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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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ViVid Strike!」 5→4

 なのはの名前が消え、一応ヴィヴィオの名前が残っているとはいえ、そのヴィヴィオの存在感もやたら希薄な本作、次作はリンネちゃんストライクとかになるんでしょうか。

 悪くはない作品である。決して。描いているテーマはまっとうなものだし、かわいい女の子が真剣に格闘技に打ち込む姿だって見ていて気持ちの良いものだ。ちょっと女の子のエクササイズとしては行きすぎてる部分もあるが、血みどろ系のエンタテイメントだって多数あるのだし、いきすぎたくらいの方がドラマは面白くなる。今作の狙いに、不備はない。

 ただ、……やっぱりこれ、なのはの世界観じゃなくていいんだよね……言わば「ロリっ子版はじめの一歩」だからね。新しくキャラを立ててボクシングアニメを始めれば良かったと思うんだけども……。別に高町家の物語の続編として描いたからってデメリットがあるわけではないだろうが、元の作品が好きだった身としては、やっぱり物足りないのだ。魔法がリングの上でスポーツの道具としてしか使われないのでは、努力の質も、勝利の質も、悲劇の質も違うのだ。今作ではフーカとリンネという2人のヒロインを中心に、生まれながらの苦境をスポーツによる健全な青少年育成で乗り越え、友情を育む様子が描かれているわけだが、ぶっちゃけ、2人の「苦労」の度合いが、諸先輩方に比べると段違いで軽い。思い出して欲しい。ヴィヴィオのママ(の片方)であるフェイトが幼少期にどんな人生を送ってきたか。ヴォルケンリッターやそのマスターであるはやてが何を乗り越えてきたか。スカリエッティナンバーズは、何を思って現在の生活を送っているのか。そういうことを考え始めると、「いうてもスポーツ大会で汗を流して笑ってられる連中は幸せだよな……」という印象が先立ってしまう。つまり、やっぱりこの世界観でこのお話をやるのは、デメリットがあるということだ。

 まー、こんなことを言っている時点ですでに懐古老人なのかもしれないが、せっかくのなのはワールドはもっと「らしい」お話を見たいです。そして、もしなのはワールドとは別物だと割り切って見たとしても、お話自体はそこまで面白いものじゃない。おそらく今作のまっとうなスポ根・友情物語(多少バイオレンスだが)を楽しむには、フーカやリンネ、そして周りのお友達にどれくらい感情移入出来るか、というのが勝負の分かれ目だと思うのだが、その部分にもどうしたって「旧作」が付きまとうのだ。何の示唆も無ければ、視線はヴィヴィオやアインハルトの方を向いてしまうのだ。そうではなくてフーカたちだけを見て、と言われても、簡単に割り切れるものではないし、既存のキャラの追加情報がもっと見たいという欲求があるのは自然なことだろう。何故、新キャラの方の物語に限定して進められなければいけないのか。

 一応、4話のリンネちゃん覚醒ストーリーのダイナミックさは割と好きで、やっぱりああいう「非劇」を容赦無く叩きつけてくれた方が視聴者側は盛り上がる。辛い過去があり、それをみんなが理解した上で乗り越えられるからこその友情。フェイトも、はやても、そうして完成したのだから。今一度、この世界で競技としてのルールを超えた魂の繋がりを見たいものだ。

 なお、水瀬いのりの広島弁(?)キャラは割と楽しかった様子。キャスティングが変なところで極まってるのは今作のいいところなんだけどね。

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