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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 中国語で飲み放題は「無限量使用」、第8話。中国産アニメの邦訳版だと必要なとこに字幕出したりするけど、日本産で中国が舞台の作品だと意図的に出さない部分が多いのがちょっと面白い。

 着々と答え合わせが進んで九龍が「解体」されていく。前回グエンがだいたい話してくれたのでもはや九龍の現状にそこまで謎は残ってない気すらするが、今回はさらに改めて「九龍の現在の住人は『過去の住人の幻影』である」旨が念を押された。なるほど、確かに以前本体を引っ張ってきてコピーを消す実験はやってたっけね。あれはみゆきちゃんたちも現状を把握した上での行動だったか。そうなると、今回ヨウメイが香港市内であったおじさんみたいに「昔九龍に住んでたよー」という人は案外近くに存在しているわけで、仮初の九龍の人々は常に消失のリスクに晒されてるってことになるわけか。

 事実を認識しているグエン、みゆきちゃんの2人は、どうやらジェネテラで何かしてる上層部の行動については懐疑的な部分があるらしく、独自にジェネテラで「何かしたい」人たち。ただ、それがなんなのかは分かってない。キーとなるのは、2人ともちゃんと九龍が見えており、九龍内部で生活できているということ。

 転じて、今回ネカフェでヨウメイと話してた怪しげな関西弁(ユウロンというらしい)も別枠で九龍の調査を進めているが、こちらは本人曰く「九龍を見ることができない」らしい。実情を知ろうにも、確かに見えるか見えないかで調査の難度は激変しそうである。ただ、完全に「外」の存在であればこそ、見えるものもあるのかもしれないが。そもそも何で外部の人間が九龍に探りを入れたいのかもよく分かってないけどね。

 ヨウメイが一旦「外」に出たことで内外から挟み撃ちの形で調査が進むかと思われたが、よく考えてみたら「内」から調査しようというモチベがある人間はあんまりいなかったな。もちろんその任にあたるべきは鯨井さんなわけだが、一番手っ取り早い手がかりが工藤である関係上、そこに冷静に探りを入れることはできず、あれよあれよとベッドシーン。まぁ、工藤のあの姿勢が崩れないなら、鯨井さんは流れに身を任せてる方が気楽だもんなぁ。でも、普通に考えたら工藤は何かに目をつぶって「誤魔化してる」状態なわけで……2人の関係が健全なものでないことは、工藤が見てみぬふりをするなら、それを指摘できるのは鯨井さん自身しかいないのよ。

 真実を優先するか、現状に甘んじるか。……割とクライマックスじみてきてるんだけど、これって原作未完なんだよね? アニメだけで片がつかないかしら?

 

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 だからさぁ……第7話。マジでナニ獄少女なのさ。倫理観がどうこういうレベルじゃねぇぞ。

 ただ、これまでのダイナミックモラルハザードなインパクト勝負と違い、今回はだいぶ演出も強めに異質さを押し出してきている。理不尽なのは相変わらずだし、このはがやってることには何一つ正義などありはしないことは変わらないはずなのに、どこか寂寥感が滲む演出方向。止め絵の細かいカット割りとガジェットの配置でアイコニックな画面構築を見せる演出方向は、ちらほらシャフト的なフレグランスが漂っていた今作の中でも、一番シャフトらしさが強めに押し出された回と言えるかもしれない。

 最後のこのはの依頼遂行からのエンディングパートなんてのは、むしろテンプレ的な悲哀感の演出だからそこまで珍しいもんでもないんですよ。個人的にやたら気になってしまったのは、このはが問題のクラスメイト(吉田さん)のお宅を訪問し、その友達の佐藤さんと交流とも言えないような交流を深めるシーン。この一連のシーンはことさらに止め絵のつなぎが多いパートになっており、部屋の様子などはほぼ1枚絵の連続で繋ぐことで両親がいなくなってがらんとした空間が広がることを示し、吉田さんの生活の異質さを伝えている。

 特に印象的なのは玄関の描写で、2人が帰宅した時点では似たような靴が2足並べて置いてあり、後から佐藤さんのちょい汚いスニーカーが2人に割って入るようなポジションに追加される。スニーカーは後になって佐藤さんの登校シーンでも大写しになることで彼女の存在感を強めに押し出すのと同時に、そのボロボロの様子から彼女の生活が決して楽ではなく、苦学生が必死に勉強して結果を出そうとしている背景を匂わせる。軽めのクラスメイトに絡まれてタジタジする佐藤さんの描写も挟まり、彼女の人生が決して順風満帆ではなかったが、それでもヒネずに精一杯生きてきたことが伝わってくる。また、ついでに吉田さんと佐藤さんが特別に強い友情を結んでいることも匂わされており、このはは持ち前のメンタリティのおかげでそんなイチャイチャを見せられても特になんとも思ってはいなかったが、普通に考えたら「なんで私呼ばれたんだろ」と思ってしまうくらいに2人の世界は特別だ。白のスニーカーが玄関の中心に割って入った構図も、決して吉田さんとこのはを近づけまいとする佐藤さんの心理の表れとも取れるだろう。

 そうして短い時間で描かれた佐藤さんという1人のキャラクターが、今作では「いつも通りに」ふいと消えてしまうという。もちろん、依頼を見た時にこのはも一瞬動揺した可能性はあるが、それでも次の瞬間にはスンと冷静に戻り、特に葛藤した様子もなくすんなりと任務を果たすことに。それがこのはというキャラクターのブレないアイデンティティ。奇しくも「趣味とか、好きなことはないの?」と尋ねてきた佐藤さんに対し、「好きでもない」殺しの稼業でその口を封じてしまった形。

 今回はそんな「このはとクラスメイト」のいびつな関係性の裏でさとことこのはの対話が逐一挟まれ、その中で「趣味と生きがい」についていちいちこのはが正論を吐いているのがあまりにも虚しく響く。彼女がいう「楽しくないならやらなければいいのに」「今のさとこちゃんは苦しんでるように見える」といった助言はいちいち的を射ており、ソシャゲの課金に四苦八苦している哀れな現代人には平等に刺さる一言だ。さとこは、お金の使い方にも、人生の歩み方にもある程度正しい自己認識ができている。さとこと2人でのショッピングはそれなりに楽しそうだし、カメラのレンズに向かっていい表情だってできる。ご飯を食べている時の笑顔なんて値千金だ。彼女は、本来なら「有意義な人生」を歩む才能を持っているのだろう。

 しかし、そんな彼女はたった1つ「殺し屋」というステータスのおかげで全てを無に帰す。楽しくもない、ただ業務として粛々とこなす暗殺業の結果として、彼女の日常生活には不必要で暗い暗い影が落ちている。それでもこのはは殺しをやめない。それが彼女の日常になってしまっているから。

 このお話は殺しの是非を問うようなものではないことはこれまでのお話から自明であるが、それでは何を語るべき作品なのだろう。今回のお話では、それを考える1つの手がかりとして、「殺すこと」ではなく「生きること」の方に焦点を当てているのかもしれない。もちろん、あまりにも不遜で、ピント外れな焦点ではあるが。ざわりとするこの視聴後の感覚、7話目でもまだ慣れません。

 

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 何やねんこのアニメ(1週間ぶりN回目)、第7話。本当に情報の入れ方がクレイジーすぎて、何が普通なのかわからなくなって脳がバグる。個々のシーケンスだけを拾うといちいち感動的だったり、刺激的だったりするのに、ふと冷静になって俯瞰で見ると「マジで何してん?」というクエスチョンしか出てこないという。俺たちは壮大な詐欺の片棒を担がされているんじゃなかろうか。

 今更ちょっとやそっとの展開じゃ驚かねぇぞ、と思っていても、その筋立ての突飛さにいちいち変なボディブローが刺さる。今回のお話、あらすじだけピックアップすると……「宇宙への宣伝を目し、オーナーの夢でもあった広告衛星を打ち上げることになった銀河楼一同。防衛のために衛星には質量兵器『神の杖』を搭載すべきだと主張するポン子だが、他の面々は必要ないと一蹴する。納得いかないポン子は地道な政治活動を続けて賛同者を増やし、最後にはヤチヨの心を溶かして兵器の導入を取り付ける。『神の杖』の設置には宇宙空間での活動が必須だったが、大学で宇宙工学を学んだ才媛のポン子をもってしても、どうしても重量の問題が解決できずにプロジェクトは頭打ち。しかし、ヤチヨが自ら作業役を買って出ることで問題は解決した。ロケットは無事に打ち上げられ、ついに念願の『神の杖』を設置できたと思った矢先に……」。

 もはやボーボボの「前回のあらすじ」と大して変わらないレベルの夢小説である。もちろん視聴中だって我々は冷静なのでツッコミは止まず、「いきなりのベントラ?」「そら科学的根拠はないやろ」から始まり、毎分ごとにツッコミポイントが押し寄せるのだが、何故か知らないけど要所でやたら胸を打つ(気がする)描写が飛び出してグッと来てしまう。中でも今回はポン子とヤチヨの諍いについては、「あぁ、いよいよこの時が来てしまったか」と胸を痛めた視聴者の方も多いのではなかろうか。

 「ヤチヨがロボットである」という事実は、前回のハルマゲのお話でも気になるトピックとして取り上げられていたが、よりにもよって一番の仲良しになったはずのポン子の口から「脳も心も無いロボット」と罵倒されるシーンは義憤と悲しみがノンストップ。それでもヤチヨさんはただその事実を飲み込み、大切な従業員のことを最優先に行動してくれるのである。決して飲み込めない一言を吐いてしまったポン子も、自分のしでかしたことの重大性を理解していないはずもない。心優しきロボットの悲しむ姿を見たくないとばかりに、和解後は持てる力の全てを駆使して銀河楼の発展へと寄与する姿勢を見せる(まぁ、本当に必要な行程なのかどうかは誰にもわからないが)。取ってつけたような彼女の最終学歴の話など今作においては瑣末な問題だ。個人的には、宇宙を股にかけた凄惨な衛星兵器の建造にバアさんが関わってることの方が怖い(中の人の宇宙世紀的に)。

 今回経過した70年という時間は、ロケット開発というテーマを考えるともはや長いんだか短いんだかもよく分からない。今作の特長の1つ、「雑多に流れるシーンの説得力が異常」は今回も発揮され、「ロケットを打ち上げ宇宙に行くためのエトセトラ」が短い時間でぎゅぎゅっと展開されるパートは圧巻。個人的にはプールでの宙域活動訓練がツボ。そしてそんだけ長期(我々の感覚では)の計画を進めているにもかかわらず、ポン子が目の下にクマを作って寝る間も惜しんでプロジェクトを進めるモチベーションも正直十全には理解できない。「もう逃げたくないのだ」とは彼女の弁であるが、そもそも星を失った理由が戦争であるなら、ここでまた兵器に依拠するのもどうかと思うし、そもそも人がいなくなった地球を占有したのがお前ら異星人ちゃうんかいとか言い始めると身も蓋もないのだが、まぁ、流石にウン百年もこの星に住み続けているタヌキたちはもはやこの星の住人と認めてしまってもいいのだろう(そんだけ時間経過したら星を追われた思い出とかどうでもよくね?というのは置いとくとして)。とにかく、世は宇宙時代。銀河楼もいよいよ地球を飛び出して活動する時が来たわけで、それってつまり、ヤチヨさん側が積極的にオーナーたち地球人を迎えに行くこともできることを意味するのだが……。

 神の悪戯、太陽フレア。生身の人間であれば一撃必殺のその電磁の衝撃に、ヤチヨさんは機能を奪われ、なんでか知らんけど追加機能を獲得。ヤチヨさんの設計者、ウン百年前にどこまで見越して彼女をプログラムしていたのだろう。そこの謎が解かれる日は来るんだろうか。

 宇宙・孤独・永劫の時。カーズもびっくりの状況を前に、ヤチヨさんに与えられたのは自害のためのトリガー。彼女がその端緒を掴んだ「感情」は、彼女を塵芥へと変えてしまうだろうか。そこから何も見えなくなるの、星屑ロンリネス。

 
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 今時の若い子はウッウッウマウマとかしらんやろ……第7話。今確認したら最初のバズったのは2008年だそうです。この数字を見て「あれ、意外と最近やん」と思ってしまうことが一番ヤバい。

 さても、相変わらずである。結局本作はここまで「集められた魔法少女仲間の裏の顔」だけで引っ張ってきている作品で、キックオフを告げたアズからマイに軽めのパスが回り、それがキョウカにいくかと思いきやエグいカーブを描いてチョコに回ってきた、というのが前回の悪辣とすら言える衝撃の引き展開だった。ただまぁ、どうなるものかと1週間待たされたが、結果的にはそこまで揉めるような話でもなかったし、地雷の破壊力としてはパスを回すごとにおとなしくなっていると言えるかもしれない。いや、チョコのあのタイミングでの暴言はどう足掻いてもダメなことだし、これまで培ってきたキャラとの落差という意味では依然大きくはあるのだが……なんだろ、問題の「どーしよーもなさ」とか「胸糞悪さ」では特段重さを抱えてはいないのよね。

 いや、これで「問題ない」とか書いちゃうとそれはそれで問題なのだが……くそっ、扱いにくい題材もってきやがって……ここまでの3人の問題をそれぞれの尺度で分けてみると、あくまで個人の心持ちの問題だったもんだから規模が一番小さいのはアズだが、彼女は魔法への依存度の高さという点で他のメンバーへの影響がでかい。悪辣さという意味では最も控えめで何も悪いことはしてなかったのがマイだが、彼女の場合は理由なき依存の精神性が一番見えてこないので底が見えず、解決後も解決したのかどうかよく分かってない不気味さが気がかりだ。

 そして今回のチョコについては個人に帰する問題がそこまで多くなく、くだんの暴言にしても結局は「精神的に参っちゃってついに出ちゃっただけ」というのでそこまでのお咎めは無い状態。どちらかというと、ヤングケアラーという社会的な問題の方が重要で、彼女個人の人間性としては、実によくできた長女として頑張っている良い子だし、それを仲間連中に隠そうとしたモチベーションも理解はできるだろう。つまり現時点で一番「後ろ暗くない」のがチョコだったと結論づけられる。まぁ、悪く言えば「前回のアレは結局こけおどしだったんかい」ということになるが……生まれながらの環境に苦しむ若者の声としては同情の余地はあるよな。チョコ自身が「決して自分が一番不幸なんて思わない、私よりも状況が悪い人はもっとずっとたくさんいる」と非常に現実的な視座を持てており、どこまでもリアルに魔法という道具立てを活用しようという身の置き方も正しい。なんだ、ただのいい子だったじゃないか。

 というわけで「別に何もなかった」という結論に至る今回のお話は「肩透かし」なのだが……トータルで見れば、このチョコのお話は次なるステップ・キョウカへの三角パスだったことが分かるわけだ。何しろ「貧しくてもめげずに、自分ができる範囲で精一杯頑張る勤労少女」が出てきた後に、「恵まれた環境からクソみたいな課金」というふつーにダメな現代人の典型みたいなやつがまろび出てきたのだから。まぁ、キョウカの境遇についても同情の余地はないでもないのだが(なんでアニメのご両親は子供に聞こえる音量で子育て論をぶつけるんでしょうね)、あんな毒にも薬にもならなそうなVの者への課金は確かに賢明な行動とは言えないだろう。そりゃ推し活は自由だが……その結果としての、Cパートのあれである。まぁ、だいたいの視聴者は「そうなれば、そうなるやろ」ってんで予測はできていた気がするけど。いや、普通に考えて可愛い系で売ってるVの物が軽率にあのDMは送らんやろ……。

 「とりあえず現代を舞台にして、女子高生が関わりそうな社会問題全部やっとけ」とばかりに雑にぶっ込んでくる今作の姿勢は頭が下がるが、雑多にぶっ込んでるせいで作品性へ昇華が甘く、突飛なのに陳腐というなんか変な状態になっている気はする。やはり最後にユイナパートがどう落とすかが最大の焦点になるだろうな……。「ケロッペ、実は地球を救いたいぐう聖だった」くらいやってもらわないと納得できない気がするが。

 
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 いやほんとエグいて……今作はこのテイストは崩さずにいくってことなんだろうな……ほんとになんでこれをニチアサで放送することにしたんだ?

 おそらく魂電編の最終幕。ここまでの3話が「一人の役者」→「二人の魂電」→「三人の席」と綺麗にワンツースリーでサブタイを揃えてるのが芸術点高いのだが、よりによってその最後を飾る「三人の席」の意味があまりにもバッド過ぎて人の心を失いそうになってしまう。ただシャンチャオを殺すってだけなら「そういうシナリオラインもあるかぁ」で単なる鬱要素として受け止められるところだが、そのシャンチャオの死すらも全てが筋書きの中のワンパーツでしかなく、最終的には「一人の魂電」に行き着くというこの結末に、「何がヒーローなものか」と反吐が出るような思いに。この世界のヒーロー像を表現する手法としてはナイスの存在だって充分な胸糞だったが、なるほど魂電も負けてはいない。次の鬱が楽しみである。

 いやー、でもこの筋書きなぁ……アニメとしてもいろんなところにサプライズが仕込まれててエキサイティングなのは間違いないんだよな。ラストを飾った店長の存在が一番ひでぇのは当然なのだが、それを克明に描写するための伏線の拾い方とかもエゲツなくて、ことに「救いのない要素を救いなく描写する」部分はやはりチャイナテイストなのか。普通、「コンクリ詰めて東京湾ぞ」なんて部分はいちいちディティールまで描かないもんだが(「オッドタクシー」や「ファブル」でそれなりに触れてはいたが)、今作は丁寧に「コンクリに人を浸します」まで全部描いてくれる。その方が悪辣さが際立つというただその一点の理由だけで。そういうところが、終幕後の後味の悪さを引き立ててくれるのだろうなぁ。

 ヤンチョンからしたらシャンチャオを殺した犯人は「分からない」。分からないことにはなってるんだけど、世間の「信頼」を超えて旧魂電を亡き者にしなければ気が済まない。彼なりの仇討ちにシアチンは心を痛め、必死に止めようとするがその声も届かない。なぜなら、かくいうヤンチョン自身も、完全なる「ヒーロー」ではないことを自覚しているから。シャンチャオの殺害現場に出くわしたあの一瞬。魂電の力を持ってすれば、もしかしたらシャンチャオは救えたかもしれない。しかし、これまでの三角関係とすら言えないような三人の関係性が脳裏をよぎり、肝心なところで踏み込めなかったヤンチョン。そんな罪の意識が彼を苛み、一心不乱の復讐鬼へと変えてしまったのである。この状況でのサブタイトルが「三人の席」なのは鬼畜すぎるよ。

 そして新旧魂電決闘の決着についても、なんと本作はリドルストーリーのごとく、詳細は語らない。普通に考えたら社長の思惑がうまくいったということはヤンチョン側の勝利のはずなのだが……社長の思惑はあくまで「魂電の復活」である。ロートルと化して次第にスペックも、売り上げも落ちていく「過去の遺物」を今一度再燃させて売り上げを伸ばすことこそが彼の目的。そのために若き「新魂電」を煽り立てて、ネームブランドを再加熱するプランを立てた。最終的な決闘についても、下馬評通りに新魂電が勝てばブランドがリフレッシュされるので言うことなし。旧魂電が勝ったとしても、改めて世間にその強さを知らしめられたのだから文句はない。どっちに転がっても結果オーライであり、「新旧魂電の信頼値の統合」という形で社長の目的は果たされた。「ヒーロー」には仮面と名声さえあればよく、その中身が誰だろうと、世間は興味がないのである。

 まぁ、誰が悪いって、この世界のヒーロー信頼値システムが全部悪いよね……この世界に本当に意味での英雄譚など、あるのだろうか。

 
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 次回予告が最低の締め方だった……第6話。まぁ、私には生涯を通して縁のない話なんですが、大変な人は大変らしいですからね……本編がちょっといい話風だったのになんてこったい。

 今回も色々とためになる話が聞けるアニメでしたが(?)、地球の科学知識をめぐって、ムームーたち猫星人の概念がどんどんわからなくなっていくのが困りもの。こいつらほんと、頭がいいんだか悪いんだが……いや、「頭がいい宇宙人の中でトップクラスにバカなやつの集まり」ってのは分かってるだけど、その「頭のいい頭の悪さ」が変なとこでポロポロ出てくるから悩ましい。ムームー単体で見ても、家電をことごとくバラバラにするだけの分析力を持ち合わせてはいるのに、状況を面倒な方に曲解して事実関係はなかなか認識できないという。いい加減に桜子の部屋(と桜子自身)についての理解なんてコンプリートしてそうなものだが、未だに室内に設置されたブービートラップで殺されかけたと思っているのである。いや、実際に殺されかけてるんだけども……うん? でもムームーのあれって着ぐるみなんだよな? だとしたら熱い米を大量に浴びたからって致命傷にはならない気も……いや、外界の情報を遮断しないためにダイレクトにあらゆる情報を伝える仕様なのかもしれんな。その後火傷の治療のために全身をシンクの水に浸けていたわけだが、むしろ水は大丈夫なんでしょうかね。消化器の作りなんかも完璧に猫らしいし、ほんとにこいつらは猫なのか猫じゃないのかはっきりしてほしい。

 そんなわけでAパートは炊飯器。これまでいうても特に「初めて知ったわ〜」なんて知識は出てきてなかったけど、今回の「IH式とマイコン式」については僕は初めて得た知識でした。確かに言われてみれば「マイコン式」っていう方式は聞いたことがあるな。今まで使ったことなかったからあんまり気にしてなかったけども、内釜の種類でだいたい見分けられるとのこと、今度炊飯器を買い替える時にはちょっと気を付けてみようかしら。いや、でも普通に買ったら今の時代はどう頑張ってもIHだろうなぁ。そして、人類の叡智(そして日本人の叡智)を詰め込んだ加熱装置で死にかけたムームーは、それに加えて「知識をいっぺんに摂取しすぎると毛玉を吐く」という謎の特性も公開。今までそんなことなかったじゃん。あんな簡単な電車とかの説明でいちいち体調崩してたら、1年で充分な情報を手にいれるのなんて夢のまた夢やぞ。もう、マジで代わりに桜子に頑張ってもらうしかないじゃん。

 そんな桜子さんは、今回「炊飯器なんか使えなくったって!」というので土鍋炊きのご飯を披露し、「田舎の娘っ子が大切にしているおばあちゃんの知恵袋」というなんかいい属性を展開。美味しいご飯が作れる女の子はそれだけで惚れちゃいそうになるね。ちなみにどうでもいい話だが、今回の展開を見て初めて「そういや、『赤子泣いても蓋取るな』っていう文句が意味を持って成立するのって、赤子が『蓋とって〜〜!!』って泣いてる時だけだよな……」というどうでもいい気づきがあった。どんな気づきだ。

 Bパートは電車、そして今回は全体を通してデシマルとアキヒロの関係性も掘り下げられるお話だった。デシマルさんは「インフラ担当」とのことで、ムームーとはまた別の切り口から地球を色々と曲解している模様。あらゆるところが調子っぱずれな間違いだらけなんだけど、「強制労働施設に送られていくのか……」だけはあながち間違いでもないのがちょっと悲しい。

 アキヒロの歓待(?)はなかなか受け入れられないプライドの高いデシマル。彼なりの正義感で職務をまっとうしていたが、そんな彼の律儀さが現れたのが「家から出る時にちゃんとスペアキーで施錠し直す」あたりだろうか。あれさ、アキヒロは駅でデシマルを回収して帰宅した時に「あれ、部屋の鍵は閉まってるのに……」って不審に思わなかったんだろうか。デシマルの行動、ちょっとしたホラーやぞ。

 そういえば今期は電車で移動する猫が2匹も登場する、謎の「長距離移動猫クール」になってますね。まぁ、残念ながら山梨の猫はほったらかしだけど、流石に東京の電車では猫は捕縛されてしまう模様。電車で捕まった野良猫は……普通に考えたら保健所行きなんだろうなぁ……。

 誤解は誤解のままながら、ちょっとだけ距離が近づいたデシマルとアキヒロ。その代償としてどんどん距離が離れていくアキヒロとギャル。あの子、何のために登場し続けてるのかよく分かんないね。単にアキヒロと桜子が上手く行ってる感じを外からサポートするためだけの要員なのかしら。別に桜子はそんなこと望んでるわけではないのだが……まぁ、自分と同じ宇宙人ブリーダーは今のところアキヒロしか見つかってないので、お互いに情報共有目的で繋がった方が利点は多いかもしれないけども。でもデシマルはアキヒロに正体明かす気は当面なさそうだしなぁ。

 今回デシマルのモノローグではオープニングなんかに映る細身の猫星人の姿もあった。今後はもうちょい、別な宇宙人も登場しそうですね。……そのうちケロン人くらいの人数になりそう(中の人ネタ)。

 
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 シカコ。シカコについても割と初期の段階でシカコだったような気もするが、まぁ、使いやすかったのだろう。こうして自分のパーソナリティから名付けをさせてくれるとキャラが掴みやすくて良いね。この人も、またちょっと変わった経歴の持ち主である。

 

 


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 猫にきゅうりはマジで結構な負担になるらしいからやっちゃダメだぞ、第6話。あたしゃ放っておくと猫ショート動画とかを延々流しがちですが、不意のトラブルなら仕方ないが、人間が仕掛けたトラップとかに猫がかかってる動画が流れてくると一気にテンションが下がる。

 というわけで霧島にはマイナス1点だが、まぁ、たいしょうは強い子だと信じているので許してやろう。Aパートは丸石道祖神という謎のオブジェを探すお話。マジで初耳だしどんだけ説明されてもピンとこないのだが、マジで山梨周辺の土着の文化ということなのだろうか。「なんか丸い石を置いとく」なんて風習はあまり都道府県は関係なさそうだが、近隣の県にもあるんでしょうかね。まぁ、信仰の形としてはイメージしやすいものだし、巨岩信仰なんてのはそれこそ所構わず存在する形式ではあるけども。ちなみに我が県(府)において「路上に置かれた石」と言えば県民性の代表選手とも言える「いけず石」である。よくネット上などでネタになっているので古き悪き京都の文化として冗談めいて語られることがあるが、マジでふつーにその辺にあるからな。あれはあれで事情がある文化らしいので、決して京都人の性格が悪いとか思っちゃダメだぞ。いや、悪いのかもしれんけども。あたしゃ外様の身なので詳しいことは分かりません。

 石は石でも謎の球体・ブリオンばりのフォルムを誇る丸石道祖神を探すイベント、よくもまぁ、春乃はこうも怪しい情報ばかり手に入れてくるもんだ。しかも自分では動きたくないから配下(?)の高校生に任せようとするしな。今回は車を使う必要性から本人も出撃せざるを得なかったが、季節が真夏ということもあり漫画家の体力の無さを思い知らされる結果に。まぁ、普段の生活見てりゃ体力がないのは丸わかりだし、あの色素の薄さではとりわけ暑さには弱そうだし。フツーに考えたら自分の思いつきで引っ張り回しといて先に音を上げて駄々こねる大人は面倒臭すぎるだろ、とは思うのだが、春乃はCVのおかげで許されてる部分が大きいよな(個人の感想です)。今期アニメという括りだけでなく、ここまでうえしゃまの嬌声が堪能できるキャラもレアではある。おまけとしてあのクセになる敷島の変なとのぴーボイスも重なり、両サイドからのボイスエフェクトが楽しい。だから石が見つかったかどうかなんて些細な問題です。ちなみに、先週の話があったせいで春乃の仕事場の映像が映るだけでまだちょっと怖い(だから言ったじゃん)。

 Bパート、カレーを求めて三千里。引き続き春乃の暴走話となっており、もはや今作の主人公はどう考えても春乃だ。いいぞもっとやれ。しかしこれまた的確な飯テロにもなっており……「カレー食べたい」はとりわけ伝染しやすい感覚なので、こんな時間にお腹空いた。最近はさぁ、うちの米櫃がもはや空だから家でもなかなかカレー作る気にならんよねぇ。米が安くなるまで待とうと思ってたんだけど、諦めて補充しようかなぁ。

 カレーの面倒臭いところは、単一のメニューのくせして外食しようとするとそのバリエーションが多岐にわたる部分。自分の好みのカレーにチューニングした店を探すだけでも一仕事だし、詳細に検討しようとするとネットの情報だけでは足りなかったりする。そして何よりカレー店はラーメン店ばりに数が多いので吟味も大変なのである。私も去年の夏、思い立ってラーメンじゃなくてカレーの食べ歩き企画を立ててしばらく初見の店をあちこち食べて回ったが、最終的に「もう1回行きたいな」と思える店の割合は少なかった。食べたい時には無性に食べたいけど、わざわざこだわりの店まで行くのもめんどくさい、それがカレーという食べ物なのだ。

 というわけで、人の心を狂わせた結果が丸一日の死出のドライブだったのもやむなしということで。しれっと流しかけたが、春乃の他に霧山・華子ってのもなんか妙な面子だったな。なんだかんだであんな春乃のわがまま勝手に付き合ってくれるのはこの2人ってことなのかもしれない(少なくとも敷島は途中でいなくなってそう)。

 追伸:インド・ネパール料理屋のチーズナン、めちゃ美味いんだけどおっちゃんは歳のせいでもう1人前を食いきれなくなりかけています。あれ、ワンセットのカロリーやばいんだって。

 

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 夏の幻、第7話。今回はなんだかぼやけた景色の中、若干作画のクセが強め、っていうか省エネ部分がちらほら。ただ、そんな中でも濃密な濡れ場(?)だけはしっかり描き込んでるあたりに何かしらの信念を感じる。

 さて、とりあえず今作における大きな設定はだいたい開示されたのだろうか。これまでちょっとずつ匂わせながらもだいたい解答を提出してるみたいな状態だった謎のエリア・九龍。その正体はもちろんまだ分かっていないが、どういう類の存在なのかは今回明確な客観視点をもって提示された。ざっくりいうと、「でっかいおばけ」である。

 一応自分の理解のサポートのためにまとめておくと、「九龍」と言われて最初にイメージする巨大で雑多な九龍城はすでに何年も前に解体されていた。その跡地は現在単なる廃墟に成り果てており、普通の人からはその廃墟が見えるだけである。しかし、ジェネテラが何かをしたせいなのか、そんな廃墟の地に巨大な「九龍城の幽霊」とでもいうべき幻が定着。そこには在し日の九龍の面影がそのまま投射されており、「見える」人はその設備を使って普通に生活できる。そしてそんな九龍の面影の中には、かつて生きていた(?)人々の面影も含まれている可能性がある。

 「見える」人には2種類あり、1つは「もともと九龍にいた人」に見える可能性。かつて蛇沼とよろしくやっていたグエン、そして我らが工藤さんあたりは「分かった上で、かつての九龍を知っていて見えている人」。そしてもう1つは「九龍の解体そのものを認識してない人」。現時点でこのカテゴリにはヨウメイしかエントリーしていないが、彼女の反応からして、現在の九龍にはこのカテゴリの仲間はあまりいないかもしれない。

 ただ、ここからが問題なのだが、ここまでさまざまな状況で言及されてきた「ジルコニアン」だの「ジェネリック」だのと言われた複製たちがどういう存在なのかは、まだ定かではない。安易に考えると「九龍がコピーされたから当時の生活の中にあった住人もコピーされた」というのが自然なのだが、九龍の解体が1994年とのことなので、その当時鯨井Bが生活していたとはちょっと考えにくい(工藤の年齢などから考えて)。まぁ、「現在が西暦何年なのか」もよく分かってないので時間的な要素は検討の余地はあるのだが、工藤が鯨井Bと現在の鯨井ちゃんの間にそこまで気の遠くなるような時間を挟んでいるとも考えにくく、複製体の「元データ」がどこから提供されているのかはちょっと気になるところ。

 工藤が鯨井Bと付き合っていた時代がそう遠くないと考えると、工藤が彼女と付き合っていたのがすでに現在の「複製九龍」だったと考えた方が辻褄は合うのか。何も知らずに複製九龍に迷い込んでお仕事を始めてしまった工藤は、複製体と知らずに鯨井Bと付き合うが、なんらかの事情で彼女が死亡。その後さらに「後発」の鯨井さんが生み出され現在に至ると。その方がわかりやすいかな? グエン、蛇沼あたりの関係性ももう少し絞り込む要素になりそうだし、オウ先生が色々と語ってくれれば話は早いのだが……。

 怪談話じみた答え合わせが展開され始めたので、あとは解体される速度も上がっていくことだろう。とりあえず、「そういやふたなりっていうとどうしても女性っぽい竿役ばっかイメージするけど、ヤオイ穴がついてる男性もふたなりといえるのか……」ということを改めて気付かされたのが収穫です(何を収穫してるやら)。

 
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