最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
ビシッと決めたよ、最終話。いい落としどころだったのではないでしょうか。やっぱり見終わってすっきり出来るのが良いアニメなのです。 最終的には、「あんま変わってないよ」というエンディングではある。結局智幸は他の多くの死者と同様に次の生へと旅立っていったわけだし、ノーナさんとオクルスの絡みについても、オクルスが不穏なことを言った時にはどうなるものかと不安になったが、結局「オクルスが思ってたのとは違う方向」に進み、この部分だけを見ればノーナさんに一本。とはいえ、彼女が狙った「裁定者の革新」はまだまだ始まったばかりのところであり、裁定者世界に多大な影響を残したということもない。オクルスはこれまで通りに不気味なにやけ面でこの世界を統べていくのだろうし、ノーナさんは不平を漏らしながら今まで通りの管理職を続けていくだろう。世界は何も変わっちゃいない。ただ1点、デキムの笑顔を除いては。 いわば「最後の審判」となった今回の「スーサイド・ツアー」。自死を経験した智幸が生前の世界へと旅をするのだから名前はそのまんまである。そしてそこでは、これまで以上にえげつない、趣味の悪い「死のゲーム」が行われる。これまでは「2人の死者が対決して、勝った方が生き残れますよ」という売り文句で裁定を行ってきたわけだが、今回はよりダイレクトに、「このボタンを押せば生き返れますよ」である。もちろん、普段の裁定のときと同様に「その分、誰かの命は犠牲になるが」という注釈付き。冷静に考えれば、この取引がいつも通りのクイーンデキムのゲームと同じものであることには気づけるのかもしれないが、「ツアー」に連れ出された智幸にも、我々視聴者にも、そんなことを考える余裕は無い。「押すか、押さないか」という究極の2択を迫られ、智幸は危うく転落しかけるところだった。オクルスの言う、「人間というもの」はそこに弱さがある。 しかし、智幸はこれまでのクイーンデキムの生活で、様々な「生」と様々な「死」を見てきた。その経験を思い出すことで彼女はギリギリ転落せずにすみ、「最後の審判」によって感覚レベルで繋がっていたデキムを破壊することに成功する。ついにデキムは、智幸の記憶、体験、選択を通じて、「感情」の一端に触れる事に成功したのだ。これまでも、島田・辰巳の時などには激しい反応を見せていたデキムだったが、長い間裁定者に禁じられてきた「感情」に辿り付くには、最後に大きな一押しが必要だったのだろう。このたびの「最後の審判」の結果によって、彼はその重くて固い扉をついに開け放ったのである。これまで人形の象徴とされてきた瞳の中の十字はついに解放され、デキムが流す滂沱の涙は彼の感情の発露をこれ以上無い形で示している。ついに、人形は一歩人間に近づくことが出来たのだ。 もちろん、だからといってすぐに裁定者の世界は変わらない。しかし、ノーナさんが求めていたのはあくまでもこの「第一歩」であろう。蟻の穴から堤も崩れる。彼女のいう「人間に寄り添った裁定」を目指すために、デキムがそのきっかけとなる日が、悠久の時を過ごすあの世界でいつか訪れるのかもしれない。人間に接することで、人形が変われることを示したのが、最大の功績なのである。 今回は問答無用の演出でもってぐいぐいみせる今作の魅力がふんだんにつまった文句無しの最終回。静かで物寂しい智幸の実家パートから、熱の籠もった悲哀の嗚咽パート、「ひょっとして押してしまうのでは?!」と思わせる緊張感からの、世界が崩壊しデキムが「壊れる」シーン。世界が変わるカタルシスが味わえてこその最終回。これだけのサイズ感で見せてくれれば文句無しです。ラストシーンのデキムの笑顔も素敵だったし、これなら文句無しでハッピーエンドなのだから、そりゃぁかかる楽曲は「Flyers」に決まっている。今日もきっとクイーンデキムでは凄惨なゲームが繰り返されているに違いないが、きっとその中にも、「楽しかった人生」「次の人生」が見える人間の「生」の物語が息づいているに違いない。 PR |
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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