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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「ゴブリンスレイヤーⅡ」 ―→4

 2期目ということで1期からの惰性でダラダラ見ていたが、うーむ、やはりどうにもぼんやりとした作品である。そこそこ制作には力が入ってると思うんだが、ちゃんとした画で描かれても、それで何がやりたいのか分からんというか、他のなろう作品と違ってオレツエーが見せたいわけでなし、かといって壮大な冒険譚を紡ぐでもなし……やっぱどう考えても出オチネタだった気がするんだよな……。

 多分1期の感想と同じことを書く羽目になるのだが、「何をするにもゴブリンのことしか考えられない変態」っていう設定自体は面白いし、キャラは立ってるんだよ。今までそんな設定考えた奴はいなかったわけで、しっかりと作り込んだ時に「ゴブリンスレイヤーの朝は早い」から始まるスレは頑張れば1スレ消化できるくらいの盛り上がりにはなるかもしれない。ただ、そうして「ゴブリンスレイヤーさんの日常」に視聴者が満足してしまえば、その周りの世界なんてものは全く必要なかったし、延々同じ話をされるのも困りもの。そこで今作は根本的な構造のトラブルにぶち当たってしまうわけだ。「そもそも長く続けるようなもんじゃない」という。

 ゴブリンスレイヤーの設定が面白いのは、「そもそも(なろう的)ファンタジー世界では雑魚だと思われているゴブリンを大真面目で対処しようとするイカレ野郎」だからであり、その面白みを増やすために「実はゴブリンって、放っておくと超危ない危険生物なんです」もまぁ、1回こっきりのフリとしてはアリだろう。なろう的ストーリーに乗せるなら「ゴブリンを甘く見て酷い目にあった奴」が必要になるのだから、そこはゴブリンに頑張ってもらわないと困る。そうして世界を作ってうまいことザマァやオレツエー(俺頑張って準備して戦うから結果的にゴブリン相手にだけツエー)が見せられたらあとは「The End」の文字を掲げるしかないわけで、アニメ2期なんて夢のまた夢。つまり、今作はそんな夢幻が具現化した世界。おかげで内実はなくてやたらふわふわしてるし、無理に整合性を取る必要もないので場当たり的なシナリオを2、3個繋げて一夜の慰みにする程度である。「いろんなトラブルの裏にゴブリンを潜ませましょう」はやっぱり無理があるんだよなぁ。ゴブリンが怖い生き物だったらゴブリンスレイヤーという存在の特異性が失われてしまうという最大のジレンマのせいで「世界を描けば主人公が消え、主人公を描こうとすると世界が続かない」という謎かけみたいな状態に。まー、そんだけ最初の思いつきが面白かったってことで諦めるしかないんじゃないかな。

 

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