12月10日 ドラフト模様(KLD×3)
ピック順 【Thraxi】→【Chrolony】→【Sangriter】→【Serra】→【Sea-chicken】→【Mei】→【Alessi】→
今週こそはスタンダード・ショーダウンに出ようかと思ってたんだけど、金曜日の夜に辞書をめくりに来る奴が何故か毎週九州から出てくるもんだから、なかなか参加出来ない。来週がラストチャンスなのだが……。
まぁ、もう後輩にスタンダードのデッキ云々は託してしまいましたしね。というわけで、Magic歴数ヶ月の某氏が、今週末いよいよスタンダードデビュー。我々のコミュニティ、こんだけパックを剥いているにも関わらず、私ともう1名がちょこちょこプレリに顔を出す程度で、ほとんど公式戦に手を出していないのです。そこで、最年少の新鋭がいよいよ外界に飛び出したわけだ。これを書いている時点では結果は分からないが、正直、最初の1戦なので「勝てればいいなぁ」よりも「親切な人と対戦出来るといいなぁ」の方が強いですね。私も公式戦では親切にしてもらった記憶、マナーの悪い相手に辟易した記憶、色々ありますので。せめて自分くらいはマナーの良いプレイヤーでありたいものです。まぁ、コミュ障なので知らない人と会話すると必要以上に下手に出ちゃうんですけどね。
AL SE TH SA ME SC CR
AL ー ◎ × ○ ○ × ○ 4ー2 4 ○
SE × ー ○ ○ × × × 2ー4 5 ○
TH ◎ × ー ○ × ◎ ◎ 4ー2 1 ○○○!
SA × × × ー ◎ × ○ 2ー4 6
ME × ○ ◎ × ー ○ ◎ 4ー2 2
SC ◎ ○ × ○ × ー ◎ 4ー2 3 ○
CR × ○ × × × × ー 1ー5 7
1位 【Thraxi】 赤緑 <逆毛ハイドラ 気ままな芸術家 ピーマの先導>
4勝2敗が4すくみ(?)という大接戦であったが、結局勝ち点の関係で優勝は私です。残念だったな!! まぁ、これだけの接戦なのでぶっちゃけデッキの優劣はほぼ無いと言っていい状態、そこまで自慢できるようなもんでもないのだが、とりあえず今回のテーマは「弱者狩りのフル活用」。あんなもん、なにも考えずに使っても強いわけだが、今回は「弱者狩り」が3枚も引けてしまい、4マナ域がスペルだけでもかなり膨れあがった。そこで開き直り、マナカーブの最大数を4マナ域にまで遅らせ、多少スロースターターになっても中盤以降に押し返せる勝ちパターンを作ることを狙った。リセットボタンである「焼夷式破壊工作」があるので序盤はむしろ相手に押させて、アドをごっそり稼いでから、単体で相手に致命傷を与えられるカード、例えば「逆毛ハイドラ」や「ピーマの先導」が「弱者狩り」の支援を受けて相手を叩きのめす。嬉しい誤算は、多少カードの枚数を削った低マナ域も「亢進する地虫」×2や「通電の喧嘩屋」からのブン回りでビートする展開も割とあったこと。喧嘩屋さんが1枚で勝てるってだけなんだけどね。そして準備が整えば上家からもらった「ニッサ」の出番だ。ようやく、本当にようやく、この環境のプレインズウォーカーを普通に使えました。ごちそうさまです。どっかでお礼はします(それが5年後か、10年後か……)
<赤緑・弱者狩りエネルギービート>
山×9 森×8
<クリーチャー・機体類> 16
壊し屋グレムリン シャイラ専有地の賢者
通電の喧嘩屋 亢進する地虫×2
歓待する構築物 領事府の空船口 真鍮の災い魔
ギラプールの案内人 速接会のオオトカゲ×2
逆毛ハイドラ 襲拳会の扉破り×2
ピーマの先導 ボーマットのバザール船
<その他> 7
チャンドラの螺旋炎 焼夷式破壊工作
弱者狩り×3 宿命の決着
生命の力、ニッサ
2位 【Mei】 緑青赤 <刃の耕作者 崇高な飛空士 途方もない夢>
我々の中で最も勝ちたいと思っている男。何しろ、これまでの自分の対戦成績を暗記しているくらいに勝ちに執着している。つまり、気持ち悪い。しかし、そんな執念も今回ようやく実り、何とか4勝で優勝にリーチ。最終戦で勝てば確定だったのに……負けるんだよなぁ……。そして結局得失点差で優勝を逃すという。こういうところで空気を読むあたりは素晴らしいですね。デッキの方はこちらも緑ベースでエネルギーが迸り、迸りすぎる過ぎるデッキ。ただ、序盤から次々とエネルギーは溜まるが、使い道に「亢進するサイ」くらいしかなく、余裕で2桁エネルギーを突破するシーンもしばしば。多分「つむじ風の巨匠」×2が決め手だったと思うのだが、俺の試合では全然見なかったな。勝ちパターンとしては、むしろ「洗練された鍛刃士」や「歯車襲いの海蛇」が「刃の耕作者」や「街の鍵」といったレアの支援を受けて強引にまかり通るシーンの方が多く見られたような気がする。そのための「野生の放浪者」×2によるマナ加速が実は地味に殊勲賞だったのではなかろうか。この環境、色々と派手なギミックが多いせいでアイツの存在感って無闇に薄くなってるんだけど、普通に強いカードなのは間違いないんだよな。
3位 【Sea-chicken】 白緑 <小物作りの達人 造命の学者、オビア・パースリー ピーマの先導>
なかなか勝ちが手につかない状態が続いていたが、今回はトークン製造の名手レアを2枚引き込み、何も無い空中から突如2/2やら5/5やらを大量召喚するチートくせぇデッキで勝ち星を重ねる。あわや優勝かと思われたのだが、残念ながらクソみたいなトリプルマリガンで撃沈した運の無さが最後の最後に勝ち点に響き、結果このポジションでのフィニッシュ。まぁ、その時の相手が私なんで、私はあんまりこのデッキの全容は知らないんですけどね。とりあえずオビアババアはやっぱりうざいということだけは知ってる。他の試合では「小物作りの達人」での征圧に加えて「丈夫な手工品」のカウンターという余計過ぎるおまけや、「品種改良の力」による突然死など、なかなか理想的なセレズニアデザインが出来上がっていたのではなかろうか。手数の多いデッキだったおかげで散々揶揄されていた「領事の権限」(11引き!)が見事な大活躍を見せ、決戦となった最終マッチでは綺麗に相手の心をへし折ってくれた。どんなカードも適材適所で輝く場所はあるもんです。
4位 【Alessi】 黒青 <陰謀の悪魔 ヒレナガ空鯨 試験飛空士>
4勝2敗なのにまさかの4位という妙な順位づけ。まぁ、我々の中ではトップ以外はあんまり意味がないのだが(トップだけドラフト代が安くなる)。今回は「陰謀の悪魔」というなかなか愉快そうなレアからスタートし、黒絡みでのエネルギーデッキというやや変則的なゴールを目指す。サブカラーを青にするか緑にするかが難しかったらしく、ピック後には「黒緑にしておけば良かったか」と言っていたが、回りを見れば緑だらけなのだし、まぁこれでよかったのではなかろうか。すっかりトレードマークとして定着した「電招の塔」も当然のようにデッキインされており、「陰謀の悪魔」ともども色んなところから色んな条件でエネルギーをゲット。ほどよい火力を発揮していた。また、このデザインなら「放埒」「短命」の普段だと「そこそこ」レベルのカードも充分キーパーツとして運用出来るため、全体的に除去が揃っているイメージ。リアニやら全体ー2点やら、この世界ではあんまり起こらない事件をあの悪魔1枚で全部やっちゃうのはふざけてますわ。ただ、そんなデッキ云々よりも、こちらはなんと「3週連続、プレインズウォーカーの入ったパックを開封」&「色が合わずに流す」という圧倒的なパック運を見せつけてくれている。本人は嫌気がさしていたが、今後下家に座る人間はワクワクもんだぁ。
5位 【Serra】 青黒 <高速警備車 多用途な逸品 光り物集めの鶴>
「高速警備車」「多用途な逸品」と、開封レアだけ見たら何色のデッキかさっぱり分からないし、どんなデッキでも大体入るレアを開けているという意味ではかなりずるいヤツ。かくいう私はたった1枚の「多用途な逸品」を処理する手段がデッキにただの1枚もなくてね。あっさり負けてしまったのだよ。ただ、結果だけを見ればそうそう上手くいったわけでもない様子。デッキデザインは海蛇スタートの青黒デザインだが、基盤とすべき「組細工」や機体などのパーツがあまり確保出来ず、海蛇ビートというほどでもなく、「鋳造所のコウモリ」のようなアーティファクトによる強化クリーチャーもほとんどいない。今回なんと「ドゥーンドの調査員」という基盤が1枚も無いので、そのあたりの巡り合わせに嫌われてしまった形だろうか。「逸品」を引かなかったときにエネルギーの送り先が乏しいのもちょっと寂しいところ。一応は環境でもTier1と言われている青黒だが、パーツの巡り合わせで狙うところを修正するバランスは思いの外難しい。
6位 【Sangriter】 黒白青 <プロペラの先駆者 本質の摘出 燻蒸>
今回は負ける方のデッキだったようで一休み。とはいえ、相変わらず試合中に一番楽しそうにしているのはこの男なのだが……。今回のデッキは黒白の製造系にいわゆるブリンクギミックを混ぜたデザイン。私も以前突き詰めたデッキを組んだので知っているが、「軽業の妙技」×2を絡めたブリンク系のギミックは、決まった時の脳内麻薬の量が半端じゃない。「たなびき織りの天使」が絡むとこれに拍車がかかり、今回は当然のようにタッチ青からの「雲先案内人」がいる。フライヤー2体が殴った後、相手の攻撃に合わせて天使をブリンク、天使の能力で案内人をブリンクで、合計3ドロー2ライフにブロッカー2体追加である。他にも、基盤となるのは霊気装置からの「鼓舞する突撃」コースなので「武器作り狂」や「プロペラの先駆者」をちらつかせるだけでも充分意味があるだろう。いざというときは「燻蒸」によるちゃぶ台返しからの消耗戦だ。そりゃ「雲先案内人」で浴びるようにカードを引けば勝てるだろうさ。ちなみに今回、「イラストが似ているから」という理由で「燻蒸」と「鼓舞する突撃」を間違えるという謎プレイが発生。「まぁ、打つしかないからな、5マナで燻蒸…………じゃ、ない!!!」 なお、このミスのおかげで(?)その試合には勝ちました。対戦相手の「あれが燻蒸だったら勝ってたのに」は今年の流行語大賞候補です。
7位 【Chrolony】 白赤 <活性機構 発明の領事、パディーム 永存確約>
さぁ、構築デビューだ。頑張って好きなMagicを堪能してこいよ。我々おじさんたちは若い子の活躍を応援しているよ。……まぁ、前日のドラフトでは袋叩きにするけどね!! まー、今回は本人も「色々駄目だ」といっていたデッキなので、納得ずくの最下位フィニッシュのようだが。デッキの目標地点が大好きな赤白機体。ただ、1パック目はかなりうろうろと様子を見ていた状況だったので、この狙いを定めたのは2パック目で「デパラ」が流れてきたところから。機体とドワーフを集めていけば、「第九橋の巡回員」が1引きしておいた「活性機構」とかみ合い、以前も炸裂させたコンボが出来るやん、ってのが狙いだったらしいのだが……「第九橋」は今回1枚も登場しませんでした。さらに今回コモンの機体も不作で、デパラは割と普通のおばちゃん。狙いがスカされたことで、デッキは「無謀な炎織り」がトークンを下支えすることで勝ちを狙うくらいのデッキに落ち着いた。まぁ、特定カードを期待してのピックなんてそうそう上手くいくもんじゃないからな。2パック目以降で暴れられると、上家下家は冷や冷やもんだな。まぁ、今回俺は直接迷惑被ってないからいいんだが。
今回のピック表
【Thraxi】(赤緑)→【Chrolony】(白赤)→【Sangriter】(黒白青)→【Serra】 (青黒)
↑ ↓
【Alessi】(黒青)←【Mei】(緑青赤)←【Sea-chicken】(白緑)
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