025/02 03
S M T W T F S
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28
ブログ内検索
カテゴリー
プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
ーーーーーーーーーー
↑越えられない壁
沢城みゆき 斎藤千和 
中原麻衣  田中理恵  
渡辺明乃 能登麻美子
佐藤利奈  佐藤聡美
高垣彩陽   悠木碧
最新CM
[01/30 NONAME]
[01/27 デュッセル]
[01/21 デュッセル]
[01/20 NONAME]
[01/20 NONAME]
バーコード