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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「終末のイゼッタ」 6→6

 まとまった作品でございました。付け入る隙が無い分、なんだか、掘り下げる余地もない、そんな印象。

 評価としては「平均以上」を付けられる作品だったと思う。アニメオリジナルというと、えてして訳の分からない方向に突っ走って視聴者を置いてけぼりにする身勝手な作品になりがちだが、今作はそうした「不親切」な点がほとんど無く、予想も期待も裏切らない。そんな出来になっていた。映像面でも見るべき部分が多く、特に最大の見せ場である「銃器を駆る魔女」の絵面は1話目から惹かれるものだったが、最終話まで様々なシーンで画面を盛り立て、魔法少女文化華やかなりし現在でも充分に目を引く、新しい「魔法バトル」の画を作り上げていたと思う。かわいい女の子が無骨なランスや狙撃銃にまたがってバッタバッタと戦車や戦闘機を落としていくというシチュエーションだけでも、今作は面白いのである。

 ただ、そうした楽しさはありながらも、心のどこかで「もうひと味、暴れても良かったのでは」という気がしないでもない。期待を裏切らないのは大切なことなのだが、予想は出来れば裏切って欲しい部分で、シナリオラインがあまりに優等生的にまとまりすぎている感がある。いや、「自分勝手に暴れるのは良くない」と言ったその端から「でも予想外のものも見たい」というのは本当にわがままな視聴者感情なのだが、今作のストーリーテリングの穏当さを見るに、もう1つ2つかき回す要素があっても良かった気はするのだ。いや、かき回すより、もっと別路線での掘り下げを模索する方がいいのかな。あらゆる要素が「ストーリーを進めるためのコマ」として完璧に仕事をこなしすぎているせいで、世界観にあそびが出来ないところが物足りなく感じてしまった要因なのかもしれない。まぁ、要約すると「イゼッタと姫様のイチャイチャはもっと多方面から描いても良かったんじゃないか」ってことなんですけども……。作中でも2人のラブラブっぷりは嫌というほど見せつけていたはずなのだが、スタート地点であるイゼッタの献身にあんまり動機がないんだよね(その辺も理屈の上ではちゃんと説明されているのだけども)。どこかでもうちょっと喧嘩してみるとか、戦争以外の話で2人がゆっくり出来る日を作ってみるとか、そういうシーンが見たかったのかもしれない。まー、戦争がテーマになってしまうと、命のやりとりのお話が中心になるので、たとえ場面を切り替えてもあんまりおちゃらけられないんだけどさ。

 もちろん、「もうひと味あっても良かった」というのが最終的な感想ではあるが、なくても成立していたのは間違いないし、これはこれで1クールアニメとしては充分な終わり方である。今後のフィーネさんの善政を期待しつつ、エイルシュタットの行く末を祈念しておくのが正しい視聴の終わり方なのだろう。ゾフィーのことを考えると、そこだけを見てハッピーエンドとしてしまうのにも抵抗はあるのだけどね……。

 中の人については、やはりメインの2人が今作の屋台骨。相変わらずナチュラルボーンな高貴さを持つ早見沙織の姫ボイス、そしてそれを慕うイゼッタの無垢な憧れを孕んだ茜屋日海夏のヒロインボイス。元気な百合が見られれば、それだけで明日を生きる糧になります。最終的にゾフィー役の雨宮天も絡むことが出来れば、様々なカップリングを楽しむことも出来たんですけどねぇ。

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