最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
つい先日、田の中勇氏の訃報を聞いたばかりだというのに、今度は郷里さんが亡くなられたとの報が入った。享年にして57歳。まだまだ活躍してくれると思っていただけに、正直言って立ち直れないくらいのショックがある。
個人的には、郷里さんの声には本当に言葉に出来ないくらいの思い出と、思い入れがある。特徴的な声質のおかげもあるだろうが、人生において一番最初に「声の仕事」のインパクトを与えてくれたのは彼かもしれない。私の人生に最も影響を与えたであろう作品、「キン肉マン」で複数の役を演じていたことが大きな要因として関わっているだろう。正義超人の参謀役として常に冷静沈着で、最年長としての威厳を損なわないロビンマスク。エキセントリックな容姿と、それに違わぬ奇抜なトリックで魅せてくれた怪人ブラックホール。そして魔界のプリンス、悪魔の中の悪魔、アシュラマン。どれもこれも絶大なインパクトを残し、その声もしかと耳に焼き付いている。 その他にも多数の印象的なキャラクターで溢れているが、ベテランの域に達しながらも、現代アニメにおいてずっとその声を求められ続けた希有な役者だった。もちろん、各種ドキュメンタリー番組などでもしばしばその重量感のあるナレーションで聞かせてくれていたし、日本人ならほとんどの人が「あの声の人」といえば知っている、そんな「声のプロフェッショナル」の1人だったのは間違いない。 それが急に、あの声が無くなってしまうという。本当に信じられない。これから先、過去の名作を見て郷里さんの声が聞こえるたびに目頭を押さえなければいけないかと思うと、今からでも誤報であったという訂正が欲しいくらいだ。来し方行く末、仕方無いこととは分かっても、こんなに辛いニュースはない。 改めて、個人の偉業を讃えるとともに、ご冥福をお祈りします。 PR マギィィィィ! な第15話。いや、作品関係ないんだけど、まさかあそこに顔出しやがるとはね……新規OPのPVにも出現するんでしょうかね。 オープンエンドが一新され、いよいよ新しいシナリオに踏み込んだ感がある。今回もオープニング、エンディング、どちらもなかなかの出来ではないでしょうか。オープニングは4つ足で踏ん張る御坂や、戦え僕らの木山せんせいなどが見どころ。あれだけカット数が多かったんだから、木山先生の復帰もあり得ますな。是非獄中から頑張って欲しいモンです。先生グループという意味では颯爽と車から降り立った小萌先生も気になるところ。運転席を見る限りでは、どう考えてもアクセルペダルに足が届かない気がするけど……そしてそして、なんと言っても一瞬だけ画面を横切ったシスター姿のあの人の存在。さぁ、出てきてくれるんでしょうか。出てくるとしたら、何をしでかすんでしょうか。単にお腹が減ってるだけな気もします。 エンディングアニメーションはいかにも長井監督らしい印象的な仕上がり。序盤に短パンを履く御坂で一瞬ドキッとさせてくれる阿漕さがたまらない。各人がそれぞれの象徴的なパーツを身につけるところから4人が集まるわけだが、御坂が短パン、黒子が鉄針、初春がモバイル機器だったのに、特にアピールポイントが無くてネクタイしめただけの佐天さんがここでも不憫。本編でも特に出番無かったしね……今後は「何も出来ない一般人側の主張を細々とする役」になるんでしょうか。他の3人ももっときちんとフォローに回ってやれよ。結局救われてないじゃんよ。 とまぁ、余談も長くなりつつの本編だが、4人の活躍を期待したにも関わらず、何故かメインとなるのは新キャラの野郎と固法先輩。まぁ、下世話な勘ぐりをすれば、この固法先輩が原作で一番いじられてなかったからアニメオリジナルの中心に据えやすかったってことなんだろうね。先輩の過去に絡めて、さらに学園都市に一応メインとなる敵対組織「スキルアウト」の徒党、「ビッグスパイダー」をセッティング。どう見ても流星街に逃げ込んだ幻影旅団にしかみえないのだが、とりあえずの敵組織が何となく設定はされたので、ここから延々ほのぼの展開ってことはなさそうだ。ただ、結局は「能力を持つ者」対「持たずに憧れるもの」という対立構図はこれまでと同じなので、また似たような心理描写になってしまい、これまで残り続けたこの学園都市への疑問と不満が継続しそうなのが悩みの種。 今回一番不可解だったのは、やはり「スキルアウト」というアウトローの存在そのものである。学園都市は能力の開発のために設定された巨大な実験施設なわけで、そこに与する人間は須く能力開発に協力する義務を負うはずだ。そこまで厳しくなくとも、少なくとも能力開発にとって害をなす存在は駆除されるべきであろう。そして、「学園」と銘打たれているのだから転げた「スキルアウト」も学生か、それに近い程度の年齢であるはず。ということは、普通に考えればどんだけ「アウトロー」とはいっても、あくまで学園都市の管理下に置かれるべき存在のはずであろう。そうでないなら、強制的に排除することに何の問題もないわけで、「ストレンジ」などというスラムが構成される要素はない。ジャッジメントの不手際、怠慢であのような治安の悪い区域が生み出されたのだとしたら、黒子達は笑っている場合ではないのだ。 そして、そうした転げ組たちが、それでも「能力」という正体不明の事象にこだわっている理由も分からない。今回のエピソードを見れば分かる通り、能力持ち達のほとんどはしょせん囲んでボコればやられる程度の連中。人生を棒に振ってまでして手に入れたいものではないし、今回ボコボコにされた不良のリーダーも、そんなものに憧れを抱くような人間には見えない。それでも学園都市内で生活しているということは、まだ頑張れば自分も能力がもてるかもしれないと思っているのだろうか。なんだか本当にちぐはぐな世界である。 そして、そんな不可解な世界に飛び込んできた男、黒妻。彼もどうやら能力は持っていないようだが……はてさてどんなシナリオが展開されることになるやら。なんだか不満ばかり書いている気がするけど、実際は画面が面白いから退屈はしないんだよね。今回は作監のせいか妙にキャラクターが子供っぽかったけど、黒妻の大立ち回りのシーンなんかは気持ちよく動いていたし、黒妻という男のキャラクターも、ありがちながらそれなりに魅力的に描かれている。 というわけで、今後の注目点は、「佐天さん、出番があるのか否か」と、「インデックスさん初登場なるか」の2点です。 <緑> ○再録カード 今日も安心の万能対策。いつの日か「出産の殻」で「ヴィリジアンの堕落者」→「オキシダの屑鉄溶かし」→「酸のスライム」のミラクルシャッター連鎖をするのが夢。醒めない夢。 「Autumn’s Veil/秋の帳(M11)」 U 色対策カード群は全て現役を続行。このカードの場合、出た当時の期待感は大きかったのに、あんまり使われてない。効果があまりに即物的なんだよなぁ。 「Bird of Paradise/極楽鳥(M11)」 R 鳥の寿命は長いなぁ。 「Bountiful Harvest/豊潤な収穫(M10)」 C 白の「天使の慈悲」を越えるには8マナだせるようにしておかないといけないっていう。 こんなカード、あったっけ? いや、リミテッドでも見たことないな…… 安心の棍棒性能。「スラーン」のタフネス減らして呪禁削って打ち消されるようになっただけだよ。悪いトロールじゃないよ。 「Elvish Archdruid/エルフの大ドルイド(M11)」 R 最近大人しくしてたかと思ったら、近所の選手権予選に「緑単エルフ」もいたよ、こいつのマナはマジぱネェ。 「Fog/濃霧(M11)」 C 意外なことに、ちょいちょい構築にも顔を出したりするんだよね。 「Garruk’s Companion/ガラクの仲間(M11)」 C 仲間っていうけど、ガラクと一緒にデッキに入ってるの見たことないな! 今回のブロックで、ついに皆勤賞を続けてきた「巨大化(M11)」が脱落した。その結果、唯一残された皆勤賞の記録保持者は、なんとコイツだけになってしまったのだ。まさか蜘蛛さんも、こんな大それた記録を背負わされることになるとは思ってもみなかっただろうなぁ……ちなみにフレーバーには、皆勤賞を祝したガラクさんからお祝いメッセージが書かれているぞ。 「Greater Basilisk/大いなるバジリスク(M11)」 C リミテッドだと案外うざい。これが勝ち手段になるデッキだと、なんか負けた気分だけど。 「Llanowar Elves/ラノワールのエルフ(M11)」 C 「いつも頑張る 君の横顔」……最近横顔じゃないですけどね。 「Lure/寄せ餌(10ED)」 U 2年休んでの復帰。このカードの出たり入ったり具合もなかなか忙しい。 「Naturalize/帰化(M11)」 C ぱりーん。 「Overrun/踏み荒らし(M10)」 U ガラクがいてエズーリがいて、更にお前もか。 前セットで生まれた優秀な単体除去が無事に続投決定。天使もドラゴンもひゅるると落ちる。 「Primeval Titan/原始のタイタン(M11)」 M へっ、ヴァラクートなんてあとわずかの命よ! でも充分強そう、不思議! 「Rampant Grouwth/不屈の自然(M10)」 C あ、ランパンまで帰ってきた。短い休暇でしたね。代わりに「耕作(M11)」が落ちるわけだけど、まぁ、間もなくヴァラクートも落ちますし。 「Reclaim/回収(9ED)」 C 「有毒の蘇生(NPH)」っていう完全上位互換があるんだけどな…… 「Rites of Flourishing/栄華の儀式(FUT)」 R また絶妙なところからの再録だ。こういうカードは悪用されることも多かったので、今回の再録で何かが目覚めることに期待。 何故頑なに「灰色熊(10ED)」の再録を拒むのか。 「お父さんなぁ、呪禁っていう新しい能力貰ったんだぞ!」 「パパ、それ前持ってたのと同じだよ」 「Stampeding Rhino/暴走するサイ(M10)」 C パワーで差を付ける「針刺しワーム(M11)」から、トランプルで魅せるサイへのバトンパス。まぁ、どっちでもいいです。 「Vastwood Gorger/巨森を喰らうもの(ZEN)」 C ちょっとまて、「巨森/Vastwood」ってゼンディカーの固有地名だけど、いいのか? ゾンビート男爵 土地(23) 沼×10 島×5 山×1 崩れゆく死滅都市(ALA)×4 沸騰する小湖(ZEN)×2 竜髑髏の山頂(M10)×1 クリーチャー(29) 屑肉の地のゾンビ(ALA)×3 ゾンビの異国者(CON)×4 グリクシスの邪刃(ARB)×3 朽ちゆくネズミ(CON)×2 よろめく死体(CON)×4 肉袋の匪賊(ALA)×2 死の男爵(ALA)×4 墓地を刈り取るもの(M10)×3 アンクスの死者の王(ARB)×1 その他(8) 墓所王の探索(ZEN)×4 苦悶のねじれ(ALA)×3 サイドボード(15) 脅迫(M10)×4 ボーラスの奴隷(ARB)×2 死の印(M10)×2 対抗突風(CON)×4 苦悶のねじれ(ALA)×1 見栄え損ない(ZEN)×2
どうしようもないほどの既視感に戸惑い隠しきれない第2話。不思議な作品だ、オリジナル作品なのに、どうしても他の作品と重ねてしまう奇妙な「マンネリさ」が、この世界には溢れている。
第2話ということで、カナタが小隊と出会い、馴染んでいくまでを描いたエピソード。隊のメンバーは前回出会ったリオの他に、ほんわか金髪隊長のフィリシア、クール系不思議ちゃんノエル、そしてツンデレ騒がし屋タイプのクレハという構成。出会いのシーンからクレハが駄々をこねるまでの流れは、同じように「軍隊に新人が入ってくる」というシチュエーションで「ストライクウィッチーズ」とすごく被る。カナタ=芳佳は当然として、新入りを快く思わず拗ねてみせるクレハはペリーヌだろうし、そんなひよっこの面倒を一手に引き受けるフィリシアはミーナ、ちょっと違うけど姉御肌のリオがもっさんということになるだろう。残ったノエルはサーニャだろうね。まぁ、多分色んなトコで言われていることなんだろうけど。 そして、フィリシアが目を細めながらカナタ達の喧嘩を眺めているシーンでは、これが更に「ARIA」に被り始める。もともと1話ではカナタは幸せ探しをしていたので灯里とまるきり立ち位置を同じにするし、フィリシアが当然アリシアさん、クレハが藍華で何の問題もない。とするとリオは晃だろうし、残ったノエルは……まぁアリスだろう。アテナ先輩だけいねぇや。 とまぁ、前評判で言われ続けていた「けいおん」以外にもなんだか他のアニメを随分思い出させる仕上がりになっているのだが、それでも独自の色合いというのはジワジワと出てきているのも不思議なところ。今回一番気になったのは基地として使用されている施設が元は「失われた文明」の学校だったという部分で、はっきりとこの世界のバックグラウンドが仄めかされていることになる。遺物とはいってもピアノや教室、表札に至るまでそれなりに形を残した状態で現存しており、「前世紀」と現代の間で何が起こったのかは非常に気になるところ。普通の学校施設が(一応)国境近辺に建てられていたということは、現在ある「国の形」と、学校を使っていた文明の「国」は明らかに異なっている。果たしてこの世界は、「前の世界」のことをどのくらい知っていて、どの程度興味を持っているやら。どうやら前世紀の文字は「イデア文字」と呼称されているようだが、きちんと理解するような博物学、考古学は発展しているのだろうか。 そして、もう1つの留意点はやはり「国」と「戦争」の関係だ。国境とはいってもカナタ達の警備する砦の向こうは特に何も無い。そんな場所ながら、修理中の戦車が1台与えられているということは、少なくともこの世界は「戦車を用いた戦争」が行われたということだ。しかも見たところ普通の戦車ではなく、非常に巨大な、まさに「アニメ的な」戦車に見える。本当に実際の戦闘で使われるのならば、この戦車はこんなへんぴな基地ではなく、前線に移送してきちんとした整備を施すべきものであるはず。そうされていないということは、「戦車なんて大して重要視されていない」か、「この砦が非常に重要視されている」かのどちらかである。物語が盛り上がるのは当然後者の方であるが、果たして戦車を用いたエキサイティングな「バトル」などは行われるのだろうか。少なくとも、現時点の小隊の様子では、戦争や戦車など夢のまた夢である。 結局2話目を見てもいまいち全貌が見えてこないこの世界、途中のCMで「アニメノチカラ」の次の作品が春に放映開始って告知されていたので、1クールで終わることは確実だ。……何を話の中核にするんだろうね。
容赦のないダイレクト描写に放送規制とは何なのかを考えてしまう第2話。「聖痕のクェイサー」はあそこまで必死に規制をして、数多のアニメがDVDで乳首を解禁する中、この作品は(AT−Xだから)平然と幼女の裸体を披露する。でも、これでいいじゃない。吸血鬼だもの。
どうにも「ひだまり」が消化不良の様相だったおかげで、こちらの作品に匂い立つシャフト臭にホッとしてしまう自分が怖い。「きちんとしたストーリーがあり、アクションもエロもラブも必要なまっとうな少年漫画」っていうのはシャフトとの折り合いはよくない気がするのだが、それでも止め画を維持する間合いや、そこかしこに紛れ込む実写取り込み、陰影のどぎつい画面構成など、いかにもシャフト作品らしい味付けに溢れている。流石に「SOUL TAKER」や「月詠」の時のような「単純に見にくい」画面にはなっていないのだが、バトルシーンで描かれる暗闇などは、やっぱり不必要なまでに「闇」を意識させる仕上がりになっていた。 作品の内容は非常に分かりやすいストーリー展開。化け物のお姫様に血の誓いを立てた普通の少年、それが狼男に変身ってのは「怪物王女」にイメージが被るのだが、主人公のキャラクターがいかにも中村悠一なので、ちょっと骨太。そしてエロさに関しては(そっち向きの属性があれば)こちらが上である。オープニングで踊り狂うミナ、わざわざ暗闇に僕を招き入れて全身くまなく愛撫させるミナ。完璧な幼児体型には原作から引き継がれた偏執的なこだわりが感じられ、エロさを通り越して美しくすらある。「はなまる幼稚園」なんかよりもよっぽどペド御用達でしょう。 そして思いの外耳に響くキャスト配備もシュートな部分を突いてくる。悠木碧は前回も触れたので心の準備があったのだが、まさかサブヒロインに千和が登場するとは思わなかった。しかもガハラさんからのつなぎなのか、千和とは思えないまっとうな女子高生じゃないですか。ほんとに芸達者だな。他にも伊藤静、渡辺明乃に谷井あすか、喜多村英梨と、かなりカロリーの高い仕上がりですよ。今期本命のシャフト枠はこっちかねぇ。 ○「ひだまりスケッチ×☆☆☆」 5 ひゃっほー! ひだまりだー! ゆのっちだー! アスミスだー! ゴルベーザさまだぁ!! ウメスだーーー! 英語出来るんですねウメース! とまぁ、かなり期待に期待を重ねて、辛抱たまらん感じで始まりました、「ひだまりスケッチ」第3期。関西は一週遅れてのスタートなのでよっぽどネット視聴に走ろうかと思ったけど、必死で我慢。今回からひだまりも額縁外れたし、ちゃんと本放送で見ないとね! で……あのさぁ、大沼さんがいないのは仕方ないと思うんだよ。「バカテス」で手一杯だろうしね。でも「ef」の時は監督やりながらオープニング作ってくれてたじゃん……今回のオープニング、あれで正規品なのかなぁ。「365」のときの完成度を見てしまうと、流石に今回のは物足りないぞ。いや、手間を削減した割にはそれっぽく仕上がってるとは思うし、曲自体は相変わらずのノリなので大変結構なんだけど……うーん。あ、エンディングの方は触れませんよ。大丈夫、せっかくmarbleがあんな賑やかな曲を提供してくれたんだから、多分7話くらいにはきちんといい画に差し替わっているに違いない。 そして、オープニングから大沼さんが抜けたことよりもダメージが大きいのは、どこを探しても尾石達也の名前がないこと。どこいっちゃんたんだよぅ。尾石さん無しでひだまりが成り立つはずがないじゃないか。もちろん制作がシャフトで、総指揮をしているのはあくまで新房監督なので雰囲気は維持されているんだけど、やっぱりあの独特の「あり得ない感」が失われている。ひだまり荘を彩ってきた数々の実写小物もめっきり目立たなくなっているし、様々な現象、キャラクターを文字記号などの抽象概念まで落とし込むエキセントリックな演出はすっかりなりを潜め、あくまで「普通の画面」が多い。今回随分目立ったのが画面の押し引きを強調する手法で、これだって背景動画を使っているならそれなりの労力になるはずなのだが、多分あれって撮影処理だよね。ピンポイントで使えばそれなりの効果もあるはずなんだけど、ああも連発されると流石に画面に慣れて飽きるんだわ。郵便受けを使った部屋の表示、各人のトレードマークを使った人物表記などの細かいポイントは踏襲しているものの、やっぱり「踏襲しているだけ」というイメージが強くて、無印から「365」に進んだときのドキドキ感がなくなってしまった。これは1話ではかなり残念(365の1話は半端じゃなかったからなぁ)。 でもまぁ、高望みしすぎたが故の不満もありつつ、普通にみられるクオリティは維持してますよ。今回も赤点を見て風化するゆのとか、吉野屋先生登場時の髪のなびく様子とか、それなりに作画には気を遣ってるみたい。心のどこかでは「尾石さん、撫子や翼はいいから早く帰ってきてぇ!」と叫ばずにはいられません。 そしてキャスト話。実を言うと新入生2人が小見川・原田というキャスティングになると知って、てっきり小見川=乃莉、原田=なずなだと思ってしまってたんですよね。でも実際は逆だった。小見川はあのくらいの音域だとそこまで引きつった演技にならないので聞ける……といいな。今回台詞がほとんどなかったので目立ちませんでした。原田ちゃんは地声があんなトコにあるとは思えない役作りでまたびっくり(地声は「バカテスラジオ」を参照してます)。面白いなぁ。ま、今回一番気になったのは、英語の先生となずなの母親の声が同じだったことですけどね。後藤(弱)さん、もう少し声変えて。
何で神谷キャラってのはこうもネームが多いんだろうと訝しがらずにはいられない第2話。胡散臭い厨二台詞を朗々と語らせたらここまで堂に入ってるのもなかなかのもの。当然怪しさも折り紙付きだ。
さて、前回1話の感想で「あまりに大量のキャラクターが乱立してるせいで相変わらず覚えられないな」みたいなことを書いたのだが、製作側がそんな簡単なことを想定していないはずもなく。今回も「BACCANO!」の時と同様に、同じ時系列を重層的に描くという手法を採ることで、視聴者に余計な負荷を与えずに新規の情報を注ぎ込むことに成功している。また、オープニングテーマの合間に前回のあらすじが挿入されており、これも視聴者の導入を助ける「BACCANO!」と同じサービス。なかなか気が利いている。これで延々同じ日の出来事のみを繰り返せば「空中ブランコ」になるのだけれど、流石にそこまでのことはしないかな。「BACCANO!」にはさらにここに時系列シャッフルも加わったわけだが、この作品はそこまで時代を飛び越える必要も無かろう。帝人が池袋を訪れた日がスタート時点と考えられるので、多分それより前に戻ることもない……と思う。何にせよ、分かりにくいものをそのままにされずに一安心であった。 今回の主人公は、前回突然暴漢に拉致られた戸松キャラと、神谷ボイスの「情報屋」、折原臨也。戸松キャラの方は今回メインで登場してたからてっきり群像劇に含まれるいちキャラクターなのかと思ったのだが、公式にもwikiにも載ってねぇでやがる。もうスポットが当たらないってことなだろうか。でもわざわざ1話割いてエピソードを扱ってたわけで……よく分からないですな。名前は神近莉緒っていうらしいです。 前話の一部で描かれた少女拉致事件の全貌が別枠から描かれており、一部のシーンはそのまま画面が流用されているので流れは分かりやすい(作画の手間の削減も出来てお得だ)。その上に沢城みゆきの安定感のあるナレーションが重なり、前回とは打って変わって親切な構成。神近が家族に対する信頼を失うシーンの何とも居心地の悪い緊迫感や、臨也が神近の内面を揺さぶり嬉々として振る舞うタガの外れたシーンの突き放した雰囲気など、きっちり作品の「空気」が出来ているのが感じられる。郵便受けに入れた手紙を母親が回収するのをミラー越しに見つめるカットや、しばし躊躇した後に神近がスッとビルの向こうへ消える身投げのカットなど、極力キャラクターの持つ体温が感じられないような硬質なイメージは、あくまで観察者たる臨也の性格を描くための演出だろうか。どこか「地獄少女」に近い厭世的なイメージが伺える。 画面が賑やかで、ややもすると厨二世界以外の何物でもない数多のキャラクターの交わりが、都会の喧噪の中で淡々と描かれていくのがどこか癖になる。そのおかげで、臨也の突き抜けた「人嫌い」の様子や、途中で出てきた自販機ぶっ飛ばし野郎の弾けた言動が良い感じで際立っているわけだ。2話目でまだまだ掴みきれない部分は多いのだが、この作品も存外楽しめそうである。 ただ1つ心残りなのは、流石にナレーションに依拠しすぎではないか、という点。今回の内容は神近の半生をぎゅっと1話で描かなければいけなかったので尺が無いのは分かるのだが、彼女が両親に対して信頼を失っていく過程や、迷いながらも拉致集団についていくと決意した過程、そして最後に首無しライダーに助けられた後に両親を許そうと思い直す過程など、ナレーションによる説明以外にも、画による演出でもう一工夫して欲しかったところ。難しいのは分かるのだが、物語の胆となる心情の変化が多いので、このあたりが画面にしっかり落とし込めるようなら、非常に質の高いドラマが見られるようになると思うのだが。もちろんみゆきちのナレーションは聞きたいけど、現時点ではあくまでナレーション(多分原作の文章そのままなんだろう)に寄りかかりすぎている感がある。 まぁ、贅沢な注文ですけどね。次の話ではどこの誰に話が向かうんでしょうかね。 ○「はなまる幼稚園」 6 今期最も読めない枠であり、噂によるとペド御用達の作品……と言われてたが、そんなこたぁない。普通のアニメだ。水島精二監督自ら、「自分が監督した作品で初めて、人が死にません」と言っているように、基本はほのぼのとした「萌え」アニメである。ここで水島監督が起用されたのは単純に実力があるからであろうし、わざわざGAINAXでの制作ってのも面白い。まぁ、ガイナは過去にも「ぷちぷりユーシィ」という素晴らしい作品を作ってますので、こっち方面でも気合い充分だと思われます。 で、初回の感想だが、なるほど悪くない。特に起伏もない、どこかで見たことがあるような1話目のスタートなのだが、それでもテンポを意識した構成と、ちょっと目を引くカメラワークによって全く退屈することなく見ることが出来る。特に「園児の目の高さ」を意識したような演出が面白くて、例えば幼稚園に駆け込んだ杏が見た蛇口や帽子掛け、飛んでいくリボンを追う小梅の視点など、日常の風景ではなかなか切り取れないような印象的な画が臨場感を持たせる役割を果たしている。このあたりのこだわりは、流石の一言。 まぁ、そんな些末な側面を見ずとも、なんとなくこまっしゃくれた杏の挙動を見たり、ちょこちょこと動き回る園児たちの姿を見ているだけでも心暖まるし、主人公のつっちーも(流石に仕事柄あんまり共感は持てないものの)悪くないキャラクターで嫌らしくならない。おそらく今後も1話と同じような「なんとなく幼稚園な感じ」が展開されていくんだろうが、子供を見る、というよりはペットの犬猫を微笑ましく見るような目で見られればいいんだろうと思う。キャラクター的には園児っつってもぽてまよみたいなもんだし。個人的には大人パートとか特にいらないんだけどね。 そして当然キャストの話。今作は正直、一回目の視聴で誰が声を当てているのかがさっぱり分からなかった(男性陣を除く)。まぁ、子供役の作り声だから仕方ないんだけど。真藤圭は悪くない素材だと思うんだけどなかなか代表役が固まらないので、ここらで一旗揚げて欲しいところである。そういや「こどものじかん」にもメインで出てたなぁ。そして真藤からのつなぎで他の面子を見ていくと、彩陽、つねちゃまこと恒松あゆみに小笠原亜里砂など、随分ソレスタルビーイングの臭いがするキャストです。監督繋がりだろうなぁ。 |
ブログ内検索
リンク
最新記事
(04/24)
(04/24)
(04/23)
(04/23)
(04/22)
(04/21)
(04/20)
(04/20)
(04/19)
カテゴリー
プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
最新CM
アーカイブ
|