最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
何を見ても「終わりへの序曲」にしか見えなくて切ない第47話。二ツ木の動きが活発になっても、ドクトルの正体に肉薄しても、町中がジャングルになっても、ついにキルミンのことがばれても、ビューティーバットの正体が判明しても、全部「最終回が近いなぁ……」という感想しか出てこないんだよう。 1年使って構築された世界が少しずつゴールへ向かっている実感。もうそれしかないから本当は細かい部分の感想記事とかあげる必要は無いんだけど、今回はシリーズ屈指の名シーンがあったので、あまりの爆笑に思わず記事立て。 その名シーンとは、もちろんリコとカノンの大喧嘩シーンである。「あ、お前らそれって突っ込みどころだって分かってたんだ……」というメタレベルの衝撃が止まりません。先発はカノン。リコの髪型への突っ込みは、この世界におけるヘアスタイルの基準に衝撃を与えた。そりゃま、現実に居たらおかしな髪なのは確実だけど……それがアニメのお約束だろうに。それに対するリコの反撃も髪型へのもの。「横に広がりすぎてうしろの席の子の迷惑になるから一番うしろの席なんだよ!」とは、斬新過ぎる意見。いや、転校初日にあの席に行ったのは自然の成り行きだったと思うのだが……もちろん、「お前が言うな」の突っ込みは確定的。 髪型への攻撃で一瞬カノンが止まった隙を突いて、リコは一気にカノンの身なりについてたたみかける。「何でお前だけ土足」「腕章が変」など、まぁ、もっともなものばかりだ。カノンの反撃も精彩を欠き、「私は別にいいのよ」「サルみたいな顔でうるさい」など、感情的な文句になってしまったので、総合で見ればリコの勝ちである。そして今回のエピソード終わりからは「ビューティーバットってどういうセンスだよ」という悪口も言えるようになったので、リコはますます有利ですよ。ま、あれだけ細かいポイント(?)に目が行くのにビューティーバットの正体に気づけなかったのは、アニメ世界の限界ってことだろうか。 今回、この喧嘩シーンでの悠木碧のマシンガントークが本当に見事なものだった。長台詞をものすごい早口でまくし立てて、きちんと何を言っているかが分かった上で感情ものっていて、あおちゃんが得意とするキーキーボイスの味が一番良く出ている。もう、これが聞けただけでも今回は大満足。ほんと、リコは毎回いい仕事をするなぁ。 そういや、ドリル髪で思い出したのだが、今回は5人の変身バンクが全部流れるというオールスター仕様だったのだが、リコリムの変身シーンで出てくるのってDNAの二重螺旋モチーフってことでいいんだよね? あまりに自然にそう思っていたので確認をしていなかったのだが、調べてみたら案外そういう保証のソースが無くて不安になった。リコはドリル髪が左右に分かれて、それが1本に繋がるイメージで、リムはびんぞこ眼鏡の2枚のレンズのぐるぐるから、2つの渦に飲まれるイメージ。ま、リムの場合はどっちかっていうと螺旋力を高めてるようにも見えるんだけどね。グレンラガンのエンディングのラストカットのイメージ。 ただ、そうなると他の3人がそこまで明確に螺旋のモチーフを表していないのはちょっと不自然かなぁ。ポチ姉は一応渦を巻いてるけど、リコリムほど明示的なツールがないし、ケンとタマオは特に回るイメージもない。謎だ。そして、キルミン発動時の「何かにひびが入るみたいなカット」でタマオだけ3本入るのもよく分からない。1人だけ鳥類だからか? とにもかくにも、……終わってほしくないなぁ……
もう、世界中が首をかしげるしかない第8話。なにさあのBパート。キャラソンバックで雄大な景色を……って、歌の内容が酷すぎるわ!
というわけで、Bパートについてはもう語ることも……いや、潔い歌だとは思いました。キャラソンは当方みつばのものしか対応してないので初視聴だったんですが、コンセプトはがっつり立ってるな。ほかも聞いてみた方がいいかもしれない。 ちなみに、今回もあんまり出番がなかったのでせっかくなのでみつばのキャラソンについても書いておくと、まずメインタイトルの方は相変わらず「キャラ声での歌唱」っていうのが安定してますが、今回は歌っていうかほぼ台詞だったので、なかなか壮絶な出来になっております。単にみつばの罵詈雑言が聞きたい人は買うといいと思います。曲終わりの一言はなかなかキますよ。カップリングは割とスタンダードな「キャラソンっぽい歌」ですかね。まぁ、歌ってる内容はどっちも一緒だけどさ。今回本編でも出てきたけど、みつばって最後の最後で「長女だし自分がちゃんとしなきゃ」っていう意識のせいでいっつも損するんだよなぁ。哀れよのう…… その他のパートの話。……もう、今回は「ぶぁぁぁぁぁあか!!」が聞けただけで満足です。あのシーンは凄い。マジ凄い。この姉妹、絶対日常生活送れない。 今期では屈指の「聞いてて楽しい作品」です。 ずっと触っていたいくらいサラサラの第21話。サラサラヘアーで敢えてデコ。それが部長の心意気。さらして恥ずかしいデコなど、捨ててしまえい! 今回は写真写りも一番良くて、現実の美人さんが誰なのかがはっきりしたな。 前回のライブでは心おきなく泣かせてもらったわけですが、今回は一転、どこをどう転んでも泣きようがないし、普通に考えたらあり得ない構成で、これもまた「けいおん」ワールド(作中で唯は泣いてますがね)。何しろ「卒業アルバムの撮影のために女の子が髪型で悩む」というだけで1話が終わるのだ。この何も無い日常の感覚、たまらないものがあります。 そして、そんな「どうでもよさ」を骨の髄まで堪能できるように練られた構成の妙が今回も冴え渡っている。個人的に一番ドキドキしたのは、ムギが最初に唯の髪をとかして、結んであげるシーン。ブラシをあてて少しずつ少しずつ唯の髪をまとめていくのだが、はっきり言うと、このシーンが「めちゃめちゃ長い」。単に髪をとかして結ぶ、それだけのシーンなのだから、ものの数秒でサッと描いてしまえばいいカットのはずなのだが、唯の表情の微細な変化を交えながら、実にたっぷりとこの「どうでもいい」カットが時間を使っている。普通の作品なら、このようなコンテ割りは恐ろしくて出来ないだろう。だれてしまうのは間違いないし、そんなことをする意味は無いからだ。しかし、この作品はそれに「意味がある」のだ。「髪型を探求する」という今回のテーマが浮き彫りになるのも勿論大切な要素だが、何より、ムギと唯という2人の関係性が、この長い長いカットに自然に表れる。他人の髪をいじるのが好きな娘ってのはいるもんだが、特にムギはメンバーの髪をいじったり、スキンシップをとるのが大好きな子。そして唯はそんなムギに全幅の信頼を置いて、あれだけの時間をなすがままにされている。今まであまり明示的に示されてこなかったムギ→唯というインタラクションが、このカットでまざまざと現れるのである。 他にも、今回はやたらと長めに割られた余韻含みのカット割りが多く、例えば梓が部室に駆け込んで微妙に表情を変えるシーン。こちらは不安と期待の入り交じった梓の心情の妙をその細かい表情に表すため。また、今回のクライマックスとなった唯の散髪シーンも、無駄にスペクタクルな構図とタイミングでドラマ性を高めている。もちろん、いざうっかりミスをしてしまうシーンは間抜けな唯の顔のアップであっさりと片付けてしまうのもこの作品ならでは。あり得ない間尺の配分の仕方に、この作品の本気が見て取れる。 さて、その他のファクターもきちんと見ていこう。まず、前回の切なさからの引きでいうなら、すっかり「ふぬけ」てしまった梓の細かい仕種がいちいち切なくなる。冒頭で魂が抜けたようになっているのは笑えるレベルではあるのだが、「卒業」という言葉にちょっと息を詰まらせてみせたり、教室で戯れる4人の姿を見て少し寂しそうな表情を見せたり。残されるものの辛さっていうのもあるんですよね。受験まで部室に居てくれる先輩達に素直に喜びを表していたものの、それって結局別れの先延ばしでしかないからなぁ。来年は1人で軽音部を支えることになるんでしょうか。そういや、もう練習する曲もないのに唯は登下校時にちゃんとギー太を持ってるんだね。ひょっとしたら梓の練習に付き合ってあげているのかもしれないな。 そして、そんな先輩達はようやく進路を決定させる。ムギは私大で確定。特に目的意識もない唯律コンビは、単に「ムギが行くから」という理由だけで同じ大学を志すことに。……大丈夫かいな。学力もそうだけど、私立は学費がねぇ……ま、みんな長女だし、家庭もそれなりに裕福みたいだからいいんだけどね。そんな適当な動機で進学希望って親御さんは納得してくれるんだろうか。 そして、そんな3人の様子を見て推薦枠をわざわざ蹴ってしまった澪。気持ちは分かるが、その選択が後の人生に与える影響は……いや、いいのか。大学なんて入ってみてから何をするかだし、志も無く適当に進学したところで結果は一緒だ。どんな形であれモチベーションがあがるならそれはそれでありなのかもしれない。今後とも4人仲良くやって下さい。翌年になれば梓も来るかも知れないしね。 そうそう、レギュラー面子の中では、多分和が別な大学に進学することになるんだろうけど、今回の和はなにげにひどい子だったな。「留めるものはありませんか」の唯の問いかけにクリップを差し出す時点でいじめっ子かと思うくらいなのに、更にツインテに結った唯に「こういう犬見たことある」との発言。友達相手にイヌって。ナチュラルボーン毒舌吐きか。ちなみにその後の唯の「犬……犬、犬って……」っていう台詞がやたらお気に入り。普段がフラフラしているだけに、弱ったり困ったりしてる時に唯が発するマジでやばそうな時の声が好きです。今回は髪切ったあととかフード被って登校してる時とか、この「情けない唯」が堪能できたので楽しかったです。必死に唯を慰めようとして撃沈していく他の面々とか、なんだかよく分からないテンションが無闇にはまってました。 そして、やっぱり髪型と言えば「おかしーし」の名言を残した部長さんですよね。今回は「きっぱり出せ! きっぱり」という名言を残しております。そして、律のカチューシャの位置を一発で決められるのが澪で、そんな澪の緊張をおさえるために「深呼吸しろ」という適切なアドバイスが出来るのが律。やっぱりこの2人が別な大学に行くっていう選択肢は無いな。ちなみに落ち込んだ唯に対してモンブランの栗という実に分かりやすいフォローを差し出したのも律ちゃんなんだぜ! 相変わらず人の気持ちを考えて動ける子だ。そんなわけだから、当然今週の1枚はきっぱり出してるところだ。
流石にアシストロイドモザイクが鬱陶しい第8話。もう、シチュエーションとか一切関係無しに登場するのな。あんなに愛らしい彼らを憎悪の対象にはしたくないのだが……見えないからどうとかじゃなくて、画面構成が崩れるから見づらいんだよなぁ。本編での活躍は文句無いんですけどね。「なかよくしまそう」はちょっと吹いた。分からない人はスルーで。
アントニアの機転(?)でエリスの立場も一段落。そんな中、前回の騎央の依頼を受けて、アオイと真奈美は2人で狙撃練習の補助。アオイと騎央の関係をサポートするために真奈美は身を引いてみせるが、アオイにはそれが不真面目・不義理に見えてしまう。「既に手遅れ」と諦めた真奈美同様、アオイも前回の騎央の態度で何かを諦めてしまっている。そのおかげで、真奈美の気遣いも余計なこととしか映らない側面があるのだ。こじれた2人の関係は互いの力量の計り合いから肉弾戦、狙撃戦、そして野外訓練と称した「決闘」にまで発展。それぞれに持ちうる武器を最大限に活かし、相手を出し抜こうと試行錯誤する。 実力は拮抗。狙撃力と実戦経験ではアオイが上。「真奈美は汚れ仕事の厳しさを分かっていない」とこぼしながらワンチャンスを狙う。地の利と勢いは真奈美が上。「アオイは自分の気遣いを分かっていない」と愚痴りながら雨の中に佇む。勝負を決めたのは天然記念物。ヤンバルクイナの足音で始まった銃撃戦は、その気紛れに振り回されるように、かろうじて真奈美に軍配が上がる。真奈美は更にアオイと騎央を接近させる策を講じ、対してアオイは狙撃してきた不審者に対抗する策を講じる。「犬の人」の刺客は、2人の戦闘員の前に一瞬で蹴散らされてしまった。 2人の女の子の様々な思いが交錯する「決闘」は何事も無かったかのように幕を閉じたが、大きく前進したと思われた騎央との関係性は、結局ターゲットの鈍さというファクターを計算に入れていなかったために、あまり実りのあるものではなかったのでした。 タイトル通りの「決闘」ががっつりメインの今回。前回までの経緯からアオイと真奈美が対立する流れはちょっと唐突な気もするのだが、2人が2人とも適当な思い込みでネガティブ思考になってしまっているため、些細なことでも気が立ってしまうというのが案外真実なのかもしれない。怒りの矛先がイマイチはっきりしないのに決闘までいくなんて、単なる鬱憤晴らしにしか見えないからね。 そして、今回はこの決闘描写が、2人の身の上や騎央との関係性を含意したものになっていて、そのあたりの描写がなかなか良い感じで雰囲気が出ていたのが最大の見どころだろう。 まずは真奈美。彼女の武器は「地の利」であるが、これは当然騎央との「幼なじみ」という立場の言い換え。アオイの読みのせいでこの地の利というアドバンテージは消えてしまい、真奈美は「雨」という障害が発生する前に勝手に動きにくいポジションに身を置いてしまい、「既に動くには遅すぎる」とそのまま立ち尽くす。前々回激昂していた真奈美のスタンスそのものである。そのくせ、「アオイは自分の気遣いを理解していない」と愚痴っているあたりに、余計なお世話で更に自縄自縛の状態になっている彼女の窮地がよく分かる。 対するアオイはというと、「戦闘のプロである」という自負のおかげで、真奈美に裏をかかれて判断が遅れるという失態をやらかしている。結局、彼女に足りないのは現実に即した対応力であり、真奈美のような試合巧者を相手にした時、彼女のリアルは通用しない。住む世界が違うのだ。そして、「雨」が降り出したことを契機に「動くか?」と悩んだ彼女も、結局その場に座り込み、行動に移すチャンスを逸してしまっている。これも、奥手で踏ん切りがつかない彼女の恋愛模様そのもの。「真奈美は素人だから戦闘の機微・騎央との間に存在する溝のことが分かっていない」と愚痴るわけだが、騎央の中にそんなものは存在しないことは明らかなわけで、結局彼女には現実が見えていないことの現れなのである。雨にうたれる2人の何とも情けない姿は、自ら道を閉ざしてしまった2人の心情風景としても見ることが出来るだろう。 そして、最終的に今回真奈美に軍配が上がった。これは一見「真奈美側が恋愛レースでも有利になれる」という含意ともとれるのだが、その後のミッションでは真奈美は単なる劣り役になっており、実際に窮状を打開したのはアオイのプロの技。「相手は相当腕に自信があるので確実に急所を狙ってくるだろう」という予測があったからこそあんな無茶な技が出来たのだと思うが、そんな無茶苦茶な作戦に平気でのっているあたり、真奈美とアオイの奇妙な信頼関係も確認出来る。友情がありそうでなさそうな、妙な関係性。最終的にアオイの努力がいくらか進展要素になった気もするのだが、もう、さっさと騎央なんて諦めてしまえばいいような気もする。だって、主人公あんま出番ないんだもん。 なんだか不思議な説得力でなんてこと無いエピソードもそれなりに見せてしまうのがこの作品の不思議なところ。これだけきっちりバトルや心情描写が描けるのだから、陳腐な萌えやエロで覆い隠すのは勿体ないよね。
一転燃える展開の第8話。先週のバカ騒ぎは一体何だったんでしょうね。ま、この二面性と徹底したエッジ化がこの作品の売りだとは思いますけどね。
坂本少佐の「烈風斬」を見てもっと強くなりたいと願う芳佳。しかし、そんな彼女の願いとは裏腹に、原因不明のスランプが彼女を襲う。まともに飛ぶことすら叶わなくなった芳佳は必死に特訓を繰り返すも、不調の原因が分からずに四苦八苦。回りのメンバーも心配したり励ましたりと彼女を気遣うが、実務面では同情するわけにもいかず、バルクホルンの注進により、芳佳は作戦行動に参加することが出来なくなってしまう。 落ち込む芳佳の下に届いた知らせは、あの大戦艦大和からの救助を求めるもの。火災による怪我人がでたとのことで、治癒能力に優れた芳佳は自ら救助隊に名乗り出て、リーネとともに大和へ。魔力は正常に働いており、次々と怪我の手当をしていく芳佳。そんな折、突如現れたネウロイが大和を急襲する。絶大な破壊力を誇るネウロイを相手になすすべの無い大和クルー。仕方なくリーネが時間を稼いでいるうちに待避することとなる。 絶対的なネウロイの攻撃に防戦一方のリーネ。飛ぶことすら出来なくなった芳佳は大和のドックで「力がほしい」と絶叫する。すると、突然ハッチが開き、中からは導かれたようにあらたなストライカーユニットが現れる。芳佳の父の手紙によって開発が進められた新型ユニット「震電」。それはまるで芳佳のために作られたような機体。これまでのユニットは、あまりに大きくなった芳佳の魔力に耐えられず、自動的にリミッターによる制御がかかっていたために力を発揮できなくなっていたのだ。 巨大魔方陣を伴って起動した震電は、圧倒的な加速と爆発的な破壊力により、巨大なネウロイを一撃で葬り去る。新たな力を手にした芳佳。また、仲間とともに空を駆ることが出来た。 あまりに王道的な「パワーアップイベント」であるために、特に突っ込む余地も無いお話。この2期だけでも既に3話で1度特訓しているし、バルクホルンやエイラなど、伸び悩み、成長する物語もいくつか描かれている。そして今回ようやく主人公である芳佳にお鉢が回ってきたわけだが、これまでと比べて飛び抜けて劇的なドラマとも言えないし、最初のうちから芳佳の不調の原因は察しがついてしまうので、最後に劇的なカタルシスが待ち受けているわけでもない。 それでも、今回はオープニング無しでいきなり本編に入ることからも分かるように、実に様々な描写でもって「主人公のパワーアップ」という一大イベントに彩りを添えている。一番嬉しいのは他の隊員たちが芳佳のスランプを気遣ってくれる様子が細かく描かれていることで、1期の頃はひよっこ扱いされていた彼女もきちんと「軍の一員」としてのポジションを確立しており、それ故にパワーアップを完遂出来たのであろうことが理解出来るようになっている。 シンプルな励ましをくれるのは、例えばシャーリーのようなお気楽なメンバー。どうもあの様子だと、ウィッチが不調になるという出来事はしばしば起こることらしいね。そして、そんな芳佳を一番身近で見守ってきたリーネは、芳佳に一番近い場所からアドバイスを送っているし、ネウロイ戦で自らが盾となって芳佳に託したことで、彼女が奮起する直接のきっかけとなった。色々なメンバーにちょっかいを出しているイメージの芳佳だが、やはりベストパートナーはリーネである。 逆に厳しく当たることで彼女の発憤を促したのは、坂本少佐やバルクホルンといった軍人気質の面々。「使い物にならなかったら出撃出来ない」とは、バルクホルン自身がつい最近身をもって味わったこと。芳佳にもなんとかその苦境を乗り越えて貰わなければならぬと、はっぱをかけているわけだ。もっさんについては「いつも通り」としか言いようがないが、個人的には「真・烈風斬」ってなんやねん、ということくらいである。単なる衝撃波なんだよねぇ。「セキレイ」の美哉や鴉羽はもっと凄い技を出せるぜ! そして、今回最も芳佳を心配していたのが、無敵のツンデレクイーン・ペリーヌ様。芳佳の不調をきちんと指摘したのも彼女だし、戦闘訓練で芳佳を打ち破りながらも、「ライバルなのに私に負けるなんてとんでもない!」とばかりに怒りを露わにしている。その後も通い妻のようにことごとく芳佳の回りに現れ、彼女の動向を逐一観察してくれているのだ。いやぁ、近年なかなかいなくなったストレートなツンデレっぷりですよね。まぁ、芳佳さんの本命は残念ながらリーネちゃんだと思いますけど。ラストシーンの手の位置については、流石に偶然なわけはないだろうからな! ところで、大和の艦長役は麦人さんなわけだが、彼はある意味でこの作品の舞台となった大戦を生きて経験した人間でもあるわけで(まぁ、記憶は無いだろうが)。日本という国を確立させた過去の大戦をパンツやズボンで埋め尽くしたこの作品を、一体どんな気持ちで演じているのでしょう。ま、ムギさんなら笑って楽しんでくれている気もするけどね。 JKマジJKな第8話。ベタベタなモンスター退治ものをやってるはずなのに、何故かそこかしこがギャグというのは、実に秀逸なセッティングだと思います。 一度は喧嘩別れしてしまったマヤと亜美だったが、2人ともお利口さんなので、ちょっと感情的になってしまったことは分かっている。きちんと亜美の方から持ちかけて、皆神神社で仲直りの算段。しかし、そんな2人の関係性とは全く関係無く、何故かこの松代にチュパカブラが大発生しており、これまた訳もなく、すんでの所で亜美が巨大チュパに誘拐されてしまう。 仲直りが完遂されておらず、ちょっと気まずい雰囲気ながらも亜美の親父さんに助けを求めたマヤは、なんとか心を通わし、JK、スマイルらの協力もあり、チュパカブラの根城を突き止め、無事にこれらを殲滅。亜美の救出に成功。亜美との仲直りは、マヤにとってオカルトとの復縁も意味していましたとさ。めでたしめでたし。 ふむ、呆れる程シンプルな筋立てである。ちゃんと前回の伏線である牛の話が活きているし、今回ちょっと妙だったとはいえ、相変わらずの顔芸とテンション芸が元気なので、大活劇(?)も充分な盛り上がりを見せている。でも、その上でJKの活躍が印象的ってのがこの作品の罪作りなところだ。「誰か忘れてやしませんか〜?」って、お前今までどこにいたんだよ。忘れるタイミングが無いわ。そして、軽トラに積み込まれても機能するJKのダウジングは優秀過ぎる。精度も速度もあるダウジングなんて聞いたことないわ。最後の廃寺で確認した時は、ダウジングロッドがものすごい速さでビシッ!っと方向指示をしていたし、そんなロッドを使えばチュパカブラなんて赤子同然。一瞬のうちに四方から襲い来るチュパの大群を蹴散らしておりました。無敵やん、あのデブ。 他の面々についても相変わらずというしかなく、特にこずえの空回りっぷりは今回も絶好調。マヤと亜美の対峙を何故か果たし合いだと勘違いするくらいなら可愛いものだが、今まで牛しか襲わなかったチュパカブラにものすげぇ直接攻撃をくらった人間第1号になったし、その後も他の面子が素通りしたポイントで襲撃じゃなくて拉致監禁され、明らかに先にさらわれたはずの亜美よりもげっそりして帰還。これで本人はオカルトに縁が無い気でいるのだから、ある意味幸せな娘である。ちなみに、今回一番おかしかったのは各人がチュパカブラ討伐に挑むときの準備シーンで、マヤはお得意のボウガン、スマイルもいつもの特大スパナ、亜美の親父さんは「HIGHSCHOOL OF THE DEAD」ばりの釘打ち機を用意していたが、特に準備するものも無いこずえは単に眼鏡をずり上げて「キラッ」てさせただけ。「おぉ、眼鏡が光るとは、今回のこずえはひと味違うぜ!」と思ったら、次のトラックのシーンであっという間に「メガネメガネ」してやがった。冒頭のソフトボールのシーンでもやってたし、どんだけ外れやすい眼鏡なんだよ。 なんだかネタばかり拾えそうなので一応真面目な部分にも触れておくと、少しずつ補強されているのはマヤとオカルト、マヤと文明の関係性。文明は今回出番が少なかったので見せ場といったら襲われたマヤの背中を助けるシーンくらいだったが、「油断するなよ!」って格好良く決めたと思ったらすぐに釘を刺されるあたりは安定のヘタレ感。マヤが突入するシーンでも一番分かりやすい死亡フラグ台詞を吐いてくれました。マヤが「死亡フラグ」っていう単語を使わなかったのは、流石に1999年では使われてなかったからだろうか。とにかく、文明とマヤの連繋が自然になってきているのは、2人の関係性が前進している証拠と見ていいだろう。ま、正直この番組の視聴者はこの2人にくっついて欲しいとはあんまり思わないだろうけどな…… そして、より明示的だったのは、マヤとオカルトの関係性。亜美と仲直りしたということは、その父親も含む「オカルト信奉」にも譲歩したということ。ラストシーンの笑顔は最も象徴的なものであるが、他にもチュパカブラのことを他者に説明するシーンなんかでも、嫌々ながら結局オカルトの存在に微塵も疑念を抱かないマヤのスタイルが確認出来る。まぁ、あそこまではっきりくっきりチュパカブラが出てきてるんだから、疑うもクソもないのだが。 また、やや明示性では劣るが、今回マヤが亜美との約束をうっかり忘れていたというのも無視できないファクター。マヤにとって、幼なじみの亜美との仲直りはかなりの重要事項だったはずなのに、何故かすっかりそのことを忘れてしまっていた。その時彼女が何をしていたかというと、キャトられたと思われる牛の調査である。やはりオカルト絡みの調査となると、彼女は舞い上がって寝食を忘れてしまうのである。文明は今回突っ込まなかったが、なかなか微笑ましい様子ではないか。 さて次回は、なんだか新キャラの幼女が登場する模様。恒例の懐メロ歌唱についても、キャラ名が伏せられ、キャスト名は水×××の表記。この表記でぱっと浮かんだのが水谷優子だった私はどうしたらいいのか分からないが、歌声だけだと、キャラ声で歌っているのもあってちょっと誰だか判然としない。現代声優界で筆頭といえば水樹奈々だろうけど、ちょっと違うかなぁ。水原薫、水沢文絵あたりが本命か。
オリジンを探る、第22話。ここまで散々雰囲気で敵を蹴散らしてきていても、突然肉親から「ヒーローって何さ」と問われれば、案外答えられないものです。
前回の騒動でサイを傷つけてしまったと落ち込むジョーイ。自分はまだまだ頼りなくて、なんとかして父親みたいなヒーローになりたいと切に願う。ジョーイの父は、炭坑で発生した事故から仲間を救出するために、その身を犠牲にして事態を解決した過去がある。幼い頃に死んでしまった父のことを、ジョーイはほとんど覚えていないのだが、写真に残る父の姿に、ただ憧れているだけである。 しかし、そんな父に対し、ホリーはあくまで冷たい態度。「あんなろくでなしがヒーローなものか」とジョーイをけしかけ、憤るジョーイに対しては、「じゃぁ、ヒーローって何なんだよ」と核心を突く。これまでただ盲目的に憧れ、何となく満足していた「ヒーロー像」。ジョーイは、今更ながらそんな当たり前のことにも答えが出せない自分に落ち込む。 しかし、アルバイト中に街の住人達から父の評判を聞くことで、ジョーイはいくらか自信を取り戻す。父が誇るべき人物であったことは間違いないようであるし、そんな父の姿を、周りの人たちは覚えていてくれた。「やっぱり父さんはヒーローだった」。その事実を、リナやホリーにも知らせて回る。 しかし、ホリーのかたくなな姿勢は一向に変わらない。両親の墓前、姉と弟は初めて腹を割って話す機会を得て、ジョーイはついに父親の真実へとたどり着く。ホリーが嫌悪していたのは、仕事にばかり出かけて家族を一向に顧みなかった非道の父親。しかし、そんな父親像はやはりまやかしだった。父が愛用していたヘルメットに見つけたよれよれの家族の写真。そこに、残された姉弟は父の意志を感じたのである。ヒーローとはかくあるべし。ジョーイの中で1つの信念が固まり、ヒーローマンはまた新たな側面を覚醒させるのであった。 しかし、そんなジョーイ達のもめ事の裏では、リナとウィルが接触を果たしていた。家族に別れを告げに来たウィル。さらに、「ジョーイ達とは関わるな」と妹に言い残していった。彼の真意は未だ分からない。しかし、リナには何が真実で、何が起こっているのかを判断する手段はない。最愛の人と、最愛の家族。どちらを選んでも、哀しい結末が待ち受けているのではないか。晴れやかな決意を胸に秘めたジョーイとは対照的に、リナの表情は曇るばかりである。 今回はバトルシーンがゼロという、意外なことにこの作品始まって以来の「ヒーローマン出番無し」エピソードである。一応ジョーイの相談を受けるために登場はしていたのだが、ヒーローマンに小難しい家族の問題を話したって答えてくれるわけがない。ただ黙って若人の悩みを聞くだけで、今回のヒーローの出番は終わり。 で、その分何が描かれていたかというと、まずは「ヒーローとは何であるか」というジョーイの問題が1つ。これについては、「確かに今まで何も考えずに短絡的にヒーローマンを使っていたけど、改めて考えるとヒーローマンっていう名前はやっぱりおかしいよね」とか思ったのだが、結局そこまで劇的な思想の変化があったわけではなく、単に「やっぱり親父は格好良かったんだよ」ということを確認しただけであった。せっかくの機会だったんだからもう少し本質的な「ヒーローとは」っていう問題を掘り下げて貰もらいたかったもんだが……ま、この時間帯のアニメでは仕方がないか。 そしてもう1つは、ホリーを巡っての家族の軋轢の問題。ただ、これも割とあっさり解決してしまい、ホリーの変心がちょっと安易すぎる気がするのは難点。墓前で腹を割って話すシーンはそれなりに尺を取って描写してくれたのだから、父の真意を解き明かすシーンももう少し入念にやって欲しかったもんだが。長年溜まっていたホリーの不信感が、あれだけの契機で晴れるとは思いにくいのだが。正直、回想シーンの事故現場の様子を見ると、ジョーイの父親が死んだのって自己犠牲とか英雄的振る舞いじゃなくて、ちょっと不注意が重なった人に見えてしまうのだがね。いい話レベルはあまり高くないよな。 そして、どちらかというとこっちがメインストーリーと関係が深いウィルとリナのお話。ウィルはこれまでかたくなにリナとの接触は避けてきたのだが、今回は本当に最後のチャンスと思ったのだろう。妹の寝込みを襲うというふしだらなやり方で今生の別れを告げている。そのついでに「あのジョーイとは付き合うな」と釘を刺すあたりがお兄ちゃんの抜け目無さだと思うのだが、流石にあんたの目的を話さずにその忠告だけするのは虫が良すぎるか。ウィルの行動目的だけは、未だ完全に闇の中なんだよなぁ。 次週は、予告に従うと「ばらばらに見えた全ての謎が繋がる」らしいのだが、いまんとこそんなに「ばらばらに見えた謎」は無い気がします。一応先週の怪しげスクラッグとウィルは接点が無いという風に見られているんだろうか。そして、あの島で出現した植物兵器の存在はどう絡むか。 ふむ、案外理想的なクライマックスじゃないですか。 |
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プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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