ドラフト通信No.237 1/29

１月２９日　ドラフト模様（OGW×２　BFZ）

ピック順　【Thraxi】→【Serra】→【Alessi】→【Sea-chicken】→【Sangriter】→

 

　新環境２回目。それでも私たち、また５人戦なの〜〜〜入れ替わり立ち替わりのドタキャンで色々折れる。でもまぁ、５人戦の経験値を考えれば俺は有利だからな！　まだまだ分からないはずの環境だが、プロプレイヤーの間では既に戦略分析が進んでおります。どこまで信じていいかは分からないし、我々のフィールドである５・６人戦はまた常識が違うので何とも言えないが……とりあえず、しばらくは悶え苦しんどけってことやな。

 

 

 

　　　　ＡＬＳＥ　ＴＨ　ＳＡ　ＭＥ　ＣＨ

ＡＬ　　ー　　×　　×　　○　　○　　２ー２　２

ＳＥ　　○　　ー　　×　　×　　×　　１ー３　５

ＴＨ　　◎　　◎　　ー　　○　　◎　　４ー０　１　○○

ＳＡ　　×　　○　　×　　ー　　◎　　２ー２　３

ＣＨ　　×　　○　　×　　×　　ー　　１ー３　４

 

 

１位　【Thraxi】　青黒　＜終末を招くもの　思考刈り　空中生成エルドラージ＞

　ははははは！　圧倒的じゃないかね、我が軍は。８戦全勝、未だ土つかず。これが前の環境で貯まった鬱憤の晴らし方か。「土地破壊しなくて良くなった途端これや」とか言われたけど、しらんわ。勝てばよかろうなのだ。基本的に、戦略的には前回と一緒だ。今回は流石に決め撃ちする気は無かったので１引きレアから手なりで行こうとは思っていたのだが、そんなスタート地点は無色マナの権化である「終末を招くもの」である。２引き「忘却の一撃」から黒を確定させ、黒絡みで赤とか緑を触ってのエルドラージかなぁ、と思っていたのだが、３手目で「竜巻の種父」が流れてきたのを無視は出来ない。この時点で割と青いシグナルは下に送っちゃってた気もするが、素直に青にシフト。案の定、完全に青が余っていた。また、お試し期間ということで途中からは無色マナの確保もそれなりに意識しており、最終的にはクリーチャー以外のマナソースだけでも「予見者のランタン」×２「荒地」「抵抗者の居住地」「繁殖苗床」の５枚。これに「面晶体の這行器」「形状の管理人」「コジレックの組み換え」で総勢８枚。流石に足りた。今回これだけ集められたのは、はっきり言って競合相手がいなかったから。前回は５人中３人が無色マナに行ったのに、今回は私がほぼ独占。分かりやすすぎるやろ。無色マナの安定供給さえ叶えば、そりゃ強いに決まってるわ。まぁ、とある１戦は相手の土地ストップ＋「終末を招くもの」トップデッキという、それ以外の勝ち手段が無いところからの神風だったが、勝てばよかろうなのだ。

 

 

２位　【Alessi】　赤黒　＜ゴブリンの闇住まい　ヴァラクートの暴君　果てしなきもの＞

　前回欠席だったので今回初参加。さらにいつも通りに予習とかやってない。そんな状況でこの環境を渡りきれるわけがない。ピック中はどのカードを見てもピンと来なかったようで、「地味や」と連呼、どこへ行っていいやらフラフラしていた。しかし、そんなこだわりの無さが幸いしたのか、１パック目は完全に赤白のピックだったのに、２パック目でダブルシンボルの「闇の掌握」２連引きを迷わず決行してサラリと黒へ。卓には既に２人の白がいたためにこれが見事正解だったのである。出来上がった赤黒はそこまでコンセプトが強かったわけではないし、デッキ全体ではのっぺりした「何となく棘撃ちドローン」くらいのデッキなのだが、そこを１引きだらけのレアで全部埋め合わせ。最終戦を見ていたらまず「ヴァラクートの暴君」で相手の勘どころを処理し、この「暴君」が次のターンに「ゴブリンの闇住まい」でフラッシュバックした「異常な忍耐」で７点パンチ。相手が「ふざけんな！」と喚いたら、残った土地から「竜使いののけ者」を置いてエンド、どのレアを対処してもレアが残るという鬼畜の所業を見せつけた。シナジーなんていらんのです。レアが強ければ、勝てるとです。

 

 

３位　【Sangriter】　緑白　＜ムンダの先兵　鑽火の輝き　生命湧きのドルイド＞

　今回の台風の目。何しろ今回は緑が独占色。初登場したニッサさんがぐるり回って５引きでピックされているのである。確かに単体ならそこまで恐れるほどでもないかもしれないニッサだが、このデッキはコンセプトが見事にはまっており、序盤から横に並べて支援能力でビルドアップしてから「鼓舞する突撃」「ムンダの先兵」で強引にまかり通るデッキ。ニッサが呼び出す植物トークンも充分戦力だし、ニッサが自分の死と引き替えに５個も６個のカウンターを残していったりする（ご丁寧に「ギデオンの誓い」で出たトークンが成長するのだ！）。「戮力協心」「模範提示」「鞍背ラガーク」といった基本コモンが基本に忠実に回り、「なるほど、これが緑白支援なんだな」というのがよく分かるデッキだった。横に並べるデッキなので、どうしたって時間は必要になるが、その間の時間を強く支える「オンドゥの戦僧侶」と「落とし子縛りの魔道士」の盟友コンビが鉄板過ぎる。同盟者は結集能力こそ失ったが、群としての力は確実に上がってるよな。

 

 

４位　【Sea-chicken】　赤白　＜ムンダの先兵　ザダの猛士　ムラーサの緑守り＞

　こちらも上と全く同じ、「ムンダの先兵」スタートからの同盟者。ただしこちらは「ザダの猛士」が早めに引けたことで赤がメインになっており、上家と被ってしまっているのがやや悩ましい。デッキ自体は充分に赤白同盟者といえるだけのものになっており、「ザダの猛士」×２から始まり、「ゴブリンの自在駆け」や「マキンディの巡回兵」で確実に盤面を固めていく。全体増強は無いものの、「凶暴な力」「石術師の焦点」といった小回りの効いた呪文に、一撃必殺「取り囲む地割れ」など、コンバットはかなり操作しやすそう。押し込む手順さえ間違わなければそこそこ安定するデッキだ。ただ、どうしても頭数が増える上に手数も増えるので、プレイングが難しい。まだ個々のカードの効果を完全に把握していないこともあり、ポテンシャルを100％引き出すまでには到らなかったか。まぁ、とりあえず今回は「巨岩投下強い」さえ分かったら次に進めるんじゃないかな。

 

 

５位　【Serra】　青白　＜次元潜入者　ジュワー島の報復者　不死のビヒモス＞

　こちらは前回いなかった色の組み合わせである青白。単純に考えるとフライヤーを適当に支援してれば勝てる、っていうデッキであり、実際にその方向性に向けて頭数はそれなり。支援装置も「救援隊長」を皮切りに「戮力協心」「探検の猛禽」だから最低限は。ただ、そこに「耕作ドローン」が混ざっていたりするとちょっと悩ましい。元々「次元潜入者」１引きなのでエルドラージ方向に寄せたかったのかもしれないが、残念ながら上述の通りに上家が１パック目３手目からの青。無色マナの狙いを完全に封殺されてしまっている。２パック目の逆回りで集めるという手もあったはずだが、この時点では諦めてしまったのか、穴埋め程度の肉の方を優先している。３パック目では他の面々以上に収穫がしょっぱくなってしまうのは、青の嚥下・昇華要素などが完全に断ち切れてしまっているので当然の帰結であろう。環境の難しさを痛感させるピックである。

 

 

 

今回のピック表

 

　【Thraxi】（青黒）　　　　→　　　　【Serra】（青白）　

　　↑　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　↓

　【Sangriter】（緑白）←【Sea-chicken】（赤白）←【Alessi】（赤黒）