タイトル回収完了、第7話。まぁ、ご本人曰く正確には「黄泉の手前のツガイ」ではあるけども。なんとも珍妙な設定だったが、黄泉比良坂の伝承でいうなら普通はツガイってイザナギとイザナミを指すとは思うんだよな。夫婦と兄妹じゃ印象が違うが……その辺は今後言及される時がくるのかしら。
アサを巡る設定解説を詳しくやってもらったおかげで、これまで抱えていたモヤモヤが割と解消されたお話。まぁ、その説明もだいぶトンデモ要素を孕んでいたので全部が全部飲み込んでいいのかどうかは定かじゃないが、少なくともアサはそう信じてるんだろうな、ということは確認できたと思う。伝承に語られる忌むべき双子の力。それらは死を通じてしか現世に呼び込むことが出来ず、双子の存在が明かされた後には、その力を巡って命を奪い合う凄惨な争いが起こっていたというのも納得である。
アサの存在についてはご両親が早いうちに「とりあえず村から出して一旦考えよう」くらいの気持ちだったようには見えるが、その判断が災いしたのか、東村の連中からすれば強引な手段を使ってでも「命を取る」大義名分を与えてしまった。両親の行方不明に村が絡んでいるかどうかはまだ確定していないが、普通に考えたら無関係とは思えない。その上で「村のアサの様子を知る者」、つまり東村の一味が一度はアサを殺してしまった。黄泉の世界でアサに突きつけられた真実と選択。「死ねば楽になるのに」は一抹の真実ではあるのだが、残念ながらこの時点でアサはだいぶブラコンを拗らせていたようで、ユルの生死も分からない状態で自死を選ぶなんてことはできなかった様子。おかげで誰が望んだかも分からない「解」の能力は現世に降り立ってしまったわけだ。この時にアサが死を選んでいたらどうなってたんだろう。2つの力は必ず両方ないとダメってこともないだろうし、その後でユルが誰かに使役されて封の力を行使させられることになったんだろうか。
しかし、実際にはアサは生き残り、自らの意思で「解」を使い出した。東村の連中はそのことを知っていたのかどうなのか。ババアたちが何も知らないユルを飼い殺しの状態にしていたのは、将来的になんとしても「封」を手に入れようとしていたためだと考えられるが、その場合にユルが納得した上で村に協力するシナリオってあったんだろうか。一番シンプルなのはアサの存在を(真でも偽でも)人質にとり、無理やりにでも習得させるというプラン。別に脅す必要はなくて、「アサを外敵から守るためにはお前が能力覚醒しないとダメなのよ」とでも説得すれば割とユルは騙されそうである。まぁ、その場合でも「いっぺん殺す」理由が作れるかどうかは分からないが。
結局、なし崩し的に能力解放できたアサと違って、ここから先でユルは「死んで能力を得るかどうかチャレンジ」をする or しないという選択肢が生まれてしまった。あったほうが何かと便利な気もするが、すでにアサがこんだけのトラブルに巻き込まれていることを考えると、「もらえるもんなら」くらいの感覚で手にしていい能力でもなさそうだ。それに「黄泉にいって帰ってこらんない」リスクもある。ユルがどのタイミングで「封」に近づくかも、今後のお話の焦点になるだろう。
加えて、大胆不敵な接触を試みたデラの存在も気になるところ。今回のアサのモノローグを見れば、もはやユルの中でも村の連中は相当「悪」によっているわけで、その片棒を担いでいたデラだって悪そうな奴らの一味には違いない。ここまで紳士的な対応をしてくれたジンが敵視していることもあり、ふつーに考えたら村での援助程度の恩義はさっさと忘れて縁を切ってもおかしくはないだろう。ただ、デラが以前言っていた「影森は厄介な家」という話も、単なる囲い込みの方便とも思えない。アサは恩義があるから信じきっているが、ユル目線では100:0で頼るという判断も早計ではあるだろう。(あと、石田彰が怪しすぎるというのもある)
さて、設定は理解できたので、ここから改めてどういうお話に伸びていくか。引き続き楽しみである。
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