4月10日 ドラフト模様(DTK×2 FRF)
ピック順 【Alessi】→【Mei】→【Thraxi】→【Sangriter】→【Serra】→【Sea-chicken】→
龍紀伝三戦目(俺はね)。この期に及んで「運命再編」を開けたら6パック中4パックから「包囲」シリーズが登場するという、一体我々は何に包囲されているというのだ……。そういえば、例のドラフトビューの人の文章の中に「今回は環境が短いが」って書いてあったんだけど、「マジック・オリジン」(7月発売)で公式には環境が切り替わるって認識でいいのかしらね。我々は……どうすっかなぁ。流石に次のセット(秋発売)までずっと龍紀伝続けてたら飽きるかなぁ。金があればモダマス買うって手もあるのだが………………。
AL SE TH SA ME SE
AL ー ◎ ◎ ○ × ○ 4ー1 1 ○○
SE × ー ○ × ○ ◎ 3ー2 3
TH × × ー × ○ ○ 2ー3 4
SA × ◎ ◎ ー ○ × 3ー2 2
ME ◎ × × × ー ◎ 2ー3 5 ○
SE × × × ○ × ー 1ー4 6
1位 【Alessi】 赤緑 <突進する大鹿の群れ コラガンの先陣 隠匿物の防衛>
ほんと、前環境での愚痴りっぷりはなんだったんだと今度はこちらから不平の1つも言いたくなる快進撃となった2連勝。これだから大人ってやつは汚い。「逆最終エキスパンションの男」の名を欲しいままにする俺に勝ち星を返せ。さておき、今回も前回に続いてアタルカカラーのデッキでの連勝。前回と違ってレアは「太陽運びの接触」だけなのであまり多くはないが、単にピック開始前に雑談していた通り、「鹿の理不尽さはアスプに通じるものがある」「戦暴者が強い、うざい、ずるい」というこの色のでかいクリーチャーの強さを体現しただけの話である。しょうがねぇよなぁ。今回は人気の比例して1パック目から赤方向に参入している人間が6人中3人いるにも関わらず、めぐりめぐって「戦暴者」は6引き程度までは流れてくる。この厚さが赤の強さの由縁である。本人は「前哨地の包囲」を流してしまったことをしばらく後悔していたようだし、実際「包囲」があった方が更に強くなったとは思うが、別に「龍火浴びせ」で補強しただけでも充分過ぎたし、あとは適当にクリーチャーを転がしているだけでも何とかなってしまった。ふむ、ようやくこの世界の「サイズは正義」という真理が垣間見えたような気がするよ。
2位 【Sangriter】 黒赤 <サルカンの怒り 龍王コラガン 影の手の内>
こちらもすっかりコラガンファミリーとしてこの2色に安住の地を定めたデッキ。そしてきっちり勝ち星も伴っている。前回組んだハイパー疾駆ほどの思い切りの良さはないが、本人も言っていた通り、別に疾駆ってのは集めることでシナジーが膨れあがるデッキというわけでもなく、単にサイズと速度に優れたクリーチャーを、どういう順番で、どういう目的で並べるかが違うだけの話。今回はマナカーブの締めに首領「コラガン」さんを配して中盤以降での攻め手を安定させ、大量に投入された「剣歯虎の先導隊」あたりの脅威を増すことに成功している。また、今回はクリーチャーベースよりも黒の除去・トリック部門にカードを多く割いており、「押し潰し」「薄暗がりへの消失」「影の手の内」×2が安定して相手のキーカードを裁けるし、パワー偏重のクリーチャーが多いおかげで「解体者の歓び」が一発決まるだけでも充分過ぎるライフ差をたたき出し、相手に反撃の余裕を与えないようになっている。ラッキーゲット出来た「前哨地の包囲」の強さは言わずもがなである。しばらくはこの赤・黒・緑あたりの牙城は崩れない気がするなぁ。
3位 【Serra】 白青 <龍王オジュタイ オジュタイの介入者 エイヴンの偵察員>
というわけで3位からが残りの色、こちらは「龍王オジュタイ」に導かれた純正オジュタイカラー。「龍紀伝」の青は「不人気故に流れやすい」が利点となっているはずなのだが、残念ながら今回は青の参入者が3人いるためにあまりそこにうま味はない。とはいえ、「霧蹄の麒麟」「平和な心」「不朽の勝利」といった基本となる白カードは押さえられているし、3パック目で「エイヴンの偵察員」が2枚確保出来たので、速度とサイズがそこまで優れていなくても、恒常的に空から押し込むための布陣はそれなり。前回私は同じ色で似たようなデッキを組んだが「どうせどの色でも最終的にドラゴンが出てくるんだから、多少フライヤーが多くても押し込めへん」という悩みを抱えていたのだが、今回はそんなドラゴンが殆ど現れなかったおかげで、飛行ビート戦術もそれなりの形になったようである。あとやっぱり「魂の基点」「テイガムの一撃」「オジュタイの息吹」などの最後の一押しをサポートできる攻めのカードの確保だね。この辺りの枚数で、この手のデッキは大きく戦績が変わる気がする。
4位 【Thraxi】 緑青黒 <仇滅の執政 ドロモカの贈り物 僧院の包囲>
まだ見(けん)だから。とはいったものの、この環境に入ってようやく自分のやりたいことが出来たし、何となく世界のビジョンも見えてきたかもしれない。今回の目標は「捨て鉢ドラゴンデッキ」。よく俺が「遊びでやるやつ」と言われている、無茶苦茶に色を広げて暴れるデッキが目標だった。当初のプランは、「とにかくドラゴン関係のカード、そしてドラゴンを取りまくる」「ベースカラーを緑にして、「遮蔽された高楼」と「荒野の地図作成」などのマナサポートを集めれば色マナも何とかなる」というもの。幸い「仇滅の執政」という最高のスタートをみせたのでプランのままにいくことにした。「忌呪の発動」も引けたのであとはドラゴンをひきたい……と思いきや、なんかしらんが今回はドラゴンがほとんどでない。アンコの大変異ドラゴンも姿を見せないし、その他のアンコドラゴンは影も形も無い。気付けば流れに任せるままに結局青に入り込んじゃってるし、ドラゴンもいないのに「忌呪の発動」だけ2枚になってるし、どうしたらええねん、と思っていたところに、辛うじて「開拓地の包囲」が転がり込んできたおかげでなんとかデッキは形になった。最終的に「群追いのドラゴン」「屍術使いのドラゴン」でドラゴンは3体だけ(あと「シルムガルの碑」)。それでも「恐るべき目覚め」で回転させたり、「シルムガルの嘲笑」でカウンターしたり、多分大変異ドラゴンで一番たくさんカウンターを積むことも出来たし、駄目だったわりには頑張ったんじゃなかろうか。最終戦、たった1枚の「ドラゴンを狩る者」に完封されたという事実だって、裏を返せば「ドラゴンデッキとして殉職できた」ことを意味するわけである。これはこれで(歯ぎしり)。
5位 【Mei】 白青 <シルムガルの暗殺者 アラシンの先頭に立つ者 砂草原ののけ者>
「今回は勝てないわー」とピック中に言っていたことをちゃんと守ってくれる律儀な子。当然負けが込んでいる私は「今回は」という文言に噛み付いたわけだが、まー、勝率だけを見りゃそれくらいの上から目線の台詞を言う権利はある。勝者こそがウィナーだよ兄貴。でも今回は勝てなかった。理由はいくつか考えられるが、まぁ、あんまりピック中に良い落としどころを見つけられなかったためだろう。何しろ、最終的に青白だが1パック目は黒赤のピックなのだ。「禍々しい協定」を2枚も確保し、「シルムガルの暗殺者」や「シルムガルの解体者」、赤からは「アタルカのイフリート」と「サルカンの怒り」。このまま行くのかと思いきや、2パック目「アラシンの先頭に立つ者」で白(ダブルシンボル)をピック。運良く(運悪く?)下家からは「荒野の確保」なんてものが流れてきてしまい、これで白を確定させてしまう。そこからは1パック目などなかったかのように白を引きはじめ、2色目も候補だった赤から鞍替えしての青へ。これは、他に赤が3人いたためにあまり引きが期待出来なくなったためだろう。結果だけを見れば「城塞の包囲」なんかも引けているし、白は今回ほとんど参入者がいなかったのだからスイッチして良かったのだろうが、流石にハンドルを切るのがちょっと遅れてしまっただろうか。2色目も青にスイッチするよりは1パック目の黒を確保し続けていた方がペイは大きかったように見えるが、こればかりは後考え。ピック中には何か別の考えがったのだろう。んー、でもやっぱ黒が勿体ないな……。
6位 【Sea-chicken】 緑赤青 <揺るぎないサルカン 突進する大鹿の群れ ゴブリンの踵裂き>
「プレインズウォーカーは一期一会や」ということで、初手から3色確定というなかなかの茨の道。まぁ、2パック目で出会うよりは心の準備もしやすいからまだ楽だったろうか。しかし、ご存じの通りに赤はこの世界最大の激戦区であり、決して楽な道のりではない。結局、色マナの調整を考える必要がある分だけ、他の赤デッキ・緑デッキに水をあけられてしまった形になったのだろう。でもまぁ、見た感じ普通にアタルカカラーでそこそこのデッキに見えるんだけどね。私が後ろから観ていた試合では、ダブルマリガンで「土地×4・遮蔽された高楼」というクソみたいな初手から「大鹿の群れ」→「開拓地のマストドン」→「無情な本能」→「焙り焼き」→「火の巡礼者」と常にその盤面に必要なカードを引き続けて勝ってしまうなんてミラクルも見せてくれていた。次回の目標は、「雑なプレイをしない」だそうです。
今回のピック表
【Alessi】(赤緑) → 【Mei】(白青) →【Thraxi】(緑青黒)
↑ ↓
【Sea-chicken】(緑赤青)←【Serra】(白青)←【Sangriter】(黒赤)
PR