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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「デキる猫は今日も憂鬱」 4→6

 今期何かと気になったGoHands作品の2本目。GoHandsアニメついてのあれこれは「すきめが」の項目参照。その上でこちらの作品は、「慣れたし、味わいもよくなった」という事例である。

 映像についての基本的な評価は大筋では「すきめが」と変わらない。GoHands特有のクールでごちゃついたデザインはあんまり作風に合わないと思っていたし、情報量の多さが武器になる作品ではないので、この作画である旨みはあまりない。ただし、今作はそこに1点だけ大きな違いが生じる。それは大型獣と化した非実在にゃんこ、諭吉そのものである。

 「すきめが」には存在しない「非現実」の存在は、徹底的に現実世界に寄せて執拗に細かく描かれた世界を作る理由となる。誰がどう見てもリアルに寄せた都会の風景に、ただポツンと現れる変な猫。このミスマッチを狙えばGoHands作画にも意味がある。1話目時点では「この作画だから諭吉が浮いちゃうじゃん」と思ってしまったが、どんな作画であろうとも、諭吉は世界から浮いてしかるべきなのだ。そうして「おかしなもの」であるはずの諭吉という存在をあの手この手でいじり倒し、少しずつ魅力を引き出していく。そんな作劇なのであれば、最初から思い切り違和感を引き立たせて「変な猫」の「変さ」を強調するデザインはきちんと意図されたものだったということだ。もちろん、そうして作られた諭吉というキャラクターが魅力的であることは必要条件だが、「そこさえきちんと描けてればいい作品」で手抜かりはなかったと思っている。中心がはっきりしてれば、あとは単に「作画がいいアニメ」になるのよね。

 そしてこれは嬉しい誤算というか、想定してなかった楽しさではあるが、思いの外「ポンコツOL福澤さんの日常」という要素も楽しかった。幸来さん、可愛いよね。石川由依ボイスの絶妙に「ちゃんとしてそうで抜けてる」感もおいしくて、彼女が諭吉に甘やかされたり、どやされたりする日常風景は思いの外滋養成分に満ちていた。穿った見方をすれば「頑張って働いてるアタシ、家に帰ればあたしのためになんでもやってくれるスパダリの諭吉」という少女漫画的配置でもあるのだが、単なる甘やかしで終わらずに飴と鞭で「ダメ女を育てる猫」という滑稽な構図がちゃんと活きているのである。

 「猫キャラなのに猫としての可愛さを求めにくい」というヘンテコな諭吉を最初はどう受け止めていいかわからなかったが、やっぱり猫は可愛い。CVが安元だろうと、その事実に変わりはない。今作を見た後にAT-XのCMを見ると、また味わいが変わる。そうでもない。

 

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