最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
義手の限界ってどこにあるんだろう、第3話。まぁ、我々はテリーマンのおかげで義足の限界は底なしだということくらいは知っているが……。 本当にジリジリと進んでいる作品なので、どうにも3話目までで「面白いッ!」っていう感想が出てきにくい。相変わらず画面は凄まじいのだろうが、同じ京アニでも「ユーフォ」みたいに演奏シーンがどうとか、高坂さんの魂がどうとかいう展開もないので、あんまり作画クオリティが印象に結びつかないんだ。今回のお話で一番見るべき部分ってどこだったんだろう。兄貴がぶん殴られてるところかな。 何だかぬるっとした印象が続いているこの作品。どうにも抜けきらない理由は色々と考えられるのだが、1つに、ヴァイオレットという主人公そのものが、どこまで触れていいキャラクターなのかがよくわからない、という距離の置き方に問題がある気がする。現代風の言葉を誤解を恐れずに使ってしまえば、ヴァイオレットって結局「超ド級のアスペ」なんだよ。アスペルガーの特徴の1つに「言外の意味が読み取れない」とか、「極端な視野の狭さ」がある。揶揄としての「アスペ」じゃなくて、割と本気のアスペ。ただし、本来のアスペルガーは持って生まれた天性のものであるが、ヴァイオレットは天性のものなのか、後天的な性質なのかが定かでない。 本作の話をするときには何度か「フルメタル・パニック」の宗介を引き合いに出しているが、いわゆる「軍人ネタ」というのは、基本的に「空気を読まない」というか、「日常的な常識と戦場の常識のずれ」みたいなものがネタになることが多いので、「空気を読めない」のではなく、「空気を取り違えて学習している」という方が可能性として高い。今後の物語も、普通に考えればそうした「特殊すぎる空気しか学んでこなかったヴァイオレットに、人の感情を1つずつ教えていく」という物語になるはずだ。例えるならウォーズマンに友情パワーを教える過程みたいなもんである。今回だって、不自由な兄妹の関係性からヴァイオレットは何かを学びとることができたわけで、彼女は決してアスペではないのだ。 しかし、そんなヴァイオレットの設定にもいくらか疑問というか、違和感が残っている。彼女の最大の特徴は、まるで感情など不必要なものであるかのように全てを切り捨ててしまっているにもかかわらず、少佐への「慕情」だけは(自己認識が困難な状態で)はっきりと息づいており、感情のうちの1つだけがやたらに暴走している部分だ。それこそが彼女の「大好きを知りたい」のモチベーションになっているのだから大切なものには違いないが、何故彼女がそんないびつな状態になってしまったのかが分かっていない。「少佐」がもし、戦場において彼女に愛情を注ぎ、大切にしていたのなら、彼女が現在のように感情を失ったマシンになっているのはおかしい。ヴァイオレットが慕情を抱くに足るだけの「愛に満ちた関係」が少佐との間には存在していたはずであり、実際、彼女の回想における少佐の人物像は、割と血肉の通った「いい人」っぽい描かれ方になっている。それなら何故、そんな人物の下で活動していたヴァイオレットはマシンになってしまったのだろう。欠落した感情をどこに落として来たのかがわからない。 「慕情だけの化け物」であるヴァイオレットは、周りの人間と交流して少しずつ人の感情を学んでいくことになるだろうが、そのためには彼女に影響を 与えられるだけの大切な人たちが必要になってくる。それこそ今回登場したルクリアなんかはわかりやすい例で、損得無しで奇人変人のヴァイオレットに付き合い、親身になって彼女の問題解決に尽力してくれた。そこまでしてもらって初めて、ヴァイオレットは「ルクリアのための手紙」を必死に書き上げることができたのだ。ただ、今回のエピソードだけでは彼女がそうまでして「必死になった」理由がちょっと弱かった気がする。おそらく「学校生活」がかなり圧縮された状態になってしまったせいでルクリアとの関係性の掘り下げが足りず、何だか急な展開に見えてしまったのだろう。そして、この問題は今後のストーリー展開にも影響を与える可能性がある。どうしたって「ヴァイオレットが自分の培って来た生き方を曲げてまで感情を表出させる人間関係」なんてものは簡単に構築できるはずがないからだ。彼女の中の「少佐」があまりにも強すぎて、彼女は少佐のためにドールになりたいのに、少佐のせいでドールになりきれないという、なんとも矛盾した状態になってしまっているのだ。 もちろん、これをスッキリ解決してくれるシナリオラインが何かしら用意されているのがベストなのだが……どうだろう。 PR |
ブログ内検索
リンク
最新記事
(11/21)
(11/20)
(11/19)
(11/19)
(11/18)
(11/17)
(11/17)
(11/16)
(11/15)
カテゴリー
プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
アーカイブ
|