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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 約束されし終末、最終話。思ってたよりもハッピーエンド(?)でしたね。

 ラストバトルは嵐のダムで。なかなか気の利いた舞台設定を選んだものである。ファヴの評によれば互いの魔法相性から有利がつくのはスイムスイムの方。というか、普通の肉弾戦闘において、スイムスイムはよほどのことがない限りは有利である。クラムベリーに負けたのだって、情報が取り引きされた上で相手が戦闘狂の試合巧者だったためで、それ以外の魔法少女なら、おそらく大体の相手には単体で勝てるだけのスペックを持っていただろう。実際、決死の覚悟で挑んだリップルも大方の予想通りに反撃の糸口を掴めないまま、ぬるぬるとつかみどころのないスイムスイムを相手に苦戦。魔法どうしの戦いなら攻めのリップルと守りのスイムスイムで拮抗したのかもしれないが、スイムスイムの手にした魔法アイテム(単なる刃物)によって、少しずつ体力を削られるリップル。あのアイテムって、スイムスイムの液態化能力の影響はどういう風に受けてるんだろう。スイムスイムは所持したものも身体と同一に液状に出来るようだが、硬化、液化のコントロールはなかなか難しそうだ。

 長時間の死闘も、スイムスイムの一閃でついに均衡が崩れ、片眼片腕を失うリップル。しかし、絶望的な状況で破れかぶれで放った手裏剣が奇跡を起こし、落雷によってスイムスイムにダメージ。ここで改めて、ファヴの言っていた「光と音」がリップルの脳裏をよぎる。落雷の電気が効いたわけではないのだろうが、一瞬の衝撃に隙が生じたスイムスイムに対し、リップルは虎の子の閃光弾を叩きつける。「必ず命中する」能力のおかげで弾は見事に顔面を直撃し、光と衝撃でスイムスイムを昏倒させることに成功。ついに、リップルの勝利が決まったのである。ぶっちゃけ、弱点が分かってたんだから大量の閃光弾で攻めれば良かったんじゃないか、って気もするのだが、手の内が明らかになればスイムスイム側も警戒して攻め方を変えてくるだろうし、千載一遇のチャンスがあの一瞬だったということなのだろう。終わってみればリップル執念の勝利。スイムスイムの脳裏にはあの日のルーラが、あの日のねむりんが蘇るが、彼女には執念を燃やすべき目標はなく、生きること、殺すことへの貪欲さが勝敗を分けた形。がらんどうのお姫様は、叩けば崩れる脆いものだった。

 一方、周りで勝手に巻き起こる惨劇に胸を痛めたSWはもう魔法少女に変身しないことを決意するが、それを聞いたファヴが異議を申し立て、その理由を詳らかにする。曰く、次のマスターを決めるのが目的だったのに、脳の配線がイカれたスイムスイムや跳ねっ返りのリップルが勝者では面倒だと。別にそのためにSWを生かそうと思っていたわけではなかろうが、結果的に無傷で、勝ち星無しのSWが最後まで生き残った。ファヴとしては、彼女を説得してマスターを担当してもらうのが一番手っ取り早いということだったのだろう。しかしSWは当然これを拒否。話のついでにスイムスイムたちの死闘の真相を知り現場に駆けつける。そして、「また誰も救えなかった」わけである。

 ついに最後の1人となったSWは何かが吹っ切れ、とにかくファヴだけを駆逐しようと試みるが、魔法世界の淫獣は基本的にタフである。SWの力だけではどうしようもない。しかし、アイテムその1,幸運のうさぎの足によってリップルが奇跡的に復活。あのアイテム、この一瞬のためだけに存在していたのね。もっと早い段階で起動してればHAも救えた気もするのだが……所持者の必死さ次第なのだろうか。そして魔法アイテムその2,スイムスイムが持っていた長物。これが現状、唯一ファヴを打破出来るアイテムだった。SWの読心能力、リップルを助けたうさぎの足、そして数々の魔法少女を殺してきた彼女の武器。ファヴがばらまいたあれこれが収束し、最終的にファブにとどめを刺すことになった。この辺りの皮肉は上手く効いていて、あっけないながらも納得のいくエンディングになっている。まぁ、あくまで端末が破壊されただけなので、魔法世界の畜生システム自体は無傷なのだろうが……とりあえず、目の前の危機は去り、二人の魔法少女は生き延びた。

 エピローグ。ファヴの軛を逃れたSWは宣言通りに「魔法少女にならない」のかと思いきや、その真逆でとにかく変身して世界中での人助けに奔走する。さらにあらゆる苦難に立ち向かうためのトレーニングにも積極的で、今やリップルと渡り合うほどの近接格闘術もマスターした。何も救えなかった過去から、彼女は「何かをする」魔法少女に生まれ変わったという。正直「遅すぎる」改心ではあるのだが、何事を始めるにも遅いはない。新たな時代に理想の魔法少女を貫き通すため、彼女は「自分の力」で生き続けていくのだろう。隻眼隻腕となったリップルも、場所は動かずに魔法少女を続けているという。彼女をあこがれさせた善行の魔法少女、SWを目指して。そして何より、彼女にいくつもの命を託し、友情を貫いたトップスピードを目指して。

 たくさんの命の先に、魔法少女は育成されていく。

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