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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
「転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます 第2期」 ―→5 シロが幸せそうだったらそれでいいです。一時的にやたら世界に溢れていた「カッター犬」もこれで一旦見納めかぁ。 まっすぐになろうを生き抜いているくせに、なんか憎めない小癪な作品。あんまヘイトが湧かない理由を探すと案外難しいのだが、「そういうフォーマットをちゃんと心得ているから」というのが端的な説明になるのかな。まず、なろうフォーマットとは言っているが、より近いのは多分「ワンパンマン」あたりだと思われる。主人公が最強チートすぎて敵が存在しないってのは大前提で、「ほんならどうやってバトルものの面白さを出したらええねん」という問題を「周りにいる連中が苦闘を繰り広げればよくない?」という方法で解決。あくまでこの世界でチートを持つのは主人公・ロイドだけであり、そのロイドを慕って集まった仲間たちにはそれぞれの生き様も戦いもある。その部分を掘り下げれば、ジャンプ漫画的正統バトル展開が成立する。これが主人公チートだけに依存しようとすると、半端にピンチの展開とかを作らなきゃいけなくなって「チート言うてたやんけ、嘘やないか」と設定のブレに繋がってしまうところだが、本作におけるロイドはそのチートっぷりを1ミリもブラす気配はなく、まっすぐな芯が形成されている。 その上で、「じゃぁなんでそんなチートが真ん中にいるのに、それなりに世界のピンチが演出されてるんだよ」という疑問をどう解消するか。ワンパンマンの場合はサイタマの無関心がこれを引き起こしている。自己肯定感があまり高くないサイタマは、その強さのあまり危機を危機とすら認識できないため、周りが勝手にピンチになってもなかなか解決してくれない。そしてロイドの場合は、自分のチートも、世界の危機も認識はしているが、その全能感から「おちょくって」いるが故に世界の危機が演出される。自分の技能があればいざという時も持ち直せるという絶対の自信があり、さらにより根深いモチベーションとして「魔術への好奇心」がある。これがまさにタイトルの通りで、世界の危機レベルでなければ「試せない」魔術があるため、危機への対策よりもまず「魔術の試行」へ神経が向くのである。冷静に考えれば迷惑極まりない性格だが、これもブレることがないので芯は動かないし、今作は映像部分をメインに「おちょくり」を完全にネタとして昇華しているので、ここもヘイト管理が可能。なかなか上手いデザインである。 まぁ、いうてなろうが培ってきたフォーマットの形態としては一般的なものであろうし、今作オリジナルだなんてことは全く思わないのだが、作者のバランス感覚がちょうどいいおかげでこのテイストが成立しているのだろう。また、普通に「周りの苦闘」を描く時の手つきは手慣れており、ふつーの「ラノベ描き」としてのスキルも高い感覚はある。ほんのちょっとの気遣いで、なろう展開も一気に面白くなったり、陳腐になったりするんだろうなぁ。 結論:まぁ、シロが可愛いから。 PR 「New PANTY & STOCKING with GARTERBELT」 ―→6 最終話感想立てようかとも思ったけど、冷静に考えると「いつものTRIGGERじゃね?」の一言で片付きそうだったので省略。いや、楽しかったですけどね。あれをもはや「伝統芸」と言ってしまえる状況って、よくよく考えるとだいぶイカれてはいるよな。 というわけで、TRIGGERというスタジオのイカれ要素を全部注ぎ込んだ結果の作品である。ちゃんと分かってるネタ回しと、そこかしこで噴出する制作者のこだわり、下手したら無駄なこだわり。こういう職人芸があるからこそ、アニメというのは多様な文化を維持できるわけで、個性をゴリゴリに発揮できる作品というのはそれだけでも歓迎である。まぁ、もちろん合う合わないの問題はあるが、私はそこそこ「合う」人間だったのでね。 今作の嬉しいところは、どんだけファッキンな内容だとしても、そのカートゥーンな見た目のどこかに「可愛らしさ」が維持されているところ。私もはるか昔に「パワーパフガールズ」を初めて見た時にはその魅力ってのはあんまりピンとこなかったもんだが、慣れてくればこういうデザインにもしっかりと「愛嬌」は感じられるもんである。今期は特に最初からデイモン姉妹が出ずっぱりだったおかげで、その「可愛い」が4キャラ分色々と楽しめるのがありがたい。正直、途中からパンティもストッキングも割とどうでもよくて、ずっとスキャンティお姉様とニーソックスさんを応援してたもんな。最終話1時間スペシャルの頭を飾ったのがニーソックスさんのいいお話だったの、素直に嬉しかったわ。 そうしてどこかしらに「可愛い」も維持して視聴者を繋ぎ止めながら、遠心分離機でぶん回すみたいに振り回すのが今作の醍醐味。流石に2クール分ともなるとどこかにマンネリ感が出てきたり、中盤の映画ネタエンドレスのあたりでちょっとダレてしまった感はあったものの、最後の最後にお祭り騒ぎで「これでいいんだろぉ!」と開き直ってくれたので「終わりよければ」ということにしておく。全力でふざけるTRIGGER、やっぱ面白いもんな。 そして1期同様、意味深すぎてどうしようもねぇ終わり方で「CONTINUE TO NEXT SEASON」である。まぁ、1期の時もそうだったからね……ということは、3期の放送は単純計算で2040年ということになります。……俺、生きてるかな……(生きてても流石にアニメ視聴してなくない?)。 「地獄先生ぬ〜べ〜」 5→4 分割2クールであることはすでに告知されているので現時点での評価にあまり意味はないといういつものやつだが……正直いうとさ、「もう2期もええかな……」という気になっている。面白いとかつまらない以前に、「興味がわかない」。 ぬ〜べ〜は幼少期にそれなりに影響は受けた作品だとは思うが、それでもジャンプ漫画の中ではそこまで上位存在ではなく、「まぁ、覚えてるけど」くらいの作品だった。おかげでどこをどう作られても別に期待も幻滅もないかなぁ、とは思っていたのだが、思った以上にピンとこない仕上がりになってるもんで流石にちょっとがっかりしてる俺がいる。まぁ、旧作アニメを再放送したとしても何かがブレイクするわけもないのだし、この新作に責任があるかどうかは微妙なところだが……。 ピンとこない大きな理由は、すでに新番チェック時点で触れた通り。ホラーという性質そのものが「大きくなった当時の子供達」が見たいものじゃないし、ホラーの性質が時代とともに移り変わるせいで「現代の子供たち」に訴求する内容でもない。つまり「ターゲット層がいない」作品である。さらに2クールで一通り有名な話をやるとなるとどうしてもとっ散らかった印象になり、ベストセレクションみたいな性格になってしまったら新規アニメとしても魅力は半減してしまっている。やっぱいきなり玉藻からスタートするぬーべーはなんか違う気がするんだよなぁ。 そうして最初からあまり期待できなかったところに、さらに「映像部分もなんか微妙」というおまけがついてしまった。スタジオKAIなら大丈夫だろ、と思っていたし、実際に大崩れするようなものでもないのだが、なんだろ、あまりにパキッとした色彩デザインとかが、ホラー漫画にフィットしないし、リデザインして現代風にするにしても中途半端だ。少なくとも「新しい魅力の発掘」にはつながっていない。 どうにも「リメイクアニメの墓標」の追加にしか見えないのが苦しいが……これ、2クール目でまくる未来はないよなぁ。 「出禁のモグラ」 5→7 純然たる「好みにびったんこ」作品。好きでした。 元々「鬼灯の冷徹」の時点で割としっくりくる作者だなー、とは思ってんたんですが、そこから漫画にまで手を伸ばすことは結局なかったのが、「話作りは好きだけど絵はそこまでなー」という印象があったからなんですよ。「鬼灯」はさ、もともと制作がWITで、高品質な映像技術で雑多な地獄の映像もグッと見やすくしてくれてたし、「もしかしたらアニメ絵の影響も大きいかもな」みたいな感覚があった。 そしてこの作品だ。制作はブレインズベースに変わり、失礼な言い方になるが最近だとやや地味目なスタジオ。実際に出てきた映像も別にそこまでびっくりするようなもんでもなかったし、こちゃこちゃしてデザインが見づらい部分すらあったかもしれない。ただ、そこがかえって「あ、いいな」ってなったんですよね。だからこないだ漫画喫茶でついに原作も手に取ったわけで。原作の味を残しつつ、ちゃんと動かせるようにブラッシュアップした今作の映像表現、もしかしたら「鬼灯」の時よりも好みかもしれません。「怪異」を扱うお話なのだし、あんまりスマートにせずにどこか泥臭い印象も維持しつつ、画面に流れる空気感みたいなものを大事にしてくれた気がしている。 そうして、「動画がめちゃすごとかいうわけじゃない」渋めの作品ではあるのだが、細部の統制が効いていて元々好きだった会話劇の妙がよりダイレクトに楽しめるようになった。今回は「地獄」のような明確なテーマはなく、漠然と「心霊現象全般」をモグラという特殊すぎるフィルターを通して見ていく形。おかげでお得意の蘊蓄や個性的な人生訓も程よく混ざり、いい具合にストーリーに刺激を与えてくれた。無体な人生観が妙にスッと馴染むのは当然主演の中村悠一の手柄ではあるだろうが、個人的には聞き役に回ってる真木役・大河元気の温度感もすごく良かったと思ってるんですよ。キャストみんなして「そこまで肩に力入れなくていいですよ」みたいなノリで参加してくれてて、いい空気が出てた(杏子さんだけはいつだって全力。いや、詩魚ちゃんも全力か)。 こういう「真っ直ぐに漫画原作の楽しさを伝えてくれるアニメ」は正直ありがたいですね。今作に2期があるかどうかは分からないが、もう、続編は気にせずに漫画で追っちゃおうかな、とは思ってる。 「盾の勇者の成り上がり Season4」 ―→4 一応惰性で最後まで観てただけです!(正直)(今期2度目) なんか「3期も見続けたなら最後まで見ないと」みたいな義務感ってあるよね。こういう状態からリスクを判断するべきなのですが、なかなかそれができないという……。 今作の場合は、1期目は確かそれなりに面白かったんですよね。2期で「何してんだ?」になり、3期時点ですでに惰性、いわんや4期をや。わかってる状態でなんで1クール経過してんだよ、って話ですが……やっぱキネマシトラスのせいでさぁ。映像部分は終始かっちりしてんのよね。積極的に切る要素が見た目に分かりやすけりゃ罪悪感も薄れるのだが、今作に関しては「アニメとして安定してるしなぁ」がずっと足止めになっていた。でもまぁ、ほんとに内容はさっぱり頭に入ってきてないので、すでに告知された5期からはもう諦めた方がいいだろうな、とは思っています。 同じなろう作品で似たような扱いになっている作品に「転スラ」があるのだが、あっちはね、一応「何やってるかはぼんやり分かってる」んですよ。最新作はそこもだいぶ不安ではあったが、いうて建国記じゃないですか。自分の国を守るために王となったリムルがあっちこっちに気ぃ使いながら国政を進めているお話。おかげで会議ばっかりになっちゃう部分はだいぶ揶揄されてはいたが……大きな筋はブレてなかったはず。転じてこちらの作品はどうなんだろう。まぁ、すでに内容を押さえきれてないので印象論にしかならんのだが……この作品、どこで何してるかがもう分からんのよ。いや、1つ1つの旅路の目的は提示されてるんだけど、その先に何があるのかがもう分かんなくなっちゃってる。これはワンピース規模の「馬鹿でかい全体像」があるせいで局所的な視点が機能不全を起こしているだけなのか、単に「まとまった話」が存在しないせいなのかはもはや分からん。理解するためには多分2期あたりから全部見直す必要があるんだろう。 そして私には、そんなことをする時間も体力も残されていない。そろそろ諦める判断は必要だろう。もしかしたら作品は悪くないのかもしれない。いや、でもちょっと追えないわ……。すまんな。 「ぐらんぶる Season2」 ―→5 考えようによっちゃ、この作品も「ニャイリビ」と同じ「ひとネタで貫き通してる作品」ではあるんだよな……まぁ、ちょっとくくりがデカすぎる気もするが。 3期決定、ということで(知ってたけど)現状はまだ中休みみたいな感覚なのであんまり現状の評価は意味がなさそうだが、流石に1期から7年も空いたら色々と懐かしくはあった。平成飛び越えて昭和の伝統芸みたいなネタ回しは別な意味で時代感があったが、勢い任せの下ネタパラダイスはこれはこれで個性になっているのである。 その上で、一応今作の個性と言える部分はそんなシンプルな下ネタを畳み掛けるために用意された「キャンパスライフと青春ドラマ」の要素。実は落ち着いてみてみるとラブ部分の描写は意外とガチで、カテゴリとしては「ラブ」コメにおいても問題ない今作。シリーズを重ねることでメインとなる伊織・千紗の関係は三歩進んで二歩下がっている状態。その辺りも真面目に楽しもうと思えば楽しめる部分だ。また、よく出てくるアンジャッシュコント的すれ違い文脈の組み立てとか、ギャグの作り方は割と丁寧で、単なる勢い任せの下ネタだけでは終わらないだけのバリエーションはあったりするのだ。 残念だった点があるとすれば、放送前に完パケ出来上がってたってくらいに制作環境が安定してたはずなのに、映像部分にそこまで魅力がなかったこと。作画が壊れるってほどではないが、割となおざりなカットは多かったんだよな。そんなに作画難度の高いキャラデザだとも思えないのだが、ネタが中心の作品だから作画は最低限で問題ないって判断だったのかしら。その辺の頑張り次第で評価がまた一段二段あがるのに勿体無い。まぁ、3期の制作も見据えての省エネだった可能性もあるけど。 とりあえず、貴重なアスミス荒ぶり作品なので、3期もお待ちしておりますよ。 「カッコウの許嫁(第2期)」 ―→4 一応惰性で最後まで観てただけです!(正直) いやまぁ、「かのかり」ほどの余計なヘイトは無いのでだらだらと垂れ流す分には別にストレス感じないんだけどさ。この手のマガジン系ラブコメは特に同じようなところをぐるぐるぐるぐるしてる様子がどうにも肌に合わず……この手の作品で面白いって思ったことあんまり無いんだよなぁ。あ、「かのかの」はギャグとして抜きん出てる部分があるから嫌いじゃなかったか。今作もまだギャグの要素は残してるからそこに焦点を合わせれば見るべき点もあった……と言えるかなぁ。微妙。 この2期目での大きなテコ入れは4人目のヒロイン・あいの登場で、羊宮ボイスでひたすら甘々なことを囁き続けるという部分は何らかのセラピー効果があった気もするが、キャラ造形があまりに適当すぎて、「すでに3人から言い寄られてるハーレム状態にさらにヒロインぶっこもうとしたらここまで無茶せにゃならんのか」となんだか悲しい気持ちに。当て馬にしてももうちょい頑張れよ、とは思う。同時に「今更些細な設定とか気にしてもしょうがないやろ。あとはフィーリングで乗り切れ!」という気持ちもあるのだが、フィーリングで乗り切るだけのダラダラ展開はやっぱり観る意味がなくなってしまう。映像部分が大した誘致要因にもなってないけどそこまで大崩れするわけでもなく、ほんとに「中庸」をひたすらに進んだ作品であった。あ、東山ボイスとは思えない瀬川さんの立ち位置だけはちょっと評価対象。 3期の発表はないのでこのまま自然に記憶から消えていく作品になってしまっていいと思うが、続編が来たら……どうしようかな……最終話のCパートは普通に続編ある感じだったよな……また3年後とかになったらマジで覚えてないだろうな……。 「ニャイト・オブ・ザ・リビングキャット」 5→4 マジで最後まで徹底してたな、という部分については素直に感心している。 「猫可愛いけど触れない」というほんとにたった1つのネタだけでマジで1クールを貫き通した作品。1話目時点で「出オチやないかい」と突っ込んだわけだが、本当に出た時点で落ちてたはずのところを、3ヶ月間同じ方向に等速落下し続ける様子を見守っていた。この作りで話をある程度成立させられているのだから、作者のストーリーメイキングはなかなかに巧みである。 ただ……そうして出された「オチ」がそこまで見続けたいものかって言われると……別に……。わたしゃ猫大好き人間だし、これまで猫アニメは散々贔屓してきた履歴があるが、今作は「たまたま大ネタとして猫を使っただけの作品」であり、あんまり「「猫可愛い」を訴えてくる作品ではなかった。いや、口頭ではめっちゃ説明してくれたよ。可愛い仕草やそのメカニズム、成り立ちに諸説あるという学説まで。史上最も丁寧に猫を説明したアニメではあったよ。でもそれって、いうたら「机上の論理」でしかなくて……「じゃぁ可愛い猫を実際に見せてくれ」とオーダーしても、なんか紋切り型の「あるある」だけなもんでそこまで心惹かれなかったのよね。やっぱあまりに大量に猫が出過ぎてて個体の識別が意味をなさなくなってしまったことが残念だったのかな。我々は猫を現象として捉えているのではない。どんな猫と触れ合う時だって、そのたった1人の個体と向き合っているのだ。その心を取りこぼしてしまっては、真のネコアニメとは言えないのではなかろうか。 いやまぁ、「知らんけど」は後ろにつけといてくださいね。あんまり真面目に付き合う作品でもなかろうし。私の信教として、実際のネコとの対話はもっと刺激に満ちたものであってほしいというだけの話である。猫を飼うってのは、そんなに甘いもんじゃないってことサ(意外と気に入ってんじゃないのか?)。 「宇宙人ムームー」 6→6 ご自宅の家電の状態をこの半年で見直せましたかね? ……炊飯器の新しいのが欲しいな。 というほど家電アニメだったかと言われたら微妙なところだが、史上最も家電なアニメだったのは間違いないヘンテコ宇宙人コメディ。こういうアニメを見て思い知らされるのは、「世の中にはまだまだ名が知られてないけど面白い漫画ってのはあるもんだなぁ」ということ。この作品なんてさ、確かアニメ始まった時点ではWikiすらなかったからね。まぁ、掲載誌がヤングキングアワーズではしょうがないという気もするが……がっつり2クールでのアニメ化を決めたどこの誰か分からない偉い人には感謝である。 原作におもしろの下地があったのはまちがいないなかろうが、それをしっかりフィットした雰囲気で完成させたアニメスタッフの手柄も大きい。どんだけトンチキなガワで包んだとて、いうて家電は家電。その説明をつらつらと繰り返すだけのアニメはどう考えても虚無になってしまうだろう。もちろんそれだけじゃないからこそアニメ化に踏み切ったのだろうが、適当に演出していたらそうした「なんか退屈そうな部分」は本当に退屈になっていた可能性もあった。適度にユルく、適度にポップな今作の演出方向で、冗談めかした「家電講義」が展開されたからこそ視聴者の興味を維持することができて、それが最終的に大きな完成形を見せることにつながったのだ。理想的な「原作よし、アニメよし」の組み合わせだったのではなかろうか。 それにしても……やっぱりこの作品の発想はすごいと思うけどね。「猫型宇宙人」はあるよ。「地球の文化を学びにきた宇宙人」も普通にあるだろう。でも、「なんか猫っぽい宇宙人が、本当な地球なんかより断然進んだ文明を持ってたはずなのに、戦争の果てにアホばっか残っちゃったもんだから勉強しようとしてもなかなかできない状態で地球にフラフラ遊びに来た」はなかなか思いつかんよ。さまざまなトンチキが案外しっかりネタとして結びついていて、どう考えても異常者でしかない天空橋とか、どう考えても性犯罪者になるしかない鮫洲さんみたいな濃いキャラクターでも相互作用によってある意味で「許され」てネタの一部になっていく様子は、ギャグの作り方がだいぶ綱渡りである。こんだけ設定がゴタゴタしてたらどこかに変な匂いがしそうなもんだが……いや、実際は変な匂いがしてたのかもしれないが、トータルでは珍味のごとき味わいであった。これも原作購入検討対象である。 そうして「意外とギリのラインで成立した」ことの立役者として、やっぱり中の人には触れておきたい。なんだかんだでやっぱ座長はムームー役の小桜エッちゃんだろうなぁ。ムームーのキャラが一番ドギツいもの。小桜ボイスだからこそ許されたとこあるよね。変すぎる世界もまるッと飲み込める異次元ボイス。そして新人ながら堂々のヒロインを務め上げた桜子役の春海百乃さんという若手にも殊勲賞。桜子は最後までちゃんと桜子だったよ。他にも鮫洲さん、天空橋、シベリアちゃん……そしてやっぱり花月さん役の藤井ゆきよ。優しいゆきよボイスが最大ヒーリング効果よ。 若者よ、書を捨てて、薄暗いところへ行こう。 |
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HN:
Thraxi
性別:
男性
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声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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