最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「本好きの下剋上」 5 キャラデザのクセがすごぉい。いや、でもこういうデザインになると一気に「なろう……なのか?」ってなるから不思議なもんでね。しかも監督が本郷みつるやぞ。もう、いっそのことドラえもんの代わりに金曜夜に放送してみたら如何か? 一応「なろう系」であることは情報としてもらっているし、実際に最近では珍しいくらいにまっすぐな「異世界」「転生」を成し遂げた模範的なろう民の女の子。タイトルには「下剋上」なんて言葉も輝かしく掲載されており、盾の勇者が成り上がるんだったら本好きは下剋上じゃい、と気を吐いている。そして、本が好きな人間なら知識量も多いんだろう、ということでいわゆる「文明水準マウント」を取る気も満々。すでに今期はどこぞの高校生がマヨネーズで地元民を虜にしていたが、この幼女が新たにどんな現代兵器を駆使して地元民を驚かせていくのか、興味も無いけど興味は尽きない。 しかし、それより何より気になるのは、この主人公の「本好き」という設定の異様さである。一般的な水準で考えれば「本好き」というのは「趣味は?」と聞かれて「読書」と答える人のこと。テレビもみないしゲームもやらない。活字を読んでりゃ人生万事OK。そういう人種は確かに存在しているし、一部にはビブリオマニア・ビブリオフィリアと呼ばれる脅迫的な本好きがいることもまた事実。今作の主人公・マインは、単なる趣味や実益を超えてしまった病気レベルの人間で、しまいには「なんでもいいから文字を!」と叫び始めるという理解を超えた存在。「本好き」という属性が暗に示すインテリジェンスを全て放り出し、いわばケモナーマスクが獣を愛でるのと同様、「理屈じゃねぇ、なんでもいいから本と呼ばれるカテゴリの何かを私によこせ」と訴える狂人である。インテリジェンスでなくてインスティンクト(本能)である。こうなると、果たして今後素直に文明レベルのマウントをとって良いものかも怪しくなってくる。 考えてみれば、1話目で彼女が具体的にマウントを取ったシーンはほとんどない。あえてあげつらうなら「かんざし」という存在を姉に見せたシーンくらいだろうか。彼女は元をたどれば単なる「司書希望の一般人女性」であるらしく、本好きだからとてDr.STONEみたいに専門の科学知識を蓄えているわけでもなかろうし、どこぞの魔王様のように強大な部下や能力を兼ね備えてもいない。となると一番近いのは「とにかくロボをよこせぇ!」と確実なイカれムーブを見せていた「ナイツ&マジック」の主人公あたり。本人の才能よりも熱意で勝負するタイプの主人公ということになりそうだ。だとすれば、もしかしたらなろう特有のドヤ顔マウントより、貧民の生まれという苦境の中からひたすらに情熱のみで本を生み出すという立身出世の物語になる可能性もあるのではなかろうか。 まぁ、「本が読みたい」という欲求を満たすために「無いなら自分で本を作ればいいんや」は確実におかしいとは思うのだが……でも、少なくともこれまでの「なろう系」とは一線を画す妙な設定になっているのは確かなので、もしかしたら嫌悪感しか生まないこれまでのなろうとは違う、新たな一面が見られるのかもしれない。まぁ、とりあえずクセが強い名作劇場みたいな作劇に慣れるかどうかが1つ目の勝負ではあるが……。キャラデザは置いといても世界設定などの映像パートは若干弱い部分があり、最高に笑ってしまったのは、ドアの取っ手に手が届かなくて悪戦苦闘したシーンが終わった次の瞬間、隣の部屋から見たドアの取っ手がめちゃめちゃ低い(というか普通の)位置にあって「どんなドアやねん!」ってなったところ。多分そういうところまで作画の気が回ってないんだろうなぁ、というのはマイナス点ではあるよな。 とはいえ、このキャラ、この世界から何が出てくるのかは未知数であるし、本郷みつるは歴戦の猛者なのでただの駄作では終わらせないという期待もある。そして何より、マウントを取れるようにする幼女キャラとしてのゆかちの演技プランに期待がかかる。絶妙にイラっとする小生意気な雰囲気はまさに井口ワールド。果たして、彼女は正面からマウントを取るなろうムーブをどんな風に料理してくれるものだろうか。
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