忍者ブログ
最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
[3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13]

 レコーダーに記録されてたサブタイトルだけ見て「ハァ!? この早さで万策尽きてまた声優出演の特番でお茶濁したんか!?」と思ったのは秘密、第3話。でも、ありそうだよね、こういうの。

 究極の自作自演、我々視聴者が「ゆるキャンと似たような作品だよな……」と思ってることなど百も承知。似たような世界観の似たような作品なら、もういっそ堂々と重ね合わせてしまえという開き直りはむしろ清々しい。手塚治虫の昔から漫画のクロスオーバーなんて定番中の定番なのだから、臆面もなくぬけぬけと自作を重ね合わせてしまえばいいのである。まぁ、この作品世界がゆるキャン世界線とどういう関係なのかははっきりはしていないわけだが……「ゆるキャンのコミックが存在し、そのアニメが放送される直前」という事象と「ふつーにしまリンたちが生活している山梨」というのは矛盾する事象な気がするが、まぁ、そこは単なるファンサなので素直に喜んでおこうじゃないか。ちなみに私は大垣が出てきたところで初めて「おるんかい!」ということに気がついたので、視聴後に「あれ? しまリンどこにいたんだ?」と思ってもう1回見直しました。なんでこいつら広範囲に散り散りになってんだよ。

 まぁ、ゆるキャンファンには嬉しいサービスではあるが、単に「キャラが出てきたよ」だけじゃなくて「ゆるキャンの聖地巡礼を作者本人がもっかいやるよ」というのがとんでもない発想。これ、1回の取材でまとめた素材で2本分の漫画が作れてるんだからめっちゃコスパいいよな。しかも「実際のしまリンハウスや各務原家は存在しません、地元の住民に迷惑がかからないようにマナーを守って巡礼しましょう」というワーニングの役割も果たしているので一石二鳥。そんできっちり「あぁ、ゆるキャンのあのシーンの」ということを想起させる映像になってるのが偉いんだよな。ぶっちゃけ、ゆるキャンなんてキャンプして回ってるだけだから毎回似たような景色、似たような展開になってるはずなのに、今回のツアーを見てるとちゃんと「あぁ、あの時のやつか」って思い出せるんだよ。まー、風景が完全にトレスされてるおかげで分かりやすいってのもあるだろうけど。

 そう、背景素材なんですよ。今作はエイトビットから分かれた新興の分社だってのは新番チェックでも触れたことなんだけど、新興スタジオとは思えないくらい画作りがちゃんとしてる。「ゆるキャン」にしろ「ヤマノススメ」にしろ、風景描写が見せ場の作品って実写取り込みからの処理が甘いとどうしてもアニメキャラとのギャップが出て「浮いてる」感じになってしまうじゃないですか。本作の場合はそうした「浮き」加減すらもネタというか、味わいとして取り込んでいるかのような綺麗なまとまりになっていて、一番見せたい「風景」がちゃんと切り取れてるんですよ。最後に行った展望台のシーンとか、劇場版ヴァイオレットエヴァーガーデンかよ、って思いましたもんね。

 画面が綺麗でなんとなく見てるだけでも満たされるアニメ、これって、もしかして久しぶりに我々が待ち望んでいた「きららアニメ」のイデアが表れているのでは?

 
Amazonアフィリンク

拍手

PR

 謎が謎呼び第4話。前から書いてる通り、今作は原作が未完なので多分アニメでも何も明かされずに終わるんだろうな……という恐怖心はあるのだが、どうしても観てしまう妙な吸引力がある。

 「懐かしさ」と「怪しさ」のミックス、特に「怪しさ」を醸し出す方に九龍という猥雑なシチュエーションが機能している。なんか近しい感覚を味わったことがあるな、と思って思い出したのは、知ってる人がどれくらいいるかは分からないが「GARAGE(ガラージュ)」というゲーム作品。何年か前にアプリでプレイしてたアドベンチャーゲームなのだが、とにかく不条理で意味不明な世界の中に、なんとも奇妙な懐かしさとか、抒情的なものを感じさせる不思議な味わいがクセになる世界観だった。本作はそこまでエキセントリックな世界ではないが、絶えずついて回る不安感とか、蒸気でむせかえるような空気感がどこか共通しているように思える。あと多分劇伴の不安定さの影響も大きいのかも。

 とはいえ、本当に依って立つところがなければ単なる白昼夢になってしまいかねないので、少しずつ明かされる要素も出てきてはいる。まず、当たり前のこと(?)だがどうやらクローンは実在するらしい。クーロンのクローンとかいうダジャレにもならないような概念だが、多分上層部(?)に近い存在であろう蛇沼院長は一番詳しく知っているようだし、鯨井Bとの関わりを明確にもつ工藤ももちろん何かを知っている。ただ、知らぬは鯨井ばかりかと言われるとそうでもなくて、周りの友達らも別に「クローンは当然いるよ」とかいうスタンスにはなっておらず、現状では謎の存在である「ジェネテラ」の影響下で現実世界と大差ない生活がある中で、工藤だけが「鯨井の過去」と密接に関わり、もっと大きな枠組みで「クローンをなんやかやする計画」に噛んでいそうなのが蛇沼ということになるんだろうか。でも、蛇沼もよく分からずにタオ・グエンと2人して色々と探ってるんだよな。誰が悪いとかいう犯人探しの話にはなりそうにないが……。

 そうなると今のところ作中で握ってる情報量が一番多いのは工藤ということになりそうだが、彼が「全部教えたろか」と提案したのを鯨井は「なんか聞くとやばそう」というので蹴ってしまった。視聴者目線では生殺し状態なのでたまったもんじゃないが、そうして「鯨井Bの情報」とのつながりが鯨井ちゃん本人の中にも眠っているということが、確かに「世界が揺らぐ原因」を匂わせているようにも見える。クローンがどういう存在なのかは分からないが、これだけ足元がおぼつかない現状では、余計な情報を入れてさらにアイデンティティを揺るがすのはリスキーだということなのだろう。実際、クローンとの関係性については、「同じ場所に存在すると消える」みたいなヤな設定も示唆されているわけで……どこから不幸が降って湧くか分かったもんじゃない。とはいえここから自力で調べられることがあるわけでもなく……本当に開き直って「新しい鯨井でいきますので、前のは忘れてください」とかいうしかなさそうだが。そんなんでいいんだろうか。

 ちなみにクローンとして「抹消された」可能性が高い鯨井BのCVが山口由里子(代表役が赤木リツコ博士)というのは狙っての配役なのだろうか。だとしたらなかなかに悪趣味である。

 
Amazonアフィリンク

拍手


 トラウマなんです!!!!!!!!!(2回目)

というわけで、昨日は東京からの移動日だったためにリアタイできなかったDAY2については1日遅れのアーカイブ視聴させてもらおう。このために極力Twitterに触れないようにしてセトリとか見ない状態で視聴開始。最初は全編通して視聴してから文字にしようと思っていたが、せっかく「遅れてアーカイブ視聴」という普段と違う状況なので、今回は節目で再生をストップさせてまとまりごとに気になったことを書いていくスタイルにしてみる。先日は遠すぎて拾えなかったあれこれを、改めて近距離映像でたっぷり見せてもらうぜ。

 

 


拍手

 死体絡みのバイトって実在するんでしょうかね……第3話。←と思って調べてみたら「死体洗いのバイト」っていうWikiのページが存在してて笑った。結論としては「無いとは言えないがほぼ無い」ってとこですかね。偶然これを引き当てられたさとこはある意味で豪運だな。おそらく死体と何かしらの縁があるのでしょう。

 というわけで「働くとは何か」を考えさせられる社会派アニメ(ではない)。何も知らない無垢な少女にさまざまな外界刺激を与えて反応を見る社会実験アニメと言えるのかもしれない。まぁ、「アルバイトしてみたーい」は幼少期になんとなく通るルートではありそうだし、その際にはあんまり金銭的な側面は考慮してないというのも頷ける。秒で数百万稼げてしまうさとこたちにとっては一般のアルバイトなんてなんの意味もないものだが、社会経験を積み、情操教育を施す場としては決して悪くないものだ(死体洗いのバイトじゃなければ)。ただ、その際にも最低限の常識は必要だよ、というのが今回のゲスト忍者が教えてくれた厳しい現実なわけだけど……せっかくニートが社会復帰しようとしているのに、それを全力で止めにくるアニメ、容赦ない。

 そして今回はそんなさとこに加え、リーダーのとこも面倒なニートを抱えての2人暮らしであることが明かされた。リーダーのお相手はなんと女性。よく分からんところでガチ百合成分を提供してくれるありがたい作品だ。また相手の女性(CV大久保瑠美)がなんかエロそうなのがなぁ。るみるみの巨乳キャラはなぁ。まぁ、里抜けしたリーダーが楽しそうに日々をエンジョイしているなら何よりである。多分彼女に全部養ってもらってる状態だろうから、さとこもこんなやつにやいやい言われたくはないだろう。一瞬でも職を持ったさとこの方がカースト上位である。

 そして、もうこんな脳内お花畑な抜け忍は放っておけばいいのに、里は引き続き刺客を送り続ける。そして忍者の里の刺客、いちいちバラエティ豊かである。どうやらさとこの木の葉変化を筆頭にくノ一たちは個別のスキルを保有している事例が多いようなのだが、そのスキルがあまりにも多岐にわたっており、ほんとに念能力を開花させてるとしか思えない多様性。流石に学校では教えてくれてないだろうし、もしかしたら忍術学校の皮を被った能力者養成機関なのかもしれない。

 今回送られてきたのは無敵手甲を装備した状態でターゲットを絞るとステータスが急上昇するというよく分からない(微妙に使いづらい)スキル持ちで、一番のポイントは「CV:羊宮妃那」。こんなにくっきりハキハキしゃべる羊宮キャラは初かもしれない。そしてそんなコテコテのキャラでも1話で退場するのが今作の宿命。勿体無い気もするが、スーパー戦隊の怪人と同じ枠だと思えば諦めもつくか。怪人と大きく違うのは、死亡後にも「彼女が生きた足跡がそこ、ここにも……」みたい過度にアンニュイなエピローグが差し挟まる部分である。どゆことやねん、いちいち視聴後の感情をネガに落とし込んで終わるんじゃねぇよ。

 

 Amazonアフィリンク

拍手


 ファイティンッ! いや、違う、じゃぁなんて言ったらいいんだ?! えっと……「トラウマなんです!!!」(そこかよ)

 というわけで、伝説の目撃者の皆様、お元気ですか? 目撃者aの僕です。広大なKアリーナ横浜の最後尾も最後尾、アッパースタンドの最後列からことの顛末を見下ろしていた僕です。そういう意味で私以上の目撃者もいないわけだな? まぁ、実際に目撃しなきゃいけない対象は米粒大だったわけですが……。

 というわけで白状します。今回は現地参戦でライブの雰囲気をふんだんに浴びつつも、実はあんまり感想記事が書けません。だって、舞台上のことがよく分かってなかったんだもん。もちろんモニタは表示されてるわけだが、都合の悪いことに後方席に提示されるモニタって、ステージのセンターモニタと同じ画像なんですよ。そんでそれって今回は(特にMujica側は)PVの映像とかイメージ映像が流れてたので、ステージの要素を拾う手がかりにならんかったのですよ。ステージの様子を克明に伝えてくれるのはステージ左右のサブモニタなのだが、そちらとて米粒大ではないにしろ焼き海苔サイズくらいなもんで、どう考えても与えられる情報は配信勢に完敗している。ので、私としては「この伝説の一幕の共犯者となれたのだからそれでいい」というご報告くらいなもんで、残りの部分については「全部配信見ろや! 見なかったらアニメBangDream!シリーズは完結しねぇからな!」ということだけ伝えておきます。

 

<とはいえ、少ない情報からでも一応の感想は書いておこう>

 


拍手

 光陰矢の如き50年、第3話。ほんとは他のアニメも溜まってるんですが、今週末は遠征なのでこの作品を放って出かけるわけにもいかず、順番を無視して先に試聴させてもらいます。優先度順のアニメ試聴で何が悪い(それをやると優先度の低いアニメがどんどん溜まっていくから避けてるんだけどね)。

 3話目でも勢いは落ちず。というかヤチヨさんの愛らしさはストップ高ですね。現時点で心配してるのは、春クールでこんな素敵ヒロインが登場してしまって、今年度は対抗馬が出てくるかどうかということくらいです。何はさておいてもオープニング。あのダンスを見るだけでも1週間の疲れが全部吹っ飛ぶような快楽体験なんですが、改めて、楽曲のどこを見ても全部サビみたいなインパクトが凄まじい。今回のお話で新たなホテルクルーとなったタヌキ星人たちのスタンスも明らかになったし、今まで以上にオープニング映像も満喫できそうだ。

 さてそのタヌキ星人。前回の植物型宇宙人から立て続けの来訪なのかと思ってたら間にさらに50年ブランクがあったあたりがこの作品の容赦ないところで。人類はね、「火の鳥」の時代から「待ち続けるロボット」というモチーフには弱いんですが、それを容赦なく重ねて「我々が放送を待ってる1週間でヤチヨさんは50年毎日欠かさず同じことをやり続けて待ってたんだが?」とかいうパンチを軽々と繰り出す。まぁ、当のヤチヨさんがイキイキと仕事してくれてるのが救いだけど……。「100年目であいつが来たんだから、もう100年は余裕っしょ」という彼女のメンタルは見習いたいところだが、最初の100年でホテルクルーの仲間たちがあれだけ力尽きているわけで、今回の50年、ドアマンロボも含む全ロボットが稼働したままで乗り越えられたのは奇跡に近い。今残ってる連中はほんとにタフネスが高い奴らばっかりなのか、ヤチヨさんがある程度メンテのスキルを磨いたおかげなのか。ハエトリロボさんなんて何かあったら一発で故障しちゃいそうでハラハラしますわ。

 変わらぬ50年に刺激を与えに来たというのであれば聞こえはいいが、1話の間にさまざまなヘイトを溜めて「このアニメの行く先は、大丈夫か?」と思わせちゃう存在だったタヌキ星人たち。その所業は悪辣そのものであり、ふつーに考えたら憎まれ役。ヤチヨさんたちが必死にメンテを続けているホテルをボコボコにし、あまつさえ大事な大事なハエトリロボさんを故障の一歩手前にまで陥れたのだから、普通に考えたら切腹もんである。そりゃヤチヨさんがキレてくれなかったら視聴者が殴り込みに行ったところでしょうよ。しかし、そうして最終的にはヤチヨさんが実績解除して新たな「お客様との関係」にまで繋げられたのだから結果オーライとしようではないか。おそらくヤチヨさんは地球人の帰りを一番待ち望んではいるが、「ホテル経営のやりがい」だってきっと求めているはずだ。彼女の笑顔に何パーセントかのドヤが混ざる様子を見れば、きっとそこに幸せがある。

 そして、悪逆の限りを尽くしたタヌキ星人一家であるが、今作のコンセプトとしては別に徹底した悪役を描きたいというわけではない。途中から免罪符として使い出したせいでクッソ印象が悪くなってしまったが、そりゃ「異星間コミュニケーション」なのだから互いの文化は尊重すべきだし、そこに軋轢が生まれればトラブルがゼロなんてことはないだろう。流石にロボットだけで運営しているホテルでは、「郷に入っては郷に従えよ」というにもちょい弱いからね。そして何より、ヤチヨさんは先週のお話で「異星人を認め、譲りあいながら共存共栄を目指す」という学びを得たのだ。あの心優しい植物型宇宙人と、今回のタヌキ星人を区別する理由もないはずなのである。下手に日本語でのコミュニケーションが取れてしまったがために、かえって面倒が増えるというのも因果なものだ。

 そしてこのタヌキ星人、なんか知らんけどやたらきちんと「地球のタヌキ」にフィーチャーしているのは作り手側のこだわりなのだろうか。タヌキアニメ応援ブログとしてはそこは認めてやらにゃならんと思っているところで、まさか「タヌキらしさ」を表現するためによりにもよって「ため糞」を取り出してくるとは。他にも、びっくりした時にみんなしてコテンとひっくり返ってしまうのもあの「狸寝入り」の由来となったタヌキの習性。なんでそんなとこは徹底してるんだろう。これで将来的にタヌキ星人と地球のタヌキが同源でした、みたいな伏線回収があったらビビるぞ。まぁ、流石にタヌキ星のエピソードは嘘ではなかろうが……どこぞの家電好きの猫型宇宙人と似たような話だったな?

 まー、彼らの処遇はまだ保留ということで、今のところはヤチヨさんに刺激が増えたことを喜ぼう。ヘンテコな同居人が増えたことで一気にコメディに寄せられ、ヤチヨさんの百面相も盛大に楽しめるようになった……と思ったら、やっぱりビターな部分はしっかり残しておくのがこだわりなのだろうなぁ。「地球人がまだ生きていた」という完全なる誤解。こればかりはタヌキ星人を責めるのもお門違いかなぁ。彼らは多分ヤチヨさんのあまりに嬉しそうな表情を見て言い出せなかった部分も大きいだろうし……うーん、報われぬヤチヨさん。果たして彼女の業務が終わりを迎えることはあるのだろうか……。

 
Amazonアフィリンク

拍手

 昨日予告した通り(?!)、今日はかもさんの番だ。かもさんはかもさんです。「かもさん学園」は初期の頃は結構聴いてましたので、もうそのイメージが変わることはないと思います。

 そしてなんとまぁ、この記事をあげる直前に確認したら、ご本人のTwitterで第3子の出産報告! おめでとうございます! なんかもう、この記事自体がどうでもよくなっちゃった!

 

 


拍手

 むーー、なんか……不穏だ……第3話。どうにも評価に困る作品。面白いかと問われたら、あんまり面白くはなってないのだが……。

 1話目で感じた「要素のごった煮感」は解消されていない。やはりメインキャラたちの決め台詞(口癖?)とかは全然馴染まないし、あまりにも乱発しすぎててほんとに耳障りだ。「女の子わちゃわちゃ作品」なのに肝心のわちゃわちゃが気持ちよくないというのは作品コンセプト的にはだいぶ致命的。映像部分も与えられたモデルを動かすことで満足してしまって大した刺激がないなぁ、というのが2話目までの印象。

 前回ラストの展開で「?! なんか起きたぞ!?」とびっくりはしたんだよ。ただ、そこまでの時点で既に心ここに在らずの状態であんまりまともに見てなかったもんで、改めて要素を回収して感想書かなきゃ、という気にはならなかった。今回はそんな前回からの続きで、メンバーの1人、アズが深掘りされる「解決編」となったわけだ。魔法少女ものは闇と紙一重という概念が定着して久しいが、今作の持つ「暗い部分」はこれまた新規軸というか、「そこ攻めんのかよ」という意外性は確かにあった。

 ただ、果たしてこの「大味な刺激」が最終的にプラスに転じる刺激になっているのかというと……まだ微妙。びっくりもしたし、「何か今までに無いものを見せてやるぜ」という気概が感じられたのは収穫なのだが、その「今までに無いもの」の発想がまだ雑なんだよ。

 今回のテーマは「肥満」。デブのお客さんが来店し、それを引き金に「実はメンバーの中にも隠れデブがいた」というびっくりを持ってきた。これにて「ルッキズム」について、そして「自己肯定」について考えさせられる内容を展開したつもりなのだろうが、このお話で、結局何が伝えたかったのか。

 微妙だった点は、元々依頼主は「自分がデブであること」を根元的な悩みにはしてなかったという点。彼女は確かに体型のことで周りから馬鹿にされたり、誹謗中傷に耐えて生きてはいたが、体質的なものなのでどうしようもないと受け入れていたし、その体型を直接職業へと転化し、ある程度は乗り越えて生きてきた。どちらかというと、全否定でデブの自分を認められずに逃げまくったのはアズの方であり、今回はお客さんの強さにアズが助けられた形になったわけだ。そこでの結論としては「自分らしく生きろ」というありきたりな話がせいぜいで、お客さんの周りを取り囲む差別的な環境の改善などは一切起こらないだろうし、ユイナの言葉でいうなら「悪い奴ら」が何もしっぺ返しをくらっていない。それもそのはず、別に今回の依頼人はそこを主目的にしていないのだから。

 この状態を「解決後」として提示されても、なんかモヤる。まぁ、デリケートな問題なのでどのように振り切ってもどこかしらの反感は買ってしまうネタなのだが……そもそも根本的に「デブは忌むべきものだ」という前提から始まっちゃってるので、大局的に見てハッピーエンドにはなり得ないのよなぁ。まぁ、見習い魔女っ子に与えられる課題と解決なんて、こんなもんか。

 一応、ワンミッションこなしたことで報酬の支払いがあり、クソ蛙の悪辣さは割と早めに露見した。まぁ、終盤で勿体ぶって出てこられるより、早めに「こいつ、結局あかんやつやぞ」という事実を開けてもらう方が見やすくていいので、その辺はむしろ安心かも。今後、この守銭奴(守魔力奴)を乗り越えて、5人で何かしらの決着に至ることがあるんだろうか……13年分放送続けてみる?

 
Amazonアフィリンク

拍手

 すみれちゃん。当企画では羊宮妃那についで若手2位の登場だ。しかし、羊宮ちゃんがデビュー5年にも満たないのに対し、こちとら声優としての芸歴だけでも20年近いという大ベテラン選手。ここまで散々繰り返してきた「子役出身声優」の1つの到達点である。

 

 


拍手



忍者ブログ [PR]
カレンダー
05 2025/06 07
S M T W T F S
12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30
ブログ内検索
カテゴリー
プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
ーーーーーーーーーー
↑越えられない壁
沢城みゆき 斎藤千和 
中原麻衣  田中理恵  
渡辺明乃 能登麻美子
佐藤利奈  佐藤聡美
高垣彩陽   悠木碧
最新CM
[06/06 とみしの]
[06/04 とみしの]
[06/01 NONAME]
[05/31 DRAKE]
[05/29 NONAME]
バーコード