最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
これはなかなかキますね、第4話。女子小学生にも容赦無いのは「なのは」シリーズの伝統といえば伝統。 ここまでのストーリー、単に貧乏学生が格闘技に目覚めていくまでを描いたスポ根の導入としてとてもとても平凡だったので特に食指も動かなかったのだが、今回はライバルキャラ・リンネの成り立ちを描いた過去話が結構エグい。人間の汚い部分は遠慮せずに徹底して汚く描いてくれるのはとても良い方向性だと思います。まぁ、どうせここからリンネがフーカの力で浄化されていくお話になるに決まっているわけだが、それでもやっぱり、「悲しい過去を背負った孤独なマシン・ファイター」っていう設定がきちんと成立するかどうかは大事な要素なわけでね。 今回のお話もテンプレといえばテンプレなのだが、リンネが悲劇を背負ってそのまま被害者面で終わるわけではなく、最後にきちんとお礼参りしにいくシーンがすげぇ鮮烈。あそこのワンシーンだけで一気にお話が引き締まったし、リンネの確固たるキャラが固まったと思える。その前のシーンのいじめっ子のボコラッシュもそうだが、元々格闘技アニメなので蹴りのモーションなんかは割と体重がのってて良い動きをしている。普通は闘技場の中で対戦相手に繰り出されるべき体術なのだが、それが小学校の昇降口で、同級生の顔面に叩きつけられるだけで一気に事情が変わる。そして、事前にリンネが受けていたいじめがあまりにもひどすぎて「これ、小学生がやっていいレベルじゃねぇだろ」って思っていたところだったので、残虐非道な彼女のリベンジも、一切理不尽な印象はなく、どれだけひどい仕打ちでもちょっとすっきり出来てしまうのだ。彼女の心中を計るに同情する以外はないが、ここからあの完全無欠のファイターが出来上がったのだとするなら、なかなかどうして、皮肉なものである。 この忌まわしい思い出以降、リンネはただひたすら技を磨き続けてきたのだろう。そんな孤独な彼女の心に、フーカは立ち入る事が出来るのだろうか。今後の丁寧なドラマ作りに期待したい。
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