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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 正直ワロタ、第4話。流石にこの展開は想像してなかった。いや、そもそもこれまでなろうアニメでこんなとこに力入れる作品なかったんだよ。ねぇ、こういう作品から派生したら、なろうってもっとエッジの効いた文化になってもよかったんじゃない?

 とにかく作画部分には気合を入れているのが今作。そんな力を入れた作画で丁寧に描かれた「間違いをおかしちゃうシーン」がエロくないわけがない。ぶっちゃけ「回復術士」なんかよりよっぽどエロい。そして、こっちのエロは、正直「まぁ、そうなるかもしれんな」という嫌な(ほんと嫌な)切実さがある。世の中の親父が全て聖人なわけがない。そして中世的なこの異世界において、倫理観とか、貞操観念とか、そういう部分に適当な隙があっても全くおかしくない。そして、見事にこの「倫理観」のお話が、「性根がクズのおっさん転生者」という設定と噛み合っている。というか、普通に考えたらこうして「転生前の姿」とのつながりを想起させる設定で話を進めるのが普通なんだよな。「転生はしたんだけど、それはさておき異世界ライフを満喫するぜ」になってしまうからこそ、なろうはどんどん薄っぺらくなっちゃうわけで。おそらく、今作はそういう「当たり前の部分」にちゃんと「何かお話を考えよう」という意識があったに違いない。

 それにしても、金元寿子ボイスの人妻があれやこれやな世界がやっぱり大事なのだな……。

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 なんだこのテンション?! 第23話。なんかいつもと雰囲気が違う、やけにカッ飛んだ演出が多かったお話。今作で純粋に「見てて楽しい」話数は珍しい気がするぞ。

 テンションが高いのは、マインが「図書分類」というこれまでになかったジャンルにまで食い込んでタガが外れたおかげ。発端となったのは別な神官からの嫌がらせというネガティブな出来事で、すでにそれに対するマインの反応からしていつもと違っていた気はするのだが、そこから転じて「いっそ図書室を自分好みにカスタマイズできちゃうな?」と気づいてからのマインのノリは、一歩間違えれば今作の雰囲気から飛び出してしまいそうなほど。いや、多分こうして違和感というか特別感を覚えたのだから、多分飛び出していたのだろう。デフォルメ劇場によるマインのテンション芸はちょいちょい挟まれる演出ではあったが、今回はそこから分類番号ロックなどを挟んでいつも以上に暴走気味。まさにそこがマインの望む「ど真ん中」の欲望であったことが嫌という程伝わってくる。そういや、今作はサブタイトルに「司書になるためには」っていうフレーズが付いていたんだっけ。

 普段は「変なの」くらいにしか思わないキャラクターデザインも、今回はマインの顔芸がほとばしっているので実に愉快だし、コロコロと変わるマインの表情の見せ方が細やかで、そのテンションを見ているだけで、こっちまで楽しくなってきそうである。何かに夢中になると周りが見えなくなるのはいつも通りにはずなのだが、今回はいつも以上にそのテンションに拍車がかかり、普段なら控えめだった「前世の記憶ワード」もポロポロと溢れている。まぁ、前回神官長にそのあたりの事情をカミングアウト出来たから、ってのも理由としてはあるんだろうけど、こうしてマインが気兼ねなく「日本」というフレーズを使っているのは、今までありそうで無かった光景。彼女はルッツとの関係性を経て、「前世」の記憶を大っぴらにすることは控えていたはずなのだ。それが、懐の深い神官長のおかげでちょいちょい表に出せるようになり、今回のようなやりたい放題の顔芸テンションに繋がったのかもしれない。まぁ、確かに単に「本が読みたい」だけだったらモチベーションとしては弱いものもあったかもしれないが、「元の世界だったら存在すらしない本を読むことが出来て、その分類を自分で考えて生み出して良い」とか言われたら、確かにちょっと高揚する気持ちは分からんでもないな。「自分で本を作る」という大願を叶えた直後のこの展開、マインからしたら渡りに船のレジャー気分なのかもしれない。

 そして相変わらずのベンノさんとの衝突も実家のような安心感。ベンノさんの「売れるもんは売れ!」っていう潔い考え方、いい加減マインもわかってるはずなのに、やっぱり肝心なところでは周りが見えなくなるのよね。ちなみに、次回予告で出てきた「王子様と結婚した後のシンデレラはどうなるのか」という問題については、私の魂の拠り所だった「グリムノーツ」のエピソードで様々に触れられていますので、興味がある人は今後リリースされるストーリー閲覧用落としきりバージョンをダウンロードしましょう(ダイレクトマーケティング)。

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 本が……できた! 第22話。なんだろ、ことここに至って、ちょっとグッときてしまうのはやっぱり積み重ねのなせる業であるなぁ。

 2期に入ってからどんどんダイジェストみたいな展開が加速している本作。今回も割とそうだったけど、本当に情熱大陸みたいな構成で、マインを中心にとことんトライアル&エラーを繰り返し、その成果と進歩について、ナレーションを交えて事実のみを淡々と連ねていく。お話としては味気ないのだが、それでも積み重ねと成長の妙は見えるようになっているので、今作はこの構成でもいいのかな、という気もしてくる。だいぶ「なろう系」というのとはかけ離れた存在になっているのだが、これももしかしてなろうの一流派として存在しているデザインなのだろうか?

 マインのやっていることは、確かになろう系主人公のそれと本質的には同じものだし、今回描かれたヴィルマの一件についても、だいぶ御都合主義的というか、描写が淡白なせいで「そこまでヴィルマが感じ入るような要素あったか?」というわだかまりは残ってしまう。それでも、そこに至るまでにマインが何度もつまづき、その度に仲間に助けられ、克己したことで解決してきた流れを思い出せば、「まぁ、マインも頑張ったからね」という結論で問題ないような気がしてくるのである。

 特になろうテイストを薄めている大きな要因として「周りの人間が割と理知的」というのがあって、1期のクライマックス(?)で描かれたルッツとの対話なんかに代表される通りに、マインは「単なる天才キャラ」みたいな持ち上げられ方をしておらず、「ダメな部分はダメだけど、なぜか余人が持ち得ない知識を生み出すことができる特異体質」みたいな認識になっている。今回いよいよ神官長がそのことに肉薄しており、マイン本人はもとより、周りの連中もこの才能をどのように扱ったものかと、手放しで歓迎せずに慎重に見守っている様子が伝わってくる。神官長もベンノさんもそうだが、マインの桁外れの才覚は認めつつも、彼女に足りないものがあることはきちんと理解しており、ダメなものはダメだとはっきり言って、たしなめ導く役割を担うキャラも多い。その辺りの人間関係が、今作をなろうっぽくせず、むしろ世界名作劇場みたいな雰囲気に仕立て上げているんじゃなかろうか。

 そうして苦労を重ねて完成した1冊の絵本。もう「本好きって本を作るのが好きなやつのことじゃねぇよ」とかいう当初のツッコミはどうでもよくなっている。ここまでの紆余曲折と艱難辛苦を考えれば、彼女がこの世界にやってきた最大の理由は、きっと本を作ることにあったのだ。このまま満足して成仏するような展開になったらちょっと怖いけど、まだまだ野望はたくさんあるんやろなぁ。

 

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 今期3つ目の野球アニメ、第6話。カタリナの投球モーション、割としっかりしてて草。

 さて、今期アニメの中では割と話題になることが多くて評判のこちらのアニメ。私も私でそれなりに楽しませてはもらっているが、毎度そこまで感想を書くこともないので消化するだけにとどまっていた。ただ、1つだけ気になっていたことがあって、「これって結局なろうの文脈のはずなのに、なんで嫌悪感を持ちにくいんだろう」っていう気持ちはなんとか解消しておきたかった。今回ようやく、そのことに1つのとっかかりが見つかったので覚書程度に書こうと思ったのである。

 まず第1に、女性主人公というのは(少なくとも私にとっては)アドバンテージになっているのは間違いないだろう。本作の魅力の1つがカタリナ・クラエスというヘンテコヒロインであることは疑いようがない部分だ。内田真礼による怪演が際立っているのも大きな要因だが、彼女の行動理念に嫌味が薄く、「ヒロイン」としての魅力を着実に積み重ねているのは分かりやすい見どころの1つ。なろうの男性主人公が判で押したような黒服太郎になるのに対し、女性主人公の場合には割と個性が際立つ造形が作られる印象がある。まぁ、アニメ化したまともななろう系ヒロインってこれと「本好き」ぐらいなので全然サンプルはないのだけども。

 一応、こうした現象はあくまで母数の差によるもので、あまりにも粗製乱造が早かった男性系主人公はテンプレへの収束がすでに完了している状態である、というのは間引いて考える必要があるかもしれない。そして、私が知らないだけで「悪役令嬢系」もかなりの量が出てきているらしいので、なろうの本営ではすでにカタリナのようなキャラもテンプレの1人になっているのかもしれない。それでも、少なくともアニメ化作品の中でカタリナは際立っている。

 そして、そんな彼女の目的が、とにかく「乙女ゲーム」に特化しているというのがこのフォーマットの白眉なところで、これまで男性主人公がないがしろにし続けていた「ラブ」の要素が、なろう世界の文脈で初めてメインコンテンツとしてスポットを当てられた形になっているのである。私の中の勝手なイメージのなろうは、オレツエーからのチーレム形成というどうしようもない流れが胸焼けを起こす原因になっており、そうした作品の場合、主人公を取り巻くヒロイン勢は、本当にオート操作でついてくるオプションみたいな存在でしかなく、全く魅力がなかった。それに対し、今作は「バトルファンタジーもの」の文脈はほぼゼロであり、主軸はとにかく「恋愛ゲーム」のプロットである。つまり、なろう的世界観があろうがなかろうが、この手の世界でやれることは「恋愛的駆け引き」ただ一本。そのため、カタリナのオレツエーならぬアタクシツエー、いや、アタクシカワイー要素は余計な方向に取っ散らかることなく、ただひたすら並み居る攻略対象(+女性陣)を籠絡するためにだけ使うことができる。こうして焦点が絞られ、変な言い方をすれば「今まで通りの」お話の遡上に乗せることで、なろう的な粗雑さとか、気持ち悪さが緩和できるようになっているのではなかろうか。

 まぁ、そうは言っても相変わらずの難聴設定みたいなカタリナの鈍感さや、いまだに破滅フラグを気にしてしまう様子なんかは受け入れがたい部分もあるのだが……なんでこの子、あれだけ乙女ゲーに精通していたはずなのに、恋愛が自分のことになると鈍感を貫こうとするんでしょうね。これだけ長い時間をカタリナとして生きているのに、いまだに自己肯定感が低すぎるのは問題な気がする。いや、肯定できる人生を歩んでないからだろうけども……。すでにマリアを陥落させている状態で破滅フラグを気にしすぎているのもどうかと思う部分で、今となっては「悪役令嬢」の要素がかけらもないわけで、もう新たな人生を楽しめると判断して自粛解除に踏み切ってもいいと思うんだけどね。ところで、このゲームってマリアルートはあるんですか?

 

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 最近折笠富美子の活躍が増えている気がしてとても嬉しい、第3話。マインの家族、全体的にいい家族感が漂っているよね。

 実は割と嫌いじゃない作品である。一番の理由は「30分間エンドレスゆかち」ってことなんだろうけど、それ以外の部分に関しても、案外魅力的な部分は多いんじゃないかという気がしている。最大のポイントは、今作がなろう系ではあるけどそこまでなろうテイストに振り切れていないところだ。いや、多分初見の人から見たら存分になろうなんだろうが、昨今の「駄なろう」のラッシュの中で、今作はまだ地に足がついた常識的なオレツエーな気がするんだ。まぁ、そもそも魔王もいないしモンスターもいないので武力を振るってオレツエーする必要ないので読み味が違うってのはあるだろうけど。

 もちろん、単に肉弾戦がないからと言ってそれだけで差別化が図られる訳ではない。結局「文化レベルマウント」を取っているという事実は変わらないわけだし、マインの言動の中で存分に「なろう風味」が感じられるものはある。今回のお話でいれば秒速でのかご作りあたりは「その設定、別に無くてもいいのでは?」という気がしなくもない。現代の女子高生が通信講座レベルでそこまで実際のクラフトマン技能を上げられるとも思えないし、そこは本当に「本好きだから知識はあるけど実学が伴わない」みたいなキャラで固めてくれた方が印象がよかった気がする。

 ただ、そんな中でもマインはまだ常識を守っている方だと思う。今のところ最大目標となっている「本を作る」→「紙を作る」は、やはり一足飛びでゴールにはたどり着けない難題。これでもし「そういえば、以前紙づくりに関する本を読んだことがあるわ」ってんですぐにゴールに突っ走ってたら結局なろう系のダメな要素が浮き彫りになって荒廃していくだけだっただろうが(一応、完全なる本狂いだという設定ならそうして雑学を蓄えている設定でも成立はするけども)、マインの場合はパピルスにチャレンジしようとして、「そもそも繊維を取り出すって何?」なんて実際的な部分は姉に聞かないと行動できなかったし(現地人文化の尊重)、結局最終的にパピルスは完成せず、次の可能性を模索する展開にもなったし(御都合主義的成功の否定・トライアル&エラーの必要性の提示)。そういう意味では、これはなろう系というよりも「特殊職業もの」の作品の一端と見るべきなのかもしれない。ちゃんとみんなが同じようなレベルで考え、ゴールを目指して試行錯誤を繰り返していくっていうデザインなら、なろう系と謗られるような欠点の多くはフォローできるはずなのだ。

 だからこそ単純なオレツエーの提示(今回でいうならカゴのくだりと、計算のくだり)は極力抑えて「マインも頑張ってるんだなぁ」と思わせてくれる展開が増えると嬉しいのだが……まぁ、このあたりがなろう系がギリギリ譲歩してくれる限界ということかもしれない。とりあえず、このまま少しずつその道程を刻んでいってくれればいいのだけど。

 

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 日笠ボイスだとエルフも巨乳、第4話。確か「GATE」のときのダークエルフさんも巨乳だった。エルフって痩身のイメージがあるんだけど、声のイメージからは逃れられないということか。日笠ボイスのキャラで乳がないのなんて、当の本(略)

 4話目になって、この作品の見方も随分分かってきた気がする。はっきり言って、話の中身はどうでもいいんだよ。本当に定食屋の料理を普通に食うだけだから。ただ、当初思っていた「どうせ異世界の何も知らない蛮族に先駆的な料理を見せてドヤ顔するだけの話だろ」というのは(まぁ、やっぱりそうなんだけども)ちょっと違っていた。なんだろね、話の切り出し方が、「ありきたりな飯モノなんだけど、たまに頭のおかしいズレが発生する」みたいなところがある。そして、今回のAパート、「オムライス」は割とその狂気じみた部分が色濃く出ていて面白い話だったので、これはこれでいいものかなぁ、という気がしてきたのだ。せっかくBパートに巨乳エルフが出てくるってのに、屈強なリザードマンのために入浴シーン使っちゃうアニメって……。

 「飯モノ」というジャンルは一体何を見せるエンターテイメントなのだろうか。はるか古来より、テレビのバラエティ番組で動物ものとグルメものだけは大ハズレしないジャンルだと言われている。動物ものの場合、あいつらの可愛らしさは永遠不滅、人類不偏のものなので分かるのだが、「グルメもの」って他人が飯食ってるのを見て何が楽しいのか、個人的には首を捻る部分も多いのだが、確かに、何となく見てしまうのもまた事実。おそらく、「美味いものを食う」という喜びは、これまた人類不偏のものであり、テレビを見ていても共感しやすい「体験」なのだろう。芸能人が飯を食うのを見て、「畜生、高い金であんな美味そうなもの食いやがって」と思う反面、自分もその「美味いもの」のイメージの中で何か幸福感を得る部分があるに違いない。そのあたりが分かりやすいからこそ、「孤独のグルメ」みたいな「高くもなければ特別でもない」タイプの飯モノってのは人気を博しているのではなかろうか。

 翻って、「飯モノアニメ」はどうなのか。極論を言ってしまえば、「飯」に関してはアニメは実写に太刀打ち出来ない。どれだけ美味そうな飯の画を描いたところで、それこそ「絵に描いた餅」であり、分かりやすく美味そうなグルメレポートよりも共感性が上がるはずはないのだ。過去にも「幸腹グラフィティ」のようになるべく美味そうな画を作ってアピールする作品はあったが、それでもやはり、「美味そう」に関して、アニメはビハインドがあると考えるのが自然である。

 それじゃぁ「飯アニメ」は価値がないのかというと、どうやらそうでもないようだ。常々確認していることだが、アニメの強みは「無い物を作れる」ことである。今作の場合、料理はありきたりの日常食。もちろん映像としてめいっぱい美味そうに作る努力はしているものの、それだけで実写には勝てない。しかし、それを食べるのが「無いもの」であり、それを食べるシチュエーションが「無いもの」だったらどうか。これは、実写には出来ない作品作りだ。そう、「飯アニメ」の勝負すべきグラウンドは、やはり「飯」ではなく「アニメ」だったのである。「オムライス」におけるリザードマンの存在は、そうした「アニメ飯」の極致とも言える訳の分からないシチュエーション。「異世界もの」としても色々と突っ込みたい部分はあるもの、祭り上げられた祭壇の扉を越え、ただオムライスを食いに来るだけのリザードマンの存在は、間の抜けたファンタジーとして非常に愉快である。そして、本作ではそうしたヘンテコシチュエーションを桑島法子のナレーションのみで貫き通すという、何とも珍妙な構成で切り出して見せた。この辺りの図太さは、やっぱり監督の神保さんの采配なのだろうか。原作でどういう扱いになっているのかは知らないが、今回はとにかく、「リザードマン勇者のオムライス冒険記」をただ淡々と読み聞かせてくれる桑島法子の1人勝ちの様相。いや、そりゃまぁ、私は色々とフィルターもかかってますけどね。朗読ものでの圧倒的な存在感で思い切り補正かかってますけどね。

 正直、今作は映像面では割と力尽きてる感がある(Bパートラストシーン、エルフ娘と一緒に走ってるウサギの映像とか、ギャグに見えるくらいひどい)。しかし、今作で見せるべきは「飯」でも「絵」でもない。強いていうなら作品全体の「画」、「特に押しつけるでもなく、ただただ異世界の人間が普通の飯を受け取る」という平坦な物語なのである。こういう攻め方も、ありといえばありなんでしょうかね。

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 ラストが一番面白いって、すごくね? 最終話! あ、デュラハンさんは今週もギャラ発生おめでとうございます。幹部1人そっち行ったんだからもう満足しろや。

 1期も一応そういう系譜ではあったが、ラストバトルはまるでファンタジー冒険小説みたいな展開に! 友情・努力(?)・勝利と三拍子揃ったお手本のような冒険活劇。こんなの「このすば」じゃない! と思いきや、これが徹頭徹尾このすばテイストなのだから恐れ入る。ネタのぶっ込み具合は最高だし、話の運びも見事、そしてラストで気合いの入った作画状態も完璧で、けれん味あふれる堂々たるバトルシーンは本当にお見事。こりゃぁ額に入れて飾っておきたいくらいに見事な最終回だ。

 冒頭、謎のバルーンフライングで宿から逃走するへちょ顔のアクアで開幕ショットを持っていくと、我らがアクア様は何とか濡れ衣を晴らそうと温泉へ。いつもいつも本当に駄目な駄女神様だが、今回の「なんとしても信者だけは守りたい」っていう姿勢はホントに本物。まぁ、信者の数がゴッドパワーに直結するらしいので自分のためでもあるのだろうが、やはり長年女神をやってきただけあって、神としての自覚は(不要なほどに)強いらしい。子供を守る親のように、なりふり構わずに戦うアクア様の姿は、今期一番の輝きを見せていましたよ。後半パートで教徒たちが「アクシズ教の教義」を読み上げていたが、「いつ笑えるか分からないなら、せめて今だけでも笑おう」とか、結構いい事言ってる部分もあるんだよ。まぁ、「当座の楽を選びたい」っていうだけの享楽主義を言い換えただけなんだけどさ。女神の人格(神格?)があんなんだから教団がこうなったのか、それとも教団が形成されたために、あんな女神が爆誕したのか、どっちなんでしょうね。

 結局、源泉への入場券はララティーナ様の七光りで実現。すげぇな、ダクティネス家の威名はこんな遠くまでとどろくほどのものだったのか。どうしても七光りに頼りたくないララティーナさんは暴れてみせるが、何とか4人がかりで抑え込むことに成功。まるでゴリラの捕獲ですな。まぁ、ダクネス自身も束縛されることを喜んでる部分もありますので。

 結局、源泉汚染の犯人は前回の洗剤投棄おじさんだった。彼の名はハンス。かつてはウィズの同僚だった魔王幹部だそうで。うーん、この世界ってこうしていたるところに魔王幹部が転がってますね。いちいち偶然の出会いを実現するカズマさんパーティもなかなかのものだが。リッチにデュラハン、デーモンときて、今度はスライムである。もう、スライムって名前を聞いただけで目を輝かせちゃうダクネスさんはマジで薄い本に脳をやられすぎ。結局、アクアが心配していた「温泉街汚染壊滅計画」は事実だったってんだから今作にしては珍しい展開よね。まぁ、単にその計画を実行してるのが可哀相な奴だっただけで。あぁ、ハンス逃げて!

 結局ウィズの手引き(?)で対決する羽目になる御一行。しかしこれまでの連中と比べても、今回のハンスは割とガチの強敵。いつもなら「小狡い」作戦を考えつくカズマさんでも逃げの一手を打つしかない面倒な相手。どさくさに紛れてパーティにウィズが加わっていなかったら本当に終わっていただろう。スライムが雑魚なんて考え方は全部エニックスが悪いんやで。一度は逃げたカズマだったが、暴走状態になったハンス相手に何とか戦う術を模索する。ここできちんとパーティの戦力を整えて対策を思いつくあたりがカズマさんの主人公力の強さよ。ただ、流石に無傷というわけにはいかず、なんと選んだのは「自分は死んで囮になる」という、女神パワーが大前提の凄まじい作戦。崖から飛び降りて死ぬことまで計算に入れて戦うとか、どこぞの世界のスバルさんと同じレベルの勇ましさのはずなのに、カズマの場合は敵の体内に骨を浮かべてギャグっぽくされちゃうのがやるせない。やってることは多分シリーズ中で一番過酷だったぞ。

 当然ラストなのでめぐみんにも出番は与えられ、ここ一番のエクスプロージョンでスライムが飛散。あとはとどめを氷の魔女が決めるというフィニッシュだ。考えてみりゃ「爆烈魔道士」「氷の魔女」「水の女神」なんてとんでもないパーティ相手に戦ったんだからハンスさんも災難だよな……。しかし、流石は魔王軍幹部。ウィズの魔力からも辛うじて逃れ、とてもスライムらしい姿でギリギリの生存。ここから一発逆転を狙うが……なんと、フィニッシュに待っていたのはあのゴッドブロウではないか!! ここはもう、笑うとか驚くを飛び越えて本当に感心しましたね。ここまで何度も披露してきたゴッドブロウ。カエル相手に何の役にも立たなかったゴッドブロウ。アクアのクソっぷりを存分に見せつける必殺技ゴッドブロウ。その一閃が、最終回でまさかの大技・ゴッドレクイエムに。この構成はマジで格好良いですよ。ラストにゴーバスターエースでフィニッシュを決めたゴーバスターズくらい格好良い。アクシズ教団に入信したくなること間違いなしの最高のフィニッシュだ! エリスの胸はパッド入り!!

 結局、これだけの戦いを演じても決して英雄にはなれないカズマさんたち。ほうほうの体でもとの町に逃げ帰ってきて、まさに実家のような安心感。みんなが待ってる、ゆんゆんも待ってる。そして何より……

 僕らは3期を待っている! カズマさんたちの戦いはこれか

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 祝! デュラハンさん2週連続登場! 第9話! 思ったよりも安元にギャラ発生中。それにしても、この町のキャストはなんでこんなに贅沢なんだよ。先週から更にキャラが増えてたやんけ。

 温泉街アルカンレティア編第2幕。街の性格は前回のお話で嫌というほど(ホントに嫌というほど)伝わってきたが、さて、そんな街でカズマさんたち御一行は何を成すべきなのか。カズマは疲弊し、ダクネスは発情し、残りの2人はどんなものかと見てみたが……流石、パーティ1の良識人と噂のめぐみんのメンタルはもうボロボロ。カズマは辛うじて日本でも仕入れられた「面倒な宗教に出会った時のハウツー」みたいな予備知識があったので押し寄せる入信届けの束から辛うじて逃げ切ったが、可哀相なめぐみんにはそんな力はない。あっという間に簀巻きにされ、ライフポイントはもうゼロよ。こういうところで被害者側に回っちゃうめぐみんも愛らしいな。

 そして、問題のアークプリーストはというと……勝手に懺悔室使ってるんじゃねぇよ。まぁ、アークプリーストの地位を見せびらかしたら教会側から要請があったのかもしれないけどさ。しかし流石のご本尊だけあって、教義に則った訓話(主に後輩女神の悪口)が立て板に水でスラスラと出てくるもんですな。なるほど、アクシズ教徒ってのはとにかく自由が売りなわけね。ご本尊通りにね。……ロリもケモもOKって、もう畜生道とかそういうレベルじゃないような。ファラリス神みたいなもんじゃねぇか。信者が増えるのは別にいいけど、なんでそんな教団があんなに勧誘熱心になったんだろな。ちなみに、今週もアクア様は活躍シーンが目白押しだったわけだが、個人的には懺悔室で辛抱たまらなくなってパーティション開けちゃうアクアさんがお気に入りですね。「はいきょーちゃめぇ!」のとことか、いちいち声がおかしいんだよ。あとへちょ顔が本当に可愛いんだよ。めぐみんのガクブル顔もそうなんだけど、なんで適当な作画になればなるほど魅力的なんでしょうな。

 まぁ、幸い「居心地が良いからこの町に永住する」とかは言い出さなかったアクアさん。カズマが「新しいプリーストの募集かけたで」って言ったらマジで慌ててたし、どうやらパーティから外されるのは心底嫌みたいね。別に生きていくだけならこの町で適当に奇跡を起こすだけでも崇められそうなもんだが……まぁ、馬鹿だから無理か……。温泉にとっては害獣以外のなにものでもないしな……。そもそもアクアのやる「浄化」って何なんだろうな。紅茶もグレープジュースも温泉も「水(お湯)」にしてしまうってことは、おそらく何らかの溶解物がある真水から真水だけを取り出してその他の成分を全て消し去ってしまうっていう力なんだろうけど、「水の女神」ってそんなに厳密に「H2Oの女神」なんですかね。キリスト教の聖水だって、ブドウ酒だって聖なるものには変わりないけど別に純水ではないわけで、何故アクアがそこまで「不純物が無いこと」を求められるのかがよくわからんよな。いや、突っ込む意味はないんだけどさ。

 そんなアクアが崇められる教団の街は、勧誘のためならどんなジャンルにでも手を出すアグレッシブな街。だって、アクアの名の下で石けん、洗剤、タオル、それに鍋まで作ってるわけでしょ。ジャパネットもびっくりのラインナップだ。せめて「清浄な水の女神」のイメージに合うものに留めておけばいいとは思うのだが……まぁ、多分それぞれの信者が一番出しやすい「特典」で攻めてるだけなんだろうけどさ。その見方でいくと、幼女信者の売りは「幼さ」だったわけだな。

 こうもボロボロにされてしまってはカズマさん達がさっさと街を出てしまうだけになってしまうので、何とか引き止めるための大事な要素、それが温泉。それはつまり「サービス回」である。このアニメにエロさなど求めるわけではないのだが、それでもかなり積極的な温泉描写は実に良いものです。何しろめぐみんとダクネスというどちらのニーズにも応えられる贅沢な二極の選択肢がありますからね。その前のシーンの男性客の局部を見事な切り替えで隠し続けるカメラワークをそのままサービスシーンにも活かし、自然に見えぬ清々しい温泉シーンである。ほらぁ、やっぱりダクネスもめぐみんもエロいんだって。カズマさんが「劣情を催す」のは仕方ないんだって。「見た目だけはいい女ども」だからな。あ、ちなみにサービスにはちょむすけも含まれますよ。温泉対応型の猫ってのも良いね。

 サービスパートが終わればいよいよ本編(?)。どうやらこの町でのクエストは「温泉汚染犯を探せ!」なわけだが、あの、すでにもう、割とネタが見えてる気がするんですが……。いいじゃん、この街の連中なら石けん飲めるんだろ? 汚染なんて問題じゃないよ。しかし、アクア様の心の汚染は止まりません。突然目の前に現人神が出現したと言っても、普通の人間は信用しないよな。熱心な信者ならなおさら信用しないよな。だからアクアはさっさと奇跡を見せつければいいのに……。「下界に下りた神が主人公で、自分の信者の扱いに難儀する」ってのも珍しいデザインだな。これ、アクアが傷つかずに終わる未来がまったく見えないんだけど、一体どんな結末を向かえるんだろう……。石けん洗剤石けん洗剤石けん洗剤石けん洗剤。

 追伸・ふにふらさん、どどんこさん、ダッシュで来てください。

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 祝!デュラハン再登場! 第8話。この可哀相な安元にギャランティを。それにしても、今回アフレコスタジオはすごいことになってたのでは……。

 珍道中は続く。前回から引き続いて「ハシリタカトビ」という謎モンスターとの対決。トビってそっちのトビなのね。御者のおっちゃんが言っていた通り、モンスターの目的はあくまでチキンレースでしかないので、高硬度を誇るダクネスさんには実際にぶつかるわけではない。怒涛のように押し寄せては、ギリギリで回避していく。そりゃもうダクネスの大好物だ。しかし、その勢いは他のキャラバンに甚大なダメージをあたえるし、全力疾走するモンスターに囲まれた状態ではまともな旅なんか出来るわけがないので、何とか一網打尽にしなきゃいけない。そこでちゃんと対策が考えられるあたりはカズマさんの偉いところでね。以前のリザードランナーの時の反省も活きてるのかどうなのか、再び各人の個性を見極めて、今回はそれなりに作戦成功。そこには史上最低の姿を晒したダクネスの犠牲も伴っているわけだが……引きずられダクネスの痴態は、いつにも増して破壊力満点だったな……。「身体の上を発情したオス達が……」とかいう台詞を茅野愛衣に言わせた時点でこの作品の勝ちです。ダクネスさんの優勝です。

 見事なマッチポンプでのモンスター退治は深夜にも訪れ、いつぞやのダンジョン同様、自動アンデッド誘引装置の駄女神のせいで、どう考えてもゾンビ向きじゃない平原のど真ん中でゾンビの大群に襲われるという奇跡。いや、そいつら今までどこにいたんだよ。神の御業に周りの冒険者たちは大歓声をあげていたわけだが、あの人達って、チームカズマの悪行を全然知らない人たちなのね。めぐみんの爆裂魔法にも感心してたくらいだし。同じ町から移動してきたものだと思っていたが、行商人とかなんでしょうかね。あと、花鳥風月に感心してたのも変な話。あれってアクアの冒険者レベルが上がって真っ先に習得したスキルだから、多分スキルポイントの消費が最小のゴミスキルだと思うんだが……。冒険者じゃない人から見れば珍しい芸なのか、それとも「水の女神」アクア様の水芸は一際素晴らしいものなのか。まぁ、何にせよ今までとは打って変わって必要以上にもてはやされる展開に、カズマさんのメンタルはもう限界。こういう棚ぼたに耐えられずに謝ってしまうあたり、やっぱりカズマは基本的に善人なのよね。平気でドヤ顔してる駄女神が異常なだけかもしれないけども。

 そんなこんなで何とか辿り付いた、水の都・温泉街。アニメシリーズ開始から18話目にして、ようやく「第2の街」に辿り付いたのである。よかったぁ、ちゃんと他の街もあったんだね……。そしてエルフやドワーフなどの異種族も多数見受けられる。今まで登場しなかったってことは、やっぱり初心者の街はかなり狭い社会だったってことだね。ここに来てようやく王道ファンタジーっぽい雰囲気が出て……くるわけがないんだよなぁ。このアニメでなぁ。

 なんと、水の都は即ち水の女神の都。アクシズ教団の本拠地という何とも不穏な空気。普通に考えれば宗教の本拠地なんてのは戦争でもしてりゃ危ないところだが、平和な時代ならば治安も良いし、安全安心なところだろう。しかし、どうやら「アクシズ教は変なヤツが多い」というのが有名な話のようで。そりゃまぁ、ご本尊がアレなんだから推して知るべしだが。街の人間全員が教徒みたいな土地なのに、あんだけしつこい勧誘が飛び交うのも不思議なお国柄だ。今回の惨状を見てると、アニメ1期最序盤でアクアに迫られて「アクシズ教徒じゃないんですよ」って謝ってお金までくれたプリーストのおっちゃん、神だったんじゃなかろうか。絶対にこんな宗教の関係者だと思われたくないわ。

 都に入ってからのネタは、完全に「面倒臭い宗教勧誘あるある」ネタ。あらゆる住民が(やたら贅沢なキャストで)あの手この手で入信させようと絡んでくる世界。今回登場した「噂に名高い」勧誘の数々、ネタとして見る分には笑えるものだが、これ、実際体験すると怖いんだぜ……。私も過去に、(どこの宗教とは言いませんが)バイトの先輩がそっち系の人だった経験があってね……。そうとは知らずにうちに遊びに行ったら、周りを関係者に取り囲まれて、マジで「とりあえずサインしてみようか」みたいな流れを作られたことが。俺の人間嫌いが加速したのはあの一件からかもしれません。

 ダクネスのような強靱かつ狂人なメンタルならこうした仕打ちもパラダイスかもしれないが、普通の人間ならカズマのように疲弊するのが当然のこと。湯治に来たはずなのにメンタルをゴリゴリ削られるという相変わらずのバッドラック。最後の幼女ターンには、カズマさんが(何故か)必殺技にまで昇華した「書面破り捨て」を劇的なモーションで披露。やめて、もうカズマさんのライフはゼロよ! しかも、そんなことをダクネスと2人でやってる間、あの駄女神は野放しよ! 絶対面倒抱えて戻ってくるに決まってるやん。めぐみん、何とかしてくれ! あと、どどんこさん、ふにふらさん、早く来てくれ!

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声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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↑越えられない壁
沢城みゆき 斎藤千和 
中原麻衣  田中理恵  
渡辺明乃 能登麻美子
佐藤利奈  佐藤聡美
高垣彩陽   悠木碧
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