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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 2、3話くらい飛ばしちゃったんじゃねぇかと思うくらい話に脈絡がない、第3話。最後にシャオ・ユエチンに話が戻ってきたから良かったけど、最初にスタンドが出てきた時に「こんなやつ……いたっけ?」ってだいぶ困惑した。

 まぁ、世界観としてはあくまでも主役は「ヒーロー」であって、ナイス1人の物語になるかどうかも未だ確定はしていないってことだわな。今回はナイスが目指すべき「上」のヒーローを描くことで彼が登るべき道が苦難だらけであることを伝えるお話になっており、トップ10に入るだけでも街1つ巻き込んでの大騒動を引き起こさなきゃいけない。いや、今回は別にナイスのせいではないのだが……この世界におけるヒーローという存在がまだ良く分かってないんだよな。基本的には「ヒロアカ」と同じ感じでいいとは思ってるのだが……。

 なんかふわふわしてんなー、という印象があるのは、多分「トップヒーロー」という存在さっぱり見えてこないせいじゃなかろうか。前回の引きを見て「いや、ナイスがトップヒーローじゃなかったんかい」と思ったし、大人気の彼がベスト10にすら入っていないという。同じような世界観でも、厳然たるトップが最初の最初に提示されていた「ヒロアカ」との違いはそこにある。オールマイトという存在が最初に出てくればこそ、「この世界のヒーローってこういうものなんだな」という理解がすんなりいったが、この世界はそれが見えず、明らかにオールマイトっぽい「スタンド」がようやく出てきたと思ったら、そのスタンドもギリギリ10位だという。そして、そんな10位のスタンドが何故か象徴として巨大石像になっていたり、その実態を探ったら装備品によって強制的に「倒れない」ヒーローを演出させられていたり、内実がなかなか安定しない。シンプルに「強い!」というだけでヒーローを構築していないあたり、今作の曲者っぷりが窺えるんじゃなかろうか。

 かてて加えて、そんなスタンドの引退劇が繰り広げられるにあたり、衝撃の展開としてサプライズヴィラン・マッドウルフが登場し、彼女のモチベがま〜ゆがんでいる。いや、1人の少女の願いとしてギリ理解を示せなくはないのだが、そのために彼女がやらかしたことが街の半壊。いくらなんでも被害がデカすぎてどんだけ純朴な願いだったとしても許容できない。一応、爆弾の設置も人が死なないように計算し尽くしてやってたんだろうか? 単なるお絵描き好きの女子高生にそんな器用な真似ができたとも思えないのだが……やっぱこの世界の人間はヒーローだろうがヴィランだろうが、何かしらの特殊能力を抱えているんでしょうかね。

 ただ、そうして無茶苦茶な筋立てで終始首を捻りっぱなしではあるのだが、やっぱり映像表現が面白いから観ちゃうんだよな。今回も映像のテイストをかき分けることで現在と回想を明確に区別する手法が採用されており、全く違うアニメが2つも3つも混ざり合っているようなカオスな印象。画面が派手になるので観てて退屈はしないんですよ。もうちょいシナリオラインで寄り添ってくれれば忌憚なく楽しめそうなのだが……この辺の感性はお国柄の違いなのかしら?

 
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1年で死ぬ呪いにかかった魔女

1年以内に大いなる災いが起こる魔女

1年以内に技術復興させなきゃいけない宇宙人←NEW!

第2話。今期のアニメは1年以内に確実に何かが起きるぜ……まぁ、今作はどう見ても1クールだろうが……。

 1話目時点で今作を「ギャグ&青春&科学知識アニメ」と認識したわけだが、どうやら「科学知識」はより絞り込まれた「家電」というテーマにまとめられそうである。まぁ、次回予告が「自動ドア」だったので家電と言えるかどうかは微妙なところだが……電子レンジの例からてっきり「色んな理解が及ばない科学」への言及が行われるのかと思ったら、今回はシンプル極まりない「掃除機」だった。ムームーも言う通りに「単に風を起こすだけの機械」にはとてもじゃないがコロニー再建の手がかりがあるなどとは思えないが、それでもムームーが興味を持っているならしょうがない。考えてみりゃ、観察対象は桜子の行動範囲内に絞られるわけで、そんなに先進的な技術が転がってるわけもないんだよな。多分、ほんとのほんとに技術復興が目的なら真っ先に分解する価値があるのはスマホだろうしな。

 というわけで、もともと家電に大して興味がなかったはずの桜子もムームーからのヤな脅しのせいで強制的に家電に詳しくならなきゃいけなくなった。彼女が何学部のどんな学生さんかは知らんが、言動からしてあんまり理系学科ではなさそう。ムームーはどう考えても寄生する先を間違ってしまった気がするのだが……いや、でも桜子が自発的にそれっぽい研究会に所属するって言ってるんだから行動を共にする価値はあるのか? ……なんかね、「ムームーはそこまで考えてないと思うよ」の一言ですんじゃいそうなので、あんまり今作に関して深く考える意味もなさそうなんだよな。

 まぁ、とにかく世界は広がった。桜子以外にもなんか可愛い女の子の影も見え隠れしているし、大学での活動が活発になれば色んな方向から刺激が増えるだろう。その間、ムームーが正体をバラさずにどこまで暴れられるかは知らんが。考えてみりゃ、目的を最優先するなら「正体の隠匿」はそこまで必須項目ではないのだが……ムームーの技術の中に都合の悪い記憶を消したり、相手をパーにしちゃうビームとかはないものだろうか。あったらあったで凶悪すぎるけど。

 今週の収穫:ムームーも首の後ろの皮を掴むことで無力化可能。

 
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 やっぱバイカーは出てくるんやな、第2話。漫画家センセの車だけでも足には困らないと思うのだが、やっぱツーリングは作者の趣味として外せないんだろうな。

 今期は微妙に似通ったコンセプトの作品が並んでいてややこしくなるが、今作は1本で旅(?)と飯が両方こなせるお得なパッケージ。「ざつ旅」の方は2話目がタイトル通りにふつーに雑になってしまっていたので、今作に集約してしまっても構わない気もしてきた。食い物もちゃんと美味しそうだしね。まぁ、視聴時にはダイレクト飯テロになるのだけども。今作はタイトルロゴのところに「Weekend Animation」と書かれているので、週末の心穏やかなタイミングで視聴するのが正しい摂取法なのかもしれない。申し訳ないが我が家は週末のアニメが大渋滞を起こしているので、どうしても視聴は週明けくらいまで後回しになってしまい、その結果飯テロがやなとこで入るんだよな。今回はなんか知らんけどバーガーがやたら美味そうだった。

 さて、お話の方も一応進めるべき部分は進めており、Aパートは写真部の今後について。人数不足による廃部というこの手の作品にはお約束の試練が降ってわいたところだが、教師側も先輩が引退することはもっと前に分かってたんだから、廃部勧告はもうちょい前にしてやればよかったのにな。いや、単にさつきが認識してなかっただけなのかもしれないけども。多分、現実世界でも少子化の煽りを受けて色んな中学高校で色んな部活が廃部になったりしてるんでしょうね。指導する先生からしたら余計な手間が減っていいのかもしれんけど、拠り所として在籍していた現役部員には寝耳に水。まぁ、さつきも霧山も部室を都合のいいダベり場所くらいにしか思ってなかっただろうし、当然の措置ではあるのだけど。

 というわけで、同病相憐む形で連携を組むことになったのは映画研究部。こちらは栄枯盛衰が写真部以上で、事実上先輩との2人部活だった写真部とは異なり、少なくとも1年前までは多数の部員が在籍して映画の撮影までやってたわけで、一気に人数が減って廃部という事態にまで陥ったのだから部長の敷島さんもさぞかしショックが大きかった……かどうかはよく分からない。なんかのれんに腕押しで良くも悪くも存在感の無い子である。いや、存在感はちゃんとあるんだけど……何考えてるんだか分からない子。描写からすると当然映研部には思い入れもあったとは思うのだが、過度に周りに流されやすいタイプなのかもしれんね。ちなみにCVはとのぴー。古賀ちゃんの金切りボイスに加えてとのぴーボイスまで加わり、メインで回す面子がかなり強固な体制となっている。

 そしてBパートは大人側のお話。オープニングやエンディングを見る限りではバイカーのカコを含めた5名がレギュラーメンバーっぽいので、これでキャラ紹介は一通り終わったってことかな。今後は高校生とバイクの絡みもあったりするんだろうか。

 写真ネタだけで新連載を立ち上げた春乃はだいぶ苦労してそうだが、漫画家の連載立ち上げってその程度の見通しで大丈夫なもんだろうか。動画配信者という側面もあるカコのおかげでもう少しだけネタは稼げそうだが……やっぱどう考えても長続きする題材では無いよなぁ……と思ったが、それってこの作品自体の存在否定になっちゃうのか。どれくらい連載が続くでしょうかね。

 「ざつ旅」にしろ今作にしろ、漫画家はやっぱり漫画家漫画を描きたがる。それが一番手っ取り早いんだろうけど……こうして同時期に並ぶとやっぱり「ネタ被り」感が否めないのがもったいないなぁ。比較するもんでもなさそうだが、個人的には全体的なユルさをしっかりネタとして消化しているこちらの作風の方が好みである。

 
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 そうか、これ実写映画も同時展開するのか、第3話。最近は割と多いビジネスモデルで、「天久鷹央」なんかもアニメが終わったと思ったら実写ドラマが始まるみたいなんですが……同じ内容を別メディアでほぼ同じタイミングでやる意味ってなんなんでしょうね。まぁ、確かに俺はアニメしか観ないだろうし、同様にドラマしか観ない層もいるんだろうからリーチする範囲が違うのだろうが……コスパが割に合ってるのかどうかはよく分からない。

 そして、余計なお世話だろうが今作の場合はその良さを発揮するのに実写ドラマで大丈夫なのか、という心配はあったりする。何しろ主人公は「九龍」という土地そのものであるように見えるからだ。アニメはその辺の意識、「美意識」と言ってしまってもいいかもしれないが、とにかく狙ってる方向性が明確だし、描写も入念。特に作画がめっちゃ良い作品というわけではないはずなのだが、背景の置き方や細かいガジェットの配置などが本当に作中で言われる「懐かしさ」につながっているような感覚があり、熱に浮かされたみたいな不思議なお話がフラフラと当て所なく進んでいく雰囲気に実にマッチしている。これが実写になると、背景世界の作り込みのハードルがぐっと上がりそうな気がするのよね。九龍はすでに過去の遺物なわけでしょ? どこでロケするにしても胡散臭さが先に立ちそうだよなぁ。

 また、アニメは全てが「作り物」なので視聴者の焦点を絞りやすいという利点もある。今回のお話でいえば、最初に工藤の回想で蘇る鯨井Bがいた頃の部屋の記憶と、現在リアタイで鯨井が住んでいる部屋の対比。「ぬいぐるみがある」「冷蔵庫に水がない」「でも洗面所の歯磨きチューブに加えて他のインテリアは同じものが多い」など、置かれている1つ1つの物品がさまざまな物語を語っているのだが、それらを自然に配置しつつ、他の物品に混ざり込まないように自然に「主張させる」描写ができている。これ、実写映画だとかなり胡散臭い描写を挟む必要がありそうなのよね。まぁ、その辺は私なんぞが想像もできないようなクリエイターがうまいこと画面を作ってくれるのだろうけど。他にもアニメでは「ひまわり」「金魚」などのアイテムを印象付ける描写が多いが、アニメだと金魚のオレンジやひまわりの黄色をパッと画面で際立たせる描写がやりやすいんだよね。その辺りが「美意識」である。

 シナリオに関しては、思いの外早く鯨井を巡る謎の奥の方まで足を踏み入れている。「お前は2人目なんだ」っていう事実はもう少し世界全体で隠したり、理解が及ばないようにしているものだと思っていたが、割とあっさりとそれを肯定し、鯨井さんもそこまで動揺せずに受け入れてしまっている(まぁ、ここまで色々と準備段階があったからだろうが)。そして謎はさらなる拡大を続け、お得意先の御陽気中華娘のシャオヘイ、そして怪しげな雰囲気の院長に、バーの店員のような、院長の配下のような謎のお兄さんなどなど。この世界は「自分以外の自分」が多すぎる。「九龍」が「クローン」に通じてるんじゃないかなんて安易な邪推も出てきそうで怖いが……収束先が見えないなぁ。

 

 

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 エンディングを担当する「ハコニワリリィ」の「はにわり」の部分、第2話。……人間、語彙力がついてもろくなことないですね……。

 1話目の「なんやこれ」という不穏な印象をそのまま維持しているなんとも珍妙な2話目。今回のコンテは八瀬さんということで、前回よりも旧来のシャフト味がやや強く出ている印象がある。やっぱりクセの強い演出の方が脳が「シャフトっぽい」って思っちゃうよね。そういう意味で八瀬さんの演出はやっぱりシャフトに向いてる。背景の実写素材の置き方とかもそうだけど、わざわざ細かいところでシャフ度を演出してくれるのはもしかしたら単なるファンサなのかもしれない。

 さて、そんな画面で綴られるのは引き続き倫理観メタメタのアサシンコメディ。1話目はさ、「まぁ出だしで設定を説明しなきゃいけないし、ギャグとして無茶苦茶な設定をここで全部消化しちゃうつもりなんだろうな」くらいに思ってその不条理さを飲み込んだわけだが、なんと2話目でもまだこの世界における「殺人」というファクターに落ちた暗い影は残ったままである。いや、当たり前なんだけどね! 殺人は悪いことなんだけどね! ただ、そこはもう、まともな倫理観で視聴してても100%ギャグに落とし込めるわけもないんだし、なあなあで済ますと思うじゃん。もはや引き返せないところまで裏稼業に手を染めてしまったさとこは、これでいいって割り切ったと思うじゃん。

 でもそうじゃない。まずはリターンの大きさを「大金」という分かりやすいご褒美で示し、「何も考えずにこのまま殺し屋を続けてればニートくノ一も余裕やで」という事実をちらつかせる。そしてさとこが何の悩みもなく殺人サポートに回れるようにした上で、今度は逆ベクトルとして「ある程度まともな倫理観を持つ先輩」を引っ張り出してくる。まぁ、このリーダーも聖人君子のごとき清らかな精神を持っているわけではないのだが、何も考えずに「殺したら金がもらえたよ」と喜んでいるさとこを見たら、まー止めたくなるのも理解はできる。「それは汚い金なんだよ」と。「ずっとこんな生活してたらおかしなるやろ」と。

 そしてさらに、今度はさとこという便利アイテムを手放したくないこのはによって、「いやいや、稼いでなんぼでしょ。使えるスキルを最大限に使って生計を立てることの何が悪いんだよ」というアサシンマインドにコントロール。まぁ、どう考えてもこっちの主張が倫理的にアウトなのは論を俟たないところだが、リーダーだって元々そういう稼業の斡旋機関の忍びの里にいたわけで、一般人よりは「殺しという稼業」についての理解はある。おかげで最終的には「価値観の違い」という「んなわけないだろ」という結論に丸め込まれてしまうわけだ。

 まぁ、このはの理屈が通ってないことなんて別にどうでもいい。要はさとこがそれで納得するかどうかの問題なので、世間一般の尺度に照らし合わせる意味はないのだから。ただ、そうして改めて「再検討してみようか?」という流れを作り、「殺しの是非」を単なるギャグ漫画の一要素に落とし込まずに向き合ったのが意外だったのである。さらにさらにはCパートで殺されちゃった可哀想な追手さんたちについて「彼女らが存命だった頃のキラキラした思い出」なんてものを見せてきやがるので、視聴者目線では「これ、どっちに肩入れして観たらいいんだよ……」と情緒が不安定に。どこまで狙って描いてるんだこれ。

 まー、すぐにギャグに落とし込まれるよりもよっぽど不安だけど、その分気になる展開なのは間違いない事実なわけで……これ、放送が終わった時に幸せな気持ちになれるエンディングってあるんだろうか。

 
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 なんというオープニング! 第2話! ほんとに「素敵」という意外に言葉が見つからないわ。今週はいきなり泣かされた。イントロの音響からして何事かと思わされるし、aikoの歌唱の揺らぎもこの世界にベストマッチ。ヤチヨさんはアニメヒロインとしてのキュートさもありながら、ホテリエとしてのエレガントさも併せ持ったダンスになっている。いきなり今年度の筆頭候補アニソンが出てきてしまったよ。

 1話目の感想から間をおかずの記事ということでお気づきの方もいるかもしれませんが、1話目が良過ぎたもんで、流石に優先順位を変更する必要が生じ、我が家の録画スケジュールを調整しました。ぶっちゃけ、1話目を見終わった時点で「こんなすごいアニメ、どんだけ反響があるんだよ」と思って感想を漁りにいったらこのオープニングへの言及が大量に出てきちゃったもんで「これ、視聴遅らせてたらどんどんネタバレくらってしまう……」と大いに焦ったのである。みなさん、今作を心から楽しんでいるようで何よりである。

 さて、そんな問題作の2話目。ここで突然1話目のあの緊張感も寂寥感も多幸感も無くなっちゃったらどうしようと一抹の不安はあったのだが、もちろん心配は無用。世界観は余計なまでに強固であり、その中で紡がれるS(少し)F(不思議)ストーリーはなんとも言えない座りの悪さがたまらない。言語も文化も、生態すらも何もかも違う異星人とのコミュニケーションという、誰一人答えの分からないミッションに果敢に挑むヤチヨさん。結果はどうなるものかと固唾を飲んで見守るが、もちろん答えは「よく分からない」である。まぁ、ながの逗留期間を経ていくらかは確定的なコミュニケーションも取れるようになったみたいだが、それでもお客さんが何をしに地球を訪れ、そこかしこで何をしてたのかも1つもわかっていないのだから「いったいこの30分で何を見せられていたんだ」というのが素直な感想のはずなのだが、「レッツ異星間コミュニケーション!」と思えばこれくらいが当たり前の成果。

 何がすごいって、ヤチヨさんの目的はあくまでも「オーナーら人間との過去の契約の履行」であって、「顧客の満足」はその目的の達成の過程でしかない。全力でおもてなしはするが、その結果がどうなるかはぶっちゃけしったこっちゃないのである。そのため、他のロボたちは分からないが少なくともヤチヨさんは「オーナーたち人間なんてまず戻ってこねぇよ」と言われてしまった途端にモチベを失い、ランドリーサービスも忘れちゃうくらいに意気消沈して業務に支障をきたしたのだ。超性能の完璧ロボットに見えて、ヤチヨさんのメンタルは想像以上にモロいのである。

 それでも「何かしら果たした」という達成感が得られた100年ぶりのお客様。これにて銀河楼は100年の開業実績に意味を持たせた。ついでにやってきたミキシンボイスの環境調査ロボさんは「お前がもうちょい早くホテルに辿り着いていればヤチヨさんたちの行動原理もどこかで変わったかもしれないのに」という勿体無さこそあるが、このタイミングでアポカリプスな真実を「ロボット目線」でヤチヨさんへと叩きつけ、ようやくホテル従業員たちも現状を性格に把握するに至る。いや、多分優秀なヤチヨさんのこと、それくらいのことは内心では分かっていたと思うのだが……おそらく規律を変更するほどの実効性を伴っていなかったし、やはりどこかでヤチヨさんはその事実を拒否したがっていたんだろうね。まぁ、シャンプーハット1つで壊れちゃうホテルだからね。

 さぁ、ヤチヨさんの中でも「新たな時代のホテル運営」を求められることになったわけだが、次のお客がくるのもまた100年後になったりするんだろうか。オープンエンドで仲良くしているたぬきの家族、あのキャラたちは「ホテルの顧客」になるとは思えないが……(まぁ、貨幣経済は崩壊しているので葉っぱをお金に変えてくれても全く問題なさそうだが)。

 
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 「イギリス英語監修:駒田航」の存在感、第3話。そっか、そんなことできる人だったんやね。わざわざ「イギリス英語」って書くあたりになんらかのこだわりがありそう。

 順当に仲を深めるりりさと音羽。この辺のストーリーはまだ原作既読なので筋立てについてはあんまり書くことはないのだけど、3話目に至って未だみっちりとした演奏描写を展開し続けるあたりには確固たる信念を感じる。まぁ、ひたすらにそこがオリジナリティというか、そこを蔑ろにしたら単なるなんちゃってお嬢様ギャグにしかならないので注力するのは当たり前なのだけど。

 モーションキャプチャメインの演奏シーンではあるが、周りに付与していくエフェクト、そしてぐわんぐわんと世界揺るがすように大きく動かすカメラワークには一貫性があり、なんとか音以外の要素でも2人の本気度合いを伝えようとしている。ここに関根明良渾身のモノローグを乗せることによって今作が目指す演奏シーンが完成する。台詞も乗せることでかなり長尺のシーンになるわけだが、やはりツラのいいJKが魂の叫びを繰り広げながら演奏する楽器は良いものだ。人類は皆ツラのいいJKのバンド活動が好きですからね(大主語)。

 また、個人的な嗜好としてこいつらみたいな「ドラム:ギター間の関係性」というのも美味しくいただける。いや、パートは別にベースでもキーボードでもいいいんだけど、やっぱり選んだ楽器ってのはその人の性格が出るわけじゃないですか。あたしゃどうしてもドラムびいきになりがちなんですが、それってドラマーの「バンドを下から支えて全部を掌握してやるわ」みたいなリーダー気質に惹かれてる部分もあるんだと思う。まぁ、我が敬愛するバンドリ世界だと対決構図が一番明確なのってマスキングVSロックなので、むしろ暴れるドラムはリーダー気質じゃないことの方が多いけど。田井中律や安和すばるさんなど、一見するとはっちゃけキャラのくせしていざ演奏が始まると「しょうがないわねぇ」みたいにみんなを包み込んでくれる概念が好き。祐天寺については……あれは若葉睦が全部悪い。

 若葉睦繋がりで(?)もひとつ考えたのは、この世界線だけじゃなくて「お嬢様学校」っていう概念は不思議なもんだな、ということ。月ノ森女学園にしろ本作の舞台にしろ、いかにもフィクション然とした「お嬢様学校」ってあるじゃないですか。そんでそのイメージって大昔からあんまり更新されておらず、時代を超えた嘘くささはあると思うんですよ。もちろんフィクション度合いに大小はあるだろうが……マジでああいう世界ってこの日本に存在するんでしょうかね? お嬢様=親に才があるご家庭→娘さんだって相応の知性や才を持ってる可能性が高い→ってことは蝶よ花よと育てられたとしても、現代社会においてはいくらでも外界の情報に触れられるし、世界的な傾向からすれば自立的な女性に育ってもおかしくない……と思うのだが、やっぱり「箸より重いものを持ったことがない」みたいなキャラでしか描写されないんだよな。まぁ、そこはギャグとして受け入れる方がいいのだろうが……「リアルに先進的なお嬢様学校」がどんなものか、誰か教えてください。

 さて、本編では妹ちゃん登場で少しずつ世界が広がっていく。妹役のキャストは「アポカリプスホテル」でヤチヨさんにも抜擢された白砂沙帆。「サマータイムレンダ」で出てきてからしばらく目立った活躍はなかったが、ここいらで飛躍の年になるか?

 
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 僕はブリジットちゃん! 第2話! いやぁ、やっぱり長き時代を経てブリジットがしゃきしゃき動くアニメで見られるってのは感慨深いものがありますね。いや、正直いうと、別に当時からそこまで推しちゃいなかったんですけどね。可愛いのは間違い無いんだけど、キャラとしては使いづらい方だったもんであまり相性がよろしくなく……女性キャラだと多分一番使ってたのはイノで次がメイ。……このゲーム、使いやすいキャラっているんですかね?(ミリアとかじゃない?)

 うろ覚えの記憶がちょっとずつ刺激されていく感覚。ブリジットもそうだし、梅喧も当時からいたキャラなのでなんとなく覚えてはいたが、和室でもなんでもない場所で思いっきり畳返しを披露してくれたおかげで「あぁ、そんな技あったな!」って思い出したのが気持ちよかった。当時からこんなにおっぱいがデカかったかどうかは忘れてしまったが、格ゲー界隈はこういうキャラをガンガン追加して露骨なサービスをしてくれるところがいいところでもあり、悩ましいところでもあり。とりあえずアニメだと他にどんな懐かしいキャラが来てくれるかはちょっと楽しみ。そういやアクセルも出てきたけど、「あぁ、そんな設定あったような……」くらいでブリジットや梅喧と違って全然ピンときませんでした。野郎キャラなんてそんなもんやな!

 お話としては、1話目から引き続き派手にドンパチしてるだけなのであんまり中身が進展してないしそこまで引き込まれるようなストーリーになるような気配もないのだが、その分、ドンパチを構成するバトル作画で見せようという意識が際立っているのはよく分かる。つい最近までガールズバンドの魂の削りあいを必死に紡いできたサンジゲンが一転してゴリゴリマッチョ連中の暑苦しいドッカンバトルをこれでもかと描いてくれているのだから数奇なものである。ちゃんとアニメ調のデザインを混ぜ込めるあたりは、やはりブシロード作品で培ってきたグラフィック技術の賜物であろう。

 そして、本作の場合はエフェクトばりばりのバトル作画に関しても、なんか上手いことやってるというか、ちょっとズルしてるところが逆に面白みに繋がっているのが興味を惹く。最近の「超絶バトル作画」といえば「鬼滅」を筆頭としたufotable系、「呪術廻戦」を中心としたMAPPA系などがあるが、どちらも「なんかすごいことやろうとし過ぎてもう画面がよく分からん」という状態にもなりがち。今作もエフェクト量だけで言えば同じような症状に陥っている部分もあるのだが、そうした「エフェクトばりばり超機動」みたいなシーンはあまり長くは続かない。元が格ゲーということもあり、合間に止め絵の演出をガンガン挟み込むことで、緩急をつけて一呼吸置きつつ、多少の作画枚数削減も行なっているという。止め絵ばっかりだと手抜きに見えかねないのだが、いい具合のバランスを狙っているのがわかり、こういう個性の出し方もあるものかとちょっと感心してしまった。やたらと3回パンが多用されるのでそれだけでちょっと胃もたれしちゃいそうだけどね。

 流石にソル・シンのガチムチバトルばっかでは間が保たないだろうし、それこそブリジットみたいなトリッキースタイルのバトルも今後は挟んでいってほしいところ。ファウストとかテスタメントとかってまだ元気なのかしら。

 
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 このタイトル表記だと何話目か分からんやんけ、第3話。でも作品が217話目だっつってんだからしょうがねぇよな。

 さて、新番チェックも終わってぼちぼち個別感想を切り出していく時期に入っているのだが、今期はズバッと「これは毎週正座視聴やな」みたいな作品が定まらずちょっと困っている状況。これまで以上にフレキシブルに各話を見守っていく必要があるのかもしれないが……とりあえずのつなぎとして今作みたいな「毎回違うアニメ」を拾ってくるのはちょっと小狡いですが、まぁ、この3話目は色々と刺激が多かったのでいいんじゃないでしょうか。

 ぶっちゃけ2話目はパッとしなかったんですよ。映像部分についてもお話そのものについても。ベタなヒーロー譚だったしせいぜい「あ、ミルって毎回声が違うのね」っていうのが分かったことくらいが収穫だったか。おかげで「まー、30分単発勝負のシナリオラインなんて、そんなに刺激的なものは出てこないよなぁ。メカヒーローがヤンマーの技術を使って危機を打破する要素をマストで盛り込まないといけないしなぁ」とだいぶ諦め気味だったのだが、3話目にして早くも「まぁ、ヤンマーじゃなくてもいいんですけど」みたいな話が出てきよった。一応お為ごかし程度に材木を撤去してましたが。

 そんな状況で切り出された脚本が、なんと「AIの是非」という今のご時世には随分とホットな、ホットすぎるテーマ。単発アニメでその辺を攻めるのはなかなかの度胸である。まぁ、そもそもが開発側であるヤンマーがまとめたプロジェクトなわけで、「AIとか絶対ダメだろ」みたいな論調になるわけはないんだけどね。そういう意味では、今回の脚本だって「ヤンマーが作る意味」は厳然と存在していたわけだ。

 しかし、だからとて「AI最高! この技術があればみんなハッピー」みたいなアホなプロパガンダを作っているわけではない。よりにもよって「ピアノの演奏」という芸術を題材とし、「AIを介して作られたものが芸術と呼べるか否か」なんて、これまた色々と波紋を呼びそうなネタ回し。実際、視聴時にもデガソード様みたいな巨大右手さんが「これからの芸術は我々が作る!」と吠えた際には「そういう考え方だってあるよなぁ」と考えさせられてしまったし、先端技術の進歩を考え続けるなら、当然あらゆる人の営みにAIという技術が関わってくるわけで、「AIが人の芸術にとってかわる」可能性は大いにあるのだ。その辺を逃げずにきちんと描写したことは、単発アニメとしても充分なお仕事と言えるだろう。

 ただ、そのままだと色々面倒くさそうなので「謎のイマジナリー空間で悪のAI概念を討伐する」というふわっとした解決で幕引きとしたのは致し方ないところか。そもそも今作の場合は「心あるロボット・ミル」という存在が前提となっているわけで、その条件下で「ロボットの心」を議論するのはそもそもアンフェアなのよね。まぁ、そうでもしないと落とし所がないからしょうがないんだけど。少なくとも1本の短いおとぎ話としては無難な構成だったんじゃないでしょうか。映像部分に関してもツインエンジンの子会社みたいなCG制作スタジオが頑張ってくれて悪くないキャラ作劇を展開してくれたし。こうして色々と「未来の可能性」を考えさせてくれている時点で、本プロジェクトの狙いはある程度果たされていると言えるんじゃなかろうか。

 ちなみに、今回の工事現場、中の人の関係でどこぞのうんこメニューを提供する喫茶店みたいでしたね。

 
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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