○「MFゴースト」 4
俺にありがちな「比較的メジャーな文化に触れたことがない」事例の1つ。しげの秀一作品、改めて考えてみてもほとんど接点がない人生だった。まぁ、青年漫画の場合は触れたことない人もそこそこ多いのかしら?
一応「イニD」の冒頭くらいはなんでか知ってるんだよな。漫画で読んだのか、はたまたアニメを見たのかはさっぱり覚えてないが、豆腐屋のせがれが峠を攻める話だってことくらいは知ってる。しかしそこから先に全く進まなかったのは、おそらく大きく2つの理由がある。1つには、世間的にはオタクは共感してくれる部分が多そうなのだが、これまでの人生において「自動車」というものに興味を持ったことがほとんどないため。今の若い世代は車離れが進んでいるらしいが、俺らくらいの世代だって、もう経済的な理由とかで車を持たない人が一気に増えたはず。私も田舎住まいのままだったら車を持たない人生は考えられなかったのかもしれないが、車に優しくない街なんかに住んじゃった日にゃ、もう自動車を持つことなんて考えもしない。そして当然純然たるメカニックとしてもあまり興味の湧くものではないので、そもそも作品のテーマ自体がどうでもいいのである。
そしてこれはあんまり共感がもらえない部分かもしれないが、単純にしげの秀一の絵があんまり好きじゃない。車に興味がないから車の描写の上手い下手なんてもんは分からんが、そもそもキャラクターレベルでの絵柄にあんまり食指が動かない。私は絵の選り好みが激しいので、青年漫画の絵って基本的にあんまりそそられないのよね。そうして2つの理由から漫画の「頭文字D」には触れなかったし、今確認したらアニメもさまざまな媒体で断続的に制作されてきたようだが、多分触れたことはないはずだ。
そんな状態なので、今作についてもぶっちゃけ「興味がない」の一言につきる。アニメ化に際して「あんま好きじゃない」キャラデザはソフトになっているので見やすくなっているし、多分マシンの描写なんかも頑張ってCGを立てているので決して悪いもんじゃない。多分、1話目のクオリティを純粋に評価するなら「まぁ、並かややプラス」くらいでいいはずだ。でも、やっぱりそこから「キャラデザが微妙に受け付けない先入観がある」「そもそも自動車レースが面白いと思わない」という個人的な補正が入っちゃうと、今後継続して視聴したいと思う未来があまり見えないのである。こればっかりはほんとに好みの問題なので勘弁してほしい。
まぁ、ここからバリバリのレース描写でアニメとしてめっちゃ完成度の高いものが出てきたりすれば、これをきっかけに改めて読んでみようと思うかもしれないのでね。頑張ってくれる分にはありがたいです。……3話切りしたらごめん。
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