ドラフト通信 No.372 6/1

６月１日　ドラフト模様（WAR×３）

ピック順　【Chrolony】→【Metallica】→【Tanaka】→【Sea-chcken】→【Thraxi】→【Serra】→【Newcomer】→【Alessi】

 

　巡り巡ってまたまた８人戦。最近、なんかむしろプレイ人口が増加の一途を辿っている気がするのだが、全盛期きてるか？　ん？

　しかし、残念なお知らせですが、これを執筆しているわたくし、現在絶賛体調不良で全くモチベーションが上がっておりません。ドラフト当日はちょっと喉が痛い程度だったけど、そこから気にせず遊んじゃったせいでこじらせてな……風邪じゃねぇんだ。単なる鼻炎なんだ。でもアレルギーがひどい人間の鼻炎は万病の元でな……頭痛いし節々が痛いし、歯まで痛いし……しんどい。よって、今回はなるべく短めに切り上げます。人数も多いし、それで許してよ。

　ちなみに今回、人数が多い上に初心者混じりのためにプレイ時間の長大化が懸念されていので、事前に「ドロップしたい人は申告して抜けていいよ」という特別措置を設けました。結果何試合かプレイされていないマッチがあるため、順位付けなどは適当です。まぁ、１位以外はラスと一緒だから構わんやろ。

 

　次回も今回同様に土曜１４時予定。何か問題がある人は事前の連絡をお願いします。そしてその翌週は……モダンホライゾン……。

 

 

 

 

　　　ＡＬ　ＳＥ　ＴＨ　ＴＡ　ＳＣ　ＭＴ　ＣＨ　ＮＥＷ

ＡＬ　ー　　◎　　×　　×　　×　　×　　×　　□　　１ー５　７

ＳＥ　×　　ー　　×　　○　　◎　　◎　　×　　○　　４ー３　＊

ＴＨ　○　　○　　ー　　×　　◎　　□　　×　　○　　４ー２　＊

ＴＡ　○　　×　　◎　　ー　　◎　　◎　　×　　□　　４ー２　＊

ＳＣ　○　　×　　×　　×　　ー　　×　　×　　□　　１ー５　６

ＭＴ　◎　　×　　□　　×　　◎　　ー　　×　　○　　３ー３　５

ＣＨ　◎　　○　　○　　◎　　◎　　◎　　ー　　◎　　７ー０　１

ＮＥＷ□　　×　　×　　□　　□　　×　　×　　ー　　０ー４　８

□＝試合無し、　＊＝２位〜４位のどれか

 

 

１位　【Chrolony】　青黒赤　＜謎めいた指導者、カズミナ　永遠衆の天空王　神秘を操る者、ジェイス＞

　さすがにトップだけは決めないと気持ち悪いので、唯一７試合全部プレイしてもらい、全勝したので文句なしで優勝です。本人曰く「デッキが強かったから」とのことだが、まー、１引き欄見ても割とひでぇ話だな。そして３パック目は「永遠神の投入」が４引きとかなかなかふざけたことになっており、８人戦で上３人が取らなかった色ならそりゃ強くもなるだろう。１パック目の「ニクシリスの残虐」７引きとかも何気にひどいしな。まぁ、住み分けの意識って本当に大事って話で、２パック目で「今回は当たらない可能性もあるから！」と意を決してニッサを流したのも正解だったわけですよ（なお、初戦で当たった模様）。

 

島×８　沼×７　山×１　ギルド門通りの公有地

 

＜クリーチャー＞　９

日和見吸血鬼　ボーラスの占い師

呪文持ちの奇魔　エイヴンの永遠衆×２

叫ぶ落下兵　戦慄衆の先駆け

アショクの潜伏者　永遠衆の天空王

 

＜その他＞　１４

灯の収穫　ラゾテプの板金

無神経な放逐　チャンドラの勝利

負傷者の手当て　鮮血の刃先

侵略の代償　ジェイスの勝利

役割交代　オブ・ニクシリスの残虐

謎めいた指導者、カズミナ　群衆の威光、ヴラスカ

神秘を操る者、ジェイス　永遠神の投入

 

 

２〜４位　【Serra】　緑白　＜開花の巨体　進化の賢者　執行官のグリフィン＞

　ここから先の３人は正確に順位が決まってないメンバーだ。いや、やろうと思えば多分計算して一応の順位は決められるとは思うんだけど、あんまり意味ないし、興味もないので、みんなで肩並べて２位ってことで（記載は上の戦績表の順）。こちらのデッキは、上の優勝デッキと比べると本当に慎ましやかな１引き欄。ほぼコモンだけで粛々と白緑のピックを進め、時にフライヤーでビートもするし、時に増殖エンジンがかかってブンブン言わせる時もあるデッキ。そして決め技は２パック目でもらった「パルヘリオンⅡ」だ。乗れば勝てるぞ。ちなみにもう１枚のレアである「ビビアンのアーク弓」で探してもひっかからないのがポイント。

 

 

２〜４位　【Thraxi】　５色　＜支配の片腕、ドビン　野生造り、ジアン・ヤングー　夢を引き裂く者、アショク＞

　ほんとのほんとにクズみたいなパックを開けてしまい、絶望の中「ドビン」スタート。上からもらった２パック目のレアは「パルヘリオンⅡ」。とりあえず今日はこれを出せるデッキにしよう、ってんで早めに「ケンタウルスの養育者」を集めてたら色もグダッてきて、「もう、これ５色でいいのでは」と開き直り、大量発生した「プリズマイト」さんに頑張ってもらう所存。まぁ、それでも２パック目まではグダグダだったのだが、３パック目で様子が変わった。何しろ開けたパックから「ニヴ＝ミゼット再誕」。これを引けばデッキは変わる？　……いや、一周させるやろ。さらに２、３引きでまとめて「楽園のドルイド」が引けたため、色マナの問題などあって無きが如し。見事５ターン目にニヴ様を降臨させることに成功し、ニヴ様が出た試合は全部勝ったし、どさくさに紛れて２枚入れてたアショクもそれなりに削ってくれた。パルヘリオンは、出したターンになぜかこちらが投了する展開しかなかった。

 

 

２〜４位　【Tanaka】　白青　＜公明な弁護士、トミク　精鋭護衛魔道士 混種の頂点、ロアレスク＞

　個人的には、多分実質２位はこのデッキだと思うし、リストの美しさで言ったら今回優勝はこっちだと思ってるデッキ。青黒が強いことはみんな知っているが、白青でここまでのデッキにするのは難しい。そういう端正さの見られるデッキだ。何しろ中核をなすのが「公明な弁護士、トミク」×２（！）である。一度はレジェンドルールで出せないことを指摘されたりもしたこの無駄なレアリティ。相手にすれば実際に相当強い。アゾリウスカラーらしくデッキのほとんどが飛んでおり、「精鋭護衛魔道士」も２枚、「エイッヴンの永遠衆」に「奉謝の亡霊」。これらを「無神経な放逐」や「神聖なる矢」で適宜フォローしつつ、相手が「えぇい！　フライヤーに負けないクロックを！」と慌ててクリーチャーを展開すると「時の一掃」が待っているという（当然「精鋭護衛魔道士」が手札に戻る）。ほんと、戦っててどうしようもないな、と思わせてくれるデッキだった。こんなデッキが組めるようになってなぁ……。ちなみに、ロアレスクは流して欲しかった（ニヴ様で回収できるカードが増えるため）。

 

 

５位　【Metallica】　青黒赤　＜嵐の伝道者、ラル　無神経な放逐　侵略の代償＞

　優勝デッキと完全に同じ色のデッキ。一時は優勝争いに絡み、「優勝決定戦」を行なったものの、そこで見事ミラー（？）に敗れ、その後の試合でも流れるようにパルヘリオンに潰されたせいで最終的にはこの順位。まぁ、席順を見れば優勝デッキの下家なわけで、多少割りを食ったのは仕方ない。とはいえこちらのデッキも充分強く、パワーカードまみれのコントロール。特に「退路無し」や「無神経な放逐」を大量に擁しており、相手のアクションを捌く性能は下手したら優勝デッキより強い。ただ、「退路無し」の隙となるクリーチャー・ＰＷ以外の呪文に合間を抜かれるとちょい厳しいということでもある。優勝決定戦、青黒同士がお互いに「侵略の代償」を打ち合い、地獄のような手札を見て悶絶してるのは側で見てる分には面白かった。

 

 

６位　【Sea-chcken】　赤緑黒　＜死者の災厄、ケイヤ　群れの声、アーリン　憎悪に歪む者、オブ・ニクシリス＞

　この男が、またも魅せてくれた。今回のコンセプトは「とりあえず見えたＰＷは全部使う」だったとのことで、実際に１引き欄には錚々たる（アンコの）ＰＷの名が並んでおり、これらが全てデッキインされている。しかし、今回の問題はそんなところじゃねぇ。是非ともピック表を見て確認していただきたいが、なんと、今回のデッキはバーン（？）である。しかも、その火力は「サルカンの浄化」と「ダブリエルの影忘」の２種類だ。デッキには「サルカンの浄化」が３枚、「ダブリエルの影忘」が２枚投入されており、これだけで削れるライフは１９点。仮に全部引いちゃったら、あとは１点与えれば勝てる。そんなアホな話が！　と思われるかもしれないが、ハンデス呪文で手札をのぞいたら大量のサルカンがずらりと並んでいたら背筋が寒くなるのはご理解いただけるはずだ。某奴など、相手の動きを見て動こうと「退路無し」を構えて余裕ぶっこいていたら毎ターン「影忘」と「サルカンの浄化」しか飛んでこなくて泡を吹いたなんて証言も残っている。実際、そういうデッキだと知ってしまうと、ライフのセーフティラインがわからずに無駄におっかないのである。しかもデッキの最後には「ボーラスの城塞」まで待ち構えているし……ライフをなんだと思ってやがる！

 

 

７位　【Alessi】　白緑赤　＜黒き剣のギデオン　目的のための殉教者　ドムリの待ち伏せ＞

　「とにかくレアが使えればそれで満足や」というモチベーションでのデッキ構築。勝ち負けなんかよりも、せっかくピックしたレアが活躍できない方が嫌だという判断である。嘘かほんとかは知らないが、そういう目的意識だって正当化されてしかるべきだろう。実際このデッキにはゲームを終わらせるカードが眠っている。「黒き剣のギデオン」はまだ許せるとして、やっぱり「世界を揺るがす者、ニッサ」、お前だけはダメだ。本当にあっちゅうまにゲームが終わる。そして出されると対処法が無い。ありゃぁ構築でも暴れまわるわけだ。とにかくニッサかギデオンを出してウェイウェイするのが目的のデッキ。さらに周りを囲むのはヤヤ・ナヒリ・サムトといった愉快なフレンズたち。もう、どっから並んでも大差ないし、今回は「ヤヤの挨拶」が大量発生したためにそこまでの時間稼ぎはなんぼでも可能っていう。オーバーキル甚だしいデッキである。まぁ、勝ててないんだけどさ。

 

 

８位　【Newcomer】　青赤緑　＜迷い子、フブルスプ　覆いを裂く者、ナーセット　ボーラスの壊乱者、ドムリ＞

　正式なドラフト参戦は２回目。そして今回は時間の関係で途中退席したがトータルで３セットものゲームで勝利はしている。着実に勝てるデッキにはなっているということだ。ただ、もちろんそう簡単にMagicの勘所が分かったら長年やってる我々も立つ瀬がないわけで、まだまだピックにはクエスチョンがつくような部分が多い。１引きのフブルスプ君はご愛嬌としても、見た感じはやたら「無情な前進」に対する信頼が厚い様子。もうちょいピックを体験して「どのカードが流れてくるか」を身体で覚える必要があるだろう。あと、少しずつでいいからMagicの用語は覚えていってほしい。「モンスター」→「クリーチャー」　「水」→「青マナ（島）」　「自然」→「緑マナ（森）」。デュエマ語なの？　

 

 

 

 

 

今回のピック表

 

【Chrolony】（青黒赤）→【Metallica】（青黒赤）→【Tanaka】（白青）

　　↑　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　↓

【Alessi】（白緑赤）　　　　　　       【Sea-chcken】（赤緑黒）

　↑　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　↓

【Newcomer】（青赤緑）←【Serra】（緑白）←【Thraxi】（５色）

 

 

 

 

 

　今週の思い出日記は作者急病につき休載いたします。