たほいや譜（16／12／23）【８人のたほ魔超人編】

　僕がうっかり、２年前に「語彙の６時間のコピペ」を作ってしまったばっかりに、「年末にはたほいやをやらなきゃいけない」という間違った義務感に駆られてやってくる男がいたのです。たほーたほーとうめき声をあげながら、東京からやってくるのです。そんな荒御霊を鎮めるために、我々はわざわざこのクソ寒いのに迎え撃つわけなんですが……残念ながら、実は迎え撃つ側の私たちも迷える魂なのですね。おかげで、気付けば吹きだまりに溜まりすぎて、人数の収拾がつかなくなってしまいました。そして強引に開催された、世にも珍しい８人戦。解答者側からすれば、７択問題という地獄のチャレンジ……。８人戦は１回まわすのに大体３時間くらいかかりましたね。もう脳も定かでないので、今回（と明日）はコメントほぼ無しでとりあえず記録だけはあげときます。まぁ、このブログにあげておくと後々データを検索しやすくなるっていう意味もあるのでね。

 

Round１・「ひなのわかれ」

１．雛人形と生き別れること。

２．故郷に帰らぬことを誓うこと。

３．都から遠い地方へ別れて行くこと。

４．春先に訪れる台風。

５．「托卵」参照。

６．高崎近辺にある甲州街道と中山道の分かれ道。

７．日没。

８．→上京。

　８人戦だとさすがにタイラントも紛れられる……かな？　みんなして流石に人数が多いことを意識してか、普段よりは短めの解答で進行しやすくしている感があります。

 

Round２・「はっちはっち」

１．托鉢僧が米銭を乞いあるく時に言う語。

２．最果ての地のこと。

３．人の発つのを急かす声。

４．みなぎる様を表す擬音。

５．ふらふらとして定まらないさま。あっちこっち。

６．高野山の修験者の唱える文言。「発致、発致」のことか。

７．１６世紀に活躍したオランダの画家。代表作「青い家」。

８．食事をめいめい取り分けること。

　ググろうとして「はっちはっち」って入力すると予想候補に「ハッチハッチェルオーケストラ」っていうよく分からない団体がヒットします。もちろん関係ありません。

 

Round３・「くちゅりえ」

１．女性用高級衣装店の男性デザイナー。女性デザイナーはクチュリエールという。

２．一品物。

３．歌心への得心を表す語。発念の業を基にしたもの。

４．ウ音便に同じ。

５．垂液であるさま。【※唾液】

６．オートクチュールの仕立て士。

７．クトゥルー神話の総称。

８．ジャイナ教の月の神。人間の体にヘビの頭をもつ。

　⑤「唾液であるさま」と書いたのだが、読み上げた出題者が勘違いして「垂液」という訳の分からない語として読み上げたためにカオスに。まぁ、「唾液であるさま」も分からないんだけど。

 

Round４・「ていしょうがい」

１．生涯において操を守ること。

２．価値のない生首。

３．二〇〇メートルハードル競走の俗称。

４．鄭成功の本名。

５．低度の障害。

６．湖沼の底の街。

７．手袋だけをした露出狂。

８．予め与えられる命の大きさ。

　⑦「手」だけ「衣装」の「ＧＵＹ」ですね。

 

Round５・「はんそくおう」

１．幾らか遅れ気味での反応、対応。

２．片親に豹を持ち、豹の手足を備えた半獣人。江戸川乱歩の小説「人間豹」に有名。

３．（能）隻足の翁。

４．万葉歌人。たゐにの歌で知られる。

５．企業の広告・宣伝が印刷されたうちわ。

６．あらゆるものに素早くなじむさま。

７．インド神話に出るマガタ国の王。その父が牝獅子と交わって生まれたという。

８．ぴったりと尾行すること。

 

Round６・「きゅうりをきる」

１．死んだふりをした者にも油断なく一刀を見舞う。用心の意。

２．（きゅうりは木売りの訛）炭売り。

３．古い友人との交流を断つ。

４．素材を生かせない様。胡瓜は折った方が口当たりが良いとされていた。

５．貧困にあえぐ様。飢えに耐えかねてネズミやタヌキをさばいて、鹿肉として売ったという故事から。

６．親子、親族の縁を切る。

７．狂言。冨岡に対した太郎冠者が怨霊を除くため九字を切ると思いきやきゅうりを切る。

８．旧友を殺すこと。旧友を裏切ること。

　こんな出題もまだまだたくさん残ってるんですね。この期に及んで①や⑤など、「リ」の音は狸が現れる呪いが一切解ける気配がいない。

 

Round７・「にがみかく」

１．将棋において、二枚の角こそが軍神といえるということ。

２．顔をしかめながら向かってくる。

３．十五世紀臨済宗の僧侶。

４．雄鹿の角。すりつぶして滋養強壮に用いる。

５．歌舞音曲において、平板で心残らぬさま。

６．二体の神獣像を配置する方角。西。

７．鳥居の別称。

８．松山の人。本名、清吉。細工掘りに秀で日光東照宮西門などを手がけた。

　ついに発生した全外し。８人戦の割に、全外しを達成したのはこの１問だけである。推理する方が優秀なのか、他の答えが馬鹿過ぎるだけなのか。しかし、これはどっちかっていうと広辞苑さん強い案件だわ。

 

Round８・「ふんく」

１．収穫期の小麦の別称。

２．ポーランド生まれのアメリカの生化学者。1911年、米糠から脚気に有効な生物を抽出し、ビタミンと命名。

３．激しい憤り。

４．（糞供（ふんく）にかけて）ファンクラブの蔑称。

５．心をかき乱す句。および言い回し。

６．噴飯ものの句。

７．菌糸類。

８．オランダの作曲家。小児性愛を題材とし、無垢な少女の純粋さを讃えた。作「白いスカート」「指を舐める歌」。