１２月３日 ドラフト模様（KLD×3）
ピック順 【Alessi】→【Sangriter】→【Thraxi】→【Mei】→【Serra】→【Chrolony】→【Sea-chicken】→
あ、特に書くこと無いです。たほいやのせいでドラフトの記憶もおぼろだし。やっぱただでさえアニメラッシュでキツい週末にドラフト＆たほいやとか入れるもんじゃねぇな。
ＡＬ ＳＥ ＴＨ ＳＡ ＭＥ ＳＣ ＣＲ
ＡＬ ー ◎ × ○ × ◎ ○ ４ー２ １ ○
ＳＥ × ー ◎ × ○ ○ × ３ー３ ４ ○
ＴＨ ○ × ー × ◎ ◎ × ３ー３ ５ ○○
ＳＡ × ○ ○ ー ◎ ○ × ４ー２ ２
ＭＥ ○ × × × ー × ◎ ２ー４ ７
ＳＣ × × × × ○ ー ○ ２ー４ ６ ○
ＣＲ × ◎ ◎ ○ × × ー ３ー３ ３
１位 【Alessi】 緑青 ＜密輸人の回転翼機 誤作動 クジャールの種子彫刻家＞
ようやく現れた、今環境５人目の優勝者だ。ここまで随分苦労したが、自分なりのデッキ構築理論を貫き通した上で結果が出せたのだから、ひとまずは満足といったところだろうか。そういや、後になって思い出すと、今回はピック中にそこまで弱音吐いてなかったな。いや、文句は相変わらず多かったけども。今回のデッキは、以前も似たようなことをやっていた「エネルギーデッキ・何となく電招の塔」デザイン。「電招の塔」はその設定のために、何とかしてインスタントやソーサリーを増やそうとしてしまいそうだが、そんなことをしてデッキを歪めるのではなく、エネルギーデッキにサポートとして入れておけば、時たま火力が使えるだろう、程度で充分という考え方。今回は特に３パック目で手に入れているし、変なレアに踊らされずに、ほどほどにエネルギーに寄せることに成功している。下記のデッキレシピを見れば分かる通り、クリーチャーの多くは幾ばくかのエネルギーをもたらす。そして「電招の塔」がなくとも「行き詰まりの罠」「ジャンジーの歩哨」の２体がいるので、エネルギーが直接相手の場に干渉する要素になる。これで相手を捌きつつ「牙長獣の仔」やら「亢進するサイ」が恒常的に殴れれば満点。そうでなくとも後ろのマナ域には「高木背の踏みつけ」がおり、挙げ句「新緑の機械巨人」なんて化け物も。グダつく試合をボムで締めるというのはこの環境の最低条件である。その他のシナジーとしては、個人的には「製造機構」の悪夢が印象深い。クリーチャーのほとんどがエネルギーをもたらすため、事実上全員が「クジャールの種子彫刻家」みたいなもんで、「製造機構」自体もエネルギーを供給するのでタッパーがほとんど息切れせずにクリーチャーのサイズだけが増していく。ジワジワでかくなるだけでも嫌なのに出てくるクリーチャーが「機械巨人」だったりしたので、思いっきり「バーカ！」って叫んでデッキ叩きつけてやりましたよ。
＜緑青・エネルギーから時々電招＞
森×９ 島×７ 霊気拠点
＜クリーチャー・機体類＞ １４
理論霊気学者 密輸人の回転翼機
クジャールの種子彫刻家 牙長獣の仔
導路の召使い 歓待する構築物
シャイラ専有地の賢者 風のドレイク
ジャンジーの歩哨 崇高な飛空士
亢進するサイ 新緑の機械巨人
砦のマストドン 高木背の踏みつけ
＜その他＞ ９
飾りの勇気 霊気との調和
抜き取り検査 ガラス吹き工の組細工
行き詰まりの罠 電招の塔
人工物への興味 製造機構
誤作動
２位 【Sangriter】 赤黒 ＜航空艇 当然の結論 配分の領事、カンバール＞
こちらも安定して勝ちを重ねている事に加え、何よりも毎回楽しそうにデッキを回しているのが腹立たしい。今回は、普段なら何故かいつも揉める上家との関係性が終始良好に進み、２パック目で「新緑の機械巨人」を流したお礼に、３パック目で「反逆の先導者、チャンドラ」というビッグなお返しをもらってしまった。これによってデッキの「お楽しみポイント」が確定し、その後は「魔性の教示者」もキープ、イラストに書いてある通りにチャンドラさんを呼び出しては使役しまくっていた。おかしいなぁ、これまで登場したチャンドラは全部ボクが使ってるんですが、一度たりとも役に立ったことがなかったのに……。全試合でフル回転するチャンドラなんて、未だに信じられません。もちろんそれ以外のデッキパーツも堅実なまとめ方で、早めに引いている「鋳造所のコウモリ」×２「ドゥーンドの調査員」×２などを中心にさっさとビートをたたみ込むラクドスカラーを意識している。上家との綺麗な棲み分けのおかげで「溶接の火花」が３枚も取れていて除去もばっちり。流石にこれだけの層の厚さだと、ビート傾向も安定するようだ。一度でいいからチャンドラさんを「革命的拒絶」したかった……。
３位 【Chrolony】 白赤 ＜模範的な造り手 改革派の貨物車 溶接の火花＞
最終戦は、なんと「勝った方が優勝」という天王山に。Magic始めてまだ一ヶ月そこらだというのに、早くもこの男は頂点に手をかけた。がっ、駄目ッ！！ 届かないッ！ まだ届かないッッ！ まー、デッキはかなり水ものみたいだったので、どうにもむらっ気を処理しきれなかったようであるが。ボロスカラーの機体デッキは、以前から愛好しているいわゆるホームカラー。今回は上家がやたらと機体を避けたこともあり、１パック目から「バリスタ突撃車」×２「改革派の貨物車」と不穏な枚数。１パック目でこんだけ引いてたら普通は敬遠するものだが、この男は遠慮無しに２パック目以降も「改革派の貨物車」×２を回収しつくし、圧倒的存在感の機体５枚。まぁ、このくらいならクリーチャーの数をキープすれば充分回るが、聞けばクリーチャーは12〜13体ほどだったらしい。なかなかスリリングな構築であった。もちろん、そこまでやったらブン回りは圧巻で、今回事実上の独占色になった白から「模範的な造り手」「変速の名手」、サブに取った赤から「尖塔横の潜入者」と並び、貨物列車でＧＯＧＯロード。理不尽なひき逃げアタックがそこかしこで発生していた。さらに機体の多さに目を付けて「金属製の巨像」も投入されており、言わば好きな要素を全部ぶっ込んだお子様ランチみたいなデッキだったわけである。ブン回ったときの爽快感を重視し、マイウェイを突き進む構築、私は嫌いじゃないです。あ、でも負けたからやっぱり嫌いです。なお、来週末に構築戦（スタンダード）デビューする模様。もう、どうにも止まれない。
４位 【Serra】 赤緑 ＜逆毛ハイドラ シャイラ専有地の賢者 水辺の虎＞
ブン回りの極端さなら、こっちの方がイカレている。たとえばこんな問題はどうだろう。「この環境で、２ターン目に４／７のクリーチャーを出すにはどうしたらいいか？」 私が「亢進する亀」を先手で出して、タフネス４にしておけばしばらく大丈夫だろ、と思っていたら、なんと返すターンに亀で止められないサイズのクリーチャーが出てきたのだ。ちなみにクイズの答えは、１ターン目「発明者のゴーグル」→２ターン目「発明者のゴーグル」＋「発明者の見習い」で、合計４／７だ。カードを３枚使っているが、一切嘘偽りのない４／７が間違いなく３ターン目に殴ってくる。そんなデッキ、どうしろと？ このデッキにはなんと「発明者の見習い」が３枚もぶっ込んであり、上の回りもあながちまぐれではない。その他「逆毛ハイドラ」によるビートを「気ままな芸術家」の速攻が促進したり、赤緑エネルギー要素を押さえつつ、後ろを振り返らないスライ戦術が走り抜ける。当然、こんなデザインなので一度止まったらそこで終わる。しかし、そんなことを考えたら赤は使えねぇんだ、というのがこの男の信条なのだろう。やられた方はたまったもんじゃないな。惜しむらくは、本当の本当に惜しむらくは、今回「通電の喧嘩屋」が２枚も出ているのに、何故か全然関係無い黒デッキの人間がどちらもカットしてるんですよ。あいつ、何考えてるんだろうな。
５位 【Thraxi】 青緑 ＜査問長官 蓄霊稲妻 サヒーリの芸術＞
上のデッキの並びを見る限り、今回の卓全体のテーマは「己を信じて」だったのかもしれない。自分の信じた道を行く、その背中は大きく見える。ならば私も手に取ろうではないか。そう、１引きの「査問長官」を。実は、「最初に開けたパックからこいつが出たら決め撃ちする」と以前から決めていたのである。そして、今回がめでたくその日になった。後はエネルギー補充をキープしつつ、２枚目３枚目の長官を待つだけである。まぁ……来なかったけどね！ ２枚目は待てど暮らせど来なかったけどね！！ アンコやからな、こればっかりはしゃーなし。２パック目を一通り見て「あ、今回外れやった」と知らされたあたりから何とかデッキにしようと四苦八苦。私は麻雀でもよくやるけど、国士に決め撃ちにして４枚切れが出たところでいかにテンパイまでもっていくか、みたいなゲームである。幸い、開けたパックから「サヒーリの芸術」が出たおかげで何とかボム１枚は確保。「亢進する亀」×２「理論霊気学者」×２は確定パーツだったので、その辺で序盤をごまかして何とか上から勝つデッキを想定。最終的には「つむじ風製造機」＋「鋳造所の隊長」か、ひたすら「ヒレナガ空鯨」を守って勝つかの２択になった。か細くて気長な勝ち手段を守るためにカウンターも「革命的拒絶」と「失跡」×２を全部つっこんで構える。一応、「上天の貿易風」「失跡」の２枚で「タカシオヤドカリ」や「理論霊気学者」をまわすことで「獣性を築く者」から６／６連打して勝つパターンもあるといえばある。個人的に楽しかったのは「サヒーリの芸術」で「鋳造所の隊長」を２回コピーして「つむじ風製造機」が４／４フライヤーを出し始めた試合ですかね。あと、サヒーリが作った査問長官トークンと２体でライブラリ削りきった試合とか。まぁ、思ったよりも勝てた。３，４ターン目あたりにパワー４以上で殴ってくるデッキは知りません。
６位 【Sea-chicken】 黒（白） ＜ラヌスーのヘリオン 禁制品の黒幕 本質の摘出＞
こちらは己を信じたというか、信じちゃいけなかったというか……。実はこの男、前の環境（異界月）の間、１度たりとも黒を使ったことが無いという謎の経歴がありまして、カラデシュになってからも、前前回までは一度も黒を使っていなかった。先週ようやく数ヶ月ぶりの黒が解禁されたかと思ったら、なんと今回は事実上の黒単である。極端か！ ０か１００しかないんか！ まぁ、結果的にそうなったんだ、と言われればそうなのかもしれんが。戦場に粛々と並ぶ「プラカタの柱行虫」×３とか、シュールを通り越してなんか気持ち悪いレベル。しかし、今回の黒単は「魂の」と呼ぶにはいささか出来が悪く、クリーチャーラインナップを見ても「ダッカラのゴミあさり」に「成し遂げた自動機械」×２と、そこかしこからポンコツ臭が漂っている。黒単の割には除去が多いわけでもないし、持ち味のコンバットトリックも別に見映えはしない。どう考えても、「２色にすればもうちょっとやりようあったやろ」というデッキなのである。２色目の白は「マストドン」の起動マナだけとのことだが、別に「空中対応員」は入れても良かったんじゃないのか。ダブルシンボルは悩ましいけどなぁ。まぁ、単色にするのは強い弱いの問題じゃない。魂の在り方の問題なのだろう。「こんなんで２勝もしちゃうのかよ！」「最下位の座すら取れないなんて！」とお嘆きの様子でした。いや、しっかりせーや。
７位 【Mei】 黒緑 ＜顕在的防御 鎧作りの審判者 隠然たる襲撃＞
そう、最下位は別にいるんだから……。良くも悪くも「己を信じて」を貫いたデッキが多い中、こちらのデッキの「己」は何なのだろうか。まぁ、１引き「顕在的防御」のあたりはひょっとしたら凄まじくオレ流といえるかもしれないが……でも、この１引きが緑主張とかじゃないんだよな。直後の２引きが「ピーマ」流しで「透彫虫の群棲」なのよ。どういうことなのだろう。その後はこの透彫虫が導いたかのように「鎧作りの審判者」が３枚も集まるという謎現象が発生したため、マナコストを考えると「ピーマ」流しは正解といえば正解なのだが、緑で喧嘩上等になっているわけで、果たしてどっちが得だったのかは怪しいところだ。その後も「改革派の貨物車」流しの「亢進するネズミ」とか、６引き「ダッカラのゴミあさり」とか、ひょっとしたら我々の想定していない、新しいデッキの形を模索しているのかもしれない。正直、今ひとつ狙いは分からない。試合後に惚けた顔で「マナバーン」を読みながら「勝ちたいなぁ」と漏らすなど、そろそろ病も膏肓に入ってきた。なんだろ、俺らの回り、病気と狂気しか転がってないな。
今回のピック表
【Alessi】（緑青）→【Sangriter】（赤黒）→【Thraxi】（青緑）→【Mei】(黒緑)
↑ ↓
【Sea-chicken】（黒白）←【Chrolony】（白赤）←【Serra】（赤緑）
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