たほいや譜（18／09／15）

　約二ヶ月ぶりのたほいや譜でございます。夏場は恐ろしい暑さで腰が引けることに加えて、やはりなかなか面子が集まらなくてな……。今回は無事に人数が集まってのイベント……なんだけど、ここであげる記録は正式な対戦記録ではありません。大人数でカラオケに行き、その場で行った「カラオケたほいや」、通称「カラほいや」の記録です。単に場所が違うだけでなく、歌う合間の暇な時間を利用した「エキシビション」という立ち位置。お題は同時に複数提示され、暇な人が好きに答えを提出していく方式。人数制限もなければ、点数も勝敗もなく、ただずらりと並ぶ謎解答を見て全員が投票し、答えを確認する。ある意味で非常にネイキッドなものです。何しろ９択とか１０択とかなのでそう簡単に当てられるもんじゃないし。これだけ選択肢が多いと、１つ２つくらい頭のおかしな解答が入ってても大丈夫、みたいな気の緩みも生まれるかもしれません。まぁ、つまり平常運転です。

 

 

Round１・「ぜぜがこう」

１、良い植物を見つけてくる生業の者。

２、薬師如来像特有の後光。ガンダーラ美術に散見される。

３、（肯定を表す語を羅列したもの）強い肯定の意を示す語。時に皮肉的に否定を示す。

４、江戸時代の漫談家。般若心経の「故心無罣礙無罣礙（むけげむけげ）」を「後進抜け毛抜け毛」と唱える歌謡漫談で徳川家綱に寵愛された。

５、工作機械を用いない加工。精度が落ちるため御法度とされる。

６、手を組み合わせて顔にあて、その間からのぞき「ぜぜがこう」と唱え、子供をおどしたこと。

７、卑しい身分の者が、権力者に媚びへつらう様。

８、自己肯定ができる人間と、他者の意見を全肯定する人間どうしの組み合わせによって、歯止めがきかなくなること。

９、（女性の形容）ぜぜ（銭）がひとりでに寄ってくるほど美しい。

　①これ好き。ふわっとしてる具合が程良い。僕も余生は地元に帰ってぜぜがこうでもやってのんびり過ごしたい。　④今回の記事の入力に際してこの答えの漢字を探すのに結構苦労したのは秘密。本当に無駄すぎる経文の使い方。　⑥「手手が甲」らしいです。どういうことやねん、というツッコミ待ちではあるが、一応調べると……こういうこと？　⑦答えを読み上げた瞬間、全員が手を揉みこすりながら「ぜぜがこぅ〜」。⑨と同じで「銭＋乞う」でしょうね。　⑧後日、執筆者に詳しい事情を尋ねたところ、「全肯定ハム太郎bot」についてのレクチャーが始まりました。なぁハム太郎！

 

 

Round２・「めっちぇん」

１、香料の一。レモン様の清涼感とベリー様の甘味を特徴とする。

２、ドイツの建築家。平面と立体の衝合を成し、次元の調和者を自称した。

３、アメリカの篤志家。３０年代のらい病差別撤廃運動の推進者。フィールズ島らい病者医院開設の発起を行なった。

４、北欧神話において、ラタトスクが変異した後の姿の呼称。ケイブリズとも。

５、（独）夏みかん。

６、処女。少女。

７、アメリカの革命家。黒人解放運動を指揮したが、捕えられ獄中死。

８、陰核。

９、ドイツ南部に位置する城塞都市。

　②確実に次元をコンフラックス（衝合）させてるんだからニコルボーラスのことなんですけどね。　⑥「メイデン」のドイツ語読みなわけですね。当然、こういう答えが出ると「ｼｮｼﾞｮﾁｭｰ!!」と鳴くレアポケモンが現れます。ちなみに翌日の試合にも現れました。「伝説のポケモンに２日連続で遭遇するなんて、これは相当すごいことなんですよ」。　⑦「アメリカの革命家！？」　⑧雌ちんちん。

 

 

Round３・「ちりまつ」

１、（常葉樹の松との対比で）末法の世を嘆く語。

２、粉微塵。

３、細切れになったくず。ちり。あくた。

４、→ちりめんじゃこ。

５、チリとアルゼンチンの山地に固有のナンヨウスギ科の針葉樹。英語名モンキー・パズル。

６、五葉松の一品種。黄色の葉が緑葉に混じる斑松の、特に色の散りが優美なものを指す。大和三松の一つとして知られる。

７、松の樹液を凝固させることによって生成する加工肉。

８、価値をつけられないほど価値のある様。

９、（泉州方言）屠殺する。畜殺する。

　当然「何人めの兄弟だよ！」って言われる出題。　⑤モンキーパズルについては、是非この曲を聴いていただきたい。　⑦わけがわからない。説明を聞きました「『松』の漢字を散り散りにするわけですよ。そうしたら木と……」「「「「ハムだーーーーーーーー！！！！」」」」

 

 

Round４・「あさぶさ」

１、マスカットの和名。

２、江戸時代の刀工。同人が作った刀の銘でもあるが、現存しているものはないとされる。

３、児童の髪形の一つ。髪を後ろで緩くたぶさの様に結った物。あさたぶさとも。

４、収穫された果実のうち、果実の大きさが中途半端に小さいがために、市場での需要がないもののこと。

５、浅はかで不細工な様。

６、屋根から軒下に伸びる氷柱の異称。

７、鎌倉時代末期に流行した囃子言葉。ええじゃないか。

８、聖杯を守護するために集った十三人の醜女。

９、朝食前に食べる菓子の類。

　①「ぶどうの和名は葡萄だよな……」。　④「じゃぁ採るなよ」　⑤ストレート。　⑥書いた本人の意図はわからないが、審議中に「ブサッと刺さるから」と推察されて信頼性がガタ落ちしたいつものやっちゃばパターン。　⑧アーサー不細工。疑問質問は受け付けません。　⑨「朝普茶」の表記。「おめざ」と同じ意味らしい。朝から血糖値上がりそうだなぁ。

 

 

Round５・「えっけほも」

１、当たるも八卦、当たらぬも八卦」の転訛。

２、（羅）カササギ。

３、「類は友を呼ぶ」に同じ。

４、僧籍にある者を介さずに行う法事。

５、ともに長い時間を過ごしたにもかかわらず、互いの顔も名前も忘れた人同士が、性器を挿入した感触で互いのことを思い出す現象。

６、「めっけ物」に同じ。

７、その気の有無を超越した同性愛。一般的な同性愛よりも尊いとされる。

８、家々を跨いで次々と来訪していく様。

９、北海道に特有の海藻のこと。

１０、（「見よ、この人を」の意）新約聖書（ウルガタ訳）でピラトがイエスをユダヤ民衆の前に引き出した時の言葉。

　ワードが強すぎて何も出てこない。　⑤何を言っているんだ。何を言っているんだ。　⑦最近、どうにも界隈で百合を持ち上げる傾向が強くなっているので、尊みについて、もう少し真剣に議論する必要があるかと思います。　⑧越家訪問。　⑨「北海道にしかない海藻って何？」って聞いたらロジカル先輩が素早く「毬藻じゃないですか」って答えてくれました。海藻じゃない。

　そしてこの出題は、我々の長きに渡るたほいや史において、初となる珍事が発生した。上には10個の解答が並べられているが、実際には、出題用紙に記録されていた選択肢は⑨までだったのである。そして正解発表の際、１から順番に誰が書いたものかが知らされたのだが、７番まで来た時に出題者が、「あれ…………正解が……無い？」とか言い出した。そう、正解となる⑩が、記載されていない状態で我々は投票を強いられたのだ。まるで、人狼がいない村で村人同士が議論し、吊るす人間を決めるかのように。特殊な出題環境、出題者の精神状態への配慮などから笑い事で済まされたが、今後、この事件は「えっけほも事件」として語り継がれることになるだろう。「じむれべるの乱」と同じくらいの暴虐。

 

 

Round６・「ぞべぞべ」

１、道のぬかるんだ様。

２、重度の風邪・花粉症で鼻水をすする際に、口腔と鼻腔が共振する様。

３、鬱病の婉曲表現。

４、しまりのないさま。

５、素面であるさま。正気を保っているさま。

６、→２０１３Ｅ。

７、身寄りのない者の死体を遺棄した場。そべ。

８、蟹などの甲殻類の足の様を表す古語。

９、［日］12枚のとんかつ。そぶそぶ。

１０、半ば屍鬼と化しているさま。

　③本物のうつ病患者から「ウツを漢字で書くのは正確な表記じゃないから間違いです」という素早い指摘が入る。　⑤「sober sober」。　⑥単に「ZOBE」を適当にバラしただけという省エネ解答（解答として成立しているかは別）。　⑦⑩まさかのコンセプト被りであった。「zombie-zombie」である。　⑧確かに、あれはぞべぞべしてる気もする。かに道楽で聞こえてくる音だもん。　⑨結局、みんな大好きなんだな！

 

 

Round７・「かでし」

１、「ん」抜き言葉の一つ。感電死。その般用性から広く用いられる。

２、［数］七分の一。

３、あらゆる温度を表すために設定された温度の単位。煉獄の標準状態における温度をカデ氏零度とする。

４、イエス・キリストの高弟十二使徒と七十門徒の総称。

５、けだし。

６、仮死状態である者を絶命させること。逆心臓マッサージ。

７、遊芸の師匠のもとに、夕方から集まって唸る弟子を蚊に例えた語。

８、イチジクとザクロ。

９、自らよりも優れた者を弟子に取ること。転じて身の程知らず。

１０、優秀な教え子。

　①ツッコミ待ちの要素しかない模範解答。ん抜き言葉ってなんやねん、なんで感電死なんて言葉から抜くねん、汎用性ってなんやねん。　②あまりにも意味不明だったので結構票が入ってしまった答え。ちなみに正解はい「deci」（デシリットルなどのスケール、十分の一）よりもちょっと多いから「過deci」。　③「世の中の大体のものがマイナスで表示されるよね」。　⑥この日のトレンドワード。ちなみに語の構造は、「仮死」の間に「death」を入れて「仮death死」。「死が２つ入ってるやんけ」。　⑦もうちょい良いものに例えてやれよ。　⑧「これ何？」「いや、確かイチジクって漢字で書くとこんな感じだった気がしたんですけど、調べたら全然違ったんですよ」「死んで」。