たほいや譜（19／04／29）

　ＧＷだよ！　全員集合！　まぁ、まだ全員は集合してないけど……第１部ですかね。なお、最近は私のいない所での開催も増えているようですので、少しずつたほいやは私の手から離れて回っていくのです。こうして自然な世代交代を認識すると、「それ以外」の要素が異常すぎることがわかって怖くなるな！　今回は久方ぶりに復帰した遠方組もおり、同窓会の様相。全国各地から、至高の辞書を求めて集まった精鋭たちだ！　嘘だ！

 

 

Round１・「るじ」

１、流言。

２、親に先立たれた子ども。

３、しばしばあること。たびたび。

４、月日が経つのはあっという間だということ。

５、（ルの字に似ることから）Ｎ。

６、人からの誘いをひらりと受け流すこと。

７、崖の崩れたところ。

　まずは軽いジャブから。久しぶりの奴が「広辞苑読むの久しぶりなんで２文字にしてください」って言ったから本当に２文字で出題したら「めんどくさ！」って言われた理不尽。　①多分「流辞」なんじゃなかろうか。　②「留児」。　③「屢次」と書く。フォントが小さいと読めないレベル。　④「流時」。　⑤「ル字」。みんなして「似て！……るか？」ってなった。　⑥「流辞」。　⑦それは「あず」及び「びゃく」です。まぁ、日本各地で崖なんて崩れるからもしかしたらその数だけ呼び方はあるのかもしれんが。

 

 

Round２・「にげ」（not「逃げ」）

１、基本的に象を指す。

２、あとじさり癖のある馬。腰馬。

３、アブラナ科の一年草。

４、（hの時を短く刈った意匠から）髭の剃り痕。

５、尼僧の髪。色黒く艶があるものが好まれる。

６、下っ端の中では比較的上位の者。

７、馬の毛色の名。白黒二毛の混じった鼠毛。「逃げ」に通ずるので、武士はこれを忌み、引出物にも用いなかった。

　毎度おなじみ（？）、同音異義語がある単語での出題。「にげ」は「逃げること」という意味の「逃げ」以外にももう１つあるということだ。ちなみに真っ先に「ニガー？」という選択肢が消されています。何の予防線だ。　①斬新な記述。応用編はどうなるんだよ、と思ったが、表記は「二牙」とあり、象以外でもＯＫのようだ。なんだその言葉。　②そのまんまでも解釈はできるのだが、解答用紙には「︎↔︎げに」という謎の記述も。ボツ案だろうか。　③サボるな。　④「nige」になるから、ということで本当は「hの字を」と書いたつもりだったのだが、何故か「時」と書いている意味不明なミス。まぁ、どっちにしろ票は入らないだろうが。　⑤「尼毛」。この評価は誰目線の何なんだよ。　⑥「二下」の記述あり。　⑦ちなみに出題者は競馬で初任給を増やしたという某氏。

 

 

Round３・「しかさん」

１、一年に四世代を営むかいこ。

２、鹿箱。

３、（病院で）患者に親しみを込めていう語。

４、鹿苑寺姓の女性の愛称。

５、息子探し。

６、若草山の異称。

７、詩歌を編纂すること。

　出題者は「ししし」を出そうとしたが、当然bot先輩から「前に出てたわ〜」と指摘を受けた。「じゃぁ、知ってるんですね」とがっかりしたところに「まぁ、意味は一切覚えてないんだけど」というお約束の反応をもらい、実際に意味を読みあげたら「なにそれ？」みたいな顔されたのでキレてた。　①「四化蚕」。「ごみんさん」のパクり。　②あまりに分からなかったので案外票が入った。「これ、なんで箱なの？」「え、鹿の３乗だから、BOXになります」。「シカキューブ！」　③「Sickerさ〜ん」。　④「どないやねん」というツッコミは受けたが、その後に出向いたカラオケで、「今日のたほいやの元ネタを披露してやる」といってエロゲの映像付きソングを歌ったら、ちゃんとそこに「鹿苑寺」姓の女の子が登場していました。だからなんやねん。　⑤「Seek a Son」。「息子探しってなに？」「性同一性障害の女の子が股間にないものを求めて彷徨うことじゃないの？」「お前の息子をいただくよ！」　ちなみに今回は（今回も）ペニス関係の雑談は本当にひどいのが多かったけどとても書き切れる量じゃないので省略。

 

 

Round４・「みいつ」

１、→トリニティ。

２、（三五の読み換え）産後。

３、古代、農民が自ら開墾した田。墾田。

４、「いつ」の尊敬語。天皇・神などの威光。

５、皇族、特に天皇を労わる語。

６、天皇が身罷ること。

７、出産時の掛け声の一。

　今回は短めで悩ましいのが多いな。　①三位一体。　②「産後って言えばいいじゃん」。　③何の手がかりもなくて議論を呼んだが、解答用紙には純粋な「なんもわからん……」という情けない一言が書き添えられていた。　④天皇尊敬語だ。ちなみに「いつ」とは「厳」と書くようだ。　⑤「御・乙〜」。ちなみに自粛した解答として「皇族疑問詞」というのもあったらしい。今回は時期が時期だけに、ここから一気に「天皇縛り」というか、天皇関連の語や解答が飛び交う謎の皇族フィーバーが発生する。この問題なんて半分近くが天皇がらみの解答だし……。ただ、１つ今回は不幸な事故が起こっており、「④⑤⑦」と何かに引き込まれたように解答が集まっていたため、⑤番の解答を読み上げる際、出題者は「身罷（みまか）る」を「身籠（みご）もる」と読み間違えてしまったのである。おかげで「天皇を労わると妊娠し、出産で掛け声をあげる」という奇妙なストーリーが解答だけで完成してしまった。ちなみに⑦は「どういうこと？」って聞いたら「みっ！　いっ！　つ〜」とラマーズ法で呼吸し始めた。妊力が高いと言われていた過去の実績はどうしたのだ。「とぅっさんるーゔぇるちゅーる」に太刀打ちできてないぞ。

 

 

Round５・「みだれがわし」

１、「みだりがわしい」に同じ。

２、老境に到り、彼我の認知も難しくなった天皇。

３、文武天皇に献上された桜。一説には大宝への改元理由とされる。

４、→みだれうぐいす。

５、洪水多発区域に堤防を築く職人たち。

６、（数学用語）行列。

７、狂言。他者と感情を入れ替える術を持つという男は、次々と感覚が移り変わり、次第に自己の所在が失われていく。

　①サボった答え。ちなみに漢字だと「濫りor猥り」と書くらしい。　②⑦とてもとても残念な発想の被り。②の方が「御・誰がワシ？」で⑦の方は「身・誰がワシ？」である。天皇がらみの解答が求められているという判断だろうが、なかなかの不敬である。なお、この日の現場での会話はいつも以上にオフレコにしないとヤバいやつ。「天皇がお気持ち表明するときに自分のことわからなかったら残念だよな……」。　③適当な改元理由シリーズ。ちょっと前にどっかで流行ってましたね。　④詳細不明。解答用紙にはお約束の「︎↔︎しわがれだみ」という逆読みが記載されていたので、おそらく「声の汚いウグイス」ってことなんだろうが、普通ウグイスの鳴き声の美醜ってリズムで判断しません？　⑤「濫れ川師」なのかしら。　⑥これも謎だったのだが、理由を聞くと「乱れ交わしって言われて、とりあえずあのマトリックスのやつが浮かんだのね（上体だけそらして弾丸をかわす例のポーズ）」「あ、もう全部わかったからいい」。　⑦イメージとしてはギニュー隊長なのだが、僕は常識人なので狂言に「ボディチェンジを用いて」とか書くことはできなかった。どこぞのまんじゅうと違って！

 

 

Round６・「のうびょういん」

１、病人を集め加持祈祷を行う祈所。

２、（猫は兎ではないと知るように）物事をわきまえることの教え。

３、精神病院の俗称。

４、平安時代、天皇の遺体を廟に納める業務を担った官庁。

５、アルコール度数の高い酒類を一瞬で飲み干す天皇。

６、食用患畜専門の動物病院。

７、精神科病棟の異称。

　ダイレクトだし、多分誰もが正解を思い浮かべていたはずだが、出題時には確認してなかったのね。　①別に病人に祷らせるわけではないのかしら。　②「KNOW 猫・因幡」なんだが、これを考察時点でｾﾂﾒｲｼﾁｬえる環境は本当に怖いな。　③⑦そうなるやろ。　④「仕事少なすぎるやろ」「こんな仕事に付きたかった」。　⑤出題者が笑いを堪えられなくてしばしゲームが中断する事態になった解答。要素としては「（天）皇が秒で飲」だろうから頭は悪いけどそこまで笑うようなもんか？　と思ったが、実際に解答用紙に書かれていたのは「濃・秒・飲」だったらしく、これだけだとどう考えても天皇要素がない。無理矢理すぎやろ。　

 

 

Round７・「ぞうさま」

１、アイドルが水着姿で、太陽のような笑顔で、セックスアピールすること。

２、アイボリーホワイトの和名。

３、（江戸の市中に象を招いたことから）徳川吉宗の異称の一。

４、仏道修行者が戦争などの平和を害する俗事を悪魔視して呼ぶ称。

５、造山帯とフォッサマグナが同時に存在する地帯。地震が多い。日本。

６、象皮を使ったバッグやゴルフウェア。あるいは象牙を使った小物・アクセサリー等。

７、「物射馬」に同じ。

　上の「しかさん」に続き、ついに象には敬称がつくようになった。今回は象関係やら天皇関係やら、不思議と解答や出題に一貫性が感じられるな。なお、当然のことながら「男根の尊称」は事前に消されている。だから何なんだその予防線は。　①「偶像サマー」だそうです。「誰が書いたか一発で限定できるやつがある」「わかる」。　②「象牙の様」。　③「綱吉じゃなくて？」「象類憐れみ？」　江戸時代の象の話だけ本当。　④「最後に『称』とか付けて広辞苑っぽくしようとしても、その前までの中身がダメすぎるでしょ」（某氏談）。　⑤解答読み上げ途中で「こんな概念があるのって日本だけじゃんね」って話題になったらちゃんと最後にフォロー（？）されていて一安心（？？）。　⑥解答用紙には「象サマンサタバサ」の記述がある。

 

とりあえず初日終了。この日はプロによる「ｾﾂﾒｲｼﾁｬｯﾀ!!」発音講座なども行われ、タイヘン有意義な会合になりましたとさ。

「なんか……久しぶりにやったのにいまいち面白くなかったわ」（某氏談）。

みんな、もっとタイラントを！