最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「聖剣学院の魔剣使い」 5 まるで記憶に残さないことが至上命題であるかのような没個性のタイトルが面倒な作品。もうすでになろう系作品のタイトルなんて混乱しまくって覚える気などないが、こちらの作品は実はなろうじゃなくて単なるラノベというありがちなオチ。 タイトルを見た時点で視聴モチベがガクッと下がり、冒頭の「魔王パート」がスタートしてガタガタやってる時点で「はいはいこのパターンね」と画面から目を離す勢い。実際、設定としては「ちょっとだけ早くスタートした屍神殿様」で、「腹に穴が空いたヒロインを蘇生させる」というところまでおんなじ。世の中に勇者が溢れかえってるせいか、魔王もいくらなんでも供給過多である。 そんなふうに「はいはい、いつものいつもの」と思ってちょっとしかめ面をしながら見守っていたが、いざ魔王が転生を果たしてからの展開は案外悪くなかったりする。いや、筋立てはテンプレ以外の何物でもないのだが、「永い時を経て復活したから世界がガラッと変わっちゃった」感は他ではあまり得られなかった感覚。すでに視聴を切っちゃった「魔王学院の不適合者」みたいな作品って、転生して時代を飛び越えてるはずなのに世界が全然変革してないのでいちいち首を傾げていたのだが、こちらの世界は「魔法の世界」が一旦終わり、時代はちゃんと「科学の時代」に移っているらしい。それこそ最近の「英雄教室」みたいに「魔法&科学のハイブリッド」みたいな描写の作品ももちろん多いが、今作は「現代人」連中が魔法には見切りをつけて完全に科学(と聖剣)に振り切っているのでちゃんと魔王側が驚く理由になっている。こういうところで「あ、ちゃんと設定作ろうとはしてるな」と思えるだけでもちょい印象は良くなるものだ。 そんで制作はパッショーネなのだが、作画状態は割といい方。キャラ絵もさっぱりしていて見やすいし、CGばりばりのバトルシーンも色んな面倒ごとから逃げずに責任持って描画してくれている。例によって女の子のエロを強調しすぎるところは気に食わないが(あと制服のデザインはいっつもどこかで見たようなものになっちゃうが)、潔く「ヒロインのルックスでも釣れるとこは釣っていきます」という意思表示になっているので悪いことじゃない。今後キャラがもっと増えて作画負担が増えた後でもこのクオリティを維持できるかどうかで視聴継続率も変わってきそうである。ただ、タイトルが「学院」なんだよな……この展開で学園ものにする意味って……。 そうそう、麻里奈の全力ショタっこはなんだか久しぶりに見た気がする。というか主演自体がなんか久しぶり。一時代を作った役者が世代交代の波に負けじと頑張っている姿は勇気をもらえます。
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