最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
立て続けに劇場です、見てきましたよ、VSシリーズ。もうそんな時期なんだもんなぁ。毎年毎年時間の流れが速くなる……けど、それを確認するのがVSシリーズだってことには変わりはない。あと何年この生活が続けられるものやら。
<一応ネタバレ的なもの注意。まぁ、特にないけど>
VSシリーズの良さってのは、2つの戦隊がどちらもしっかりと定着して、全てのキャラクターが分かった上での「豪華共演」が実現するところ。夏の映画と違ってニンニンジャーのキャラもばっちり固まっているし、たっぷり1年の付き合いがあったトッキュウジャーは言わずもがな。今回の作品で一番の収穫だったのは、「あんまり好きじゃないとか言ってたけど、結局トッキュウジャーも良い作品だったな」と思い出せたこと。やっぱり「懐かしい6人」が顔を揃えているのを見ると、しっかり1年分の厚みを思い出せるので思い入れはナンボでも出てくるもんで。 今作でお見事だったのは、非常に扱いの難しいトッキュウジャーのシナリオ上の絡みがとても綺麗に決まっていたこと。去年の「キョウリュウVSトッキュウ」の場合、子供戦隊のトッキュウジャーが「後輩」だったからそのまますんなりと「立派な大人の姿を見せる先輩と、それを見て成長する子供たち」っていう図式になっていたわけだが、今回はそれが通用しない。何しろ「先輩が子供」なのだ。正直、この絡みでどうやって帳尻を合わせるのかと心配していたのである。しかし、実際にはこの2つの戦隊の絡みは最近のシリーズの中でもかなり綺麗に決まっていた方だと思う。トッキュウジャーはしっかりと「子供らしさ」を維持しながらもニンニンジャーを支えるサポート役として、がっつり存在感を示しながら盛り立てる役割を果たした。この絡みが自然に成立した要因の1つに「天晴がすげぇガキっぽい」ことが挙げられる。子供のヒーローであるライトとマンツーマンになっても、この2人が友情を繋いで盛り上がることに何の違和感もないのだ。ライトが「先輩っぽいこと」をするシーンでは、年齢の差など感じさせずに(いや、むしろライトはしっかりと子供らしさを見せつけながらも)、2人に全ての壁を取っ払った繋がりが見えるのだ。いたずらっぽく笑って「似たようなことをいう奴を知ってる。俺だ」っていうライトが、今までで一番恰好良く見えた。 ライトたちのイマジネーションは、お祭り戦隊であるニンニンジャーのスピリットにも自然に繋げられる。忍タリティが何なのかは未だによく分かってない部分もあるが、天晴たちの求める「忍ぶどころか暴れる」忍者像が、トッキュウジャーの求める想像力と誂えたようにぴったり(まぁ、本当に誂えたのかもしれないが)。その最たる事例がクライマックスの覇王トッキュウダイオーだろう。あれ、実際のおもちゃでも同じことが出来るんでしょうかね。巨大ロボの合体も最近ではVSシリーズのお約束ではあるのだが、「そこにハマるんかい」ってのは大いに笑わせてもらった。さらに、余ったパーツのオトモニンたちを全員烈車に乗せてのラストアタックとか、本当に映像にして「楽しい」ことが最優先された実に「らしい」演出。いやー、良い物を見せてもらいました。 個々のキャラクターを見ていくと、ニンニンジャー側はもう、天晴の独り舞台だったので他の面々は多少割を食った形か。天晴はこれから(残り2話の)テレビの方でも締めの活躍をしてもらわなければならないわけだが、あっちは「親子3代」という絆の物語が大きな枠になりそう。天晴単体で根源的な強さ、つまりイマジネーションが見せられる大舞台はこちらなのかもしれない。まー、いかにも天晴らしい、よく分からん復活劇ではあったのだが……良いお話になってたんだからそれはそれで。残りの面子だと、やっぱり美味しいポジションにいたのはキンちゃんじゃないかな。いや、いつも通りといえばいつも通りなんだけども。女装シーンも映えてたなぁ。そりゃネロだって惚れるわ。つい最近地上波で「キョウリュウVSトッキュウ」をやっていたわけだが、追加戦士の扱いはうっちーと大体同じようなポジションに落ち着いてるな。霞姉ぇは途中でバトルシーンでヒカリとコンビを組んでる場面もあったが、あれって「チームのブレイン」繋がりなんでしょうかね。霞姉ぇはヒカリと比べてもぶっ壊れることが多いけども。 一方のトッキュウジャー。ライトの「先輩としてのポジション」が本当に綺麗にはまっていたことは前述の通りで、正直テレビシリーズではそこまで入れ込んでいなかったライトに素直に「格好良い」と思えたので、テレビシリーズのクライマックスあたりをちょっと見直してみようかと思ったくらいだ。そして、個人的に嬉しかったのは序盤での圧倒的トカッチ推し! というか、今作は全体的にトカッチのポジションが恵まれてた気がする。最初のタキシード姿での出落ち感もたまらなかったし、その後も眼鏡をフル活用しての見事な活躍ぶり。戦闘シーンではクラウドと組んでいたが、考えてみりゃブルーは2年連続でポンコツやな!(3年連続か??) どこまでいっても僕がトッキュウで一番好きなのはトカッチ。あ、でもヒカリもまさかのけん玉探偵再びとか、色々とおいしいところはあったな。 しかし、唯一今作で不満な点があるとすれば……アキラが! アキラの活躍がほとんど無かった!! くそぅ、パンフで確認したら中の人のスケジュールが大変だったからみたいなんだけどさぁ。明らかに別行動だったもんなぁ。僕は虹野明くんの活躍がもっと見たかったんだよ。まー、登場時の「仕事場」発言だけでもインパクトは充分だったので、それだけで勘弁してやるか。 そして、今回の敵組織だが、これもよく考えるとものすごいハードルがあったんだよね。何しろシャドーラインって綺麗さっぱり悪役じゃなくなってるから。トッキュウジャーの感想でも書いたけど「トッキュウ」ワールドって戦隊シリーズでもすごく異質で、シャドーラインも決して「悪い奴」ではなかったんだ。おかげで今回はそのシャドーラインの組織をそのまま使い回すことが出来ず、牙鬼軍団だって本編の仕事が残ってるからそこまで頑張れるわけじゃない。今回九衛門が一人でなんとかしてくれたのだって、特別サービスといえる。そこで、「シャドーラインのなんかよく分からない残党1人」っていう設定になったわけなんだけど、これってVSシリーズで戦隊2つを相手取るには小物過ぎるんだよね。毎回VSシリーズでは旧作の方の敵組織が「実はもっとヤバい陰ボスみたいなのがおってな」っていう展開になるはずだけど、シャドーラインが上記の通りなので、そこから出てきた「闇博士」もテンションは軽いし、パッと見もそこまで強そうじゃないし。苦肉の策でシャドーの幹部連中のコピーを作り出してみたものの、どっちかっていうと愛嬌が先に立つという状況(それにしてもシュバルツさんの扱いはどうかと思ったが……)。あげくラストの巨大戦闘も「クライナーを3つ足した奴」という適当過ぎる設定。普通に考えたら、すごくショボくみえる。しかし、そこをうまいこと味に変えてしまったのが今作の妙手。敵ボスを山里1人に絞るという英断が実に上手く効いていて、飄々と軽い中でも、どこか油断ならないような、不思議な緊張感がある。この「シリアスになりすぎない緊張感」っていうものすごく矛盾した要請を、なんとあの山里亮太が見事に解決してくれているのである。いやー、凄いな。この人やっぱり単なる芸人じゃないな。役者としても充分通用するキャラと能力を持ってる。最初は「まんま山里じゃねぇか!」って思ってたけど、少しずつ「闇博士」のノリがはまっていって、最終的にはしっかり戦隊ワールドに溶け込んでいる。このバランス感覚はお見事だ。必要最小限の手間で、「悪役に求められる要素」を全部クリアしてる。この辺の配分もお見事でしたよ。 トータルで見ると、シナリオ面が非常に上手く出来ていた良いお祭りだったと思います。普通はVSシリーズでは後輩戦隊の方のウェイトが大きくなるものだが、今作はどっちかっていうとトッキュウジャーファンにより見てもらいたい作品になってるかな。まあ、アキラの活躍が少ないことを除けば!(まだ言う) あ、そうそう、そういえばVSシリーズってのは12人だけでは終わらないんだよね。あと5人いるんだ。次なる戦隊は記念すべき40作品目、ジュウオウジャー。毎度お馴染み動物戦隊だが、今回はタイトルもそのものずばりの「動物戦隊」。それ、もうゴーバスでやってるじゃん、とかいう突っ込みは無しの方向で。あれはあくまでVシネだからね。マスクのデザインなんかはオーソドックスかなー、と思ったら、ボディスーツのデザインがひでぇな。劇場の大画面で見て「これはwww無いわwww」とか思ったが、まぁ、2ヶ月も見れば慣れるんだろうな。いつものことですよ。他にも、レッドの武器が鞭状に変化して明らかに他の4人を従えるテイマーみたいになってて「戦隊の関係性としてそれでいいんか」って思ったけど、まぁ、シンケンジャーと同じやな(違う)。緑の象の口上が「森林の王者!」だったんだけど、別に象もサバンナでいいんじゃねぇかとかも思ったけど、どっちかっていうとホワイトタイガー+雪原の組み合わせの方がおかしいな。ホワイトはジュウオウシロクマとかにした方が良かった説。あ、でも、今回のシャークは「水辺の戦闘が得意っていう設定だけど、強引に陸地も水辺と見なす」っていうよく分からない必殺技を持っているのが斬新だった。過去のシャーク戦士たちの無念をここで晴らしてくれ。さて、これって追加戦士は何が入ってくるんでしょうかね。あと、当然過去の動物戦隊とのコラボも期待していいと思うんだが、40作品記念で何かもっとでかい展開もありそうだよなぁ。ゴーカイほどじゃないにしろ、動物大集合が見られるかもしれん。今から楽しみだ。 以上、とりとめのない感想になってしまったけど、ひとまずトッキュウジャーの皆さんは長らくのお仕事お疲れ様でした。ニンニンの皆さんは、残り2話、テレビシリーズを一気に駆け抜けてほしいですな。 PR |
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