最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「沖縄で好きになった子が方言すぎてツラすぎる」 4 道産子は可愛いギャルが3人だったが、こっちは長瀞さんみたいなのと、ギャルっぽいのの2人体制である。日本の北と南に真っ二つに分かれるのに、やってることは大して変わらない謎。まぁ、こっちは命の危険がないだけ穏当ですけどね。 なんかこう、別段悪いこたぁないんだろうけど、どうにも合わんな、というのが第一印象。いくつかの理由をピックアップしてどこか苦い感覚をお伝えしていく。 第1に、話の筋が緩慢である。まぁ、こんなネタでシャキシャキ笑いを連打できるのは桜井弘明くらいのもんだろうし高望みするもんでもないが、「方言あるある」ネタでぬるま湯のような状態が続くだけなので特にクスリとする部分もなく、捉えどころがない。これはまぁ、道産子でも同じだった部分ではあるけど、あっちは別に「北海道弁」に集中してるわけではなく、その他諸々の「試される大地」ネタも混ぜて多少は拡張を図っていた。今作はどうだろう。ちなみに「ご当地あるあるネタ」をテーマにした作品の成功例を取り上げるなら「八十亀ちゃんかんさつにっき」がナンバーワンであり、これってつまり「方言あるあるとかのユルいネタだったら5分アニメでよくね?」ということを示しているとも言える。道産子だろうがうちなんちゅだろうが、やはりこのネタで30分アニメをやれるほど強固な基盤には見えないのである。 第2に、映像のクセが強い。まぁ、ミルパンセの制作で1話目のコンテには板垣伸が加わっているのでゴリゴリの布陣なのはしょうがないのだが……どう考えても「ユルいネタ」なのであんまり映像部分で張り切る要素がなく、ユルく描こうとするとどうしても最近のミルパンセのクドい映像表現との違和感が気になる。わかりやすいところだとオープニングの映像のぐにょんぐにょんしてたいかにも「アニメとして面白い動きを見せてますよ、素敵でしょう」みたいな作画が、色彩や線の撮り方がやたらビビットなせいでむしろ気持ち悪く写ってしまう。どこかしらこだわっている画質ではあるのだが、あまり相性がいいとは言えない組み合わせになってしまっている。 そして第3に……なんでメインキャストが沖縄弁ネイティブじゃないねん! まぁこれまた道産子の時もそうだったけどさぁ。今回はわざわざ脇のキャストを沖縄県民会で固めてるみたいなのに、何故かメイン3人だけ本土から呼んじゃった。そこはもう、こだわりの地産地消でよかったやん。これは別にメインを任された鬼頭が下手だとかいう話ではなく、その方が圧倒的に制作理念に則ったものになっただろうと思うからだ。そして実際、メインヒロインのうちなーぐちはなーんか違和感があるんだよ(ギャルのファイちゃんの方は別に違和感はない)。そこはもう、ネイティブに任せてよかったのでは? 今回だけでも下地とかいたやん。Wiki見たらヒロインの家族が全員県民なんだよなぁ。島袋・紡木・儀武。ほんでお父ちゃんが金城大和(キョウリュウジャーのノっさん)ってんだから準備万端だ。なんでその万全の体制をメインどころまで伸ばせなかったものか。 というわけで、諸々の理由から第一印象はややマイナスです。まぁ、ここからネタにエンジンがかかってくればまだ取り返せる段階なので諦めずに視聴を続けよう。あたしゃ都道府県モチーフは好きなんだよ。 PR あけましてプリキュア、第47話。2週間ぶりのプリキュア、まさか1週間休まれるだけで寂しくなるプリキュアに出会えるとは思ってませんでしたね。そんで前回の予告の時点で「お正月ムードにかまけてちょっとご陽気な回でもやってくれるのかしら」と思っていたが、流石にこの話数でそんな余裕はなかった。新年一発目からガチシリアス。ここから一気にクライマックスに持っていくのがプリキュアカレンダーである。 とはいえ、流石に「正月」の彩りがないのは寂しいので、Aパートは晴れがましいアニマルタウンの風景から。殊更にプリキュアメンバーにスポットを当てるのではなく、町民オールスターズがごそっと登場することによってハレのムードを演出するあたりがアニマルタウンのいいところ。「みんな友達」という雰囲気を伝えるのが今作における一番の祝賀になりますからね。まぁ、いろんな問題の根源とも言える鏡石神社にお参りに行くのがそれほどめでたいかどうかは微妙なところだが……ことあるごとにニコ様の笑顔が挟まれるのが絶妙に「お前の力の一端やぞ」というニュアンスが出ちゃうのがなんとも……ええんやで、巫女の烏丸さんは悪くないからな。 とはいえ、やっぱりみんなしておめでたいと感じているのは間違いない事実。何故かこの街の正月の遊びにはメンコが加えられたりしているが、今時の幼児ってメンコって言って伝わるんでしょうか。俺さ、小さい頃にメンコって文化は一応通過はしてるはずなんだけど、いまだにあの遊びのゲーム性がわかってないんだよな。叩きつけるだけでターゲット裏返すのむず過ぎない? この街のお子さんたちはその辺も達者みたいだけど。 参拝シーンも色々と見るべき点はあるが、やはり個人的な興味はユキまゆへと向いてしまう。「ユキと初詣は初めて」ってのは別に「アニマルタウンで」という限定は必要なく、ふつーに家猫と初詣に行くご家庭はなかなかないだろう。犬は庭駆け回れるけど、猫はこたつで丸くなる季節なんだからしゃーない。晴れ着をうまいこと着込んでお外に出てこられたユキちゃん乙。まぁ、その結果が蛇地獄で大変でしたけどね。猫年に改めてお祝いしましょう(この国には十三支あるって、「えとたま」で学んだんだ)。 もう1つの注目ポイントとしては、大熊ちゃんが電話してきた相手がいろはじゃなくてまゆだったというのも良きポイント。普通に考えたらコミュ力モンスターのいろはのところに電話がかかってくる方が自然な気がするが、「みんなといると思った」とはいえ、電話の相手がまゆだったことから、まゆがこの一年で友達の輪を広げたことが伝わってきてとても良い。正月から実家のお手伝いでハードワークな女子中学生ガンバ。猿と蟹は……まぁいつも通りに。「カニの良さを広めたい」という謎のモチベーション、この子も将来どういう道に進むのかが気になりますね。海洋学者か、はたまた水族館にでも勤めるのか。 などなど、祝賀ムードを一通り演出しておいて、Bパートはもう本編に入っていきます。幕引きが近くはっきりと前景化されたガオウの怨嗟。残された手駒はかつての同胞たちの霊体のみとなったが、そんな「狼の軍団」を組もうとしたところに、ついにザクロさんからの進言が。彼女なりに年末年始の間ずっと悩んでいたとは思うのだが、いよいよ切羽詰まった様子のガオウを見て、このままでは良くないと判断したのだろう。決意の進言である。しかしそんなことで止まることなどできないガオウの決意を前に、苦しみながらも付き従う決心をするザクロ。もはや彼女の中でもモチベーションは大きく揺らいでしまっている。 そしてそんな彼女の苦しみを真っ先に感じ取るのは「かまう、繋ぐ」ことを最も大事にしている猫組。改めてザクロの説得にまわり、もはや彼女も陥落寸前の様子だ。すでに彼女には、この復讐が無意味なものであるという結論が出てしまっているのだ。最後にこの天秤を押すのはいったいどんな要素になるのだろうか。 そしてやってくるガオウと狼の群れ。残すは最終決戦のみ。でもなんだろう、もう、あまり悲壮感はない気がする。救いの未来までのカウントダウンだ。 追伸:「フレンディリボン」ってなに? そんな便利技、今まであったっけ……。
一番感心した点は、OPにLiSAと澤野弘之の謎タッグ、エンディングに時雨というアーティストの起用法です。よくもまぁこんなとこにぶっ込んだな。あ、それ以外は特にないです。 ぶっちゃけ「切っていいですかね?」ということを確認したいだけの視聴になってしまった。1期はちょうど1年前の放送だったが、そりゃもう覚えてませんわよ。視聴しててなんとなく「あぁ、こんなんあったなぁ」って思い出した部分もあるけど、木端なろうの奔流の中、いちいち引っかかるほどのフックもないわけで。改めて確認して「あ、そうか、これ一応なろうではないんや」って思い出したけど別に意味もない。綺麗なnarrowストリートを歩くだけのオープニングである。 何がきついって、1期で「主人公がレベルアップする」くだりが終わってしまったもんで、残ってるのがザマァとイキりチートだけなんですよ。よりによって一番匂い立つキツい部分から見せられて、周りの人間が主人公ヨイショに余念がない様子とか、ザマァするためだけに周りの人間にアホな行動取らせるところとか、いったい何を楽しめというのだろう。何が素晴らしいって、ヨイショする時の要因が一番忌み嫌われている「収納スキル」だったり、ザマァのための他人の行動「足手まといは置いていく(キリッ)」とかが全部なろうの初級教科書に載ってる内容なのよ。なんで2期に入って改めてそんなとこ歩いてるんだよ。すげぇな。 映像部分が最低限のプライドを持ってなんとか面白いアニメに見せようと頑張っている部分は評価したくもなるが、流石にそれだけじゃついていけません。数週間後(早ければ来週)にはN話切りリストに載ってるとは思います。ソーリー。
「オーイ!とんぼ(第2期)」 ―→6 最終感想が終わったと書きましたが、まだ終わってませんでした。年始一発目が最終回だったわ。これで今期の感想は39本が正しい数となります。いやでも、誤解するやん。前回のお話で綺麗に大会が終わって、そこで最終回かと思ったら「年始に26話があります!」いうて、まさかその総集編で幕引きとは思いませんやん。変な構成。 ま、最後になんで総集編を入れたのかはよく分からんが……いいスポ根でしたね。スポ根というにはとんぼがずっと楽しそうだし、主人公にはほとんど悲壮感はないのだけど、九州女子は関わる選手の全ての物語が切実でね。きちっと全員のゴルフのプレーにも生き様が反映されてるのでドラマに見応えがありました。ゴルフ漫画として何か目新しいことをやってるわけじゃないんだけど、スポーツに人生を賭ける者たちの生き様を克明に描く姿勢はストレートに盛り上がるものになっていた。 基本的には、今回の大会で一番注目すべきはひのきだったとは思うんだが、こちらの「スポーツマンシップ」をめぐるお話は割とスタンダードなものなので、御涙頂戴としてはそれなりの落としどころ。怪我に泣かされたエマの戦いも、切実さで言ったらダントツだが個人的には「スポーツと怪我」の話がどうにも苦手なので可哀想が先にたった。そんな中、やっぱ興味を惹かれたのは円の戦いだったかな。この中では一番とんぼと仲が良くて彼女のゴルフを知っているだけに、良くも悪くも影響を受けてしまった円。彼女との切磋琢磨のしのぎの削りあい、今後のとんぼの人生に良い影響を与えてくれるといいなぁ。 そんで個人的に無視できない要素は、この3人のライバルたちのキャスト陣ですね。キタエリ、麻里奈、そして石川由依。やたらと切実さがみなぎるこの3人の共演が楽しめただけでも満足度が高い。ゴルフってスポーツは他の種目に比べて選手が「動く」時間が短く濃縮されているので、基本的にキャラクターのモノローグ劇になりがち。役者陣のお仕事を堪能しやすいってのは良いことですわ。その限られたアクション作画についても、大胆にCGを導入しつつ、非常に細かい描写までこだわり抜いてくれていた。ゴルフファンにも楽しいアニメになってたんじゃないでしょうかね。 これ、3期はありますかねぇ。 今回記事を書くにあたり、「そういやこの人を何て呼んだらいいか全然定まってないな……」ということに気づいた。最近あんまり名前に言及する機会もなかったからなー。まぁ、「田中理恵」でお願いします。ちなみにようやくこの企画も10人目に到達。一ヶ月弱で10人ってことはそれなりにハイペースなんですが、確認したらこの先に「該当者が3人しかいない月」ってのがあってだな……。さて、何月でしょう?
○「BanG Dream! Ave Mujica」 7 よ う こ そ。 新年の祝賀ムード? 知らんね! これがギスドリだぁ! というわけで鳴物入りでスタートします我らがバンドリ世界の新ストーリー。まぁ、こうなることは分かってたでしょう。ファンの多くは我慢できずにライブでの1話上映、もしくは事前に劇場で公開された3話までの先行上映を観に行ってしまい、ここまでの流れを知っている人も多かろうが、1年前の前作「It’s MyGO!!!!!」の時点でもここまでの設定はいくらか想定はできていたはず。今回のバンド、Ave Mujicaの発起人にして核となる人物・豊川祥子。彼女のその壮絶な人生の転落劇から、マスカレードは幕を開けるのである。 ぶっちゃけ、1話目はそう言う意味ではまだまだ予定調和かもしれない。祥子の凋落の原因はすでに匂わされていたし、今回はそんな彼女の生い立ちを必要以上に丁寧に、まるでゆっくりとすりつぶすかのように描いてくれているだけ。現時点ではまだギリギリで親父さんの苦悩も理解できる部分はあるし、父親のことを思った優しい娘さんの苦渋の決断についても(辛いとはいえ)理解できるものである。大丈夫、バンドリ世界なら、こうした苦痛も心労も、全ては成長の糧。頑張った分だけ、祥子にはその先に待つキラキラドキドキが約束されている……。 いや、トータルではマジでそうだと信じてますよ? MyGOの連中だってあれだけドタバタしながら最後には収まるべきところに収まっているし、先達たるポピパやRoselia、RASだってそれなりの困難を乗り越えて今の彼女たちがある。Mujicaに関してはそれがちょっと激しい形で出てしまっているだけ……だというのは間違いないんだよ。だって今後ゲームにMujicaが追加されるのはほぼ確実なわけで、そんな時に1組だけ闇金ウシジマくんみたいなエンディングを迎えたバンドが入れるわけないんだから。そりゃそうなんだが……問題はどれほどまでに地獄の深いところまで潜って帰ってくるか。我々「3話まで知ってる勢」からすると、「3話時点でここまで落ちて、どうやって戻ってくんねん」と不安でしょうがないのよね。今回の1話目はまだそのホップステップジャンプのホップなわけで。下手したら「ホ」なわけで。アニメのシナリオでここまでダイレクトに「心配」が先立つ作品、後にも先にもこれくらいかもしれんよ。 でもまぁ、別にスタッフも単に「エグいものを見せたい」という悪趣味からこのシナリオを綴っているのではないということは信じて待ち続けているよ。これまで、バンドリシリーズは痛みを伴いながらもそこには純然たるヒューマンドラマが横たわっているという信頼があるのだ。「ここまでしないと描けない世界」があるとするなら、その覚悟を受け止めようじゃございませんか。少女たちの「一生」を賭けたドラマを見届けようじゃございませんか。仮面の奥に、その未来があることを信じて。 1話目でどうしても触れておきたい注目ポイント1:豊川さんちのお母さんのCV。そこで使われるんかい……優しいセリフで安心させて次のカットで秒で遺影だったの最高にロックだ。これはネタバレなんですが、2話では有名女優である若葉さんちのお母さんも登場しますが、こちらもクソめんどくせぇCVをお持ちです。 注目ポイント2:冒頭のKiLLKiSSのライブ!!! これは嬉しかったねぇ。最高のスタート。しかも2番までのフルバージョンでがっつり入ってるってんだからたまらない。こないだのライブ、上映会の後はあのエンディングからマスクオフで登場してのKiLLKiSSでしょ? 羨ましすぎるわぁ。 「バンドアニメ」を名乗っているからには演奏シーンの魅力ってのは絶対に外せない要素だし、バンドリ世界線ならここはなんとしても死守する必要があるライン。そして、ここで2Dと3Dの重ね合わせが起こるのが最高にCOOL! な部分なのでね。冷静に考えて「史上最速で武道館」というMujicaの経歴ってどう考えても無茶苦茶なはずなのに、我々は2D Mujicaのパフォーマンスをその身でいやと言うほど浴びていて、それが重ね合わされるもんだからアニメのMujicaの経歴にも説得力が増すのである。今後とも、バンドアニメであるという矜持は折に触れて見せてほしいものである。ステイチューン! ○「天久鷹央の推理カルテ」 5 元日くらい休ませてくれてもいいのにな……。我が家では大晦日に前クールの最後のアニメが放送され、正月1日の夜に新番組がスタートしている。最近はコンビニだって休むところあるんだぞ。時代に迎合せよ、アニメ業界(この場合は放送業界では?)。 というわけで一発目でございます。こちらは初回1時間放送と贅沢な尺の使い方で始まったので鳴物入りの作品なのかと思ったけど、冷静に考えりゃ最近は「初回1時間」みたいな枠もちょいちょい増えてきたのでそこまで意味は無いのかもしれない。一応、今作は30分が事件編、30分で「解決編」みたいな構成だったおかげで、初回1時間放送の恩恵はそこそこあったとは思うけど。ただ、正直に言うと解決まで見せられてしまったおかげで「スン……」となった感はある。謎だけならなかなかに魅力的だったのだけど……まぁ、解決はそこまで伴わないねぇ。 今作の原作者である知念実希人については「何作か読んだことはある」くらい。どこぞで話題になったアレやコレを手に取っただけなので今作に関しては全くの未読だが、現時点でのなんとなくの印象は「お話作りは決して悪くはないけど、ミステリを書こうとするとどこか独りよがりになりそう」くらいの感じ。解決のための解決になっちゃってロジックがついてこないので、謎に比して解決がこけおどしになっているというか。 他作品のネタバレはできないので今回の1話目で無理やり例示すると、一番の疑問は主人公・鷹央とそれを取り巻く医者たちの思考の展開の仕方である。今作は「医療+ミステリ」という作者の一番得意なフィールドで話が展開しているので医師ならではの発想が事件やトリックに関わってくるのが面白い部分なのだが、そのせいでどこか「知識もの」になってしまう傾向にある。そして、多分作者もそれを分かっていて、「知ってたらおしまい」という単なる豆知識の披露に終わらないよう、必死にプロットを組んでいる。しかしそのせいでどうしてもいびつになってしまうことは避けられず、今回で言うなら「青い血の死体!」というナイスな導入に対し、「血が青くなる病気ってなんスかね」という問いが一発目に出てこないのが流石に不自然すぎるのだ。 私みたいな素人はそれを知らないので黙ってみているしかないが、普通に考えて、あの手術室で「血が青いんです」と説明されたら、真っ先にその場の医療関係者たちは「どうして血が青くなったのか」を医学的に考察するはずで、そこには司法解剖の細かい情報すら必要なしに、「事前に医療処置を受けた可能性がありますね」と一足飛び。そうなれば事件に関わった医師に自然と目が向くわけで、事件の全体像を掴むのに2話も必要なかったことになる。なぜ「名探偵」たる主人公がそれをしなかったかと問われたら、それはもう、単なるストーリーの都合でしかない。 でもまぁ、それをわかってるからこその最大限の派手さを追求しているわけで、たとえば「足の傷の話があったから鷹央はまずそっちが気になって調査に乗り出したんだよ」とかいう説明はギリギリ通るレベルかもしれない。それに対する回答もすげぇ雑なんだけど(普通に考えて、消去法の答えが「現代に生存しない大型動物に噛まれた」になるはずがない)、まぁ、その辺もどこかラノベ的なサービスというか、とりあえず派手な状況を作っとけば勢いで色々誤魔化せるだろうの精神だろう。せっかくのアニメ化なのでその辺りに拍車をかける役割をアニメが担えば、それなりに成立はしそうである。 個人的な推しポイントは、平田さんの刑事がほんとに胡散臭すぎて気持ちがいいことですかね。「桜井」っていう刑事がいる作品の1話目の犯人を櫻井にするなよ。 「〈物語〉シリーズ オフ&モンスターシーズン」 ―→6 とりあえずここで今期の最終感想が一区切り。例によって放送が先延ばしになっちゃったせいで終わってない作品とか、新年も続くのかどうかよくわかってない作品なんかもあるのでもしかしたら最後じゃないかもしれないが、ひとまずまとめておこう。今期執筆された最終感想は38本。2クール前の春夏の区切りが37本だったので、春秋の大きな区切りじゃない時はこれくらいの本数が受容できるギリギリか。今期も割と切りましたからなぁ。 とかいいつつ、最後に書いてるのが厳密には「今期終わった」作品じゃないのがちょっとしまらないが。我が家では大晦日の夜に終わっちゃったんだからしょうがない。特に感想とか書いてなかったけど、やっぱり楽しく観てしまっていたというご報告でございます。 久しぶりに再開したシリーズ、新番チェックの時は「もはやシャフト演出も義務的にやってるだけで新奇性もないんじゃない?」とか偉そうなことを書いてはみたが、やっぱシャフト演出の唯一無二のインパクトってのは時代と共に色褪せるってもんでもないね。そりゃそうだ、周りにフォロワーがいねぇんだから陳腐になりようもないんだもんな。ここでしか見られないからこそのオリジナル演出。シャフトも最近は新房演出に頼らない作品作りが増えてきたが、水面下でしっかりと刃を研いできたいつものスタッフは、新シリーズになってもきちんと「令和の新房演出」を見せてくれたと思う。まぁ、そもそも西尾維新作品をこれ以外の方法でアニメ化する方法がまだ見つかってないって話なんだけども。ひたすらにモノローグだけでクドくクドく進行するこの「語り」を、よくもまぁ刺激の尽きないアニメーションに仕立てているものである。 お話に関しても、こんだけしゃぶり尽くした世界でもうやることないだろ、と思ってんのに出てくるもんやね。いや、もしかしたらやってることは焼き直しとか、二番煎じとか、時間稼ぎとか、そういうタイプのものなのかもしれんけど、西尾維新の凄まじいところは、冷静に考えると凡庸なストーリーかもしれないものを、徹底的に虚飾を施して「らしいもの」に仕立ててしまうこと。もはやファンはこの「口上」が見たくて(聞きたくて)付き合ってるんだろうな。たとえば「増える撫子」とかさ、普通に考えたら「コミックのおまけ漫画」くらいの筋立てやん。積み上げた歴史があればこそ、これが立派にアニメ数話分のエピソードになっちゃう。今更「忍がなんであんなふうになっちゃったのか」なんて思い出話を語られたところで、「どう見ても後付けやんけ、適当なこと言うな」と思ってるのにいつの間にやら「こんな出来事があったからこその歴史だったんやなぁ」と訳の分からない納得感に丸め込まれているし。総じて、「俺らチョロいよな」という結論でフィニッシュ。 いやぁ、でもやっぱ暦ヒロインズがこの時代にも変わらず(というにはだいぶ変わってるけど)見られるというのはそれだけで嬉しいや。 追伸・日笠と日傘はどっちが先なんですか?
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Thraxi
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声優のこと全般
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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