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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり」 5→5

 思っていたよりも無難に片付いた作品。とりあえず、「東京はすげぇ怖いところだから近づかない方が良い」ってことはよく分かった。その辺の旅館で四カ国入り乱れての銃撃戦が起こるとか勘弁して下さい。

 設定の時点で刺激が多く、安保関連で賑わっている現代とはタイムリーに繋がりそうな、そうでもなさそうな作品。いや、つながらねぇな。結局はファンタジーにおける設定の1つとして「自衛隊」というイメージしやすい素材が使われているだけであって、今作で集団的自衛権がどうこう議論するような目的も余地もないだろう。もし、真面目にそういう議論がやりたい人のところに「とりあえず齢数百歳のロリババア連れていこうぜ!」とか言ったらマジでキレられるわ。ラノベはあくまでラノベ的に、自衛隊という題材で面白おかしく遊べればそれでいいのだ。当方ノンポリ、あまりきな臭いことを言って無駄に敵は増やしたくないですので。

 で、そういう「なんちゃって自衛隊ファンタジー」だと思って観れば、やりたいことはそれなりに出来ていたのではなかろうか。流石に戦車や機関銃が「あっち側」の世界の人間を惨殺していく様子を見せ続けたのはどうやねん、とは思ったが、逆におちゃらけ仕事ばかりを描いていても自衛隊を馬鹿にしているように見えてしまうので、シリアスとのバランス調整はなかなか難しい。その分、ちゃんと巨大火竜との対決なんていう心躍るシーンも描いてるわけで、「まぁ、武装してるならこういう目にも遭うよね」という程度の認識で。あとは基本的に「超ツエー主人公が超ツエーから何とかなってる」話だしな。どこまでいってもテンプレからは抜けて出ませんよ。正直、一行が日本に戻ってきて国会招致されてるあたりのくだりは退屈だった。仮想敵国とか、仮想反対派の弁論は通り一遍で面白味がなく、政治的な策略が渦巻いているんだ、っていうどす黒いイメージはあまり上手く出せてない。何しろ、他所の国も腹芸でなくてさっさと実働部隊を送り込んで来ちゃってるしね。流石に、あの国もその国も、そこまで単細胞ではないと思うのだが……その辺はラノベ的に分かりやすい「お話」なので仕方ない。ただ、だからといって「異世界で不思議な生活をする面々」の新鮮さが売りかというとそうでもなく、結局「異世界らしいこと」ってあんまりやってないんだよね。エルフのおねーちゃんを見つけてテンション上がってるあたりがピークで、序盤にあれだけアピールしていたカルチャーギャップも、さっさと言語的な壁を乗り越え、どちらの人間も割とあっさり順応しちゃってる。もう少し「異界な感じ」が前面に出てくれば自衛隊の存在感と合わせて個性が際だった気もするんだけどね。結局、最終的にどの側面を一番描きたかったのかが見えにくく、色々「何となく楽しそうな要素」に視点が散ってしまった印象。

 それでも、毎週退屈することなく観られたので大きな不満はないのだけどね。映像は良かったし、ヒロイン勢は可愛かったし。2期目になったら日笠キャラにももっと出番が増えますかね。あと、正直言うと種ちゃんのロリババアがちょっと微妙。声を甘ったるく作りすぎてて違和感が。いつも通りの配役なら、エルフ娘役のひーちゃんと逆でも良かった気がする。

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