最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
エルドラージ罠変身 2010年FNM(アラーラ・ゼンディカーブロックスタンダード) 土地(23) 森×6 島×5 ハリマーの深み(WWK)×4 カルニの庭(WWK)×4 霧深い雨林(ZEN)×4 クリーチャー(10) ムル・ダヤの巫女(ZEN)×2 ゼンディカーの報復者(WWK)×1 ペラッカのワーム(ROE)×2 鋼の風のスフィンクス(ARB)×1 テレスタドン(WWK)×1 無限に廻るもの、ウラモグ(ROE)×1 引き裂かれし永劫、エムラクール(ROE)×2 その他(25) 思案(M10)×4 先読み(ROE)×4 探検(WWK)×4 成長の発作(ROE)×3 ジェイス・ベレレン(M10)×2 野生語りのガラク(M10)×2 変身(M10)×4 召喚の罠(ZEN)×4 サイドボード(15) 瞬間凍結(M10)×4 否認(M10)×2 ジェイス・ベレレン(M10)×2 精神の制御(M10)×3 酸のスライム(M10)×2 濃霧(M10)×2 PR 完 全 決 着! な第9話。全く予想外のことは起こらない展開なわけですが、このスピード感は他の作品には無いこのアニメの売りであり、悩みの種でもある。もう少しラストバトルにけれん味を持たせても良かった気がするんだけどねぇ。 前回ぶっ飛ばされたジョーイが、何故か冒頭で1回だけ復活。しかし、「ヒーローマンはジョーイが操っている」という見たらモロわかりの事実を看破したゴゴール様のテンションは高く、とどめとばかりに全力パンチで今度こそジョーイをぶっ飛ばす。「第1部完!」と高らかに勝利宣言するゴゴール様だったが、何のきっかけなのか、ヒーローマンが暴走。デューオっぽかった外見に更にファイアーマンの要素も加え、圧倒的な膂力と暴力でもってゴゴールをフルボッコにしてしまう。 とどめにアイアンクローからの首へし折りというおよそヒーローとは言えないフィニッシュホールドに入ろうとしたヒーローマンに対し、意識を取り戻したジョーイは必死のストップをかけ、すんでの所でヒーローマンは意識を取り戻す。後は完全に事後処理の流れで、改めてブラスト一閃、哀れゴゴール様は居城の塵と散った。Dr.ミナミの思惑を見事に裏切るデントンの運ゲープレイも見事にきまり、核の炎もかくやという大爆発の中でも、4人はあっさりと帰還。やっぱりアメリカ人のヒーロー補正は伊達じゃないね! とまぁ、勧善懲悪のお手本のような筋立てだったわけだが、バトルシーンがそこまでバリエーションをもっておらず、今回目玉となる暴走シーンも静止画メインであまりアドレナリンがでない構成になっていたので、一つの結末としては「まぁ、こんなもんか」というレベル。怒りにまかせて首をへし折ろうとすると「君は僕のヒーローなんだから!」という乙女チックな理由で制止したのに、最後に自分の命令で顔面がひしゃげる程の拳骨ならぶち込んでいいという英雄観もなんだかよく分からない。いや、多分あのまま暴走していたらヒーローマンが悪の心に魂を売って暴れ回っていたのだろう。ジョーイにとって、あくまでヒーローマンは「白いひと」でないと駄目ってことだな。 暴走によって見事な勝ちを拾ったおかげで、一応今回のMVPはヒーローマンということになるはずなのだが、何故かインパクトが強かったのは勘とセンスのみでタマを止めてしまった教授の方だろう。キーボードなのかどうかもよく分からないインターフェースを初見で操り、「彼らの技術体系に触れたことがある」とはいうものの、あれだけ巨大な施設と兵器をコントロールするシステムを曲がりなりにも操れてしまうというのは、ひょっとしたら天才の片鱗なのかもしれない。そもそもコントロールルームに移動するエレベーターを使えた時点で驚きだ。 そして、そんな一般人の活躍の陰で完全に割を食ったのがDr.ミナミ。先週出てきたでっかい手はどこで使うのかと楽しみにしていたのだが……結局彼の秘密兵器もお披露目前にお蔵入り。今後は彼を中心に物語が進むだろうし、リベンジに期待したいところですね。そしてゴゴールの残した落とし種と、それを回収した謎の人物……たかが10話では終わらせねぇよ! ところで……ウィルはあのまま日常生活を送るのかい? 三つどもえの状態から、また一つ均衡が崩れていく第20話。もう、これから先は「臨也ってどれだけ不確定要素まで加味して読みきってんだよww」という突っ込みは無しにしますが、それにしても面白いように状況が悪化します。 紀田がダラーズ軍団のところを訪ねるところから幕を開ける今回。なんとナレーションが湯馬崎・狩沢コンビということで、ずっとシリアス続きのはずなのに、どこかネジのはずれたような奇妙な浮遊感のあるシナリオ運びになってしまっているのは、やはりこのコンビの持つ実体のない存在感ゆえか。キャラのしゃべりとナレーションが被さって、どこまでがナレーションだか分からなくなるというのも、この作品では初めての体験でした。 露西亜寿司で互いの情報と感情を交換する紀田と門田。この2人はきれいな相互理解が横たわっているため、会合には隠し事は存在していない。門田は園原の存在だけが未知の領域となっているわけだが、紀田自身も園原=罪歌という事実をしらないので、この2人の情報量ははっきり言って等価だろう。そんな不毛な「相談事」に繰り出さなければいけないあたり、臨也のシナリオの意地の悪さが確認出来る。 この会談で浮き上がってくるのは、紀田を突き動かしている感情というものが、どこまで行っても「中学生の独りよがりのワガママ」であり、回りからすると迷惑なものでしかないという「弱さ」。過去のブルースクウェアの名前まで持ちだしてダラーズに揺さぶりをかけようとするが、あぶり出されたのは有益な情報などではなく、湯馬崎の怒り、狩沢の義憤。彼らは悪事を働きたくてダラーズになっているのでもないし、悪事に嫌気がさしたからブルースクウェアを抜けたわけでもない。独白で語られるように、彼らは日常と非日常の境目を自由に取っ払うことが可能な、この街で一番「強い」存在なのである。そんな彼らの価値観に照らし合わせれば、理不尽な過去の妄執と現在のワガママを重ね合わせて暴れる紀田は、ただの子供でしかない。代表の門田に突っかかり「彼らの領域」に不躾に踏み入ろうとする紀田に対し、湯馬崎はダイレクトな「怒り」をぶつけ、互いの「現実」を隔ててしまう。「切り裂き魔の事件は、三ヶ島沙樹が被害にあった過去の事件とは別の出来事である」と、彼らなりの手段で確認していると見てもいい。つまり、「クールになれ」という彼らなりのアドバイスだ。門田は門田で「やり合うなら相手になる」と正面から紀田を抑止しており、ダラーズ軍団の荒唐無稽ながらも一糸乱れぬ連繋がここで確認出来る。 しかし、そう言われても紀田の「現実」は塗り替えられない。次第に携帯電話のボディにディスプレイなど、「黄色」の要素が色濃くなっていく紀田は、最も触れてはならぬ領域、折原臨也の居城へと足を運んでしまう。そこで得られた「事実」と「真実」と「現実」は、到底彼に受け入れられるようなものではなかった。 次第に加速していく黄巾族の暴虐。ダラーズは駆逐され、それを黙って見ている帝人は、紀田の目からは少しずつ歪んで見え始める。そして、それを黙って見ている紀田を眺めるのは、これまた一方的に真実を見てしまった園原杏里……歪みきった3者関係に、歪みきった街の喧噪。果たして、解決策はあるのだろうか? 彼らが選ぶべき「現実」とは、何だろうか? ここ数話は息もつかせぬ程の密度で様々な事件がもつれ合っていく様子がすさまじい展開だったが、今回は「帝人の正体が紀田に伝わる」という以外は大きく事態が進展しないエピソード。そのため、序盤の露西亜寿司のシーンは極力動きの無い静かな画面構成になっており、紀田と門田という2つの「現実」のぶつかり合いの様子が紛れを含まずに刻まれていく。また、画面が静かだっただけに、「怒る湯馬崎」「語る狩沢」という2人の突拍子も無いキャラクター性がはっきりと前面化され、地味ながらも実にインパクトのあるシーンとなっている。 そして、引き続きナレーションを続け、紀田の転がり落ちる原因となったこの街の全てを、フィギュア人形劇を交えて表現する2人もなかなか怖い。「面白ければ現実・興味がないなら非現実」と自由自在にシャットダウン出来ると嘯く2人と、不器用なまでに「見つめたくない現実」に抗う紀田の対比が痛々しい。臨也はまるで我が事のようにスルスルと紀田の内面を語って聞かせていたが、臨也にあっさりとすっぱ抜かれてしまうほどに、紀田の内面は脆く、あからさまである。しかし、そんな「単なる中学生のワガママ」の中に、臨也は「帝人の正体」というスパイスを流し込んだ。これにより、園原→紀田→帝人 という一方通行の情報開示が行われた3人の首領の関係にも大きな歪みが生じてしまった。いつも通りの下校シーンでは互いの視線のみでこの歪んだ関係性が表現されており、細かな帝人の反応を伺いながら冷たい視線を送り続ける紀田が、確実にこれまで通りの関係ではないことを示している。怖い怖い。 今回、前半パートはほとんど動きが無く、後半もそこまで目立ったアクションがあったわけではないのだが、黄巾族の黄色、ブルースクウェアの青、罪歌の赤という3つのカラーリングのみを背景で際立たせたりする絶妙な色彩設定で、本来なら画面に全く現れないはずの「池袋の現在」が置換描写されているのには感心した。例えば、色を失ったモブの黄色い傘と青い傘が画面の両端に位置し、間に赤い煉瓦塀が置かれたカットなどは、「3つの力が相容れずに並立してしまっている」ことを端的に表すシーンとなっていた。このあたりの画面の含意が相変わらず見事である。 さぁ、臨也の工作も少しずつ佳境には向かっている。一触即発、上がりきった怒りのエネルギーは、どこにどう流れ込んでいくのだろうか。刮目。 ちぇりお! な第5話。既に伏線が張られてから半年近く経っていますが、遂に正体を現した「ちぇりお!」ですよ。毎月やられていたので「そういやそろそろとがめが恥ずかしがる頃なんだよなぁ」ということは頭の片隅に置いてあったわけですが、あそこまで全力でやってくれるとは思いませんでした。もう、バトルがどうとか恋愛感情がどうとかいうファクターよりも、ちぇりおの方が大事な回でしたよ。 さて、前回が完全変則構成、その前の3話の試合も、ちょっと消化不良気味だったので、今回は2話の宇練銀閣以来のガチンコ正面勝負。事前に「防御力VS防御力」などとあおり立てておき、一体どのような方法で鉄壁の防御を突き崩すのかと思ってみていれば、何のことはない、「愛の力で何となくクリアしました」という腰砕けの展開。バトル要素に関しては、今回も3話同様、特に見るべき点も無く終わってしまいました。まぁ、毎回毎回バトル部分で新規性のあるプロットをひねくり出せ、というのも無理な話なので、あまり高望みしてはいけないと思うが、七花が最終的に何を悟り、何をもって校倉を凌駕したのかがいまいちしっくり来なかったので、決着のシーンはちょいともやもやが残ってしまった。頭では分かっていても、やっぱりこの作品に期待したいのは「すっきりしたバトルの結末」。そうした要素は、今回ちょっと物足りないくらいです。 でもまぁ、シーンの配分からしたら、今回はこんなもんか、というのも素直な感想。何せメインとなるのは七花ととがめの関係性。旅を初めて半年近く経ったこのタイミングで、そろそろ2人の感情にも1つの答えを出しておこう、というのがメインプロットだろう。そういう見方をすれば、校倉というキャラクターは実に分かりやすい噛ませ犬。一目惚れなんて便利なアイテムでさりげなく七花の嫉妬心を煽りだし、それを乗り越えることで試合にも勝ってみせるというシンプルなプロットは、相変わらずジャンプ漫画のような分かりやすさ重視の姿勢を貫き通していることが確認出来るだろう。 また、七花ととがめの関係性、もっと突き詰めていうなら恋愛感情というものを主軸として見た場合には、今回のプロット(とコンテ)は実に如才ない。冒頭の温泉シーンでは二人の色気の欠片もない関係性が描かれるが、行き交う酒の盆に二人の対等な感情がたゆたっている姿がトレースされる。わざわざ七花を立ち上がらせて全てをくまなく観察するとがめは、二人の関係性に男女の間柄を感じさせず、あくまで「主人と刀」の関係を想起させるためのワンシーンと見られるだろう(もちろん、「そのとがめが見ているもの」を視聴者に想起させて、多少なりともセクシャルな雰囲気を出そうという意図もあるのだろうが)。これに続く按摩や浴衣お披露目シーンも、勿論この「色気のない2人」の関係性の表れ。 これが分かりやすく変容するのは、2人が校倉の訪問を受けた後から。しきりに焼きもちを焼く七花が微笑ましいし、とがめもなんやかやとはぐらかしてはいるものの、一度たりとも「七花が不要である」という主旨の発話をしていない。あくまで「七花と一緒にいること」を前提として会話をしており、それを感じ取れない七花に微妙なズレを感じている様子も見える。そして、最終的にはこの「ズレ」や「焼きもち」が七花の戦闘スタイルの「濁り」として表れているという構図になり、とがめの一言で七花は晴れやかな顔に戻る。何とも分かりやすい青春模様。噛ませ犬になってしまった校倉には可哀想だが、互いの気持ちを確認するためのイニシエーションとしては、これくらいが丁度良かろう。 その他に描かれた要素を確認していくと、まず、冒頭では遂に画面に姿を現した「否定姫」の姿が確認出来る。「遂に」とか書いておいて原作を読んでないからどんなキャラクターなのかは全く知らないのだが、事前に「へぇ、戸松がいる」と思っていたので、ちょっと楽しみにしていた。戸松キャラの中では多少変化球気味の声音だったので、今後のキャラの広げ方が楽しみである。ちなみにその否定姫の部下の中の人は小山力也。校倉役が小山剛志だったので、奇しくもこんなところで2大小山の共演が久し振りに実現した。黒い方の小山さんは、まだヒゲ独身なんでしょうか。 続いて、今回は誰も死ななかったのでちょっと嬉しいマニワニ軍団。まとめ役と目される鳳凰が登場し、噛ませ犬役が板に付いてきたマニワニの最近の傾向からは離れ、きちんととがめ相手に1人で渡り合う活躍を見せている。中の人も置鮎龍太郎なので雰囲気だけでも充分格好良く、衣装がどう見ても科学忍者隊にしか見えないとかいう部分はスルー出来そうだ。切り落とした左腕は当然ひとネタ仕込まれているのだろうが、ようやく威厳を取り戻せたマニワニが今後どのように絡んでくるのかは気になるところだ。 そして、そんな鳳凰のさりげない置き土産が、冒頭でも触れたハイパーちぇりお祭ですよ。この作品は台詞量が尋常じゃないので画面が動かないというのが特徴だというのは何度も書いていることだが、何故か今回最も画面が賑やかだったのは、バトルシーンを差し置いてこの「ちぇりお」のシーン。やっぱり、こういうアニメーションを見せられると脳髄が持って行かれるような感覚に陥りますね。そして、毎度毎度ながら感心するゆかりんフェスタ。なんだろう、やっぱりこの人の演技って、魔力を帯びている気がする。とがめは本当にアニメーションになるにあたって恵まれたキャラクターだ。ここまで愛のある描写がなされるのなら、きっと原作者も本望だろう。 そうそう、毎月変更されるエンディング曲が、今回ついに田村ゆかりに。ゆかりん+畑亜貴、そして曲は伊藤真澄。現代アニソン文化の極を集めたような仕上がりですがな。 さて、次回も一ヶ月後。だんだんこのサイクルにも慣れてきましたが、前回が面白かったおかげか、この一ヶ月はやたら短く感じたものです。6月は、長い1ヶ月になるか、それともあっという間と思えるか。このエピソードの真価は、この一ヶ月の気分次第です。 この期に及んで新キャラからの新展開な第8話。なんかさ、制作にディオメディア主体とか書かれてる気がするんだけど、シャフトって今何に本気だしてんの? この作品の主眼って、当初予想していたところからどんどんずれてきている気がする。シャフト+不条理ギャグっていうノリに期待していて、実際、荒川河川敷に登場するキャラクターってみんな破天荒で、それなりに面白い部分が多い。これまでだって、そうした突飛なキャラクターがぶん回っているエピソードが面白かったのは間違いないし、今回も秘書の髙井はなかなかぶっ飛んだキャラになっているので、彼が頑張っているシーンは面白いのだ。 ただ、なんかそれに付随して適当なシナリオがくっついてきているのが気になる。リクの父親が秘書などを使って身辺調査を行ったり、リクと河川敷にちょっかいを出しているということは、今後の物語の焦点はリクの立ち位置の話になるはずだ。今回必死にあそこに住んでいるという事実をねじ曲げようとしていたリクの姿勢からも分かる通り、「優秀な人間なのに、何故あんな奇人変人の中で虐げられつつ生活しているのか」というところがメインになるはずだ。しかし、現時点ではそれがあまり面白くない。 理由はいくつかあって、例えば今回のリクの振る舞いは、どう考えても「優秀な起業家」としての側面をサポートしない(外界に虚勢を張りたいなら、マリア達を適当に丸め込むよりも、もっと賢い金の使い方はたくさんあったはずだ)。この作品の「笑い」の基盤となる「リクは真面目で真剣だからこそ、橋の下の面々とのズレが生まれて酷い目にあう」という根本部分が、次第にないがしろにされている気がするのだ。ん、まぁ、相変わらずマリアさんからは本当に酷い目に合わされているわけだが…… 何で微妙に釈然としないのかなー、と悩んでいたら、多分、今回「外の目線」を代表していた髙井自身が、充分に変な奴だったせいだ。「外から見たらリクが振り回されている」という図式は、次第に河川敷メンバーに染まっておかしくなっているリクを見つめる「純粋な第三者視点」が必要なはず。それにはニュートラルなキャラクターが必要なはずなのに、髙井にまで濃いキャラを与えてしまっているせいで、何が中心となるべき視点なのかが分かりにくくなっているせいだろう。そのせいか、細かいネタの破壊力が序盤と比べると落ちている気がする。この作品の場合、キャラクター設定の時点でかなりシュールなセッティングを施しているので、そのキャラクターに負けないくらいにネタ回しも荒唐無稽なものにしなければならず、ギャグマンガとしてのハードルが高い。個人的にはシナリオラインなんて無理に作らずに、それこそシャフトが過去に培ってきた「ぱにぽに」や「絶望先生」のようなネタ優先の作りにしてしまっても良かった気がするのだが……そういうもんではないのかなぁ。 今回はせっかくチョーさんが熱演を繰り広げてくれていたのに、なんだかネタがスベリ気味だったので、勿体なくてちょっと不満。個人的なモチベーションが、序盤のマリア罵詈雑言シーンで満たされてしまったせいでトーンダウンした、っていうのも理由かもしれません。 珍しく、切った張ったの第6話。多分これまでの中では一番動きがあった回じゃないでしょうか。それだけに、この作品の中では異色の回と言えなくもない。 梅のかつての知人、仙吉を追い詰めていた悪党の伝七は、小金を脅し取るだけでは飽きたらず、仙吉には仲間に戻るように詰め寄り、それが高じて梅の店や、ご隠居にまでたかりの範囲を拡大していく。元々梅のことを恨めしく思っていた仙吉だったが、今回のことは完全に不測の事態。あれよあれよと追い詰められ、最終的な結論は、「最初からこうしてりゃ良かった」という台詞が漏れ聞こえた刃傷沙汰。悪党どもの腹の探り合いが繰り返される世界ではあったのだが、やはり実際に人死にが出ると、取り返しのつかない事態になってしまったことが実感出来る。かどわかしのみで事を成す「義賊」の面々に、今回の事件はどのように映ったのだろうか。 正直言うと、伝七の命を奪ってしまうという幕切れは、いささか拍子抜けではあった。五葉の本質はあくまで建前上の義賊という看板を守りながら、「誰1人悪人のいない悪党」として、なるべく不幸の規模が大きくならないように立ち回ってきた印象があるからだ。今回、実際に伝七を手にかけたのは仙吉であるが、彼の凶行を事前に防ぐ手段もなく、ことが起こった後でも積極的に解決に導けなかったのはちょっと残念。そりゃま、あの状態からどうなるものでもないだろうが、もっとミラクルな何かを期待してしまっていたので、事件の本質的な部分ではちょっとしょんぼり。 勿論、それはこちらの勝手な望みであって、今回メインで描かれるべきは、梅を中心として描かれた五葉の「思い」の形。メンバーの全員が梅の事情を一切聞いておらず、その上で、今回の事件が少しでもマシな形になるように、各人が心を砕いているのが分かる。おたけは単に野次馬根性からご隠居宅を覗きに行ったのかもしれないが、伝七の存在が発覚した後の松吉と弥一の心遣いは最後に確認出来た通り。そんな心遣いを思わず口に出して確認してしまう野暮な政之助も、きちんと「梅との義理」を守るべく、ご隠居の前に出ることが出来たのだ。お互いに距離を置き合っているように見えて、気付けば1つの問題に5人であたっている五葉の姿は、ちょっといい話。 そして、画面上の特徴としては、冒頭でも書いた通り、この作品にしては動的なシーンが多かったのが印象的。例えば伝七が仙吉の首根っこを掴んで脅しをかけるシーンなんかはカメラアングルも動きを意識したポジションであったし、実に1話以来(!)となる政之助の用心棒らしい剣裁きのシーンも、短いながらもシュッとした動きが目に映える。そして、驚くべきことに、今回あれだけのすったもんだがあったにも関わらず、めだって「動きがあった」シーンはこれくらいのもの。普通の作品なら、流石にもう少しダイナミックなシーンで売り込んでくるべきところだ。 しかし、この作品は本当に徹底的に「動き」を捨象する。今回顕著だったのは、伝七が匕首を抜いて斬りかかった最初のシーンで、画面の切り替わりで、突然政之助が腕から血を流す場面になる。実際に伝七が刃物を振り回した場面はカットされているのだ。また、仙吉が伝七に出刃を突き刺す場面も、上半身のみの描写なので実際に突き刺したところは描かれていない。今回2回もあった「斬りつける」シーンが、どちらも全く描かれないのだ。このこだわりは凄い。おそらく監督の意向だろうが、この作品からは、江戸ものというと典型的にイメージされる「チャンバラ」を要素を極限までそぎ落とし、それを取り囲む五葉の人間関係だけにスポットを当てる意図があるのだろう。 このこだわりは、個人的にはそれなりに評価出来るものだと思っている。陰影の深いキャラデザのおかげで、夜中に碁を打ちながら語らうご隠居と政之助の会話劇もじっとりと重みが出るし、ラストシーンで弥一が姿を現した際のご隠居の感嘆の声も、画面に描写される以上の存在感をもって現れる。このあたりの心情の揺れの描写は、全編を通じて「静かな」画面が貫かれているからこそ、映える部分であろう。 出来ればこのままの演出姿勢で貫き通してほしいとは思っているが、ラストで弥一の過去に関わる何かが動き出しそうな気配。今回以上に動きの多い展開になったら、今後はどうなっていくかな? 気になるところです。 ちなみに、髪を下ろして行水をしていた政之助のところに弥一が訪れ、政之助が「あらまぁ、あなたが来るならもう少し身だしなみに気をつけてましたのに」とちょっとテレ気味で言ったシーンは…………腐女子向けのセッティングなのでしょうか? マサさん、なんでそんな恋する乙女みたいな顔するのよ!
やっぱり美由梨と華が元気だと安心して観られる第20話。いや、今回は別に特別面白い回というわけではなかったんだけど、保険医が無事に正体を現して見せ場が出来たので、それを記念して記事だけ立ててみました。そこまで重要な立ち位置じゃないみたいだけど、ちゃんとキーパーソンになって痴態をさらしてくれたので良かったです。もっとエロいことすればいいじゃない!
今回は保険医と一緒に新任教師の新田(CVは成田剣!)もきちんと正体を現すことでストーリーがクライマックスに向かっていることが分かる。そして、サーシャが主人公補正(?)で第四階梯まで上り詰めてしまったことで、ちょっと置いてけぼりの感があったカーチャにムチを入れる回でもある。まぁ、割と序盤の戦闘からカーチャは負けパターンが多かったけどね……やっぱり銅のクェイサーっていうのがいまいち使いづらいんだな。 タイトル通りにハリボテの烙印を押された偽りの女王が苦悩している様が描かれているわけだが、個人的にはその脇で一喜一憂している華を観るのが楽しい。小学生の友達と戯れるカーチャを陰から見守っている華は、一本芯の通ったロリペドっぷりが勇ましく、単純に「可愛い物好き」の美由梨との対比でその病巣がきちんと確認出来る。サーシャに完全に見下されたところに「あいつはチートキャラになっちゃったから仕方ないですよ」と身も蓋もないフォローをいれにいくあたり、愛情としてはストレートですわ。実際、チートはチートだと思うし。ただ、何で元々不良の元締めだったような女の子が「チート」なんて妙な単語を知っていたのかは謎。 今回のバトルシーンはリジーが化け物に変身させられてのモンスターバトルという妙な内容だったので、いささかチープな画面でも何とか乗り切れた感。何が起こったかよく分からないけど、鳳が死んだあとのリジーの扱いの不憫さはやるせないものがあるな。聖乳すら吸わずに一蹴して見せたサーシャが、冷酷とか冷静以前に無茶苦茶いやな奴に見えるのがこの作品の難点である。 そうそう、今更だけど書いてなかったので改めて付記しておくと、新オープニングはかなりのお気に入りです。特にサーシャとリジーの剣戟シーンの躍動感は見応え充分で、リジーの背中と肩のしなり具合が見どころだ。鳳の出すナトリウム炎のエフェクトも好き。誰が描いたんだろうと思ったら、コンテが小野学でした。こんなとこで仕事してるとは。あ、もちろん高橋丈夫の手によるエンディングアニメも好きですよ。前期EDのメインモチーフが「風呂桶」だったけど、後期版はより直接的に「ダブルベッド」。ホントにこの人の描くエンディングは賑やかよね。 ときめきシュガーな第7話。もう、これってどう考えても澪(の中の人)から律の中の人に送る詩って考えて問題無い訳ですよね?! ときめくんですよね! しゅが×ぴかの不動っぷりは異常。初心者のかたはここで基礎を学べ! 個人的にはエンディングの「Listen!!」の締めも「律!」って叫んでいるようにしか聞こえないんですよね。 さておき、前回の唯回に続き、今回は阿漕なまでに澪回。短い中にこれまで澪が培っていた様々な成分がみっちみちに詰まっているボリューム満点な一本。個人的には、ナレーションや勝手なアフレコが得意で、中の人もアナウンスの県大会で優勝してる感じのお友達キャラの方に目がいったりしてますけど、流石に今回は澪を観ていても面白い回でした。 それにしても、ここまでずっと「日常もの」を標榜していたこの作品にしては、やや突飛な内容だったので不思議な感覚もあった。いつの間にかそれなりの規模に成長を遂げていた澪のファンクラブというメインテーマ自体が現実感に欠ける設定であるし、全ての発端となった元生徒会長の、無条件での澪好きっぷりも流石に突然過ぎる(いや、面白かったけど)。これまで一度も登場してないキャラクターにあそこまでディープなキャラ付けをされると、別作品を見ているような妙な気分になってしまう。まぁ、レギュラーキャラにくっつけるには無茶な設定だったから、捨てキャラに任せてしまうのが一番安全ではあるんだけどね。ご丁寧に回想を織り込んだ変則構成で卒業生の先輩に澪好き属性をくっつけているのは、今後の展開に支障を来さないための配慮だろうか。あまりに先輩のテンションが高かったおかげで、どれだけ妙な状況でも徹底的に冷静な和の態度が逆におかしかった。 そして、学校の一室を借り切って、おやつ大量持ち込みのライブイベントという、およそ高校の日常では認可されないだろう特別イベントで、新曲披露というアニメ的なクライマックスも搭載。最後にライブを持ってきたことで、それまでの些か無茶な展開もひとくくりにしてまとめてしまえるセッティングはちょっと卑怯だけど上手い。ライブ描写も1期の時の演出をベースに、あまりカロリーが高くなりすぎない無難な出来。個人的にはライブの内容よりも、その前の諸々のイベントでのあずにゃん達の突っ込みの雰囲気の方が好きでしたけどね。シャワーヘッドは毎日洗わんでもいいだろうに。そういえば、あずにゃんはこういう悪ノリには難色を示すかと思ってたんだけど、やたら乗り気だったのが意外だった。あと、律っちゃんのアルバムには、明らかに本人もいらないみたいな絶妙なタイミングの写真が多すぎる気がする。そのデコはなんだ、そのデコは。 今回の気になったポイントは、あずにゃんが使ってるマグがなんか可愛かったこと。すごくほしい。そして当然、今回のベストショットは以下。誰がどこから撮った写真だよ。 でかいタマを止めるには、でかい腕が欠かせない第9話。流石やDr.ミナミ! アメリカ人の考える作戦はやっぱり世界一やで! ……見た瞬間はロックマンワールド版のワイリーマシンを思い出したけど、後で考えたら「突撃の地鳴り/Seismic Assault(10ED)」の方が近いかもしれません。 で、そんなこんなでいつのまにやら最終決戦の様相の今回。大崩落を起こした割には、ヒーローマンのおかげでジョーイが無傷。お兄ちゃんが頑張ったおかげでリナも無事でした。息を吹き返したジョーイが「リナー! ウィルー!」って呼んでるのが何とも薄情な気がして切なくなりました。……ニックの名前も呼んでやれよ……あの崩落だったら、ニックもウィルも生存率は大して変わらないだろうに。 とにかく生き残ったジョーイは、女の子を放置して奥へ進むという外道な選択をしつつ、サイ達と合流する。サイと教授は強化版の音波発生装置のおかげで何とか雑魚スクラッグからは逃れられていたわけだが、今になって思うと、スタート地点でジョーイ達と分かれたのは何でだったんでしょうね? どうせ進入時点でウィル&ニックもタマの生産ラインもどこにあるのか分からなかったから、単純に捜索範囲を広げる目的だったのかしら。いくら自分の開発したマシンに自信があると言っても、手製の武器だけで単独行動を取る気になる2人の無謀っぷりには惚れ惚れします。実際、雑魚には効いてるのも凄いけどさ。パワーアップさせた効果はあんまりわからんなぁ。 しかし、いくらパワーアップしてもラスボス・ゴゴール様にはそんなものは通用しない。騒音をがなり立てるだけの2人を軽くあしらうと、「交渉など無意味」と悪役らしい台詞を吐きながら2人をひねり潰そうとする(ビーム兵器を使った方が楽だと思うのだが、ゴゴール様は持ってないのかしら)。そして、ピンチに駆けつけるのが真のヒーロー。殴るしか能がないヒーローと、眉毛ビローンが特技のラスボスによる、珍妙バトルのスタートだ。 正直言って、今回のバトルはあまり面白くない。ゴゴール様の変身はこの手のバトルものでは王道だけど「あと2回変身を残しています」とかいう注釈もないので意味が分からないし、羽根をはやしてヒットアンドアウェイを主軸に戦うファイトスタイルは、正直言ってラスボスらしさがない。その戦法は、三下臭がプンプン漂ってきますよ。だって飛翔の蝙也の技ですよ。ボスキャラなら堂々と殴り合いましょうよ。しかも、スピードで上回ったから勝ち! みたいなことを言ってるのに何故か自分から触角を伸ばしてパワー勝負を挑んでみたり、挑発した割にはジョーイにあっさり追い抜かれたりと、ボスキャラならではの見せ場がいまいち映えてこない。ジョーイのアクセラレイトもスロー画面だとなんかもっさりするし、「ジョーイがシールドで反射」→「ヒーローマンがリバウンド取ってパンチ」っていう作戦もゼルダの伝説の鬱陶しい中ボス戦みたいなイメージだ。そりゃま、この作品でみんなの度肝を抜く作戦勝ちなんてものは期待してないけど……普通に戦ってくれれば画面の質は低くないと思うんだけどなぁ。勿体ない。 まぁ、流石にワンパンチで死ぬようなみっともないことはないので、次回のゴゴール様大反撃に期待しましょう。ヒーローマンが怒りに身を任せて暴走……って、彼はジョーイが失神しても機能するのか。そしてジョーイが倒れたことで発憤するような感情があるのか。これまでそのあたりのディティールはちょっとぼやかして描かれていたので、来週の展開は引っかかりを覚えつつも、気になるところではあります。でも、やっぱり気になるのはDr.ミナミなんですけどね。出撃、でっかい腕! |
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Thraxi
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男性
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声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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