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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「弱キャラ友崎くん 2nd STAGE」 ―

 純粋な意味での新番組はまだ始まらないよ。とはいえ確認したら1期の放送はちょうど3年前とのことなので、だいぶ空いたしかなり新鮮な気持ちで見られるかもしれない。

 例によって3年の間に中身は綺麗さっぱり忘れてしまったが、漠然と「嫌いじゃなかった」という印象だけは覚えている。その印象は3年ぶりの画面でも保持されており、キャラデザとかゲームデザインのちびキャラの挟み方とか、そういう画面の明るさみたいなものは全体的に好み。スタッフはほぼ1期からの引き継ぎのようで、制作はProject No.9、そして萌えの伝道師・柳伸亮というチームはなるほど安定感のある布陣だ。なお、どうでもいい情報だが柳作品なので当然日高里菜はレギュラーで登場している。とんでもサプライズご結婚おめでとうございます。

 そうして画面のテイストで微加点であることに加えて、やはりこの特殊な目標設定は良くも悪くも目を引くものだ。原作がラノベ、いわゆる青春学園ドラマの範疇に入る作品で、この手の作品ってのは手を替え品を替え、あらゆる角度から最終的には「男女の関係」、もっとざっくり言えば「人間関係」を描くのが目的である(まぁ、どんなドラマだって広く解釈すればそうなっちゃうけど)。学園ドラマの場合、それが部活だったり、生徒会活動だったり、ゲームだったり、はたまた戦争だったりするわけだ。そうしてさまざまなガワを設けて、その中でくっついたり離れたり、いかにキャラの心情を描くかで差別化を図るのが小説ってもんだが、本作の場合、余計なガワを取っ払って「人間関係を構築すること」そのものがテーマであると大上段に宣言してしまっている。一応友崎と日南のキャラがあるので「ゲームっぽくしましょう」という薄いオブラートみたいなもので包んではいるが、友崎はゲームだと言われてうまいこと丸め込まれる形で真正面から「自分の周りの人間との関係構築」に勤しんでいるわけで、こんなにもダイレクトに関係性をどうこうしてることを表明するというのも珍しいスタイル。そして、そんだけあけすけにやっているのに、かえって遠慮がないので新鮮に映るというのが面白いところ。ゲーム感覚で周りの人間の環境を操作しようという日南の考え方は一見するとサイコに見えなくもないが、これも大なり小なり、誰しも皆同じように「どうやって良好な人間関係を作っていくか」は考えているわけで、それを(元)陰キャの友崎に理解しやすいようにゲームの例えで噛み砕いているのが設定としても納得できるものになっている。

 まぁ、あとはここから視聴者目線で納得のいく「課題と解決」が提示できるかの勝負になってくる。1話目でもいきなり「どうやってソフトボールに票を誘導したんだろう……」みたいなところが気になって多少御都合主義に見えてしまう部分もあるが、扱っている事象は世界の命運を左右するような大仰なことでもなく、「まぁ、なんとなくそうなりました」でもおかしいことはないのである。せいぜい無理のない範囲で他人の人生を弄びつつ、日南がこの世界のデウスエクスマキナとなるかどうかを見守っていくのが良いのだろう。こんだけ頑張っても最終的に「でもみみみの方が可愛い」と言われたらそれはもうしょうがない。そういや初めて長谷川育美の名前を認識したのってこの作品だったなぁ。

 
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