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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 まややん、どっとあいのパーソナリティ決定おめでとうございます、第11話。流石にのりにのってるなー。本人がどういう方向性で行くのかまだ決めかねている感はあるけど……アイムだから正統派路線なのかなー。

 さておき、存外あっさり決着してしまった、親父さんVS千紘の直接対決。ハーフゾンビ化した人間相手に「武力」で挑もうとした親父さんの運が悪かったとも言えるのだが、それにしたっていくら何でも折れるのが早すぎる気がしないでもない。先週展開したあの重々しい過去話は一体何だったんだ。こんなに早く団一郎から憑き物が落ちてしまっちゃ、一人取り残された亜里亜さんが可哀想過ぎる気がする。

 まぁ、元々団一郎の方が確実に「間違った」存在なわけで、それを打破するのは正攻法ならば無理な話ではない。千紘は一貫して「礼弥の意志を尊重せよ」と言っていただけだし、団一郎側のメンタルを考えれば、あの場に礼弥本人が現れてしまったことも敗因だったかもしれない。結局、今まで誰一人としてやってこなかった「面と向かって正論を吐く」というのが、一番簡単な打開策だったってことなんだろう。また、礼弥がこれまでになかったとんでもない状態になってしまっているというイレギュラーも、十数年間凝り固まってきた団一郎の妄執を解き放つのには一役買っていて、「死してなお逃げ出したかったもの」であるという事実を突きつけられたら、さしもの団一郎も折れるしかなかったと。……うーん、やっぱりそれならもう少し早くに気付いても良かったと思うし、そこまでこだわったなら、もう少し折れずに狂乱しそうな気もするんだがなぁ。

 敢えて千紘のオリジナルの強さをあげるとしたら、多分、あの信じられないような緊張感の無さこそが最大の武器なのかもしれない。普通に考えたら、突然見ず知らずのおっさんに拉致られてサーベル突きつけられたら、そりゃぁ萎縮するでしょう。あの時点ではハーフゾンビの毒については一切自覚症状が無かったわけだし、礼弥から団一郎の狂気については漏れ聞いている。何故ああもあっけらかんとおちょくることが出来たのかはよく分からない。この世界で一番強いのは千紘のゾンビなみに鈍感な図太い神経だったってことなのかしら。ある意味、器のでかい男ではあるよね。だからこそ団一郎も愛娘を任せる決心がついたのかもしれないけれども。「死姦だけはするなよ」って、親父さんも悩ましい忠告をしていったもんである。ラストで飛行機に乗って団一郎が飛び立つシーンの映像がやたらと美しかったのに感じ入りましたわ。

 というわけで、一応本編は決着がついた。次週は後日談ってことで諸々の後片付けになるんだろうか。片付いてない問題といえば、今回ラストでなんか不穏な空気になったわんこと礼弥のライバル関係とかか。いや、あと1話2話で解決する問題じゃないけど。わんこの思い切りの良い行動は見てて気持ちが良いですよね(あとエロいよね)。個人的には、礼弥には適度に天寿を全うして幸せな末期を迎えてもらい、最終的には千紘がわんことくっつけばそれでいいと思ってるんだけど。あんまり千紘は乗り気じゃないのかなぁ。ゾンビバニーであそこまでテンション上げる奴だからなぁ。

 ゾンビバニーといえば、今回前半で無駄にテンション高めでお送りした礼弥のコスプレショーはメイドコンビのテンションも相まってなかなか楽しいシーンだった。桑島メイドは加虐が似合う、ってね。しかし、地下牢まで用意されているとは、おそろしい家だぜ散華家……。

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これは来た、第10話。だから、この作品は視聴が遅れてるからあんまり感想書いてもしょうがないんだけど……今回はすごかった。

 夕子さんの過去に肉薄する決定的な1話。全編過去エピソードであるのだが、最初は夕子さんに憑依(?)した貞一視点でエロハプニングなどを描き、なおかつ過去編にのみ登場する女性キャラ2人も追加。一気にハーレム展開かと思われたが、そんなこたぁない。この作品、エロ有り萌え有りながら、きちんとホラーとして、サスペンスとしての作劇もやるのである。過去の夕子を襲ったあまりに悲劇的な事件を、真正面から目を背けること無しに語り尽くしている。クライマックスでの夕子さんの感情の発露が凄まじく、映像の切実さも相まって、非常に印象深い一本となった。基本的には動きではなくてカットつなぎのメリハリで勝負するスタイルの作劇が主な作品。トリッキーな演出による見せ場はこれまでも多かったが、今回は貞一の感覚共有の使い方が見事で、夕子の感じた痛みを貞一が伝え、夕子の孤独と慚愧の念を、見ていることしか出来ない貞一視点のみで切り取ることで、より切迫感が募る。

 そして、これまでは夕子と闇夕子という2つの感情を切り離していたわけだが、今回は闇夕子の「誕生秘話」ということになるので、その根本には「2人の夕子」が融合した姿が描かれている。つまり、分化前の「本当の夕子」が現れている。この「2つの夕子」の融和点を見事に作り上げたのが、夕子さんの中の人、原由実である。元々、割と達者な子やとは思っていたけど、今回の大役を果たしたことでますます気に入った。今作は本当の当たり役だと思う。是非今後ともこの勢いで仕事をもぎ取って欲しい。

 そして、そんな夕子の悲劇を過去と現代に渡って見守ってきたのが、夕子の実の妹、紫子であるのだが、なんと、中の人が佐藤聡美である。すごいなぁ、「村の危機を救うために無理矢理集団で村人に拉致られ、そのまま人柱にされた不幸な運命のセーラー服少女」を一番身近で見守る、これまたセーラー服の少女役、なんてものを、何故人生で2回も演じることになるのか。庚夕子と閻魔あいではちょっと格が違いすぎるけど、御景ゆずきと夕子さんくらいなら、案外良いバランスの妖力対決が出来るのかもしれない。そんなことを考える今日この頃。7月からAT−Xで「三鼎」が始まるよー、ひゃっほう!

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一護の中の人が「なん……だって……」って言ってたよ、第4話。やっぱりもりたせいいちさんは「なん……だと……」が似合うなぁ。

 4話までダラダラと見てきたんですが、新番チェックの時に割とひどい書き方をしたので、フォローのための追記のつもりで一回だけ記事立て。ストーリー展開のせいもあるかもしれないけど、1話で辟易した映像面での不満がかなり低減されており、きちんと「描かれた」表情なんかでは割と面白いシーンもあったので、実は案外悪いアニメじゃないかもしれません。シナリオについてはどうなるのかしらないけど、こういう軍記物ってそこまでひどいことにはならないと思うし、表情豊かなキャラクターで盛り上げてくれるなら、ここから苦労せずに見られるかもしれません。まぁ、所々で相変わらず「楽してますよ」っていうシーンがあって苦笑いが出るのは愛嬌ですよ。今回も、相談してる敵兵士の後ろで延々雑魚が量産されるカットがあまりにも淡々としててひどかったな。

 そして、この作品の最大の見どころは、なんと言っても「実は今期屈指の釘作品」という部分である。非常に濃密なショタ釘宮が堪能出来るのは良い。実に良い。結論・それが言いたかっただけ。

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「Fate/Zero」 6→7

 真正面から攻め込んでくるタイプのアニメ作品。終わってみれば2クールなんだからそこまでの「大作」ってこともないのだろうが、やはりその圧倒的なボリュームは、なかなか他の作品では味わえないものだったんじゃないかと思う。

 基本的に、視聴後の感想は1期を見終わった時のものと大差なく、「すごい映像」が「丁寧な演出」と「ぜいたくなキャスト」で作られたという、ただそれだけの話なのだが、やはり完結した後ということで、「きっちり終わらせた満足感」を含めてこの点数ということにしておく。少なくとも1期が終わってから下げる理由は無いだろうから。

 いや、実は点数を下げる要因も無いではない。あんまり他人の感想は気にしないようにしているつもりなのだが、どうも原作視聴者からすると、「アニメはシナリオ配分がまずくて削った部分が多すぎる」という意見が目に入ってくる時があるのだ。なるほど、原作を知らないから想像もつかないが、原作ではもっと丁寧に描写がなされていたシーンがあるらしい。そりゃまぁ、枠に制限がない小説媒体の方が、1話1話で時間制限のあるアニメよりも描き込めるのは当たり前のことなのだが。それを踏まえるとあくまで「原作を知らない人間の感想」であるが、個人的に、アニメの描写だけを見て「なんだかよく分からんな」と思ったことはあまり無い。気になった部分といえば、たとえば切嗣の起源弾ってのがどんな代物なのか分かりにくい、とか、そういう設定レベルの話でいくつか存在しているが、アニメスタッフはそうした「描写が欠けるであろう部分」もちゃんと把握した上で画作りをしている。「それが理解出来なくても差し支えない」進行を考えたり、本当に微細な作画演出でもってキャラクターたちの心情をフォローしたり。特にこの作品の場合には切嗣、綺礼などの心情理解がやっかいな連中が多いのであるが、そうした複雑怪奇なキャラクターについても、「画で見て」ある程度何が起こったのかを理解出来るように心を砕いている。もちろん、画で表される「描写」は100%の絶対的な伝達ではなく、視聴者の受け止め方に依存する部分はあるだろうが、そうした揺らぎも含めて、多くの想像の余地を残し、いくつもの「fate/zero」が作れるのだとしたら、それは難点というよりもアニメ独自の広がりととることもできるだろう。

 こうした受けの広い作品作りが出来るというのは、やはりメインスタッフの力量、そしてスタジオの力量が素直に出た結果だろう。ufotableとあおきえいという、脳汁が止まらない取り合わせは、見事に期待に応える結果を残してくれた。本当に恵まれた作品だったと思う。世間的にもかなり盛り上がった作品になったみたいなので、おそらく商業的にはこれからもしばらくは取りざたされることが多くなるとは思うのだが、これはこれで完全にシナリオが閉じてしまっているのが悩ましいところではあるな。聖杯戦争って第3次以前はほとんど描かれてないらしいし、稼ぐとしたらそっち方面に下ることになるのかしらね。

 最後に中の人の話だが……この作品で誰か1人を取り上げたり、ってのは無理な話。もう、とにかく全員すごい。全てのマスター、サーヴァントがあり得ない充実ぶりだもの。強いてあげるとするなら、他のキャストに比べて圧倒的に知名度が低いキャスター役の鶴岡聡氏だろうか。今までの活動履歴を見てもあんまりぴんと来なかったわけだが、今作での大活躍は語るに及ばず。今後はこの勢いに乗ってちょくちょく見る名前になるのかもしれない。男性声優って、どれだけ実力があろうとも、本当に砂粒みたいなチャンスをつかめるかどうかの勝負だからねぇ。

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 蠅座って、名前の響きだけでゴミクズ扱いされるよね、第13話。しかし、スペクターとかならまだしも、生粋の聖闘士、しかもシルバーであの造形、あの性格ってのはひどすぎる気もするが……

 光牙達の旅は第1ステージ「風の遺跡」に到達。前も言ったけど、本当にゼルダで基本操作を覚えるために用意された第1ダンジョンみたいなイメージである。とれる武器もブーメラン止まりな感じ。これが第3ダンジョンあたりだったら風車や強風を使ったギミックで多少パズル要素が増えるだろうに、第1ダンジョンだから難しくすることも出来ず、単に風がごーごー吹いてるだけでオリジナルギミック無し、そんな場所。何の話だ、とにかく風なんだよ。

 当然、第1ダンジョンなので強敵などいるはずもなく、何故かたまたま見張りについていたのはキモデブ変態親父というボーナスステージ。一応小宇宙を云々する大事な施設なんだらマルス様ももうちょっとマシな奴を警備につけとけば良かった気がするんだが、多分そこまでの反乱は警戒してなかったんだろう。女性に毒物を嗅がせて昏倒させ、身ぐるみ剥いで辱めるのが趣味という、およそアテナには認められるはずがない奴くらいしか人員が割けなかった模様。ウイルスが武器っていう聖闘士は新しいし(何属性なのか見当もつかんが)、色々と圧倒的な容姿は新機軸であるのだが、結局光牙によく分からない理由で負けるだけにとどまった。使ってる技タップスピンの時点で使えるわけねーよな。ユナをレイプ目にすることが出来たことが唯一の功績。

 相変わらず本筋はお使いイベントだらけのRPGみたいでどうでもいいのだが、今回はちょこちょこと面白い事実が判明している。まず最大のサプライズは、久しぶりに登場したエデンさん。あのマルス様を「父上」と呼び、ソニア姉さんを「姉上」と呼ぶ男。マーシアンって一体どういう出自なのかが相変わらず謎なので単純に「弟」と呼んでしまって良いのか分からないが、少なくともフェニックス一輝よりも更に悪に近い立ち位置のキャラのようである。ってことはパライストラで大人しく一学生の振りしてたのもマルスに命令されての偵察行動だったってことなんだろうか。その割にゃ悪目立ちしすぎてた気もするけど。一応エリート一家の息子さんってことで、その特訓にはわざわざ黄金聖闘士を家庭教師としてつける徹底ぶり。ミケーネさんにぶん殴られても頑張れる実力の持ち主だ。いや、ミケーネさんがどれだけ強いのか知らんけど。このままだと当然エデンは敵役として登場することになるわけだが、公式の扱いから考えると早晩仲間パーティーに入らなきゃいけないはず。だって、そうでないと「雷の遺跡」を突破出来る人材がいないからね。一体どういう敬意で親父さん決別することになるんだろうか。非常に興味が……わくほどでもねぇ。

 そして、マルス軍には更なる新キャラ、「聖なる魔女」メディアが加わる。裏から支えるサポートメンバーのようであるが、キャストが榊原良子の時点で色々と勝てる気がしない。ソニアさんもユナさんもそうだけど、この番組の女性キャストは威圧感がありすぎる。そりゃもうアリアちゃんのはかなさが際だつってもんですよ。あー、アテナについては……ノーカン。そういや最近「冥王神話」がキッズステーションで始まったから見始めてるんだけど、こっちのアテナも平野綾を使うっていう案はなかったんだろうか。まぁ、違う人物だけども。

 その他、「今までどこでなにしとったんや」という、この番組では毎週繰り出される突っ込みを全身に受ける栄斗さん。なんでしれっと出てきてすぐサポートだよ。恐ろしく状況理解が早い奴だな。しかも風の遺跡に乱入する方法が怖すぎるよ。お前と蒼摩だけならいいけど、アリアにあの所業は確実に殺しに行ってるとしか思えんぞ。本人は至って真面目なんだろうが、どうにもネタキャラ臭が抜けないよ。頑張ってネタキャラになろうとしている蒼摩がかすんじゃうから、やめたげて。ネタ要素の方が盛り上がっちゃったせいで、星矢の遺言なんて本当にどうでもいい扱いだったしなぁ……駄目だよ星矢、立体映像メッセージじゃありがたみがないから、やっぱりしっかりと壁面に刻んでおかないと。

 さて、次週はまたもやユナ回である。2週連続で同じキャラをフィーチャーって、どういう構成なんだろう。しかも「雪原」っていうキータームが出てきているのに、例のあのレジェンドさんのことは完全無視ですか。そうですか。これでいっそのことユナの師匠がアイザックの妹さん、とかいうよく分からない新キャラだったら面白いのに。

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 ひとつの決着、最終話。アニメの最終回ってものは、何とも言えない寂寥感に襲われることもあるんですが、これの場合はなんだか全身の力が抜けるような、得も言われぬ達成感がありましたね。「終わった」ということが実感出来ることが、プラスに感じられるのは良いことです。

 全てに決着がついたわけではない。しかしそれは、これがゼロに至る物語であるため。次の世代、次の希望に向けた一時的な収束というのが、この作品の最初から決定されていたゴールである。おかげで、たとえば琴峰綺礼は次なる旅路への一歩を進めただけであるし、アインツベルンの血族には一切の救いの手はさしのべられていないだろう。セイバーの悲しみは癒えず、遠坂凜の悲願は芽生えたばかり。そして次なる世代の象徴たる衛宮士郎も、ようやくその夢を心に刻んだところ。まだ、何も始まっちゃいない。

 しかし、間違いなく「終わったのだ」ということが実感出来るのである。聖杯が退場し、全てをゆだねる願望機を失ったことにより、少なくとも衛宮切嗣の物語は完全に終幕した。士郎に対して「正義の味方を名乗るのは期限付きだ」と語ったことからも、彼の全ての夢は、文字通り夢のままで潰えてしまったことが分かる。物語の主人公としては何とも消化不良なようにも思えるが、切嗣の持つ「正義」は、既に完膚無きまでに破壊されてしまっている。彼は生きてこそいるが、既に主人公たる権限も、正義たる権限も失ってしまったのだ。そして、彼の持ち続けた歪んだ「正義」は、心ならずも「息子」に受け継がれることになるのである。後世の衛宮士郎の物語を知っている人間からすると、一度砕かれた「正義」が今一度奮い立った結果、またしても「衛宮」が逃れえぬ悲劇に身を落とすことになるのは何とも痛ましいことであるが、少なくとも、現時点において、切嗣の正義は「終わった」状態で動くことはない。それはある意味、幸せな結末と言えるのかもしれない。

 参加したマスターたちの中では一番希望が残されたウェイバーの新たな旅立ちが描かれ、更に、真逆の冥府に突き落とされた雁夜の結末も容赦無くしらされた。当然のことながら、聖杯戦争に参加した人間たちの人生は、冬木の大災害を境に大きく変化していくのは確実である。そして、新たな一歩を踏み出す中に、あの琴峰綺礼もいる。淀んだ聖杯によって生きながらえた「邪悪」は、ある意味ただ一人、何一つ変わらず、変えられずに次のステージに歩を進めた人間といえる。新たな目標を掲げ、次なる世代を見据えて凜に遠坂の家督を継がせるに至った。既に「愉悦」については自己理解が進んでいるようだが、彼が時臣を殺害したアゾット剣を実の娘に託すという何とも悪逆な行為に及んだのも、特に意味など無く、単に面白半分だったのだろうか。

 全ては「始まり」へ、という構造は、最終話となった今回で徹底的にこだわって描かれており、これまでずっとサブタイトルで時を刻んできたカウンターがついに0に至ったこともそうであるし、うちひしがれるセイバーが嗚咽しくずおれるのと同時に、彼女が次代で再び顕現するステージとなる衛宮家の倉庫の改修が描写されたのもその一環。また、最後に流れる「オープニング」テーマが「To the beginning」であるというのも実に示唆的である。

 こうしてひとつの「終わり」として見ていると、やはり一番やるせないのはセイバーの結末だ。様々な英雄達によって振り回され、揺さぶられた1人の女性の物語は、ここでは「悲劇」として幕を閉じている。何一つ願いを果たせなかったセイバーは、現世で最も信頼を寄せていたアイリの残した唯一の証であるはずの聖杯を自ら断ち切るという、どうしようもない幕切れを強要された。後に残されたのは、切嗣との確執、ランスロットとの遺恨。セイバー自身は「自分が王であるべきではなかった」と悔悟しかしておらず、ランスロットが最後に残した言葉の一部しか受け止められていない。彼女は本当に「正しく」「王である」はずの人生を歩んできたというのに、最も誇るべき本人がそのことを全て悔いているという、本当に救いようのない状態。彼女の時代を超えた戦いは次の物語で決着を迎えることになるので、ここでは致し方ないこととはいえ、何ともやるせない結末であった。最後に彼女にさした光明、衛宮士郎という新たなマスターとの物語は、改めて彼女を応援しながら見守りたいものである。

 色々と見どころが多く、まだまだ「終わった」と言うのに時間がかかりそうなお話ではあったが、何一つ思い残すこともないのも事実だ。ひとまずは、長きに渡ってこの見事な作品を作り続けてきたスタッフの方々にお疲れ様と。

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「めだかボックス」 5→5

 とりあえずの決着、ひとまずのゴール。毎週不必要なくらいに感想を書いてきたのでわざわざまとめる必要も無いくらいのところですが、なかなかよろしかったんじゃないでしょうか。

 アニメにする上で、漫画原作から+α出来る部分というのはいくつかある。その中で一番注目されるのは、やはり「動く」ことであろう。まぁ、元々台詞量が多いせいであんまり動き云々が問題になる作風じゃなかったわけだが、天下のガイナックスが最低限の矜恃を守る結果にはなっていただろう。雲仙戦でのたっぷりと量感を持たせたアクション作画なんかはガイナに任せて良かったかな、と思えた部分。ただ、割とジャンプアニメにはありがちなんだけど色彩設定がちょっと鮮やかすぎて、その辺はイメージとずれていた部分はあったかな。元々カラーで描かれていたはずなのに半袖の髪の色にはなかなか慣れなかったし。それでも、ちゃんときゅぽきゅぽ感は出ていたし、書き文字と台詞のバランスをとりながら「理想の半袖像」を模索しているのが分かったのは良かった。その他、細々と原作ファンには嬉しいサービスもあったしね(最終話の感想で書き忘れたけど、善吉が将棋盤の駒を吹っ飛ばすときに震脚使ってるんだよね)。

 脚本についても、ほとんどが原作準拠で、台詞なども極力改変無しで(無茶にもかかわらず)作り込んでくれていたのは嬉しい部分。やっぱり西尾維新作品はそこを維持してナンボみたいなところはあるのでね。キャストの皆さんは大変だったと思うけども。こういう作品の脚本任された人間は本当に気を遣うから大変そうだなぁ。佐伯監督、お疲れ様です。

 後は中の人の話をするか。豊崎めだかに関しては何度か触れている通りで、個人的には充分仕事を果たしてくれたと思っている。最初のイメージとずれていた、というのは間違いないだろうが、こちらのめだかも充分に味わい深いものになっていると思う。出来ることなら、あんまり受け入れられなかったっていう人も、一度全部取っ払った上で聞いてみて欲しいと思っている。他にはもがなちゃん役の茅野愛衣も予想以上に良い仕事を果たしてくれたし、毎度毎度素晴らしいエンジンになっていた半袖役、加藤英美里にはMVPを。その他、ゲストキャラに関しても、予想とは違っていたが(当たり前や)なかなかいいキャスティングが決まっていたんじゃなかろうか。ゲストの中ではすごく安全策のキャスティングながらも奮戦してくれていた朴璐美が一番印象深いところかな。ちゃんと作品の雰囲気を維持しつつのキャスティングになっていたので、2期目も是非ともいい人選をお願いしたい。

 さて、2期目は一体いつになるのかね。10月か、それとも1月か。まぁ、慌てず騒がずのんびり待ちたいところ。願わくは、安心院さんが言っていたように「アニメ放送前に原作が終わる」なんてことは無いとよいなぁ。

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 本日放送されました「SAY YOU SAY ME」の夏の特番。2時間半という長丁場の放送(まぁ、半分は「ヒカリ」だったけども)で、ブランクが空いたとはいえなかなかのボリュームだったんじゃないでしょうか。久しぶりに見た名越アナもしゃわこもお変わりなさそうで。しかし……細谷ェ……折角の特番なんだからでておくれよ。あんたがいないと……いないと…………別に困らないけども……名越アナの無双のボケに突っ込める人間がいないじゃないかよ。なんやねんバスタブて。なんやねんウォウウォウイェイイェイって。アナウンサーって歌手デビューしたらその分の収入はやっぱり所属してる局にいくのかなぁ。
 
 で、そんな中でついに、ついに! 長きにわたる封印を破って「47都道府犬」の新作が放送されましたよ! いやぁ、長いことまたされましたねぇ。ま、2時間半の特番のうち一分しかなかったわけだけれども……これがまた新たな時代への一歩だと思えばこそ。このまま2期放送まで駆け抜けようぜ! 次も半年後とか勘弁して欲しいから、ちゃっちゃと新作作って! もうWeb公開とかでもいいからさ。
 
 
2012夏 #01「福岡犬の憂鬱」

 というわけで、めでたく新作の主人公に選ばれたのは僕らの火の玉ボーイ、福岡である。相変わらず愛媛犬への懸想が止まらない福岡の下に現れたのは、最強の恋愛助っ人軍団、その名も「福岡犬恋愛成就の会」。所属するのは「ロマンチスト栃木犬」「お兄ちゃん香川犬」「シャイボーイ高知犬」「ピュアハート岐阜犬」「俺様千葉犬」「ナイスミドル山口犬」の6人。分かりにくいので中の人に置換すると緑川光、中村悠一、小野大輔、立花慎之介、吉野裕行、若本規夫。……まぁ、最後はどないやねん、という気もするが、この「47都道府犬」作中でも屈指のイケメンボイス軍団である。これだけのメンバーに集まってもらったんだから、福岡の恋愛対策もこれでばっちりだぜ! ……と思いきや、男ばかりが寄り集まっても実際のシミュレーションが出来ない。「誰か女の子役をやらないと」とリーダー格の栃木が探すと、「俺がやると!」と福岡犬。意味ないやんけ!
 
 福岡の自由人ぶりは健在。その上で、わざわざ福岡を励ますためだけに集まったあまりに贅沢なメンバーにびっくりである。こうしてみると福岡さんって案外人望があるのかしらね。しかし、今回メインを務めてくれた栃木はまだいいとして、残りの5人なんて本当に一言の名乗りのためだけに集合してるからね。キャスト的な問題で一体どうやって収録したんだろう、というのが気になってしかたない。ちなみに、集まったメンバーについてはそこまで大きな疑問はないのだが、やる気がなさそうな千葉なんかは、なんで「愛媛を振り向かせる」なんてよく分からない目標の下で集まったのかは気になるところ。お前、45話の時に愛媛相手にひどいことやってたじゃねぇか。山口については置いとくとして、岐阜は一応愛媛と仲良し、高知と香川は以前既に「四国オフ会」で集まった仲間同士である。香川あたりは、あんなおつむに不安がある子のことが気になるとは思えないんだが、「お兄ちゃん」香川であるから、愛媛は妹みたいな存在だと思ってるのかも。いや、単に中の人が「俺妹」の兄貴だからついた名前だと思うけど。そして高知については、今回は6人組の1人だし、前回はオフ会で4人集まってたし、やたら色んな連中とつるんでいるイメージが強いのだが、「友だちがおらんぜよ」と言っていたのは謙遜だったんだろうか。少なくとも「友だちがおらん」と悩んでいる奴に恋愛指南は受けたくないよな。
 
 ちなみに、アイキャッチ画面では次の#02へのつなぎとして福岡が女装するためのメイク室が映っている。わざわざあんな立派な部屋まで借りて念入りな女装が出来るとは……福岡はまだまだ底が知れない。偶然かもしれないが、彼が使用しているボブカットのウィッグは、中の人である阿澄佳奈の現在の髪型に酷似している。アスミスの投げっぱなしな「よんじゅーなな、とどーふけん!」はいつ聞いても気持ちがいいですね。
 
 
2012夏 #02「ロマンチスト栃木犬」
 
 続く2本目は、栃木による具体的な恋愛指南。声のせいか百戦錬磨な雰囲気をまとわせている栃木だが、指南はじめが「曲がり角での出会い」って、なんか「グリリバボイスだったらとりあえず少女漫画的な出会い方から始まる」みたいな妙なこだわりが感じられます。しかし、何か大切なことを教えてくれるのかと思ったら、擦りむいた手をひたすらねぶり続けるというあまりにマニアックな方向へ展開。始めはどん引きだった福岡だが、気付けばいつしか開けてはならない禁断の扉を開き、「よろしいかと……」と恍惚の表情。福岡を落とした栃木は、満足げに「関係者本部」へと凱旋するのであった。
 
 
 ……まさかのガチホモ展開じゃないですかーーー!! やだーーーー!! 怖いよキモいよ栃木犬。一心不乱になめ続ける時の声が何かモノホンっぽいよー。収録中のグリリバを想像すると面白くてしょうがないよー。……ひどいオチ……というか、落ちてすらいない気もする。でも、これが「都道府犬」クオリティさ。半年以上待たされた結果がこれって! ……早く続きお願いします。テントに控えていた残りの5人は福岡に何を教えてくれるんでしょうね。
 今回の一件で福岡は一体どういう方向に進むことになるんだろう。これで学んだ気になってマジで愛媛をprprし始めたら確実にアウトだろうなぁ。あ、でもみかんなんだからなめたり食べられたりするのは案外平気だったりするのかな? 福岡を舐めるとやっぱり辛いのかな。ごはんが進むのかな。なんで福岡は返事をするとき必ず「Yes,Ma’am!」なのかな。ぶつかって転ぶ時の声が相変わらず「デュクシ」なのはなんでかな。そもそもなんで歩いてるとき二足歩行なのかな…………。謎過ぎる部分が多くて突っ込みが追いつかねぇよ。実に濃密な1分間でした。

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6月22日 ドラフト模様(AVR×3)
ピック順 【Sangriter】→【Thraxi】→【Alessi】→【Serra】→【Metallica】→【Mei】→
 最近一切構築戦に出られていないせいで、この週一のドラフトだけがMagicとの架け橋、拠り所の人間、僕です。だから、これがなくなると命脈を絶たれるに等しいのです。夏休み期間に向けて、少しずつ構築の準備してどっかで試合出たいなぁ。しばしば疑問に思うのが、「なんでこんな環境に疎い人間がいちいち全カードレビューとかやってるんだろう」っていうこと。

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HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
ーーーーーーーーーー
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