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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 なんか、栄子1人のアーティスト活動の方がウィッチーズよりも客入りそうな気がする、第11話。そりゃまぁ、生粋のアイドルだからな……(中の人的に)。

 全てがリセットされた状況からの復興劇。まぁ、あまりにも予想通りというか、ベタとご都合の極みなので筋立てそのものには何一つ語るべき点はないのだが、そんなお約束展開にもしっかりとツイストをかますというか、どこか斜に構えたおふざけを混ぜ込んでくるのが今作なりの矜持。面白いかどうかは未だに悩んでいる部分はあるが、とにかく「イズム」であることは間違いない。

 ひっくり返せないと思われていたユイナたちの窮状。しかし、冷静に考えればこの世界は「魔女が魔法で願いを叶えられる世界」なわけで、ユイナたちにも「他の魔女」から願いを叶えてもらえる権利はある。前橋ではなく東京に向かったユイナたちは都合よく新たな魔女に出会い、そこであっという間のブレイクスルー。かつての想いが強かっただけに、あっさりと(ユイナ以外は)記憶を取り戻すことができた。ただ、記憶の復活は本当に「スマホのバッテリー理論」が正しかったと思う他なく、多分今回登場した魔女さんが何かしたという形跡はない。当然ケロッペにもない。だとしたらアズたち4人が自力で思い出したと結論づける以外にないので、「まぁ、記憶の消去術自体が欠陥品だったんだろうな」でしまいである。一応の可能性として「東京の魔女さんのパワーが強すぎて店内に入っただけで魔力的に何かしらの干渉力が働いた」という(これまたご都合主義な)解釈は微レ存。なぜそう思ったかといえば、この魔女さんはあまりに魔力が高そうな声をしていたからである。個人的にはケロッペ杉田がしっかりこの声に反応しているところに最大級の共感を覚える。声優・桑島法子に関する事象については、私は杉田と魂レベルで繋がれる。

 新たな魔女の力があれば、あとは願いは叶えるだけ。東京から前橋へ電車で直帰し、そのまま栄子の支配するお店空間へとダイレクト入線。この「東京・群馬間の電車移動」にやけにこだわってるあたりは一応タイトルに前橋を冠している作品の矜持か。ここまで「さっぱり前橋らしさが出てないやんけ……」と呆れていたが、「休みの日に小金をもらったJKが東京散策を満喫しにいく」ってあたりは「確かに北関東の田舎者っぽいな……」というのでようやく前橋らしさを感じることができた気がする(お前が関東の何を知っているというのだ)。

 そうして直接対決のフェイズに移るかと思われた栄子VSウィッチーズの構図だったが、ここにきて作中最大の「スカし」が発動。「いや、別にもうお店いらんわ」というのでず〜〜っとカリカリし続けてる栄子へのカウンターを叩き込む。もはやユイナたちは魔女修行の必要などなく、自分たちの力で問題解決する精神力を身につけてしまっている。それぞれの生活は前を向いているし、マポを貯めるよりも実生活を充実させる方がなんぼか手っ取り早い。もはや栄子は置いてかれる側の無用の長物なのである。ここまで完膚なきまでに、対戦相手を蔑ろにしてけろっとしてるヒロインというのも珍しい。

 これまでのシナリオラインでは、私はず〜〜っと「最後にはユイナの核心に触れる話をするんだろ?」とてぐすね引いて待っていた。Ave Mujica 11話の初華回みたいなのがくるのを期待してたわけだが、そんなものすらユイナには存在しなかったという。彼女の本質は「ぺらっぺらの薄さ」。何をされても暖簾に腕押し糠に釘。常にいーかげんにその場のノリでふらりふらりと快楽を求めるだけの本当の「享楽者」である。ウィッチーズはそんな無理無理の無理な存在から始まったチームであり、どこまで行っても「理屈抜きのユイナイズム」でしか成り立っていなかった。そんなものを律儀にぶち壊そうと思った時点で、栄子に勝ち目はなかったのである。

 しかし、そんなやつをセンターにおいての最終回が感動的なものになるとはとても思えないが……もう、私の性格からするとなんとか栄子側が幸せになってほしいとしか思えない。……まぁ、不幸にはならんやろ。最後に今回登場した魔女さんがクソガエルを踏み潰して「fin」でどうや?(杉田もそれが一番幸せそう)

 
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 なんかこの作品でグッときちゃうの癪だな……第10話。でもおっちゃん単純なもんで、やっぱり別れのシーンは辛かったわ。悲しくなったら「たいそうな話になっとるけど全部畜生カエルが気まぐれでやってることやぞ」ということを思い出してグッと堪えている。

 結局、突然の伏兵だった栄子の強襲から巻き返す方法は見つからず。なんとまぁ、店から追い出してシャッター閉じちゃえば追跡できなくなるとか、あまりにお手軽なワンウェイである。多分栄子は強制退出とルートのシャットアウトだけなら大してマポも使ってないだろうし、これまで5人で貯めた分はまるまる使えることになりそうだが……魔女修行としてはストック分だけでクリアってことにはならないみたいね。5人で99999、1人だったらざっと2万ということで、単純に頭割りで計算してるということに。そう考えると、5人で23000はかなりハイペースで頑張ってたってことなんやろね。

 とはいえ、そうして大量のマポと拠点を手に入れた栄子がドヤ顔でやりたい放題かというと全くもってそんなことはなく、むしろますます顔は曇っていく一方。1話目で必死にみんなで応援して進路問題が解決したと思ったのに、実際はなんも前に進んでいなかったということが明らかになり、今作の底意地の悪さというか、「そこは妙にリアルなんやな」ポイントが割と容赦ない。そりゃなぁ、気合いだけで医学部の判定上がったら苦労しねぇよなぁ。魔法使ったらA判定もらえるようになるんでしょうかね。

 加えて、ユイナたちを追い出した後のケロッペの様子も案の定ろくでもない。「魔女見習いのことでいちいち心痛めてたらキリがない」というスタンスに関しては、そりゃそういうもんだと言われたら受け入れるしかないのだが、「じゃぁなんで魔女見習いを育てているのか」と問われた際の「植物・ハムスター・アリの飼育みたいなもの」という返答はかなり危うい。結局、ケロッペからしたら人間などという魔力を持たない存在は本当に暇つぶしのための観察対象でしかないのかもしれない。目的意識すら希薄だとすればインキュベーターよりもタチが悪いとすらいえる(いや、あいつ以上はなかなかいねぇよ)。果たして栄子がここから何かを成すことができるのか。多分、こっちにきても虚しさが募るだけだと思うぞ。

 そうして追い出された5人は、もちろんなんとか店を奪還しようと意気込むが、魔法が切れてしばらくアズが使い物にならなかったり、そもそも女子高生5人が集まったところで有効な対策など思いつかなかったり。追い出された時点で万事窮しているのでケロッペ無しではお手上げ状態だ。それでもなんとか前向きに一致団結しようと普段通りの交流を深めるが、もはやそれは別れまでのカウントダウン、悲壮さを増幅するための盛大なフリにしかなっていない。

 ようやく姿を見せたアズの必死の休日プランは、少しでも前向きになろうとした彼女の小さくて大きな一歩の表れ。真っ直ぐに言いたいことがいえるようになったキョウカ市長、かつての憧れの存在との関係性が変わってきたマイ、そして一番明確に辛かった生活が好転したと報告するチョコ。それぞれの生活が魔女見習いの絆を通じて改善されていることが示され、どんどん「失ってはいけないもの」が大きくなっていく。あんなにチグハグで、ろくに同じ方向を見ていなった5人が、ここにきてようやくチームとして1つになっていく。

 個人的にいいな、と思った演出は、やはり現代っ子の象徴としてフル活用されているスマホの使い方。夜のユイナ宅での諸々、お泊まり会というだけでもそれなりに団結している感じは出せるのだが、1つだけ「あー、分かるー」と思ってしまったのが「大量の分電タップを繋いで全員がひとかたまりでスマホを充電してる」カット。みんな寝てる布団は当然バラバラなんだけど、ごちゃっとかたまりで置かれた大量のスマホが、まるで円陣でも組むかのようにみっしりと詰まっている様が端的に5人の距離感を示している。

 また、クライマックスとなる商店街のシーンでもスマホがフル活用されており、グループ通話を続けることで遠くて近い距離を演出し、5人で1つの連帯感を見せる。そしてそんなスマホに保存されているはずの大量の写真データ。ユイナはわざわざプリントしてお手紙としてしたためていたが、彼女たちの記憶が消える時、それに同期してスマホのデータもことごとく消え去っていく。現代人にとっての「記憶」とは、「記録」とはやはりスマホなのだ。現代人はスマホの写真データが消え、LINEの通話履歴が消えることで記憶が失われていく。もっともこの流れに抗ったのは、おそらく手書きで休日プランを練っていたアズだっただろうが、残念ながら彼女のお手製のメモも全て消え去ってしまった。

 普通に考えたら、ハイおしまいとなるはずのこの状況。まぁ、アニメ的には終わるわけがないので、どういう理屈で復帰できるのか、残りの話数を見守っていきましょう。……ほんと、なんでよりによってご当地アニメを目指してる作品がこんな筋立てになるやら……。

 
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 「一通り攻略したあと1面に戻ってきたら実はそこにラスボスがいた」みたいな展開、第9話。結構テンション上がるギミックですよね。ちなみにこの手のギミックで印象深かったのが、多分知ってる人誰もいないと思うけどPS2で発売された「チュウリップ」という謎のアドベンチャーゲーム。主人公の自宅のすぐ近くに「ンダスラ公園」っていうのがあって、そこがラストダンジョンなんですよ。名前みたら分かるわ。

 などとどうでもいい思い出話から始めてみたが、20年以上前のゲームのことは覚えてるのに、今作の1話目のことなどすっかり忘れていたので「こんな子いたっけ?」からスタートする始末。しょうがないじゃん、1話目ってかなり印象悪かったから、積極的に記憶から消そうとしてた感まであったし。今振り返ってみて、別に全体的な立て付けがそこまで変わってないくせに現時点で悪印象がそこそこ薄まってるのは謎といえば謎。まぁ、あけすけで露悪的なシナリオラインがヤなクセになっちゃう部分があったってことなんだろうけども。

 前回ぐう聖・チョコちゃんの力もあって「最後の1人」(?)であるキョウカが無事に穴の中で浄化。これにて前橋ウィッチーズが完成し、いよいよ本格的な魔女修行! というところで終わったと思ったら……。1週間経ったら大繁盛していた。どこでどうセールスしたらここまで評判になるかも分からんし、長蛇の列を作ってた客がみんなしてこれまでの顧客と同レベルでの「願いごと」を抱えていたのだとしたら何百時間あっても時間が足りない気もするのだが、とにかく商売はうまいこと回せているらしく、気がついたら魔女としてもだいぶ貫禄が出てきたし、マポも23000点と、99999も視野に入る現実的な稼ぎっぷり。ケロッペがなんと言おうと、この5人にはそこそこ才能があったということなのだろうか。

 そして、そんなお店が「1面」に戻った要素が2つ。1つは、「みんなして問題が解決したように見せかけて、実はアズってまだ全員に秘密を打ち明けてないよね」問題。……そうだったっけ? その辺の設定もよく覚えてねぇや(どんだけ序盤適当に観てたんだよ)。まぁ、あんだけあっさりCOしたチョコと異なり、アズはいまだに店内ではシェイプアップ魔法を解除しないし、他のメンバーに「真の姿」を見られたくない様子。そのせいでユイナのウザい誘いは全部断ってウェイを否定し続けていたのだ。流石にユイナを含む他のメンバーもその辺の雰囲気は感じ取っているのだが、「まぁ、別に無理やり店の外に引っ張り出す必要もないよな……」ってんで空気を読み、これまでうまいこと誤魔化してきた。しかし、ここにきて背中を押す勇気の一歩。アズも一度は打ち明けるところまで計画はしてみたが、やっぱり最後は日和ってギブアップ。そしてメンバーはそんなダメダメなところまでアズのことを理解しており、「別にいいじゃん」ってんでハッピーエンドへ。まぁ、隠し事ゼロが友達の条件ってこともないしね。これはこれでいいんじゃないかしら。

 ということで、1面(正確には2面かな)の「アズの問題」を改めて振り返り、「でも大丈夫」だと思っていたところに……もう1つの振り返り要素として、なんと1話目で最初のお客さんとなった女子高生・栄子が再登場。いや、全然覚えてなかったけど。CVがセリコで「あぁ、いたかもしれない……お前のCVの方がよっぽどアイドル向きやぞ、とか思った記憶が……」くらいの印象。そんな生真面目女子高生が、なんとこの9話の間に魔女としての素質を芽生えさせたとのことで、幻の6人目、追加戦士として見習い修行を開始。順調に仲を深めたかと思いきや……。

 最後の最後で綺麗さっぱりどんでん返し。なんじゃそりゃ。素直な感想は「意味分からん」以外出てこないよね。いや、別に栄子の行動が分からんのは構わんのよ。ポッと出のサブキャラだし、人となりなんて全然知らないんだから、内面でよからぬことを考えてる子がいてもおかしくはないだろう。ただ、そんなポッと出の新人が、平然とマポカウンターにアクセスし、膨大な魔力を乱用しちゃえるセキュリティがおかしい。まぁ、言われてみれば今までも「メンバーはちょいちょいマポのつまみ食いしてたで」とケロッペがチクってたこともあったし、鍵なんかかけずに、使おうと思えばみんなして膨大なマポを掠め取ることはできていたのか。あくまでそこは紳士協定があって互いにマポを保管してただけで、突然部外者が介入できるようになったら、そいつが全部持ち逃げするのはない話ではない。全ての責任はセキュリティ意識がガバガバの畜生カエルが全部悪いってことにするしかなかろう。

 そして取ってつけたような24時間タイムリミット設定。ほんと、デスゲームの主催者だったら説明不足すぎて真っ先に殺されるレベルのグダグダさ。ほんとに魔女育てる気はあったんだろうか……。

 まぁいいや、栄子がここから「善い子」になれる可能性はほぼゼロだと思われるので、あとはどうやってウィッチーズがそんな「悪い魔法使い」を打倒するかという話に。……だいぶ様子が変わってきたぜ。

 
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 歴史的雪解け、第8話。……いや、大したことしたわけじゃないんだろうけど……これまでの罪状がよっぽどひどかったもんで、1話のお話の中にヒデェ展開がなかったというだけで、全てが浄化されたかのように錯覚してしまうのである。

 結論としては「チョコちゃんがただのぐう聖だった」というだけの話。あのババア事変の時には「すわっ」と思わされたが今回改めて本人が言及していた通り、疲れもあってただ口から漏れてしまった言葉だったという。いやまぁ、それであんだけ汚い言葉が出るのはいただけない部分ではあるのだが、あれだけどったんばったんしてる家族で育っているのだ。多少強くて汚い言葉が出てしまうのもしょうがない部分はありそうだ。そしてなによりもチョコちゃんをぐう聖たらしめているのは、ユイナを通じた生活の変化をしっかりと受け入れ、特に魔女界隈から背中を押されたわけでもないのに現実世界での生活にメスを入れて積極的に改善しようと動けたところ。そして何より、そうした実情を包み隠さず「仲間」たちにCOしたこと。記憶の脳内移植という後遺症や副作用がでかそうな方法での伝達だったのがちょっと怖いが、そうした予想もつかない方法で意思を伝えたということは、心の中にもはやわだかまりなど何一つ存在せず、4人に心のうちを全て打ち明けようという姿勢の表れ。これにて客観的事実としてもチョコが裏表のない人間であることが証明されたのである。曇りが一切無いハッピーエンドはこれまでの展開で初めてのことである。

 そして、そんなチョコの顛末を聞いちゃったばかりに一度はどん底まで落とされたのがキョウカ。まー本人も薄々自分のダメさには気づいていただろうし、チョコに対する当たりの強さがフラストレーションを貯めた結果の八つ当たりに近いものだということも頭の片隅で理解はしていたのだろう。そこにチョコからの「現実」というハンマーが叩き込まれ、そりゃもう頭まで地面に埋まっちゃうのはどうしようもない。まぁ、ここで泣くほど後悔できたのも、事前に畜生モグラの方で縁を切ってくれたからなんだけども……。もしこれでまだモグラ信者の状態でチョコの告白を聞いたとしても、多分キョウカは全てを改めることはできなかっただろうからね。ある意味でモグラには感謝である。まぁ、それはそれとして事務所か動画サイトの運営に報告はした方がいいと思うけどな。

 もう一波乱あるかと思っていたキョウカサイドのエピソードがぐう聖・チョコちゃんによって一閃。これにて前橋ウィッチーズに後ろ暗さは無くなった。先に問題解決してのんびりしてたアズ・マイはいつの間にやら2人でイチャイチャできる程度には仲良くなってるし、ギスギスが無くなって純正女子高生となった面々は当初のイメージよりはだいぶとっつきやすくなっている。まぁ、だとしてもチョコやユイナのキャラクターは相変わらずキツいとは思うが……チョコちゃんは「全部わかった上で作ってやってるんやで」と明言してしまったせいでもはや叩く理由も無くなっちゃったのよな。

 さて、これでもまだ8話目なんですよね。残りの話数で今一度ユイナのところに話は戻ってくるはずだが……今更何をやられてもあんまりびっくりはしない気がする。ケロッペがまだ最終兵器を隠し持ってるならお見事だが。

 
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 今時の若い子はウッウッウマウマとかしらんやろ……第7話。今確認したら最初のバズったのは2008年だそうです。この数字を見て「あれ、意外と最近やん」と思ってしまうことが一番ヤバい。

 さても、相変わらずである。結局本作はここまで「集められた魔法少女仲間の裏の顔」だけで引っ張ってきている作品で、キックオフを告げたアズからマイに軽めのパスが回り、それがキョウカにいくかと思いきやエグいカーブを描いてチョコに回ってきた、というのが前回の悪辣とすら言える衝撃の引き展開だった。ただまぁ、どうなるものかと1週間待たされたが、結果的にはそこまで揉めるような話でもなかったし、地雷の破壊力としてはパスを回すごとにおとなしくなっていると言えるかもしれない。いや、チョコのあのタイミングでの暴言はどう足掻いてもダメなことだし、これまで培ってきたキャラとの落差という意味では依然大きくはあるのだが……なんだろ、問題の「どーしよーもなさ」とか「胸糞悪さ」では特段重さを抱えてはいないのよね。

 いや、これで「問題ない」とか書いちゃうとそれはそれで問題なのだが……くそっ、扱いにくい題材もってきやがって……ここまでの3人の問題をそれぞれの尺度で分けてみると、あくまで個人の心持ちの問題だったもんだから規模が一番小さいのはアズだが、彼女は魔法への依存度の高さという点で他のメンバーへの影響がでかい。悪辣さという意味では最も控えめで何も悪いことはしてなかったのがマイだが、彼女の場合は理由なき依存の精神性が一番見えてこないので底が見えず、解決後も解決したのかどうかよく分かってない不気味さが気がかりだ。

 そして今回のチョコについては個人に帰する問題がそこまで多くなく、くだんの暴言にしても結局は「精神的に参っちゃってついに出ちゃっただけ」というのでそこまでのお咎めは無い状態。どちらかというと、ヤングケアラーという社会的な問題の方が重要で、彼女個人の人間性としては、実によくできた長女として頑張っている良い子だし、それを仲間連中に隠そうとしたモチベーションも理解はできるだろう。つまり現時点で一番「後ろ暗くない」のがチョコだったと結論づけられる。まぁ、悪く言えば「前回のアレは結局こけおどしだったんかい」ということになるが……生まれながらの環境に苦しむ若者の声としては同情の余地はあるよな。チョコ自身が「決して自分が一番不幸なんて思わない、私よりも状況が悪い人はもっとずっとたくさんいる」と非常に現実的な視座を持てており、どこまでもリアルに魔法という道具立てを活用しようという身の置き方も正しい。なんだ、ただのいい子だったじゃないか。

 というわけで「別に何もなかった」という結論に至る今回のお話は「肩透かし」なのだが……トータルで見れば、このチョコのお話は次なるステップ・キョウカへの三角パスだったことが分かるわけだ。何しろ「貧しくてもめげずに、自分ができる範囲で精一杯頑張る勤労少女」が出てきた後に、「恵まれた環境からクソみたいな課金」というふつーにダメな現代人の典型みたいなやつがまろび出てきたのだから。まぁ、キョウカの境遇についても同情の余地はないでもないのだが(なんでアニメのご両親は子供に聞こえる音量で子育て論をぶつけるんでしょうね)、あんな毒にも薬にもならなそうなVの者への課金は確かに賢明な行動とは言えないだろう。そりゃ推し活は自由だが……その結果としての、Cパートのあれである。まぁ、だいたいの視聴者は「そうなれば、そうなるやろ」ってんで予測はできていた気がするけど。いや、普通に考えて可愛い系で売ってるVの物が軽率にあのDMは送らんやろ……。

 「とりあえず現代を舞台にして、女子高生が関わりそうな社会問題全部やっとけ」とばかりに雑にぶっ込んでくる今作の姿勢は頭が下がるが、雑多にぶっ込んでるせいで作品性へ昇華が甘く、突飛なのに陳腐というなんか変な状態になっている気はする。やはり最後にユイナパートがどう落とすかが最大の焦点になるだろうな……。「ケロッペ、実は地球を救いたいぐう聖だった」くらいやってもらわないと納得できない気がするが。

 
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 展開についていけてません(正直)、第6話。なんなんでしょうねこのアニメ。いや、やりたいことは分かるんだが……どうにも評価に困る。

 面白いか面白くないかと聞かれたら、多分面白くはない。表面的に漂ってる変な匂いに未だに慣れていないのが最大の原因だが、なんだか薄ら寒いテンション芸をひたすら塗り重ねられている感じで、会話は終始上滑りしている。ちょっとずつ人間関係が構築されてチーム内での対話に少しは噛み合いが感じられるようにはなってきているものの、それがまだ面白みにつながっていない状態だ。映像についてもCGの悪い部分が先に目につき、特にライブシーンはどうにもそそられない。まぁ、これは楽曲も含めてアイドルとしての方向性が単に性に合わないだけという可能性もあるか。基本がバカを押し出した「キャッチーで楽しいでしょ」路線なので、あたしゃあんまり求めてない文化である。まぁ、駆け出しのアイドルグループってこんなもんだと言われたらそうなのかもしれないので、その辺を「リアル」と言えばそうなのかもしれない。

 そうして惹かれる部分はほとんど無いとは思っているのだが、今週も引きは強いんだ。引きってのは当然ラストCパートのたった一言のことで、この「はぁ?」という感覚は3話でも展開された手っ取り早くて確実な話題性の種。悔しいがやはりこういうことをされると気になるのは事実である。いわゆる「フリオチ」としてもよくできており、今回は当然まだ「お当番回」が回ってきてないメンバーを中心とした話になるだろうというのは視聴者側も想像していることであり、主人公のユイナを除けば当てはまるのはチョコとキョウカの2択。そしてキョウカのお嬢様っぷりを積み重ね、彼女の悩みに触れることで「今回はキョウカのお当番回になるのだな」と思わせておいてのラストである。ブラックジャック(袋状のものに砂などを詰め込んだ凶器)でぶん殴られるような、お手軽な衝撃が楽しめる。こうして「フリオチ」の配置を考えれば、普段の薄ら寒い会話ベースにしても「ひっくり返す前の下準備」なわけで、意味があると思えば文句も言いづらい。

 また、こうした「とにかく露悪的で強烈な引き」というのは、すげぇ雑に括れば「Ave Mujica」と同種のものだとも考えらる。在りし日のモーティスショックとか、絶対量は違えどショックの種類は通底するものがあるだろう。その上で、今作の「オチ」がなんかイヤな味が強くてどうにも受け入れ難いのは、はてさてどういう理由なのか。

 まー、普段の積み重ねかなー、とは思うけどね。「落とすためのガワ」の作りがちゃちくて、ギャップを出したいにしてもインスタントすぎるというのが悪印象の原因かな。どこか依って立つところがないと初めの一歩すら踏み出せないわけで、今作は6話目となる現段階でも、まだベースが掴みきれてないのである。ネタに振り切る展開勝負ってのは、実にハイリスクでハイリターンなものだ。

 でもまぁ、ネガティブな言葉を並べてはいるが、「気になった」という事実は覆しようがないし、似たようなフリオチで2回もガツンとやられたのは悔しいがちょっと楽しくもある。どうしても気になるのは、「このままの展開だと同じくらいのインパクトの最終決戦がユイナメインでも待ち構えてないと落としようがないよな……」という部分なのだが、なんとかなりますかね。誰かと小豆島に愛の逃避行する?

 
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 むーー、なんか……不穏だ……第3話。どうにも評価に困る作品。面白いかと問われたら、あんまり面白くはなってないのだが……。

 1話目で感じた「要素のごった煮感」は解消されていない。やはりメインキャラたちの決め台詞(口癖?)とかは全然馴染まないし、あまりにも乱発しすぎててほんとに耳障りだ。「女の子わちゃわちゃ作品」なのに肝心のわちゃわちゃが気持ちよくないというのは作品コンセプト的にはだいぶ致命的。映像部分も与えられたモデルを動かすことで満足してしまって大した刺激がないなぁ、というのが2話目までの印象。

 前回ラストの展開で「?! なんか起きたぞ!?」とびっくりはしたんだよ。ただ、そこまでの時点で既に心ここに在らずの状態であんまりまともに見てなかったもんで、改めて要素を回収して感想書かなきゃ、という気にはならなかった。今回はそんな前回からの続きで、メンバーの1人、アズが深掘りされる「解決編」となったわけだ。魔法少女ものは闇と紙一重という概念が定着して久しいが、今作の持つ「暗い部分」はこれまた新規軸というか、「そこ攻めんのかよ」という意外性は確かにあった。

 ただ、果たしてこの「大味な刺激」が最終的にプラスに転じる刺激になっているのかというと……まだ微妙。びっくりもしたし、「何か今までに無いものを見せてやるぜ」という気概が感じられたのは収穫なのだが、その「今までに無いもの」の発想がまだ雑なんだよ。

 今回のテーマは「肥満」。デブのお客さんが来店し、それを引き金に「実はメンバーの中にも隠れデブがいた」というびっくりを持ってきた。これにて「ルッキズム」について、そして「自己肯定」について考えさせられる内容を展開したつもりなのだろうが、このお話で、結局何が伝えたかったのか。

 微妙だった点は、元々依頼主は「自分がデブであること」を根元的な悩みにはしてなかったという点。彼女は確かに体型のことで周りから馬鹿にされたり、誹謗中傷に耐えて生きてはいたが、体質的なものなのでどうしようもないと受け入れていたし、その体型を直接職業へと転化し、ある程度は乗り越えて生きてきた。どちらかというと、全否定でデブの自分を認められずに逃げまくったのはアズの方であり、今回はお客さんの強さにアズが助けられた形になったわけだ。そこでの結論としては「自分らしく生きろ」というありきたりな話がせいぜいで、お客さんの周りを取り囲む差別的な環境の改善などは一切起こらないだろうし、ユイナの言葉でいうなら「悪い奴ら」が何もしっぺ返しをくらっていない。それもそのはず、別に今回の依頼人はそこを主目的にしていないのだから。

 この状態を「解決後」として提示されても、なんかモヤる。まぁ、デリケートな問題なのでどのように振り切ってもどこかしらの反感は買ってしまうネタなのだが……そもそも根本的に「デブは忌むべきものだ」という前提から始まっちゃってるので、大局的に見てハッピーエンドにはなり得ないのよなぁ。まぁ、見習い魔女っ子に与えられる課題と解決なんて、こんなもんか。

 一応、ワンミッションこなしたことで報酬の支払いがあり、クソ蛙の悪辣さは割と早めに露見した。まぁ、終盤で勿体ぶって出てこられるより、早めに「こいつ、結局あかんやつやぞ」という事実を開けてもらう方が見やすくていいので、その辺はむしろ安心かも。今後、この守銭奴(守魔力奴)を乗り越えて、5人で何かしらの決着に至ることがあるんだろうか……13年分放送続けてみる?

 
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 終わりよければ! 最終話! 綺麗なラストだったんじゃないでしょうか。映像的な意味でも、シリーズ的な意味でも。

 ついに描かれる、ラブライブ史上初となる「主人公の卒業式」。これまでの3年間で培ってきたLiellaの集大成。そのためにはもちろんまるまる1話が必要だったし、全てのメンバーに「これまで」と「これから」を紡ぐための時間が与えられた。1つの物語に、1つのグループにピリオドを打つために必要なことがきちんと守られている。非常にオーソドックスな「卒業式」の描写がほとんどだったために取り立てて驚くような展開はないわけだが、それだけにこの1つの物語の終わりというものが、何の変哲もない、数多ある青春模様の1つでしかないことが分かる。それはこの終わりに価値がないということではなく、我々がいつでも経験しうる、そんなずっと近しい存在であることの表れである。出会いと別れ、そのあまりに当たり前の光景を、眩しい景色として見せることで観る者に大きな希望を与えてくれる。

 一応、最後のお話で意外だった点を3つほどピックアップしておこう。1つは次期部長がメイに決まったこと。これまでなかなか立ち位置が定まらなかったメイ。なんか帳尻合わせみたいな感じではあるが、最後の最後で部長という大きな役割を任された。無敵の才女・嵐千砂都の後任はなかなか荷が重かろうが、より親しみやすい庶民派部長として、副部長と協力しあい、イチャイチャしながらせいぜい部を盛り上げていただきたいところ。まぁ、彼女のあけすけな物言いと直情的な行動力は、頭でっかちで悩みがちなこの部活においては部長に相応しい素質なのかもしれません。

 意外な展開その2は、卒業式でかのんからリボンを受け取ったのが冬毱だったこと。これまでのお話で散々「継承」については描かれてきたので物質的な受け渡しにそこまで大きな意味はないかもしれないが、ここで最後にメンバー入りした冬毱が直接的にかのんとの繋がりを強調したことはちょっと驚きだ。その後に残る4人もリボン渡す展開かと思ったらそんなこともなく、殊更にこの2人に注目が集まることにもなったし。でもまぁ、ここでマルガレーテに何かを託すのも立ち位置的になんか違うし、2年生組から1人だけピックアップするのもおかしな話(かのんは部長ではないのでメイに引き継げるものがないし、きなこは恋から色々と引き継いでいるだろう)。短い間とはいえ3人ユニットとして活動して短期間でかのんに大きく人生を変えられた冬毱が、2学年の差を飛び越えて、何かしらの志を次の世代へと引き継いでいくのかもしれない。

 そして3つ目のびっくり展開は、まさかの可可の進路であった。先週時点で「すみれの進路に何か明確な示唆が欲しいなぁ」とは思っていたが、なんとまぁ、まさかのすみくーコンビ継続発表である。まぁ、ファンが見たかったものを最後にねじ込んできたって感じですね。可可は元々日本のスクールアイドルに憧れて海を渡ってきたわけで、ここで日本での活動を選択するのも不自然なことではない。「すみれが心配だから」がどれくらいのウェイトを占めるかは気になるところですね。

 というわけで、そんなすみれ・可可も含め、ラストシーンは5人Liellaで締めである。残りの6人には申し訳ないが、正直なことをいえばやはり5人Liellaの最後の晴れ舞台が見られたのはとても嬉しい。この5人から始まったラブライブ。別れのステージとはいえ、新たな「はじまり」を示す先輩たちの晴れ舞台はとても眩しく、堂々たる幕引きにふさわしかった。これにて、5人のスクールアイドルはフィナーレを迎えるのである。

 個人的な興味から言えば「残った6人+次の新入生」とかいう新世代Liellaの様子も見てみたい気はするが、「それはまた、別の話」ってやつですね。何はともあれ、3年間お疲れ様!

 

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 もはやイニシエーションですらない気が、第11話。まぁ、そうなればそうなるんやろけど……大一番って感じはあんまりないよな。

 なんだろね、すごく悩ましい。頭ではこの構成でいいってことは分かってるんだけど、ちょっと受け入れられない部分もあるというアンビバレンツ。これは多分、どこで作品の枠組みを区切るかで考え方が変わってくるんだと思う。「ラブライブスーパースター」という個別タイトルとして見たら、今回のお話は「かのんたちの卒業前の通過儀礼」でしかないので、そこまで熱を込めずとも問題ないし、どーせみんな結果なんて想像できるでしょ、ってんでとっとと終わらせてしまう処置で問題ない。ただでさえ短い尺の中であれもこれもと詰め込んでいるわけで、これが仮に2話跨ぎになり、次回最終回に割り込んでしまった場合、今度は卒業生たちを描くエピローグがおろそかになってしまい、3期も放送した作品の幕引きとして物足りないものになってしまうだろう。「1つの学年の入学から卒業まで」を描いた初のラブライブシリーズとして、「試合自体にそこまで重きを置けない」というのはしょうがないことなのだ。

 ただ、枠組みを広げて「ラブライブ」というブランド全体のことを考えてしまうと、やはり今回の扱いは勿体無い。μ’sAqoursも、なんなら虹ヶ咲だって、全ての作品を繋ぐのは「ラブライブ」という大会。スクールアイドルという存在そのもの。その頂点を競い合うと(一応は)謳っているイベントが、こうもあっさり連覇を許してしまっているというのはやはりせせこましさを覚える。作中で「どのチームも世代交代があって1、2年生が中心で……」みたいな予防線は張っていたものの、当然第一声は「んなわけあるかい」だし、第二声は「だからとてよ」である。急造11人チームのLiella!が「昨年度覇者」という肩書きだけで駆け抜けてしまっては、大会の品位自体が貶められているかのように感じられるし、ひいては「スクールアイドル」という憧れすらくすんでしまうかのようである。そこんとこはどうにも納得いかなかった。

 また、正直言うとライブそのものについてももう一声といった印象。最後にかのんのオリジンに立ち戻ることで「合唱」というコンセプトにたどり着くというのは良い着想なのだが、実際のライブだとそこまで「合唱」の要素にフォーカスできたとは言えず、これまで通りのパフォーマンスの延長線上かなぁ、というのが素直な感想。また、今回サブタイトルが「スーパースター!!」になっており、披露した曲名も「スーパースター!!」。これまで長年引っさげてきた今作のタイトル要素にも何か大きな意味が与えられるかと期待したが、別にそんなこともなかった。その辺でもう少し「集大成」としての凄みが出ればよかったのだが……まぁ、流石にかかる期待が大きすぎたかとは思うがね。

 というわけで今回のお話だけだと消化試合感が否めないのが残念でした。結局、すみれの進路はなんとなく決まっちゃってるのかなぁ。次週はもう、1、2年に忖度せんでいいので、3年生5人をしっかり描き切ってほしいなぁ。

 
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プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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↑越えられない壁
沢城みゆき 斎藤千和 
中原麻衣  田中理恵  
渡辺明乃 能登麻美子
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