最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
「電波女と青春男」 4→4
終わってみたらこんなもの、という感想。途中から、この作品を快適に見る方法を編み出したんですよ。それは、台詞類を特に聞かず、キャラの中身など一切考えず、ひたすら画と音として楽しむこと。そうすれば、これって立派なシャフト作品。そして、徹頭徹尾絵柄は可愛らしいのです。そういう意味では、実にクオリティの高い作品だったと思います。 1話目の時点でも、そのグラフィックの美麗さには心奪われたものです。西田亜沙子の艶のある絵をここまでアニメの上で再現出来たというのは実に見事で、女の子は40歳のおばさんにいたるまで、全員可愛らしい。中の人もそんなグラフィックイメージを崩すことなく、メインとなった大亀あすか・野中藍・加藤英美里の3人は、完璧にその任をこなしたと言って良い。可愛らしい絵が可愛らしい声を出しながら動く。そのことに何の不満があるだろう。普段作画というとふざけた方向にばかり尖ってしまうシャフトだが、こうして「綺麗な」画面で正々堂々勝負することもできるのであるよ(まぁ、コンテは相変わらずだけどさ)。 で、問題となる脚本部分なわけだが……まぁ、ほら、気にしないって大事なんだと思う。これも1つの「日常系アニメ」なわけだし、起こっている事象だけをのんびりと眺めていれば、案外不可思議なノスタルジーに浸れたりもするんですよ。こんだけ駄菓子屋のシーンが多い作品なんてなかなか無いしね。どんな台詞をしゃべっていようと、それはアニメスタッフの責任じゃないしね。しかし、こんな小うるさい脚本に本当にニーズがあるものかね。 真面目に見ていくと、タイトルにある「青春」という要素を切り取れば、このラノベも普通にいい話だと思う。不登校児との出会いから始まり、気づけば町内会の交流にまで広がる世界は宇宙人など持ち出さずともよほど「広がった世界」であるのだし、流子さんのほのかな思いをメインにした高校生の男女交流なんて、至極健全なものだ。世界の広がりと自己鍛錬という側面から見れば、エリオの方がよっぽど「青春女」であり、ヒロインとして、見るべき点、共感すべき点がある。問題となるのは、基本的に全て「青春男」こと真の方である。こいつの言動が、いちいちイラッとするのである。「青春」や「電波」などという言葉で覆い隠しているものの、このキャラクターが体現するのはまさに厨二を通り越した恥ずかしさのオンパレード。この作品で許し難いのは、そうしたものを「恥ずかしいだろ、恥ずかしいものを書いてるんだから恥ずかしい台詞になるに決まってるんだよ」と作者が得意げになっているのが透けて見えるところ。 そうじゃないんだ。確かに恥ずかしいには違いないが、こういうものを「そのレベル」で書くことを良しとしている姿勢が根本的に恥ずかしい。もし本当に「青春の痛々しさ」を真っ向から書くなら、そこに「電波」なんて隠れ蓑はいらないはず。そこで敢えてエリオを「電波女」に設定したのは、「電波を容認する設定だから、多少筆が滑ってもそれは演出ですよ。僕が本当に厨二世界にどっぷり浸かりたいわけじゃないんですよ」という言い逃れのためにしかみえない。実際、「電波女」であるはずのエリオはすぐにその挙動から電波性が抜けて、結局残るのは痛々しい真の言動のみ。「青春」と言いつつ、結局は痛々しさを体現するのは主人公の方。それじゃ、フェアじゃない。どうしてもそこんところが気になって、この作品を一から十まで楽しむ気にはなれなかったのである。 でも、女の子は可愛いよ。今作で名実ともにヒロイン声優として名乗りを上げた大亀あすか。可愛いじゃないですか。最初は絶対に聞いてられないと思っていたオープニング歌唱も、少しずつ少しずつ癖になっていきました。次に40歳母親ヒロインという新たな地平を切り開いた謎のイタキャラ女々さんではっちゃけていた野中藍。以前どこかで「野中藍は次代の水谷優子」と書いたことがあるが、この役こそが、そうした橋渡しがうまくいっている証拠ではないだろうか。おばさん萌えっていうジャンルはまだ馴染みがないが、これはアリです。そして、個人的にはメインヒロインだと疑っていないリュウシさん、加藤英美里。何をやらせても花があるなぁ。りゅうこやっちゅーねん。 PR |
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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