最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
まだまだ混迷を極める、謎膨らむ第6話。だからさ、軍備というものがどの程度必要なのかも分からないようなセッティングで「収入源に疑問を持て」って言われても、無理だと思いません? 今回はちょいと趣向を凝らしてカナタの休日の模様をAパートとBパートで時系列を重ね、1121小隊の「副業」を巡る話と、カナタが修道院の女の子を助ける話を2つの視点から描いていく。その構成自体はそつなくこなしており、Aパートで起こった事件の裏側がBパートで明かされていくのは単純に面白かったし、休日で仕事を忘れたはずのカナタのオフが、実は小隊の裏稼業と切っても切れない奇妙な位置関係で連動して動いていたことが分かると、カナタを取り巻く何とも奇妙な「絆」のようなものが感じられる。正直言うと女の子と髪を結う話はどうでもいい気がするのだが、一応良い話になっているので突っ込むべきところではないだろう。敢えて言うとするなら、「髪は一番大切な人に結ってもらいなさい」っていう女の子の母親の遺言の意味がよく分からないことくらい。 問題となるのは、やはりAパートで起こったマフィアとの騒動である。まず、1121小隊が副業で酒の密造をしていたという事実。酒には疎いのでちょっと調べたのだが、「カルバドス」はフランスで作られるリンゴの醸造酒で、しかも原産地呼称規制(AOC)の対象である。つまり、フランスがみとめた地域で作られたもの以外はカルバドスとは呼べないはずなのだ。まぁ、この世界がそんな厳正な規格まで受け継いでいるとは思えないので名称についてはさして問題ないのだが、いくら辺境の地とはいえ、未成年の、しかも少女だらけの要塞で酒の密造を伝統的に行っているという構図はいかがなものか。これが「堂々と作っています」ならばそういうものだと受け入れられるのだが、彼女たちの話を聞く限りでは税法などを無視した完全な違法行為ということ。それを平然とやってのけ、さらに利権の臭いをかぎつけたマフィアまで追い払ってしまうとなると、ちょっと今までの彼女たちに対する見方を改める必要が出てくる。というか、はっきり言ってキャラに合っていない。今まで酒の話などおくびにも出さなかったし、日常生活において多忙を極めているような描写もない。それなりの量の酒があったから醸造施設はそれなりの規模になるはずなのだが、隊員4人が関わっていることなのにカナタが一切気付いていないというのはどういうことだろうか。おそらくよほど注意を払って彼女に気付かれないように作業をしていたということなのだろうが、何故そんなことをする必要があるのか。カナタだって立派な隊員になったわけだし、そこまで杓子定規で怒り出すような人間にも見えない。さっさと「事業」の説明をして、作業人員としてかり出した方がいい気がするのだが。 そして、そもそも「何故彼女たちが密造を続けているのか」が分からない。一番の理由は街の人達からのニーズがあるということなんだろうが、今回のシナリオだけをみると、どうしても「遊ぶ金ほしさにやった」という風にしか見えない。カナタは初任給をもらって素直に喜んでいたが、その資金の出所が「後ろ暗いせいで自分にだけ秘密にし、他の隊員が法を犯して稼いだもの」と知ったら彼女は少なからずショックを受けると思うのだが……そうした倫理観や金銭意識など、これまで一切描写されてこなかった部分で余計な揺さぶりをかけられたせいで、どうにも隊員たちのキャラクターが歪んで見えてしまうのだ。今回のエピソードには、何か重要な意味があるのだろうか。 そして当然、この密造稼業はこれまで再三疑問として浮上してきたこの国の「戦争」についても揺さぶりをかける。これまでは「戦争がいつ再開するか分からないので、辺境の地でも少女達が甲斐甲斐しく軍を形作っている」という物語になっていたはずが、砦に駐屯する目的に「商売」という項目が加わったことで、彼女たちの軍に対する、戦争に対するモチベーションまで揺らいでしまっている。しかも、この裏事業はあくまで政府には秘密なのである。こんな軍隊を僻地に置いておくような国家は果たして大丈夫なのだろうか。まぁ、僻地だからこそのフリーダムなのかもしれないが…… なんだか世界観もキャラクターもぐにゃぐにゃと歪んで捉えどころのない本作。一体どのような結末を迎えるというのだろうか。もう、軍服でなくて私服で出歩いて変なTシャツ選んでるカナタが唯にしか見えねぇや。 PR |
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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