最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
「SHY」 7→7 好きです(直球)。毎週楽しんで感想を書いていたことからも分かる通り、今期楽しみだったベスト3に入る作品。早く2期が観たいけど、放送時期とかのアナウンスはないのよねぇ。原作読んじゃいたい欲求が抑えきれない気がするが、もう読んじゃってもいいかもしれないなぁ。 ディティールについては毎週なんか書いてたので特にまとめることもない。「現代のヒーロー譚」として端正なデザインだし、王道展開にピリッとスパイスを混ぜ込んだストーリー展開は安心してみていられるけど油断もできないという適度なバランス。「戦う女の子ヒーロー」の物語なので、なんかプリキュアシリーズの亜種みたいに見えないこともないけど、やっぱ「可愛くなったヒロアカ」の方がしっくりくるな。ヒロアカのアツさを借りながら、そこに女の子どうしの過度な友情もミックス。もう、いいとこ取りじゃないですか。エイトビットの手による映像も一部の隙もなく1クールを走り切ってくれたし、キャストもご褒美成分多め。こういう作品が週に2〜3本あればだいぶ人生も生きやすくなりますね。 以上で書くことが終わっちゃったので、この機会を借りて今作の監督である安藤正臣氏の作風について、ちょっと考えたことがあるのでここに書いておきたい。あんまり細かい演出論とかは分からんけど、素人目でも明らかな氏の作劇の特徴といえばなんと言っても「コマ割り演出」。本作でもさまざまなところで効果を発揮していたが、よくよく考えてみるとこのコマ割り演出って、ちょっと変な技法なんだよね。私が安藤さんのことを意識し始めたのは「クズの本懐」からなんだけど、そこからの担当作品は「ハクメイとミコチ」「彼方のアストラ」「地縛少年花子くん」、そして今作と、漫画原作付きの作品がほとんど。そして漫画が原作ってことは当然「元の作品にコマがある」わけだ。 通常、漫画原作アニメ製作の行程って、「コマの間を埋める」作業になると思うんですよ。漫画ってのは媒体の制約上、動きのどこかを切り取って表示するものであって、そのコマとコマにある時間を動的に見せられるのがアニメの強み。むしろそこを見せなきゃいけないのがアニメの責務みたいに考えられている。まぁ、当たり前の話だ。そこの埋め方がうまければ「良いアニメ化」と言われることが多いし、埋めずに「アニメ化しました」とは普通言わない。 翻って「コマ割り演出」はどういう技法かというと、一度動きを作り、「アニメ的な表現」に着地するはずのところを、再びわざわざコマの中に入れる。まるで求められるところに逆行しているような仕事ぶりなのだ。それなのに、何故かコマ割り演出でアニメのさらなる動きが生まれたり、時間的な長さを意識させる4次元的な演出に広がったりする。これが面白い。 もちろん、安藤作品を見た人なら分かるだろうが、氏の演出は単に「イラストをコマに押し込める」のではなく、「アニメをコマごとに作ってそれを同時多発的に展開する」というもの。コマの中でキャラは動くし、なんならコマ自体も動く。そこにきちんとアニメ独自の楽しさを生み出しつつ、コマを使用することで漫画に近いような視線誘導を行ったり、漫画の持っていた旨みをそのままアニメに転用できたりする。「静止画から動画へ」という動きだけで見れば3歩進んだ後に1歩下がっているような手法なのに、何故かそこに半歩先の景色も見えるような気がする。しれっと手癖でやっているように見えて、この演出で「サボってる感」を出さずに味わいとして昇華させているのは、やはり経験値の成せる技なのだろう。まぁ、もしかしたらほんとに作画リソースを減らして省エネする目的もあるのかもしれないけど。 というわけで、安藤演出の妙味を味わいたい人は今作を見ましょう。より効率重視の「コマ割りによる時系列同時展開の技」を見たいなら「彼方のアストラ」を、コマの動きと心の動きを連動させるエグいくらいの心情描写を見たいなら「クズの本懐」にいくのがおすすめだぞ。 最後になりますが、本編中で1回も触れてなかったで「主演の下地紫野もいい仕事してたのでなんだかんだでMVPは彼女だぞ」ということに言及しておきます。下地は某声優バラエティ番組のナレーションですっかりお馴染みになってしまっていたのだが、よく考えりゃガッツリ1つの役をここまで聞かせてもらえたの初めてかもしれない。いい仕事する子なんですよ。 PR |
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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