最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
忌まわしき干渉者、アショク/Ashiok, Wicked Manipulator 「え? 世界中のみんなが寝ちゃってる次元があるの? いくー!」と元気よく登場した悪夢大好きアショクさん。ファイレクシア大戦中も一切姿を見せていなかったが、うまいこと灯を失わずにやり過ごしていたようだ。意外なことに黒単色で登場するのは今回が初(これまでは全て青黒)。5マナとやや重いがそこそこの忠誠度と相変わらずのくせつよ能力で存在感をアピール。まずもって、常在型能力はライフを支払う手段がなければ何の意味もないというのがすごい。今回のセットにも大したシナジー要素はなさそうだが、代えの効かないオリジナル能力なので過去のカードとのヘンテココンボが発動してもおかしくないちょっとした地雷。そして追放領域を「夢の世界」と想定しているようで、プラスは堅実なアド取り、マイナスはテフェリーが出してたイリュージョンのバージョン違いみたいなトークン生成。ドローより追放の方が制限が多いが、その分一気に2体のトークンが稼げるのが強い。奥義は……奥義。なんで突然ライブラリを吹き飛ばすかは謎。初見で「追放領域のカード分? 大して削れなくね?」と思ってよく読んだらマナコストの総量だった。まぁ、奥義だし。 鏡に願いを/Beseech the Mirror 鏡よ鏡よ鏡さん……ともちょっと違うかな。エルドレインにおける鏡の話は前作で一段落してるしな。まぁ、魔力を秘めた鏡なんてこの次元の至るところにあるってことなんだろう。何にもしなければマナ拘束が厳しく神話になった「魔性の教示者」。数多の同型カードの中でこれを使う理由はあんまり見つからないだろうし、協約が前提の呪文ということになりそう。協約すれば4マナまでの呪文はそのまま解決まで持っていけるので、「ライブラリから好きな呪文を唱えられる呪文」になる。まぁ、便利は便利。かつての「白日の下に」のような活躍も期待できるかもしれないが、4マナ以下でどれだけ汎用性の高いデッキが組めるか。ほぼ黒単しか受け付けないので、あんまりデッキの中のカードに幅を持たせられないのが「白日の下に」と違うところなんだよな……。 自惚れた魔女/Conceited Witch 鏡の中の怖い顔のババアがりんごを持っているので、白黒の「白雪姫」テーマの1枚ということになるが、レジェンドでもなんでもない単なるコモンなので、この次元にはこんな悪いことを考えてるババアがいっぱいいるということ。恐ろしい話だ。3マナ2/3威迫という実に黒コモンらしい普通ステータスに、出来事経由でのひねくれ者オーラもちょい足し。ほとんど負担にならないのでとりあえず適当なとこを強化してから自分が出撃するのがセオリー。そのためには是非とも1マナ2マナでのクリーチャー展開は確実にできるようにしておきたい。ちなみに出来事呪文は解決されない限りは追放領域に置かれない。この呪文のように単体の対象を取る場合、相手に対応されてフィズってしまうと墓地に直行してしまうのでそこだけ要注意。
フェアリーの夢泥棒/Faerie Dreamthief そういえば諜報能力もいつの間にやら落葉樹扱いになってるのね。占術も同時に存在してるので微妙にややこしいが、今回の青黒のように墓地に重きをおく色は優先的に諜報を使うということらしい。とりあえず1マナ1/1フライヤーに出た瞬間使えるおまけ付き。これだけでも最低限の仕事だが、さらに墓地からアドを提供してくれる健気さを持っており、切削するデッキなら戦場に展開せずにそのまま墓地送りにしてドロー呪文として活躍させることも可能。今回はオーラが多い環境なので、その土台としても使いやすいだろう。びっくりするような能力でもないが、色々とかゆいところに手が届く名脇役。 リッチの騎士の征服/Lich-Knights’ Conquest ちょいと準備は必要だが、墓地のクリーチャーを一気に戦場に戻せるダイナミックエンドカード。「生ける屍」の昔から、この手のでっかいリアニメイトにはやはり夢がある。今回は青黒で切削シナジーもちょいちょいあるし、黒を使っていれば食物トークンも増産できるので大量のクッキーが突然化け物に変身するというエルドレイン民驚愕のウルトラCを演出できるかもしれない。 ローアンの陰惨な調査/Rowan’s Grim Search 黒く染まってしまったローアンさんの画面暗すぎ道中。何もそこまで影を落とさんでも。単体で使うと単なる「夜の囁き」のパチモン。インスタントとはいえあまり使いたいスペックではないので、やはり何とかして協約の方で頑張ってほしい。まぁ、その場合でも結局アドが取れないことになるので積極的にやりたいかどうかは分からないが……それをアドに変換するには、墓地に置いた2枚にも意味があるデッキにするしかない。4枚見て2枚取るのはそれなりに強力な効果だし、そこからシナジーが増えればデッキの回転も見やすくなる。何とか序盤に展開できるトークンの種を見つけておきたいところだが……役割トークンはさらにその前提にクリーチャーが必要になるため、やっぱ黒なら食物が鉄板かなぁ。 甘歯村の魔女/Sweettooth Witch 「Sweet tooth」とは英語だと「甘党」を表す言葉だが、エルドレインでは村の名前になっているようだ。そんな甘党ババアはおよそ頂きたくないパイを提供してくれるおせっかいなやつ。フレーバーによればその中身は……(日本語だとちょっとわかりにくいが、英語だと「he really poured his heart into it」でそのままぶっ込んでいる)。なんてもの出しやがる。3マナ3/2に食物が1つついてくるということは「指輪物語」環境でも悪くないくらいの性能だし、その食物を相手の喉奥に押し込むことでライフゲインでなくルーズに転換できる。流石に3点だと強すぎるのでちょいと抑えめにはなっているが、このババアのキッチンを借りれば、食物を作り続けるだけでゲームに勝てるということ。リミテッドではアーキタイプを左右するコモンになったり、ならなかったり。
エンバレスの古参兵/Embereth Veteran 「次の時代を作るのは君の役目だ」と少年に託して去っていく古参兵。アニメだと確実に格好いいやつだが、ヒロプリのシャララ隊長みたいに敵側に利用されちゃうと心が痛くなる場合もある。こちらのおばちゃんは1マナ2/1というまだまだ頑張れるステータスに、お役御免になった際に若手をしっかり育成できるオプション付き。赤の速度があるデッキなら有力な選択肢だが当然レアリティはアンコモンだ。1マナで2度パーマネントを1つ生産できるため、祝祭を狙いたいデッキとすこぶる相性が良いのも評価ポイント。「老兵は死なず、ただ去るのみです」って言いながら死ぬ。
塔の点火/Torch the Tower このセットの軽量火力枠。通常は「マグマのしぶき」の拡張版で、プレイヤーに届かない代わりにデフォで追放効果が付与され将来の安全が買える。ちなみにバトルには撃てないあたりはしょうがないとはいえやっぱりセット間の連携は難しいと感じさせる。そして最大の見せ場である協約発動時は、めでたく「稲妻」に進化。1マナ3点火力はいつの時代でも花形であるが……まぁ、相応のコストだからねぇ。いざという時にレンジが広がるオプションはありがたいし、こっそり占術のおまけをつけてるあたりも心憎い。今後の1マナ枠の候補にはなりうるだろう。
歪んだ忠義/Twisted Fealty 毎度お馴染み赤のパクり系呪文。毎回気にして確認するけど、今回は当然アンコモン設定。そりゃな、黒だけじゃなくてあらゆる色に生贄用のカードが用意されてる環境で、このカードをコモンにするわけにもいかないからね。もちろん、サクり戦術に組み込めるならそれはそれで強く、今回のおまけは誘拐とは全く別件で与えられるひねくれ者の役割。全然関係ないクリーチャーを強化してもいいし、パクったクリーチャーに貼り付け、殴った後でこれをサクれば1ライフルーズをお見舞いすることができるわけだ。リミテッドならこの1点2点が勝負を分ける試合だってあるだろうし、ある程度協約呪文が揃ったデッキなら優先順位を上げてもいいかも。まぁ、協約はトークンクリーチャーしかサクれないってのは要注意だが。
絡み架かりの見張り/Tanglespan Lookout 「からみがかり」って何なんだろう。「オイこら兄ちゃん無視してんじゃねぇぞゴラァ!」って言いにいく係の人だろうか。イラストを見てもよく分からないが、とにかくこの環境を左右しそうなキーカードであることは分かる。いわば前回のエルドレインにおける「エッジウォールの亭主」に近いクリーチャーで、全ての役割トークン呪文をドローに変えるアドバンテージおばけ。現時点ですでに「1マナの出来事でちょろっと役割トークン作成」みたいなカードがポンポン出てきてるわけで、役割トークンは効果が軽いおかげでそのコストもバカ軽い。そんなとこにドローつけたら、そりゃ値も千金、アタイも失禁。「エッジウォールの亭主」と違って3マナとややもっさりコストになったのもやむなし。リミテで暴れるのは確実だろうから、パックで見かけたら即ピック。戦場で見かけたら即キック。 やんちゃなアウフ/Troublemaker Ouphe 協約カード入門編。2マナ2/2の熊ステータスに、必要に応じて「存在の破棄」がついてくる。ユーティリティ対策は当然ありがたいのだが、例によって「2ターン目に手札にあった時に、破壊対象が無い(もしくはサクり候補がいない)のに出してもいいものか」とひとしきり悩むことになる。まぁ、コモンで複数枚拾えるので、いっそ2マナクリーチャー枠と対策枠を全部任せてしまうという手もあるが……単体でクリーチャーとして見た時にはすげぇ平凡なのがなぁ。 固いクッキー/Tough Cookie エルドレインの誇る愛されマスコット・ジンジャーブレット(ブルート?)さんは今回も当然登場。こちらの緑クッキーは登場時に別な食物も同時に提供してくれるので1枚で2度美味しいリッツサンドスタイル。さらに仲間のクッキーに呼びかけて目覚めさせることもできるようで、やたら青っぽいアーティファクト発奮機能付きである。この次元におけるアーキタイプとして成立するかどうかはよく分からんが、基本的に後ろ向きな戦力である食物トークンに積極的意味を与えるという方向性は分かりやすい。以前のエルドレインの反省として「食物がいっぱい出る環境を甘く見すぎてた、めっちゃ回復してゲームが伸びるな」ってのがあったので、「指輪物語」でも挑戦していた「攻撃的食物利用法」がここでも推し進められているのだろう。で、このイラストはどういう状況なん? 穢れの大釜、アガサ/Agatha of the Vile Cauldron 赤緑のテーマとなる童話は「赤ずきん」らしいのだが、どうにも見た感じは「狼の腹をちょんぎって救出しました」的なグロい方にやたらフィーチャーしてる気がする。まぁ、元々エルドレインの赤緑は僻境の怪異を取り扱うカラーリングだったからなぁ。こちらのやたらガタイの良さそうなオバハンは、意外にも1/1とわきまえたサイズだが、それはパワーがデカすぎると能力の影響力も爆裂してしまうせい。クリーチャーの起動型能力のコストを恒常的に下げ、タップが必要ない能力なら1ターンに連打できるように変質させてしまうおっかないやつ。その鍋の中にどんな違法薬物を煮ているというのだ。下の起動型能力も当然自身の影響を受けるため、デフォでのコストが5マナ。役割トークンなどでこいつのパワーを上げてやれば、大量のクリーチャーを展開してから2マナで速攻付与なんてこともできちゃうかもしれない。……まぁ、これを見ても赤緑がどんなアーキタイプかはよく分からんわけだが……最近、ドラフトの赤緑って冷遇されてない?
パーティー破り、アッシュ/Ash, Party Crasher 今作で白赤(ボロス)のアーキタイプテーマは「シンデレラ」らしいのだが……誰だこいつ。アッシュってシンデレラ(灰かぶり)からきてるんでしょうか。それにしたって可愛げのかけらもないな。前作ですでにガラスの靴が登場してしまっているので……どこをどう見たらシンデレラの物語になるんでしょうかね。さておき、こちらは祝祭能力の顔見せカード。2マナ2/2速攻は多色アンコとしては最低限の設定だが、うまいことパーマネントを追加できていれば2マナ3/3速攻というナイススペックに。……でも、2ターン目に祝祭達成するのは難しそうなんだよな……こういうギミックのためだけの0マナカードを入れるってのもなんか違う気がするし、仮に祝祭が達成できたとしてもしょせんは+1/+1カウンター1つ分。そこまで必死に引きたいカードでもない気がする。 ベルーナ・グランドスコール/Beluna Grandsquall 公式ストーリーをまだ読んでないのでどこの誰なのかさっぱり分からないが、とにかく巨人でとにかく貴族。その横柄な態度はイラストからも滲み出ているが、この環境でも珍しい3色設定に見合ったなかなかのやんちゃっぷり。出来事呪文の方が重いという珍しい設定になっており、3マナでとっとと出してしまえばナイスファッティな上にその他の出来事呪文を全力応援。なるほどこれならさっさと出してしまってもよさそうだ。そして、こいつが必要なくらいにデッキに出来事てんこ盛りなのだったら、出来事呪文の方もそりゃ強そう。まあ、活かそうとしたらだいぶマニアックな(節操のない)デッキにはなりそうだが……今回は以前と違ってそこまでマナ拘束が厳しくない環境になりそうだし、3色固定で狙っちゃいます?
非情なソムノファージ/Cruel Somnophage 一応今作で初登場となる「色が異なる出来事」を持つ呪文。ほとんどの人にはどうでもいいことかと思いますが、当ブログのカードレビュー記事は基本的にカードナンバーの順に掲載するようにしている。そして、カードナンバーからすると、今回はこうした「出来事と本体の色が違う」出来事呪文は多色カードの中に含まれているらしい。ルール的にはほとんどの場所で単色クリーチャーとして扱うはずなのだが……その辺の齟齬は若干ややこしい。さておき、名前の由来はおそらく「夢遊病/somnambular」から。「phage」はこれまでも「カーノファージ」などのクリーチャーがいるが、どうやら「食べる者」を表す接尾語らしいので、全体では「夢を食うもの」ということに。「夢喰い」もナイトメアだったので、似たような生息域の生物(?)なのかもしれない。そんな夢ナイトメアはレアで与えられた「ルアゴイフ」のマイナーチェンジ。最近では久しぶりの「全部の墓地を数える」タイプで、自分を切削せずに相手ライブラリを攻めつつのサイズアップが図れるし、出来事呪文の方で下準備ができるので完全無駄打ちって心配も少ない。成長性がSで後半戦でのサイズはかなりの数値が見込めるにも関わらず2マナとゲキ軽なのが最大の売りで、仮に出来事経由でも4マナなら現実的。相手墓地系のギミックとシナジーを構成しつつ、いい働きを見せてくれそうだ。ちなみにかつてのエルドレインでは青黒が「相手の墓地参照」だったのでこのカードと出来事の効果が全く同じ「マーフォークの秘守り」というナイス切削カードがコモンでそれなりに回収でき、それはもう、ワシは熱心にライブラリを攻めたもんじゃ。今回はレアかい。世知辛いのう。
退廃的なドラゴン/Decadent Dragon 「多色出来事呪文」だが、このドラゴンの場合は出来事部分もやや赤っぽいのでサンプルとしてはちょい微妙。もしかしたら出来事部分も本体の色からそこまで外れない効果に制限されてるのかしら(一応相手ライブラリからパクるのは黒か青の仕事だけど)。3マナでとりあえずカードが2枚「引ける」ので手軽なアドを稼ぎつつ、4マナ4/4能力持ちドラゴンはふつーに強い。出来事部分に、最近の黒ではお馴染みの「マナを好きな色であるかのように支払っても良い」というボーナスが無いため、相手のデッキと色がさっぱり合わない時には何もパクれない可能性があるが、ドラゴンが殴れば宝物が出るのでその部分が賄えるというデザインになっているわけだ。まぁ、相手もよっぽどのことがない限りはこのドラゴンに殴らせてくれないだろうけど。見ている方向がはっきりしないのでガチガチのデッキには似合わないかもしれないが、手広く受けられるので個の力で押し切るタイプのミッドレンジなんかでいいかも。「燃え立つ空、軋賜」との競合が難しいが……あっちからも宝物が出るし、いっそ一緒に使ってしまえばいいのではなかろうか。
魔法の林檎のエリオット/Eriette of the Charmed Apple 白黒テーマである「白雪姫」を代表する、分かりやすい「悪い魔女」クリーチャー。割と若く見えるので「魔女」じゃなくて「悪い女王」の方かな? ただ、白雪姫の世界観がどう表されるかはまだわかっていないが、今のところ役割トークンとの関係がだいぶ深そう。何でもいいからとにかくオーラをつけてやれば相手クリーチャーを黙らせることができるし、オーラが増えれば放っておいても相手は勝手にやつれて死んでいくという、既存のオーラデッキでも何か一仕事できそうな御仁である。ただ悩ましいのは、今回大量に獲得できるオーラは当然役割トークンなので、基本的には強化オーラである。このおばちゃんが生きてる間は王族だろうが魔術師だろうが、相手に強化オーラを張っても問題はないが、このおばちゃんが死んでしまうと途端にそいつらは元気になって殴ってくる。やはり迂闊に変なオーラの使い方はしない方がいいのかもしれない。ちなみに、フレーバーの「Hush now/黙れ、静かにしろ」という部分が日本語だと「ねんねんころりよ、おころりよ」と思い切り意訳されている。どちらの言語も相手を文字通り「口封じ」してしまうイメージなのでこの「ころり」が死ぬ時の擬音にもかかってて面白い訳だな、と思ったのだが、調べてみたら「ねんねんころり」の「ころり」は「子ら」の変化とする説もあった。……まぁ、こまけぇことはいいんだよ。
フォーン忌みのトロール/Faunsbane Troll なろう世界で可哀想な目に合うような見た目。エロ漫画の竿役みたいな見た目のトロールさん。実際にはその役割は竿ではなく怪物であり、4マナで出して実質5/5トランプラー。レアなので実にマッシブだ。さらに何故かこの怪物の役を「降りる」と他人と喧嘩できるようになり、次元の彼方へホームラン。さらにそこに新たな役割を付与し続ければ好き放題に喧嘩が続けられるという恒常的除去装置である。そりゃレアだわ。リミテだと割とコワレ寄り。このサイズなら構築でもワンチャンなくもなくもない。
遊び戯れの使い魔/Frolicking Familiar まず、可愛い。イコリア次元以外では初となる正式なカワウソクリーチャーだが、きっと飼い主も見た目のキュートさだけで使い魔に選んだに違いない。いやいやその実力も大したもので、いわゆるイゼット系で重宝する偽果敢能力とカワウソとは思えない飛行能力でもって、スペルコントロール系の呪文のクロックを一手に担ってくれるはずだ。出来事呪文は本当におまけ程度だが、この世界ならタフネス1のクリーチャーに役割トークンをつけようとするタイミングなんてのも結構あるはず。そこに1マナでやらしい邪魔ができるのはいい選択肢。ここで今考えたなぞなぞを1問。探していたカワウソを見つけた時に言う一言って、な〜んだ?(正解はこの記事の最後)
ガチョウの母/The Goose Mother はい、マザーグースですね。いや、グースマザーだけど。この次元でガチョウといえば当然「金のガチョウ」。あれが大活躍したために今回もガチョウを出さなきゃいけないことになったわけだが、こんだけマザーグースを取り上げているのだから、そりゃお母さんガチョウになるのが当然の流れ。そしてそれがハイドラになるのも当然の……いやおかしいやろ。なんやこのキモい生き物は……この世界にはこんなのがいっぱいいるのかぁ……ちょっと行きたくなくなったかも。一歩間違えたらエルドラージじゃん。さておき、そんなお母さんは想像以上の肝っ玉母ちゃん。ガチョウの肝っ玉はフォアグラだが、そりゃもうコテコテに能力てんこ盛りで、先代の「金のガチョウ」以上の活躍を見せてしまう可能性すらある。ハイドラなのでサイズアップは必要条件だし、卵を産むので食物ゲットも先代からのお約束。残念ながらその卵からマナが出ることはなくなったが、代わりに中からはドローが1枚。どこにも隙がない……。まぁ、見たら即屠殺がセオリーなのであらゆる方法で殺されるとは思うが、出た時点で一仕事終えてるのが偉すぎる。レアリティの暴力ね。
甘歯村の断罪人、グレタ/Greta, Sweettooth Scourge 甘党村の偉い人。黒緑のテーマとなるお話は前作に引き続き「ヘンゼルとグレーテル」らしいが、要するに食物フィーチャーということである(やっぱ前作と同じ)。こちらのおねーさんはそんな食物取り扱いのプロフェッショナル。緑の能力でクリーチャーを増強してもいいし、黒の能力で直接アドに転換するのも簡単。いわば食物トークンが全部手がかりトークンに置き換わってるようなもんで、いろんなカードが壊れになっちゃう。一応ライフルーズという制約はあるが、そこは普通に食物を食っちゃえば戻せるわけでな。「次のターンにもう1度きてください。私が本物の食物ってものを食べさせてやりますよ」とか言ってそう。
氷冠のヒルダ/Hylda of the Icy Crown 一目でそれと分かる「雪の女王」感。こいつがモノホンの女王だとして、前回出てきた「氷の女王」はいったい何だったんだって話で。あいつ、コモンだし絶対に「自称」女王だったよなぁ……。ちなみに白青の神話レアはこいつだが、白青のテーマはあくまで「人魚姫」らしいのでご注意を。どうやら「タップ&麻痺」がこのカラーリングのテーマらしく、女王は相手を麻痺させた時のボーナス効果がとんでもない。4/4クリーチャー・全軍+1/+1カウンター・占術後のドロー。どれをとっても一級品のお化けクリーチャー。なんで女王にこんな暴虐が許されたかといえば、それはひとえに「女王様自身はタップ手段をなんも持ってないから」である。いわゆるABシステムというやつで、Aがない状態でBだけ出ても何の役にも立たん。実際、このおばちゃんだけが盤面に立ってても単なる3/4バニラである。小林幸子ばりのその異様も、やはりスタッフのサポートがなければ成り立たないのだ。というわけで、リミテで開封してしまったら流れとかガン無視で青白へゴー。このおばちゃんを引かずに終わるに1000ペリカ。
見習い魔術師、ジョハン/Johann, Apprentice Sorcerer 青赤のテーマ「魔法使いの弟子」を1人で体現しちゃってるかのような、模範的見習い所作。まぁ、ストリクスヘイヴンにもこんな連中がいっぱいいたのであんまりオリジナリティは感じないが……こいつが領界路を通ってプリズマリに入学してもすぐに順応しそう。プリズマリの申し子であるルーサさんは3マナ1/4のガッチリ体型だったが、こちらの見習いも4マナ2/5と負けず劣らずのガッチリ。とにかく盤面に安定して居座ってもらうことで、毎ターンちょっぴりずつアドバンテージの可能性を狙うわけだ。いわゆる「未来予知」効果はそれなりに有用だが、ものがインスタント・ソーサリー限定だとどうしても打率は下がる。何とか彼の旨みが味わえるように、じっくり戦えるデッキを揃えてあげたい。
フェイの血筋のケラン/Kellan, the Fae-Blooded 今回の物語の主人公の1人。らしいけどまだ読んでないからよくわかってない。そのくせ、某所でネタバレをちらっと見てしまったもんでこいつの父親が誰なのかだけ知ってしまった。ふーん、そういう……。さておき、主人公なので当然(?)神話だし、当然強い。事前に出来事で自分用の装備を仕入れておき、そこから出陣して二段攻撃のバリバリ前線部隊としての活躍が見込める。まぁ、除去体制は皆無の武闘派なのであらゆる手段で瞬殺されてしまうわけだが……その場合は「別に、出来事呪文でアドはとったから悔しくないんだからね!」と憎まれ口の1つも叩いておくといいだろう。今からゆっくりストーリーは追いかけますが、どうだろう、親父さんの血は感じられるキャラになってるのかなぁ(なってないことを願おう)。
悪夢に追われる者、ネヴァ/Neva, Stalked by Nightmares 白黒のアンコモンは、「黒が絡んだ2色アンコにありがち」でお馴染みのリアニ内蔵クリーチャー。毎回回収できるタイプや素のサイズなどで差別化を図っているが、今回は戻せるカードがクリーチャーとエンチャントで割と普通だし、サイズも4マナ2/2と奮わない。そこを埋め合わせるのがエンチャントに反応する成長能力で、リアニを見込まずとも、単体で戦力として育成することが可能なわけだ。いいとこ取りしようとしちゃったせいでスタートが4マナと重くなってしまったのは難点だが、これはこれでデッキの基盤を成す可能性はある。しかし、「追われる者」って言ってるけど、もうすっかり追い詰められてるようにしか見えないのだが……。
夢見る決闘者、オビラ/Obyra, Dreaming Duelist 2マナアンコの瞬速フェアリーというだけでいろんなトラウマが刺激されそうな設定だが、こちらのフェアリーは意外と実直。相手の呪文を邪魔したりしないし、手札を覗いたり、ライブラリを削ったり、バウンスしたり呪文をライブラリに埋めたりもしない。ただ2マナ2/2として攻撃に出て、仲間の死に涙して相手を責め立てるくらいである。なんや、フェアリーのくせに真面目キャラか? 壊れ要素がないのでちょっとホッとしたが、逆に言えばそこまで魅力がある設定に見えないってこと。フェアリーデッキでこれを並べれば特大ライフルーズを叩き込める、とか考えたけど、こいつレジェンドやん。……まぁ、フェアリーは全体的にハイスペックだからシナジーは多少弱めでも……(勝手な決めつけ)。
戦争の世継ぎ、ローアン/Rowan, Scion of War 今回の主人公はウィルってことだったし、おねーちゃんに黒も混ざったってことは……どうなんだろう。でも、考えてみりゃこれまでエルドレインをまとめ上げてたケンリス王が5色全ての力を支えてたわけで、子供らがちょっとずつそれを引き継いでるのは自然なことなのかも。3マナ4/2威迫と相変わらずの苛烈な性格で、能力のこととか考えずに鉄砲玉として走り抜けてもそこそこだが、それじゃぁ流石に元PWの名が泣く。何とか下の能力も使いこなしたいが……使いこなせるかなぁ……ソーサリータイミングってことは自ターンに起動するわけだが、自分のターンにライフを減らすチャンスってあんまりないんだよな。もちろん専門のデッキを組めばコストで払ったり自分にダメージを与えたりできないこともないが、わざわざそこまでして起動したい能力でもないし……なんかハイパーコンボが見つかるだろうか。ちょっと発展の方向を間違えた感。 勇敢な追跡者、ルビー/Ruby, Daring Tracker 赤緑のテーマが「赤ずきん」ってことは、多分この子が……赤ずきん? 確かにりんごは抱えているが……赤ずきんと狩人を1人で2役担当してないか? とりあえず、グルールカラーなので最近ではすっかりお馴染みになった「パワー4以上」にボーナス。ボーナスつってもこいつ自身が3/4になる程度なので大したもんでもないが、一応パワー4以上が呼びやすいようにマナソースの役割を序盤に担当し、必要ない中盤戦以降にあわよくば戦闘に参加できればラッキーくらいの存在だろう。……あんま主人公っぽくはないな……。速攻持ちのマナクリなので何か利用価値はありそうなのだが……。
麻痺海溝のシャレー/Sharae of Numbing Depths こちらはマーフォークなので、なるほど白青のテーマである「人魚姫」にしっくりくる配役になっている。加えてちゃんと戦場に出た時に相手をタップできるので、「アンタップ状態のクリーチャーをタップした時」という起動条件も(1回は)1人で賄える。他人任せだった雪の女王とはわけが違う。まぁ、その分こちらはアンコモンってことで効果自体に爆弾感はないが、きちんと機能すれば4マナキャントリップで相手を氷漬けにした上で一応2/3も残せる。悪い取引ではないだろう。ただ、女王の性能を見る限りではやっぱり今回のアーキタイプはきちんと集めてこそ、という感じもする。タップ機能を持つカードがあればあるほどにアドは重なっていく。脅威のタップタップデッキで億万長者を目指せ! ……ところで「麻痺海溝」ってなに? 救世主、アーモント卿/Syr Armont, the Redeemer 救世主とはずいぶんご大層な名前だが、実際は5マナ4/4のアンコモン。ちょっとその手だけでは救世を行うのは難しいかも。というわけで周りの味方に頑張ってもらうべく、アーモント卿は仲間たちを支援するが、オーラ付きしか増強しないというちょいと偏屈な側面も持ち合わせている。役割トークンてんこ盛りデッキでこそ輝く存在。自分で捻出した怪物役割を自分に付与できればそれだけで6/6トランプラーだったのだが、残念ながら自分から怪物に堕ちることはしないようだ。まぁしょうがないね。とりあえず出ただけでどっかに恒常的な+2修正がつくなら悪くない話。
慈愛の王、タリオン/Talion, the Kindly Lord この世界のフェイ(フェアリー)の重鎮。そしてフェアリーらしい何ともとっぴな能力を持つ興味深いクリーチャー。素のステータスはレアとしてはそこそこレベルだが、戦場に出た時点で相手に1つ制限を課す。そしてその制限のレンジがやたら広く、だいたい2か3あたりを選択しておけば、全く刺さらないという空振りは少なくなるんじゃなかろうか。こいつを除去するための呪文が該当コストなら処分されたとしてもアド1枚分。対処手段が無い相手にはみるみるアドを増やしていく可能性も。リミテなら適当に平均値を宣言しておくだけでいいが、構築戦では相手のデッキタイプやそのタイミングでのメタゲームなどを読み、一番刺さる数字を宣言するのはかなりプレイングスキルを問われる部分。好きな人は好きだけど、苦手な人は極力触りたくないという意味では本当にフェアリーらしいカードである。なお、私は苦手な方です。
大群の笛吹き、トーテンタンズ/Totentanz, Swarm Piper とても変な名前の笛吹き。黒赤のテーマは「ハーメルンの笛吹き」ってことでこうして笛を吹きつつネズミの大量生産を狙う。登場しただけじゃ何もせず、自軍の死にしか反応しないのでここから一工夫が必要なのは悩みの種だが、1体でもネズミがいる状態なら接死付与の能力がうまく機能してくれるだろう。ネズミファンの人たちはとりあえず統率者デッキへの投入が検討できるはずだ。しかし……こいつの効果、黒だけで良くない? 赤い要素がないし、多分ネズミで統率者デッキ作ろうとしたらこれまでは黒単、もしくは神河の忍者に触る形の青黒だと思うんだよな……ネズミ新時代を迎えることができるんだろうか。 度胸ある冒険者、トロヤン/Troyan, Gutsy Explorer フレーバーによれば彼はなんとラヴニカ出身。そりゃそうだ、エルドレインに元々ヴィダルケンなんているはずがないのだから。……なんかヴィダルケンって堅物のイメージが強いけど、アラーラの衝合の時にもいち早く他の断片に行って順応してたし、意外と柔軟な連中なのかもしれないな。この子は多分PWとかじゃなくて領界路を通って頑張ってここに到着したのだろう。エルドレインとラヴニカが繋がっているっていう事実だけでもやっぱり隔世の感。そんな都会育ちはエルドレインの森林の中でも元気で、青緑のアンコモンにありがちなでかいマナ加速を実現。この「2マナ加える」はもうシミックカラーのお家芸になりつつあるわね。いくらか余計な制限はかけられてしまっているが、こいつを投入するならそりゃぁランプを目指すのだからしょうがない。マナを出す仕事ができなくても健気にルーターでお目当てのファッティを探してくれる。自分の目標のためにはブレない、頼れるやつだ。ちなみに今回の青緑のテーマは「ジャックと豆の木」。……まぁ、イラストはそんな感じ。
平和の世継ぎ、ウィル/Will, Scion of Peace お姉ちゃんが黒赤担当だったので弟は白青担当。5色だったケンリス王から緑だけが抜け落ちてしまったが、僻境の奥、エルドレインの森こそが今回のテーマだと考えれば、そこに統治が及んでいないのも致し方ないのかもしれない。お姉ちゃんが3マナ4/2だったので弟は綺麗に真逆の2/4。威迫の代わりに警戒と本当に正反対の2人。与えられた起動型能力こそ似てはいるが、お姉ちゃんが「失ったライフに等しい」という何とも使いづらいものだったのに対し、弟はライフゲインを数えるのでダイナミックにシナジーに組み込める可能性がある。ライフゲイン呪文ってのは縛りがゆるいものが多く、例えば2マナで4点ゲインできれば、そこから青い「銀の精査」あたりに繋いでアドを広げることが可能だ。まぁ、頑張って狙ってもその程度と言われればそうなのだが、絆魂クリーチャーなんかを支えばマナもカードも使わずビッグアクションに繋げられるかも。なるほどこっちに政権を任せた方がよさそうだ。
食事を終わらせるもの、ジンジャー卿/Syr Ginger, the Meal Ender そのコンセプトとカード名でひと笑い持っていくセンスの良いレジェンド。「食卓の最後を、この私が飾ろう」はジェントルでゴージャスなキュアフィナーレの決め台詞だったが、こちらの御仁は文字通りに食卓をぶっ壊して諸々を終わらせるデストロイヤーのようである。クッキーの馬もあるんだぁ。何故かPWを目の敵にしており、怨敵がいれば2マナ3/1呪禁速攻トランプルという超絶スペック。そのままPWの忠誠度を3削りにいけそう。そして仲間のクッキーの死によってちょっとずつ強くなる主人公気質も持っているし、最後には自分も食べられて美味しく栄養にもなってくれる。まぁ、この子を食べちゃう事態は割と切羽詰まった状態だとは思うが……伝説と言ってもしょせんは2マナ3/1の小兵。使い潰すのにそれほど抵抗もない。無色でどんなデッキでも手軽に使えるレジェンドなので、何かそういうニーズもあるかもしれない。デリシャスマイル〜。 「進化する未開地/Evolving Wilds」 いつも通りです。今回は最後の最後に発表されなかったので、このプレビュー記事の最後を飾らずにすんだ! 余白部分にはたっぷりと誰かのありがたいお言葉も書かれているので、暇なら読んでおくといいよ。
眠らずの小屋/Restless Cottage 新作ミシュラランド。現時点では2枚だけの公開だが、流石に2色の5枚(もしくは10枚?)サイクルなのはほぼ確実だろう。タップイン2色土地としての性能はいつも通り。クリーチャー化した後の性能は色によって結構違っており、ファッティ本舗のゴルガリカラーは4/4の充分サイズだ。4/4バニラでもそれなりに強いが、さらに食物生成、墓地掃除と2つもおまけ能力がついているのでサイクル中でも割と恵まれた方なんじゃなかろうか。唯一問題があるとすれば、「もうイラストからして土地じゃなくてホラーだろ……」としか思えないところ。 眠らずの城塞/Restless Fortress ミシュランサイクルの白黒はだいぶ渋めの性能。現時点で白黒「白雪姫」はアーキタイプとしてどんな方向性を目指したいのかがまだ見えてこないが、多分役割トークンとの関わりが大きいのでこの土地はあんまり関係なさそう。ゴルガリに比べて純粋にパワーが3低いってのは多少水を開けられた形だが、過去に弱いミシュランなんてもんはほとんどなかったわけで、あればあるだけ儲けもん。ちなみに英語名が韻を踏んでいるが日本語名に特に反映されてないし、冒頭の「眠らずの/Restless」はサイクル共通っぽいので偶然だろう。 正解は「おった〜!(otter)」 PR
無題
堅物なイメージはヴィダルケンの枷とかのせいでしょうかね(あとドビンさん)
Re:無題
一番有名なヴィダルケンがドビンさんなので、確かに彼の印象は強そう。
あと単純に主な生息域が青だからってのはあるんでしょうね。 |
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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