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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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Dimension W」 5→4

 ちゃうねん、ちゃうねん。なんでそんな晴れやかな顔で終わってんねん。そういう作品じゃないんだヨォォォォ!

 やぁ、原作大好きおじさんだよ! おかげでこのアニメについてはどういう風に処理していいか自分の中でも整理できてないよ! 一つだけ言えることは、アニメと原作は全く別物だということ。私の好きな岩代テイストの中核である、じっとりと嫌らしい、人間特有の粘っこさみたいなものがアニメでは完全に漂白されてしまっている。そして、あく抜きをしてさっぱり風味になったものを、亀井監督の画作りでもって「ちょっとやんちゃなキョーマさんがカワイイアンドロイド少女と送る冒険活劇」に仕立て上げている。俺が見たかったのはコレジャナイ!

 ……たださぁ、あく抜きした結果の作品として観ると、実はこれが案外成立したんだよ……完全に12話で完結したんだよ。しかも割と活劇ものとしての見応えはあるんだよ。……どうしてくれよう。これだけテンポが早いと次元Wを巡る怪しげな謎とか、シーマイヤーの持ってるイカれた才覚とか、そういうものの味はさっぱり伝わってこないけど、キョーマさんが串を投げて悪を滅するバトルアニメとしては成立してるんだよ。どうしたらいいかな。何よりも徹底的にフィーチャーされてたミラは可愛かったしな。そこはそれで大きな収穫ではあるんだが……。

 いやぁ、でもさ、やっぱり違うわ。やっぱりスコア編をカットしたり、八十神編を大幅短縮したのは違うわ。八十神編みたいな理不尽かつミステリアスなテイストこそが真骨頂だろうに、なんでそこは流すのさ。もっとドロドロとミステリアス不気味に不穏に、たっぷり情感を持ってやってくれよ。悪い奴が本当に極悪なツラでにんまりしながらひどいことする様子をもっとクローズアップしてよ。イースター編にしても、各々のヒーローたちはもっと色々と胸に抱えてるものがあったんだよ。サルバとルワイの間にも複雑で面倒な兄弟の関係があったんだよ。ダグを含めたグレンデル内部のお話とか、もっと悲惨で泣ける話があったんだよ。ハルカ・シーマイヤーは、もっともっと下衆でイカれた野郎なんだよ。なんか、そういうもの全部が、軽い……薄い……。しょうがないよな! 1クールで収めるにはこれしかないもんな! 俺のやって欲しい通りにやってたら八十神編で1クールが終わっちゃうから多分間延びするしな! だからスタッフの采配が間違っていたとは言わない。そしてその判断の上で作られた作品自体、狙い通りによく出来ていた。でも、それは私の望んだアニメ化じゃない。原作厨と誹られようが、私はさめざめと泣くのです。再アニメ化はないだろうしなぁ……。「いばらの王」を! なんとか「いばらの王」をシリーズアニメにしてもらえませんかね!

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