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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「Paradox Live THE ANIMATION」 6

 なんか今期はものすごいペースで畠中祐の声を聞いてる気がする。なんかそういうサイクルってあるよね。ちなみに榎木はいつだってすごく出てくる(今作には出てない)。

 なんか、すごかったっスね。「野郎中心の(広義の)アイドルもの」ということで基本的に私は受け付けにくい枠であり、いくらか間引いて判断しようという防衛反応は働いているが、流石に今作1話目はかっ飛んでてすごかったわ。純粋に映像技術がすごい。冒頭のCGライブで一気に引き込まれ、「ベース作画もCGでライブがこの演出だと、世界がシームレスにつながるから没入感が違うなぁ」と感心させられた。こんだけの込み入ったCG作劇を可能にしたのはどこのスタジオか。「ポリピクでもなさそうだしサンジゲンも絶対違うし……」と思ったら、なんと正解はPINE JAM。最近調子がいいスタジオではあるが、まさかここまでがっつりCG作劇でぶん回せるようになっていたとは思わなかったのでめちゃめちゃびっくりですよ。こりゃぁ改めて注目していかないとね。

 そうして日常風景とライブ演出が雰囲気を維持したまま接続できるというのが1つ目の大きな武器。おそらくファンにはたまらない演出になっていただろうし、なんも知らんで見始めた身にも素直に「楽しい」と思える映像になっていた。CGによるシームレスライブシーンといえば当然「バンドリ」シリーズを思い浮かべるのだが、(キャラデザの関係もあるとはいえ)ライブシーンでの臨場感というか、ざっくり「リアルさ」みたいな評価軸で見れば確実にこっちが上だろう。まぁ、楽器演奏が絡むとまた難度は違うのだろうが、いよいよ日本のCGアニメもこの領域に入ってきたな、という時代の節目を感じる仕上がりである。今後も今作のライブシーンは注目して見守っていきたい。

 映像部分はお見事。シナリオラインは「複数のチームが絡みあうヒップホップバトル」というとっつきにくいテーマを扱っているので苦手意識はあるのだが、「ヒプノシスマイク」みたいにいっそ振り切れて「んなアホな!」っていう世界を作っちゃってる部分は好み。だってさ、「世界で突然、新たな金属が見つかった」っていうナレーションの始まりから「これにより、ヒップホップ業界は一変した」って絶対おかしいじゃん。いや、「DNAレベルで人の意識とリンクして動く物質」が現れたらもっと色んなところで世界が変わるやろ! SFとしてもおっきなテーマやろ! それなのに、何故か単なる音楽シーンのちょっとした変化だけで済ませちゃうっていう……いいよね、もう、世界が音楽のことしか考えてないっていう頭の悪いスタートがすごく好き。そんでこの謎の金属「ファントメタル」のおかげでライブシーンの演出も全部「作中世界では現実に見えてるビジョンです」っていう説明になっちゃってるので、作品世界とアニメ映像のリンクがさらに一段補強されている状態。馬鹿には違いないが、なかなか面白い設定を思いついたもんだ。

 まぁ、どこまでいっても「野郎ばっか」なのでそれこそ「ヒプノシスマイク」みたいにどっかで飽きちゃう可能性はあるが、やれるもんならこの映像技術で出来る限界まで挑戦してほしいわね。

 

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